【志望動機なんてねーよ】新卒・就活生・転職者が型で内定を勝ち取る方法

【志望動機なんてねーよ】新卒・就活生・転職者が型で内定を勝ち取る方法

「志望動機なんてねーよ」

「就活をしなければいけないけど、志望動機はどうやって作成しようか」

「志望動機を適当に書いたら、内定は遠ざかるよな……。本音を隠しつつ、熱意だけを上手く伝える方法はあるかな?」

新卒・就活生・転職者の中には、このように悩んでいる方がいるかもしれません。

そもそも「志望動機なんてねーよ」という本音を抱えているのは、あなただけではありません。

詳しくは本文で解説していますが、TwitterやYahoo!知恵袋などで「志望動機なんてねーよ」という口コミは多く見られます。

しかしだからと言って、その本音を本当にそのまま企業に伝えるのはマズいですよね。

取れる内定も取れなくなるかもしれません。

そうなると「志望動機がないときの対処法を知りたい!」と思う方もいるハズ。

そこでこの記事では「志望動機なんてねーよ」という多くの方の本音だけでなく、応募理由がないときの対処法・企業が確認する理由・作成方法・例文・注意点を解説致します。

「志望動機なんてねーよ」という本音を抱えつつも、内定を取りたい新卒・就活生・転職者はぜひ読んでみてくださいね。

▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼

目次目次を全て表示する

志望動機なんてねーよ|みんなの本音を紹介

ここでは「志望動機なんてねーよ」と嘆いている方の口コミをご紹介致します。

口コミの紹介
  • Twitterの口コミを紹介
  • Yahoo!の口コミを紹介

Twitterの口コミを紹介

まずはTwitterにて公開されている「志望気なんてねーよ」に関連する口コミをご紹介致します。

この方は特に志望していないがために、動機は書けないと投稿しています。

多くの方は就活時に数十社を受けることが多く、「1社1社に対してイチイチ志望動機なんて用意できない!」と思うのが本音のハズ。

そういった事情もあり、このような投稿が見られるのでしょう。

この方は志望動機に関する検索をした結果のツイートをしています。

ツイート内容を見ますと、「志望動機なんてねーよ」という言葉がありますよね。

これはサジェストと言い、検索エンジンがユーザーに「検索単語との関連性が高いKWを提案している」ことを意味します。

要は「御社を志望した理由」で検索にかけると「志望動機なんてねーよ」という言葉が、関連性の高い言葉として検索エンジンからおすすめされているというわけですね。

検索エンジンからおすすめ、つまりは検索候補として「志望動機なんてねーよ」が表示されるということは、このKWで一定数検索されていることが伺えます。

事実、SEOツールで「志望動機なんてねーよ」というKWを調べてみると、以下のように検索ボリュームが1,900と多いことがわかります。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

自動的に生成された説明

この数値を鑑みるに「志望動機なんてねーよ」という本音を抱えつつ活動をしている新卒・就活生・転職者が、すべてではないにしろ一定数いることは確実です。

あなただけでなく多くの新卒・就活生・転職者が「志望動機なんてねーよ」と悩み、検索し、解決策を模索しているのかもしれません。

Yahoo!の口コミを紹介

次にYahoo!知恵袋の口コミを確認します。

面接で志望動機聞かれても大半は

志望動機なんてねーよ、働かないと生きていけないから仕方なくチョロそうなお前らの会社を受けたんだよ。と思ってますか?

Yahoo!知恵袋(2023年2月11日時点)

かなり核心をついた内容になっていますが、多くの新卒・就活生・転職者はこのように思っているのかもしれません。

例えば、就活生が志望理由を考えたときに「学校の卒業が近づき、働かなくてはいけないタイミングになったから就職をするだけ」と思ったことがある人は、少なからずいるのではないでしょうか。

その心情を端的に表現したときに、「志望動機なんてねーよ」という言葉が浮かび上がるのかもしれません。

志望動機なんてねーよって思うのわかります

先ほども軽く触れましたが、就職の目的を考えてみると単純に生活するために職が必要になる人もいるでしょう。

そのような学生は、志望動機はないと思ってしまうのは仕方がありません。

また、世の中には、自分の思い描いた未来のとおりに生きているような人は多くはなく、このような人たちは少数派に該当するでしょう。

こんなことを考えてしまうと、余計に志望動機なんて関係ないと思ってしまうかもしれません。

しかし、社会人になるならば、本音と建て前の部分はしっかりと分けるべきです。

そして、就職試験の際の志望動機こそ本音と建て前の部分なのです。

もちろん、本心から志望動機を言っている人もいますが、中には本心と志望動機がかけ離れている人もいるでしょう。

しかし、社会人というのはそれでも問題ありません。

志望動機を作らなければ、就職試験を通過するのは難しいので、ここは割り切って、志望動機を作成してみてはいかがでしょうか。

割り切ることによって、ずいぶん気持ちが楽になるはずです。

企業が志望動機を確認する理由

企業が志望動機を確認する時、特に注視しているのはあなたの「答え方」です。

もちろん、志望動機の内容もきちんと見られています。

しかし、企業が最も確認したいのはあなたが「企業にとってほしい人材か」という部分です。

そのため、志望動機に関する受け答えから見えるあなたの人柄や、仕事に対する意欲や熱意、自社の雰囲気とマッチするかどうかを知りたがっています。

また、入社後どう活躍するのかを自分でイメージできているか、それを人に伝える能力があるかどうかも見られていると思ってよいでしょう。

そんな企業が志望動機を確認する理由について、詳しく解説します。

企業が志望動機を確認する理由
  • あなたの人柄が知りたい
  • 企業にマッチしているか確認したい
  • 自己分析ができているか確認したい
  • 長期的に働ける人材か見極めたい
  • 理論的に話せる人材か見極めたい
  • 就活生の考え方が知りたい
  • 就活生の本気度や熱意が知りたい

あなたの人柄が知りたい

志望動機から企業が判断していること、それはあなたの「人柄」です。

企業は、あなたの志望動機から、あなたがどんな考えに基づいて入社を希望しているのか判断しています。

その考えに至るまでの思考プロセスや根拠、理由などから、あなたがどんな性格でどんな考え方の人物であるかを測っているとも言えるでしょう。

挙げた志望動機とそれを補足する理由などの整合性が取れているかも大切な視点になります。

また、企業にとってはあなたが入社した後どんな活躍をしてくれるのかも重要です。

その企業に入ってからどのように働きたいか、どうやって仕事をしていきたいのかという明確なビジョンがあるかどうかが物差しの1つとなります。

そういった入社後の活躍を、志望動機の受け答えで想起させてくれる人物かを見られているのです。

企業にマッチしているか確認したい

企業側は、採用する人物にはなるべく長く自社で働いて欲しいと思っています。

そのために重要なのは、企業自体の雰囲気や仕事内容と希望者の志望動機がマッチしているかどうかです。

これがしっかり噛み合っていないと、入社後に「こんなはずではなかった」という感想を抱かれ早期離職につながるリスクがあります。

採用した新入社員を一人前にするためには、それなりのコストを払って研修などの教育を行わなければなりません。

せっかく採用して教育コストを支払っても、すぐに辞められては企業も困るというわけです。

したがって、なるべくなら入社前に企業と希望者の相性をすり合わせたいと考えています。

そのため志望動機を聞いて、自社にマッチしている人物かを確認しているのです。

自己分析ができているか確認したい

企業は志望動機に関する受け答えから、あなたがきちんと自己分析できているかを調査しています。

自己分析ができているということは、入社後の自分の姿を明確にイメージできているということです。

つまり、入社してどうなりたいか、どんな風に働きたいかといったことがハッキリわかっている状態だと言えます。

それがしっかりわかっている人物の方が、企業に入社してからも意欲的に働いてくれ、活躍が期待できるというわけです。

また、自分のことさえしっかり分析できていない相手が、自社のことを深く理解して応募しているとは考えにくいでしょう。

企業と希望者のミスマッチを防ぎ、万全の状態で活躍してもらうために、その人が自己分析できているかが重要視されているのです。

長期的に働ける人材か見極めたい

企業は、すぐに辞めたりせずに長く働いてくれる人物を採用したいと思っているでしょう。

業界や職種が同じならば、「どこでもよい」と考えている人を積極的に取りたくはありません。

自社にこだわりがない人は、すぐに辞めてしまう可能性が高いからです。

そのため、同業他社ではなく、この会社にこそ入りたい、という強い思いが志望動機から伝わってくるかどうかを見ています。

自社を希望する思いが強いほど、長期的に働いてくれる人だと判断できるからです。

理論的に話せる人材か見極めたい

企業は志望動機を通して、就活生が理論的に話をまとめられる人材かどうかを見ています。

話が回りくどかったり、抽象的であったりして、何が言いたいのかわからない人では、入社後のコミュニケーションに問題が出る可能性があるからです。

そのため、自分の意見をわかりやすく、理論的に話せる人を見極めようとしているのです。

就活生の考え方が知りたい

就活生が、仕事について、どのように考えているか、どの程度の興味を持っているかは、企業にとって重要なことです。

企業は、志望動機の内容やそこに表れる姿勢から、就活生の考え方を知り、入社後の様子をイメージしたいと思っています。

仕事に対する興味が深いほど、企業への貢献度が高くなると考えられるからです。

就活生の本気度や熱意が知りたい

企業が欲しいのは、やる気がある人材です。

いくら能力があっても、仕事に対するモチベーションのない人を雇う意味はありません。

就職に対する本気度や企業に対する熱意から、就活生のやる気が測れます。

そのため、志望動機にどれほどの熱意が込められているのかを見ているのです。

志望動機を適当に書くとどうなる?

志望動機なんてねーよと思う気持ちはわかりますが、かといって志望動機を適当に埋めて提出したらどうなってしまうのでしょうか。

多くの就活生は志望動機なんてねーよと思いながらそれでもなんとか捻り出した答えを志望動機としています。

ただ、どうしても志望動機が全く思い浮かばないという企業も存在します。

そうやって適当に書いた志望動機を提出したらどうなるのかについて詳しく解説していきます。

適当に書いた志望動機を提出したらどうなるのか
  • 書類選考に通過するのが難しくなる
  • 面接時に深い答えを返すのが難しくなる
  • 内定がもらえなくなる
  • 仮に内定をもらっても早期離職につながる

書類選考に通過するのが難しくなる

もしもエントリーシートの志望動機を適当に書いてしまいますと、書類選考に通過するのが難しくなります。

適当な志望動機では、面接官に「実際に会って話を聞いてみたい!」と思わせることが難しいからです。

例えば3人の就活生が同じ企業に対してエントリーシートを提出したとします。

その際に各個人が記した志望動機は以下のとおりです。

志望動機の例

Aさん
貴社の企業理念に深く共感をしたからです。

Bさん
メイン事業に必要な人材の特徴と私の長所がマッチしていると感じたからです

Cさん
なんとなくです

Aさんに対しては「弊社の企業理念のどこに対して共感をしたのかな?」と疑問に思いますよね。

その疑問が「面接で聞いてみたいな」という気にさせ、書類選考通過の可能性があります。

一方でBさんに関しては「本当かな? もしもそうなのであれば貴重な戦力だな」と気になるハズ。

正直なところ、このような志望動機の真偽は書類選考のみでは見抜けません。

書類確認者もあなたと同じ人間であり、超能力者ではないからです。

エントリーシート、つまりは紙切れ1つですべてを判断することは困難を極めます。

そうなりますと実際に会って質問をし、相手のガクチカ・返答・リアクションなどで総合的に判断をする必要が出てきます。

つまり「真偽はどうであれば、面接をする必要があるな」と面接官に判断させることが可能なわけです。

もちろん面接にてこの点に関し、根掘り葉掘り質問をされる可能性がありますが、結果的に書類選考には通過する可能性が高いといえます。

そして肝心のCさんですが、志望動機が適当すぎますよね。

企業に対する興味・関心の低さが浮き彫りになっています。

このような適当な志望動機を見た面接官は「面接で話を聞いてみたい!」と、果たして思うのでしょうか。

思いませんよね。

少なくとも先ほどの例でいえば「Aさん・Bさんよりも、まずはCさんに会いたい!」と思う人はいないハズ。

このように志望動機を適当に書いてしまうと、真剣に答えている人間よりもはるかに見劣りしてしまうのです。

その結果、書類選考に通過するのが難しくなります。

したがって志望動機を適当に書くことはおすすめできません。

もちろん、間違っても「志望動機なんてねーよ」と書くのはやめてくださいね。

面接時に深い答えを返すのが難しくなる

志望動機を適当に書いてしまうと、面接時に深い答えを返すのが難しくなります。

適当な志望動機では「その企業でなければならない理由」を聞かれたときに、答えられないからです。

例えばあなたが面接時に、志望動機を「自分の経験は御社にこそ活かせると思ったからです」と適当に答えたとします。

すると以下のようなやり取りが続くことが考えられます。

志望動機を適当に作成した場合の例

面接官「なぜ弊社で、○○さんのご経験が生きると思ったのでしょうか?」
あなた「御社の広告事業と、私のWeb広告運用経験がマッチすると感じたからです」

面接官「それならB企業の方がよいのではないでしょうか? 弊社よりも事業規模・シェア率が高いですし、○○さんのご経験をもっと有効活用できると思います」
あなた「いや、それでも御社がいいんです」

面接官「それは、なぜでしょうか?」
あなた「えっと……」

このように志望動機を適当に作ってしまうと深い答え、つまりは「弊社でなければならない理由」を聞かれた途端に答えられなくなります。

そこまで深く考えていない・本当に志望しているわけではないことが、ココで露呈してしまうわけですね。

そもそも適当な志望動機は、一般的に内容がとても抽象的です。

そのため様々な企業にて使いまわせるというメリットがあります。

しかし言われている側としては、返答内容が浅いため「なぜ、わざわざ弊社に応募したのかな?」と高確率で疑問に思うでしょう。

すると上例のように「なぜ弊社なのですか?」と、一歩踏み込んだ質問をします。

そして志望動機を適当に書いている場合そこまで深く考えていないため、深い答えを返せないという図式が成り立つのです。

したがって志望動機を適当に作成するのは、おすすめできません。

志望動機は「御社でなければならない理由」になるよう、作成してくださいね。

そうすれば多くの面接官は、あなたの志望動機に納得をしてくれます。

内定がもらえなくなる

これは当たり前と言えば当たり前なのですが、適当に書いた志望動機では内定をもらえないということがあります。

企業が志望動機を見るのは学生の志望度や入社後の早期離職リスクを抑えるためということが多いですが、そうした意欲が感じられない志望動機ではそもそも内定を獲得できないかもしれません。

志望動機が書けない企業でも応募するからには内定を獲得したいと考えるのが普通だと思います。

内定を獲得するためにも適当に志望動機を埋めるなんてことはやめましょう。

仮に内定をもらっても早期離職につながる

適当に出した志望動機で内定を獲得することもあるかもしれません。

しかし、志望動機を適当に書くということは企業研究が不十分であるということです。

内定をもらってからその企業についてよく調べて考えた上で承諾するのであれば問題はありませんが、基本的に企業研究が不十分なままでは企業に入社してからのギャップによって早期離職してしまうことになります。

一度入社してから転職をすればよいだけと考えるかもしれませんが、新卒というカードを使えるのは一度だけです。

もしも企業に入社してからすぐに辞めて転職活動を行おうとすると、採用してもすぐ辞めてしまうんじゃないかといった余計な不安を相手に与えてしまい、転職活動は難しくなってしまいます。

そのため転職を考えていたとしても、これらの理由で三年間は最低でも働けるような企業に入社するべきなのです。

就活生・転職者必見!志望動機を作る方法

ここでは実際に志望動機を作るときの流れについて紹介します。

しっかりとプロセスを踏んで志望動機を作成できれば、素敵な志望動機が完成するはずです。

企業に行きたい理由をはっきりさせたり、PREP法を学んだりするのもよいでしょう。

志望動機を作る方法
  • 就活の軸を決めよう
  • なぜその業界でなくてはいけないのかを明確にする
  • その業界の中でなぜその会社なのかを考える
  • 企業研究を行う
  • 自己分析をする
  • 自分がその企業で働いているイメージをする
  • 構成を作成する

就活の軸を決めよう

志望動機を考えるためにはいきたい企業を見つけることが一番簡単です。

そうすれば志望動機も自然と決まってきます。

いきたい企業を見つけるためにも就活の軸をはっきりさせましょう。

就活の軸とはこういった企業に入社したいといったものです。

その条件にあう企業を探せば、志望動機に悩むこともなくなります。

お金のため

おそらく働く人の多くはお金のために働いていることが多いでしょう。

もちろん上司のためとか会社のためとか家族のためとかさまざまな理由はありますが、働く前から会社のためといった理由を持つことは難しいです。

ただ、正直にお金のためといってもそれこそどこでもよいのではないかと思われて内定を獲得できません。

将来の家族のためとか親への恩返しとか、さまざまな言い方はできるため、どのように伝えるのかを考えてみましょう。

社員に惹かれた

就活の軸で人を重視しているという就活生は多くいます。

今までのアルバイト経験やサークルの経験から何をやるにしても人がよくなければ続けることができないと考えたというのが主な理由です。

そのため、志望動機でも社員に惹かれたといって、その企業の社員や社風と自分がマッチしているとアピールする就活生も多くいます。

しかし、これをアピールするためにはその企業の社員と実際に会う必要があります。

そのため選考の途中から、色々な社員と話をして魅力を感じたというようにアピールする就活生が多いですが、最初からこの志望動機でアピールしようと考えた時にはOB訪問がおすすめです。

また、OB訪問をすることのメリットとして実際に志望動機に悩んでいることを打ち明けることで社員の立場からアドバイスをもらえることもあります。

その中で魅力を感じたら社員に魅力を感じたと言えるため、非常におすすめです。

自分の成長のため

就活の軸で自分の成長をあげる方も多くいます。

特にベンチャー企業などに就職を考えている方の多くは自分の成長を就活の軸にしています。

ただ、この志望動機でアピールする際にはどうしてその企業だと成長できると考えたのか、他の企業ではなぜダメなのかといった部分を考えなければ志望動機が薄いと考えられてしまいます。

そのため、自分はどんな企業に入社したいのかという就活の軸だけでなく、その企業に入社するとどうなるのかといった部分まで考えられるとよいでしょう。

なぜその業界でなくてはいけないのかを明確にする

志望動機を作成する際に重要になってくるのは、なぜ自分はその業界を志望するのかを明確にするというものです。

企業選びが間違っているかどうかの前に、業界選びが間違っていると、なかなか志望動機が作成できたいものです。

これは根本の部分でもありますので、企業選びの前に、業界選びをしっかりとやってみる必要があるでしょう。

この業界を選んだ明確な理由が見つかった場合は、次に企業選びへ進みます。

その業界の中でなぜその会社なのかを考える

業界選びができたら、次はなぜその会社なのかを明確にします。

同じ業界と言っても、企業ごとにいろいろな特徴があります。

その特徴が自分の考えと同じであれば、志望動機は作りやすいでしょう。

企業と自分との相性というのは、初めて就活をするような学生たちには少し難しいかもしれません。

そのためには、徹底的に企業を知ることも重要になってくるので、事前に企業研究を深めておきましょう。

また、なぜその会社なのかがわかってきたら、今度は本当にそれはこの会社でしか達成できないのかを考えてみましょう。

これを考えてみると、意外とほかの会社でもよかったことがわかることもあります。

このくらいの温度感だと、後々に志望動機がブレてくることもあるので注意です。

自己分析をする

志望動機を見つけるためにも就活の軸を決めた方がよいという話をしましたが、そもそも就活の軸を決めるためにはどうすればよいのでしょうか。

最も言われているのは自己分析ですが、そんなものめんどくさくてやっていないという方も多いかと思います。

自己分析をすることのメリットとして、選考の場で何を聞かれても答えられるようになるというメリットがあります。

また、自己分析ができていなければ就職後にミスマッチによる早期離職につながってしまいます。

その後に転職活動をしようと思っても、多くの企業では勤続経験3年以上というものが多いので、最低でも3年ほど働き続けられるような環境に就職できるとよいでしょう。

ここでは、大切な自己分析の方法について詳しく解説していきます。

モチベーショングラフ

モチベーショングラフとは、あなたの過去を振り返って時系列ごとに折れ線グラフで表すもののことを言います。

これをやることで、あなたはどういったことに喜びやモチベーションを感じるのか、どんなことで挫折をしてしまうのかといったことが可視化され、就活の軸を決める際に非常に役に立ちます。

例えば、自分は何か新しいことにチャレンジをすることにワクワクして、新しいことができるようになると喜びを感じるという人間性だった場合には裁量権のあるベンチャー企業が向いているかもしれません。

こういったことまでわかるため、モチベーショングラフはおすすめです。

自分史を分析

自分史とは、モチベーショングラフと同じようにあなたの過去を振り返って歴史年表のようなものを作ることです。

自分史はモチベーショングラフと違ってその年代に起きた代表的なエピソードまで詳しく書いていくため、選考で使えるようなエピソードまで準備できる点でおすすめです。

選考では何をアピールするにしても説得力を持たせるために具体的なエピソードについて深掘りされたり説明を求められることがあります。

そのため、自分史を通してあなたがどんな人間なのかわかった後はそのエピソードを深掘りしていきましょう。

他己分析

他己分析とは、あなたの友達や親など、あなたをよく知る人物にあなたについて質問することを言います。

他己分析をすると客観的な視点を持つことができるようになり、選考でアピールする際にも客観性が生まれて説得力が生まれます。

また、自己分析だけでは気づかなかったあなたの長所や短所を把握することもできるので、一度やってみることをおすすめします。

また、実際に選考でも周りからどのように思われていますかといった質問をされることがあるため、他己分析はそうした選考対策にもなるでしょう。

企業研究を行う

志望動機を思い浮かばない理由は、単純にその企業を知らないからかもしれません。

まったく知らない物事に対して、何かを想像しようとしても、頭が疲れてしまいます。

そのため、そんな状況を志望動機なんてねーよと言ってしまっているのかもしれません。

そして、志望動機作成にあたっての知識のヒントは企業研究にあると言えるでしょう。

企業研究によって、企業のことをたくさん知れますので、志望動機くらいは簡単に作成できる知識は手に入るはずです。

また、企業研究がきっかけになって、その企業が好きになれることもあります。

志望動機が作れないのなら、まずは企業研究で知識を深めてみるのがよいでしょう。

自分がその企業で働いているイメージをする

志望動機を作成する際に重要になってくるのが、働くイメージです。

働くイメージがわかない人は、志望動機は作成しにくいでしょう。

なぜなら、その企業で自分がどんな活躍をするかを想像できないわけですから、なかなか志望動機が思い浮かんでこないのです。

逆に、働くイメージがわくのならば、そこから志望動機が作成できるはずです。

また、その会社で働くイメージより、社会人として世の中で働くということに対してイメージがわかないのかもしれません。

そのような場合は、両親や先輩、兄弟などから、実際に働くとはどんなことなのかを聞いてみるとよいでしょう。

世間で実際に働いている人たちから話を聞くことによって、ずいぶん働くイメージが見えてくるはずです。

構成を作成する

構成を作成しましょう。

志望動機を一気に作りやすくなるからです。

例えば、あなたが「今から志望動機を作ってください」と言われたとします。

おそらく困惑しますよね。

「志望動機なんて作ったことないから、何からどう書けばよいのかわからないよ」と。

しかし手元に構成さえあれば、迷うことなくすぐに着手できます。

「最初はこれを、その次はこの順番で書けばいいんだな」と瞬時に理解できるからです。

それに付け加えて構成とはいわば設計図みたいなものですから、その通りに作れば一定のクオリティの志望動機を作れます。

誰でも簡単に実行できますので、まずは構成の着手を強くおすすめ致します。

しかしそうなると「志望動機を作る際、どういった構成にすればいいのかな?」と迷うかもしれません。

そこでおすすめの構成がPREP法になります。

PREP法とは文章やプレゼンの作成に使える、テンプレート・モデルのことです。

PREP法の構成

意味

P(Point)

結論・要点・主張

R(Reason )

理由

E(Example)

具体例・事例・データなどの根拠

P(Point)

結論・要点・主張

PREP法は、相手に物事を伝えやすくするための文章構成方法になっています。

志望動機は、限られた文章や言葉で、相手にその会社に行きたいことを伝えなければなりません。

そのため、文章の構成については徹底的に突き詰める必要があるでしょう。

志望動機の文章構成をわかりやすく解説したページもありますので、ぜひご覧になってみてください。

型で作る!志望動機の具体的な作成手順

志望動機の作り方がわかったら、次は具体的な作成手順を確認しましょう。

そうすれば面接官の気を惹く志望動機を高確率で作れます。

志望動機の具体的な作成手順
  • 結論から書く
  • 理由を作る
  • 根拠を示す
  • 念押しの結論を提示する
  • 自分の強みが企業とマッチすることをPR
  • 貢献できることを伝える

結論から書く

志望動機において、一番はじめに述べるべきは「結論」になります。

なぜならば、結論こそが志望動機の中で最も言いたいことであり、採用担当者に伝えたいことにほかならないからです。

その結論とは、「なぜこの企業に応募したのか」を端的に表すものと言えます。

あなたがどうしてその企業に入りたいのか、簡潔に提示しましょう。

一文で終わるようなシンプルなもので構いません。

あまり長すぎるとどこが話の中心であるかわからず、何を伝えたいのかがうやむやになってしまいます。

それでは「結論を述べた」ことにならないため注意しましょう。

重要なのは、一番大切なことをハッキリと伝え相手の印象に残すことです。

そのためにも、まずは結論を述べることから始めましょう。

理由を作る

結論の次は理由を書きます。

結論だけでは、聞き手が納得をしないからです。

例えばあなたが逆に面接官だとします。

面接時にて、就活生が志望動機を「御社の給与が高水準だからです」と答えたとします。

このときに、あなたは以下のような疑問を抱くハズです。

抱く疑問
  • なぜ高給を求めているのか
  • 金銭に対する価値観が高いのか
  • 給与なら弊社のライバル企業の方が高いことは把握しているのか
  • 仕事内容はどのように考えているのだろうか

そもそも多くの場合で、面接官は就活生のことを9割方把握していません。

初対面であるため、就活生の価値観・趣味嗜好・目指しているものなど、何1つ理解していません。

結論だけでは志望動機の背景がまったく見えてこないのです。

そういった事情もあり面接官は志望動機に対して、純粋に「なぜ?」と疑問に思うわけですね。

そして何よりエントリーシートや面接は、就活生と企業がマッチするかを確認する手段です。

そのためには自分のことを深く知ってもらうことが不可欠。

それにもかかわらず理由を提示せず面接官に疑問を抱かせたままにするのは、よくありませんよね。

したがって、結論を述べた後は理由を必ず明示しましょう。

根拠を示す

次に持ってくるのはその志望動機の根拠となるエピソードです。

その企業の商品やサービスと出会ってあなたがどう変わったか、またどんな風に考えたのかをこれまでの経験をもとに述べましょう。

また、就活中に経験したことを根拠にしても構いません。

その場合は、企業研究で知った企業のスローガンへの共感や、OBOG訪問またはインターンシップでの先輩社員との関わりで得たもの、仕事内容への興味などが中心になるでしょう。

そのような具体的なエピソードを志望動機に絡めて紹介することで、最初に提示した結論を補強することができます。

いつ、どのような経験を受けて入社したいと思うに至ったのか、根拠となるエピソードを用意しておきましょう。

念押しの結論を提示する

結論・理由・根拠を描けたら、最後にもう一度結論を持ってきましょう。

志望動機を語るうえで大切なのはその説得力です。

ここまで、最初に伝えた結論を根拠となるエピソードで補強し、将来なりたい姿で企業との相性や自分の強みをアピールしてきました。

そのうえで再度結論を伝えることで、志望動機に自信を滲ませ説得力を持たせることができます。

何より、一番伝えたいことが結論であるのは間に何を挟んでも変わりません。

自分の強みが企業とマッチすることをPR

自分の強みが企業とマッチすることをPRしましょう。

あなたが企業にとって必要な人材であることを伝えられるからです。

そもそもの話になりますが、採用後には必ず何かしらの役割・仕事があなたに与えられます。

そうなりますと、その役割をこなすにあたって必要な能力・スキル・経験が絶対に存在しますよね。

例えばサイト運営であればSEO関連、Web広告であればバナー作成、営業でいえばヒアリング能力などが該当します。

そのような背景がある中で、とあるSEO企業の新卒採用求人に以下2人が応募してきたとします。

SEO企業の新卒採用求人に応募した2人の例

Aさん
サイト運営の経験があります。
SEOの知識ならだれにも負けません

Bさん
サイトを運営したことはありません。
とにかく頑張ります!

SEO企業は高確率でAさんを採用しますよね。

自社のメイン事業に必要な能力を備えていることが伝わるからです。

このように自分の強みが企業にマッチすることをPRするか否かで、企業へのアピール度が大きく変わります。

したがって自分の強みと企業がマッチすることを必ず伝えましょう。

貢献できることを伝える

自分が企業に貢献できることを伝えましょう。

企業は自社に貢献、つまりはベネフィットをもたらせる人材を探しているからです。

「貢献できることを伝える」という言葉を聞きますと、ひょっとしますと先ほどの「自分の強みが企業とマッチすることをPR」と似ているように感じるかもしれません。

しかしこの2点は、実は全く違います。

ここでいう貢献とは、あなたが持っている能力・スキル・経験値を駆使することで「企業にもたらせる恩恵」を指します。

要するに伝えるべき貢献内容は、メリット(機能的な面)ではなくベネフィット(利益)ということですね。

例えば先ほどのSEO企業の例でいえば、以下が貢献として考えられます。

貢献できること
  • サイトのCVR向上
  • 運営コストのダウン
  • より多くのクライアントを企業は抱えられ売上アップ

上記のような貢献内容を伝えることで、企業は「いいね!」と判断する可能性が高いです。

上述しましたが企業はベネフィットに対して貢献できる人物を求めているからこそ、新卒採用をしているからです。

そんなときに「私なら貢献できます!」と力強く宣言する就活生がいれば、企業は放っておくハズがありません。

したがって、志望動機の最後には貢献できることを必ず提示しましょう。

ただし貢献内容を企業に納得させるには、理由・根拠・マッチする長所の事前提示がマストです。

貢献パートに至るまでに、信用性・納得性の高い志望動機を作り上げましょう。

内定を勝ち取れ!志望動機の作成例

ここでは志望動機の作成例をご紹介致します。

志望動機を作成する際の参考にしてください。

志望動機の作成例
  • PREP法・強み・貢献を取り入れた志望動機の例
  • お金を稼ぐためを志望動機にした例
  • 自立した大人になりたい志望動機の例
  • 企業から求められる人材になりたい志望動機の例

PREP法・強み・貢献を取り入れた志望動機の例

【結論】
私の志望動機は、私の長所と御社のメイン事業がマッチすると考えたことにあります。

【結論に対する理由】
御社のメイン事業は○○であり、拠点はアメリカです。
そして私は語学力が堪能です。
御社がアメリカにて事業拡大をする際に、私の語学力が役立つと考えました。

【根拠となるエピソード】
私の語学力は学生時代の留学先であるハーバード大学にて半年間鍛え上げたものです。
現地のネイティブ英語に直に触れることで、実践重視の学びに一貫して取り組みました。
その成果もあり、TOEICの点数は留学前後比で150点アップ致しました。

【結論の再提示】
この語学力が、御社のメイン事業に役立つと考えています。

【強みのPR】
今では英語でアメリカ人とビジネスの話しをするのも、問題ないレベルになっています。
そしてこの語学力をフル活用し、留学先であるハーバード大学では合計で1,500人と交流を図りました。
人種・性別・年齢関係なく、多くの人とコミュニケーションを取りました。
アメリカで勤務することになった際に役立つ人脈を構築するためです。
「仕事の獲得において人脈はとても重要である」と私の両親からアドバイスされていたこともあり、語学力を磨く傍ら、関係性の構築にとにかく励みました。
この1,500人のうち9割はアメリカでの就職を希望しており、今でも連絡を取り合っています。
そのうちの150人は御社が展開している○○事業の取引先・パートナー企業になり得る会社への就職を希望しています。
現時点で数十人ほどは対象企業からの内定を取れており、すでに働いているとのことです。

【貢献できること】
上手くいけばではありますが、この人脈を活用することで御社のアメリカにおけるシェア・売上拡大のきっかけを掴める可能性があります。
この人脈と現地仕込みの語学力が、御社が現在展開している○○事業の発展に大きく役立つものであると考え、志望致しました。

お金を稼ぐためを志望動機にした例

私の志望動機はお金が稼げると考えたからです。
私は小さな頃から決して裕福ではなく、私が就職したら親を楽させるために私が支えたいと考えているからです。
そのためには若いうちから裁量権を持って実力主義で働ける会社、インセンティブなどの精度がある会社に就職する必要があると考えていました。
貴社の場合はインセンティブ制度があるだけでなく、若くして事業の立ち上げを経験されている方がいるなど、まさに私が理想としていた企業であると考えています。
入社後には1日でも早く貴社において必要不可欠な人材となれるように努力していきます。
もちろん簡単なことではないというのも理解していますが、私の働く理由のためであればそれ以上に努力できるのではないかと考えています。
以上の理由から貴社を志望いたします。

自立した大人になりたいを志望動機にした例

私の志望動機は、貴社であれば自立した大人になれると感じたからです。
自立というとさまざまな解釈があるかと思いますが、私は自立とは自分1人で生きていけることだと考えています。
学生はさまざまな場面でいろいろなことを教えてもらうことが多いですが、社会人になればそうもいきません。
わからないことを全て1から教えてもらうのではなく、自分で勉強して学び続ける姿勢が重要だと考えます。
貴社の場合は若いうちから幅広い業務を経験させていただける環境であり、長い研修をしてから業務開始ということもあって自分で課題解決をする力が求められると感じています。
しかし、それこそ私の考える自立した大人に近づくことができると考えて貴社を志望いたしました。

企業から求められる人材になりたいを志望動機にした例

私の志望動機は、企業にとって手放したくないと思っていただけるような人材になりたいというものです。
そのためには、私が企業にとっていなくてはならない存在にならなくてはなりません。
そして、それが企業のためにもつながると信じております。
貴社であれば、さまざまな新規事業にチャレンジしており、私の強みであるチャレンジ精神と向学心を活かして数年後には貴社にとってかけがえのない存在になりたいと考えました。
生意気なようにも聞こえるかもしれませんが、私はそのために入社してから様々なことを吸収できるように努力して態度にして示していきたいと考えています。

攻略せよ!志望動機を上手に作るコツ

ここでは志望動機が作成できないときのための解消法を紹介します。

それぞれの状況に合わせた解消法を紹介しますので、現在の自分に照らし合わせて利用してみてください。

とりあえず企業を受けるのをやめるというのも選択肢の1つですし、その会社の社員に会いに行くのもよいです。

また、将来なりたい自分から逆算してみるのもよいでしょう。

志望動機を上手に作るコツ
  • とりあえず企業を受けるのをやめる
  • その会社の社員に会いに行く
  • 将来なりたい姿から逆算する
  • 最終手段でその企業の求める人物に合わせる

とりあえず企業を受けるのをやめる

その企業に対して、志望動機なんてねーよと思っているということは、興味がない可能性も高いです。

このような場合は、思い切って企業を受けるのをやめてみるのも選択肢です。

新しい企業を探してみると、意外にすんなりと志望動機を作成できることも珍しくはありませんので、志望動機が思い浮かばないからと言って、フリーズしてしまわないことが重要です。

志望する企業にそれなりの興味があれば、志望動機が作れないという状況も少なくなってきますので、もしかすると本当にその企業に興味がないのかもしれません。

また、これは決して悪いことではなく、人には向き不向きがありますので、自分の力を発揮できる企業を志望した方が今後のことを考えるとずっとよいです。

その会社の社員に会いに行く

その会社の社員に会いに行くのもおすすめです。

これは、企業で働くイメージがわかないときの解消法です。

実際にその会社で働いている社員を観察できれば、志望動機のヒントはたくさんあるはずです。

どのような部分が輝いて見えたのか、どんな部分が大変そうだったか、やりがいは何なのかなどを観察できれば、自分が働く姿を想像できるでしょう。

働く姿が明確になってくると、すんなりと志望動機を導き出せることも多いです。

その会社の社員に会うためには、いろいろな方法が考えられますが、大学の先輩を利用したり、インターンを利用したりする方法もあるでしょう。

将来なりたい姿から逆算する

その企業で働く具体的なイメージができなくとも、将来なりたい姿は想像できるはずです。

また、将来、どんな自分になりたいかは、まだ想像しやすいと言えるでしょう。

そして、この将来なりたい自分から逆算して志望動機を考えると作成しやすいです。

志望動機を考える際には、将来なりたい自分から逆算して、まずその会社でどんな経験を積みたいのかを考えます。

そして、そのためには何が必要かを考えていけば、次第に志望動機が見えてくるのではないでしょうか。

この自分になるために、この会社でなければならないといった志望動機になってくると、非常に説得力があります。

最終手段でその企業の求める人物に合わせる

これは最終手段になってきますが、その企業のホームページなどを確認して、その企業が求めている人物に合わせて志望動機を作成する方法もあるでしょう。

この場合は、すでに答えがありますので、それに肉付けするだけで、簡単に志望動機を作成できてしまいます。

しかし、採用担当の人たちは百戦錬磨の人たちなので、このような志望動機の作り方では相手にバレてしまう可能性もあります。

こうした志望動機の作成をしてしまうと、どうしても似通ったものになってしまいやすいのです。

そこで重要なのが、自分だけのオリジナル要素を加えるというものでしょう。

就活生・転職者が志望動機を作る際の注意点

いくら適当に書かないといっても思いつかない時にはなんとかして志望動機を作らなければなりません。

ここでは、志望動機を書く上で気をつけなければならない点について詳しく解説していきます。

気をつけなければならない点
  • 説得力のないものを書かない
  • 自分勝手なものを書かない
  • 無難な志望動機は書かない
  • 自分自身がそう思ったエピソードを深堀せず書かない

説得力のないものを書かない

説得力がなくては企業に対してあなたの思いは伝わりません。

説得力を持たせるには誰が聞いても納得するようなエピソードを添えて伝える必要があります。

そのため、面接で何を聞かれても答えられるようなエピソードと絡めて志望動機を作成することをオススメします。

自分勝手なものを書かない

正直な話、企業に入社してやりたい仕事なんてない人の方が多いです。

その中で志望動機を書こうと思ったら福利厚生くらいしかないというのが本音でしょう。

ただ、それでも志望動機に福利厚生や、プライベートを充実させられるといったことをアピールしてしまっては企業は入社しても自分の都合ですぐに辞めてしまうのではないかと考えてしまいます。

そのため、志望動機などを考える際には自分本位になっていないかを考えることが必要です。

無難な志望動機は書かない

エントリーシートに無難な志望動機を書くのはやめましょう。

他の志望者と差別化を図れないからです。

例えば以下3つの志望動機書があったとします。

似通った志望時書の例

Aさん
御社のビジネスモデルに将来性を感じたからです

Bさん
貴社の事業モデルに魅力を感じたからです

Cさん
御社の事業における収益性の高さに惹かれたからです

言い方に些細な違いはあれど、話していることは全く同じですよね。

そうなりますとあなたは志望動機書で、その他ライバルに差をつけることができません。

するとどうなるのか?

面接者は必ず他の項目をチェックします。

面接者がチェックするべき項目
  • 学歴
  • ガクチカ
  • 自己PR文章
  • 保有資格
  • 受賞歴

要するに志望動機以外であなたの強み・面接をする必要性を改めて探すわけです。

このときに何か強み、例えば「留学歴あり。5か国語を話せます」などといった長所を持っているのであれば、さほど問題はありません。

仮に志望動機書が適当であったとしても、そのストロングポイントを理由にライバルとの差別化を図れるからです。

その結果、海外展開に力を入れている企業であれば「一度会ってみたいな。面接をするだけしてみよう」と判断してくれるかもしれません。

しかし何の特徴・強みが一切ない場合は、このような判断をしてくれる可能性が一気に低くなります。

企業はその学生に対して、面接の必要性を見出すことが難しくなるからです。

したがって他のライバルとの差別化を図り面接に進むためにも、志望動機はしっかり書くことをおすすめいたします。

そうすれば特別な強みがなかったとしても、面接に進む可能性をグッと上げられますよ。

自分自身がそう思ったエピソードを深堀せず書かない

自分自身がそう思ったエピソードを深堀せず書くのはやめましょう。

PRに失敗するかもしれないからです。

上述しましたが、志望動機を述べたら必ず面接官から理由を聞かれます。

あなたの考え方や生き方を、より深く理解するためです。

そのときに「思ったことを深堀せずに、そのまま伝えてしまう」と、以下のようなことになるかもしれません。

自分自身がそう思ったエピソードをそのまま語った例

あなた「この出来事を理由に、リサーチの重要性を学びました」
面接官「なるほど。ではなぜ、そのように思ったのかをお教え下さい」

あなた「直感でそのように思ったからです」
面接官「なぜ直感でそのように思ったのでしょうか」

あなた「直感ですので、わかりません」
面接官「……」

これではPRできているとはいえませんよね。

やり取りとして成立すらしていませんから、下手をしますと評価が下がるかもしれません。

もちろん「自分が思ったことを正直に伝える」ことは、確かにとても大事です。

しかしだからと言って、それを深堀もせずそのまま伝えてしまっては上例のように面接官が困惑するだけです。

そのため、まずは「そのエピソードにて、なぜ自分はそのように思ったのか?」を深堀してください。

様々な切り口で捉え、客観的に考えてみてください。

そのときに発見した自分の考え方・価値観・行動原理を話すことで、面接官はより深くあなたのことを理解してくれます。

このときの考察内容が論理的であれば、ひょっとしますと考え方自体を面接官から評価されるかもしれません。

それだけでなく考察内容によっては、視野の広さ・高さを企業にPRできる可能性もあります。

その結果、面接官から「そういった考え方もあるのか。なるほど。面白いね!」と評価されるかもしれませんよ。

そもそも新卒に志望動機がないのはなぜ?

根本的な話になりますが、そもそもなぜ志望動機がないのかを一度確認しましょう。

そうすれば本当に受けるべきかが見えてきます。

なぜ志望動機がないのか
  • その企業に興味がないから
  • 就活で初めて知った企業だから
  • 何社も受けており第一志望ではないから

その企業に興味がない

志望動機が思い浮かんでこない理由は、単純に企業に興味がないのかもしれません。

誰だって興味のない企業より、興味のある企業の方が、さまざまなイメージが浮かんでくるはずです。

あまり興味のない企業を受けても、イマイチ本気になれないので、本当にその企業に興味がないならば、思い切って違う企業を志望してみるのもよいかもしれません。

志望する企業を考えるにあたって、その企業を志望する際に、どんな志望動機を相手に伝えるのかを想像し、それが簡単にできるようなら、あなたはその企業に興味があるのかもしれません。

興味のある企業に対しては、自然に学びたいという気持ちが芽生えるもので、その結果、企業研究によりさまざまな知識を得られるのです。

この状態であれば、志望動機も書きやすいと言えるでしょう。

就活で初めて知った企業だから

企業のことを詳しく知るために、まずホームページを見るのは当たり前のことでしょう。

企業のホームページは情報量も多く、その企業についてよいことばかりが書いてある印象を受けます。

その結果、企業についてよく知っているような気持ちになり、うわべだけの志望動機を書いてしまいがちです。

しかし、それでは説得力がありません。

同業他社と比べた場合に、その企業でないといけない理由をきちんと書いてこその志望動機です。

就活で初めて知った企業では、そうした深い志望動機がないため、「志望動機なんてねーよ」ということになってしまいます。

何社も受けており第1志望ではないから

志望動機がない理由として考えられるのは、何社も受けており第1志望ではないことが挙げられます。

滑り止め企業に対して志望動機を真剣に作るのは、心情的になかなか難しいものだからです。

そもそも仮に100社から内定をもらえたとしても、就職できるのは1社のみです。

そうなりますと、心情的に「その1社だけ志望動機を本気で作ろう。その他すべての企業は滑り止めだし、少しぐらい手を抜いても問題はないだろう」と考えるのは無理もありません。

しかし一度でもそのように考えてしまうと、真剣に考えることをストップしてしまいますよね。

部活・サークル・ボランティアなどで忙しい就活生もいるハズですので、本能的に「少しの時間で志望動機を大量に作りたい!」と考えるのが人の性。

この考え方が、志望動機をイチから真剣になかなか作れなくしている理由であると考えられます。

ただ、この考え方は理解できる半面、少し危険でもあります。

第1志望の企業に必ず受かるとは限らないからです。

万が一第1志望に落ちてしまった場合、他の企業への就職を視野に入れることになりますよね。

しかし志望動機を適当に書いていることが原因でエントリーシートが全滅していたら、その選択肢すら選べないことになります。

頑張って数十社だけでも志望動機をイチから書いていれば、このような未来は回避可能です。

志望動機1つで未来がこれだけ変わるおそれがあるならば、やはり可能な限り真剣に作ることがベストです。

もちろん「志望動機なんてねーよ」と書くのは、やめた方がよいでしょう。

まとめ|「志望動機なんてねーよ」は言わぬが吉

志望動機なんてねーよと思っていた人も、ある程度は志望動機が見えてきたのではないでしょうか。

企業に対して関心があるならば、しっかりとプロセスを踏めば、志望動機は見えてくるはずです。

どうせ自分には志望動機なんてない…とネガティブにとらえるよりも、まずは将来なりたい自分を想像したり、無理に受けようとしたりせず、少しずつできそうなことから始めてみてはいかがでしょうか。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます