- 部活での経験を入社後にどう活かすかを伝えよう!
- 部活動の経験からアピールするべきポイントを抑えよう!
- 伝える際には結論ファーストで伝えよう!
- 例文で良いポイントとNGなポイントを確認しよう!
就職の面接で、面接官から部活動についての質問をされることは珍しくありません。
なぜ部活動について質問されるのか、疑問に思ったことはないでしょうか。
面接官の質問には、必ず質問する意図があり、部活についての質問も、例外ではありません。
面接でどう答えたらいいのか考えるとき、まずは面接官が質問する理由を把握するようにしましょう。
そのうえで聞かれたときの答え方やついて実際に考えていきます。
ここでは、面接官から部活動について質問されたときの回答について、答え方のポイントや成功・失敗例を挙げながら解説します。
良い答え方を知りたいという際の参考にしてください。
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【面接で部活をアピール】面接で部活について聞かれる4つの理由
- 「理不尽さに耐えられるかストレス耐性を知るため」
- 「継続経験があるかを知り、長く働いてくれるかを判断するため」
- 「努力経験から今後の成長をイメージするため」
- 「部活動からどのようなことを学びそれをどう活かすかを知るため」
就職の面接の際、よく聞かれる質問にはいくつかありますが、部活もその一つです。
「理不尽さに耐えられるか?」からストレス耐性を知るため
仕事で必ずついてくると言われるほど関係の深いストレス。
働く半分以上の人が抱えているとも言われているストレスですが、部活についての質問は、志望者にストレス耐性があるかどうかを明らかにします。
部活動はスポーツ系から文化系までさまざまありますが、部員とともに一つの目標に向かって活動を続けるという共通点があります。
目標を達成するまでの過程は平坦でない場合が多く、練習をサボりたい気持ちを抑えて練習に臨んだり、周囲と衝突して気まずい雰囲気が流れたりと、さまざまな問題が浮上します。
部活動を続けていくには、そうした問題に正面から取り組み、一つひとつ解決していくことが求められますが、そうした経験を通して人は忍耐力をつけたり、ストレスがたまる環境に適応する力を身につけたりしていきます。
このように、企業がストレス耐性を知るために部活についての質問をぶつけてくるのには、将来理不尽さに耐えられるかどうかを知るためである場合がほとんどです。
継続経験があるかを知り、長く働いてくれるかを判断するため
企業が求める人材は、各企業によって異なりますが、「できるだけ長く勤めてくれる人」という点で、ほぼ共通しています。
部活動を継続的に続けたかどうかを尋ねるということは、継続して会社に勤められる可能性があるかどうか知りたいという、企業側の思いが背景にあります。
たとえば同じ部活動に3年間在籍し活動を続けていた、という場合は、継続経験があるとみなされます。
「継続する」と、口では簡単に言えますが、実際に続けるということは大変なことです。
部活動でその大変さを味わえば、社会に出たときもそれが当たり前だと考えられるようになり、そういう人は長く働いてくれる可能性が高くなります。
努力経験から今後の成長をイメージするため
一つのスキルを身につけるために練習を重ねる、大会で優勝するためにさまざまな戦略を実践するなど、努力経験なしでは部活を語れないというほど、部活を続けるには努力が必要です。
努力家の人は、会社では目標を達成するためには努力も惜しまず向上しようとする傾向があるため、貴重な存在だと考える企業も少なくありません。
面接で志望者が努力家ということがわかると、面接官は入社したときの成長イメージを描きやすくなります。
企業は会社に入ってから活躍してくれそうな人材を採用する傾向がありますので、面接時に入社後成長してくれることが見込める人材だと判断されれば、内定を獲得する確率が高くなるでしょう。
部活動からどのようなことを学びそれをどう活かすかを知るため
部活動からどのようなことを学び、それを入社後どのように活かすかを企業は知りたいのです。
部活動は長い時間をかけて取り組むものなので、そこでどのような目的意識をもって取り組み、目標達成のためにどのような過程を歩んだのかを企業は見ています。
企業としても、こういった目的意識などがある学生であれば、仕事の覚えも早く、成長が期待できます。
部活動からどのようなことを学び、それをどう活かすかを伝えることで、入社後、学生がどのように活躍するのかをイメージしやすくなります。
面接で部活のことについて聞かれる4つのポイントをまとめると、
- 「理不尽さに耐えられるか?」からストレス耐性を知るため
- 継続経験があるかを知り、長く働いてくれるかを判断するため
- 努力経験から今後の成長をイメージするため
- 部活動からどのようなことを学びそれをどう活かすかを知るため
となります。
この中でも一番重要なのが最後の「部活動からどのようなことを学びそれをどう活かすかを知るため」です。
これは、ガクチカや自己pr、志望動機を書く際にも重要になってきます。
入社後にする自分の経験をどのように活かすかを明確ことで、志望度の高さをアピールすることができます。
【面接で部活をアピール】部活動についてはどう聞かれる?
面接で部活動について聞かれることは多いですが、どんな聞き方をされるのでしょうか?
ざっくりと「部活動は何をしていましたか?」と面接官に聞かれることもあれば、細かく「部活動を通して学んだことを教えてください」と聞かれることもあります。
ここでは、どんなパターンがあるかをお伝えします。
1.ざっくりとしたパターン
- 部活動は何をしていましたか?
- 部活動はしていましたか?
- 体育会、文化部には所属していましたか?
- 部活動について話してください。
- 部活動説明をしてください。
ざっくりとしたパターンでいえば、上記のような聞かれ方が考えられます。
この場合は、面接官が部活のエピソードから最も知りたいことはなんだろうか、という点を理解することが大切になります。
そこをうまく突いてあげることで、話の要点を合わせることができるのです。
面接で部活動経験からどんなことが聴かれているかは、下でポイントを説明しているので、ぜひそちらをご覧ください!
2.具体的なパターン
- 部活動と勉強の両立はどうしていましたか?
- 部活動で身についたことはなんですか?
- 部活動で印象に残っていることはなんですか?
少し具体的な訊かれ方になりましたね。
こういった場合には、その訊かれ方に沿ったエピソードを偽りなく話すようにしましょう。
この時最も重要になるのは、実は自己分析です。
就活のコツは、自己分析をもとにして自身の強みを理解し、その強みをエピソードを踏まえてアピールすることです。
部活動のエピソードは自身の強みが発揮されていることが多く、印象に残る強みをアピールするチャンスなのです。
部活動のことを聞かれる、といったときには、自己分析から自分の強みを理解し、上記の質問のどれがきても対応できるように、エピソードをいくつか用意しておくようにしましょう。
【面接で部活をアピール】部活経験からアピールするべきポイント
部活経験について質問されたら、回答でどのようなことをアピールできるのでしょうか?
部活動での経験でアピールできることについて理解して、要点を抑えた回答を作成しましょう。
継続力
部活を行っていた期間によっては継続力を有効にアピールすることができます。
同じことを長く続けるのは、簡単なようで難しいです。
さらに、企業は長く貢献してくれる学生を採用したいと考えています。
そのため、継続力をアピールすることは有効だといえるでしょう。
継続力をアピールして企業への貢献意思を伝えましょう。
主体性・自発性
部活動での経験は、内容によって自発性や主体性等のリーダーシップをアピールすることにつながります。
部活内でキャプテンや部長、それ以外でも自分の立ち回りがリーダーシップを要するものである場合はぜひそれをアピールしましょう。
自分の立ち回りで主体性をアピールするときは、具体的なエピソードも添えて話すことがおすすめです。
そのときに苦労したこと、努力等の経験はさらに自身の人柄を有効にアピールするきっかけになります。
協調性
部活動はある意味で小さな組織として捉えることができます。
グループやチームの一員として、他の学生とどのようにコミュニケーションをとっていたのか、後輩や先輩との関係などに着眼して、協調性をアピールすることもできるのです。
協調性をアピールすることで企業に入社後も上司や同期と円滑にコミュニケーションをとれることが期待されます。
協調性をアピールして、組織人として一定の働きができることをアピールしましょう。
- 継続力
- 主体性、自発性
- 協調性
上記のような強みをアピールしても、具体的なエピソードが書かれていないと、どのような経験からその強みを得たのかが伝わらないので、強みとエピソードはセットで書くことを心がけましょう。
特にありがちなのは、キャプテンを務めていたことだけを書き、具体的に自分がやったことが書かれていないというパターンです。
先述したように、エピソードを書くことで、働くイメージがしやすくなったり、説得力が増すので必ず書きましょう。
【面接で部活をアピール】面接で部活について聞かれたときの4つのポイント
面接の場で部活について質問には、「なぜその活動をしようと思ったのですか?」「活動の中ではどんな役割を果たしていたのですか?」など、複数種類があります。
大切なことは、聞かれた質問に対して適切に答えることです。
たとえば、役割を聞かれたら「副キャプテンでした」というのが、適切な答えです。
答え方のポイントについても把握しておくと、相手が望んでいる答えを伝えられるでしょう。
部活について質問されたときのポイントには、「努力した過程と結果を伝える」「輝かしい成果は大事だが、それよりも『考え』や『行動』が大事」「部活内の役割を伝える」「部活動をいつから継続していたかを伝える」の4つあります。
各ポイントについて解説します。
努力した過程と結果を伝える
部活について聞かれた際には、まず、結論から話し、そのあとに過程を話すようにしましょう。
面接官は、部活を通して努力した過程と結果を知りたいと考えています。
努力の過程と結果を質問することで、志望者が課題に対して何を考えどう行動し、どのような結果を導いたのかを知ることができるからです。
会社に入ると、上からの指示を待つだけではなく、時には与えられた仕事について、自分で判断して行動する必要があります。
面接官は、そうした素質を備えているかどうか、質問を通して見極めようとします。
部活動での努力や苦労について面接官に説明する際は、問題の発生・考え方・行動・結果という流れを意識することがポイントです。
何を考えどのように行動したのかというのは過程になりますが、説明することはできるだけ具体的に話しましょう。
結果では、単に結末を述べるのではなく、その経験で気付いたことや学んだことなど、成長できた部分についても率直に語ると良いでしょう。
輝かしい成果は大事だが、それよりも「考え」や「行動」が大事
部活で頑張ったことを伝えるエピソードは、努力したことによって成果が得られた、というものが理想です。
しかし結果は必ず輝かしいものである必要はなく、失敗に終わってしまったことでも問題ありません。
面接官が注目しているのは、輝かしい結果よりも、その人が何を考えどう行動したかということに、より重点を置いているからです。
考え方や行動が適切であった結果が思わしくなかったとしても、そこからは学びが生まれます。
たとえば「大会3位という結果に終わってしまいましたが、大会で優勝するという目標ができたことで、練習を1日も休むことなく続けたこと、チームというものは、目標を設定することで力を発揮することを学びました」とすれば、実りある経験だったと面接官は思うでしょう。
部活動で問題を解決するために努力を重ね、結果を得たときに成長していた、というのは、社会人に通じるものがあります。
企業は成長する人間を求めています。
部活でのエピソードを伝えるときは、結果ではなく、成長できたことを伝えるようにするとうまくいきます。
部活内の役割を伝える
部活について「部活では、どんな役割を果たしていましたか?」と質問された場合、面接官にチーム内における影響力について説明するように答えることがポイントになります。
部活内ではどんな役割を担っていたのか、ポジションと活動内容について具体的に話します。
できるだけ具体的に説明することで、面接官は具体的にイメージしやすくなり、入社後社内で活躍するあなたのイメージへと広げるようになります。
「役割はキャプテンでした」で終わらせずに、たとえば部員30人をまとめていたこと、ある問題が持ち上がったとき無事に解決できたことなど、エピソードを交えて伝えることがポイントです。
たとえリーダー的な存在ではなく、普通の部員でも役割についてアピールすることは可能です。
一部員として自分の立ち位置を理解し、チームが目指す目標に自分はどのように貢献できるか考え努力したことなどを、エピソードとして伝えましょう。
部活動をいつから継続していたかを伝える
部活動の長さは、忍耐力につながりますので、活動期間について質問される場合もあります。
活動期間について率直に答え、長く継続できた理由や長期間努力したことなどについても、エピソードを交えて伝えるようにしましょう。
この経験がどう入社後活かされるかまで考えて、適切だと思われるエピソードを選ぶと、より説得力が増します。
面接で部活について聞かれたときの4つのポイントは、
- 努力した過程と結果を伝える
- 輝かしい成果は大事だが、それよりも「考え」や「行動」が大事
- 部活内の役割を伝える
- 部活動をいつから継続していたかを伝える
の4つになります。
1つ目と2つ目では、「結論ファーストで話す」「結果よりも過程が大事」ということが書かれています。
結論から話すことで、これから自分が伝えようとしていることが確実に伝わり、面接官はストレスなく聞くことができます。
また、「いつから継続していたか」を伝える際には、部活を続けることができた理由も伝えるようにしましょう。
目的意識をもって部活に取り組んでいたことが伝われば、入社後、ポテンシャルがあると判断され、成長を期待できます。
【面接で部活をアピール】面接で部活について聞かれたときの回答例
実際に面接で質問されたときにどう答えたらいいのか、ここでは回答例を3つご紹介します。
あくまでも回答例ですので、面接時でそのまま使うことはおすすめできません。
どのような流れで答えるのか、どの点をアピールするのかなどを知るための参考にとどめ、本番では自分の言葉で語るようにしましょう。
前段で解説してきた内容と照らし合わせてみてみてください。
①サッカー
私が所属していた当時、チームは過去に一度も全国大会に出場した経験はなく、県内でもどちらかというと弱小と呼ばれるレベルでした。
しかし、いつからかメンバーは全国大会出場を目指すようになり、1日も休まず練習に励むようになりました。
部活の練習に加え、私は持久力をつけるため、毎日3km走り込み、それを1年間1日も休まず続けました。
やめたいと思うときもありましたが、全国大会に出場するという目標がモチベーション維持となりました。
県大会出場すら考えられなかったチームでしたが、その年は勝ち続け、県大会出場となったのです。
全国大会に出場をかけた一戦では、PK線の末、勝利を獲得することができました。
全国大会出場という快挙を成し遂げたことも嬉しかったのですが、それよりももっと嬉しかったのは、忍耐強く続ければ、必ず夢は叶うという経験ができたということです。
社会人になってからも、この経験を活かしていきたいと考えています。
②野球
所属していた野球部は、毎年と言って良いほど大きな大会に出場していて、優勝を飾ったことも何度かあります。
良い成績を維持するにはどうしたら良いかが常に課題で、部員が効率良く練習に励めるよう、監督やマネージャーと相談しながら練習メニューを作り込みました。
練習メニューについていけない部員の対応や練習メニューの効果についてこまめに確認しながら、最善のパフォーマンスができるよう部員たちをリードすることが、私の役割です。
私がキャプテンとして活動した2年間は、大会で連続優勝しました。
目標を達成するためにはどうしたら良いかということを、キャプテンとして学び、今後も目標を立てて、そのために必要な行動をしていきたいと考えています。
③文化交流サークル
その中で一番苦労したのが、外国人留学生をメンバーに獲得することでした。
英語を話すことには問題なかったのですが、異文化のメンバーをまとめるということは、予想以上に大変です。
まとめるには考え方などを理解し合うことが大切と、できるだけメンバー同士が交流できる時間を長く持ち、共同で作業をこなすように工夫してみました。
ルールはあまり厳しくせず、必要最低限に留めるようにしたところ、のびのびとした環境が生まれ、イベントの企画もスムーズにいくようになりました。
私たちが開催するイベントはおおむね好評で、面白いサークルと評判を聞きつけた学生も参加するようになり、私が所属していた3年間は部員にもイベントにも恵まれて、幸せでした。
④バドミントン
自分の学校は例年、県大会に出場一歩手前でとどまっていたので、県大会出場を目標に活動しました。
そこで私は、部長として外部コーチと一緒に練習メニューを考えたり、強豪校が行っている練習を自分の部活にも取り入れながら練習に励みました。
また、部員の意見を聞くために週に一回、ミーティングを取り入れました。
部員全員が活動しやすい環境を作ることで、モチベーションを高く維持しながら、練習することができました。
結果、私が部長を務めた年に県大会に出場することができました。この経験から、周りとコミュニケーションを取りながら、課題解決に向かっていく重要性に気づきました。
⑤マネージャー
マネージャーを始めたばかりの時は、選択、清掃、備品管理などの仕事をしていました。
しかし、雑務だけがマネージャーの仕事ではないと考え、「チームに貢献するためにできることはないか?」と考えました。
そこで私は、部員とコミュニケーションを取ることで、選手のモチベーションを高く維持しようと考えました。
休憩時には、すかさず選手にドリンクを持っていき、プレーを褒めたり、励ますことでモチベーション維持に貢献しました。
この経験から、チームをサポートすることの大切さを学びました。
入社後も、コミュニケーションを大切にして、仕事に取り組んでいきたいと考えています。
⑥テニス
私はそこで継続することの大切さを学びました。
入部当初は、自分の思った通りにプレイができず、大会にも出場することができずにいました。
そこで私は、普段の練習に加え、体力づくりのために毎日のランニングや週に3、4回のフィジカルトレーニングに取り組みました。
この結果、体力がついたことで、試合で疲れずらくなり、自分の理想のプレイをすることができ、大会では準優勝することができました。
この経験を入社後も活かし、何事もあきらめずに継続することで御社に貢献したいと考えています。
⑦剣道
私の学校の剣道部には50名ほどの部員が在籍していました。
最初は、他の部員と手を抜きながら活動していました。
しかし、練習試合で負けた悔しさから、自分には何が足りてなくて、どんな癖があるのかを分析するようになり、道場には毎日一番に行くようにしました。
結果、私はレギュラー入りすることができ、大会では団体戦優勝に貢献しました。
この経験から私は、主体的に動くことの大切さを学びました。
入社後も、この経験を活かし、率先して物事に取り組みたいと考えています。
部活動について聞かれたときの回答例を見ると、「結論から述べられている」「具体的なエピソードが書かれている」「部活動で何を学び、入社後にどう活かすか」が書かれていることが分かると思います。
ここでは、面接官に伝わりやすい回答の構成を紹介したいと思います。
1:結論を述べる
2:課題・解決
3:エピソード
4:入社後どう活かすか
上記の構成で回答することで自分が伝えたいことがしっかりと伝わり、まとまった文章になります。
【面接で部活をアピール】面接で部活について聞かれたときの失敗回答例
面接で部活について質問されたとき、失敗する答え方には、どんなものがあるのでしょうか。
事前にNGな答え方を知っておくと、本番ではそうした言い回しを避けられるので、有利になります。
成功例と失敗例を比較して、何が悪いのかを考えると、より良い回答案が出るようになります。
ここでは、3つの失敗例と、失敗ポイント、改善案について解説します。
①陸上部
朝1時間、夕方2時間ほど練習を続け、帰宅して寝る前もトレーニングをするなど、陸上が日常生活の大部分を占めていました。
活動しているとき、100m走で県大会に出場、最高は3位という成績でした。
ほかの部員たちも頑張りました。
中には、全国大会に出場した選手もいて、社会人になってからも継続して陸上を続けようと検討しているようです。
失敗ポイントと改善案
部活の実績を並べただけの回答で、これでは面接官に何が言いたいのかが伝わりません。
実績を褒めてもらいたいのか、頑張った過程を知ってもらいたいのか、目的が不鮮明です。
最後のほうで、ほかの部員にも触れていますが、面接では関係のない情報ですので、省くのが賢明です。
②イベントサークル
所属していたイベントサークルは30人ほどの規模で、私はイベント開催の手伝いやチラシ配りなどを担当していました。
サークルでは、行動的な人やリーダー的素質を備えた人たちが多く、イベントの企画から準備まで、ほぼすべてのことは、上の人たちが段取りをして、私は振り分けられた作業をこなします。
イベントは常に大盛況で、微力ながら役に立てたことを嬉しく感じることもありました。
人の役に立てることに喜びを感じた経験をもとに、社会人になってからは、上司や先輩の言うことを聞きながら、仕事をしていきたいと考えております。
失敗ポイントと改善案
当たり障りのない回答のように聞こえますが、面接官は受け身の人間だとみなされる可能性が高くなります。
言われることはそつなくこなしますが、それ以上のことはしないというのは、社会人としてマイナス要素が強くなります。
社員に対して一から十まで教えてくれる会社はほとんどなく、企業は社員に対し、自分で考えて行動することを求める傾向があります。
「指示がなければ動かないような、受け身な人材は求められていない」ということを忘れずに、回答には十分注意を払いましょう。
もう一度サークル時代を思い出して、工夫したことや努力したことはなかったか、考えてみましょう。
1度も休まずサークルに通い続けた、というのも立派なエピソードです。
上からの指示でしか動いてこなかったことが多かったことは失敗だったとして、そこから何を学んだかを伝えるなど、不利な状況を有利に変えるようにすることがポイントです。
③バスケ
その後高校、大学とともにバスケットボール部に所属し、キャプテンとして約6年間活動してきました。
キャプテンとして活動していたときは特にメンバーたちからの不満もなく、チーム全体が練習に打ち込んでいました。
キャプテンを続けてきた経験を活かして、社会人になってからは、リーダー的存在として、チームをまとめていきたいと考えております。
失敗ポイントと改善案
バスケットボール部で、キャプテンの役割を果たしてきたということは伝わってきます。
しかし役割がわかるだけで、キャプテンとしてどのように活動してきたかを示していないため、回答としては不十分です。
長年キャプテンを務めたとしても、即リーダーシップがあるということにはつながらないため、チームをまとめていきたいとアピールしても、その効果は薄いでしょう。
キャプテンという経験を通してリーダーシップを身につけたのなら、それがわかるようなエピソードを挟むことが大切です。
上の例文では、なぜリーダーシップを身につけたのかという理由の部分が抜けているため、相手はキャプテン像を想像できないのです。
キャプテンを務めてきたときに、リーダーシップを発揮したエピソードはなかったか思い出し、回答に盛り込むようにしましょう。
ここでは、失敗ポイントをまとめたので、下記のように回答するのは避けましょう。
- 結論を述べず、成果、過程ばかり書いてある
- 受け身だと思われてしまう回答
- 部活での活躍の具体的エピソードが書かれていない。
この他にも「エピソードの内容が古すぎる」「専門用語を多用する」「学びが企業で活かせない」などがあります。
まとめ
面接の際に、部活について質問されたときの対処法をご紹介しました。
この記事で大事なところを再確認しましょう。
- 部活での経験を入社後にどう活かすかを伝えよう!
- 部活動の経験からアピールするべきポイントを抑えよう!
- 伝える際には結論ファーストで伝えよう!
- 例文で良いポイントとNGなポイントを確認しよう!
面接官は質問を通してあなたの忍耐力などを知りたいと考えています。
こうした意図を読み取り、相手が知りたい情報を示すことが、良い回答のポイントです。
例文を参考にして、より良い回答を考え、内定を勝ち取りましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート