
面接で失敗経験を聞かれたらなんて答えたらいいのか分からない

失敗経験はどこまでのものを話したらいいの?

そもそもなんで失敗経験を聞いてくるんだろう
このように就活で「失敗経験」について聞かれた際に回答に困った経験はないでしょうか。
この記事では失敗経験を聞かれた際のポイントや、なぜ面接官は就活生の失敗経験について聞きたいのかについて紹介しています。
この記事を読むことで、質問の意図が理解でき、意図に沿った回答が用意できるようになっているでしょう。面接時の質問で難しい質問に分類されるため、この質問に対して備えられることで他の就活生に大きなアドバンテージが取れるでしょう。
面接で「失敗経験」の質問を聞かれた際に備えておきたい就活生は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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目次[目次を全て表示する]
【例文14選】面接で学生時代に失敗したことを聞く5つの理由
面接官が面接で、学生時代の失敗について尋ねるのは、決してあなたの欠点を探っているのではありません。
失敗した経験には、様々な学びがあります。
そして、失敗を通して学ぶことができるかどうかは、社会において非常に重要なポイントです。
失敗した経験を通して、あなたがどのように物事と向き合っているのか、失敗をもとに何を考えたのか、根本的な人格について知ろうとしているのです。
何を失敗と捉えるのかを知るため
面接で「学生時代に失敗したこと」を尋ねる主要な理由の一つは、候補者が何を失敗と定義しているのか、その根底にある個々の価値観や物事への着眼点を深く理解することにあります。
単に目標を達成できなかったという結果だけでなく、失敗に至ったプロセスでの自己認識、そして何をもって反省すべきと感じたのかが重要になります。
ある人にとっては単純なミスでも、別の人にとってはチーム全体に影響を及ぼす重大な過ちと捉えられるかもしれません。
面接官は、あなたがどのようなエピソードを選び、それを失敗として語るかを通じて、あなたの倫理観、責任感の範囲、重要視する優先順位といった内面的な基準を探ります。
この基準こそが、入社後に仕事で困難に直面した際に、あなたがどのように状況を判断し、行動するかを予測する重要な手がかりとなります。
仕事で失敗したときどう対処するのかを知るため
仕事をしていくうえでも、なんらかのミスや失敗をすることは皆あります。大切なのは、失敗したときの対処法です。
失敗を糧にできてうまく対処できたなら、仕事への大きな被害は免れることでしょう。またその人自身も成長することができます。
企業としては、何かが起きたときのその人の対処能力を知ることは非常に重要です。冷静に対処できるのかパニックになるのか投げてしまうのか、それを知るために面接官は「過去の失敗経験」を質問するのです。
ストレス耐性や根性があるかを把握するため
仕事をする上でストレス耐性が高いことはとても重宝されます。
失敗経験はそのストレス耐性などをわかりやすく知ることができるため面接官も質問するようにします。
壁にぶつかったからといって簡単に辞めてしまったり、他人のせいにしたりする人材では企業としても困ります。メンタルの強い人材を探すためにも、過去の失敗経験談は参考になるのです。
問題に対してパニックにならず対処できるか知るため
問題に対してパニックにならずに冷静に対処できるかを知るために、面接官は失敗経験を聞くのです。
仕事が予定通り進まないことは度々あります。そのようなときにしっかりと対応できるのかを企業としては見極めたいと考えている場合が多いでしょう。
自発的に行動を起こしたことがあるか知るため
失敗談を聞くことで、精神的に追い込まれた状況でも自発的に行動を起こしたか否かを知ることができます。
たとえ困難な状況でも不平や不満を言わず、自分から行動し続けることは、仕事においてとても重要なことでしょう。
【例文14選】面接で学生時代に失敗したエピソードから評価される能力
面接官が学生時代の失敗経験を尋ねる主な目的は、そのエピソードを通じて、候補者が困難な状況に直面した際に発揮する潜在的なビジネススキルと人柄を評価することにあります。
以下では、失敗した経験から評価される傾向がある能力を紹介します。
自分のエピソードをもとに自分のどのような能力をアピールしたいのか、明確にした状態で面接に臨みましょう。
問題解決能力
失敗談を語る際、面接官が最も重視するのは、単に「失敗した」という事実ではなく、失敗を通してどのような対策を実行したのか、そしてどのようにしてその状況を解決に導いたのかというプロセスです。
これは、候補者が持っている問題解決能力を具体的に知るためです。
企業で働く上では、予期せぬトラブルや困難は日常的に発生します。
面接官は、あなたが学生時代に培った解決力や臨機応変な対応力を見ることで、仮に入社後に失敗や問題に直面したとしても、状況を立て直し、安心して業務を任せることができる人物かどうか見極めています。
特に、失敗の原因を認識し、目標達成に向けて具体的な行動計画を策定・実行する能力は、入社後の再現性が高い重要な評価ポイントとなります。
何を失敗したのかではなく、その経験をもとにどのような行動や考え方の変化があったのかを重点的に話しましょう。
分析力
失敗のエピソードを聞くことで、面接官は候補者がなぜその失敗が起きたのかを冷静に分析する力を持っているかを確認しています。
単に自分の努力不足といった感情論や表面的な原因で終わらせず、その失敗に至った要因を客観的かつ論理的に掘り下げて考察できるかが重要です。
たとえば、計画の立て方の課題、情報収集不足、チーム内の連携の課題など、具体的なボトルネックを特定する力が必要です。
この分析力は、単なる反省で終わらせずに、次回以降の成功のための学習材料として失敗を活かす能力に直結します。
入社後も、業務上のエラーやプロジェクトの停滞を正確に分析し、根本的な改善策を導き出せる人材であるかを評価しているのです。
忍耐力
面接官は、失敗に直面した際に候補者がそれに負けずに耐え抜く能力、すなわち忍耐力やレジリエンス(精神的回復力)があるかどうかを見ています。
失敗によって一時的に落ち込むのは自然なことですが、そのつらい感情や状況にただ支配されるのではなく、苦しい時間を乗り越えて立ち直り、再び前向きに取り組むことができるかを評価しています。
この耐える能力は、困難な状況下でも目標を見失わず、地道な努力を継続する姿勢を示します。
特に、成果が出るまでに時間がかかる仕事や、多くの壁にぶつかるであろう新規事業などにおいて、この忍耐力は不可欠な資質です。
失敗から学び、気持ちを切り替えて最後までやり遂げようとする意志の強さを見極めることで、入社後の定着率や長期的な貢献を期待できる人材であるかを判断しています。
【例文14選】学生時代に失敗したことを見つける方法
ここからは失敗経験から学んだことを見つける方法について紹介していきます。ぜひ参考にして、自分の失敗を上手くポジティブな方向にもっていきましょう。
失敗談の見つけ方
- これまでの失敗経験をまず書き出してみる
- 失敗経験の前と後で自分が変わったことを書き出してみる
- 家族や友人に聞いてみる
これまでの失敗経験をまず書き出してみる
まずは自身がどのような失敗をしたのかを書き出してみましょう。面接の場で使える経験とそうでない経験があるはずです。
また、失敗を言語化することも非常に大切で、そのためにもまずは自分の失敗経験を書き出してみましょう。一度に思い出しても網羅はできないため、思い出すたびに書き足していく方法をとるのもおすすめです。
失敗経験の前と後で自分が変わったことを書き出してみる
次に、使える失敗経験から、その前後の行動を書き出してみましょう。
人間は失敗を経験したら二度と失敗しないように自分の行動を変えていることがおおいでしょう。自分が変えなければ行けないと感じた気持ちや実際に取った行動、これからとりたい行動を考えてみてください。今後同じ状況になった時にどうするかを書いてみましょう。
例として、「計画を立てないせいで時間を無駄にした。もしくは、遅刻した。」した人が、失敗を経験してからは「事前に交通機関やお店を調べて、計画を立てるようにした」などの変化が学んだ部分となります。
家族や友人に聞いてみる
最後にもっとも簡単な失敗談の見つけ方を紹介します。
それは人に聞くことです。
あなた自身では失敗と思っていなくても、普段と態度やモチベーションが違うなど周りから見たときに大きく変化があった状況は良いエピソードの典型です。
聞くのは恥ずかしいと思いますが、ぜひ家族や友人にあなたが経験した失敗経験ってどんなものがあったかを聞いてみてください。
以上が失敗談を見つける3つの方法です。
他にも探し方は色々ありますが、今すぐ実施できるものをピックアップしておりますので、ぜひあなたもこのやり方で失敗経験を探してみてください。
志望先に合った失敗談を選ぶ
面接で失敗談を選ぶ時は、志望先の企業の業務に活かせる失敗談を選ぶことをおすすめします。
例えば、あなたがIT系の企業を目指しているにもかかわらず、飲食店のアルバイトでの失敗を説明したと仮定します。
その内容が将来の業務内容に関係がないと考えられるものである場合、せっかくその経験からどのようなことを学び、どのように今後活かしていくのかを説明できる機会であるにもかかわらず、うまく説明することができません。
企業は就活生が学びを今後活かせる人物であるかを確認したいと思っているため、あまり関係ない領域での失敗談とその教訓について語られても、本人が将来的に活躍できるか想像できません。
【例文14選】面接で学生時代に失敗したことを聞かれたときの9つのポイント
失敗談を回答する際には、いくつかの押さえるべきポイントがあります。
ここから4つの押さえるべきポイントについて解説します。失敗経験について述べる際にはこれらの点に留意して話すようにしましょう。
①失敗経験のみを話すのはNG
②失敗経験は具体的に説明する
③失敗談を前向きに話す
④失敗に対して「考え」や「行動」を伝える
⑤失敗経験から学んだことを伝える
⑥失敗経験をどのように活かしたいかを話す
⑦失敗談を自己PRにつなげる
⑧失敗談を簡潔に話す
⑨失敗談を練習する
①失敗経験のみを話すのはNG
失敗経験というのはそもそもがネガティブな話題です。カフェのアルバイトでコーヒーをこぼしたり、うっかり大切なものを忘れたり、そうした行動はそれだけを聞くとマイナスなイメージしか浮かんできません。
面接で「過去の失敗経験」について聞かれたときも、ただ失敗談だけを話すとネガティブな印象のみになってしまいます。
また面接官は失敗談から、結局そこでどのように対処して乗り越えたのかを聞きたいわけです。そこについてしっかり説明しなければ、ただの不幸話自慢のようになってしまう可能性もあるので注意しましょう。
失敗経験を話す際には、「失敗に対する対策や処置方法」と「失敗経験からの学び」の2点を必ず取り入れるように心がけたいものです。
②失敗経験は具体的に説明する
「私は飲食店でアルバイトをしていたときによくミスをして店長に注意されていました。結局飲食店が向いていないと悟り、服屋のアルバイトに変えたところそちらのほうが合っていました」
たとえばこのような失敗経験は、具体性に欠けています。飲食店でどのようなミスをしたのかがわかりませんし、どういった点が向いていなかったのかも伝わりません。
なぜ服屋のほうが合っていたのかも、言葉足らずで曖昧です。このような曖昧な失敗体験談では、面接官はいろいろと疑問に感じることだらけです。
失敗経験はできる限り具体的に話すようにしましょう。「なぜそう考えたのか」「なぜそのようにしたのか」、常に「なぜ?」と自分に問いかけることで具体的で理論的な内容になります。
③失敗談を前向きに話す
失敗談を話す際には、ネガティブな印象を与えないように注意し、ポジティブな成長につなげたエピソードとして話すことが大切です。
失敗談を前向きに話すことで、面接官にポジティブな印象を与えることができます。
失敗談は自身の辛い過去や壁にぶつかった経験を話すことになるので、話が暗くなりがちです。
しかし、失敗をポジティブに捉えて、そこから学び、成長したことをアピールしましょう。
そうすることで、今、自信を持って話せる過去の経験と、その経験に基づいた過去の失敗を紐づけて話すことができます。
失敗談をポジティブな成長につなげたエピソードとして話すことで、根拠が具体的になり、面接官に対しても一貫性をアピールしながら伝えることができます。
④失敗に対して「考え」や「行動」を伝える
ただの失敗談だけにならないためには、その失敗に対してどう考えどのように対処したのか自分なりの行動を説明するのがポイントです。
何かミスをしたときに、まずどう感じたのかを振り返りましょう。その瞬間は誰しも落ち込んだり自信をなくしたりすることでしょう。
しかしそこから時間が経つにつれて、どのような思考回路になっていくかは人それぞれです。ひたすら反省する人もいれば、数時間後には切り替えて前に向かっている人も見られます。さらにそのときの行動も人によって違うので、その点も詳しく話すことが大切です。
⑤失敗経験から学んだことを伝える
面接官が知りたいのは、目の前の就活生が失敗を経てそこから成長できたかどうかです。成長力があるかどうかは、仕事をしていくうえで非常に重要になってくるからです。失敗してもそれを糧に成長できる人間は、明らかにどんどん伸びていきます。
面接で失敗談を話すときは、その事柄から反省した点や学んだことを話すのも忘れないようにしましょう。たとえ大きな失敗であろうとも、肝心なのはその後です。
その失敗を機会に自分自身が変わり将来に良い影響をもたらすことができたならば、ピンチをチャンスに変えることができたわけです。失敗からの学びを伝えることで、分析力やメンタルの強さ、成長力もアピールできます。
⑥失敗経験をどのように活かしたいかを話す
失敗経験を入社後にどのように活かすことができるのかを伝えることは非常に大切です。
ただ失敗経験から乗り越えた話をしたとしても、それが入社をしてから役に立たないものであると意味がありません。
それにより失敗経験を予め、どのように働いていく中で活かしていける能力なのかやあらゆる状況下でも発揮できる能力であるかを言語化していくことでより強力なアピールに繋がります。
また失敗経験から培った能力をどのように活かせるのか考えることは、伝え方次第であなた自身の思考力や事前準備を欠かさない計画性、責任感やスケジュール管理能力などといったスキルを伝える有効な手段にもなります。
失敗経験をどのように活かすかだけを考えるのではなく、他の能力も意識しながら深掘りしていきましょう。
⑦失敗談を自己PRにつなげる
失敗談を伝える際に、その原因を分析して学んだことや培ったスキルを活かしてどのように行動やアクションを起こしたのかを伝えることが大切になります。
それは失敗から学び、成長していることをアピールすることができるからです。
また分析したことで分かった弱みに対して、自分なりのアプローチや解決方法を考えていたり行動していることによってさらに成長意欲をアピールすることができます。
そして失敗を素直に受け止め、乗り越えたのかを伝えることで素直に受け入れ、そこから学び、成長しようとする姿勢は、面接官に好印象を与えます。
⑧失敗談を簡潔に話す
失敗談を簡潔に話すことで重要なポイントをわかりやすく伝えることができます。
簡潔に話す場面では、面接官の時間を無駄にしないことを意識することが大切です。
また面接官に好印象を持ってもらうためには、失敗談の本質を理解してもらうことも大切になります。
結論から述べるなど時間をかけすぎないように注意しながら、伝えたい要点をしっかりとまとめて時間を意識しながら伝えることに徹しましょう。
簡潔に話すことで、面接官の時間を無駄にせず、好印象を与えることができます。
面接で失敗談を話すときは、これらのポイントを押さえて、好印象を与える回答をしましょう。
⑨失敗談を話す練習をする
失敗談を話す練習をすることによって、面接本番でうまく話せるようになります。
具体的かつ簡潔に話すための練習方法は、以下のポイントに分けて見てみましょう。
・失敗談を具体的に話せるように、事実や例を整理する。
・失敗談を簡潔に話せるように、要点をまとめる。
・家族や友人などに練習をしてフィードバックをうける。
この中でも整理や分析は必須ですが、特にこのポイントで伝えたいことはフィードバックを受けることです。
自分で練習していて良いと思っていても、客観的に見られないと分からない気付きは必ずあります。
家族や友人に練習相手をしてもらい、より面接本番に向けて磨きをかけていきましょう。
【例文14選】学生時代に失敗したエピソードが伝わりやすくなる構成
次に失敗談を回答するときの構成を紹介します。
失敗談を話すにしても、面接官に理解してもらわないことには何もアピールできません。
そのため、伝わりやすい構成をここで学んで、あなたも失敗談を伝わりやすくしていきましょう。
伝わりやすい構成
- 失敗談を一言で紹介
- 具体的なエピソード
- 考えや行動
- 行動した結果
- 学びと貢献
結論:私がした失敗は〇〇です。(失敗談を一言で紹介)
面接で失敗談を質問されたら、まずはその質問に端的に答える結論からスタートさせましょう。
余計な前置きはいりません。
「私はサッカー部に所属しており、部長として50名の部員をまとめていました。県大会出場を目標にし日々練習をしていましたが、チーム内の対立が起こってきました。そのときにコミュニケーションで私は失敗しました。」など長々と説明するのではなく、簡潔に「私の失敗談は学生時代に所属していたサッカー部でチームをまとめられなかったことです。」からスタートさせるのが基本です。
2つの文章を見比べればわかると思いますが、面接官が聞かなくてはいけないポイントが明確になります。
余計な前置きがあると、結局何を失敗したのかがわかりにくくなるため、簡潔に結論を述べることが印象に残せる構成の第一歩です。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
結論の後は、失敗談の概要を話します。
どんな状況で、どんな原因で失敗したのかなどの背景や原因を伝えます。
失敗することは誰でもあることですが、失敗の背景や原因を伝えないと面接官はイメージをすることができません。
面接官が理解し、話を聞きたいと思ってもらえるようにエピソードは原因や背景まで具体的に伝えるようにしましょう。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
次に失敗に対して、あなたが考えてどう解決したのかを説明します。
面接官はあなたの失敗談が知りたいわけではなく、どう乗り越えたのかを知りたいのです。
失敗談を伝えるときにこの行動の部分が一番重要です。
あなたも話す内容を考えるときには、ここに一番時間をかけるようにしましょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
出た行動について説明したら、その結果どうなったのかを伝えてください。
問題が生じていた時点とあなたが行動に出た後の違いなどを比較し、行動後に現れた具体的な変化を紹介するのがポイントです。
行動に出たことを伝えて終わりではなく、先に説明した問題がどうなったのかまで説明するようにしましょう
結論:この失敗から〇〇を学び、貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後の締めとして、失敗談から何を学び、志望している企業にどう貢献できるかをアピールしましょう。
しかし、どの企業でも言えるものではなく志望している企業だからこそ活かせること、企業の社風や役割で役立てることができるなど、企業を理解していることもアピールしながら自分の経験を活かせると結論づけるのがポイントです。
以上が失敗談を伝わりやすくするための構成です。
構成は伝わりやすくするためのテクニックでしかありません。
エピソードを考えたり、企業のことを調べたりとあなたが事前にやるべきことを避けては通れるためのものではないです。
事前準備をした上で、あなたの失敗経験を構成に当てはめるようにしましょう。
【例文14選】面接で学生時代に失敗したことの回答例
面接で失敗したことを聞かれたときの高評価につながる答え方を紹介します。文章構成も内容面も良い例文です。
失敗談を話すときは、結論から述べて具体的なエピソードを話してリアリティーを持たせます。ダラダラと前置きが長い文章はわかりにくいので、できるだけ要点を押さえつつ必要な部分はしっかり説明するようにしましょう。メリハリのある文章が理想的です。
アルバイトの失敗経験
私の忘れられない失敗は、カフェのアルバイトで女性のお客様の服にうっかりコーヒーをかけてしまったことです。
熱湯でしたし、とにかく急いで氷とタオルを持って来てお客様に手渡しました。お客様は怒るというよりもびっくりされていましたが、私が頭を下げて謝るのを見て「大丈夫ですよ」と言ってくださいました。
そのとき店長はおらず、正社員の人に店長代理で謝っていただき、クリーニング代をお渡しすることになりました。
お客様とはそれ以上はトラブルにならずに済みましたが、自身の落ち度にすっかり自信をなくしてしまったのです。特に忙しかったわけでもありません。
店長とは電話でその後話しました。店長は私の仕事ぶりは評価してくれており、そういうこともあるから気にしないようにと言ってくださいました。
私もいつまでも引きずっているわけにはいかないと思い、それよりも今後このようなことがないように集中力を高めてホールの仕事をしていくことを誓いました。
また腕の力が弱いのもあるかと思い、それからは毎日腕立て伏せをしています。おかげでそれ以来はそのような失敗もありません。
部活の部員としての失敗経験
私の大きな失敗は、高校時代の陸上部でのケガです。もっと良い記録を出したいと勢い込むがあまりに、無茶なトレーニングをやりすぎて結局逆効果で半月板を故障してしまいました。
きちんと自分のキャパ範囲でトレーニングしていればあんなことにはなりませんでしたし、ケアの面を怠っていたのも問題です。
気持ちばかりが焦ってがむしゃらにやっていた感じです。もっと冷静に計画性を持ってトレーニングするべきでした。
故障してからは、ベンチ席でみんなが走るのを見る日々で辛かったです。しかしながら故障から学んだことも多く、それをキッカケに自分の体と向き合うようになりました。
トレーニングだけでなくしっかりとケアやマッサージもするようになりました。その結果、メンタル面も強くなり以前よりもケガしにくい足になったと思います。
部活の部長としての失敗経験
私の失敗経験は、吹奏楽部の部長として失敗の選択をしたことです。吹奏楽はみんなが団結してこそ、良い演奏ができます。
しかしながら演奏レベルに差があるのも事実で、数人のために演奏が止まることもありました。コンクール優勝を狙っていたので、部長の私はイライラしてしまいある日「〇〇できない人は辞める覚悟で練習するように」とキツイことを言ってしまったのです。
言い過ぎたなとも思いましたが、自分の演奏レベルに悩んでいた2名がその日以来来なくなってしまいました。
コンクールは2位に入賞できたものの、部長としてこれで良かったのかしばらく悩みました。演奏できないメンバーとは、共に個人練習をするなどして励ますべきではなかったのかと後悔しました。
あの失敗を機に、私は感情で物を言わないように心がけています。またリーダーはもっと周りを見なければいけないことも知りました。この失敗は、御社でのチーム営業にも活かせると思います。
学業の失敗経験
私の失敗経験は、受験勉強の際に勉強時間の配分に失敗したことです。受験勉強は沢山の科目をバランス良く勉強しなければならないにもかかわらず、自分の苦手科目の勉強に勉強時間が偏ってしまいました。
結果として得意科目で点数を伸ばすことができず、第一志望の学校には合格できませんでした。浪人時代はこのままではまずいと思い、全ての科目にバランス良く勉強時間を振り分け、結果として希望の学校に入学することができました。
社会人として仕事をする際も、時間の配分は満遍なく振り分け、スケジュールの遅延を防ごうと思います。
留学の失敗経験
私の失敗経験は、留学したときの最初の半年、ほとんど自分の部屋に閉じこもって英語を話さなかったことです。
英語が話せるようになりたいという気持ちで留学をしましたが、発音が下手で笑われたらどうしようと思い、恥ずかしくなって人前に出るのが怖くなりました。
このままではまずいと思い、ホームステイ先の家族に徹底的に発音とリスニング能力の練習を手伝って貰いました。
その結果スピーキングもリスニングも、ネイティブと同様になりました。社会人になってもわからないことは素直にわからないと伝えて、同僚などと信頼関係を構築していこうと思います。
インターンの失敗経験
私の失敗体験は、インターンで書類の作成を自分の思い込みのみで進めてしまったことです。私の思い込みで作った資料は、メンターが思い描いていた資料と異なっていたため、修正に時間がかかり、迷惑をかけてしまいました。
この経験をしてから、アルバイトや学業において目の前の仕事の最終的な目的は何なのか、どのようなことを相手が望んでいるのかを意識するようになりました。
サークル運営の失敗経験
私の失敗経験は、サークル運営において自分の怠慢が原因でイベントを失敗させてしまったことです。
私はサークルのイベントで集客の担当をしていましたが、全力ではなく、7割ほどの力で行っていました。
その結果、イベントの集客結果は想定の半分ほどとなり、会場がガラガラとなってしまいました。他のサークルの部員が落胆している姿は忘れることができません。
それ以来、仕事は準備の段階から全力でやるべきということ、準備は何か月も前から入念に行うことを心がけて仕事や勉強をしています。
人間関係の失敗経験
学生時代に、グループワークでメンバーと意見が対立して、うまくまとまらなかったことがありました。
この経験から、コミュニケーションの重要性と相手の立場を理解することの大切さを学びました。
また、この失敗経験から、私は人間関係の大切さを学びました。そして人と接するときは、相手の立場を理解し、自分の意見を押し通さないことが大切です。
失敗したときは、素直に謝罪し、反省することを心掛けています。
これらのことを心に留めて、今後は人間関係を円滑に築いていきたいと思います。
ゼミ活動の失敗経験
ゼミ活動で、グループでプロジェクトを進めていたとき、メンバーと意見が合わずにうまく進まなかったことがありました。
そのとき、私は自分の意見を押し通そうとしてしまいました。しかし、メンバーと話し合い、お互いの意見を尊重するようにすることで、最終的にプロジェクトを成功させることができました。
この経験から、私は、自分の意見を押し通すのではなく、メンバーと協力して物事を進めていくことの大切さを学びました。
この経験から、私は、失敗から学ぶことができるということを学びました。
失敗を恐れて何もしないのではなく、失敗から学び、成長していくことで、より良い人間になれると信じています。
プレゼンテーションや自己分析が準備不足だった経験
学生時代、自分の好きなスポーツについてプレゼンテーションする機会がありました。
そのスポーツの知識は豊富でしたが、発表の準備を十分にせずに臨んだ結果、話す順番がバラバラで、聞き手に伝わりづらいものになってしまいました。
この失敗から、段取りの重要性を学びました。発表の準備をする際には、まず、発表の目的やゴールを明確にすることが大切です。
また、練習を重ねて、話すスピードや滑舌を改善することも大切です。
この失敗経験を活かして、今後は、どんなことにも準備をしっかりと行い、段取り良く進めていきたいです。
【例文14選】面接で学生時代に失敗したことを聞かれたときのNG回答例
失敗経験の回答にはNGなものもあります。前にも述べたように失敗した事柄のみ述べているものや学びを感じない話は面接官の評価は低くなります。
また失敗を乗り越えた方法や理由や曖昧な回答もNGです。以下にそれぞれのNG例とその理由、改善策について紹介します。中身のある内容の濃い失敗談を話したいものです。
失敗のみを話した例
私は大学での試験に何回か遅刻する失敗をしています。私の学校は都会からバスでしばらく行ったところの田舎にあるのです。そのため電車やバスが遅延することはよくあります。
皆さんきちんとそうした遅延も想定しての時刻に家を出ていますが、私は試験の日に限り忘れ物をしてしまいます。忘れ物を取りに帰ったせいもあり、電車にもバスにも乗り遅れてしまいました。
試験は教授の指示により、受けさせてもらえたものと再試験になったものがあります。なんとか単位は無事に取れたので良かったです。
失敗ポイントと改善案
上記のNG例文は、まさに失敗のみを話した回答です。「電車とバスに乗り遅れて試験に遅刻したが、なんとか単位は取れた」という経験談のみを話しています。
この回答では、失敗に対する対処法も学びも分析も何も見えてきません。このNG文を好印象につながる回答に変えるなら、まず「遅延したときにどのようにしたか」を書く必要があります。
しまったと思って走ったのか、あきらめて開き直ったのか、その点を書かなくてはいけません。さらに何回か試験に遅刻する失敗を繰り返しているわけですから、それを防ぐためにどうしていくのかが重要です。
また試験に遅刻した失敗から何を学んだのかも知りたいところです。反省や学びがないとすれば、この人は入社後も同じように職場に遅刻する人間だとみなされても仕方がありません。
面接官に悪いイメージを与えないように、しっかりと「失敗への対策」と「失敗からの学び」を伝えたいものです。
失敗から学んだことが薄い例
私の失敗談は、友達に借りたものをなくしてしまって信用を失って友達を失ったことです。高校時代から仲良くしていた友達がおりまして、CDや本など何かと貸してくれる親切な性格でした。
私は読書や音楽鑑賞が好きなので、その友達からいろいろと借りることが多かったのです。しかしながら馴れ合いに甘えてしまい、だんだんと借りている期間が長くなってきました。
引越しをしたこともあり、何を返して何を借りたままなのかが自分でも把握できなくなってきました。その結果、返していないものがいくつか出てきたのです。中にはどこにいったのかわからないものもありました。
友達には「〇〇を返してほしい」と催促されるようになりましたが、失ったとは言えず誤魔化していました。
そしてだんだんと罪悪感から気まずくなり、大学に入り引越したことをキッカケに彼女に連絡するのをやめてしまいました。
自分の責任なので仕方ないと思っています。これからはあまり他人に物を借りないようにして、借りてもすぐに返すようにします。
失敗ポイントと改善案
人間関係に関する失敗談は、意外と多いものです。上記のような話はありがちですが、面接時に活用するのであればもっと深みのある内容にしなければなりません。
この文面ではそもそも友人を失ったことに対する悔しさやショックなどが感じられないですし、彼女と揉めないために疎遠になることを選んだように見受けられます。
友人を失ったことが失敗だとすれば、そのショックを乗り越えた過程や反省点などをもっとしっかり述べる必要があるでしょう。
失敗を乗り越えた理由が曖昧な話は、中身が薄くなりがちです。何をどうしたくて失敗を乗り越えたのか、明確にすることが大切です。
失敗から学んだことが伝わらない例
私の失敗は、第一志望校に合格できなかったことです。滑り止めも何校か受けていましたが、すべて落ちてしまいました。
第一志望の大学への憧れが捨てられず、浪人して1年間勉強しましたが、センター試験の結果がダメでした。
そして結局志望校のレベルを下げなくてはいけなくて、最終的に別の大学に入学したのです。ずっと行きたかった大学には行けませんでしたが、いまの大学でもそれなりに学習はできますし楽しみもあります。
どの大学を出たかですべてが決まるわけではありませんし、いまはこの大学に入れたことに感謝しながらいろいろと勉学やサークル活動に勤しむ日々です。
失敗ポイントと改善案
大学受験を失敗して浪人して、やはり第一志望には行けなかったという失敗談はわりと多いものです。
しかしながら上記の話では、受験に失敗したことからの学びが何も感じられません。最終的に入れた大学での生活を有意義に過ごしていることは伺えますが、それは失敗からの教訓や学びとは言えないでしょう。
どちらかというと、第一志望に行けなかったがいまは開き直り、妥協して楽しんでいるというようにも感じてしまいます。
この例文を好印象なものに変えるとすれば、受験に失敗してからの自身の勉学への取り組みなどを書くと良いでしょう。
次こそは受かるように、気合いを入れ直して浪人時代頑張った姿勢を伝えれば、失敗しても前向きに目標に向かって進む性格を評価してもらえるはずです。
結局志望校はあきらめましたが、そこから自身の価値観がどのように変わったのかも知りたいところです。
深刻すぎる失敗の例
私の失敗経験は、自分の不注意で部活のチームメイトにケガをさせてしまったことです。私は高校のときに野球部に所属しており、ある日バッティングピッチャーの役割を担当していました。
そのとき、きちんと準備運動をしていなかったため、ボールのコントロールがなかなか定まらず、ボールをチームメイトに当ててしまい、重傷を負わせてしまいました。この経験を通して勉強やスポーツ、仕事は準備が肝心であるということを学びました。
失敗ポイントと改善案
取り返しのつかない深刻な失敗談はフォローが難しいため、面接試験においては不適切でしょう。業務上のミスで会社の契約や人間関係も修復不可能な状態にしてしまうのではないか、という疑念を持たれてしまう可能性もあります。
上記のエピソードであれば、チームメイトの応急処置などを率先して行い、結果的にチームメイトは後遺症もなく復帰できた、などのエピソードも加えると面接官からの印象が良くなるでしょう。
【例文14選】学生時代に失敗したことを伝えるときの6つの注意点
面接で学生時代の失敗談を語ることは、自己成長と問題解決能力をアピールする絶好の機会ですが、エピソードの選び方によってはかえってマイナス評価につながる可能性があります。
面接官は失敗談を通して、あなたが入社後に困難にぶつかったとき、どのような対応ができるかどうかを想定したいということを念頭に置いて、以下の点に注意して準備しましょう。
取り返しがつかないような大きな失敗談は選ばない
失敗したエピソードを選ぶ際、他者への傷害、機密情報漏洩、多額の利益損益といった、社会的に許容されない、あるいは組織に多大な損害を与えるような取り返しのつかない大きな失敗談は避けるべきです。
たとえその経験から多くの教訓を得て、深く反省し、その後大きく成長したとしても、面接官は「入社後に同じような状況や判断ミスが発生するのではないか」という根源的な不安を抱いてしまいます。
企業はリスク管理を重視しており、特に周囲への影響が大きすぎる失敗談は、あなたの誠実さや能力を評価する以前に、企業への信頼性と安定性に疑問を抱かせる要因となりかねません。
話す内容は、あくまでも自己の責任範囲内で完結し、乗り越えられた成長の糧としての失敗に留めることが賢明です。
マナーに欠ける失敗談は避ける
社会人として最低限求められるマナーや規範意識に欠けるような失敗談は、アピールの機会を逃すだけでなく、マイナスな印象を与えてしまうため避けるべきです。
例えば、忘れ物が多かったこと、アルバイトのシフトに寝坊して遅刻したこと、提出期限を何度も守れなかったことといったエピソードは、単なる小さな失敗としてではなく、社会人としての基礎的な責任感や時間管理能力を持ち合わせていないという評価につながりかねません。
面接官は、失敗から学んだことと成長を評価したいのであって、あなたに社会性が不足しているという確認をしたいわけではありません。
社会に出て通用するレベルの自律性や規律を前提とした上で、そのプロセスで生じたチャレンジングな失敗を選ぶようにしましょう。
「失敗談はない」はNG
面接官に、学生時代に失敗したことを質問された際に、「失敗したことはありません」と回答するのは絶対に避けるべきです。
この回答は、自己評価が甘い、または自分を客観的に見つめ直すことができないという印象を面接官に与えてしまいます。
面接官は、あなたに最初から完璧さを求めているわけではありません。
むしろ、何かに挑戦すれば失敗はつきものであり、その失敗をどのように受け止め、克服し、結果としてどう成長できたかを見ています。
失敗はないと断言することは、成長の機会となる挑戦を避けてきた、あるいは自身の過ちを認められない人間であるというメッセージを間接的に伝えてしまいます。
小さなことでも構わないので、自己反省を伴う具体的なエピソードを選び、失敗を糧にして成長できる人物であることを示すことが重要です。
嘘の失敗談を話さない
これは当然とも言えるかもしれませんが、嘘を話すことはリスクが大きいため、やめておきましょう。
面接官は状況や詳細について深く質問してくることが多いため、嘘の矛盾点が発覚してしまうと信頼を失ってしまうことになります。
嘘がばれた場合、信頼を失うのはもちろんのこと、選考から外される可能性も高まります。
一度失った信頼を取り戻すことは非常に難しいため、正直に話すことが大切です。
「企業の業務内容に近い、将来に活かせそうな失敗談について話さなければならない」と思うかもしれませんが、多少中身がなかったとしても、嘘を話す方がよほどマイナスです。
無理やり失敗談を作り出して説明するのではなく、自分のこれまでの失敗談の中から最も企業の業務内容に近く、今後に活かせそうなものを説明するようにしましょう。
失敗談からの学びがないものは避ける
いくらその失敗談が実体験であり、企業の業務内容に関係のあるものであったとしても、学びがないものは避けるようにしましょう。
単に「失敗してしまいました」と説明するのではなく、どのような教訓を得たのかを相手に詳しく説明するようにしましょう。
失敗は誰にでもあることですが、次にどう役立てるかが評価されるポイントです。
例えば、プロジェクトでの失敗を話す際には、何が原因で失敗したか、どのような問題を解決しようとしたのか、そしてその経験を通じてどのようなスキルや経験を得たのかを具体的に述べることが大切です。
失敗をただのネガティブな出来事として説明するのではなく、自己成長の機会として前向きに捉える姿勢を示すことで、面接官に与える印象は大きく変わります。
他責思考は避ける
面接で失敗談を話す際には、他責思考は避けるようにしましょう。
どうしても失敗というものは他人のせいにしてしまいがちですが、企業が求めているのは他人のせいにする人物ではなく、失敗を自分ごととして捉え、反省点を分析し、改善しようと考える人物です。
例えば「親が起こしてくれなかったから、大学に遅刻することが多かった」という考え方は完全に他責志向の部類に当てはまります。
自分で起きれば良いだけだからです。
また「インターンに参加して何度も営業をかけたけれども、相手の取引先が頑固だから成約を勝ち取れなかった」なども他責思考に当てはまってしまいます。
こちらも、相手の話をしっかりと聞き、的確な提案ができたら契約を勝ち取れた可能性は十分にあるからです。
したがって、これまでの経験の中から、自分の落ち度が何であったのか、そしてその後はどのように経験として活かしているのかについて説明するようにしましょう。
【例文14選】学生時代に失敗したことが思いつかない場合
面接で伝える失敗談が思いつかない人も多いでしょう。
この記事を開いてくれている方の一部は、面接で失敗談について聞かれた際の回答例が思い浮かばずに悩んでいる人のはずです。
そこで、具体的なエピソードを思いつくための対策について紹介します。
失敗の定義を広げる
面接で語る「失敗」のエピソードは、必ずしも組織全体を揺るがすような大きな過ちである必要はありません。
むしろ、個人的な挑戦の結果として生じた、目標達成に至らなかった経験や、計画通りに進まなかった出来事など、定義を広げて考えることが重要です。
大切なのは、その出来事を学びや成長の機会として前向きにとらえ直す視点を持っていることです。
面接官が本当に知りたいのは、失敗のインパクトや規模の大きさではなく、その経験から具体的に何を学び、その教訓を次にどのように生かそうとしているかという、あなたの前向きな姿勢と改善意欲です。
例えば、サークル活動での地道な努力が結実しなかったことや、アルバイトでの顧客対応に課題が残ったことなど、日常の延長線上にあるエピソードでも十分です。
失敗を通じて自己を深く分析し、改善策を実行したプロセスを明確に伝えることで、困難な状況を乗り越えて成長できる人材であることを効果的にアピールできます。
目標に向かって努力した経験を考える
目標に向かって努力した経験について振り返ってみることで、あなたの失敗談を思い出せるかもしれません。
これまで目標に向かって努力した経験、例えば部活やサークル、アルバイトなどを思い出してみましょう。
その中で何かしら困難を感じたことがあるはずです。
たとえそれが失敗だと認識していなかったとしても、困難な壁にぶつかり、モチベーションが下がった、もしくは挫折を経験したという場合が多いはずです。
その体験談は、うまく言い換えれば失敗談として十分に話すことができる内容であるため、自分が目標に向かって努力した経験について考えてみましょう。
目標に向かって努力した経験は、最終的に結果を勝ち取っているものであることが多いため「失敗を踏まえて工夫し、最終的に目標を達成した」という最高のエピソードになり得る可能性もあります。
就活のプロに相談する
自分ではなかなか失敗談を思いつけない人も多いでしょうが、そんな時は就活のプロに相談することもおすすめの選択肢の1つです。
例えば、ジョブコミットは完全無料でESの作成や面接対策はもちろんのこと、自己分析も一緒にサポートしてくれるため、適切なエピソードを思い出せるかもしれません。
思い浮かばない時は「企業ウケが良いエピソードはどのようなものか」という観点から考えてみるのも選択肢の1つです。
就活エージェントは企業と密に連絡を取っているところも多く、どのようなエピソードを話せば良い印象を持ちやすいのかについて知っている可能性もあります。
そこで「失敗談から考える」のではなく「企業の求める人物像から失敗談を考えてみる」ことで、何かエピソードを思い出せるかもしれません。
ジョブコミットは完全無料で利用できるため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
【例文14選】学生時代に失敗したことに関するよくある質問
自分をアピールする機会である面接において、自分の失敗談を話すということに戸惑いを覚える人もいるかもしれません。
どのような失敗談を話したらいいか、どの程度の失敗談なら許されるのかなど、不安に感じるポイントもあるでしょう。
以下で解説する、よくある質問とそれに対する回答を参考にしてみましょう。
面接で答える失敗談はアルバイトか学校の経験のどっちを話すべき?
面接で語る失敗談を選ぶ際、それがアルバイトの経験か、学校(学業・サークル活動など)の経験かという場所で判断するのではなく、学びや成長の大きさと志望先企業との関連性という2つの基準で選ぶべきです。
重要なのは、その失敗を通じて何を学び、どう成長したのかという変化の深さ、そしてその学びが応募先の仕事で求められるスキルや姿勢にどのように生かせるのかという再現性です。
例えば、チームワークが重視される企業ならサークルでの協調性の失敗と改善、顧客対応が多い職種ならアルバイトでのコミュニケーションの失敗と克服、といったように、この2点を最も効果的に伝えられるエピソードを選択することが最善です。
場所にとらわれず、あなたが最も努力し、最も成長できたプロセスを示すものを選びましょう。
どの程度の失敗談なら話していいの?
話していい失敗談の基準は、最終的にあなたの人柄や成長意欲がポジティブに伝わるエピソードであることです。
選ぶべき失敗は、あなたが主体的に挑戦した結果として生じたものであり、その後の改善行動と解決努力が明確に示せる程度のものが適切です。
一方で、完全に自分の不注意や怠慢で起きた重大なミス(極度の遅刻癖、単純な確認不足による深刻な損害)や、倫理的・道徳的な問題に関する話(不正行為、他者を傷つけた行為)は、あなたの信頼性や社会人としての基礎的な適性を疑われる可能性があるため、避けるべきです。
面接官が知りたいのは、失敗からの立ち直り力と学習能力です。
あなた自身が責任をもってコントロールし、解決できた範疇の失敗を選ぶようにしましょう。
【失敗談の回答法とは?】失敗経験を面接で上手く伝えられるように準備しよう
失敗経験を面接で聞かれた際の回答や、なぜ効いてくるのかについて解説してきました。
面接官の質問には意味があり、それぞれ見ている部分があるためしっかりとそれを理解して対策を取って行きましょう。
特に、失敗経験について聞いてくる質問はエピソード洗濯も非常に大切で、最後はいかに成長できたかに持っていく必要があります。
ぜひこの記事で紹介したポイントを参考に面接を成功させましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











