漫研とは
漫研とは漫画研究サークルのことです。
漫研という名前を聞いたことがあっても実際にどんな活動をしているかまでは知らない方が多いかもしれません。
漫研は美術部よりもカジュアルな印象で、漫画やアニメが好きな学生が集います。
漫画やアニメが好きで、自身でも作品を手がけてみたい方におすすめです。
漫研にはイラストや小説をかいたことのない方も多く所属するため、気軽にチャレンジすることができます。
さて、漫研とは具体的にどのような活動をしているのでしょうか?また、入会にあたって注意点はあるのでしょうか?
漫研の活動頻度
漫研サークルの活動頻度は各大学によって異なります。
そのため具体的な活動頻度は一概にはわかりません。
しかし、大抵漫研以外のサークルでも週に1回、2回は活動しています。
そのため、自身のアルバイトや学校生活を鑑みて無理がないかよく考えましょう。
もしサークル活動が行われる固定の曜日、日にちの都合がつかない場合は入会前にサークル幹部に相談をしておくと良いでしょう。
又、開催される定例会が参加必須であるかも各大学によって違います。
以下具体的に漫研の活動内容を説明します。
小説班の活動
漫研では必ずしもイラストや漫画を描かなければならないわけではありません。
大抵、漫研内は小説を書くグループとイラスト(漫画も含む)を描くグループに分かれています。
小説班ではその名の通り小説を書きます。
ここでは200文字の文章も小説として扱われます。
200字の小説はSS(ショートショート)と呼ばれています。
小説の内容としては、自身で登場人物を含む全て創作をすることもできますが、既存のアニメや漫画作品の登場人物を使用することも可能です(著作権の規定が出版社や企業によって異なるためよく注意してください)。
最初はSSから気軽に始めてみて、慣れてきたら少しずつ分量を増やしていくと良いです。
イラスト班の活動
イラスト班もその名の通りイラストを活動の主体にしています。
イラストなんて描けないよ!と思われてしまうかもしれませんが、実は漫研の活動をきっかけにイラストを描き始めた学生も少なくありません。
そのため入部時点で気負う必要はないです。
イラストの描画及び提出方法はアナログ、デジタルの2種類あります。スマートフォンやPC、タブレットを利用して描くことをデジタル、紙に描くことをアナログと言います。
又デジタルでイラストを描く場合、無料で利用できるアプリが数種類あり、内容も充実しているため手軽にスタートすることができます。
慣れてきたらイラストを発展させた短編漫画を描いてみるのもいいかもしれません。
描いたイラストはサークルが持つサイトやイベントごとに配布する部誌に掲載されます。
漫研の特色
漫研は先に述べた通り、イラストや小説を創作しメディアに掲載することを主な活動としています。
では具体的にどのようなメディアを活用しているのでしょうか?
私達はどこで漫研の活動を見ることができるのでしょうか?以降、漫研の活動に欠かせないウェブサイトなどを具体的に紹介していきます。
部誌の作成
漫研の代表的な活動として、部誌の作成が挙げられます。
部誌とは、漫研が刊行する部員のかいたイラストや小説をまとめた雑誌のことです。
これは学祭やオープンキャンパス、夏休み前など節目ごとに作成されることが多いです。
さらに、大抵の大学は部誌を無料で配布しています。
もし有料であった場合にも、100円~200円であることが多いです。
そのため漫研の活動に興味のある学生は部誌を手に取ってみるといいです。
学生がどのような作品を描いているのか、どの程度の完成度かを見ることができます。
学祭等に行く機会がある方はぜひ手に取ってみてください。
コミケへの参加
大学によってはコミケに参加することもあります。
コミケとはコミックマーケットの略称です。
このイベントは東京ビッグサイトで年2回(夏・冬)開催され、一次・二次創作作品を売買することができます。
イベント参加者の中にはコスプレをする人や自分の好きな作品を出品している人がいます。
漫研は部誌を持ち込んで参加します。
ここで注意すべきは、コミケは必ずしも参加できる保証があるわけではないという点です。
コミケに参加するには申し込みが必要です。
加えてこの申し込みは抽選があります。
つまり、落選すればブースとしての参加はできないというわけです。
去年参加していたからといって今年必ず参加できるわけではありません。
サークルがコミケに応募する際は期待しすぎずに結果を待ちましょう。
合宿や飲み会は?
漫研は文化系サークルですが、大学によっては合宿があります。
この合宿ではスキーに行ったり、合宿らしくイラストを描いたり、内容についても大学によって異なります。
又大学によっては飲み会が頻繁に開催される「飲みサー」である可能性もあります。
自分が真剣に作品をかくことに取り組みたいと思っていたり飲み会を好まない場合、未成年である場合、飲みサーは合わないかもしれません。
そのためサークルの内容をよく調査する必要があります。
これを知るにはサークルの運営するSNSや、大学のウェブサイトに掲載されているサークル紹介の写真を見てみるといいです。
合宿や飲み会に関しては大学ごとに大きく異なるため一概にいうことはできませんが、写真や投稿から自身のニーズに合っているかよく確認してみてください。
注意点
漫研についてよく知ることができたでしょうか?
次に漫研サークルに参加する上での注意点を見ていきましょう。
ここでは漫研特有の注意点を金銭面、スケジュール面の観点から2点紹介します。
部費について
サークルに参加するにあたって部費を支払う必要があります。
部費についてもサークルの活動内容によってかかる金額が変わってきます。
そのため断定的な金額を示すことはできませんが、月500円、年会費6000円などが多いです。
入会金が必要な場合、そうでない場合でも年単位でかかる費用が異なるため自身の経済力とよく照らし合わせて考えてみてください。
ここでかかる部費は部誌の刊行やサイト運営費用、場合によっては飲み会や合宿に必要な費用にも使われていることがあります。
部誌は学内でコピーして作るよりも印刷会社に発注する方が一般的です。
そのため部費の多くは部誌の発刊に利用されています。
しかしオンラインでの活動が多くなる場合は部費を支払う必要はありません。入会前にメッセージで確認をとりましょう。
課題の締め切り
先述の部誌刊行には勿論締め切りが生じます。
部員は自分だけではないため、自分本位に締め切りを過ぎてはいけません。
締め切りを守らないと締め切りを守って作品を提出した部員に迷惑がかかるだけでなく、部員の提出した作品をまとめることや印刷会社に発注するタイミングなど、全てに遅れが生じます。
漫研はサークル内だけに留まらず、印刷会社や製本などにも関わりをもつため一人の遅れが漫研自体の大幅な遅れにつながってしまうのです。
さらに、印刷会社が部誌を作成するのにもある程度の期間が必要です。
イベント前に印刷を頼む場合、少しでも注文が遅れると部誌の完成がイベントに間に合わないかもしれません。
他の人に迷惑をかけないように、課題は無理のないスケジュールを作成して計画的にこなすことが大事です。
サークルに所属すると大学生活が充実する
サークルに所属すると、自分の趣味に対する時間を定期的に作ることができます。
そのためイラストを描くのは好きだけどやる気が出ない人にはうってつけです。
漫研内で知り合った共通の趣味を持つ仲間はサークル時間外の学校生活も、より充実させてくれるはずです。
加えて、それまでなかった先輩との関わりを持つことができます。
先輩と知り合っておくことで、履修登録、ゼミの良し悪しなど学校生活で不安な点を大きくカバーできます。
実際、先輩との繋がりを得ることを目的にサークルに所属する学生も一定数います。
好きなことを通じて得た友人や親しい先輩は学校生活を楽しむことを手助けしてくれます。
サークルへの入会手順
ここまで漫研サークルの概要を具体的に見てきました。
サークルについてよく知ることができたのではないでしょうか。
さて、ここからはサークルへの入会手順を紹介します。
サークルへの入会方法を知らない方は意外と多いです。
ここでサークルへの入会方法を知り、自身でサークルへの問い合わせをできるようにしておきましょう。
1.大学HPを検索
先ずはじめに志望大学、若しくは現在通っている大学のホームページを検索しましょう。
大抵、大学のホームページにはサークルや部活を紹介しているページがあります。
そのため先ずはそのページを見てみましょう。
大学がサークルを紹介するページでは部費や学年ごとの所属部員数、活動日、大まかな活動内容などを知ることができます。
写真を掲載している場合は、部員の表情や雰囲気も把握することができるため、最初は大学のサイトを参考にすると良いです。
大学にある他のサークルや部活との比較もできるので、何種類かサークルや部活を参照することをおすすめします。
部費や連絡手段を知る
部費や連絡手段は前述の大学のサイトから閲覧することができます。
また、SNSアカウントのユーザー名も掲載されていることがあります。
時間のある時にサークルのSNS投稿も見てみてください。
ここで質問に答えていたり、情報の更新を投稿していることもあります。
活動日の変更や部費の有無など、大学のホームページ内で逐一更新されないような情報も投稿されているかもしれません。
大学のホームページに提示されているメールアドレスや電話番号に連絡することもできますが、詳細の問い合わせはSNSのDMでも確認可能です。
活動写真を見てみる
サークルに所属するにあたってサークル活動における写真を見て雰囲気を知ることも大切です。
これはSNSや大学のホームページで見ることができます。
説明に魅力を感じても、写真で感じるサークルの雰囲気が自身に合わなさそうであったら、サークルに入会することをもう一度よく考えてみた方がいいかもしれません。
文章の説明だけでは完全にサークルの全容をつかむことはできません。
学生の表情や人数なども参考にしてみてください。
2.サークルが運営するSNSを検索する
SNSについては先ほども説明しましたが、サークルの近況を知るにあたって一番手軽なのがSNSです。
ちょっとした質問や不安に思っていることを相談するのに活用してみてください。
サークルのSNSは主に学生が協働して運営しています。
しかも幹部の学生である可能性が高いです。
わからないことがあればサークルへの所属を正式に決める前に気軽に問い合わせてみましょう。
活動写真や活動内容が見られる場所としてSNSは貴重です。
自分の欲しい情報が投稿されているか、想像と違う点がないか、よく確認してください。
pixivやその他サイトも閲覧できる
漫研サークルのSNSには他サイトのURLが貼られています。
このURLはpixivの場合が多いです。
pixivはイラストや漫画、小説を公開、閲覧することができるサイトです。
このサイトでは先輩の過去作品を気軽に閲覧することができます。
どのくらいの技術が必要なのか、今までどのようなイラストが描かれてきたのか、など過去作品を見てみるとサークル活動をするにあたっての情報が手に入ります。
自分がイラスト、小説のどちらに向いているか、先輩の過去作品を参考にしてみるといいです。
3.連絡する
いよいよ入会の連絡をします。
大学のサイトに掲載されているメールアドレスに入会したい旨を送信してください。
大学ごとに入会における必要事項が異なります。
ここで必要情報や部費の提出などを幹部の返信にしたがって行ってください。
フルネームや電話番号などを伝えて(場合によっては書類を提出して)サークルへの所属完了となります。
入会完了
上記の手順でサークルへの入会は完了となります。
サークルに参加してからは定例会への参加、作品の提出など、時期に応じた活動を行ってください。
基本的には入会してからの初回の定例会で自己紹介を行います。
好きなアニメ、漫画作品など趣味の合う人を見つけて作品をかいてみましょう。
作品提出にあたって必要なツールや注意事項もなるべく早く知っておきましょう。
まとめ
サークルは趣味の合う人達のコミュニティーです。
しかし、実際の活動内容が体裁と異なる場合もあります。
せっかく所属するからには後悔しないように、サークルの活動頻度や活動内容、雰囲気を事前によく知っておきましょう。
また、ここでメリットばかりを見るのではなく、デメリットにもよく目を向けておくことが大切です。
多角的に見てどのように感じたか、不安な点はないか、入念に調べてからサークルに連絡しましょう。
自分にあったサークルを選ぼう
サークルは一度入ったら卒業まで一貫して所属する必要のあるものというわけではありません。
しかし、自身の充実した学校生活のために無駄な時間を過ごすことのないように心掛けたいものです。
よく熟慮して、良い友人、先輩を持ちましょう。
サークルは学生主体で構成されているため似たような活動内容のサークルが複数存在することもあります。
視野を広く持ってよく調べたうえでよりよい大学生活に役立ててください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート