【例文】インターンシップの参加目的を志望動機に活かす!自己PRにもなる志望動機の伝え方

【例文】インターンシップの参加目的を志望動機に活かす!自己PRにもなる志望動機の伝え方

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はじめに 

インターンシップに参加するにあたってもう志望動機を作成する必要があります。

果たして志望動機を企業が聞く理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

今回は企業が志望動機について聞いてくる理由を解説しつつ、企業に響く志望動機の作成方法や基本構成などについて紹介していきます。

さらに実際に7つの業界に分けてインターンに参加する目的の回答例を詳しく紹介していくので、そちらも参考にしてみてください。

この記事を読んで分かること
  • 企業が志望動機を聞く理由
  • 企業に響く志望動機の作成方法
  • 志望動機の基本構成
  • インターンシップ参加目的の回答例
この記事をおすすめしたい人
  • 企業が志望動機を聞く理由を知りたい人
  • 企業に響く志望動機の作成方法を知りたい人
  • 志望動機の基本構成を知りたい人
  • インターンシップ参加目的の回答例を知りたい人

【インターンシップの参加目的】企業が志望動機を聞く理由

インターンシップにおいて企業が学生に志望動機を聞く理由は、さまざまなことが挙げられます。

その意図をあらかじめ理解することは、企業の採用担当者に自分自身をアピールするうえで大きく役立つといえるでしょう。

前もって企業が志望動機を聞く理由を理解していれば、アピールすべきポイントがわかるからです。

具体的には、次の狙いがあるといえます。

・志望度の確認のため

・やる気を確認するため 

では、それぞれどのような意図があるのか詳細をチェックしていきましょう。

志望度の確認のため

企業はインターンシップの選考において、学生たちの志望度の高さをチェックしています。

新卒採用を積極的に考えている企業は多く、同じ業界における競合他社はたくさんあります。

企業はそんななかでなぜ学生が自社に興味を持ったのか、明確な志望動機を知りたいのです。

そこで他社でなくその企業である理由を具体的に説明し、アピールできれば、担当者にとって好印象になることは間違いないでしょう。

インターンシップのうちから明確に志望度の高さを示せれば、その後の本選考で有利に働く可能性もゼロではありません。

やる気を確認するため

企業は高いやる気と熱意を持っている学生に、インターンシップに参加してほしいと考えるものです。

そのため志望理由を聞くことで、学生それぞれのやる気の高さを確認していると考えられます。

参加目的や志望動機が明確で説得力があれば、選考の担当者は非常にポジティブな印象を持つでしょう。

そのため参加目的や志望動機をアピールするときは、高いやる気と熱意が伝わるようにアピールすることが重要です。

当たり障りがない内容や抽象的な文章ではなく、「〇〇だからこそインターンシップに参加した」という明らかな理由や参加目的を伝えたいところです。

【インターンシップの参加目的】参加目的を考えるポイント4点

インターンの志望動機を書くときに、とても大切な3つのポイントがあります。

インターンのESで「インターンに参加する目的」が聞かれたら、必ず意識してほしいポイントは

✓インターンに参加する目的を明確にする
✓自分の将来なりたい姿と関連付ける
✓なぜその企業のインターンシップを選んだのかを考える

の3つです!

ここを押さえることで少なくとも最低限のラインはクリアできるでしょう。

そこから先は自分なりの考えや強みを盛り込む必要がありますが、まずは骨組みをしっかり理解して構成することが第一です。

逆に言えば、このポイントを押さえられていないと、ESに書いた他の部分を読んでもらえないこともあるかもしれません…

ぜひポイントを押さえて、企業に選ばれるESに仕上げましょう!

インターンに参加する目的を明確にする

そもそも「なぜインターンに参加したいのか」と聞かれるときちんと答えられない学生は少なくありません。

ちなみに「就活のため」というのは答えではありませんので、注意してください。

企業側が知りたいのは、自社のインターンシップへの参加に対する学生の熱意です。

本音を言えば「周りがみんなやっているから」「先生や先輩に勧められたから」という人もいるかもしれませんが、応募するからには自身であらためて積極的に意欲を燃やす必要があります。

目的をあらためて考えるなら、自分がインターンで何を得たいかをじっくり考えてみるのがおすすめです。

アルバイトならお金を稼ぐことが目的かもしれませんが、インターンはそこで何を得たら自分が満足できるのかを掘り下げてみるのが一番です。

自分の将来なりたい姿と関連付ける

インターンへの参加目的を掘り下げる中で、おそらく自分が将来なりたい姿がおぼろげにも見えてくることは多いはずです。

その姿と関連付けることで、インターンへの志望動機は大きな説得力を得るようになります。

目指す自分がいるからこそ、必要なスキルや必要な成長が見えてきますし、たとえとても短い期間だったとしても、そこで得られる経験や情報はとても有効に活用できるでしょう。

わかりやすい例で言えば、将来医師になりたいから医療現場のインターンに参加する、将来学校教師になりたいから教育実習をおこなうといったことと同義です。

将来の姿が明確なら明確なほど、迷うことはなくなります。

なぜその企業のインターンシップを選んだのかを考える

自分が目指す姿が見えたところで、受ける企業とのマッチングを考えてみましょう。

なぜその企業でなければならないのか、ほかの企業ではなぜダメなのか、その理由を自分なりに考えてみることが重要です。

また大前提として、その企業や業界についてきちんと知っている必要があります。

企業に興味をもった理由やその企業のインターンを選んだ理由と、自分の目指す姿が矛盾しないようにしましょう。

たとえば、アパレル販売に興味を持っている人がアパレル以外の商品販売を希望するとしても、根本的に学べる部分には共通するものがあるかもしれません。

でもエンジニアのインターンとなると、いささか違和感を抱く選択と言わざるを得ません。

なりたい姿が明確になっていればこのような祖語は生まれにくくなりますので、まずはしっかりと自分の志望を固めることが大切です。

インターンシップの内容をしっかり理解しておく

当然ながらインターンシップの内容はしっかり理解しておく必要があります。

何のインターンシップなのかよく内容がわからずに参加しているということが伝わってしまうと、モチベーションの低い人材であると思われてしまいます

また、内容を理解しておくことで志望動機を作成する方向性も固まってきますし、内容自体もより良いものが書けます。

あらかじめインターンシップについてはしっかりと調べておきましょう。

【インターンシップの参加目的】インターンシップの参加目的の例

インターンシップに参加するときは、自分自身をアピールするポイントとして、参加目的をわかりやすく伝えることが大事です。

そんなとき参考にしたいのは、参加目的の例や伝えるときの例文です。

インターンシップの参加目的は、たとえば次のことが挙げられます。

・業界への理解を深めたい

・企業の技術を知りたい

・実際の仕事内容を知りたい

上記の参加目的が一般的な例です。

またそこに加えて、数ある企業のなかからなぜその企業でなければならないのか、具体的な理由があるとよいでしょう。

「それはほかの企業でも学べるよね」

「うちじゃなくて他社の方が向いてるんじゃない?」

と思われては、インターンシップの選考に落ちる原因になります。

なお、「就活を少しでも有利に進めたい」「早期選考につなげたい」などの参加目的をアピールするのはNGです。

企業に対する興味関心ではなく、自分本位の参加目的になるからです。

企業への志望度ややる気をアピールできる参加目的を、わかりやすくアピールするようにしましょう。

【インターンシップの参加目的】インターンシップの志望動機にはどんなことを書けばいいの?

インターンシップについて、経験がないのにどんなことを書けばいいのかわかりませんよね。

インターンシップに向けた志望動機において、企業がどんな点を見ているか、どんなことを書けばいいのかについて簡単にお話します。

また、具体的な志望動機の内容については次の、志望動機の基本構成で説明しています。

合わせて参考にしてみてください。

チャンスはいっぱいあるから難しく考えなくてOK

まず、インターンシップは一回きりではありません。

そのため、再チャレンジする機会は何度も訪れます。

一度のインターンシップのESに関して難しく考えないようにしましょう。

自分の考えを素直に伝える

インターンシップのESでは、自分の考えを素直に伝えることが大切です。

変に企業からのウケなどを考える必要もありません。

インターンシップにおける志望動機では例えば、自分が企業に興味を持ったきっかけや企業のインターンシップを知ったきっかけなどを中心に説明します。

業界が決まっていないため比較を目的に参加する場合も、このまま正直に書いて平気です。

早くから動き出す学生は、殆どが業界研究や企業研究、就活への走り出しなどの目的でインターンシップに参加します。

業界に興味があるなら、なぜ興味があるのか、など掘り下げていくことを意識するとさらに好印象な志望動機ができます。

【インターンシップの参加目的】夏と冬で志望動機のポイントは違う?

企業は夏は自社のPRなどを目的としてインターンシップを開催していますが、冬は本選考も兼ねてインターンシップを実施していることが多いです

志望動機も夏は業界研究や企業研究、自己分析のためなどと書いても良いですが、冬は本選考も意識した志望動機を書くと良いでしょう。

また、夏の段階で企業に良い印象を与え、内々定を得たいと考えている方は夏の段階から本選校を意識した志望動機を書いても良いでしょう。

【インターンシップの参加目的】インターンシップに向けた志望動機の基本構成

インターンシップに向けた志望動機について、具体的にどんなことを書いたらいいのでしょうか?

志望動機を作成する際には、以下のことに言及することを意識してみてください。

1、結論

まず、大まかな結論を最初に明示します。

「貴社のインターンシップに興味を持ったきっかけは~」など、自分の中でインターンシップに興味を持った一番の理由を示しておきます。

最初に結論を明示することで、それ以降のアピールにも道筋が立ち、印象に残りやすくなるのです。

2、企業のインターンシップに何を期待するか

企業のインターンシップで何を得たいのか、先述の結論に結び付けて伝えましょう。

インターンシップのコンテンツとして、体験ワークやグループでのプレゼン、自己分析・業界研究などさまざまあります。

企業のインターンシップでどのようなことが経験できて、それがどのようにメリットにつながるのか考えてみてください。

3、インターンシップをどう活かすか

インターンシップに参加して得られたことをどのように活かせるでしょうか。

自分なりにインターンシップで得たことをアウトプットすることが大切です。

例えば、インターンシップで事業内容の体験ワークができる場合、それを経験することで、働き方への知識や理解が深まります。

また、コミュニケーションスキルや思考力も磨かれるのではないでしょうか。

これらを学校生活や就活でどのように活用できるのか、自分の生活に当てはめて考えてみてください。

企業は、参加してもらうからには意義のある時間を学生に過ごしてほしいのです。

目標を明確にもってインターンシップに参加を希望する学生は魅力的です。

 【インターンシップの参加目的】回答例7選

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それでは前述した3つのポイントを踏まえたうえで、「インターンシップに参加する目的」の回答例をみてみましょう。

ここで紹介するのはあくまで回答例ですので、自分の志望動機を書くときの参考程度に考えてください(丸パクリはNGということです!)。

また、ESを書く前にしっかり自己分析をおこなっておくことも大切です。

重要なのは、なぜそのインターンに参加したいのかインターンシップにどんなことを期待しているのかです。

それが志望動機そのものになると言えますが、競争を勝ち抜くにはそれを効果的にアピールし、企業側にぜひこの学生に参加してほしいと思わせることがポイントです。

例文①:IT業界のインターン

私が貴社のインターンシップに参加を希望する理由は、Webビジネスの最新運営手法を学びたいからです。
私は以前よりWebビジネスの立ち上げに強い興味を持っており、ゆくゆくは自分の手で新たなWebビジネスモデルを構築したいと考えております。
貴社は的確なマーケティングをおこない、常に顧客ニーズを把握し、新しいWebビジネスを展開しています。
貴社がどのようなプロセスで提案を作成し、プロジェクトを進めていくのか、その片鱗にも触れられれば将来の自分にとって大きな成長の糧になると期待しております。
短い期間ではありますが、貴社のインターンシップに参加することで、将来につながるスキルを身につけるためのヒントを得られればと考え志望いたしました。

例文②:営業職のインターン

私が貴社の営業職のインターンシップへ参加を志望する理由は、生活を便利にする製品を世界に流通させたいと考えたからです。
私は世界中の文化の異なる人々とコミュニケーションを取ることが好きで、学生時代は海外留学も経験しました。
世界にはたくさんの国やたくさんの生活様式がありますが、それを飛び越えて人の生活を豊かにできる商品は確かに存在します。
私はそうした良品を世界中に届けるという夢があり、それを実現するため貴社に大変興味を惹かれました。
貴社は世界に広く販路を持ち、さまざまな国とビジネスを積極的に展開しています。
貴社のインターンシップに参加することでそうした各国の人々と関わり、将来世界を舞台に新しいビジネスを展開できる礎を築けることを期待しております。

例文③:メーカーのインターン

私が貴社のインターンシップを志望した理由は、家電メーカーに強い興味を持っているからです。
私は現在大学で電子工学を専攻しておりますが、メーカーである貴社のインターンシップを経験することで、学んだ技術や専門知識が現場でどれくらい活かせるかを知りたいと考えています。
特に貴社のインターンシップでは実際に製作体験ができるということを知り、ぜひ参加したいと感じました。
頭と手を動かすことで理解を深め、ぜひ将来自分が理想とする家電の開発スキルを試したいと考えております。
また、貴社のインターンシップを通じて商品開発の難しさや工夫点、法規制などへの理解を深め、今後どのような分野の知識を深めるべきかも明確にしたいと考えています。

例文④:コンサル業界のインターン

私が御社のインターンシップ参加を希望したのは、御社が世界規模で事業展開されているコンサルティングファームであり、グローバルな職場環境を持っているからです。
私は将来企業コンサルタントとしてクライアントに寄り添い、相手企業を成長させるために使命感を持って尽力する業務に就きたいと考えております。
世界的視野でクライアントの問題を発見・解消できるようになるため海外留学も経験し、1つの国にとどまらない幅広い業務で世界規模で社会貢献することが目標です。
コンサルタントは世界経済にも深い関係を持つ職業だと考えており、将来は世界にインパクトを与える企業とパートナーシップを築きたいと希望しております。
今回のインターンシップでは御社の高いソリューションを身近に学び、分析力を養いたいです。

例文⑤:ベンチャー企業のインターン

私は、ベンチャーである御社のフラットな職場環境に大きな魅力を感じ、インターンシップへの参加を希望しました。
御社は入社歴の浅い社員でも関係なく、実力次第で大きな仕事を任せてもらえると伺っております。
私は日々努力し培ったスキルを存分に発揮し、成果も責任もしっかり自分に返ってくる働き方に強い魅力を持っています。
また、御社は少数精鋭で社員一人ひとりがあらゆるジャンルの業務をこなしていることも知り、ぜひそのマルチタスクのスキルも学びたいと考えております。
私は強みである企画力を活かし、ゆくゆくは自分のブランドを立ち上げるという目標を持っています。
御社でさまざまな経験を積み、人間関係やコミュニケーションスキルを磨くことで唯一無二の経験を積むことが志望した理由です。

例文⑥:エンジニア職のインターン

私はエンジニアとしての専門技術を深め、将来的にIT分野で貢献したいと考えております。
プログラミングは我々の日常生活や社会に革命をもたらす力があり、この技術を学び経験を積むことは今の時代において不可欠だと考えています。
貴社のインターンシップでは実践的なプログラミングの経験を積むことができると伺い、強く引き寄せられました。
私はこの機会を通じてプログラミングの基礎を固め、実際の業務を体験することで、自身の技術力を飛躍的に向上させたいです。
さらに実務経験を通して自分の長所と短所を明確に把握し、これからの学びの方向性を定めたいと思っています。
今後はこのインターンシップで得た知見を基に更なるスキルアップを図り、情報技術がもたらすインパクトを最大限に引き出せるエンジニアに成長していく所存です。
私の持つ情熱と学びたいという意欲を、貴社のインターンシップで存分に発揮させていただきたいと考えております。

例文⑦:広告業界のインターン

私は中小企業の素晴らしい商品やサービスが多くの人々に知られ、愛されることで社会が豊かになると信じています。
私の志望動機は広告業界において、中小企業の声を可能な限り多くの人々に届け、その価値を最大化させる役割を果たすことです。
貴社のインターンシップに関する情報を拝見し、実際のプロジェクトに関与し、社員の方々と協働しながら業界の実態を深く理解できるチャンスであると感じ、強く惹かれました。
私が期待するのは、具体的な広告作成のプロセスとその裏側で動く戦略や思想を学び、理解することです。
この経験を通して私が今後どのようなスキルを身に付け、どう向上させていけば、中小企業の商品やサービスを1人でも多くの消費者に届けることができるのか、その方向を明確にしたいと思っています。
私は貴社でのインターンシップを通じて、広告業界のプロフェッショナルとして必要な実践的スキルと、市場を読み解く洞察力を養う所存です。

【インターンシップの参加目的】NG例5選

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インターンシップの志望動機でNGとされるものには、いくつかの共通点があります。

主なNGポイントには次のようなものが考えられます。

1.インターンシップに参加する目的が不明瞭
2.その企業を選んだ理由がわからない
3.どんな将来像を描いているかわからない
4.その企業の事業内容をあまり調べていない
5.自分のメリットしか考えていない

逆に言えばNGポイントに注意して避けることで、企業により響きやすい志望動機に仕上がる確率が上がりますので、ぜひNG例についても一通り頭に入れておきましょう。

ただし、文章として意味が通じなかったり、誤字脱字があったりするような低いレベルはそもそも論外です。

NG例も一見するときちんと構成された文章に見えますし、注意深く見ないと何が誤りなのかがわかりにくい場合がほとんどです。

ここでは、NG例とそこに潜むNGポイントについても詳しく解説していきます。

NG例①

私は父が昔、銀行に勤めていたということもあり、銀行はとても身近で落ち着く場所でもあります。

父が勤務しているところを実際に目にしたことはないのですが、母に連れられて銀行に行くたびに父の仕事の話を聞かされていましたので、銀行という職場にはとても興味を持っていました。

今回、大学のインフォメーションで貴行がインターンシップを募集していることを知り、子どもの頃を思い出し、ぜひ参加してみたいという気持ちになりました。

まだ将来銀行で働くことを決めているわけではありませんが、銀行の仕事を内部から体験してみたいと考えております。

改善ポイント

こちらの例文では、学生本人のインターンシップへ参加する目的が不明確です。

子どもの頃の体験や思いが就職のきっかけになることはありますし、それを語ることが悪いわけではありませんが、そこから具体的に働く自分の姿を描く作業が抜けています。

これでは、「ただなんとなく参加してみたくなったので応募した」と言っているようにしか見えません。

改善ポイントは、子どもの頃を思い出したことをきっかけに自分が実際に働いた場合に何が必要か、成長のためにどのような学びや経験が必要かを模索した経緯を述べるべきでしょう。

インターンシップの時点では、将来就職先にするかどうかを決めかねている学生は少なくありません。

ただあえて特筆する必要もありませんし、現在強い興味や意欲を抱いているなら、そちらにフォーカスするほうが得策と言えます。

NG例②

私が貴社のインターンシップへ参加を志望したのは、人の暮らしに役立つ仕事をしたいと考えたからです。

販売を希望したのは、生活をよりよくする商品をたくさんの人に届けたいという思いがあり、さまざまな人とコミュニケーションを取ることが好きだからです。

大学時代のアルバイトでもスーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジや陳列をおこない、たくさんの人々と接しながら業務をおこなってきました。

部活では3年間バレーボールに打ち込み、体力にも自信がありますので、それを活かし社会に少しでも役に立ちたいと考え、インターンシップへの参加を志望いたしました。

改善ポイント

意欲的で大いに働いてくれそうな人物像ではありますが、残念ながらこの文章では、どの企業にも響きにくい内容になってしまっています。

その理由は、この文章を何十社に送ったとしてもどこにでも通用するような内容であり、企業側としては「なぜ自社に応募したのかがわからない」と言わざるを得ないからです。

人となりは伝わってきますので、応募する学生が少ない企業の場合は、これでも快く受け入れてもらえる可能性はあるでしょう。

でも本人が「どこでもいいからとにかくインターンをやりたい」という主旨でない限り、もう少し相手企業に合わせた特色や説得力を出す必要があります。

たとえば「その企業の店舗を利用して、顧客目線の接客対応に感動した」といったエピソードがあるだけでも、その企業を選ぶ理由になります。

NG例③

私は中学時代からプログラミングに興味を持ち、独学で簡単なゲームなどを制作していました。

その頃から情報学に進むことを考え、大学ではコンピュータの情報処理を専攻しています。

現在、IT技術は目覚ましい発展を遂げ、日々新しい技術が生み出されています。

貴社はIT業界の中でもトップを争う先進性を持ち、世界的にも最先端の取り組みをしていることに大変興味を惹かれました。

今回、貴社のインターンシップへ参加を希望したのは、そうした貴社の先端IT技術に少しでも触れ、学びたいと考えたためです。

プログラム言語はおおむねマスターしておりますので、少しでも社員の皆様のお手伝いができればと考えております。

改善ポイント

即戦力になりそうな人物像であり、長期インターンシップなどであれば、実際にプログラマーとして働いてもらえそうな雰囲気は感じられます。

ただ、この文章では将来については何も述べられていません。

今回インターンシップに参加したとして、その後その経験をどのように活かしたいのか将来どのような職業に就くことを目標としているのかが不明です。

インターンシップ制度は就活の一環であり、単に興味がある人を招き入れる企業の一般向けイベントではありません。

その企業に就職するとは決め切れていないとしても、この文章に将来社会人として働く自分の姿や目指す目標を盛り込むことが、主な改善ポイントと言えます。

NG例④

私はスマートフォンが大好きで、さまざまなアプリの利便性に感動し、インターンシップを志望しました。

これまでに一番素晴らしいと感じたアプリは、海外のアプリ会社が制作した災害対策用アプリです。

私の実家がゲリラ豪雨で不安を体験したときから、困ったときに高齢者でも解決策が見つかりやすいアプリを探すようになりました。

貴社が現在災害対策アプリを開発されているかどうかは存じ上げませんが、大学のゼミではプログラムを学び、いつか自分も安心できるアプリを開発したいです。

貴社のインターンシップでは、アプリ開発の現場で専門知識を少しでも学び、できればアイデア提案なども積極的におこなっていきたいと考えています。

改善ポイント

例文の人物は、自身の夢や目標を語っているのはよいとしても、応募先企業がどのような事業に取り組んでいるかはよく調べていないようです。

もしすでに応募先企業が災害対策アプリを開発・販売していたとしても、まったく方針の異なる開発に取り組んでいたとしても、いずれにせよチグハグなアピールになっていることになります。

改善ポイントは、とにかく応募先企業の事業内容についてしっかり調査・研究することに尽きます。

その企業がどこを目指し、何を実現しようとしているかも知らずに、単に「スマートフォンのアプリ開発会社」というだけで応募しても、何も得るものはありません。

NG例⑤

私は大学で経済を専攻し、ゼミでは金融について研究しております。

その中でどうしても実際の現場を見てみたくなり、貴社のインターンシップへ参加を志望いたしました。

貴社は証券分野において目覚ましい成長を遂げており、その手段を企業の内側から体験することで金融研究に役立てたいと考えております。

大学2年のときには海外留学で海外の金融状況に触れ、多くの情報を得ることができました。

今回は貴社のインターンシップに参加し、ぜひとも国内の現場を目の当たりにしてみたいです。

改善ポイント

この人物は大変研究熱心なタイプだということはわかりますが、総じて自分のメリットしか述べていません。

企業がこの人物をインターンシップで受け入れた際に、何か得られるメリットはあるでしょうか。

>就活のインターンシップ制度は、学生に研究テーマやレポートの情報を与えるためにあるわけではありません。

本人が研究の成果を業務で活かす道を考え、将来就職して活躍する姿が見えるようなら別ですが、そうしたビジョンは残念ながら見い出すことはできません。

改善するなら、学ぶ意欲以外にも、その先にある「就職して働く自身の姿」も伝えるようにしましょう。

【インターンシップの参加目的】思い切ってESを出してみよう!

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サマーインターンに参加してみようと思った方は、今すぐにそれを行動に移しましょう。

以前にESを出そうと思って放置してしまっている人は、これまで紹介してきたポイントを踏まえて、すぐにESを書き始めることをおすすめします。

最後にESを出すうえで注意しておくべきことを紹介しておきます。

ESは早めに出そう

「この企業のインターンに参加してみたい」と思ったら、すぐにエントリーをしてESを書くようにしましょう。

その日忙しくてESを書く時間がとれなかったとしても、なるべく早く時間をとってESを提出することを心がけてください。

間違っても、締切までまだ時間があるからと後回しにしてはいけません。

サマーインターンの募集は企業ごとにスケジュールが異なっており、次から次へと新しい募集が始まってしまいます。

したがって、気がついたらESの提出期限に追われてしまっているということになりかねません。

「参加したい」と思ったらすぐに行動を起こすことが何よりも大切です。

不安なら添削してもらおう

ESを提出することに不安があったり、どうしてもサマーインターンに参加したい企業があるという就活生は、一度誰かにESを添削してもらうことをおすすめします。

自分では伝わるように書いているつもりのESでも、第三者の目からみるとよくわからない文章になってしまっているということは多いです。

自分以外の誰かにESを見てもらうことで、そうした事態を防ぐことができます。

ESを見てもらう相手としては、友人や先輩のほか、就活エージェントや大学のキャリアセンターもおすすめです。

まとめ

インターンシップは就職においてとても役立ち、大きなアドバンテージになる活動です。

ライバルも多く、選考に残るために重要となる志望動機においては、強い意欲を伝える必要があります。

ここでは意識すべき3つのポイントと例文を紹介しましたので、これを参考にぜひ説得力のある志望動機を構成してください。

また、陥りやすいNG例も頭に入れ、独りよがりの内容にならないよう注意することも大切です。

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