- 企業が志望動機を聞く理由
- 企業に響く志望動機の作成方法
- 志望動機の基本構成
- インターンシップ参加目的の回答例文
インターンシップに参加するにあたって、志望動機を作成する必要があります。
果たして志望動機を企業が聞く理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は企業が志望動機について聞いてくる理由を解説しつつ、企業に響く志望動機の作成方法や基本構成などについて紹介していきます。
さらに実際に9つの業界に分けてインターンに参加する目的の回答例文を詳しく紹介していくので、そちらも参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【インターン】参加目的を考えておくべき理由
インターンの参加目的はあらかじめ考えておいた方がいい理由がいくつかあります。
インターンに参加する目的を明確にすることで、より充実した経験が得られるでしょう。
目的を意識することで、自分が何を学びたいのか、どのようなスキルを身につけたいのかを具体的に考えることができます。
インターン選びに役立つから
インターンに参加する目的を考えておけば、その目的が達成できないインターンは参加する意味がなくなります。
インターンシップは多くの企業が実施しており、それぞれのプログラムには特徴や得られる経験が異なります。
自分が何を学びたいのか、どのようなスキルを身につけたいのかを明確にすることで、適切なインターンを選ぶことができます。
目的が明確であればあるほど、自分に合ったインターンシップを見つけやすくなるでしょう。
たとえば、特定の業界での経験を積みたいのか、あるいは特定の技術を学びたいのか、さまざまな目的があります。
目的に合ったインターンに参加することで、充実した学びと経験を得ることができ、将来のキャリアにも大きくプラスとなるでしょう。
志望動機に活かせるから
インターンの参加目的は志望動機と本質は同じです。
明確な目的を持つことで、志望理由をスムーズに書くことができます。
なぜなら、自分が何を学びたいのか、どのように成長したいのかが明確になっているからです。
この情報は、エントリーシートや面接での志望動機に直接反映され、より説得力のある内容に仕上がります。
さらに、参加目的がはっきりしていると、インターンシップに参加する際にも成果をあげやすくなります。
自分の目標が具体的であるため、どのような行動を取れば良いのか、何を重視すればよいのかを意識しやすくなるのです。
聞かれることが多いから
インターンの面接では「インターンの参加目的は何ですか」と聞かれることが多くあります。
この質問は、企業が応募者の意欲や考え方を理解するために重要なものです。
参加目的は、自分のキャリアビジョンや成長意欲を示す大切な要素であり、企業に対する理解や志望度を確認する材料にもなります。
自分の目的をあらかじめ整理しておくことで、スムーズに答えられるようになります。
特に、インターンシップに参加することで得たい経験やスキルについて、具体的に考えておくことが重要です。
これにより、面接官に対して自分の意欲や志望度をしっかり伝えることができるようになります。
【インターン】企業が参加目的を聞く理由
インターンシップにおいて企業が学生に志望動機を聞く理由は、さまざまなことが挙げられます。
その意図をあらかじめ理解することは、企業の採用担当者に自分自身をアピールするうえで大きく役立つといえるでしょう。
前もって企業が志望動機を聞く理由を理解していれば、アピールすべきポイントがわかるからです。
具体的には、次の狙いがあるといえます。
- 志望度の確認のため
- やる気を確認するため
- 企業について調べているか見るため
では、それぞれどのような意図があるのか詳細をチェックしていきましょう。
志望度の確認のため
企業はインターンシップの選考において、学生たちの志望度の高さをチェックしています。
新卒採用を積極的に考えている企業は多く、同じ業界における競合他社はたくさんあります。
企業はそんななかでなぜ学生が自社に興味を持ったのか、明確な志望動機を知りたいのです。
そこで他社でなくその企業である理由を具体的に説明し、アピールできれば、担当者にとって好印象になることは間違いないでしょう。
インターンシップのうちから明確に志望度の高さを示せれば、その後の本選考で有利に働く可能性もゼロではありません。
やる気を確認するため
企業は高いやる気と熱意を持っている学生に、インターンシップに参加してほしいと考えるものです。
そのため志望理由を聞くことで、学生それぞれのやる気の高さを確認していると考えられます。
参加目的や志望動機が明確で説得力があれば、選考の担当者は非常にポジティブな印象を持つでしょう。
そのため参加目的や志望動機をアピールするときは、高いやる気と熱意が伝わるようにアピールすることが重要です。
当たり障りがない内容や抽象的な文章ではなく、「〇〇だからこそインターンシップに参加した」という明らかな理由や参加目的を伝えたいところです。
企業について調べているか見るため
企業は参加目的を聞くことを通じて、就活生がしっかりと調べてから面接に臨んでいるかどうかを確認したいと考えています。
しっかりと企業について調べている学生は意欲があり、実際に参加した際にも成長が期待できます。
企業について調べることで参加目的の根拠がはっきりとするため、時間をかけて、詳しく調べておきましょう。
就活において、企業研究をどれだけ行っているかはモチベーションの高さに比例すると考えられているのです。
【インターン】参加目的を尋ねる質問には何がある?
インターンの面接でよく聞かれる「参加目的を教えてください」という質問以外にも、参加目的を尋ねる質問はいくつかあります。
例えば、目的に関連する具体的なエピソードを聞かれたり、なぜその企業を選んだのかという観点からの質問があったりします。
面接官は、応募者がどれだけ自分の目的を理解しているかを見極めたいと考えているのです。
- インターンに参加する目的は何ですか?
- このインターンを通じて何を学びたいと考えていますか?
- なぜこの企業を選んだのですか?
- 参加することでどんなスキルを身につけたいと思っていますか?
- このインターンシップがあなたのキャリアにどう貢献すると考えていますか?
- 他のインターンと比べて、このプログラムの魅力は何ですか?
このように、さまざまな形で参加目的を尋ねられることがあるので、どんな聞かれ方をしても答えられるように準備しておくことが大切です。
自分の目的や志望動機を明確にしておくことで、いろんな質問にも柔軟に対応できるようになります。
また、目的に基づいた具体的な経験や意見を持っておくと、より説得力のある回答ができるでしょう。
【インターン】参加目的を考える前に!
続いて、インターンの参加目的について考える前に行ってほしい対策について紹介します。
以下の2つの対策を行ってから参加目的について考えることで、よりスムーズかつ企業の採用担当者が納得してくれるような質の良い回答を用意できます。
自己分析をしよう
自己分析を行うことはインターンシップの参加目的を考える上で非常に重要です。
自分のやりがいや向いていることを理解するためには自己分析が必要不可欠だからです。
まず、自分がこれまでの経験で何に対して情熱を持ち、どのような状況で最も満足感を感じたのかについて振り返ってみましょう。
学業や部活動、アルバイト、ボランティア活動など過去の経験を詳細に分析してみることで、自分の強みや弱みを正確に把握できます。
また、友人や家族、キャリアカウンセラー、就活エージェントなどに相談することもおすすめです。
自己分析の結果をもとに親しい人たちや就活に詳しい人たちに相談することで、インターンシップの参加目的をより明確に定義できます。
企業の求める人物像を知ろう
企業が求める人物像について知らなければ、自分をうまくアピールすることができません。
企業は採用ページや公式サイトにおいて、求める人物や価値観を明示しています。
これらの情報を読み込んだ上で、企業がどのようなスキルや特性を重視しているのかについて把握することが重要です。
企業のビジョンやミッション、企業文化について詳しく調べることで、自分の価値観や目標と企業のそれがどの程度一致しているかを確認できます。
様々な就活生がいる中で企業の理念に共感し、同じ方向を向いて働いていけることを示せる就活生は非常に良い印象を与えられるため、積極的にアピールしましょう。
インターンシップの内容をしっかり理解しておく
当然ながらインターンシップの内容はしっかり理解しておく必要があります。
何のインターンシップなのかよく内容がわからずに参加しているということが伝わってしまうと、モチベーションの低い人材であると思われてしまいます。
また、内容を理解しておくことで志望動機を作成する方向性も固まってきますし、内容自体もより良いものが書けます。
あらかじめインターンシップについてはしっかりと調べておきましょう。
【インターン】学生の参加目的の例
ここでは、過去にインターンに参加した学生がどのような参加目的を持っていたのかを紹介します。
「参加目的が思いつかない」という人は参考にしてみてください。
業界・企業への理解を深めるため
インターネットでの情報収集だけでは、業界や企業の本質を十分に理解することは難しく、実際に現場で働く社員と直接話すことができるインターンは貴重な機会となります。
現場の雰囲気や社員の働き方を間近で見ることで、漠然とした業界理解が具体的に深まるのです。
また、まだ進みたい業界を決め切れていない学生にとっても、実際の職場での経験は将来を考えるうえで現実味を持つ良いきっかけになります。
インターンを通じて業界や企業に対する理解を深めることが、キャリア選択に大きな影響を与えることもあります。
知識や経験から視野を広げるため
インターンでは、社員と直接交流できるだけでなく、他大学や異なるバックグラウンドを持つ学生たちともコミュニケーションをとる機会があります。
そこでの情報交換やディスカッションを通じて、新たな視点や知識を得ることができ、今まで自分の視野になかった職種や業界に出会うきっかけにもなります。
また、他の学生の経験や考え方を知ることで、自分のキャリア観や価値観を再確認することができ、より多角的な視点で将来を見据える助けとなるでしょう。
このような交流や新たな発見が、インターンに参加する大きな魅力の一つです。
自分に業界への適性があるか確認するため
実際に業務を体験できるインターンは少なく、倍率も高いため参加できる機会は貴重です。
しかし、インターンでは企業の雰囲気や社員の働き方、業界特有の風土などを直に感じ取ることができ、自分にその業界や企業が合っているかどうかを見極めるのに役立ちます。
業務の具体的な内容だけでなく、職場の環境や社員の価値観を肌で感じることで、実際の職場における自分の適性をより現実的に判断する材料が得られるため、進路決定の参考にする学生が多いでしょう。
現場の生の声を聴くため
インターンは、実際に働いている社員の生の声を聴く絶好の機会です。
企業のホームページや求人情報だけでは得られない、リアルな業務の様子や職場の雰囲気を体感することができます。
社員に直接質問することで、業務の詳細や会社の文化、チームの雰囲気など、実際の職場環境についての理解を深めることができるでしょう。
さらに、インターンでは同じように参加している他の学生とも交流するチャンスがあります。
彼らの経験や視点を聞くことで、自分では気づけなかったことや新たな視点を得られるかもしれません。
情報交換をすることで、業界についての理解が広がり、今後のキャリア選択に役立つ情報を得ることができるのです。
志望動機に説得力を持たせるため
インターンに参加することで、自分との適性や実際の業務内容がより明確になります。
これにより、インターンを通じて得た具体的な経験や学びを基に、志望動機を具体化することができるのです。
例えば、特定のプロジェクトに取り組むことで得たスキルや知識は、今後のキャリアにどのように役立つかを具体的に示す材料になります。
また、インターン中に直面した課題やその解決策を振り返ることで、自分がどのように成長したかを具体的に語ることができるようになります。
この成長の過程や、身につけたスキルを志望動機に反映させることで、他の応募者と差別化を図ることができ、より説得力のある内容に仕上がります。
本選考の予行練習のため
インターンの選考は本選考と似たような形式が多く、エントリーシートや面接といった本格的なプロセスを経験することができます。
そのため、たとえインターンの参加が叶わなかったとしても、面接練習や自己PRの準備として挑戦することに価値があります。
実際の選考プロセスを通じて自分の強みや課題が明確になり、面接への自信がつくため、本選考に向けた貴重な準備になるでしょう。
【インターン】参加目的の基本構成
インターンシップに向けた志望動機について、具体的にどんなことを書いたらいいのでしょうか?
志望動機を作成する際には、以下のことに言及することを意識してみてください。
結論
企業のインターンシップに何を期待するか
インターンシップをどう活かすか
1、結論
まず、大まかな結論を最初に明示します。
「貴社のインターンシップに興味を持ったきっかけは~」など、自分の中でインターンシップに興味を持った一番の理由を示しておきます。
最初に結論を明示することで、それ以降のアピールにも道筋が立ち、印象に残りやすくなるのです。
2、企業のインターンシップに何を期待するか
企業のインターンシップで何を得たいのか、先述の結論に結び付けて伝えましょう。
インターンシップのコンテンツとして、体験ワークやグループでのプレゼン、自己分析・業界研究などさまざまあります。
企業のインターンシップでどのようなことが経験できて、それがどのようにメリットにつながるのか考えてみてください。
3、インターンシップをどう活かすか
インターンシップに参加して得られたことをどのように活かせるでしょうか。
自分なりにインターンシップで得たことをアウトプットすることが大切です。
例えば、インターンシップで事業内容の体験ワークができる場合、それを経験することで、働き方への知識や理解が深まります。
また、コミュニケーションスキルや思考力も磨かれるのではないでしょうか。
これらを学校生活や就活でどのように活用できるのか、自分の生活に当てはめて考えてみてください。
企業は、参加してもらうからには意義のある時間を学生に過ごしてほしいのです。
目標を明確にもってインターンシップに参加を希望する学生は魅力的です。
【インターン】業界別参加目的の回答例文
それでは前述した3つのポイントを踏まえたうえで、「インターンシップに参加する目的」の回答例文をみてみましょう。
ここで紹介するのはあくまで例文ですので、自分の志望動機を書くときの参考程度に考えてください(丸パクリはNGということです!)。
また、ESを書く前にしっかり自己分析をおこなっておくことも大切です。
重要なのは、なぜそのインターンに参加したいのか、インターンシップにどんなことを期待しているのかです。
それが志望動機そのものになると言えますが、競争を勝ち抜くにはそれを効果的にアピールし、企業側にぜひこの学生に参加してほしいと思わせることがポイントです。
例文①:IT業界のインターン
私は以前よりWebビジネスの立ち上げに強い興味を持っており、ゆくゆくは自分の手で新たなWebビジネスモデルを構築したいと考えております。
貴社は的確なマーケティングをおこない、常に顧客ニーズを把握し、新しいWebビジネスを展開しています。
貴社がどのようなプロセスで提案を作成し、プロジェクトを進めていくのか、その片鱗にも触れられれば将来の自分にとって大きな成長の糧になると期待しております。
短い期間ではありますが、貴社のインターンシップに参加することで、将来につながるスキルを身につけるためのヒントを得られればと考え志望いたしました。
例文②:営業職のインターン
私は世界中の文化の異なる人々とコミュニケーションを取ることが好きで、学生時代は海外留学も経験しました。
世界にはたくさんの国やたくさんの生活様式がありますが、それを飛び越えて人の生活を豊かにできる商品は確かに存在します。
私はそうした良品を世界中に届けるという夢があり、それを実現するため貴社に大変興味を惹かれました。
貴社は世界に広く販路を持ち、さまざまな国とビジネスを積極的に展開しています。
貴社のインターンシップに参加することでそうした各国の人々と関わり、将来世界を舞台に新しいビジネスを展開できる礎を築けることを期待しております。
例文③:メーカーのインターン
私は現在大学で電子工学を専攻しておりますが、メーカーである貴社のインターンシップを経験することで、学んだ技術や専門知識が現場でどれくらい活かせるかを知りたいと考えています。
特に貴社のインターンシップでは実際に製作体験ができるということを知り、ぜひ参加したいと感じました。
頭と手を動かすことで理解を深め、ぜひ将来自分が理想とする家電の開発スキルを試したいと考えております。
また、貴社のインターンシップを通じて商品開発の難しさや工夫点、法規制などへの理解を深め、今後どのような分野の知識を深めるべきかも明確にしたいと考えています。
例文④:コンサル業界のインターン
私は将来企業コンサルタントとしてクライアントに寄り添い、相手企業を成長させるために使命感を持って尽力する業務に就きたいと考えております。
世界的視野でクライアントの問題を発見・解消できるようになるため海外留学も経験し、1つの国にとどまらない幅広い業務で世界規模で社会貢献することが目標です。
コンサルタントは世界経済にも深い関係を持つ職業だと考えており、将来は世界にインパクトを与える企業とパートナーシップを築きたいと希望しております。
今回のインターンシップでは御社の高いソリューションを身近に学び、分析力を養いたいです。
例文⑤:ベンチャー企業のインターン
御社は入社歴の浅い社員でも関係なく、実力次第で大きな仕事を任せてもらえると伺っております。
私は日々努力し培ったスキルを存分に発揮し、成果も責任もしっかり自分に返ってくる働き方に強い魅力を持っています。
また、御社は少数精鋭で社員一人ひとりがあらゆるジャンルの業務をこなしていることも知り、ぜひそのマルチタスクのスキルも学びたいと考えております。
私は強みである企画力を活かし、ゆくゆくは自分のブランドを立ち上げるという目標を持っています。
御社でさまざまな経験を積み、人間関係やコミュニケーションスキルを磨くことで唯一無二の経験を積むことが志望した理由です。
例文⑥:エンジニア職のインターン
プログラミングは我々の日常生活や社会に革命をもたらす力があり、この技術を学び経験を積むことは今の時代において不可欠だと考えています。
貴社のインターンシップでは実践的なプログラミングの経験を積むことができると伺い、強く引き寄せられました。
私はこの機会を通じてプログラミングの基礎を固め、実際の業務を体験することで、自身の技術力を飛躍的に向上させたいです。
さらに実務経験を通して自分の長所と短所を明確に把握し、これからの学びの方向性を定めたいと思っています。
今後はこのインターンシップで得た知見を基に更なるスキルアップを図り、情報技術がもたらすインパクトを最大限に引き出せるエンジニアに成長していく所存です。
私の持つ情熱と学びたいという意欲を、貴社のインターンシップで存分に発揮させていただきたいと考えております。
例文⑦:広告業界のインターン
私の志望動機は広告業界において、中小企業の声を可能な限り多くの人々に届け、その価値を最大化させる役割を果たすことです。
貴社のインターンシップに関する情報を拝見し、実際のプロジェクトに関与し、社員の方々と協働しながら業界の実態を深く理解できるチャンスであると感じ、強く惹かれました。
私が期待するのは、具体的な広告作成のプロセスとその裏側で動く戦略や思想を学び、理解することです。
この経験を通して私が今後どのようなスキルを身に付け、どう向上させていけば、中小企業の商品やサービスを1人でも多くの消費者に届けることができるのか、その方向を明確にしたいと思っています。
私は貴社でのインターンシップを通じて、広告業界のプロフェッショナルとして必要な実践的スキルと、市場を読み解く洞察力を養う所存です。
例文⑧:食品業界のインターン
私はかねてより貴社の食品を愛用しており、私の生活において、常に貴社の商品がそばにありました。
貴社は安価で美味しい食品を提供するだけでなく、安全性や品質管理にも力を入れているため、私が大学で学んだ食品科学の学びが現場でどのように実践されているのかについてもより深く知れると考えています。
貴社の製造現場やマーケティング戦略を経験し、理論と実践のギャップを埋めることで、入社後に即戦力として活躍できるような人物になりたいと考えています。
例文⑨:金融業界のインターン
特にリスク管理や資産運用について強い興味があり、大学で学んだ経済学の知識を実際のビジネスシーンで活かし、実務的なスキルを身につけたいと考えています。
貴社のグローバルなネットワークと高度な金融サービスを通じて、異なる市場や文化における金融の動向を学び、幅広い視野と専門知識を得たいと考えています。
また、実務経験を通じて、将来的には顧客の資産形成に貢献できるアドバイザーとして成長し、多くの顧客から信頼を獲得できる人物を目指します。
例文⑩:観光業界のインターン
私は将来、観光業界で特別な体験を提供し、旅の価値を高める仕事に携わりたいと考えています。
大学では観光ビジネスの基礎を学びましたが、現場経験を通じて実践的なスキルをさらに深めたいと思っています。
今回のインターンシップでは、御社のサービスと顧客対応を学び、ホスピタリティ業界で求められる柔軟な対応力を養いたいです。
将来は、この経験を活かし、多様な顧客ニーズに応えるプロフェッショナルを目指しています。
例文⑪:人材業界のインターン
将来、私は企業と人材の架け橋として、最適なマッチングを通じて人々のキャリアと企業の発展を支える仕事に携わりたいと考えております。
大学では人事やキャリア開発の基礎を学びましたが、現場での実践経験を通してさらに理解を深めたいと思っています。
今回のインターンシップでは、御社のサービス内容やクライアント対応を学び、人材業界で求められるコミュニケーション力や柔軟な対応力を養いたいです。
インターンで得た経験を活かし、人と企業に貢献するプロフェッショナルを目指します。
例文⑫:長期インターン
貴社のインターンシップでは、顧客ニーズを把握するリサーチや効果的なプロモーション戦略の策定に取り組みたいと考えています。
特にデジタルマーケティング戦略に興味があり、その実践を通じて学べることに魅力を感じています。
また、得た知識やスキルを将来のキャリアに活かしたいと思っています。
マーケティング分野では、実際のデータや市場の声を聞くことが重要ですので、現場での経験を通じて自分の適性を見極め、どの分野で貢献できるかを探りたいです。
このインターンシップを通じて、自身の成長を促し、企業にとって価値ある存在になれるよう努めます。
【インターン】参加目的を伝えるポイント
インターンの志望動機を書くときに、とても大切な5つのポイントがあります。
インターンのESで「インターンに参加する目的」が聞かれたら、必ず意識してほしいポイントは以下の5つです。
- 自分の考えを素直に伝える
- インターンに参加する目的を明確にする
- 自分の将来なりたい姿と関連付ける
- なぜその企業のインターンシップを選んだのかを考える
- インターンシップの内容をしっかり理解しておく
ここを押さえることで最低限のラインはクリアできるでしょう。
そこから先は自分なりの考えや強みを盛り込む必要がありますが、まずは骨組みをしっかり理解して構成することが第一です。
逆に言えば、このポイントを押さえられていないと、ESに書いた他の部分を読んでもらえないこともあるかもしれません
ぜひポイントを押さえて、企業に選ばれるESに仕上げましょう!
自分の考えを素直に伝える
インターンシップのESでは、自分の考えを素直に伝えることが大切です。
変に企業からのウケなどを考える必要もありません。
インターンシップにおける志望動機では例えば、自分が企業に興味を持ったきっかけや企業のインターンシップを知ったきっかけなどを中心に説明します。
業界が決まっていないため比較を目的に参加する場合も、このまま正直に書いて平気です。
早くから動き出す学生は、殆どが業界研究や企業研究、就活への走り出しなどの目的でインターンシップに参加します。
業界に興味があるなら、なぜ興味があるのか、など掘り下げていくことを意識するとさらに好印象な志望動機ができます。
インターンに参加する目的を明確にする
そもそも「なぜインターンに参加したいのか」と聞かれるときちんと答えられない学生は少なくありません。
ちなみに「就活のため」というのは答えではありませんので、注意してください。
企業側が知りたいのは、自社のインターンシップへの参加に対する学生の熱意です。
本音を言えば「周りがみんなやっているから」「先生や先輩に勧められたから」という人もいるかもしれませんが、応募するからには自身であらためて積極的に意欲を燃やす必要があります。
目的をあらためて考えるなら、自分がインターンで何を得たいかをじっくり考えてみるのがおすすめです。
アルバイトならお金を稼ぐことが目的かもしれませんが、インターンはそこで何を得たら自分が満足できるのかを掘り下げてみるのが一番です。
自分の将来なりたい姿と関連付ける
インターンへの参加目的を掘り下げる中で、おそらく自分が将来なりたい姿がおぼろげに見えてくることは多いはずです。
その姿と関連付けることで、インターンへの志望動機は大きな説得力を得るようになります。
目指す自分がいるからこそ、必要なスキルや必要な成長が見えてきますし、たとえとても短い期間だったとしても、そこで得られる経験や情報はとても有効に活用できるでしょう。
わかりやすい例で言えば、将来医師になりたいから医療現場のインターンに参加する、将来学校教師になりたいから教育実習をおこなうといったことと同義です。
将来の姿が明確なら明確なほど、迷うことはなくなります。
なぜその企業のインターンシップを選んだのかを考える
自分が目指す姿が見えたところで、受ける企業とのマッチングを考えてみましょう。
なぜその企業でなければならないのか、ほかの企業ではなぜダメなのか、その理由を自分なりに考えてみることが重要です。
また大前提として、その企業や業界についてきちんと知っている必要があります。
企業に興味をもった理由やその企業のインターンを選んだ理由と、自分の目指す姿が矛盾しないようにしましょう。
たとえば、アパレル販売に興味を持っている人がアパレル以外の商品販売を希望するとしても、根本的に学べる部分には共通するものがあるかもしれません。
でもエンジニアのインターンとなると、いささか違和感を抱く選択と言わざるを得ません。
なりたい姿が明確になっていればこのような祖語は生まれにくくなりますので、まずはしっかりと自分の志望を固めることが大切です。
【インターン】参加目的を考える時の注意点
インターンの参加目的について考える際はいくつかの注意点が存在します。
それぞれのポイントを守らずに参加目的について回答してしまうと、マイナスの印象を与え、インターンに参加できないこともあります。
以下の3つの点を意識した上で回答を用意するようにしましょう。
印象が悪くなることは伝えない
印象が悪くなることは絶対に伝えないようにしましょう。
例えば、インターンシップに参加することで早期選考に進める企業があることは事実ですが、それを参加目的として記載することは避けるべきです。
インターンシップ自体への意欲が低く、ただ早期選考を目的としていると思われてしまう可能性があるからです。
また、インターンシップの参加目的には自分がその企業で学びたいこと、どのスキルを身につけたいか、また企業にどのように貢献できるか具体的に記載しなければなりません。
企業に対して、真剣に向き合っていることをアピールしましょう。
専門用語を使わない
専門用語を避け、誰でも理解できる簡潔な文章を書くことも重要です。
業界に対する知識を示すために専門用語を乱用してしまう就活生の方もいますが、逆効果となることが多いです。
採用担当者とはいえ、必ずしもその業界の全ての専門用語に精通しているわけではないため、分かりにくいと感じられてしまう可能性もあります。
また、誰でも理解できる言い回しではなく、専門用語ばかり使うということは、客観的に物事を考えられない人物であるともみなされてしまう可能性があるのです。
したがって、専門用語を使わずに、あなたが目指す業界以外の人でも理解できるような書き方を心がけるようにしましょう。
誰が読んでもわかる簡潔な文にする
「専門用語を使わないこと」とも共通する部分ですが、誰が読んでも理解できるように簡潔で明確な文章を書くことが重要です。
インターンシップの参加目的を説明するとなると、あれこれと情報を詰め込みすぎてしまい、何が言いたいのか結局わからなくなってしまう人も多いからです。
文章を長くしすぎず、ポイントを絞って明確に伝えましょう。
簡潔な文で、要点を押さえることで、よりあなたがなぜインターンシップに参加したいのかが伝わりやすくなります。
5W1Hを意識しつつ、どのような目的で参加したいのかを明確に伝えるようにしましょう。
【インターンシップの参加目的】NG例文5選
インターンシップの志望動機でNGとされるものには、いくつかの共通点があります。
主なNGポイントには次のようなものが考えられます。
- インターンシップに参加する目的が不明瞭
- その企業を選んだ理由がわからない
- どんな将来像を描いているかわからない
- その企業の事業内容をあまり調べていない
- 自分のメリットしか考えていない
逆に言えばNGポイントに注意して避けることで、企業により響きやすい志望動機に仕上がる確率が上がりますので、ぜひNG例についても一通り頭に入れておきましょう。
ただし、文章として意味が通じなかったり、誤字脱字があったりするような低いレベルはそもそも論外です。
NG例も一見するときちんと構成された文章に見えますし、注意深く見ないと何が誤りなのかがわかりにくい場合がほとんどです。
ここでは、NG例文とそこに潜むNGポイントについても詳しく解説していきます。
NG例文①
私は父が昔、銀行に勤めていたということもあり、銀行はとても身近で落ち着く場所でもあります。
父が勤務しているところを実際に目にしたことはないのですが、母に連れられて銀行に行くたびに父の仕事の話を聞かされていましたので、銀行という職場にはとても興味を持っていました。
今回、大学のインフォメーションで貴行がインターンシップを募集していることを知り、子どもの頃を思い出し、ぜひ参加してみたいという気持ちになりました。
まだ将来銀行で働くことを決めているわけではありませんが、銀行の仕事を内部から体験してみたいと考えております。
改善ポイント
こちらの例文では、学生本人のインターンシップへ参加する目的が不明確です。
子どもの頃の体験や思いが就職のきっかけになることはありますし、それを語ることが悪いわけではありませんが、そこから具体的に働く自分の姿を描く作業が抜けています。
これでは、「ただなんとなく参加してみたくなったので応募した」と言っているようにしか見えません。
改善ポイントは、子どもの頃を思い出したことをきっかけに自分が実際に働いた場合に何が必要か、成長のためにどのような学びや経験が必要かを模索した経緯を述べるべきでしょう。
インターンシップの時点では、将来就職先にするかどうかを決めかねている学生は少なくありません。
ただあえて特筆する必要もありませんし、現在強い興味や意欲を抱いているなら、そちらにフォーカスするほうが得策と言えます。
NG例文②
私が貴社のインターンシップへ参加を志望したのは、人の暮らしに役立つ仕事をしたいと考えたからです。
販売を希望したのは、生活をよりよくする商品をたくさんの人に届けたいという思いがあり、さまざまな人とコミュニケーションを取ることが好きだからです。
大学時代のアルバイトでもスーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジや陳列をおこない、たくさんの人々と接しながら業務をおこなってきました。
部活では3年間バレーボールに打ち込み、体力にも自信がありますので、それを活かし社会に少しでも役に立ちたいと考え、インターンシップへの参加を志望いたしました。
改善ポイント
意欲的で大いに働いてくれそうな人物像ではありますが、残念ながらこの文章では、どの企業にも響きにくい内容になってしまっています。
その理由は、この文章を何十社に送ったとしてもどこにでも通用するような内容であり、企業側としては「なぜ自社に応募したのかがわからない」と言わざるを得ないからです。
人となりは伝わってきますので、応募する学生が少ない企業の場合は、これでも快く受け入れてもらえる可能性はあるでしょう。
でも本人が「どこでもいいからとにかくインターンをやりたい」という主旨でない限り、もう少し相手企業に合わせた特色や説得力を出す必要があります。
たとえば「その企業の店舗を利用して、顧客目線の接客対応に感動した」といったエピソードがあるだけでも、その企業を選ぶ理由になります。
NG例文③
私は中学時代からプログラミングに興味を持ち、独学で簡単なゲームなどを制作していました。
その頃から情報学に進むことを考え、大学ではコンピュータの情報処理を専攻しています。
現在、IT技術は目覚ましい発展を遂げ、日々新しい技術が生み出されています。
貴社はIT業界の中でもトップを争う先進性を持ち、世界的にも最先端の取り組みをしていることに大変興味を惹かれました。
今回、貴社のインターンシップへ参加を希望したのは、そうした貴社の先端IT技術に少しでも触れ、学びたいと考えたためです。
プログラム言語はおおむねマスターしておりますので、少しでも社員の皆様のお手伝いができればと考えております。
改善ポイント
即戦力になりそうな人物像であり、長期インターンシップなどであれば、実際にプログラマーとして働いてもらえそうな雰囲気は感じられます。
ただ、この文章では将来については何も述べられていません。
今回インターンシップに参加したとして、その後その経験をどのように活かしたいのか、将来どのような職業に就くことを目標としているのかが不明です。
インターンシップ制度は就活の一環であり、単に興味がある人を招き入れる企業の一般向けイベントではありません。
その企業に就職するとは決め切れていないとしても、この文章に将来社会人として働く自分の姿や目指す目標を盛り込むことが、主な改善ポイントと言えます。
NG例文④
私はスマートフォンが大好きで、さまざまなアプリの利便性に感動し、インターンシップを志望しました。
これまでに一番素晴らしいと感じたアプリは、海外のアプリ会社が制作した災害対策用アプリです。
私の実家がゲリラ豪雨で不安を体験したときから、困ったときに高齢者でも解決策が見つかりやすいアプリを探すようになりました。
貴社が現在災害対策アプリを開発されているかどうかは存じ上げませんが、大学のゼミではプログラムを学び、いつか自分も安心できるアプリを開発したいです。
貴社のインターンシップでは、アプリ開発の現場で専門知識を少しでも学び、できればアイデア提案なども積極的におこなっていきたいと考えています。
改善ポイント
例文の人物は、自身の夢や目標を語っているのはよいとしても、応募先企業がどのような事業に取り組んでいるかはよく調べていないようです。
もしすでに応募先企業が災害対策アプリを開発・販売していたとしても、まったく方針の異なる開発に取り組んでいたとしても、いずれにせよチグハグなアピールになっていることになります。
改善ポイントは、とにかく応募先企業の事業内容についてしっかり調査・研究することに尽きます。
その企業がどこを目指し、何を実現しようとしているかも知らずに、単に「スマートフォンのアプリ開発会社」というだけで応募しても、何も得るものはありません。
NG例文⑤
私は大学で経済を専攻し、ゼミでは金融について研究しております。
その中でどうしても実際の現場を見てみたくなり、貴社のインターンシップへ参加を志望いたしました。
貴社は証券分野において目覚ましい成長を遂げており、その手段を企業の内側から体験することで金融研究に役立てたいと考えております。
大学2年のときには海外留学で海外の金融状況に触れ、多くの情報を得ることができました。
今回は貴社のインターンシップに参加し、ぜひとも国内の現場を目の当たりにしてみたいです。
改善ポイント
この人物は大変研究熱心なタイプだということはわかりますが、総じて自分のメリットしか述べていません。
企業がこの人物をインターンシップで受け入れた際に、何か得られるメリットはあるでしょうか。
就活のインターンシップ制度は、学生に研究テーマやレポートの情報を与えるためにあるわけではありません。
本人が研究の成果を業務で活かす道を考え、将来就職して活躍する姿が見えるようなら別ですが、そうしたビジョンは残念ながら見い出すことはできません。
改善するなら、学ぶ意欲以外にも、その先にある「就職して働く自身の姿」も伝えるようにしましょう。
【インターンシップの参加目的】思い切ってESを出してみよう!
サマーインターンに参加してみようと思った方は、今すぐにそれを行動に移しましょう。
以前にESを出そうと思って放置してしまっている人は、これまで紹介してきたポイントを踏まえて、すぐにESを書き始めることをおすすめします。
最後にESを出すうえで注意しておくべきことを紹介しておきます。
ESは早めに出そう
「この企業のインターンに参加してみたい」と思ったら、すぐにエントリーをしてESを書くようにしましょう。
その日忙しくてESを書く時間がとれなかったとしても、なるべく早く時間をとってESを提出することを心がけてください。
間違っても、締切までまだ時間があるからと後回しにしてはいけません。
サマーインターンの募集は企業ごとにスケジュールが異なっており、次から次へと新しい募集が始まってしまいます。
したがって、気がついたらESの提出期限に追われてしまっているということになりかねません。
「参加したい」と思ったらすぐに行動を起こすことが何よりも大切です。
不安なら添削してもらおう
ESを提出することに不安があったり、どうしてもサマーインターンに参加したい企業があるという就活生は、一度誰かにESを添削してもらうことをおすすめします。
自分では伝わるように書いているつもりのESでも、第三者の目からみるとよくわからない文章になってしまっているということは多いです。
自分以外の誰かにESを見てもらうことで、そうした事態を防ぐことができます。
ESを見てもらう相手としては、友人や先輩のほか、就活エージェントや大学のキャリアセンターもおすすめです。
まとめ
インターンシップは就職においてとても役立ち、大きなアドバンテージになる活動です。
ライバルも多く、選考に残るために重要となる志望動機においては、強い意欲を伝える必要があります。
ここでは意識すべき3つのポイントと例文を紹介しましたので、これを参考にぜひ説得力のある志望動機を構成してください。
また、陥りやすいNG例も頭に入れ、独りよがりの内容にならないよう注意することも大切です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート