成績証明書は就活においてそれほど重要ではないとよくいわれます。しかし、もし企業から成績証明書の提出を求められたら、それはやはり何らかの判断材料になるという証しでもあります。成績証明書の内容が悪くて、悩んでいるという人もいるでしょう。
ここでは、そんな成績証明書がどのような判断に用いられているのか、また成績証明書の良し悪しが合否にどのような影響を与えるのかなどについて紹介します。
成績に自信がなくても、必ずしも気に病む必要はないので、ここで対策をしっかり練って面接に臨むようにしましょう。
大学を卒業できるかどうかの判断材料
新卒採用の面接でよく提出が求められる成績証明書は、まず大学を卒業できるかどうかの判断材料として用いられることが多い書類です。
成績証明書は、基本的に二次面接や三次面接、また最終面接などで提出を求められます。その段階では、すでに面接を通して応募者の人となりはある程度把握されています。
せっかく面接で良さそうな人材の目星をつけても、その人が大学を卒業できなければ採用するわけにはいかなくなります。したがって、面接時に成績証明書を提出させることによって、大学を卒業できるだけの単位を取得しているかどうかを確認する必要が出てくるわけです。
履歴書と成績証明書の関係性
新卒の採用面接では、成績証明書の他にも、さまざまな書類の提出が求められます。
エントリーシートや履歴書など、新卒採用において提出が要求される多くの書類は、基本的に応募者本人が自由に記載することができるようになっています。それだけに、虚偽の内容を書く人も少なくありません。そのため、履歴書やエントリーシートの内容に虚偽がないか、また内容に整合性が取れているのか、確認する必要が生じます。
面接時に提出する成績証明書は、そうした種々の書類の内容確認という意味合いも込められています。成績証明書の記載事実と、履歴書やエントリーシートの内容を照らし合わせて、そこに不備や虚偽がないかを確認しているというわけです。
成績証明書は優秀度を判断する指標の一つ
成績証明書は、基本的に面接の合否にそれほど大きな影響を与えない書類だと考えられていますが、それでも学生時代の成績がその人の能力や優秀度を判断する一つの指標であるということは確かなことです。特に大企業になればなるほど、応募者の数も莫大なものになります。
その中で、企業が求めている人材に合致する人物を選定するには、やはり学生時代の成績などといったわかりやすい指標を用いることがどうしても多くなってしまうのです。成績証明書はその人が学生時代にどのような学習をしていたのかを表すわかりやすいシグナルでもあります。そのため、その人がどのような能力を持ち、またどれだけ優秀であるかを知るために成績証明書は使用されます。
真面目かどうかなどの性格判断にも
成績証明書からわかることは、その人の単純な成績や優秀度だけではありません。
成績が良いということは、その人が真面目な性格であるということを示す材料にもなります。単位を落とさずにしっかりと取ることは、講義を真面目に受けてきたということの証明でもあります。したがって、成績証明書はその人がいかに真面目であるかなどの性格判断の材料としても用いられることが多くあります。
大学で学んできたことは、すべてが社会に出て応用できるわけではありません。しかし、講義に真面目に出席していたことは、社会に出ても目の前に出された仕事を真面目にこなせるだろうという指標にもなります。
このように、成績証明書はその人の性格を判断するための材料にもなるのです。
成績証明書の内容が悪くても大丈夫?
成績証明書は、確かにいろいろな指標として用いられる書類です。そのため、成績が良いに越したことはありません。しかし、成績の内容が悪かったとしても、決して悲観することはありません。
大学の成績は統一された基準があるわけではないからです。それぞれの大学がいわば独断的に成績をつけているため、企業側も成績だけで人を判断することはありません。
そのため、成績が悪くても気に病むのではなく、来たるべき面接に向けてしっかりと対策を取っておくということが大切です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート