企業の面接の際には、サークルでどんな活動をしていたのかという質問をされる場合が多いです。
一見すると、あまり重要ではない質問に聞こえるかもしれませんが、場合によっては採用試験の根幹に関わるような重要なことを意味している可能性あるのです。
そして、今回はサークル活動について聞かれた場合の答え方を5つのポイントから紹介していきます。
例文についても用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この質問は、会社との相性について確認されている場合もあるので、侮れません。
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ES・面接でサークルについてアピールするには人事の意図を知ろう
就職活動において、ESや面接でサークル活動についてアピールする機会は多くあります。
しかし、ただ単にサークルでの活動内容を羅列するだけでは、採用担当者の心には響きません。
なぜなら、採用担当者はサークル活動そのものに興味があるのではなく、そこから見えてくる皆さんの潜在能力や人間性を知りたいと考えているからです。
サークル活動についてのアピールを通して、あなたの人柄や成長意欲を測る材料にもなります。
これらの点を意識してアピールすることで、採用担当者に効果的に自身の強みを伝えることができるでしょう。
面接でサークルについて聞かれる4つの理由
まずは面接でサークルについて聞かれる4つの理由を紹介します。
面接でサークルの活動内容を聞かれることは多いです。
そして、それはすべてに同じ意味が含まれているのではなく、状況によって、異なることを審査しているのです。
そのパターンが4つほどあり、たとえば、大学生活をどう過ごしていたかを知るために聞いてることもあるでしょう。
また、所属するコミュニティについて知ることで、自社の社風と合致するかを確認している場合もあるのです。
ほかにも、コミュニティ内のポジションから人間性を把握するという意図もあるでしょう。
場合によっては、モチベーションの保ち方を知っている大学生かという点を審査されていることもあります。
大学生活をどう過ごしたかを知るため
面接でサークルについて聞かれる理由は、あなたにとって大学生活がどんなものだったのかを知りたいからです。
大学生がどのようにキャンパスライフを送っていたかを知ることができれば、その人の人間性に迫ることができます。
まして、百戦錬磨の面接官なので、サークル活動について聞けば、かなりのことがわかるでしょう。
そのため、単純の楽しかった、やることがなかったのでサークルに入っていた、などの消極的な理由の場合、ネガティブなイメージを与えてしまう可能性があります。
そのサークルに入る明確な理由があるからこそ、サークル活動に精を出していたことを伝えられれば、ポジティブなイメージを持ってもらえるでしょう。
つまり、自分にとって大学でのサークル活動が、学ぶことがあったり、ほかの物事では体験できないことが体験できたり、特別な時間だったというような答えができれば、評価が高まる可能性はあるでしょう。
所属するコミュニティについて知り、社風と合うかを判断するため
企業は、どうせ人を採用するなら、企業との相性に合致した人材を探しています。
たとえ、ほかの人よりも能力が劣っていたとしても、社風にピッタリとマッチするので、採用するといったケースは十分に考えられます。
というのも、自社の社風と合致しない大学生を採用してしまうと、数年後に辞められる可能性があるからです。
企業にとって、一度採用した人が辞めるのは著しい損失です。
そのため、面接では、その人の能力やスキルだけではなく、この会社にあっているのかというように、相性も確認されています。
そして、それを知るための質問こそがサークルでどんな活動をしていたかという質問になります。
たとえば、体育会系の社風ならば、スポーツ系かつ体育会系のサークルに所属していれば、相性が良いと言えるでしょう。
ただし、いくらその会社と相性の良いサークル活動があるからといって、嘘をついてまでサークルを合致させる必要はありません。
コミュニティ内のポジションからあなたの人間性を把握するため
面接でサークルの内容を聞かれる理由には、コミュニティに属したときに、どのような行動をする人間なのかを問われているのです。
企業というのは、大きな集団で、大企業になればなるほど、それは顕著になってくるでしょう。
そして、その企業という集団に入ったときに、どういった立ち回り方をするのかを審査されているのです。
人によっては、能力はあるものの、集団に入ると自分を殺し、他人の尊重ばかりするタイプもいるでしょう。
また、集団に入ることによって、優れたリーダーシップを発揮する人間もいるかもしれません。
上と下の調整役のような役回りが得意なタイプもいます。
このようにコミュニティに属してこそ、人の真価が発揮されるとも言えますので、面接でサークルの内容を聞かれるのは、ある意味当然と言えるかもしれません。
モチベーションの保ち方を知るため
サークルでどんな活動をしたか聞かれる理由には、モチベーションの保ち方を知るためというものもあります。
そもそもモチベーションを維持するのが苦手なタイプなのか、逆にモチベーションを維持するが得意なタイプなのかも評価されています。
モチベーションを維持できれば、それはパフォーマンスの発揮につながりますので、なるべくならモチベーションの保ち方を知っている大学生を採用したいところなのです。
また、モチベーションを維持できる大学生の方が、結果的に長続きして、最終的には大成します。
このようにサークルでどんな活動をしていたかという質問は、会社側のリスク管理の観点からも重要な質問になってきますので、慎重に答えを選ぶ必要があると言えるでしょう。
くれぐれも、たいした意味のない質問と流してしまうのは注意してください。
面接で聞くからには、意味のない質問はありません。
ES・面接でサークル活動をアピールすべき場面は?
サークル活動は、皆さんの個性や能力をアピールする絶好の機会です。
ESや面接では、様々な質問を通じて皆さんの人柄や潜在能力を探ろうとします。
ここでは、サークル活動を効果的にアピールできる具体的な場面について、その質問の意図も踏まえながら解説していきます。
これらの場面で、皆さんがサークル活動を通して培った経験や学びをどのように伝えるべきか、具体的なヒントを提供します。
サークル活動について聞かれた時
サークル活動について直接聞かれた際は、皆さんが学生時代にどのようなことに熱中し、どのような経験を積んできたのかを知りたいという意図があります。
この質問では、単に活動内容を説明するだけでなく、皆さんがそのサークル活動を通してどのような目標を持ち、どのような課題に直面し、それをどのように乗り越えたのかを具体的に伝えることが重要です。
例えば、イベントの企画運営に携わったのであれば、企画の立案から実行、そして成功までのプロセスで、皆さんがどのような役割を担い、どのような工夫をしたのかを詳細に述べることで、皆さんの主体性や実行力をアピールできます。
また、チームでの活動であれば、メンバーとの協調性やリーダーシップを発揮したエピソードを交えることで、より説得力のあるアピールとなるでしょう。
学生時代の取り組みについて聞かれた時
学生時代の取り組みについて問われた場合、採用担当者は皆さんの「学生時代に最も打ち込んだこと」、つまり皆さんの熱意や課題解決能力、目標達成への姿勢などを知りたいと考えています。
サークル活動は、多くの学生にとって最も時間を費やし、情熱を注いだ経験の一つであり、この質問に対して最適な回答となることが多いです。
サークル活動における皆さんの具体的な役割や、直面した困難、そしてそれをどのように克服したのかを具体的に説明することで、皆さんの主体性、行動力、そして成長意欲を効果的にアピールできます。
例えば、サークル内で新たな企画を立ち上げ、周囲を巻き込みながら成功に導いた経験や、困難な状況下でチームをまとめ、目標達成に貢献したエピソードなどを盛り込むことで、皆さんの潜在能力を示すことができるでしょう。
自己PRを求められたとき
自己PRを求められた際、サークル活動は皆さんの強みを具体的に示すための貴重なエピソードとなります。
自己PRでは、皆さんが持つスキルやパーソナリティを企業が求める人物像と結びつけてアピールすることが重要です。
サークル活動を通して培ったコミュニケーション能力、リーダーシップ、問題解決能力、計画性など、皆さんがアピールしたい強みに合致する具体的なエピソードを選び、それがどのように形成されたのかを明確に伝えるようにしましょう。
例えば、イベントの企画運営で培った計画力や実行力をアピールしたいのであれば、具体的な数字を用いて参加者数や満足度向上に貢献した事例を挙げることで、より説得力が増します。
また、チームでの活動において、どのように周囲と協力し、目標達成に貢献したのかを述べることで、協調性やリーダーシップをアピールすることも可能です。
ガクチカを聞かれた時
ガクチカ、つまり「学生時代に力を入れたこと」は、採用担当者が皆さんの潜在能力や人間性を深く理解するための重要な質問です。
サークル活動は、多くの学生にとってガクチカとして最適なテーマの一つと言えます。
この質問では、単に何を「した」かだけでなく、なぜそれに力を入れたのか、どのような目標を掲げ、どのような課題に直面し、それをどのように「乗り越えた」のかというプロセスを具体的に説明することが求められます。
例えば、サークルでの練習を通じて技術向上を目指した経験であれば、具体的にどのような目標を設定し、どのような練習方法を取り入れ、どのような努力を重ねた結果、どのような成果を得たのかを詳細に述べることで、皆さんの目標達成能力や継続力をアピールできます。
また、困難な状況下でチームを鼓舞し、目標達成に貢献したエピソードなども有効です。
面接でサークルについて聞かれたときの答え方5STEP
面接でサークルについて聞かれたときの5つのポイントを紹介します。
これを中心にして、返答を組み立てていけば、相手に好印象を与えられる可能性は高いです。
サークル内のポジションを伝えることや具体的に何をしたのかを伝えるのも重要でしょう。
また、全体的に主体性のある内容に統一することも重要で、間違っても消極的なイメージを与えてはなりません。
また、どんな理由があったから、そのサークル活動をしていたのかということも重要ですし、そのサークル活動が将来会社でどんな役に立つのかを伝えるのも重要になってきます。
サークル内のあなたのポジションを伝える
サークルについて聞かれたときは、サークル内の自分のポジションを伝えましょう。
そのサークルの中心メンバーなのか、気が向いていたときだけサークルに参加していたのかによっても相手の印象はまったく違ってきます。
また、積極的にサークル活動をけん引しており、自分でサークルのイベント企画に携わっていたなどの場合は、積極性やリーダーシップが評価される可能性があるでしょう。
サークルのポジションと聞かれると、少し難しいかもしれませんが、これはサークルでどんな役割を担っていたかということでもあります。
ボランティアサークルなら、地域との連絡窓口になっていた、スポーツ系のサークルなら草試合の調整をしていたなど、サークルに入っている限り役割というものは必ずあるはずです。
そこから掘り下げていくと、そのサークルにおいても自分の立ち位置がわかるはずです。
具体的に何をしたのかを話す
単純にサークルのポジションを伝えたのでは、相手に伝わっていない可能性があります。
そのため、具体的に何をしたのかを加えると良いでしょう。
ボランティアサークルなら、ボランティアの企画に携わることやボランティア施設との日程調整などを行ったなども考えられます。
また、サークルの仲間たちの役割を決めるリーダーのような仕事も立派な役割と言えます。
たとえば、スポーツ系サークルに参加して、試合に勝利したのが嬉しかった、もしくは、野球をしたなどでは具体性に欠けます。
単純にサークル活動をした、ではなく、具体的にそこに至るまでに何をしたのかを詳細に説明しましょう。
とはいえ、あまりこのことばかりに時間を取っているわけにはいきませんので、簡潔かつ突っ込んだ内容にして返す必要があります。
入社後、サークルの経験をどう活かすかを伝える
企業が前向きに採用を検討したくなる人材とは、どんな人材かを考えてみると、それはどんな経験でも自分のプラスにしてしまう人ではないでしょうか。
それを踏まえてみると、大学でのサークル活動が、どう今後の人生に、どう社会人として活きるのかを審査されているのかもしれません。
そして、自分が行ってきたサークル活動がどう会社のために役立つかを具体的に説明することができれば、当然相手の評価は高まります。
限られた経験をものにして、プラスにできる人材というのは、企業にとっても貴重な人材です。
サークルについての返答で、そのことを明確に伝えることができれば、いっきにポイントは高まるはずです。
チームワークが活きるでも良いですし、ボランティア活動で社会奉仕の精神を学んだというのでも良いでしょう。
それぞれのサークルを掘り下げていくと、社会で役立つことはたくさんあるはずです。
ES・面接でサークルについて答える際のポイント
ESや面接でサークル活動について効果的にアピールするためには、いくつかの重要なポイントがあります。
単に活動内容を述べるだけでなく、採用担当者が知りたいと考える皆さんの能力や人柄が伝わるように工夫が必要です。
ここでは、皆さんがサークル活動を通して何を学び、どのように成長したのかを明確に伝えるための具体的なアプローチについて解説します。
これらのポイントを押さえることで、皆さんのアピールはより説得力のあるものとなるでしょう。
役職ではなく何をしたかに焦点を当てる
サークル活動について語る際、役職に就いていたことを強調するよりも、その役職で具体的に「何をしたか」に焦点を当てることが非常に重要です。
採用担当者が知りたいのは、皆さんがどのような役割を担い、どのような課題に直面し、それをどのように解決したのかという具体的な行動とそこから得られた学びだからです。
例えば、部長やリーダーといった役職名を挙げるだけでは、皆さんの具体的な貢献度や能力は伝わりません。
それよりも、部長としてチームの目標設定にどのように関わり、メンバー間の意見対立をどのように調整し、最終的にどのような成果を上げたのか、といった具体的な行動を説明することで、皆さんのリーダーシップや問題解決能力、協調性などを効果的にアピールできます。
役職はあくまできっかけであり、そこでの皆さんの主体的な行動こそが評価の対象となることを意識しましょう。
主体性のある活動について話す
サークル活動についてアピールする際、皆さんが「主体的に」取り組んだ活動について話すことが非常に重要です。
採用担当者は、指示を待つのではなく、自ら考え行動できる人材を求めています。
そのため、サークル内で与えられた役割をこなすだけでなく、皆さんがどのような課題を見つけ、自らどのような提案をし、どのような行動を起こして、どのような結果を出したのかというプロセスを具体的に説明することが求められます。
例えば、サークルのイベントで参加者数が伸び悩んでいた際に、自らアンケート調査を実施して課題を特定し、新しい企画を提案して実行し、参加者数を大幅に増加させた経験など、皆さんの能動的な姿勢と課題解決能力を示すエピソードを盛り込むことで、採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。
そのサークルを選んだ理由を明確にする
サークル活動について語る際、なぜそのサークルを選んだのか、その理由を明確にすることは、皆さんの価値観や興味、そして入社後の企業での働き方に対する姿勢を示す上で非常に有効です。
単に「友人に誘われたから」や「なんとなく」といった理由では、皆さんの主体性や目的意識が伝わりません。
例えば、そのサークルの活動内容にどのような魅力を感じたのか、自身のどんなスキルを向上させたいと考えたのか、どのような目標を持って入部したのかなど、具体的な動機を説明することで、皆さんの行動原理や将来への展望をアピールすることができます。
そのサークル活動を通して得られた経験が、皆さんのキャリアプランや企業で活かしたいスキルとどのように結びつくのかを明確に伝えることで、皆さんの入社への熱意と適応能力を効果的に示すことができるでしょう。
数字を用いてアピールする
ESや面接でサークル活動をアピールする際、具体的な成果を数字を用いて示すことは非常に効果的です。
抽象的な表現では、皆さんの貢献度や能力が伝わりにくいですが、数字を用いることで客観的かつ明確にアピールすることができます。
例えば、「イベントの集客に貢献しました」と述べるよりも、「イベントの集客数を前年比で20%増加させました」と具体的に述べることで、皆さんの実行力や目標達成能力がより明確に伝わります。
また、コスト削減や時間短縮など、具体的な改善策を講じた場合は、「〇〇のプロセスを改善し、作業時間を30%削減しました」といった形で表現することで、皆さんの課題解決能力や効率性をアピールできます。
数字は、皆さんの実績に説得力を持たせ、採用担当者に強い印象を与えるための重要な要素となります。
ES・面接でサークルについて答える際の注意点
ESや面接でサークル活動について話す際には、いくつかの重要な注意点があります。
せっかく素晴らしい経験をしていても、伝え方を誤ると採用担当者に正しく評価されない可能性があります。
ここでは、皆さんがサークル活動を通して得た学びや成長を最大限にアピールするために、どのような点に気をつけるべきかについて解説します。
これらの注意点を踏まえることで、より効果的な自己アピールが可能となるでしょう。
ES・面接でサークルについて聞かれた際の回答例文
ここでは、ESや面接でサークル活動について聞かれた際の具体的な回答例文をいくつかご紹介します。
スポーツ系、文化系、学術系といった異なるタイプのサークル活動を例に挙げ、それぞれどのように自分の強みや学びをアピールしていくべきか、具体的な表現方法について解説します。
これらの例文を参考に、皆さんのサークル活動経験を効果的に伝えるためのヒントを見つけてください。
スポーツ系サークル
私が学生時代に最も力を入れたことは、大学のバスケットボールサークルでの活動です。
私は入部当初からレギュラーを目指し、練習に励んでいましたが、技術的な壁に直面し、なかなか思うような結果が出ませんでした。
そこで、私は週に3回、全体練習後に自主練習を行うことを決め、特に苦手だったドリブルとシュートの基礎練習を徹底的に反復しました。
また、チームメイトやOBの方々に積極的にアドバイスを求め、練習方法の改善にも取り組みました。
その結果、入部から1年後にはレギュラーメンバーに選ばれ、リーグ戦ではチームの得点源として貢献し、チームを準優勝に導くことができました。
この経験を通じて、目標達成のために地道な努力を継続することの重要性と、課題解決に向けて自ら行動することの大切さを学びました。
この例文では、目標設定から課題解決、そして成果に至るまでのプロセスが具体的に記述されており、読者に非常に分かりやすく伝わります。
入部当初の課題、それに対する具体的な行動、そして最終的な成果が明確に示されているため、皆さんの努力と成長が鮮明に浮かび上がります。
特に、自主練習やアドバイスを求めるという具体的な行動が記述されている点は、皆さんの主体性や向上心を効果的にアピールできています。
また、レギュラー獲得やチームの準優勝といった具体的な成果が示されていることで、皆さんの貢献度と実績が明確に伝わり、非常に説得力のある内容となっています。
文化系サークル
私が学生時代に最も力を入れたことは、大学の演劇サークルで脚本を担当し、公演を成功させたことです。
入部当初は漠然と演劇に携わりたいと思っていましたが、公演企画会議で脚本の公募があった際、これまでの経験を活かして挑戦したいと強く感じました。
脚本執筆にあたり、私はメンバーの意見を積極的にヒアリングし、全員が共感できるテーマ設定を心がけました。
また、稽古が始まってからは、演出家や役者からのフィードバックを細かく反映させ、より良い作品を作り上げるために何度も修正を重ねました。
特に、物語のクライマックスにおける感情表現の場面では、役者陣と何度も議論を重ね、登場人物の心情を深く掘り下げることで、観客が感情移入しやすい脚本を目指しました。
その結果、公演では観客から「感動した」「涙が止まらなかった」といった好評を多数いただき、チケットも完売しました。
この経験から、多様な意見を取り入れながら一つの目標に向かってチームで協働することの重要性と、困難な状況でも諦めずに粘り強く取り組むことの大切さを学びました。
この例文では、文化系サークルでの活動を通して、皆さんがどのように課題を認識し、解決に向けて主体的に行動したのかが具体的に描かれています。
脚本執筆という具体的な役割を通じて、皆さんの創造性や協調性、そして目標達成に向けた粘り強さが伝わります。
特に、メンバーの意見を取り入れ、フィードバックを反映させるというプロセスは、皆さんの傾聴力や柔軟性を示しており、チームでの協働経験をアピールする上で非常に効果的です。
また、観客からの好評やチケット完売といった具体的な成果が示されている点も、皆さんの貢献度を明確に伝えています。
学術系サークル
私が学生時代に最も力を入れたことは、環境問題について研究する学術系サークルでの活動です。
特に、地域のごみ問題解決に向けた住民参加型ワークショップの企画・運営に尽力しました。
当初は、住民の方々の関心を引き出すことに苦慮しましたが、私はリーダーとして、メンバーと共に地域のニーズを徹底的に調査し、参加者が主体的に意見を出しやすいようなワークショップ形式を考案しました。
具体的には、イラストや図を多用した分かりやすい資料作成や、少人数グループでのディスカッションを導入し、発表の場を設けるなど、参加者が楽しく学べる工夫を凝らしました。
また、自治体との連携も積極的に行い、広報活動にも力を入れました。
結果として、初回は10名程度だった参加者が最終的には50名以上に増加し、ワークショップで出された具体的な提案のいくつかは、実際に地域のごみ減量施策として採用されるに至りました。
この経験を通じて、複雑な問題を多角的に分析し、関係者を巻き込みながら解決策を導き出す問題解決能力と、目標達成のために周囲を巻き込み、主体的に行動する重要性を学びました。
この例文では、学術系サークルでの具体的な研究活動を通して、皆さんの問題解決能力、企画力、そして周囲を巻き込むリーダーシップが効果的にアピールされています。
特に、住民参加型ワークショップの企画・運営という具体的な行動が示されているため、皆さんの主体性と実行力が伝わります。
また、参加者の増加や具体的な施策への採用といった数字と事実が盛り込まれていることで、皆さんの貢献度と成果が明確に示され、非常に説得力のある内容となっています。
課題認識から解決策の考案、そして具体的な成果に至るまでのプロセスが詳細に記述されており、皆さんの行動力と論理的思考力が伝わる構成です。
ES・面接でサークルについて聞かれた際のNG例文
ここでは、ESや面接でサークル活動について話す際に避けるべき回答の例を挙げ、なぜそれがNGなのかを解説します。
せっかくの経験も、伝え方を誤るとマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
これらのNG例文を参考に、皆さんの回答をより効果的なものにするためのヒントを見つけてください。
NG例文1:具体性に欠ける内容
私は大学のテニスサークルに所属していました。
毎週練習に参加し、試合にも出場していました。
サークル活動を通して、友達がたくさんできました。
楽しく活動できたので、とても良い経験になりました。
この例文は、具体性が著しく欠けており、皆さんの個性や能力、学びが全く伝わりません。
採用担当者は、皆さんがどのような目標を持ち、どのような課題に直面し、それをどのように乗り越えたのかという具体的なプロセスを知りたいと考えています。
単に「毎週練習に参加し、試合にも出場していた」「友達がたくさんできた」「楽しかった」といった抽象的な表現では、皆さんの主体性や成長意欲、そして企業で活かせるであろうスキルが一切見えてきません。
このような回答では、皆さんがどのような人物であるかを判断する材料に乏しく、採用担当者の印象に残ることは難しいでしょう。
NG例文2:主体性が見えない内容
私は大学のフットサルサークルに所属していました。
先輩に誘われて入部し、週に一度の練習に参加していました。
指示されたメニューをこなし、大会にも出場しました。
特に目立った活躍はしていませんが、みんなと楽しくボールを蹴ることができました。
この例文では、皆さんの主体的な行動や具体的な貢献が見えません。
「先輩に誘われて入部し、指示されたメニューをこなし」といった記述からは、自ら考えて行動する姿勢が感じられず、受け身の印象を与えてしまいます。
採用担当者は、入社後に自ら課題を見つけ、解決に向けて行動できる人材を求めています。
サークル活動を通してどのような目標を持ち、どのように課題を乗り越え、どのような工夫をしたのかといった、皆さんの能動的な姿勢を示すエピソードが全く盛り込まれていないため、企業が求める人材像と合致しないと判断される可能性があります。
NG例文3:成果が不明瞭な回答
私は大学のボランティアサークルに所属し、地域の清掃活動に参加していました。
一生懸命取り組み、地域の方々からも感謝されました。
この活動を通して、社会貢献の意識が高まりました。
この例文では、具体的な成果が非常に不明瞭です。
「一生懸命取り組み」「感謝された」「社会貢献の意識が高まった」といった抽象的な表現では、皆さんが具体的にどのような役割を担い、どのような貢献をしたのか、そしてその結果としてどのような変化が生まれたのかが全く伝わりません。
採用担当者は、皆さんの行動がどのような具体的な結果に結びついたのかを知りたいと考えています。
例えば、どれくらいの頻度で活動し、どれくらいの範囲を清掃したのか、感謝された具体的なエピソードや、社会貢献の意識がどのように高まり、それが将来のキャリアにどう繋がるのかといった具体的な記述がないため、説得力に欠ける回答となっています。
まとめ
これで面接のときにサークルについて聞かれても問題ないのではないでしょうか。
面接では高い確率でサークル活動について聞かれると思われますので、しっかりと自分の中に回答例を作成しておいてください。
また、今回紹介した回答例や失敗例を踏まえておくと、より良い回答をすることができるはずです。
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