受付事務は、オフィスや病院、美容室やショッピングモールなどでお客様への受付対応を行う仕事です。
この記事では、受付事務の業務内容や魅力、志望動機を作る時のポイントを解説します。
志望動機を考えるためには、まず志望する職種の業務内容を知っておかなくてはいけません。
また、自分自身の強みを把握し、その仕事で活かせそうか考えておくことも大切です。
受付事務への応募を考えている人は、ぜひこの記事を参考に志望動機を作成してみてください。
【受付事務の志望動機】受付事務の仕事内容
受付の求人についての志望動機を考えるにあたって、まずしっかり把握しておかなければいけないのは業務内容です。
もちろん受付業務と言えども、職場によって細かい仕事内容は異なるでしょう。
けれども一般に「受付」と呼ばれる仕事の基本となるのは、「来客案内」と「事務業務」の2つです。
志望動機作成のために、はじめに受付の仕事の基本的な知識を持っておきましょう。
来客の案内
そもそも受付は、その場所を訪れた人に対して応対することが基本となる仕事です。
たとえば、百貨店やショッピングモールであれば、何かしら売り場を探して受付に質問に来る人がいるでしょう。
また落とし物を届けに来る人もいるかもしれません。
困っている人がいれば話を聞いて、力になれるように適切な対応をすることが大切です。
一方何かのイベントの受付であれば、来訪者に会場説明をしたり必要なパンフレットなどを渡したりします。
必要に応じて入館証やチケットを渡す仕事もあります。
送迎車の手配をしたり、お見送りをしたりもします。
それぞれの来客に対して、適切な対応をすることが受付の重大任務と言えます。
事務業務
受付の仕事には、事務業務も多く含まれます。
シーンにもよりますが、来訪者名簿に連絡先を書いてもらって名簿を作り、後日ダイレクトメールを送るような作業が必要になってくることもあるでしょう。
また病院の受付などは、患者情報をまとめてカルテを作り病院側で保管しなくてはなりません。
きちんと正しいお客様情報を、職場で決められた方法で書類にまとめる作業をしていきます。
電話受付も業務の1つですが、最近ではインターネットの普及によりメールでの問い合わせや予約も増えています。
メールの返信作業なども、受付の事務作業の1つです。
そのほかにも、施設では入館証や会員バッジなどを制作する仕事もあります。
簡単なパソコン作業が必要になってくることも多いです。
来客案内: 用件を聞いて案内する。好印象を与える。マナーと対応力が必要。
事務業務: 電話やメール、郵便物や宅配便、顧客データや書類などを管理する。スキルと注意力が必要。
その他:雑務
上記の業務以外にも、快適に仕事できるように職場環境を整えるのも仕事の一環です。
業務がどんなに魅力的でも、働きにくい雰囲気や環境のオフィスではやりがいを感じにくいでしょう。
そのため、職場やオフィスの清掃、来客時にお茶の準備や会議室の準備をする必要があります。
これらの仕事は、マニュアルに書かれておらず、気付いた人がやらなくてはいけないこともあるでしょう。
しかし、社員全員がスムーズに仕事を行えるよう、率先してサポートする必要があります。
【受付事務の志望動機】受付事務が活躍できる職場
受付事務はさまざまな場所で活躍できる仕事です。
主な仕事内容には来客対応、電話応対、案内、資料作成などがあります。
業務は勤める会社によって異なります。
オフィスビルの場合は複数の企業への案内、ビル全体の管理が主な業務で、一般企業:は企業の顔としての来客対応、電話応対を行います。
美容院・エステサロンの場合は顧客対応、予約管理、会計なども業務内容に入ります。
病院・患者対応の場合は予約管理、会計、薬局案内で、カーディーラー・モデルルーム、住宅メーカーの場合は顧客対応、施設管理などが仕事です。
挨拶、言葉遣い、身だしなみなどのビジネスマナーが求められる仕事の一つです。
来客との円滑な会話のためにコミュニケーション能力や電話応対、資料作成、データ入力のための事務処理能力が求められます。
企業によっては医療知識や英語力なども求められます。
服装は働く場所によって異なりますが、医療関係やピアスやネイルがNGなことが多いです。
結論:志望動機を端的に示そう
志望動機を作成する際は、結論を念頭に置くことが重要です。
先に結論を述べることで、あなたの主張を念頭において志望動機を読んでもらえる、または話を聞いてもらえるからです。
何が言いたいのかわからない文章構成はなかなか趣旨が伝わりません。
具体例には下記のようなものがあります。
「受付事務を志望する理由は、コミュニケーション能力を活かし、組織の第一印象を築くことに興味があるからです。」
「受付事務を志望する理由は、組織の円滑な運営に貢献し、多様な人とのコミュニケーションを通じて成長したいからです。」
理由・具体例:エピソードを盛り込む
理由や具体例の部分にはエピソードを盛り込みましょう。
これにより、より具体的にあなたの志望動機を伝えやすくなります。
具体例には下記のようなものがあります。
「受付事務の仕事は、来訪者との円滑なコミュニケーションが求められるため、自分のコミュニケーションスキルを活かす絶好の機会だと考えています。」
「過去にボランティア活動で受付業務を経験した際に、笑顔での応対や的確な情報提供が来場者に好評であり、自分のコミュニケーション能力が活かせることを実感しました。」
「 受付事務の仕事は、来訪者や社内外の方々との対応を通じて、組織全体の協調性や効率性を高める重要な役割を果たすことができるため、自分の貢献が直接的に組織に影響を与えることに魅力を感じています。」
「過去にイベントの受付スタッフとして働いた際に、来場者と円滑なコミュニケーションを図り、スムーズなイベント運営に貢献した経験があります。
その際に得た達成感や満足感から、受付事務としての活躍が自分に合っていると感じました。」
結論:入社後にどのように貢献できるか伝えよう
入社後にどのように貢献できるか伝えることも大切です。
企業の採用担当者は活躍してくれる人材を採用したいと考えています。
また、活躍するイメージができているということは企業研究をしっかり行っているということなので、モチベーションの高さもアピールできるでしょう。
具体例には下記のようなものがあります。
「受付事務として働くことで、組織や企業の顔として活躍し、良い印象を与えることができる喜びを感じたいと考えています。」
「受付事務として働くことで、自己成長や組織への貢献を実現し、多様な人々とのコミュニケーションを通じて新たな価値を創造したいと考えています。」
【受付事務の志望動機】受付事務に向いている人
受付という仕事の適性について知っておくことも大切です。
志望動機を書く上で、自分の強みを活かせようなポイントがあればしっかりアピールできるからです。
受付で求められるのはどのような性格の人でしょうか。
具体的に企業が求める一般的な受付の人材について考えてみます。
自分に当てはまる部分が少しでもあるならば、自信を持って面接を受けましょう。
笑顔が素敵な人
会社の看板娘であるゆえに、笑顔が素敵であることは欠かせません。
不愛想な人であれば、何か聞きたくても躊躇してしまうお客様もいるでしょう。
優しい穏やかな笑顔があるからこそ、安心していろいろと質問できるのです。
問いかけに対して、笑顔で親切に教えてもらえるとお客様も満足できます。
そしてその満足度は、その会社の信頼や売り上げにもつながっていきます。
受付の表情が悪いことで、病院や会社の評判が悪くなることは多いはずです。
笑顔に自信がある人は、それだけで受付嬢に向いていると言えるのです。
語学力がある人
日本は海外から住みやすい国、旅行に行きたい国だと言われています。
実際のところ日本には多種多様な国の人が住んでいます。
そして海外から観光に訪れる人も後を絶ちません。
そんな状態なので、受付にやってくるのも日本人だけとは限らないです。
あらゆる国の人がさまざまな目的で受付を訪れます。
日本人よりも海外の人の方がわからないこと、聞きたいことがあるのは当然と言えます。
そんな中で受付をするには、語学力が必須です。
どんな国の人が来ても、言葉とジェスチャーと何とかして伝えなければいけません。
英語に中国語、韓国語やドイツ語など、語学力に強い人材を企業は求めています。
接客業の経験がある人
受付は接客業というよりはサービス業に近い仕事です。
しかしながらお客様と接するという点では、接客業と似ています。
受付の経験はなくとも、飲食店でのウェイトレスやアパレル系列店での接客販売など接客業経験がある人は採用されやすいと言えます。
スーパーのレジ打ちやコンビニ勤務の経験なども良いかもしれません。
受付は接客マナーや礼儀、正しい敬語がマスターできなくてはならない仕事です。
接客業経験がある人は、そういったマナースキルが身についていることも大きな強みです。
接客業の業務経験があるならば、それを活かすことを志望動機でもぜひともアピールしましょう。
事務スキルを習得している人
パソコン操作や書類作成などのスキルはとても重要なスキルです。
先程も紹介した仕事内容のようにメール対応やソフトウェアを使った作業がある可能性が高いため差をつけやすいです。
まだ慣れていない人も受付事務はパソコン操作や書類作成などのスキルを日常的に使うお仕事です。
これらのスキルを身につけることで、受付事務としてより高いレベルのサービスを提供できるようになるので頑張りましょう。
【受付事務 志望動機】企業が受付事務の志望動機で見ているポイント
受付事務は、企業の「顔」として来訪者と最初に接する重要なポジションです。
そのため、採用担当者は志望動機から応募者の人柄やホスピタリティ、長く働けるかどうかといった点を見極めようとします。
単に「人と関わるのが好きだから」といった抽象的な表現ではなく、なぜ受付という職種に惹かれたのか、どう企業に貢献できるのかを言語化することが求められます。
このセクションでは、面接官が注目する3つの観点をもとに、評価される志望動機のポイントを整理します。
- 受付業務を担う適性があるか
- 長期的に働く意欲や職業理解があるか
- 企業や業界への理解・共感があるか
受付業務を担う適性があるか
企業はまず、応募者に「受付として適性があるかどうか」を見極めようとします。
受付は来客や電話対応など、外部との最初の接点となるため、言葉遣いや表情、姿勢などの第一印象が極めて重要です。
また、相手に安心感を与えられる対応力や、状況に応じた判断力も問われる場面が多くあります。
志望動機では、自身の接客経験や周囲に与える印象、冷静に対応したエピソードなどを織り交ぜて、「適性」を具体的にアピールすることが評価につながります。
長期的に働く意欲や職業理解があるか
受付事務は比較的定型的な業務が多く、短期的に離職されてしまうと企業側にとっても負担が大きくなります。
そのため、企業は「なぜ受付を選んだのか」「将来どうなっていきたいのか」といった職業理解や長期的視点を重視します。
単に「通いやすい」「簡単そう」などの理由ではなく、「安定して受付としてキャリアを積みたい」「企業の顔としての責任感を持って働きたい」といった意欲が伝わる内容にすることで、信頼感が生まれます。
企業や業界への理解・共感があるか
企業が求めるのは、業務内容だけでなく、その会社や業界に対して興味・理解・共感を持っている人材です。
受付事務の仕事はどの企業にも共通して存在するため、企業ごとの特色に言及できるかどうかが差別化のカギになります。
「御社の理念に共感し、第一印象を担う受付として貢献したい」など、自社ならではの特徴と自分の考えを重ねる表現があると、志望動機に厚みが出て好印象につながります。
【受付事務の志望動機】受付の仕事のやりがい
受付の仕事のやりがいや達成感は、どのような部分でしょうか。
志望動機を書くためには、その仕事のやりがいや魅力を知っておくことも大事です。
受付の仕事の魅力を知ることで、ただなんとなくやってみたいという曖昧な気持ちではなく強い意欲が湧いてくるのではないでしょうか。
車販売の受付嬢やモデルハウスの受付、デパートのインフォメーションコーナーの仕事などさまざまな職場がありますが、共通しているやりがいについて紹介します。
直接人の役にたてる
施設に訪れた人や困っている人たちが、まず頼りにするのが受付です。
1日受付の仕事をすることで、非常に多くの人と接することになるでしょう。
訪れる人はそれぞれさまざまな目的がありますが、すべてに真摯に対応することで「ありがとう」と言ってもらえます。
たくさんの人に感謝の気持ちをダイレクトに言ってもらえるのは、受付の醍醐味と言えます。
多くの人に感謝される幸せな仕事なのです。
また何かに困っている人の役に立てることも、大きなやりがいにつながるはずです。
たとえば、落とし物を見つけた人が受付に届けて、そのことを放送します。
そして落とし主が訪れてホッとしている安堵の表情を見たときに、受付をしていて良かったと思うのではないでしょうか。
正しい言葉遣いが身につく
受付の仕事は、目上の人と接する機会が多いです。
そのため、正しい敬語が自然と身につきます。
社会人にとって不可欠である言葉遣いを、受付の仕事を通して学びましょう。
言葉遣いのみならず、所作についても正しいマナーを意識することになるはずです。
姿勢や身だしなみも今までより気を付ける必要があるかもしれません。
そのため結果的には美意識の向上にもつながっているといえます。
社会人として正しい言葉遣い・所作が身につくというのは非常にやりがいを感じるでしょう。
人脈が広がる
受付は会社を訪れた人たちと必ずコミュニケーションをとります。
そのため新たな出会いも多く、人脈が築きやすいです。
社会人として、コミュニティーは広ければ広いほど有利になります。
長い目で見た将来、受付の仕事で出会った人の力を借りる機会がでてくる可能性があります。
受付で人との関わりを持つことをやりがいに働く人も少なくないのではないでしょうか。
コミュニケーション力がつく
老若男女、国籍も問わずさまざまな人が受付にはやってきます。
すべての人と気持ち良く会話することが受付の人には求められます。
毎日たくさんの人と接することで、自然とコミュニケーション能力が発達するはずです。
受付の人が笑顔で対応することで、やってきた人みんなの満足度も高くなります。
サービス精神も必要ですし、明るく楽しく場を和ませる声のトーンも大切です。
どんなときでも笑顔で他人と接することができる力は、普段の人間関係においても大いにプラスに働くことでしょう。
コミュニケーション力がつくことは、受付の仕事の最大の魅力と言えるのではないでしょうか。
臨機応変な対応力がつく
1日受付にいると、想定外の出来事が起こることもあります。
マニュアル以外のことを質問されたときにどのように答えるかも、その人の仕事です。
また良いことばかりではなく、時にはクレームを言ってくる人もいるでしょう。
クレームにも冷静に対処し、みんなが気持ち良く動ける場を作らなければなりません。
一度に何人もの人がさまざまな用事で受付に来たときも、パニックにならずに落ち着いて1人ひとりの要件をクリアしてく力も求められます。
受付の経験により、臨機対応な対応力がつくはずです。
想定外のことが起きたときも適切な方法で対応できる力、その時々に合った方法を取り入れる柔軟さを学べるのはとても貴重です。
人生を切り抜ける上で役立つ能力となることでしょう。
【受付事務の志望動機】好印象を与える志望動機の考え方
志望動機で他の学生と差をつけるにはどうすればいいでしょうか。
魅力的な志望動機とは、企業の印象に残る志望動機のことです。
沢山の学生を一挙に知り、選考する企業の印象に残るような志望動機を作成しなければ就活において有利にはなれません。
ここでは、志望動機を作成する際に意識するべきポイントを説明します。
受付のやりがいから考えてみよう
志望動機はまず#受付の仕事のやりがいから逆算的に考えてみると良いかもしれません。
先に述べた受付の仕事内容ややりがいから自分が特に魅力を感じた項目を考えてみましょう。
なぜそのやりがいが自分にとって魅力的なのか、自分が受付の仕事で何を達成したいのか、などを考えることで、具体的な志望動機のフレームワークができるはずです。
やりがいを感じるポイントが他の人と同じであっても、その理由やそれに基づく目標は個性を際立たせます。
自分らしさをアピールできるくらい深堀りしてみてください。
受付の仕事を通してどのような力をつけたいか
仕事のやりがいと合わせて、自分が仕事でどのような力を身につけたいかを考えてみると良いです。
どのような力を身につけたいかというのはいわば入社後の目標になります。
入社後のビジョンが明確な学生のほうが企業から見ても魅力的です。
但し、実際に受付の仕事をしているわけではないため無理に考える必要はありません。
無理やり、思ってもみないことをアピールしてもむしろ企業からの印象がおちてしまうことがあります。
無理のない範囲で、考えられるひとは入社後の目標を伝えてみてください。
自分の人柄と結びつけて考えよう
面接は企業に自分のことを知ってもらえるチャンスです。
志望動機を自己PRなどと結びつけて考えるとさらにクオリティーの高いアピールできますのでぜひ実践してみてください。
他の質問と関連付けて話すと、さりげなく話に一貫性を持たすことができます。
質問ごとに答えが散らばっているよりも、人格的な面や目標が相似している方が企業も理解しやすいのです。
ぜひ他の質問と結びつけて志望動機を考えてみてください。
人柄と結びつけて考えることができると印象に残りやすいです。
【受付事務の志望動機】志望動機を考える際のポイント
人事担当者の心を打つ志望動機にするためには、大きく3つのポイントが挙げられます。
1つめに、志望動機では能力をアピールするだけでなくその力をどのように仕事に活かしたいのかを書くようにしましょう。
入社後の目標や夢も書くようにするのが理想です。
次に、たくさんの受付求人がある中で、その会社でなければダメな理由を定かにすることも重要です。
そして受付の仕事をするにあたっての心構えや覚悟についても述べましょう。
これはしっかりと現実を見ていること、会社や業務について研究していることのアピールにもなります。
経験が受付の仕事でどのように活かせるのか
受付に必要なコミュニケーション力や語学力、笑顔などを志望動機でアピールするのは大切です。
けれどもただアピールだけで終わってしまうのは、もったいないのです。
もう一歩レベルアップするには、いざ入社してからその力をどのように発揮したいのかも述べる必要があります。
このような文章を添えることで、能力をどう活かすかが伝わります。
会社の立地などもよく理解していると評価が高くなるでしょう。
具体的なエピソードを伝える
志望動機の文章は、口先ではなんとでもカッコいいことを言えます。
人事担当者が求めているようなことをつらつらと書くこともできるわけです。
しかしながら人事の人は就活生を見極める目を持っています。
口先だけの綺麗事では、バレてしまうでしょう。
そこで大切なのが、言いたいことを裏付ける実体験です。
実際に経験したエピソードを書くことで、志望動機がリアリティーを帯びてきます。
経験から出てくる話はとても説得力があり、人事担当者の心に響くはずです。
志望動機を裏付ける具体的なエピソードを書くことを心がけましょう。
具体的な数字を用いるなどの工夫で、よりいっそう論理的な文章になります。
その会社でないといけない理由をアピール
「なぜ弊社でなければいけないのか」という点を聞きたい人事担当者は多いものです。
これについて話すことができないなら、どこの会社でも良いのではと思われても仕方ありません。
このようにその職場ならではの雰囲気に共感を覚えたことを話してみるのも良いでしょう。
受付の仕事に対する意思を見せよう
受付の仕事のきれいで美しい面だけでなく、シビアな面においても見られているかどうかは重要です。
ネガティブな発言ではなく、厳しい面も捉えた上で働く覚悟があることを伝えるようにしましょう。
受付で難しい点は、やはりクレーム対応です。
またメンタルが不安定なときなども、常に笑顔でお客様に接しなければなりません。
こうした面について、自分なりの取り組み方や対応の仕方について説明することも必要です。
シビアな面も含めて「受付の仕事がしたい」という気持ちをしっかりとアピールするしたいものです。
キャリアプランを考えよう
単純に受付事務への熱意を伝えるだけではなく、キャリアプランも考えておくようにしましょう。
入社後にその業務を通じて実現したいことやどんなキャリアを歩みたいかは面接でよく聞かれる内容です。
この質問は、志望動機が本当のものなのか深掘りする目的で質問されることもあります。
キャリアプランが含まれていない、聞かれた時に答えられないと志望度が低いと思われるかもしれません。
入社して何を実現したいのか、あなたの入社後のプランを固めておき、志望動機に盛り込むようにしましょう。
【受付事務の志望動機】受付の志望動機の魅力的な構成
受付に向けた志望動機を作成する上でより魅力的な印象を与えるにはどうすればいいでしょうか?
PREP法に当てはめてみよう
志望動機を書く際には、PREP法を意識することで人事担当者に意欲が伝わりやすくなります。
PREP法とはビジネスシーンにおいて、伝わりやすい文章を書くために使われるフレームの一つです。
POINT(結論)、REASON(理由)、EXAMPLE(事例、具体例)、POINT(結論)の頭4文字を取ってPREPと呼びます。
上の構成に当てはめると、Pが要点、Rがその動機、Eがエピソード、Pは会社に貢献する意思となります。
志望動機をより魅力的に見せるためのコツを3点お話します。
以下のポイントを参考にしてみてください。
要点を参考に、志望動機を作成してみてください。
要点を最初に示そう
志望動機は、最初に要点を伝えましょう。
要点を最初に伝えると、それ以降の話が伝わりやすくなります。
最初に「今からこの話をします」ということを伝えておくと、聞き手はそれ以降のエピソードが何に関連しているのかなどを想像することができます。
要点を最初に示すことは志望動機の伝わりやすさに大きく関わります。
最初に話の道筋をたてるようにしましょう。
要点を最初に伝えておかないと、聞き手は貴方がなんの話をしてどのようなことを伝えたいのかわかりません。
感情の変化などと結び付けたエピソード
エピソードを伝える際には、感情や考え方の変化、価値観の変化などに着目して伝えるようにしましょう。
エピソードは、ただあったことを説明するだけではいけません。
エピソードをより魅力的に伝えるには自分らしさが重要となるのです。
いつ何があってどんなことを感じたのか、どう気持ちを切り替えてどのような成長をしたのかなど、感情や考え方の変化も併せて伝えるようにしましょう。
企業に貢献する意思を伝えて締めよう
志望動機は、自分がいかに企業に貢献できる人材であるかを伝えるチャンスです。
企業に貢献できる人材であることを自らアピールしましょう。
将来のビジョンを持っている学生は企業にとって魅力的です。
企業で働くことをイメージした発言で志望動機を締めると、企業もあなたと働くことを想像しやすくなります。
企業から内定をもらうことだけを目標にするのではなく、さらに先、入社後に活躍したい意志を示しましょう。
以下に紹介する例文で確認してみましょう。
【受付事務の志望動機】受付の志望動機例文5選
具体的に、受付求人の履歴書やエントリーシートに書く志望動機の例文について紹介します。
今まで見てきたように、受付に求められる能力には接客業経験や語学力、笑顔などが挙げられます。
それらに当てはまる自身の強みを志望動機でアピールできたなら好印象を持ってもらえるでしょう。
また熱い意欲が感じられることも重要ポイントです。
理論的で説得力のある文章にするために、PREP法も取り入れるようにします。
接客業経験を活かす
語学力を活かす
対応力を活かす
サークルや部活動での経験を活かす
【受付事務の志望動機】落ちる志望動機NG例と改善法
受付事務の志望動機では、伝え方次第でマイナスに受け取られてしまうケースもあります。
特に抽象的な表現や企業理解が浅い内容は評価を下げる原因に。
ここではよくあるNG例と、どう改善すれば印象を良くできるのかを解説します。
- 仕事を甘く見ている印象を与える
- やりたいことが曖昧な表現
- 企業理解が浅く、どこでも通じそうな内容
仕事を甘く見ている印象を与える
仕事を甘く見ている印象を与えるという質問や課題は、受付事務を志望する多くの人が直面するものです。
「受付事務=簡単な仕事」と誤解したまま志望動機を伝えると、やる気や責任感がないと受け取られやすくなります。
「誰かのサポートをしたい」という動機も、具体的な業務との関連性を示さなければ抽象的に聞こえてしまいます。
改善策としては、受付事務の業務内容を調べた上で「来客対応や社内調整を通じて企業イメージを高める立場に魅力を感じた」など、業務理解を前提に意欲を示すことが大切です。
やりたいことが曖昧な表現
やりたいことが曖昧な表現という質問や課題は、受付事務を志望する多くの人が直面するものです。
「人と関わる仕事がしたい」といった抽象的な表現は、どの職種でも当てはまるため印象に残りません。
より効果的なのは、「人と接する中で瞬時に相手の意図をくみ取ることにやりがいを感じ、前職でもクレーム対応や案内業務で感謝された」といった具体エピソードと結びつけることです。
受付事務のどの業務に自分がやりがいを感じるかを明確にすることで、説得力のある志望動機になります。
企業理解が浅く、どこでも通じそうな内容
企業理解が浅く、どこでも通じそうな内容という質問や課題は、受付事務を志望する多くの人が直面するものです。
「御社の受付として働きたい理由」が曖昧なままだと、「どの会社でもよかったのでは」と見られてしまいます。
企業ごとの特徴や理念、業界内でのポジションなどを事前に調べ、それに共感したポイントを志望動機に反映させましょう。
たとえば「地域に根差した事業展開に共感し、自分も第一印象を担う立場から地域の信頼を築いていきたい」と伝えると、企業理解が深いことが伝わります。
【受付事務の志望動機】面接でよくある質問と答え方
受付事務の面接では、志望動機に加えて職種理解や適性に関する質問がよく出されます。
あらかじめ頻出質問のパターンを知っておけば、事前に答えを準備しておくことができます。
ここでは実際によくある質問とその答え方のポイントを紹介します。
- 受付業務に向いていると思う理由は?
- なぜ他職種ではなく受付事務なのか?
- 臨機応変な対応経験を教えてください
「受付業務に向いていると思う理由は?」
「受付業務に向いていると思う理由は?」という質問や課題は、受付事務を志望する多くの人が直面するものです。
この質問では、自分の性格や特性が受付業務とどう結びつくかを明確に伝えることが大切です。
「誰とでもすぐに打ち解けられる性格で、緊張しがちな来客対応にも落ち着いて対応できる」といった具体的なエピソードや長所を交えて話すと効果的です。
また、自己評価だけでなく周囲からの評価(例:アルバイトでお客様対応が丁寧だと褒められた)なども加えると説得力が増します。
「なぜ他職種ではなく受付事務なのか?」
「なぜ他職種ではなく受付事務なのか?」という質問や課題は、受付事務を志望する多くの人が直面するものです。
企業側は「なぜ受付事務なのか」を明確に聞きたがります。
営業や事務など他の職種との違いを理解し、自分がその中で受付を選ぶ理由を伝えることが重要です。
「裏方として支えるポジションに魅力を感じる」「企業の第一印象を担う責任にやりがいを感じる」など、受付ならではの役割にフォーカスして語りましょう。
過去の体験と結び付けられれば、より納得感のある回答になります。
「臨機応変な対応経験を教えてください」
「臨機応変な対応経験を教えてください」という質問や課題は、受付事務を志望する多くの人が直面するものです。
受付業務では、急な来客やトラブルなどにその場で対応する力が求められます。
そのため、質問には「柔軟な対応力」「落ち着いた判断力」を証明するエピソードで答えるのが効果的です。
「電話応対中に別の来客対応を同時に行ったが、冷静に対処しスムーズに案内できた」など、具体的な場面を描写すると説得力が増します。
結果としてどんな成果が得られたかまで語れると、評価されやすくなります。
【受付事務の志望動機】受付の志望動機を考える際の注意点
受付の面接時の志望動機を考える際に、どのようなポイントに気を付けて志望動機を作成していけば良いのでしょうか?
一般的な事務職などと違い、会社の窓口として良い印象も悪い印象もどちらも与えてしまう職業ですので、企業の選考も慎重になりやすいです。
そこで、どのような志望動機を作成して想いを伝えれば、好印象を与えることができるかというポイントをご紹介します。
ぜひこの記事を参考にしていただき、憧れの受付員として働けるように、できる限りのことを学んでいきましょう。
客観的で具体的な根拠を伝える
受付の志望動機を考える際に、一番気を付けたいポイントは「客観的で具体的な根拠を伝える」ということです。
どういうことかというと、受付という職業柄も関係しますが、受付嬢などのキラキラしたイメージに憧れて志望する分、どうしてもアバウトな志望動機になりやすいです。
ですので、志望動機を書く前にしっかりと業務内容をもう一度深く学んでから、そのうえでどのような点に惹かれたのかを具体的に示す必要があります。
たとえば、「縁の下の力持ちになりたい。」というような抽象的なイメージの言葉を並べて志望動機を完成させることはあまりおすすめしません。
それよりも、表側での華やかな業務と裏側のクレーム処理などの厳しい業務のギャップも理解したうえで、どのような点に憧れたかを伝えることができれば、熱意もしっかり伝わるでしょう。
すでに志望動機を書いてしまっている人は、抽象的な文章になっていないかをもう一度確認してみましょう。
エピソードだけを伝えることはやめよう
エピソードをただ事実として伝えるだけではせっかくの魅力が伝わりません。
自分の人柄を上手に伝えるためには、エピソードを事実として伝えるだけではなく、発展的に自分らしさをアピールすることが大切です。
自分らしさとは、人柄をいかに上手に伝えるかがポイントです。
人柄が伝わるように、工夫してエピソードを発展的に伝えるようにしましょう。
嘘をつかない
これはどんな志望動機を書くにも当たり前に守るべきことですが、「嘘をつかない」ということが大切です。
受付の採用には、どのような人柄かも大切ですが、外見という点も大切になってきます。
ですので、身だしなみに日頃から気を遣っているという点を前面にアピールしていくのも良い方法ですが、普段そこまで気を遣っていない場合はいずれ嘘がわかります。
どんな仕事でも、嘘の志望動機は、就職してからだんだんと嘘とわかられてしまうものですが、受付業務は特にお客様と面と向かって対応する場面も多く、信頼できる人材を企業側も置きたいでしょう。
その点を考えると、深堀りしていくと嘘がわかわかってしまうような人材は、受付業務に就かせたくはないでしょう。
正直に自分がどのような人かを伝え、身だしなみに関しては嘘にならないように日頃から常に気にして生活していくことが大切です。
【受付事務の志望動機】受付の志望動機が思いつかない時の対処法
ここまで受付の志望動機を書く際の大切なポイントを書いてきましたが、実際に書いてみるとすんなり志望動機が出てくることはあまりありません。
そうなると、どうしてもありきたりで抽象的な言葉を並べたような志望動機で終わってしまうのが現実でしょう。
では、そのように行き詰まってしまった場合、どのように打開して印象に残るような志望動機を完成させることができるのでしょうか?
ここでは、2点に絞って志望動機がどうしても思いつかない場合の対処法をお伝えします。
この記事の内容を少しでも参考にしていただき、これらをきっかけとして自分自身の伝えたい熱意をしっかりと伝えていきましょう。
過去経験を深堀りする
一番志望動機を考えやすい方法としては、「過去に体験してきた経験などをもう一度思い出して、志望動機を深堀りしていく」ということです。
簡単にいうと、居酒屋などの接客業のアルバイトなどで経験した部分を参考にして考えていくのが一番早いです。
お客様と関わる仕事を過去にしたことがあれば、多少なりとも「接客での大切なことは何か」という点は理解できているのではないでしょうか。
その経験から志望動機を深堀りすることで、接客と通ずる点が多い受付という仕事の良さ・やりがい・就職後のビジョンなども徐々に見えてきます。
ここまで見えてくれば、後は相手に伝わりやすい言葉をチョイスしながら、何を一番伝えたいかを第一に考えて志望動機を完成させましょう。
そして、アルバイトでの体験など具体的な例も組み込むことも意識しながら完成させると、より読みやすく好印象を与えられます。
就活エージェントを活用する
もし接客業などのアルバイト経験などもなく、それでも受付の業務に魅力を感じ就職を志している方は、就活エージェントを活用しましょう。
就活エージェントは、自分の志望している業界の中でも自分の性格や特性に合った企業を見つけ出してくれます。
また、どのように就活をしていけば良いかわからずに行き詰まってしまった時も、就活エージェントに頼れば、無料で相談にも乗ってくれます。
自分自身で行きたい企業を探し出すのも大切なことですが、プロに任せて自分に本当に合う企業を見つけ出してもらうのもベストな選択でしょう。
もし就活エージェントを活用して就活をしたいという場合は、就活市場エージェントをご利用ください。
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自分らしい志望動機で受付の仕事に就こう
志望動機には自分らしさが重要です。
自分の性格や熱意が就活のカギになります。
本記事を参考にして、自分の言葉で魅力的な志望動機を作成してみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート