企業はコミュニケーション能力の高い人を求めています。
円滑なコミュニケーションの基礎となる「話を聞く力」をうまくアピールできれば、良い印象を与えることができるでしょう。
しかし、「聞き上手」をアピールする就活生は少なくありません。
本記事では魅力的に「聞き上手」をアピールするポイントを解説します。
【自己PR】聞き上手は言い換えが大切なアピールポイント
インターンシップや早期選考が本格化してきて、ESを作成する方が増えてくる中で、自分が聞き上手であることをどのように自己PRとしてアピールすればいいのか、というご相談が多く寄せられています。
聞き上手であることは、ビジネスにおいてどんな職種でも必要とされるとても魅力的なアピールポイントですが、「自分は聞き上手です」と伝えるだけでは企業の人事に強い印象を与えることができません。
そのため、どれだけ他の就活生と差別化して自分の聞き上手さをアピールできるかどうかが、選考突破の鍵となります。
自己PRにおける差別化の鍵は言い換えです。
木下恵利

この記事では、聞き上手を強みとして就活でアピールしたいと考えている人に向けて、聞き上手をどのように言い換えてアピールすればよいのかを含めて徹底解説をしていきますので、ぜひ今後の自己PRの参考にしてください。
【自己PR】聞き上手の自己PRで面接官が見ている3つのポイント
- 人柄
- 企業への熱意
- 今後の可能性
自己PRに「聞き上手」を挙げる人に対して面接官は、どこに注目しているのか解説していきます。
面接は、自分がどう評価されるのか理解しておくことが重要です。
企業が求める人材であることを適切にアピールするためにも、本章を参考にしてください。
とくに自己PRは、企業に自分の魅力を伝える貴重な時間です。
効果的に伝えられる自己PRを作成するのにも役立ちます。
①人柄
見ているポイントの1つ目は、人柄です。
企業は、社風や職場環境に合う人を採用したいと考えています。
よい人間関係が形成される職場では、多くの人が高いパフォーマンスを発揮できるからです。
反対に能力を重視し過ぎると、新卒社員と既存社員の人間関係がうまくいかず新卒社員の早期離職につながります。
例えば、チャレンジを推進する職場があるとします。
しかし、面接に来た人が慎重なタイプだと、面接官は職場に馴染めないと考えて採用を見送る可能性があるでしょう。
上記のように、面接では自己PR内容から自社の価値観とマッチした人材かどうかがチェックされています。
自己PRを作成する前に企業が求める人材像を確認しておきましょう。
②企業への熱意
見ているポイントの2つ目は、企業への熱意です。
仕事に対する熱量は成果に影響します。
そのため、企業は自己PRを通して就活生の熱意を確かめる意図があるでしょう。
さらに、熱意がある人は入社後も前向きな姿勢で仕事をしてくれるだろうと企業は判断します。
自己PRする際は、入社意欲をアピールする場でもあることを覚えておきましょう。
とくに自己PRでは話し方も重要です。
文章が熱意に溢れていても、表情や口調に動きがないと面接官は熱意を感じません。
確認するには自分が話す姿をスマートフォンで撮影し、見直すのがおすすめです。
自分1人で対応できるため、簡単に改善点が発見できます。
企業に熱意を伝えられる自己PRの作成に役立ててください。
③今後の可能性
見ているポイントの1つ目は、今後の可能性です。
企業は、採用を通して売上に貢献できる人材が欲しいと考えています。
そのため、企業は将来成長してくれる人材、売上につながる人材かどうか見極めます。
企業の採用は先行投資です。
今すぐの活躍は難しくても、3年後や5年後に活躍してくれる人材を重要視します。
自己PRでは、自分が入社後に成長する人材か、将来の事業拡大を支える人材かどうか丁寧に説明しましょう。
面接官が入社後の姿を想像できないと採用しようとは考えません。
聞き上手を自己PRに採用するのであれば、入社後にどのような活躍が期待できるのか具体的にわかるよう説明してください。
【自己PR】長所が「聞き上手」はアピールになる?
聞き上手であることをうまくアピールできれば、傾聴力があるとみなされ、特にチームで業務をこなす企業から重宝されます。
しかし、受け身の姿勢、つまり消極的なイメージを与えてしまうことも多いので、注意が必要です。
聞き上手であることを強調する際には、自身の積極性も同時にアピールすることがポイントです。聞くだけでなく、自分の意見や提案をタイミングよく発信することができると、受け身の印象を与えずに、積極的にチームに貢献する姿勢を示せます。
また、聞き上手であることをアピールする学生は多いので採用担当側からすれば「またこの自己アピールか」と思わせてしまう可能性もあります。
そこで、差別化を図るためにも、書き方の構成やアピールポイントを抑えて、抑揚のある自己PRを執筆する必要があります。
小玉 彩華
「聞き上手」は、特にチームワークを重視する企業において、傾聴力として評価されるアピールポイントです。ただし、受け身の姿勢に見られる可能性があるため、その点をカバーする工夫が必要です。また、多くの学生が同様の自己PRをするため、採用担当者に飽きられないように、文章の構成や具体的なエピソードで差別化を図りましょう。
採用担当者からの印象は?
聞き上手な人は、コミュニケーション能力の高さや傾聴力を評価されます。
そのため、直接顧客と対話する仕事が向いています。
一方で、受動的な印象を与えてしまうこともあります。
伝え方によっては自分から意見を言うことがなかったり、積極性に欠く印象をあたえてしまう為注意が必要です。
小玉 彩華
聞き上手な人は、コミュニケーション能力や傾聴力が高く評価されます。そのため、顧客と直接対話する業務に適しています。しかし、伝え方によっては、自分から意見を述べないという受動的な印象や、積極性に欠ける印象を与えてしまうこともあるため、注意が必要です。
コミュニケーション能力の一部
聞き上手は、コミュニケーション能力の一部として評価されます。
お客様の要望が聞き取れたり、社内の人間と円滑に会話ができたりするからです。
そのため、採用担当者は聞き上手である就活生を高く評価するでしょう。
なぜ自分は聞き上手を自己PRに選んだのか、採用担当者に納得してもらえるように具体的に説明してください。
学生時代の取り組みや失敗談を話すことで説得力のある自己PRになります。
さらに、聞き上手が自分の強みであると考える就活生は、仕事でどのように活かすつもりかも伝えると効果的です。
採用担当者に「一緒に仕事がしたい」と感じてもらうためにも魅力的な自己PRにしましょう。
コミュニケーション能力が高い人は評価されやすい
先述したように、就活において、コミュニケーション能力が高い人は評価が高い傾向にあります。
これは、ほとんどのビジネスにおいてコミュニケーション能力がある人は成功しやすく、また一緒に仕事がしやすいためです。
例えば営業職であれば人と話す能力が成果の鍵となるのはもちろんですが、エンジニア職や事務職など一見コミュニケーション能力が必要なさそうな職種でも、社内で関わる人とのコミュニケーションが円滑にできなければ、仕事を回してもらえなくなってしまいます。
そのため、社外営業、社内営業の両方の観点からコミュニケーション能力がとても大切であり、その根幹となる聞き上手である能力は、多くの企業に求められる、ということになります。
聞き上手が長所だという人は、惜しみなくその強みを自己PRできるよう、徹底的に対策をしましょう。
【自己PR】聞き上手な人の特徴
聞き上手であることを自己PRに用いようと考えている人は今一度、聞き上手である人の特徴を知って、自身の強みを再認識しましょう。
- 理解力がある
- 人から相談されやすい
- 相手の意見を受容できる
- 相手が話しやすい雰囲気を作れる
理解力がある
聞き上手な人は相手の立場に立って物事を考えることができます。
そのため相手の話の要点を掴み、的を得た返答をすることができます。
理解力があることは面接でも大いに役に立ちます。
というのも面接ではいくつかの質問をされますが、それぞれの質問の意図を理解し、適切な回答ができると面接官に良い印象を与えられるからです。
小玉 彩華
理解力がある聞き上手な人は、相手の立場に立って物事を考え、話の要点を的確に掴むことができます。そのため、面接においても質問の意図をしっかりと理解し、適切な返答ができるため、面接官に良い印象を与えることができるでしょう。理解力を強みとしてアピールすることで、あなたのコミュニケーション能力がより明確に伝わります。
人から相談されやすい
聞き上手な人は話のテンポを合わせたり、相槌を打つのが上手であるなど、話の聞き方が上手いため、相手に心地よく話をさせることができます。
そのため相手の話を引き出すことがうまく、人から相談されることが多いです。
人から相談されるということは信頼関係を築けている証でもあるため、入社後にも活かせる強みになるでしょう。
相手の意見を受容する
聞き上手な人は相手の意見が自分と違っても、それを完全に否定するわけではなく、一度相手の意見を受け入れてから「でもこういう考えもあるのでは?」と柔らかく提案することができます。
相手の意見を受容できることは自分の考えに固執せず、新たな知識を受け入れることができるため、考え方の視野が広がるでしょう。
どんな意見も否定せず、うまくまとめ上げられる人材は、さまざまな企業で必要とされるでしょう。
小玉 彩華
聞き上手な人は、たとえ相手の意見が自分と異なっていても、一度受け入れてから「こういう考えもあるのでは?」と柔らかく提案することができます。この姿勢は、自分の考えに固執せず、新たな知識を取り入れることで視野を広げる力となります。相手の意見を否定せずにまとめ上げる能力は、さまざまな企業で求められる貴重な資質です。
相手が話しやすい雰囲気を作れる
聞き上手な人は、相手がどんな声をかけてほしいのかを察して適切な声掛けを行ったり、適切なタイミングで相槌を打つことができます。
このような振る舞いを行うことで、相手が話しやすい雰囲気を作ったり、相手との信頼関係を築くことができます。
特に営業職や接客業でこの性質を活かすことができるでしょう。
【自己PR】聞き上手をアピールするうえでの注意点
聞き上手をアピールするうえで以下の2点に注意してください。
- 聞き上手という表現は曖昧過ぎる
- 聞き上手だけだと好印象に繋がらない可能性がある
聞き上手は、採用担当者から高評価を得られる自己PRです。
一方で、無意識のうちにマイナス評価を受ける就活生もいるでしょう。
採用担当者にうまく魅力が伝わっていないからです。
本章の解説を読み、聞き上手を最大限にアピールしましょう。
聞き上手という表現は曖昧過ぎる
まずは、聞き上手という表現は曖昧過ぎる点です。
「私の強みは聞き上手な点です」とだけ伝えても採用担当者の評価にはつながりません。
聞き上手をうまく活用した経験や入社後の仕事にどう活かせるのか、アピールすることが重要です。
具体的なエピソードを説明するようにしましょう。
例えば「聞き上手を活かしてお客様の希望を聞き出すことに成功しました」と過去の経験を伝えると効果的です。
聞き上手は就活において魅力的な自己PRの1つです。
しかし、聞き上手だけをアピールしても効果は薄くなります。
なぜ、聞き上手が強みだと考えているのか根拠を示すようにしましょう。
聞き上手だけだと好印象に繋がらない可能性がある
最後は、聞き上手だけだと好印象に繋がらない可能性があるからです。
聞き上手は受け身な印象を与えます。
そのため、企業文化によってはプラスにならないでしょう。
事前に企業が求める人物像を明らかにし、マッチする自己PRにしてください。
例えば、主体性を重要視する企業なら「ゼミでは自ら話しかけることで、円滑に議論ができました」と伝えましょう。
主体性と相手の話をきちんと聞く能力の2つが同時にアピールできます。
その結果、採用担当者は職場環境に馴染める可能性が高い人材と判断するでしょう。
聞き上手は万能ではありません。
伝え方を工夫して好印象に繋げましょう。
【自己PR】聞き上手をうまくアピールする方法
- 具体的なエピソードを伝える
- 言い換え表現を使う
- 仕事でどう活かすのか伝える
- 面接の際のふるまいにも注意する
聞き上手は、多くの就活生が自己PRで挙げる長所です。
そのため、他の就活生に埋もれない、あなたらしいアピールが重要になります。
ここでは、面接官の印象に残る、聞き上手のアピール方法についてご紹介します。
具体的なエピソードを伝える
聞き上手であるかどうかは、基本的には他の人が判断することです。
そのため、実際に聞き上手であることが伝わるような具体的なエピソードが必要になります。
エピソードが抽象的であったり主観的であったりすると、あなた自身が聞き上手と思っているだけでは?と思われかねません。
自己PRで聞き上手をアピールする際には、他の人にどういった影響を与えたのかなど、客観的に聞き上手であることがわかるような具体的なエピソードを伝えましょう。
言い換え表現を使う
言い換え表現を使用するメリットは主に以下の2つです。
- 内容が伝わりやすくなる
- 他の就活生と差別化できる
聞き上手といっても、細かく見ればその種類は様々です。
そのため、言い換え表現によって一言で内容を言い表すことで、言いたいことが伝わりやすくなります。
例えば、「私は相手の本音を引き出すことができます」と言い換えれば、聞き上手の内容がわかりやすくなり、その後のエピソードも伝わりやすくなります。
また、聞き上手であることは多くの就活生が挙げる長所です。
言い換え表現によって他の就活生と差別化しましょう。
仕事でどう活かすのか伝える
そもそも自己PRとは、企業があなたを採用するかどうかの判断材料になります。
そのため、仕事でどう活かすつもりなのかのビジョンをしっかりと伝えることは重要なポイントです。
また、聞き上手であることは仕事にとっても重要な能力です。
チームワークが求められる仕事や、直接顧客対応を行う営業職など、その強みが活きる機会は多々あります。
あなた自身が、聞き上手であることをどう仕事に活かしていきたいのか、ビジョンをしっかりと伝えることで、採用担当者もあなたが働くときの姿を想像しやすくなります。
面接の際のふるまいにも注意する
聞き上手を長所としてアピールするのであれば、面接時の聞く態度も完璧にしておく必要があります。
どれだけ素敵なエピソードがあっても、面接時の聞く態度がよくなければ、採用担当者は矛盾を感じてしまいます。
ただ聞くのではなく、しっかりとリアクションをすることや、聞かれたことに冷静に回答することが重要です。
面接対策をしっかりと行い、好印象を与えるふるまいができるようにしておきましょう。
面接練習に関しては、以下の記事を参考にしてください。
【自己PR】聞き上手という強みが企業に与える印象
- 協調性がある
- 共感力がある
- 集団行動が得意
- コミュニケーション能力が高い
聞き上手という強みが企業に与える印象を6つに分けて解説します。
自分の強みがどのように受け取られるのか理解しておくことが大切です。
面接は限られた時間内で自分の魅力を伝えなければなりません。
企業に対して自分が求める人材であることを証明するために、自分の発言がどう認識されるのかまで把握しておきましょう。
把握しておくことで、自分の認識と企業の認識を一致させられます。
その結果、選考がスムーズに進むでしょう。
協調性がある
まずは、協調性があると評価されます。
聞き上手は、相手のペースや価値観に合わせて柔軟に対応できる人の特徴です。
仕事は1人では完結しません。
多くの部署や関係者の協力を得て成り立ちます。
仮に、全員が自分の意見を強く主張してしまうとまとまりがなく、仕事が進まなくなるでしょう。
しかし、聞き上手の人がいればさまざまな人と連携できます。
さらに多くの案の中から優れた案を見つけだすきっかけにもなるでしょう。
自己PRで聞き上手を選択した際は、企業から協調性のある人だと思われていることを認識してください。
共感力がある
次は、共感力です。
聞き上手は、相手の気持ちに寄り添う力に長けている人になります。
職場の人間関係は仕事の話だけではうまく回りません。
たまに雑談したり、相手の悩みを聞いたりすることで信頼関係が生まれます。
そこで聞き上手の人であれば、相手に共感する力を持っていると企業から判断されるでしょう。
お客様の中には、自分の気持ちに対して丁寧に寄り添ってくれる人を大切にする方もいます。
「〇〇さんが紹介する商品なら間違いない」と信頼を勝ち取ることで売上に大きく貢献できるでしょう。
聞き上手は、社内社外問わずに役立つ強みです。
面接官にしっかりアピールして企業に貢献できる人材であることを伝えましょう。
集団行動が得意
そして、集団行動が得意と印象づけられます。
企業は、就活生が組織内をうまく立ち回れるのか、職場環境に馴染めるのか注意深く観察しています。
企業は大勢の従業員が集まることで運営が可能です。
1人では困難でもチームになることでより大きな成果が見込めるでしょう。
一方、集団には人間関係のトラブルや意見のばらつきなどの弊害も発生します。
対処しなければ、企業経営に影響が生まれるかもしれません。
そこで、聞き上手な一面をアピールすることで、対立している人たちの仲裁に入ったり、意見をまとめたりできる人材だと企業に伝えられます。
コミュニケーション能力が高い
最後は、コミュニケーション能力が高い人と認識されるでしょう。
仕事で成果を出すには大勢の協力が必要不可欠です。
同じ部署の先輩や同僚、社外の取引先など多岐にわたります。
連携していくためにはお互いの考えを日々交換しておく必要があるでしょう。
そこで役立つのがコミュニケーション能力です。
相手の意見をしっかり受け止めることが大切です。
単純に自分の意見ばかりを伝えるだけでは不十分になります。
また聞き上手をアピールする場合、自分の意見をしっかり伝えられる人材か不安視する面接官もいます。
エントリーシートの文字数や回答時間に余裕があれば、自分の考えも伝えられることも説明しておきましょう。
【自己PR】聞き上手の言い換え表現を考えるときのコツ
- 自分のどのような部分が聞き上手なのかを具体的に言語化する
- 聞き上手を発揮したエピソードから考える
- 聞き上手さを入社後どのように生かせそうかに絡めて考える
- 自分の聞き上手な点について第三者に聞く
ここまで、聞き上手の言い換え表現をいくつか紹介してきました。
しかし、どの言い換え表現がもっとも自分の聞き上手さをアピールできるのか、迷っている方も少なくないでしょう。
ここでは、聞き上手の言い換え表現を考えるときのコツを4つ紹介します。
自分のどのような部分が聞き上手なのかを具体的に言語化する
1つ目のコツは自分のどのような部分が聞き上手なのかを具体的に言語化することです。
聞き上手という表現だけでは、とても抽象的で受け取り手によってイメージが異なってしまいます。
そのため「自分はどのような部分が聞き上手なのか」「自分の聞き上手を具体的に言うとどのようになるのか」という点についてよく考えて言語化してみましょう。
なかなか自分のどのような点が聞き上手なのかを具体的に伝えられない人は、次に紹介する「聞き上手を発揮したエピソードから考える」というところも合わせて試してみてください。
聞き上手を発揮したエピソードから考える
2つ目のコツは、聞き上手を発揮したエピソードから考えることです。
先述したように、自分のどのような部分が聞き上手なのか、という点は、具体的に言語化しなければなりません。
しかし、自分の聞き上手な点を言語化するためには、自分の聞き上手さがどのように生活において発揮されてきたのかがわからなければなりません。
まずは、聞き上手な力を発揮した経験を書き出してみましょう。
- 誰と話したか
- どんな状況だったか
- 何を話したか
- 話をする前と後でどう状況が変化したか
- どのようなことを意識して相手の話を聞いたのか
この5つの点が具体的に言語化されれば、自分の聞き上手さを説得力を持って伝えることができるようになります。
この力が発揮された経験は、上記のように箇条書きで書き出して、端的にまとめていくよう意識をしてみてください。
聞き上手さを入社後どのように生かせそうかに絡めて考える
3つ目のコツは、聞き上手さを入社後どのように活かせそうかに絡めて考えることです。
自分が応募している業界、企業では、どのような業務の中で聞き上手が最も活かされそうかを考え、その仕事に関係した場面に絡めてアピールをしましょう。
うまく絡めていくためには、業界分析と企業分析が欠かせません。
応募する企業の業務内容を徹底的に調べ、聞き上手さが生きる場面はどのような場面なのか、社員の方に聞いてみたり、リサーチした結果をもとに、自己PRの中に含めていきましょう。
自分の聞き上手な点について第三者に聞く
最後に紹介するコツは、自分の聞き上手な点について第三者に聞いてみるというものです。
自分の主観的なイメージだけではなく、第三者からの客観的な意見があると、自分のどのような点が聞き上手なのか、を自分が聞き上手だったエピソードにはどのようなものがあるのか、という2点が具体的になります。
また、客観的な感想があると自己PRに説得力が生まれます。
自分の考えというだけでなく周りから見ても自分は聞き上手である、ということを強くアピールできるよう、複数人に話を聞いてみた上で、自己PRの中に組み込んでいきましょう。
【自己PR】聞き上手の言い換え14選
聞き上手であることを自己PRでアピールする際は、具体的な言い換え例をチェックしておきましょう。
言い換え表現の例を事前に学んでおけば、より自分ならではの強みの伝え方ができるため、自己PRの内容に説得力が増します。
採用担当者に覚えてもらうきっかけにもなるため、言い換えのパターンは積極的に見ておきましょう。
具体的には、以下の例が挙げられます。
- 傾聴力がある
- 共感力がある
- 質問力がある
- 話の本質をとらえる力がある
- 問題解決力がある
- 相手の本音を聞き出すことができる
- 相手が話しやすい雰囲気を作ることができる
- 相手が求める適切なアドバイスができる
- 集団の中で意見をまとめられる
- コミュニケーション能力が高い
- 情報収集能力がある
- 観察力がある
- 洞察力に優れている
- 状況把握能力が高い
シンプルに聞き上手と表現する場合と、たとえばコミュニケーション能力があると表現する場合では、採用担当者が持つ印象は異なります。
より的確に自分の強みを伝えるためにも、ここからは言い換え表現例をそれぞれ解説していきます。
共感力がある
他者の考えに寄り添うことができる人は、共感力が高いといえます。
共感力のある人は、チームでの仕事を大切にする企業に好印象を与えます。
また、顧客対応など直接お客様と関わる仕事においても発揮できる強みです。
共感力が高いことによって他者からどんな評価を受けたのか、どんな影響を与えたのかなども併せて具体的に伝えましょう。
質問力がある
相手の話を引き出すような質問力がある人は、仕事でも重宝されます。
特に、コンサル業界や営業職など、コミュニケーションによって課題を解決していく業種でその力が発揮されます。
今までどういった場面で活かされてきた強みなのか、今後どう活かしてきたいのかを伝えることで、魅力的なアピールポイントになります。
話の本質をとらえる力がある
話を聞き、要点を整理できる人は話の本質を捉える力があると言えます。
仕事でも要点をおさえて話す能力や、相談の根底にある課題を見つける能力は重要になるため、企業も好印象を抱きます。
ただ、文章を作成する際や面接で話をする際に要点が整理されていないと、説得力に欠けてしまいます。
ES・面接対策をしっかりと行い、要点を整理して伝えられるよう準備しましょう。
問題解決力がある
本質をとらえることと少し似ていますが、捉えた課題を解決しているという点でより好印象を与えられる言い換え例です。
具体的なエピソードを用いて、どんな問題をどう解決したのか伝えることで説得力が増します。
また、問題解決のために行動していれば、あなたの主体的な部分をアピールすることもできます。
話を聞くという受動的な部分と、行動を起こせる主体性どちらもアピールできる言い換えです。
相手の本音を聞き出すことができる
聞き上手な人は相手から本音を聞き出すことが得意な人が多いです。
そういった人は、他人に親身に接し、信頼を得ることができます。
これは、お客様や社内でのコミュニケーションにおいても重要な能力であるといえます。
しかし、本音を聞いたというだけでは、実際にあなたにどんな良さがあるのか伝わりません。
本音を聞いたというだけで終わらず、そこに対してどんな行動を起こしたのかまで伝えられると好印象です。
エピソードを話す際には、しっかりと自分の考えや意見、主体的に行動した内容を示し、マイナスな印象を与えないようにしましょう。
相手が話しやすい雰囲気を作ることができる
聞き上手な人は、相手が話しやすい雰囲気を作ることができます。
相手が気持ちよく話を続けるためには、聞き手が適度にあいづちをしたり反応、返事をすることが大切です。
聞き上手な人は、相手が話しやすいようにあいづちや返事をすることができるため、話し手の話を引き出し、深いコミュニケーションをすることができます。
相手が安心して話ができる雰囲気を作ることができるのは、聞き上手な人が自然と行っている適切なあいづちや返事があるからこそなのです。
相手が求める適切なアドバイスができる
聞き上手は、相手が求める適切なアドバイスができる人でもあります。
相談に来る人の中には1つの答えを求めている人もいるでしょう。
普通に話を聞いているだけでは、言い当てることは困難です。
しかし、聞き上手な人は相手の仕草や表情から欲しいアドバイスができます。
将来について悩んでいる人の中には、ただ話を聞いて欲しい人、アドバイスが欲しい人などさまざまな目的の人がいるでしょう。
聞き上手な人は、相手の話を聞きながら適切な返事が可能です。
聞き上手以外に言い換えたい人は、相手のニーズを読み取り、対応できる人材であることをアピールしましょう。
集団の中で意見をまとめられる
聞き上手な人は、集団の中で意見をまとめられる力も持ち合わせています。
仕事をする中で目指すゴールは同じでも、進み方で意見が分かれるときもあるでしょう。
どちらが正しいのか明確であれば問題ありません。
しかし、どちらの考えも正解の場合があります。
そうした際に、聞き上手な人の意見をまとめる力が発揮されます。
プロジェクトによっては仕事の早さが必要になることもあるでしょう。
お互いの意見がぶつかったままでは、ゴールに辿り着けません。
複数の案を整理し、一つの意見にまとめられるのは、聞き上手な人だからこそできる能力です。
コミュニケーション能力が高い
聞き上手であることは、相手の話を理解し、適切な反応を示すコミュニケーション能力に通ずるものがあります。
そのため、聞き上手で相手の話したいことをうまく引き出せる人は、総合的にコミュニケーション能力が高いことも多いです。
例えば話を聞くことだけでなく、わかりやすく伝えたりさまざまな背景を持つ人と意見を交わしたりすることが得意な人は、コミュニケーション能力があると伝えたほうが適切といえます。
コミュニケーション能力は、どのような企業・業界でも活きる可能性がある、社会人として大切なスキルです。
そのため、コミュニケーション能力があるとアピールすれば、総合的に高いポテンシャルを持つ学生であることを評価してもらえる可能性があります。
聞き上手な部分だけでなく、自分から話す力や交流を深める力などもアピールしたい場合は、まとめてコミュニケーション能力があると言い換えることがおすすめです。
情報収集能力がある
聞き上手であることは、場合によっては、情報収集能力があるとも表現できるでしょう。
相手の話を注意深く聞ける人は、必要な情報を的確に集めることに長けているからです。
そのため、話をヒアリングしながら効率的なリサーチにつなげられる人は、情報収集能力があるとアピールすると良いでしょう。
特に、多くの人の話を聞くことで何らかの成果につなげたエピソードを取り上げる場合は、情報収集能力があると伝えたほうが的確といえます。
例えば、インタビューや取材を加えながら学業で調査を行った経験、アルバイトでお客様から要望や悩みを細かくヒアリングした経験などが当てはまります。
そのため、聞き上手なところを主に情報収集の際に活かしている人は、情報収集能力があると伝えることもおすすめです。
観察力がある
聞き上手であることは、観察力があるとも言い換えられる場合があります。
なぜなら、相手の伝えたいことを引き出してスムーズにコミュニケーションを取るためには、表情や仕草など非言語的なコミュニケーションにも目を向ける必要があるからです。
そのため、聞き上手である人はそのような非言語的コミュニケーションに対する観察力も優れている傾向にあります。
注意深く表情や仕草にも目を向けながら丁寧にコミュニケーションを取り、相手の伝えたいことを引き出していくため、人とのやり取りにおいて相手の要望や悩みをスムーズに理解できるケースも多いでしょう。
そのように観察力を発揮してきた経験がある人は、聞き上手と表現するよりも、観察力があると伝えてアピールしたほうが効果的といえます。
洞察力に優れている
聞き上手の言い換え表現には、洞察力に優れていることも挙げられるでしょう。
なぜなら聞き上手な人は、相手の言葉の表面的な意味だけでなく、その背後にある感情や意図を読み取ることも得意な場合が多いからです。
そのため、周りが求めていることを把握し、先回りして行動できる人も多いでしょう。
先回りして行動できる人は洞察力が優れているだけでなく、よく気が利く人も少なくありません。
洞察力を活かして細やかな気遣いにつなげている人は、聞き上手なだけでなく、気遣いや思いやりをもって人との会話を快適に運ぶことができます。
そのため、優れた洞察力によって人の話を聞くことや会話を盛り上げること、周りに気を配ることが得意な人は、洞察力を強みとして自己PRでアピールすると良いでしょう。
状況把握能力が高い
聞き上手の言い換え表現には、状況把握能力が高いことも挙げられます。
というのも、聞き上手な人は会話の流れや場の雰囲気を素早く読み取ることができ、適切な対応につなげられるからです。
そのため、その場の状況の変化に応じて、臨機応変に対応していくこともできるでしょう。
その意味では、聞き上手ゆえに状況把握能力がある人は柔軟性に優れているともいえ、状況を察知しながらさまざまな行動を取ることができます。
空気の変化に敏感な人などは、状況把握能力を強みとしてアピールしたほうが的確に自分の魅力を伝えられるかもしれません。
なお、状況把握能力があることをアピールすれば、目まぐるしく変化する環境や仕事にも適応できることがわかるでしょう。
【自己PR】聞き上手をアピールする文章構成
次に、聞き上手という強みを自己PRでアピールする際の文章の作り方を解説します。
自己PRの基本構成は以下の通りです。
- 結論を伝える
- エピソードを伝える
- 入社後どう活かすか伝える
この構成に則って聞き上手をアピールする方法を解説していきます。
1.私の強みは聞き上手なことです
私の強みは聞き上手であることです。
相手の話をしっかりと聞き、適切な反応を示すことで、信頼関係を築くことができます。
私は他人の意見や感情を尊重し、相手が安心して話せる雰囲気を作ることが得意です。
自己PRの最初に、自分の強みを明確に述べることが重要です。
この場合、「聞き上手」という特定の強みを挙げることで、採用担当に自分の特徴を一言で伝えることができています。
簡潔に述べることで、聞き上手というアピールをしたい人物、という印象を残しやすくなります。
小玉 彩華
自己PRで強みを伝える際には、具体的な強みを明確に述べることで、相手に分かりやすく伝わり、印象に残りやすくなります。
2.聞き上手が発揮されたのは〜です
この強みが発揮されたのは、大学でのゼミ活動においてです。
ゼミではグループディスカッションが頻繁に行われましたが、メンバーが意見を言いづらい場面でも、私が積極的に耳を傾けることで、意見交換がスムーズに進みました。
特に、異なる意見を持つメンバーの話をしっかりと受け止めることで、グループ全体の協力体制を強化し、最終的にはチームの目標達成に貢献することができました。
次に、その強みがどのように実際の経験で発揮されたかを具体的なエピソードで示します。
これにより、強みが単なる自己評価ではなく、実際の行動や結果に裏打ちされたものであることが証明されます。
この部分では、ゼミ活動を例に、聞き上手であることがグループディスカッションの円滑化や目標達成にどのように貢献したかを具体的に説明しています。
3.就職後は聞き上手を活かして〜します
就職後は、この聞き上手という強みを活かして、顧客やチームメンバーとの円滑なコミュニケーションを図りたいと考えています。
相手のニーズや意見をしっかりと理解し、それに基づいた提案やサポートを行うことで、信頼されるビジネスパーソンとして貢献していきます。
最後に、強みをどのようにして今後の仕事に活かすかを述べます。
これにより、単なる過去の経験にとどまらず、強みが今後の職場でどのように役立つかを具体的に伝えることができます。
この場合、聞き上手という強みが、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を築く上で大いに役立つことを示しています。
小玉 彩華
最後に、強みをどのようにして今後の仕事に活かすかを述べます。
これにより、単なる過去の経験にとどまらず、強みが今後の職場でどのように役立つかを具体的に伝えることができます。
この場合、聞き上手という強みが、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を築く上で大いに役立つことを示しています。
【自己PR】聞き上手であることを面接で印象付けるためのコツ
聞き上手であることを強みとして自己PRでアピールするには、面接で印象付けるためのコツも理解しておきましょう。
面接というリアルタイムの場で聞き上手であることをアピールできれば、自己PRにさらに説得力が加わるため、より強く自分を印象付けられます。
面接で聞き上手であることを印象付けるコツは、以下のとおりです。
- 相手の目をみて話しを聞く
- 適度にあいづちやリアクションを取る
- 話に間が開かないよう質問をする
- 相手の話に肯定的な反応をする
このように丁寧に聞いたり質問したりすることで、実際に聞き上手であることを印象付けましょう。
では、詳細を以下から解説していきます。
相手の目をみて話を聞く
聞き上手であることを面接で印象付けたいときは、相手の目を見て、丁寧に話を聞くことが大切です。
目線をしっかりと合わせることは、「あなたの話を聞きたい」「興味がある」という聞き手としての正しい姿勢を示すことにつながるため、総合的に印象が良くなります。
真面目な印象も加わるため、聞き上手であることを実際に証明できるだけでなく、前向きな印象がより強くなるでしょう。
とはいえ、過剰に面接官を凝視する必要はありません。
むしろ凝視すると、不自然な印象を持たれてしまうため注意が必要です。
あくまで自然な会話のやり取りを意識し、ナチュラルにアイコンタクトを取りながら話を聞いていくと良いでしょう。
なお、面接官が複数人いる場合は、基本的にそのとき話をしている人を見ながら聞くことが望ましいです。
適度にあいづちやリアクションを取る
聞き上手であることを面接で印象付けるには、適度にあいづちを打ちながら、ほどよくリアクションを取ることも重要です。
あいづちは、相手が呼吸するタイミングや話の内容が途切れる合間など、話をさえぎらないタイミングを意識することがおすすめです。
聞き上手である人は、実際に適度にあいづちやリアクションをはさみながら相手の話を聞くことができるため、相手は自然と話しやすさを感じられます。
会話する中で心地よい空気を感じられるため、聞き上手な人は、相手から総合的に良い印象を持たれます。
だからこそ面接中も、面接官の話に対して適度にあいづちを打ったりリアクションを取ったりすれば、好印象を獲得できる可能性は高いでしょう。
自己PRで伝えた内容を証明できるだけでなく、総合的に印象が良くなるため、面接官の記憶に残りやすくなります。
話に間が開かないよう質問をする
聞き上手であることを面接の際に印象付けるには、話の間が開かないように質問を挟む工夫も必要です。
自分から質問すれば、話を真剣に聞いていることがわかり、好印象につながるからです。
真面目に話を聞いていないと、聞いた内容をすぐに忘れてしまったり、スムーズに理解できなかったりするため、質問もできません。
面接では途中で「この点について何か質問はありますか?」などと聞かれる可能性もゼロではないため、その際に対応できなければ、話をきちんと聞いていないと思われてしまいます。
しかし、アイコンタクトやリアクションを取りながら真面目に話を聞いていれば、その内容について疑問を持ったりより深く知りたいと思ったりすることはあるでしょう。
そのため、質問するタイミングがあれば積極的に質問し、話を聞いていることを明確にアピールしていきましょう。
相手の話に肯定的な反応をする
聞き上手であることを感じ取ってもらい、自分をしっかりと印象付けるためには、相手の話に肯定的な反応をすることが望ましいでしょう。
なぜなら聞き上手な人は、相手の話に対して、肯定的で気持ちの良い反応を返すことで好印象を獲得しているからです。
そのため、肯定的な反応は、聞き上手であることをアピールするうえで重要といえます。
話をプラスの考え方で受け止めていることがわかるため、面接官は安心して会話を続けることができます。
なお、わかりやすく否定するような反応でないにしても、恐縮したり謙遜したりすることは避けましょう。
恐縮や謙遜は相手の意見を間接的に否定しているような反応ともいえるため、例えば面接中にスキルや経歴を褒められたときなどは、素直に「ありがとうございます」と明るく返しましょう。
【自己PR】言い換え別アピール例文14選
- 傾聴力がある
- 共感力がある
- 質問力がある
- 話の本質をとらえる力がある
- 問題解決力がある
- 相手の本音を聞き出すことができる
- 相手が話しやすい雰囲気を作ることができる
- 相手が求める適切なアドバイスができる
- 集団の中で意見をまとめられる
- コミュニケーション能力が高い
- 情報収集能力がある
- 観察力がある
- 洞察力に優れている
- 状況把握能力が高い
続いて、言い換え別アピール例文を14個紹介します。
自己PRがうまく思いつかない人は、作文の参考にしてください。
自己PRは、エントリーシートによって文字数が制限されることもあります。
文字数制限を守りつつ、自分をアピールしなければなりません。
とくに文字数が少ない場合は抽象的な表現を削除したり、言い換えたりする必要があります。
例文を読んでいただき、文章量の雰囲気を掴んでください。
ただし、文章をそのまま使うのは危険です。
面接官は、何百人もの自己PRを読んでいるため引用した文章はすぐに見抜くでしょう。
面接で深掘り質問をされると一貫性のある回答ができずバレる原因になります。
エピソードや具体例を盛り込んでオリジナリティがある自己PRにしてください。
1.傾聴力がある
自己PR例文
私は、相手の心に寄り添いながら真意を汲み取ることを大切にしています。
学生時代に多国籍の学生が集まるカフェでアルバイトしていました。
多様な価値観を持つ学生と一緒に働くためコミュニケーションに苦労しました。
そこで、相手の言葉の裏にある想いを理解し、共感することでスムーズに連携できるようになりました。
この経験から傾聴力の重要性を痛感し、積極的にコミュニケーションを取るように心がけています。
貴社ではお客様と信頼関係を築き、より良いサービスを提供するためには傾聴力が不可欠だと考えています。
お客様の声に耳を傾け、ニーズを的確に把握することで、最適な旅行プランを提案したいです。
傾聴力は聞き上手とほぼ同じ意味です。
しかし、傾聴力を使用した場合は聞き上手よりフォーマルな印象が与えられるでしょう。
企業文化に合わせて使い分けましょう。
2.共感力がある
自己PR例文
私は、共感力を活かして問題解決に繋げた経験があります。
大学3年生のとき、居酒屋でアルバイトしました。
勤務中にあるお客様からクレームを受けました。
同僚の送迎会を実施されていた様子で、食事が届かないことにご立腹でした。
お客様の気持ちに共感しつつも、事情説明と具体的な解決策を示すことでご納得いただきました。
この経験からお客様の立場になって考え、寄り添うことの重要性を学びました。
入社後はお客様の状況をきちんとヒアリングするように意識するつもりです。
その結果、お客様のニーズを的確に捉え、満足度の高いサービスを提供することで、貴社の発展に貢献したいと考えています。
お客様の考えに共感する経験は営業職に求められる能力です。
自分が志望する職種によって、表現を変えると効果的に高評価が得られるでしょう。
3.質問力がある
自己PR例文
私は、周囲の人々と円滑なコミュニケーションを取るために、積極的に質問することを大切にしています。
長期インターンシップに参加した際は右も左もわからない状況でした。
そんな私に、先輩が優しく話しかけてくださったことで不安な気持ちが和らぎました。
さらに、質問しやすい環境になったため、不明点を残したまま作業する必要がなくなりました。
そこで、私はこの経験を同期にも伝えたいと考えました。
プロジェクトを進める中で、メンバー間で質問しやすい環境づくりに注力しました。
その結果、議論が活発にできる環境が完成しました。
貴社においても、チームメンバーの意見を尊重し、質問を通してより良いチームを作り上げたいと考えています。
質問力が仕事にどう貢献するのかきちんと述べている点が評価できます。
質問力のアピールだけでは、採用担当者は「採用しよう」とはなりません。
仕事にどう活かせるかが重要です。
4.話の本質をとらえる力がある
自己PR例文
私の強みは、話の本質をとらえる力です。
学生時代に子ども達と遊ぶボランティアに参加した経験があります。
私が小学生の頃にお世話になった経験があり、恩返しがしたかったからです。
活動中に喧嘩を仲裁することがありました。
子ども達は、自分の意見を主張するものの相手に伝わっていない様子でした。
そこで私が間に入り、お互いの言い分をわかりやすい表現に変えて通訳しました。
その結果、仲良く遊ぶ関係に戻れました。
私はこの経験から要点を相手に伝わる言葉に変える重要性を学びました。
入社後も、この経験を活かしお客様の考えや気持ちを汲み取れる社員を目指します。
自分の強みがよくわかるエピソードです。
「話の本質をとらえる力」だけでは曖昧な表現になります。
実体験を混ぜて想像しやすい自己PRにしましょう。
5.問題解決力がある
自己PR例文
私は問題解決力を活かして、周囲の課題を解決することにやりがいを感じています。
学生時代にハンバーガーショップでアルバイトしていました。
休憩中に店長から、新しい人材が増えないことが悩みであると聞きました。
そこで私は「大学生の写真を求人に載せることで、大学生のアルバイトが増えるきっかけになると思います」と発言しました。
私の提案をすぐに採用してくださった結果、大学から店舗が近いこともあり3名のアルバイトの獲得に成功しました。
この経験を通して、誰かの課題を解決する仕事がしたいと考えるようになりました。
貴社においてもお客様の課題解決に取り組み、売上に貢献できる人材になりたいと考えています。
実際にどういった問題があり、どう解決したのか詳しく述べることが重要です。
「問題解決しました」だけでは自分の魅力が伝わりません。
具体性のある自己PRにしましょう。
6.相手の本音を聞き出すことができる
自己PR例文
私は相手の本音を聞き出すことに自信があります。
同級生の背中を押した経験があるからです。
大学3年生の時に留学に迷っている同級生がいました。
お金がかかることが一番の原因だと聞きました。
私は、高校時代から「留学したい」と聞いていたため、本音は別にある気がしました。
そこで友人をカフェに呼び出しました。
留学を諦める理由を深掘りすると、自分の英語に自信がないことが原因でした。
友人の英語は十分に通用するレベルのため、過去の留学生の成績を伝えることで説得しました。
貴社に入社した際は、お客様自身も自覚していないニーズに気がつけるようにサポートしていきたいです。
相手の本音を聞き出す力は、お客様と接客する職業では非常に重要な能力です。
その反面、1人で作業する仕事では十分に活かせません。
自分が志望する職種に活かせるかどうか、あらかじめ確認しましょう。
7.相手が話しやすい雰囲気を作ることができる
自己PR例文
私は、ゼミの代表に就任した際に全員が話しやすい雰囲気作りに努めました。
私は国際経済について研究するゼミに所属しています。
大学4年生になった際、同期からの推薦でゼミの代表になりました。
私は一部の人しか発言しない空気に疑問を感じていました。
そこで、全員が話しやすい空気を作るために、誰かの意見に対して批判しない時間を設けました。
批判は時には必要ですが発言に迷いが生まれます。
批判しない時間を設けたことで、今まで消極的だった学生も積極的に発言するようになりました。
入社後はいち早く仕事を覚えて昇格し、後輩からも意見が出る職場環境に注力したいです。
自己PRは主体性のアピールも重要です。
相手の意見を汲み取る力も求められますが、2つのバランスを意識しましょう。
上記の例文のように両方がアピールできる自己PRは、採用担当者から高評価を得やすくなります。
8.相手が求める適切なアドバイスができる
自己PR例文
私は、相手が求めるアドバイスができたことで勇気づけた経験があります。
学生時代にどのアルバイトを始めるか迷っている友人がいました。
詳しく話を聞いていると、世界旅行に行くための旅費を稼ぐことが目的だと教えてくれました。
しかし、英語の勉強もしたいため、あまり長く働けない状況でもありました。
そこで私は海外のお客様がよく来る居酒屋を紹介しました。
その結果、友人はお金を稼ぎながら英語も学べて大満足でした。
将来はお客様の悩みを聞きながら、複数の解決方法を提案できる人材に成長するつもりです。
採用担当者は、就活生の将来性に注目しています。
そのため、自分は入社後にどういった人材になるつもりなのか、しっかりアピールしましょう。
企業が求める人物像にマッチした内容にすることで好印象を与えられます。
9.集団の中で意見をまとめられる
自己PR例文
私は、学生時代に集団の中で意見をまとめた経験があります。
大学時代に10名規模の音楽サークルに所属していました。
メンバーが多いため、演奏会に参加したい学生と自分たちだけで演奏したい学生で意見が分かれました。
最初は希望に合わせて別々に活動していました。
しかし、音楽サークルの価値が薄れていました。
そこで私はSNSを用いた音楽配信を提案しました。
視聴者がいますが目の前にいるわけではないため、ほどよい緊張感で演奏できる環境が生まれました。
さらに、全員が集まる機会が増えたことで団結力が強化されました。
入社後は、さまざまな意見を取り入れながら組織が最適な判断ができるように、意見を整理できる人材になりたいです。
意見をまとめる経験は抽象度が高い力です。
そのため、採用担当者に当時の様子を想像しやすい文章にしましょう。
具体的なエピソードを盛り込んだり、数字を使ったりしてください。
10.コミュニケーション能力が高い
自己PR例文
私の強みは、コミュニケーション能力の高さです。
家電量販店のアルバイトを経験した際は、お客様のニーズを正確に把握したうえで、最適な商品を提案することを意識してきました。
当初は、お客様が求めているものをうまく聞き出せず、提案が的外れになることがありました。
そこで私は、単に商品の説明をするのではなく、使用目的や予算、好みを積極的にヒアリングしながら会話を進めるよう心がけました。
結果、お客様に「ちょうど欲しいものが見つかった」と喜んでいただく機会が増え、売上向上にも貢献できました。
入社後もコミュニケーション能力を活かしてお客様のニーズを的確に把握し、顧客満足度の向上に貢献していきたいと考えています。
上の例文は、聞き上手であることをコミュニケーション能力があると言い換えてアピールしており、具体的にどのようなコミュニケーションが得意なのかを伝えています。
一口にコミュニケーション能力といっても詳細は伝わりにくい場合があるため、どのような点に気をつけて人と会話・交流しているかは、具体的に伝えましょう。
11.情報収集能力がある
自己PR例文
私の強みは、情報収集能力です。
マーケティングのゼミで街頭聞き取り調査を実施した際、当初は十分なデータを集められず、分析の精度が低いという課題に直面しました。
そこで事前にターゲット層を明確にし、質問の仕方を工夫するとともに、通行量の多い時間帯や場所を調査して効率的に声をかけるようにしました。
結果、回答率が向上し想定以上のデータを収集することができたため、分析の精度も向上しました。
入社後も情報収集力を発揮しながら、市場や顧客のニーズを的確に把握することで、的確な施策立案や問題解決に貢献したいと考えます。
上の例文では聞き上手であることを情報収集能力があるとアピールしており、ゼミの研究をエピソードにしている点が特徴です。
リサーチスキルを評価されやすい職種では、情報収集能力という強みは評価されやすいため、エピソードで具体性を高めながらアピールすることが重要です。
12.観察力がある
自己PR例文
私の強みは、観察力があることです。
高齢者施設でのボランティア活動では、入所者の方々との会話がなかなか弾まないという課題がありました。
そこで私は、一人ひとりの表情や仕草に注目し、興味を持っていそうな話題を探ることにしました。
また、過去の会話内容を記録し次回の交流時に活用することで、より深い関係を築くことができました。
結果、入所者の方々が積極的に話してくださるようになりました。
この観察力を活かし、入社後はお客様の要望や悩みを的確に捉え、ニーズに寄り添った提案ができるよう努めていきたいです。
上の例文は、聞き上手であることを観察力があると言い換えており、観察力を発揮するうえでどのような行動を取ってきたのかを具体的に説明しています。
観察力は、顧客のニーズや困っているポイントを見極めるうえでも重要なスキルであるため、詳しくアピールすれば評価につながります。
13.洞察力に優れている
自己PR例文
私の強みは、洞察力に優れていることです。
塾講師のアルバイトでは、生徒がどこでつまずいているのかを正確に把握することが課題でした。
生徒自身が苦手分野を言葉にできないことも多かったため、解答の仕方や集中の程度に注目し、理解度を見極めるようにしました。
また、問題演習のミスの傾向を分析し、一人ひとりに合わせた指導方法を工夫しました。
結果、生徒の成績が向上し「授業がわかりやすい」と感謝の声をいただきました。
入社後も洞察力を活かし、顧客の潜在的なニーズをいち早く察知することで、適切な提案ができるように尽力したいと考えます。
上の例文は、聞き上手であることを洞察力があると言い換えて表現しており、エピソードで具体的な行動内容や実践した施策をアピールしています。
なお、洞察力などは評価がわかりにくい強みでもあるため、成果を伝える際は例文のように他人から受け取った評価や褒め言葉を加えると良いでしょう。
14.状況把握能力が高い
自己PR例文
私の強みは、状況把握能力が高いことです。
イベントスタッフのアルバイトをした際は、多くの来場者をスムーズに誘導する必要がありました。
しかし、会場内の動線が複雑で混雑が発生し、来場者が迷う場面が多くありました。
そこで私は、会場全体の動きを観察したうえで混雑の原因を分析しました。
分析したことで案内板の位置が分かりにくいことが問題だと気づけたため、スタッフ同士で連携して適切な場所に配置し、誘導アナウンスを増やしました。
その結果、来場者の流れがスムーズになり、混雑解消につながりました。
入社後も状況を的確に把握しながら、チームの円滑な業務に貢献したいと考えています。
上の例文は、聞き上手であることを状況把握能力と言い換えており、状況に応じてどう行動したのかを詳しく説明しています。
なお、状況把握能力をわかりやすくアピールするためには、実際にどのような状況だったのかを具体的に述べる必要があります。
【自己PR】文字数制限別アピール例文
続いて、文字数制限別の自己PRの例文を紹介します。
- 200字制限の時の例文
- 300字制限の時の例文
- 400字制限の時の例文
自己PRでは200字、300字、400字で制限を設けられることも、少なくありません。
そこで、ここでは、この3パターンの文字数制限がある時の聞き上手のアピールの仕方を、例文を見ながら解説をしていきます。
文章をなかなかうまくまとめられないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
200字制限の時の例文
自己PR例文
私の長所は聞き上手であるという点です。
学生時代にはこの力を活かしてたくさんの人とコミュニケーションを取ってきた自負があります。
貴社への入社後には、この強みを生かしてお客様がどのように悩んでいるのかを引き出し、根本的な課題解決のために最善のサポートがしたいと考えています。
また社内でのコミュニケーションの際も、他の方の意見に耳を傾けることで、信頼され、成果を残すことができる人材として活躍したいです。
200字制限の際には、書くことができる内容にかなり限りが生まれます。
そのため、200字の制限がある際には、エピソードを挟むのではなく入社後にどのように活かすのかを丁寧に書いて、文字数を調整していきましょう。
300字制限の時の例文
自己PR例文
私の強みは聞き上手である点です。
聞き上手さを生かして、お客様が求めているアドバイスを的確にすることができると考えています。
私は大学生時代、塾でアルバイトをしていました。
私が持っている生徒は、なかなか成績が伸びないことに悩んでいる状況でした。
そのため、生徒がどのような悩みを抱えていて、それをどのように解決すれば良いのかを、積極的にコミュニケーションを取った上で一緒に考え、私が持っていた生徒は全員が志望校に合格することができました。
貴社に入社することができた際にも、この能力を活かして、お客様が本当に必要としているものは何かを考え価値提供していきたいと考えています。
300字制限の際には、200字制限の時よりも多くの情報を書くことができますが、それでもエピソードを詳しく解説している余裕はありません。
そのため自分の長所が聞き上手である点、その力を生かした簡潔なエピソード、入社した後の生かし方の3点をバランスよく述べるようにしましょう。
400字制限の時の例文
自己PR例文
私の強みは聞き上手な点です。
私は現在飲食店でアルバイトをしているのですが、アルバイトの人数がとても多く、アルバイト内でコミュニケーションを取って業務を分担する必要があります。
しかし、あまり喋らないアルバイトメンバーが多く、ミスが多発し、お客様を待たせてしまうことが多々ありました。
そこでコミュニケーション量を増やすために、なぜコミュニケーションを取りづらいのか一人ひとりにヒアリングをし、お互いのことをよく知らないという課題が見つかったため、自分から他のアルバイトメンバーと話してみるようアドバイスをし、その結果、今ではアルバイトメンバーだけで休日に遊びに行くほど仲を深めることができ、業務中のコミュニケーション料も増え、満足度アンケートの結果も1.5倍に伸ばすことができました。
この強みを生かして、入社後も、課題解決をコミュニケーションをもとにして迅速に行うことができると考えています。
400字制限になるとかなり伝えられる内容が増えてきます。
そのため、聞き上手が自分の長所であるということを伝えた後、その力を発揮したのはどのようなエピソードなのかを具体的に述べ、最後にそのエピソードに絡めた入社後の活かし方を説明しましょう。
文字数制限の80%程度になれば、基本的には問題ありませんので、もし足りなくなってしまったと感じる場合でも、蛇足にならないよう慎重に文字数を増やしていきましょう。
【自己PR】職業別アピール例文
ここからは、聞き上手であることをアピールする自己PR例文を、志望する職業別に紹介していきます。
職業別に自己PR例文をチェックしておけば、具体的にどのようなアピールをすべきなのかが見えてきます。
自己PRは、やはり志望する業界・職種に合った内容に仕上げることが重要であるため、職業別の例文はぜひ見ておきましょう。
職業別のアピール例文は、以下のとおりです。
- 営業
- コンサルタント
- 記者
- 保育士
- 看護師
- 受付事務
では、例文をチェックしたうえで具体的なアピールポイントなどを参考にしてみてください。
営業
自己PR例文
私の強みは、聞き上手なところです。
バスケットボール部では、副キャプテンとしてチームメンバーの意見をまとめる役割を担っていました。
しかし、試合では思うような結果が出ず、チームの雰囲気が悪化することがありました。
そこで私は、個々のメンバーと積極的に会話し、悩みや意見を聞くことを心がけました。
その結果、メンバー同士のコミュニケーションが活発になり、試合に向けた戦略の共有がスムーズに進むようになりました。
最終的にチームの結束力は高まり、先日の大会では、目標にしていたベスト4入りを達成できました。
入社後は、営業職としてお客様のニーズを的確に聞き出し、最適な提案ができるよう努めたいと考えています。
上の例文は、営業職志望を想定しており、部活で聞き上手である強みを発揮したことを述べています。
営業職は顧客のニーズを細かくヒアリングし、それに合った提案を行うことが求められるため、聞き上手である強みはそのような場面で活かしたいことを強調すると良いでしょう。
コンサルタント
自己PR例文
私の強みは、聞き上手なところです。
塾講師のアルバイトでは、生徒一人ひとりの理解度や悩みを把握したうえで、最適な指導を行うことを意識していました。
しかし、最初は生徒が学習における本音を話してくれず、思うように成績向上につなげられませんでした。
そこで、生徒の話に積極的に耳を傾け、何に悩んでいるのか丁寧に聞き出すことを心がけました。
雑談を交えながら信頼関係を築くことで、生徒が自ら課題や悩みを話してくれるようになり、より良い学習方法を提案できるようになりました。
結果、担当生徒の成績が大幅に向上し、志望校合格につなげられました。
入社後は、コンサルタントとしてクライアントの課題を正確に把握し、最適な提案を行うことで企業の成長に貢献したいと考えています。
上の例文は、コンサルタント志望を想定しており、塾講師のアルバイトを具体的なエピソードとして取り上げています。
コンサルタントは、クライアントの持つ課題や悩みをヒアリングしたり分析したりし、最適な提案を行うことが重要です。
自己PRの締めくくりでは、聞き上手であることを課題のヒアリングなどに活かしたいことをアピールすると良いでしょう。
記者
自己PR例文
私の強みは、聞き上手なところです。
長期インターンでは、プロジェクト管理を担当しチーム内の意見調整に取り組みました。
当初、メンバー間で認識のずれが生じ、進行が滞ることがありました。
そこで私は、積極的に個別のヒアリングを行い、それぞれの意見や懸念点を丁寧に聞き出しました。
そのうえで全員の意見を整理してチーム全体に共有し、共通認識を持てるよう工夫しました。
結果、チームの意思疎通が円滑になり、スケジュール通りにプロジェクトを完遂できました。
入社後は、記者として取材相手の言葉に真摯に耳を傾けたうえで、読者に伝わる記事を執筆していきたいです。
上の例文は、記者志望を想定しており、長期インターンで意見調整役として聞き上手である強みを発揮したとアピールしています。
記者は取材やインタビューにおいて聞き取りスキルを発揮する必要があるため、その点を踏まえて自己PRの内容を構成すると良いでしょう。
保育士
自己PR例文
私の強みは、聞き上手なところです。
学生時代は、町おこしイベントのボランティアスタッフとして、来場者の案内や要望のヒアリングを担当しました。
当初、来場者の年齢層や興味関心が幅広く、一方的な案内では満足度が低いことが課題でした。
そこで私は、来場者一人ひとりの話に耳を傾け、要望を丁寧に聞くことを意識しました。
結果、それぞれに合った案内ができるようになり、満足度向上に貢献できました。
入職後は、保育士として子どもたちや保護者の声をしっかり受け止め、一人ひとりに寄り添った対応をしていきたいです。
上の例文は、保育士志望を想定しており、ボランティアスタッフとして適切な案内を行うために聞き上手である強みを発揮したとアピールしています。
保育士は子どもたちや保護者とやり取りするうえで、聞く力は必要不可欠といえるため、その点を踏まえて自己PRの内容に落とし込むと効果的です。
看護師
自己PR例文
私の強みは、聞き上手なところです。
飲食店でのアルバイトでは、お客様の要望に細やかに対応することを心がけていました。
しかし当初は、お客様から料理の好みや興味関心に関する情報をうまく引き出すことができず、料理の提供が遅れてしまうことがありました。
そこで私は、お客様と会話をしっかりと交わすことで、ニーズを事前に確認するよう意識しました。
その結果、お客様からの評価が高まり、リピーター獲得につながりました。
入職後も、患者様の気持ちや不安をしっかりと聞き取り、安心感を与えられるような対応を心がけたいと考えます。
上の例文は、看護師志望を想定しており、飲食店のアルバイトでお客様の好みをヒアリングしたうえで行動したことをアピールしています。
看護師は患者さんと細かいコミュニケーションを取り、状況を丁寧に把握する必要があるため、強みの活かし方を書く際はその点を参考にしておきましょう。
受付事務
自己PR例文
私の強みは、聞き上手であることです。
イベントの受付アルバイトでは、多くの来場者が会場の場所や手続きについて困っていました。
中には緊張してうまく質問できない方もおり、私は相手の表情や仕草を観察しながら、何に困っているのかを引き出すことを意識しました。
また、一度の説明で理解しにくそうな場合は、言葉を変えて伝えたり、実際に案内したりする工夫をしました。
その結果、来場者から「安心して参加できた」「丁寧に対応してもらえて助かった」と感謝の言葉をいただきました。
入社後も聞き上手である強みを発揮しながら、来訪者や社内の方々が安心して相談できるような受付事務として、円滑な業務運営をサポートしていきたいです。
上の例文は、受付事務志望を想定しており、イベントスタッフとして案内のために聞き上手である強みを活かしてきたことを伝えています。
受付事務も、来客案内や他部署とのやり取りにおいて聞く力は欠かせないため、そのような場面で強みを発揮したい点をアピールすると良いでしょう。
【自己PR】ツッコまれるかも…聞き上手の弱みも自覚しよう
強みと弱みは表裏一体です。
どれだけ素晴らしい強みでも、弱点となりうるのです。
例えば「聞き上手」という強みは、相手の話を聞きすぎるあまり自分の意見が言えなかったり、適当に相槌を打っているという印象を与えてしまう可能性があります。
「この人、何を考えているかわからない。」と、相手によっては信用を失ってしまうかもしれません。
面接官があなたのことをよく知るために、あなたの強みに対して答えにくい質問をしてくることもあるかもしれません。
しかし、もし面接の場でツッコまれてもチャンスに変えることはできます!
改善すべき点として自覚し、具体的にどのように改善するかを話せばいいのです。
私は話を聞くほうが得意なため、人前でたくさん話すのは苦手です。
これからは社会人として、決められた時間内に自分の伝えたいことを伝えられるように努力をする必要があると思います。
といったように、自分の改善点を把握すればどう改善していくべきかをはっきりと答えることができます。
実際本番でツッコまれたときに「そうですね…はい。」と言葉に詰まってしまわないように、事前に準備しておきましょう!
【自己PR】まとめ
自己PRで聞き上手を用いる際には受動的だという印象を与えない、面接での振る舞いにも気をつける、具体的なエピソードを用いて他の就活生との差別化を図るなどして、自身の強みを魅力的に伝える工夫をしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
聞き上手であることは、大変多くの就活生が長所としてアピールをします。