はじめに
インターンへの参加は、本採用されたわけではないから気軽に気持ちで行っても大丈夫だと思っていませんか。
特に短期のインターンの場合、1日から数日行うものがほとんどですので、何も準備せずに参加を考えている方もいるかもしれません。
しかし企業側はしっかりとどのような人か知りたいと思っていますので、1人ひとりのマナーを見ています。
優秀な学生を探し、今後自社に来てもらい一緒に働く人をチェックしていますので、参加する前に基本的なマナーはマスターしておきましょう。
【インターンマナー】インターン参加時のマナーの重要性は?
インターンでは仕事ができるかできないかよりも、しっかりとマナーができる人かを見ています。
そのため、基本的なマナーが身についているかを企業から見られていると心得て行動しましょう。
さらにマナーを守れるかどうかで、その人の持っている常識や人柄も見ています。
学生と言っても大学生になれば、ある程度社会のマナーがわかってくる年齢でもあります。
にもかかわらず、失礼な態度をしたり服装がだらしなかったりするとガッカリされてしまうのです。
以上から、インターン参加時のマナーの重要性は、非常に高いと思っていいでしょう。
特に接客など、お客様への対応が必要となる業種においては、入社後にマナーを知らないことでお客様を不快にさせるようなことがあっては困るため、マナーが身についているかどうかはより重視されます。
マナーがしっかりと守れて人に不快感を与えない学生は、実際に仕事をしてもさまざまな方に良い印象を与え、会社としても外部の取引先やお客様に顔をあわせる機会があっても恥ずかしくないものです。
【インターンマナー】人事が気にする!インターン生のマナーとは?
学生が思っている以上に人事の立場からすると、マナーができているかいないかは気になります。
さまざまな学生がインターンに来るため、さらに比べてもしまいます。
人事を始め会社で働いている人に会っても挨拶を一切しない、オシャレと勘違いしてか時計意外のアクセサリーを着けているなど、マナーができていないと、この学生がもし本採用の面接に来ても落選だなと思われてしまうのです。
学生の中でも常識を知っていて、リクルートスーツを正しく着こなし言葉遣いにも気を遣っていれば、マナーのいい安心して仕事も任せられそうな学生だと感じてもらえるでしょう。
気にして見られているということを意識しながら、インターンに臨みましょう。
人事が思う「マナーの良いインターン生」
雰囲気が良いと思われるためには、明るい表情で挨拶をしましょう。
人はインターンに限らず、しっかりと明るく挨拶されるとそれだけで相手の評価が上がります。
さらに服装はしっかりとアイロンもかかっていてシワもない状態で、派手すぎる色は避け基本はリクルートスーツを着るのも大切です。
遊びに行くわけではないので、自己流のオシャレをする必要は一切ありません。
言われた時間には必ずその場にいるというのも大切で、遅れてくるなんてことはあり得ません。
約束の時間よりも前には到着し、開始時間にはスムーズに始められるのがマナーの良いインターン生です。
注意されたときには素直に聞き直せる力も大切です。
人事が思う「マナーの悪いインターン生」
すれ違っているにも関わらず、挨拶ができないのは悪い印象しか与えません。
見えているのに見ないふりをして通り過ぎてしまう、声が小さくて挨拶しているのがわからないのも、会社で働いている方からすると印象が悪いです。
マナーの悪いインターン生と思われてしまうと、今後の本採用試験まで影響してしまいます。
話を聞くときにもその人の顔や目を見て、頷きなども入れながら真剣に聞く姿も大切で、この学生は話をしっかりと聞いているのかいないのかわからないと思われてしまってはマイナスになります。
服装がだらしない、直してほしいと思うことを注意したら露骨に嫌な顔をする、これもマナーが悪く会社側としてもガッカリしてしまう行動です。
【インターンのマナー】服装に関するマナー
インターンが決まったらまず、どのような服装で参加するべきか悩む人も多いのではないでしょうか。
学生への配慮から私服でかまわないとされている場合でも、当然ながら「私服」と「普段着」は違うものです。
つまり、普段遊びに行くような服装で参加してはいけません。
ここではスーツ着用の場合、私服の場合でそれぞれ気をつけるべきこと、持参すべき小物類なども含めてインターンの際の服装に関するマナーについて解説していきます。
スーツの場合
オシャレにインパクトを持って覚えてもらいたいと思って、派手な色のスーツやシャツ、ネクタイを身に着けるのは、マナーができていない学生だと思われます。
いくら会社で働いている方がオシャレな格好をしていても、あくまで自分はインターンを受けている学生だということを忘れないようにしましょう。
基本はリクルートスーツで色も黒で、Yシャツやブラウスは白です。
そして男性のネクタイも比較的自由には選べるのですが、それでも変な悪目立ちする色や柄は避けましょう。
無難でやる気を見せるには、赤系の色でレジメンタルストライプが入ったものがおすすめです。
どんなネクタイを購入するかで悩んだら、赤系でストライプが入ったものを選んでみましょう。
また、スーツの上着は着用しているのが基本であり、上着を脱ぐことは失礼にあたることも覚えておくべきマナーです。
夏場暑い時期は、外を歩くときには脱いでいてもかまいませんが、社内に入るときは必ず上着を着て入りましょう。
反対に、冬場コートを着ている場合は着たまま社内に入ってはいけません
コートを脱ぐタイミングは、会社の建物に入る前です。
大きなビルの場合にはビルエントランスに入る前に脱ぎ、コート着用のまま受付を通らないように注意しましょう。
私服の場合
会社の優しさなどで、気を張らないようにと「私服でもいいですよ。」と言われる場合もありますが、この私服も何でもいいわけではありません。
会社でインターンする際に、自分だけが浮かないような格好をする必要があります。
男性の場合は、トップスはシンプル且つ綺麗目なもので、パンツもジーパンはダメです。
チノパンやスラックスで色も派手な色は避けましょう。
インナーはシャツを着て、アクセサリーも時計以外のものは気につけないようにしましょう。
女性の場合は、トップスはジャケットかカーディガン、ボトムはスカートやパンツです。
特にスカートはミニや派手な柄は、常識のない学生だと思われますので避けましょう。
インナーはブラウスで、アクセサリーも時計以外のピアスやイヤリングはダメです。
小物類
インターン時に持参すべき小物類も、整理しておきましょう。
特に持参すべき物はないとされていても、説明や業務の指示を受ける際に、メモを取るためのメモ帳と筆記用具は持参した方が無難です。
積極的にメモを取る姿勢に、意欲を印象づけられるかもしれません。
そのほかに時計、携帯電話、ハンカチ、ティッシュペーパーは持参しましょう。
書類を配られる場合が多いので、クリアファイルも準備しておくと便利です。
かばんは自分が座る足下の床に置くのがマナーです。
自立型でA4サイズの書類を入れられるサイズが良いでしょう。
特例:アパレル業界インターンの服装
普通の会社と違い、アパレル系のインターンではオシャレな服を着てインターンに参加します。
逆にリクルートスーツで参加すると浮いてしまうので、どのような私服を着るか考えましょう。
これからインターンするブランドの雰囲気にあわせることが大切で、ナチュラルなのかカジュアルかなど、あわせて服装を考えていきましょう。
迷ってしまったら今働いている先輩の服装を見て、参考にしながらコーディネートを考えてみてください。
きっちりとしているのにオシャレな姿を見せ、何日間か参加する場合には着回しのうまさをアピールすると、評価のポイントも高くなります。
ただ注意点があり、これから参加するインターン先のブランドの服ですべてコーディネートするのは、逆に良くない印象を与えるのでやめましょう。
【インターンのマナー】挨拶のマナー
挨拶は、社会人として基本のマナーです。
さわやかな気持ちの良い挨拶ができると、人柄の印象も良くなります。
インターンで企業側に良い印象をもってもらえるかどうかは、この挨拶をいかに感じ良くできるかにかかっているといっても過言ではありません。
自己紹介をともなう挨拶のほかにも、廊下などで社内の人とすれ違うときなど、挨拶をする場面は多くあります。
姿勢良く、さわやかに感じ良く挨拶できるよう、事前に練習しておくのも良いでしょう。
ハキハキと明るく
挨拶をするときに大切なのは、相手にしっかりと伝わることです。
自分の中で挨拶をしたつもりでも、ボソボソと何を言っているのかわからないのであれば、相手は何を言われたのかもわからず困ってしまいます。
挨拶をされたということにさえ、もしかしたら気がつかないかもしれないのです。
しっかりと相手の目を見て、口角を上げ明るい声で挨拶をします。
声の大きさも大切ですが、あまり叫ぶような不快感を与える声も良くありません。
相手にも伝わる声でありながら、大きすぎビックリさせてしまうようなトーンではなく、聞き心地のいい挨拶をしましょう。
お辞儀にも気をつけよう
基本のマナーとして、お辞儀にもさまざまな角度があるのはご存じでしょうか。
会釈をするのであれば15度、敬礼をするのであれば30度、もっとも丁寧なお辞儀は45度と決まっています。
ではインターンの挨拶のときのどのくらいの角度で会釈が必要かというと、30度になります。
挨拶の言葉を言ったあとには、しっかりと30度お辞儀をして目線は1メートル先を見ましょう。
丁寧になりすぎて思わず45度のお辞儀になってしまう場合も考えられますが、もしかしたら常識を知らないのかな?と思われてしまうかもしれません。
不安があれば、鏡を見ながら30度のお辞儀の練習をしましょう。
インターン参加後のお礼メールを忘れずに!
インターンが終了したあとは、お礼のメールを送ることもマナーの1つです。
インターンは、企業が就職活動中の学生のために、通常の業務時間を割いて対応してくれていることを忘れてはいけません。
インターンの参加後にお礼のメールが必要かどうか悩む方もいるようです。
しかし、企業側にわざわざ貴重な時間を割いていただいたことに対する感謝の気持ちを伝えることは、当然とことといえます。
具体的な書き方は以下を参考に、実りあるインターンにするための総仕上げをしましょう。
【インターンのマナー】基本的なビジネスマナー
会社側として、インターンに来た学生が、自然にビジネスマナーをこなしているのかを見ていますので、行く前に取得し上手に活用できるようにしましょう。
そしてこの学生はマナーができていると、好印象を与えられるよう努力しましょう。
敬語・言葉遣い
大学の友人に話すのとは違いますので、言葉遣いの練習は必要です。
敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語があり、同じ言葉でもどの敬語を使うかで変わってきます。
会社において一人称は、「私」を使うのが基本です。
普段使い慣れないことで「僕」や「俺」などと言ってしまわないように気をつけましょう。
また、インターン参加時の態度や姿勢は、常に見られていることを忘れないようにしましょう。
相手が話しているときは、メモを取る・目を見る・相づちを打つなど、意欲的に取り組んでいる姿勢が大切です。
相づちに「参考になります」や「了解しました」という言い方は、目上の人に対して失礼となるので使ってはいけません。
「参考になります」は「参考程度に聞いておきます」というニュアンスが含まれ、「上から目線」の失礼な言葉づかいです。
この場合は、「勉強になります」としましょう。
また「了解しました」は、丁寧語であり同僚や部下に使う言葉です。
「承知しました」または「かしこまりました」と言いましょう。
よく使う尊敬語や謙譲語を自分なりにピックアップして、例文を作りながら練習するのもおすすめです。
いざインターンに行ったときに例文と同じような状況に遭遇したときに、躊躇なく練習してきた言葉が使用できるようになります。
さまざまなシチュエーションを考え、自然に言葉が出てくるようにしておきましょう。
時間を守る
社会人になるとすべて時間を守るということが重要です。
時間を守れない、期限を守れないというのは相手から信用してもらえません。
インターンの際も集合時間があったら、ギリギリに到着するのは印象が悪いです。
約束の時間よりも10分前にはいるようにして、時間にはすべて準備が整っている状態にしておきましょう。
それだけでも感じがいいですし、インターンに対してもやる気があるのだなと思ってもらえます。
そして時間を守れるということは、計画的に行動もできるということがわかります。
この学生が自社で働いたときには、責任感を持って仕事に取り組んでもらえそうだと感じてもらえるでしょう。
ホウ・レン・ソウ
アルバイトをする際など、どこかでホウ・レン・ソウという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
こちらの言葉は、報告、連絡、相談を略したものです。
報告では行ったことに対しての結果を伝え、連絡では自分の感情など入れずに事実を伝えます。
困ったことがあったら自分だけで悩まずに相談をするというのも大切です。
インターンをしていると、事実を伝えたり結果を報告したりする必要が出てきます。
このときにスムーズにわかりやすく報告、連絡、相談ができると好印象です。
話をするときには、目的や何を伝えるのかの対象をはっきりとさせましょう。
そしてわかりやすく事柄の要点を伝えると常識のある優秀な学生の印象を与えられます。
必ず確認しておきたいのは、優先順位です。
複数の指示を受けたときなどは、何を先に処理すべきかを必ず確認しておきましょう。
自分なりに判断できそうであっても憶測で進めることはせず、「この順番でよろしいでしょうか」など必ず確認をしてからとりかかりましょう。
非常に重要な報告・連絡・相談ですが、話しかけるタイミングは、案外難しいものです。
話しかける際は、いきなり話し始めず、必ず「失礼いたします」「お時間よろしいでしょうか」などと断ってから話しかけましょう。
整理整頓
デスク周辺の整理整頓は仕事のうちです。
ましてやインターン参加中は、デスクを会社から貸してもらっている状況なので、整理整頓はマナーであると心得ておきましょう。
特に備品を借りている場合は、より注意してきれいな状態を保ちましょう。
デスク周辺が散らかっていると、何がどこにあるかわからなくなり、業務にとりかかるまでに時間がかかってしまったり、重要な書類を紛失したりするかもしれません。
またデスクの上の様子は、ほかの社員が見てすぐわかります。
たとえ自分ではどこに何があるかきちんと把握しているとしても、散らかしたデスクを見た人には、だらしない印象を与えてしまうでしょう。
デスク周りの整理整頓は、常に心がけましょう。
【インターンのマナー】ミスをしてしまった際の対応
インターンでミスをしたからといって、それだけで選考に不利になることは考えにくいです。
どんな人でもミスをすることはありますし、特にインターンの際のミスは、企業側では想定内であることが多いため、むしろミスをしてしまったあとの対応を見られているといえます。
企業側のインターン学生への評価は加点方式であることがほとんどで、選考時に減点されることはないのが一般的です。
ミスをしてしまった場合は特に良い印象が残せるような行動をすることが重要です。
ここでは、インターン参加時にミスをしてしまった際の対応を解説します。
速やかに報告する
ミスをしたときは、気づいた時点で速やかに報告し、素直に謝りましょう。
このとき、何故そのミスが起きたのか、同じミスを繰り返さないために今後どのようにしようと思っているかを伝えられると良いでしょう。
やってはいけないことは、自らの判断で行動することです。
会社では、多くの社員の仕事が関連しており、自分では小さなことだと思っていてもそのままにしておくと、取り返しのつかない事態に発展することもあり得ます。
指示通りに動けないとき、何か不具合が生じたとき、想定通りに行動できない場合などは速やかに報告し、指示を受けましょう。
欠席・遅刻の際の対応
インターンの期間中に体調不良や交通の乱れなどで、やむなく欠席や遅刻などをする場合は「参加できない」、または遅刻するとわかった時点でまずメールを入れ、業務時間を見計らって電話しましょう。
このとき会社の連絡先がわからないと、連絡もなしに遅刻・欠席をすることになってしまいます。
これは完全にマナー違反です。
想定外の事態に陥った場合に備えて、インターンの担当者の連絡先は必ずいつでもわかるようにしておきましょう。
まとめ
基本的なマナーはわかっているつもりでも、考えている以上に奥も深いです。
特に何もわからないと私服で来ていいと言われたら、普段着の中から選んでしまうのではないでしょうか。
私服の裏にも決まりがありますし、学生と会社側で思っているマナーの基準に違いがあるかもしれません。
今一度参加する前に理解し基本的なマナーを覚えることで、インターンを成功させられます。
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