昨今、職種別採用を行っている企業が増えてきており、転職だけでなく、新卒からでもマーケティング職を狙えるようになってきました。
なので今回はそんな方向けに、マーケティング職の志望動機の書き方について解説していきます。
- マーケティング職について
- マーケティング職で求められる人・向いていない人
- 志望動機作成の際のポイント
- マーケティング職の志望動機例文
- マーケティング職に興味を持っている人
- 新卒・中途でマーケティング職を狙っている人
- 志望動機のコツを知りたい人
- マーケティング職の志望動機例文を参考にしたい人
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【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】企業が志望動機を聞く理由
マーケティング職の志望動機を作成するときはまず、企業がどのような志望動機を持った学生を求めているのか知るために、企業が志望動機を聞く理由を押さえておく必要があります。
企業が志望動機を聞く理由を理解すれば、面接や書類選考などで企業が何を重視しているのかもわかりやすくなるでしょう。
企業が志望動機を聞く理由には、主に次のことが関係しています。
- 志望度を確認するため
- 自社とマッチしているか判断するため
- 学生の人柄を確認するため
そのため志望動機を作成するときは、上記の点を意識して、採用担当者が好印象を持つ内容に仕上げる必要があります。
では、企業が志望動機を聞く理由をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
志望度を確認するため
志望動機では、やはりまず学生の志望度の高さをチェックしています。
企業は多くの手間と費用をかけて採用活動を実施しているため、より志望度の高い学生を採用したいと考えるのは当然のことです。
コストをかけたからこそ、内定後は必ず入社してくれることが、企業にとっては重要なポイントになります。
したがって企業が採用活動の中で優先するのは志望度の高い学生であり、志望動機で本気が伝わってくる学生は、好印象、高評価を獲得しやすいといえます。
「どちらかと言えばこの企業、この業界が良い」というニュアンスでは、当然ながら優先的に採用してもらうことはありません。
「この業界、この企業でなければならない」と積極的にアピールし、高い熱意と志望度を伝えることが大切です。
自社とマッチしているか判断するため
企業が採用活動を行ううえで避けたいのは、ミスマッチです。
事業内容や理念、その他社風などが学生とマッチしていなければ、内定辞退や入社後の早期退職につながる可能性が高まります。
そのため企業は志望動機を細かくチェックし、自社とのマッチ度を測っているのです。
早期退職は、企業だけでなく応募者にもデメリットがあるため、お互いに避けなければならないことです。
そのため志望動機を作成するときは、自分自身が企業とマッチしていることを、わかりやすい根拠を持ってアピールすることが必要になります。
学生の人柄を確認するため
企業が採用活動の中で志望動機を聞く理由は、学生の人柄を確認したいからです。
経歴やスキルの面でマッチ度が高くても、人柄の面でマッチしていないという判断になれば、最終的にミスマッチにつながる恐れがあります。
志望動機では、自分自身の価値観や興味関心、これまでの経験などにも触れて内容を深掘りしていくため、採用担当者はあなたの人柄を把握しやすくなります。
企業にとって志望動機は、人柄や価値観、性格などを知るうえでも大きな役割を持っているということです。
企業は会社の理念に適合する人材を求めているため、志望動機では、人柄の面でもマッチ度が高いことを伝える必要があるといえます。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】仕事内容
マーケティングの仕事とは、一言で言えば顧客に商品やサービスをいかに効果的に販売するかを追求することです。
具体的な仕事内容としては、まず商品やサービスを企画することから始まります。
その際、あわせて考えなければならないのが、商品やサービスの販売を促進するための方法を検討することです。
そのため、各種の解析手法を用いて戦略を立案し、できるだけ効果の高い広告手法を展開していくことが求められます。
以下に、順を追って具体的に説明します。
- 商品企画
- 販売促進
- 解析
- 広告
商品企画
マーケティングの最初に必要となるのが、何を売るかを決定することです。
それが商品企画です。
顧客に販売する商品やサービスを考えるうえで必要となるのが、商品やサービスへの消費者ニーズと、供給する側が有している能力や可能性のマッチングです。
時代の要請や社会的な希求の高まりを的確にとらえて、自社でそれを満たすために何が提供できるかを考え、具体的な商品やサービスを創出すること、それが商品企画の中心的な内容です。
いかに有望で販売実績が見込まれる商品やサービスを企画できるかが勝負です。
マーケティングの成否の根本的な原因は、商品企画の優劣にあると言えます。
販売促進
商品やサービスをどう売るかを考えることは、マーケティングに欠かせません。
それがマーケティングにおける販売促進です。
効果的に販売を促進するためには、いくつか検討すべき項目があります。
まず、商品やサービスが顧客にとってどういう価値があるのかを明確にすることが必要です。
それから、商品やサービスを提供するために必要なコスト、商品やサービスを購入する際の利便性、売買における顧客とのコミュニケーションといった項目について検討することが重要です。
これらの検討を通じて、できるだけ合理的に最大の効果が上がるように販売促進を考えていくことになります。
具体的には、価格をどう設定するか、販売方法はどうするか、顧客とは対面でコミュニケーションを取りながら販売するのか、あるいはネットを活用した販売を展開するのかなど、さまざまな販売促進策を決定していくことが必要です。
解析
マーケティングを行ううえで、方向性を設定する際に必要となるのが、客観的な調査や分析です。
これがマーケティングにおける解析と言われるものです。
企画した商品やサービスが、どのように売れるのかをデータや各種指標を用いて分析することが求められます。
これは、商品の企画段階で需要予測を立てるうえでも必要ですし、実際に商品を販売開始してからでも、販売の動向をチェックしていく際に必要です。
いわば、この解析プロセスはマーケティングとは終始切っても切れない関係にあり、商品やサービスを販売し続ける限り、継続的に実施していく重要なものとなります。
解析の具体的内容としては、顧客の属性別の分析や競合事業者別の分析、その他さまざまなものがあります。
よく用いられる解析手法としては、たとえば、3C分析やSWOT分析と呼ばれるものがあります。
これらについては、マーケティングの関連図書やノウハウ本とかには必ずと言っていいほど登場するものであり、ご存じの方も多いと思います。
ここではその具体的内容については触れません。
マーケティング関係の仕事を志望するのであれば、最低限、こうした広く知られている主要な解析手法については知っておきたいところです。
広告
商品やサービスを、顧客に対して、どのように知ってもらい、いかに購入してもらうかを考えるのがマーケティングにおける広告です。
いかにうまく売るかということは、マーケティングにおいては顧客との接点を考える最前線の重要分野です。
一般的にもイメージしやすいところでは、テレビ、雑誌といったマスメディアによる宣伝による広告があります。
また近年ではメルマガやブログ、SNSといったものを活用した各種ネット関連の広告も新しく主流となってきました。
また、大掛かりなイベントによる広告戦略も、伝統的な手法として、一部では大々的に展開されています。
これらは、広告を展開する企業などの予算規模にもよりますが、ケースによっては広告代理店や専門的な広告業におけるプロフェッショナルとの協働のもとで、取り組むことになります。
広告の種類によっては、クリエイティブな素養や芸術的センスが要求されることもあります。
それだけに、一見華やかさに目を奪われがちですが、広告の結果、すなわち売上効果に結びつけられるだけの実力も求められる厳しい仕事であるとも言えます。
いかに顧客に対して訴求力を発揮し、販売につなげられるかということが鍵となります。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】マーケティングのやりがい
マーケティングの仕事内容については、大方理解していただけたかと思いますが、次に、マーケティングのやりがいについて、以下に順に述べていきます。
マーケティングの仕事は、とても創造性にあふれており、個人が取り組むうえで夢中になれるような魅力や特徴にあふれています。
具体的なその特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 会社の目玉となる商品に関われる
- 一から作り上げたものが喜ばれる
- 幅広く業務を任される
会社の目玉となる商品に関われる
会社がマーケティング戦略を練って、満を持して販売する商品やサービスは、当然、その会社が自信を持って、大きな期待の下で提供するものです。
マーケティング業務に従事するということは、いわば会社が、これこそはぜひ顧客に提供したいという目玉となる商品やサービスに関われることを意味します。
社内的にも大変注目されるべきプロジェクトであり、非常にやりがいがあります。
うまくいけば、会社の業績にも大きく貢献できますし、その後の社運さえ左右するほどの影響力があるプロジェクトに関わることになるかもしれません。
一から作り上げたものが喜ばれる
起業のマーケティングにおいては、商品企画からスタートするのが一般的です。
いわば、マーケット動向の調査分析から、企業が有するポテンシャルの点検を経て、具体的な商品やサービスを検討するという地道な作業を一から行うことを経て、新しい商品やサービスが生み出されていくことになります。
そうした一から作り上げた商品やサービスが、顧客に喜ばれ、世に広く受け入れられることになったときの喜びは格別です。
多くの苦労を経て、うまくいったときの達成感は、何事にも代えがたく、とてもやりがいがあります。
幅広く業務を任される
マーケティングの仕事は、すでに見てきたとおり、企画プランの構想があり、さまざまなデータや手法を活用した分析プロセスがあり、さらには販売促進や広告といった顧客との現実の接点に携わる最前線の仕事もあり、実に幅広い仕事であると言えます。
マーケティングの仕事をするためには、1つの業務内容に縛られない、幅広い分野を横断的に経験することが必要です。
そのため、マーケティング業務に関わると、関連する広い分野の業務を任されることになります。
そういう面では、多様な業務に従事する過程で、さまざまな能力を身につけられますし、自分を成長させる意味でも、とてもやりがいに満ちた仕事であると言えます。
人脈面でも大きな広がりが期待できますし、自分の能力や世界が広がるという意味でも非常に魅力的であると言えます。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】マーケティング職を経験して得るスキル
マーケティングがやりがいのある仕事であることについて述べてきましたが、単にやりがいがあるというだけではなく、マーケティング職を通じて得られるスキルについても、とても大きな魅力があります。
以下に、マーケティング業務を通じて得られる具体的なスキルについて述べていきます。
- 論理的思考
- データ解析力
- マクロの視点
論理的思考
まず、論理的思考が得られるということが挙げられます。
マーケティングのスタートとなるのが、商品企画ですが、このプロセスにおいて不可欠となるのが、論理的思考です。
顧客がいったい何を求めているのか、その結果、それを踏まえて供給側である会社は、所有している各種資産を用いて何を商品として提供すれば良いのか。
そうしたさまざまな課題を考察していくに際しては、客観的に説明可能な論理的思考が欠かせません。
単なる思い付きや、当てずっぽうでは、売れる商品を企画して生み出すことはできません。
商品企画の試行錯誤の過程において、論理的思考は否応なく高められていきます。
さらに、商品企画の後のプロセスにおいても、マーケティング業務では、論理的思考が必要です。
たとえば、販売促進や広告のプロセスにおいても、数値データを使った合理的な分析や市況を踏まえた予測に基づく論理的思考が欠かせません。
いわば、論理的思考は、マーケティング業務には必須の能力であり、業務に精通すればするほど、高められていく能力であると言えます。
データ解析力
マーケティングの仕事に従事していれば、自然とデータ解析のスキルも高まっていきます。
データ解析力が高まれば、冷静に高精度での現状分析ができるようになり、ニーズを的確にとらえた企画立案が可能になるでしょう。
入社当時よりもニーズへのアプローチ精度が高まるため、結果、良い企画で会社の利益向上に貢献できると考えられます。
現状分析の精度アップは、認識のずれが起こりにくくなるというメリットにもつながります。
社内外での連携はよりスムーズになり、一つひとつの業務の効率化にも直結するといえます。
なお、データ解析力はマーケティング職とは別の仕事でも活かせる重要なスキルです。
円滑なキャリアアップにつながるのはもちろんのこと、将来的にキャリアチェンジを視野に入れるときも、役立つことは間違いないでしょう。
マクロの視点
マーケティング職による獲得スキルの最後に挙げるものとして、マクロの視点が得られるということがあります。
仕事をするうえで、どういう視点から物事を考えるかということから言えば、大きく、ミクロの視点とマクロの視点という2つに分けられます。
これらは経済学や経営学の用語としてよく使用されていますが、日頃あまり意識することはないと思います。
一般に仕事をするうえでは、ミクロの視点で物事を判断するケースがほとんどであると言えます。
ミクロの視点とは、自分なり会社なり、個人や個々の会社単位で、それぞれが有する能力や可能性から考えていく見方です。
一方、マクロの視点とは、社会全体や、時代の方向性といった大きなマクロの視点から、物事を考えていく見方です。
マーケティングの仕事においては、社会全体の資源配分のあり方やニーズの充足という広い観点から見るマーケティングの手法が必要です。
専門的には、このマーケティングの手法をマクロの視点からのマーケティング、略して、マクロマーケティングと言います。
マーケティングの仕事においては、このマクロの視点を用いて、市場や顧客、商品について考察することが欠かせません。
商品企画や販売促進を考えていくうえで、市場の動向や、誰が何を求めているかについて突き詰めていくと、視野が広くなり、マクロの視点から物事を見る力が養われていきます。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】どんな人が求められる
次に、マーケティングにおいては、どんな能力や特性を有する人が求められるかについて、以下に述べていきたいと思います。
- 数字に強い
- 流行に敏感な人
- 知的好奇心の強い人
- 立案力がある人
- 論理的な人
数字に強い
すでに述べたとおり、マーケティングを進める過程で解析する力は欠かせません。
解析の際に威力を発揮するのがデータ分析能力です。
各種統計データや販売過程における顧客の商品アクセスに関するデータ等、商品企画や商品販売促進において、データ分析を行うことは避けて通れません。
客観的に説明がつくかどうかは、数値データで正しく分析されてこそ可能です。
そういった意味で、数字に強いということは、マーケティングに関わるうえで、とても重視すべき能力であり特性であると言えます。
数字に強ければ、それだけマーケティング職に従事するうえでの大きなアドバンテージを有していると評価できます。
流行に敏感な人
マーケティングの目的は、結局のところ、商品やサービスを販売することにあります。
いかに、顧客がほしがる商品やサービスを販売できるかが問われます。
そういう面で言えば、流行に敏感な人というのは、マーケティング職にとって、望ましい人であると言えます。
常日頃から情報を収集するアンテナを適切に張っているからこそ、敏感に流行に反応できるわけですから、変化を的確にとらえて、市場を読む力があると言い換えることもできます。
そうした能力がある人は、商品企画や販売促進に大きな力を発揮する可能性があると評価されます。
知的好奇心の強い人
知的好奇心の強い人も、マーケティング職に向いていると評価されます。
いかに新しい魅力のある商品やサービスを、いかに効果的に顧客に購入させるかがマーケティングの要です。
そういう意味では、何か新しいこと面白そうなことに目鼻の効く、好奇心旺盛な性格の人は、そういうマーケティングの中心的な部分に、最も関わりやすい特性を備えている人であると言えます。
立案力がある人
マーケティングの仕事には、立案力も求められる傾向です。
マーケティング業務の目的は、主に商品、サービスの販売促進になります。
そのため売れる仕組みづくりやアイデアの立案が重要になり、常に何らかのアイデアを生み出す姿勢は求められるでしょう。
現状分析や課題の洗い出しを行ったうえで、さまざまな観点から売れる企画を生み出せることは、大きな強みになるでしょう。
「どうすれば課題を解決できるか」「何をすればヒットするか」などの問題にアプローチし、アイデアを生み出すことにやりがいを感じられれば、その立案力の高さは非常に重宝されます。
学生時代の研究やインターン、アルバイト、サークルなどで立案力を培ってきた人は、そのスキルは重要なアピールポイントになるでしょう。
論理的な人
マーケティングの仕事では、論理的な思考力も重要といえます。
基本的にマーケティングは感覚や思いつきで行うものではなく、すべて根拠に基づいて戦略を打ち出すものだからです。
「〇〇だから、△△する」というロジカルシンキングをもとにマーケティング戦略を練るため、逆を言えば直感やインスピレーションを大事にしている人には向いていない可能性があります。
根拠に基づいて行動・思考するために、マーケティングではとにかくデータの存在が重要です。
顧客データや商品の売上データ、SNSのインプレッションなどを調べ上げ、そのうえで論理的に仮説を出し、実証する流れになります。
そのため普段から論理的に考えて行動している人は、マーケティング職には適性があり、スムーズに売れる道筋を立てられる可能性があります。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】マーケティング職に向いていない人の特徴
どのような仕事にも向き不向きはあるため、マーケティング職を目指す際は、マーケティング職に向いていない人の特徴も理解しておく必要があります。
特に「本当にマーケティングで良いのだろうか」「ほかの職種も検討したほうが良いのでは?」と不安を抱いているときは、マーケティング職に向いていない人の特徴もあわせてチェックしておきましょう。
マーケティング職に向いていない人の特徴は次のとおりです。
- 数字が苦手な人
- 変化が苦手な人
- 目立ちたがりな人
当てはまる可能性がある人は、マーケティング職というキャリアは慎重に検討する必要があります。
では、それぞれの特徴について詳細を見ていきましょう。
数字が苦手な人
マーケティング職では、とにかく多くのデータを参照して販売促進の戦略を考えるため、数字が苦手な人はあまり向いていない可能性があります。
売上や顧客数、来店数、他社の動向などさまざまな数字を日々チェックしていくため、数字が苦手な人は、それだけで気が滅入ってしまうかもしれません。
ひたすら数字を追う業務でもあるため、逐一データを気にしなければならないことにも、つらさを覚えることはあり得ます。
また、数学系の高いスキルは必須ではありませんが、これらも持っている・スムーズに理解できるに越したことはありません。
たとえば「昔から数学が苦手で、何かの計算をしなければならない場面ではすぐ手が止まってしまう」などといった人は、マーケティング職への就職は慎重に考えるべきでしょう。
変化が苦手な人
マーケティング職は、変化が苦手な人にもあまり向いていません。
マーケティングは社会や消費者の動向をチェックしながらトレンドを追う作業のため、目まぐるしく変化する状況に合わせた柔軟性や、多様な考え方・価値観への理解力が必要とされます。
世の中のトレンド・業界のトレンドは日々変化し、移ろっていきます。
同じものがいつまでも変わらず支持されていることのほうが珍しいため、マーケティング職では、さまざまな変化を受け入れて行動する姿勢が重要なのです。
だからこそ刺激もあり、多くのことに目を向けて学んでいけるというやりがいがあるのは事実です。
しかしそれとは逆に安定した環境や、保守的な考え方を大事にする人には、残念ながらマーケティング職は向いていない可能性があります。
目立ちたがりな人
マーケティング職は、目立ちたがりな人にはあまり向いていないといえます。
なぜなら、どちらかというとマーケティング職は「縁の下の力持ち」的なポジションの職種であり、第一線で活躍できるような業務は少ないからです。
マーケティング職は分析や企画の考案、組織内での会議などがメイン業務のため、社外に出て人と交流する場面もそこまで多くないでしょう。
比較的地道な作業も多いため、デスクワークがあまり好きでない人にも、向いてない可能性は高いです。
マーケティング職は自分が目立つことよりも、他部署・他部門との連携を綿密に取り、分析や企画によって会社に貢献することが求められるのです。
「お客様と直接やり取りして、自分で契約を取りたい」などの考え方の人は、マーケティング職ではなく営業職・販売職のほうが向いている可能性があります。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】新卒でマーケティング職への就職が難しい理由
幅広い業務にクリエイティブな視点で携われるマーケティングは大きな責任を伴いますが人気の職種です。
商品の企画の段階から多角的に携われるのは、営業職や事務職にはないやりがいを感じられるでしょう。
また、手がける商品やサービスによって戦略や分析が異なるのも、ルーティーンワークにはないおもしろみを感じるでしょう。
しかし、マーケティング職への新卒での就職は難しいと言われています。
その理由について説明していきましょう。
- 現場を理解せずにマーケティングはできない
- マーケティング職は企業の決定に関わる
- そもそも募集が少なすぎる
現場を理解せずにマーケティングはできない
まず、マーケティング職に就くためには世の中の流行に敏感なアンテナとセンスや論理的思考力と同じくらいに、現場の知識が不可欠となります。
新しいプロジェクトが動き、マーケティング施策を始める時には現場で働くスタッフに何か新しい作業やツールの使用をお願いすることがあります。
そうした際に現場の動きを知っていなければ現場からの反感を買ったり、そもそも不可能なお願いをしてしまったりする可能性があるのです。
お客様だけでなくさまざまな部署や関連会社と連携して業務するマーケティング職には、現場の経験と理解が必要なので、社会経験のない新卒社員には荷が重いと判断する会社が多いのです。
現場との信頼関係を損なっては、決して良い商品やサービスは生まれないのです。
マーケティング職は企業の決定に関わる
商品を売れやすくする仕組みを作るマーケティングの決定には、大きな予算が必要になります。
たとえば、数ある広告の中で一番大きな予算を必要とするのはテレビCMです。
大規模な撮影では製作期間は数か月、予算は数百万円にものぼり、東京のキー局で15秒のCMを1回流すにつき40万~80万円が必要と言われています。
これだけ時間とお金をかけた広告がコケないためには、マーケターはプロの視点で市場や競合他社を調査、分析し、営業戦略を練らなければなりません。
企業が大きな決定を下すのならば、多くを任せるマーケターにある程度の経験やスキルが求めるのは当然のことでしょう。
社会に出たばかりの新卒に任せるのはリスクがあると判断されるのは仕方ないことかもしれません。
そもそも募集が少なすぎる
そして、このような理由から大企業ではマーケティング職の新卒での募集はほとんどありません。
マーケティングには4P分析が求められると言われています。
・プロダクト(製品)
・プライス(価格)
・プレイス(流通)
・プロモーション(販売促進)
で、マーケターはその4つすべてに精通する必要があるとされているのです。
そのためには自社のことだけではなく、競合他社の動向や流通の仕組みについても深く理解しなければなりません。
マーケターとして活躍している人の多くは入社後、営業や生産の現場で数年経験を積み、流通や市場の特性に理解を深めてから、商品企画などの角度からマーケティングに携わっています。
新卒がいきなり配属されるケースは極めて稀です。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】新卒として内定を獲得するには
このように、新卒にはハードルが高いマーケティング職ですが、内定を得られる可能性はゼロではありません。
そのためには、長期インターンやアルバイトなど、方法は何でも構わないので、マーケティングへの業務に肌で触れて、職種理解をしていることが重要です。
では、実際にどのような方法でマーケティングに関する経験を得ることができるか見てみましょう。
- インターンシップに参加しよう
- SNSを始めよう
- ジョブコミットを利用
インターンシップに参加しよう
インターンシップとは職業体験のことです。
実際に企業の中で働くことによってその企業の特色や業務内容について知ることが出来ます。
企業の中にはマーケティングを体験することが出来る企業もあります。
インターンを通して実際にマーケティングを行うことによって、就活の際に実践的な経験をアピールすることができたり、自分がインターンとして勤めている企業に就職したりすることができます。
これらの企業に参加することによってより実践的なマーケティングの力を身に着けてみてはいかがでしょうか。
SNSを始めよう
インターンシップなど実際に企業に参加しなくともSNSでフォロワーを増やすことでマーケティングの力を身に着けることができます。
実際にSNSを通じてフォロワーを増やした、影響力をつけた経験を話す方はよく見受けられます。
SNSは一番身近なマーケティングを活かせるツールです。
たとえば、フォロワーが多くいるために企業のPR案件をいただき、投稿する際に創意工夫を凝らし商品の良さが十分に伝わるようにベストを尽くしたために、〇〇個売上に貢献したなど具体的な数値を伴うと成果や能力がわかりやすくなります。
SNSをアピールの材料にすると、面接官に運用しているアカウントを見られるリスクはありますが、それでも十分にエピソードとして利用する価値はあります。
もしもマーケティング関連のアピールポイントが見つからないという方はSNSを伸ばすという経験をしてみてもいいかもしれません。
ジョブコミットを利用して憧れのマーケティング職に就こう!
先ほどご覧いただいたように新卒でマーケティング職に就くためにはいくつかのハードルがあります。
そこでジョブコミットの就活エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
就活エージェントとは就活に関するプロのアドバイザーが1対1であなたの就活をサポートするサービスのことです。
このサービスを利用することで企業選びから内定後のことまであらゆる手助けをしてくれます。
新卒のマーケティングに関する相談ももちろんできるので一度試してみてはいかがでしょうか。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】志望動機を考える際の3つのポイント
マーケティングを志望する動機を考える際に、ポイントとなることについて、以下に3点に絞って、述べてみたいと思います。
- 今までの経験がマーケティング職でどんなところで活かせるのか
- その会社でないといけない理由を明記
- マーケティング職への覚悟
今までの経験がマーケティング職でどんなところで活かせるのか
最初に1点目ですが、自分の今までの経験がマーケティング職において、どういうところで活用できるのかを考えることが重要です。
子どもの頃夢中になったことや、学生時代に取り組んだこと等において、マーケティング職に活用できそうなことは何か、よく考えてみていただきたいと思います。
これまで述べてきたような、マーケティング職の内容や特徴、求められる能力や特性を思い浮かべながら、自分の経験には、そこに結びつくような何があるか、よく考えることが重要です。
志望動機では自分の経験や自分ならではの特性を用いて動機を語ることができれば、それだけ相手に説得力を持ってアピールできます。
たとえば、子どもの頃から、流行りのものが好きで、自分なりにも工夫して流行りそうな商品を考えて、周囲の人から良い評判が得られた経験があるとか、学生時代に考案したアイデア商品がバザーで大いに売れたとか、思い出せる限り、活用できる要素を集めてみてください。
その会社でないといけない理由を明記
次に2点目ですが、志望する会社について、その会社でなければならない理由を志望動機では明確に書いておくことが必要です。
会社からしてみれば、なぜ、自社を志望してくれているのかは、大いに関心があるところです。
同じ業種ならどこでもいいという志望者と、明確な理由があって、ぜひともお願いしますという姿勢でいる志望者とは、会社の受けが全然違います。
同じレベルであれば、当然、後者の方が採用される可能性が高くなります。
マーケティング職への覚悟
最後に3点目ですが、志望動機にはマーケティング職への覚悟をはっきりと記述することが大切です。
マーケティング職は、代わりが簡単に見つからない専門職的な要素があります。
それだけに、一人前になるには、一定の長い年月と努力が必要です。
表面的な華やかさや、聞きかじりのかっこよさに憧れたというだけの動機では、厳しい現実に耐えられるか、いささか心配になります。
採用側も不安感をぬぐえません。
できるだけ、確固たる強い決意が伝わるよう、マーケティング職に従事したいという覚悟をはっきりと記述することが必要です。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】マーケティングの志望動機を作るコツ
続いて、マーケティングの志望動機を具体的に記述していく際のコツについて、以下に示したいと思います。
- 具体的なエピソードを伝える
- 企業にとって魅力的なアピールをする
- 自分と求める人物像の共通点を伝える
- PREP法を用いて構成を考える
具体的なエピソードを伝える
まず第一に、具体的な自分ならではのエピソードを伝えることが有効です。
志望動機を読む側にとっては、漠然と一般論で立派なことが書いてあっても、印象にはあまり残せません。
その人ならではの、その人独自の具体的なエピソードが書かれていると、俄然印象度が高くなり、記憶に残りやすくなります。
新聞のコラムや社説を読んでいても、学術的な論本調のものはあまり面白みがなく、読んでもすぐに忘れてしまいがちですが、その作者独自の子ども時代の思い出や、具体的な事件などのエピソードが書かれていると、引き込まれて、記憶にもよく残っているという経験が誰しもあると思います。
志望動機ではマーケティング職を志望するきっかけとなった出来事や、よく覚えている思い出や、自分ならではのエピソードがあれば、とても有効なアピール要素です。
企業にとって魅力的なアピールをする
企業にとって魅力的なアピールをしましょう。
と、言われても具体的に何をアピールすればいいのかよくわかりませんよね。
ここでいう企業にとっての魅力的な人というのはその業務に対する理解があり素質を持っている人のことです。
どのような職業においてもそうですが仕事を行う上でその仕事に対する理解や素質を持っていなければ人事の方は採用しようとは思いません。
先ほどもお話したようにマーケティング業界では以下のような特性を持つ人が求められています。
・流行に敏感
・知的好奇心の強い
これらを理解したうえで実際に志望動機に織り込んでみましょう。
自分と求める人物像の共通点を伝える
志望動機では実際の自分の人物像と企業が求めている人物像が共通しているということをアピールしましょう。
企業のWEBサイトや就活に関するサイトなどに記載してある求める人物像というのは企業の方から見たときに一緒に働きたい人のことです。
求める人物像が明記されているのであればそれに合った人物像であることを示すだけでも企業へのアピールにつながっていきます。
また、WEBサイトなどで確認できなかったとしても説明会やインターンシップなどで確認することができることもあります。
そういった意味でも企業の情報は積極的に収集していきましょう。
PREP法を用いて構成を考える
これは、かなりテクニック面でのことになりますが、志望動機の文章を書くに際しては、PREP法を用いるのが有効です。
この手法は、効果的な会話をする方法として取り上げられることも多いのですが、文章においても大きな力を発揮します。
以下で、紹介したいと思います。
PREP法とは?
PREP法とは、以下にある4つの英語の頭文字を取って名付けられた伝達手法のことです。
すなわち、
そして REASON(理由)の頭文字R、
次いで EXAMPLE(事例、具体例)の頭文字E、
最後に再び POINT(ポイント、結論)の頭文字P
を並べて、PREP法と名付けたものです。
カタカナで記せば、プレップ法となります。
この方法を用いると、論理的で、相手に伝わりやすくなるという利点があります。
最初と最後に結論を主張することで、自分の意志が相手にはっきりと伝わります。
かつ理由や事例を間にはさむことで、説得性にも富み、結果、自分の主張を効果的に強く相手に印象づけられます。
なぜウケがいいのか?
主に話術において注目されて活用されるケースが多いPREP法ですが、文章においても、PREP法で構成された文章は読み手にウケがいい傾向があります。
どうして読み手にウケが良いかと言いますと、構成が単純でわかりやすく、書き手の言いたいことが明快になるからです。
文章は、言いたいことが相手に伝わらなければ意味がありません。
それには、まずシンプルに結論を提示し、理由や事例で相手に説明して納得させて、最後にもう一度結論を主張して印象づけることが効果的です。
一番よくないのは、ダラダラと長すぎるうえに、結局何が言いたいのかよくわからない文章です。
文章を書いた後でよく読み返して、そうなっていないか点検することが大切です。
志望動機を相手にストレートに印象深く伝えるには、PREP法が最適です。
ぜひ、それを活用した文章により、自分が望む仕事への思いを効果的にアピールしてください。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】マーケティングの志望動機例文5選
以下に、マーケティングを志望する動機について、効果的にアピールするための例文のフレームを5つ提示します。
これらを参考にしながら、自分ならではの要素を具体的に盛り込んでいただければ、説得力のある志望動機の文が作れます。
(具体的内容を記述)とあるのは、ご自身の志望ケースに当てはまる具体的内容を盛り込む箇所です。
- 例文①経験を活かす
- 例文②自分の強みを活かす
- 例文③スキルを身に付けたい
- 例文④やりがいベース 世の中に新しい商品を打ち出せる
- 例文⑤やりたいベース 売れる仕組みを考えたい
例文①経験を活かす
私は自分の経験を活かせることから、マーケティングを志望します。
(理由)私はマーケティングに活かせる経験を学生時代に積んでいます。
商品企画において、その経験と実績を活用し貢献したいです。
(事例)私は学生時代アルバイトをしていましたが、そこで発案したアイデアを用いた商品(具体的内容を記述)の評判が大変よく、マーケティング商品企画の面白さに目覚めました。
御社の商品特性(具体的内容を記述)においては、私のこの経験が活かせる面が多々あると考えます。以上より、私は、自分の経験が活かせるマーケティングを志望します。
例文②自分の強みを活かす
私は自分の強みを活かせることから、マーケティング、とくに販売促進、広告業務を志望します。
(理由)私は、マーケティングに活かせる強みとして、コミュニケーション力、それから論理的思考による販売分析スキルを有しています。
その強みは、御社における販売促進や広告業務において役立つものと考えます。
(事例)親戚の商売を一部手伝っていたため、顧客との折衝やコミュニケーション、商品の販売方法について工夫を重ね、実績を上げてきました。(具体的内容を記述)
御社の事業の特性(具体的に記述)は、私の有する強みや実績と合致する点が多いと考えます。以上より、私は、自分の強みを活かし、マーケティング、とくに販売促進、広告業務を志望します。
例文③スキルを身に付けたい
私は、御社でのマーケティング職への勤務を通じて、自らのマーケティングスキルを身につけるとともに、御社への貢献度も高めていくことを志望します。
(理由)私は、学生時代、マーケティング研究に没頭し、ベンチャー企業の支援活動でも実績を上げました。(具体的内容を記述)
私は、これらの実績を踏まえ、御社におけるマーケット業の解析や、販売促進において貢献できると考えます。
(事例)たとえば、某ベンチャー企業の販売動向について購入履歴データを用いた解析を行い、リピーターの増加を実現し、売上アップに貢献しました。(具体的内容を記述)
将来は、御社内で既存ビジネスの販売促進に貢献するとともに、新ビジネスを起業し、御社の基幹業務として成長させていくプロジェクトに参画し、マーケットにおける解析業務面から貢献したいと考えています。
以上より、私は、御社におけるマーケティングの解析、販売促進担当を志望します。
例文④やりがいベース 世の中に新しい商品を打ち出せる
私は、御社におけるマーケティングの商品企画職を志望します。
(理由)私は、御社の商品内容と類似した商品を数年前から自己流に開発し、一部マーケットで評価を受けた実績があります。(具体的内容を記述)
商品の開発に際しては、専門の外部業者や個人の熟練技能者とのネットワークも有しています。
また私は、この方面の近年のニーズ動向にも詳しく、新しい商品のアイデアを日々検討している日々を送っています。
御社の商品企画において、自分が持つノウハウを活用し、世の中に新しい商品を打ち出したいです。
(事例)たとえば、目下、商品化を検討しているアイデアとしましては、次のようなものがあります。(具体的内容を記述)
以上より、私は、自分の能力を最大限に発揮できる場所として、御社のマーケティング職にて商品企画に従事することを志望します。
例文⑤やりたいベース 売れる仕組みを考えたい
私は、御社のマーケティングにおける広告職を志望します。
(理由)私は、マーケティングの広告分野において、Webを活用した販売拡大の実績を有しています。(具体的内容を記述)
御社の主要事業の性格並びに販売手法のあり方(具体的内容を記述)から考えまして、私の実績を踏まえて、御社で売れる仕組みを作成する貢献ができると考えます。
(事例)私は、昨年までに某非営利組織におけるWebシステムを用いた会員募集活動を行い、独自の工夫により飛躍的に会員数を獲得しました。(具体的内容を記述)
以上より、私は、新しいWebシステムのノウハウを活用して、熱意を持って御社のマーケティングに取り組むことを志望します。
【マーケティングの志望動機徹底マニュアル】NGな例文紹介
ここまでは実際に活用することが出来る例文を紹介してきましたが、ここからはやめておいた方がよい例文を紹介していきたいと思います。
志望動機を書く際に避けるべき内容とというのはいくつか存在しますが今回は、
・業界分析が不十分
というこの二つのNGな例文を見ていきましょう。
NGな例文①
私はマーケティング職を通じてお客様の生活をよりよくしたいと思います。
私は御社の商品によって、自らの生活がよりよいものとなりました。
私のこの経験をほかの方にも体験していただきたいという理由から貴社でその商品をより多くの人に届けるために戦略を考えていきたいと思います。
まず、PREP法のうち、具体的な事実や根拠があまりにも曖昧になりすぎています。
これでは志望した企業の何によってどのような変化が起きたのかということが全く分かりません。
理由もぼんやりとしていてとてもありきたりなものになってしまっています。
また、商品をより多く販売し「お客様の生活をよりよくしたい」というのが目的なのであればマーケティングでなくてもよいと考えることもできます。
例えば、営業では直接お客様と対面しその商品を販売します。
このように「マーケティングでなくてもよい」と人事の方に判断されてしまえば志望理由として十分であるとは言えません。
NGな例文②
私は流行のものや最先端のものはどのようなものかということに意識を張り巡らしトレンドを追い求めてきました。
したがって私はマーケティングに求められる観察力を持っていると考えております。
この見る力を活用し新しい時代を担うものを作っていきたいと思います。
この文章は構成がPERP法から大きく外れています。
もちろん、PERP法が絶対に正しいというわけではありませんが、より効果的な文章を作成したいと考えているのであれば既存の文章構成を活用するのがおすすめです。
また、この文章ではマーケティングに対してきらびやかな印象を持っている様に感じ、実際の地道な業務を理解していないように見えてしまいます。
マーケティングに対しての憧れを抱くこと自体に問題はないのですが、実際の業務がどのようなものなのかを十分把握していることを伝える必要があります。
【マーケティング職の志望動機徹底マニュアル】志望動機が思いつかない場合
さまざまな観点から志望動機の例文を挙げてきました。
しかし、マーケティング職に就きたいけれど、履歴書に書けるような経験や特技もなければ、アピールできるインターンシップの経験や特技もなく、どうしても志望動機が思いつかないという学生も多いのではないでしょうか。
だからといって焦って適当なエピソードや嘘は書かないようにしましょう。
分析を得意とするマーケティングのプロたちには簡単に見抜かれてしまいます。
志望動機ができないという壁を打破するための、コツを3つ紹介します。
- 自己分析
- 職種研究
- よくある志望動機
自己分析
もしかして、自己分析を怠ってはいませんか?
そもそも自分がマーケティング職を志望しているのに志望動機が思いつかないという場合には、自己分析が足りてないのかもしれません。
「自分はこういう人間で、この職種が向いている」という思い込みで就職活動をすると、失敗する可能性が高くなります。
さまざまな方法がありますが自分の人生でプラスの感情を抱いた経験、マイナスの感情を抱いた経験を年代ごとに書き出し、その時どのように行動をし何を感じたか、どのようなものを得たかを書き出していくのがメジャーな方法です。
それだけでなく、部活やアルバイトなどのガクチカを5W2Hで掘り下げることや自分の頭の中にある思考をクモの巣状に広げて「地図」のようなものを作るマインドマップも効果的です。
自分の強みや弱み、本当にやりたいことがわかれば、志望動機も自ずと浮かんでくるはずです。
自己分析のやりかたについては下記の記事を参考にしてみてください。
職種研究
マーケティング職がどう言った仕事なのか理解できていますか?
営業や事務職には適性がないからマーケティングにする、華やかでスマートなイメージがあるからやってみたいなどという、ぼんやりとした感覚で志望していませんか?
マーケティングは専門職に近い、非常に特殊な職種です。
戦略を練る、成果を出す、と聞くと華やかに感じるかもしれませんが、実際は地道な作業が莫大にあるため、頭の中のイメージとかなり異なるかもしれません。
インターンシップやアルバイトを経験するのが難しいのなら本を読んで、マーケティングという職種への理解を深めましょう。
もしかしたらほかに興味のある仕事が見つかるかもしれないし、マーケティングへの志望度が上がるかもしれません。
ほかの職種も含めて職種研究してみることおすすめします。
よくある志望動機
インターンなどでマーケティング業界に直接関わった経験がなくとも、SNSを通じてフォロワーを増やした、影響力をつけた経験を話す方はよく見受けられます。
SNSは一番身近なマーケティングを活かせるツールです。
たとえば、フォロワーが多くいるために企業のPR案件をいただき、投稿する際に創意工夫を凝らし商品の良さが十分に伝わるようにベストを尽くしたために、〇〇個売上に貢献したなど具体的な数値を伴うと成果や能力がわかりやすくなります。
SNSをアピールの材料にすると、面接官に運用しているアカウントを見られるリスクはありますが、それでも十分にエピソードとして利用する価値はあります。
もしもマーケティング関連のアピールポイントが見つからないという方はSNSを伸ばすという経験をしてみてもいいかもしれません。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート