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大学生がアルバイトをする目的は?
大学生になってアルバイトを始めようと思っている人も多いでしょう。
学生でアルバイトをしている割合は64%ほどですから、3人に2人はアルバイトをしていることになります。
ちなみに、1週間あたりのアルバイト日数は平均で約3日、実施時間は14時間です。
アルバイトの目的はやはり「お金」でしょう。
充実した学生生活を過ごすためにはある程度のお金が必要です。
では、具体的にどのようなことにお金を使っているのでしょうか。
具体的な目的について見ていきましょう。
遊び
大学生にもなれば遊びにもいろいろとお金がかかってきます。
友達と食事に行ったり、飲み会やコンパに出席したりすれば1回で3,000円くらいのお金はすぐに飛んでしまいます。
恋人ができればデートのための資金も必要になるでしょう。
男性の場合はデート費用を割り勘で済ませるのも恥ずかしいでしょうから、単純に2倍のお金が必要です。
そのほかにも、彼女へのプレゼント代や旅行費用など、何かとお金が必要なシチュエーションが多くなるので、アルバイトは欠かせません。
20歳になれば、これまでできなかったこともできるようになります。
たとえば、競馬などのギャンブルも20歳になれば学生でも楽しめるので、楽しんでいる人も多いでしょう。
このような遊びのためにアルバイトをしている学生も多いのではないでしょうか。
部活、サークル
日本の大学は「入学が難しくて卒業が簡単だ」と言われるように、世界的に見ても勉強のために費やす時間が少なく、時間を持て余している学生も少なくありません。
そのような学生が暇の時間をどんなことに費やすのかと言えば、サークル活動や部活になります。
しかし、サークル活動や部活動もお金がかかります。
もちろん、どのようなサークルや部活に所属するかによって必要となるお金も変わりますが、たとえば、アメリカンフットボールのようにプレイするために防具などいろいろな道具が必要な部活の場合は年間で10万円・20万円といった金額が必要です。
そのほかにも合宿費や遠征費などが必要ですから、部活やサークルのためにアルバイトをしているという学生がいることもうなずけます。
学費、生活費
大学生の中には学費や生活費を稼ぐことを目的にアルバイトをしているというケースもよく見られます。
大学の入学費や学費は決して安い金額ではありません。
国公立の大学なまだ良いですが、私立の大学であれば年間100万円以上の学費がかかることも珍しくありませんし、医学部・薬学部ともなれば数百万円にもなります。
そのすべてを親が出してくれるという家庭は限られているので、自分でアルバイトをして学費を稼がなければならない学生もたくさんいます。
また、地方から東京の大学に進学するといった場合には部屋を借りなければなりません。
学費は援助してもらえても生活費までは援助できないという家庭もあるでしょうから、その場合もアルバイトしなければなりません。
社会勉強
お金を稼ぐことだけがアルバイトをする目的ではありません。
学生生活では経験できないようなことを経験したい、社会勉強をしたいといった目的でアルバイトをする学生もいます。
学生にとっては飲食店などのショップ店員は定番のアルバイトですが、このようなアルバイトでは小さな子どもから高齢者まで、さまざまな年代の人とコミュニケーションを取らなければなりません。
このような経験は就職してからも役立つスキルですが、周囲に同じ年代の人しかいない大学生活ではなかなか身につけることはできないでしょう。
また、社会に出てから必要になるビジネスマナーといったことも自然とマスターできるので、社会勉強としてアルバイトはとても有効です。
就活で言えるネタにするため
最近の就活では「ガクチカ」という言葉がよく使われています。
これは「学生時代に頑張ったこと、力を注いだこと」という意味であり、履歴書やエントリーシート、面接などではガクチカに関する質問が頻出となっています。
また、ガクチカは志望動機や自己PRといった内容にも密接に関係しているため、ガクチカがあると受け答えに説得力が出て選考結果にも大きく影響してきます。
しかし、「自分は学生時代、こんなことを頑張ってきた」と胸を張って言える学生というのはあまり多くありません。
学生時代を思い返してみてもガクチカがないと学生がほとんどです。
そこで、ガクチカを作ることを目的にアルバイトを始めるという学生も少なくありません。
引っ越しのアルバイトとは?
学生向けのアルバイト求人にはさまざまな業種・職種のものがありますが、その中でも比較的に人気が高くて求人数も豊富にあるのが引っ越し作業のアルバイトです。
ここでは引っ越しのアルバイトがどのようなものなのか、仕事内容や給料などについて詳しく紹介しています。
「先輩からは引っ越しのアルバイトは肉体的に結構つらいという話も聞くけれど、実際はどうなんだろう?」と気になっているなら、ぜひアルバイト探しの参考にしてください。
仕事内容
一口に引っ越しのアルバイトと言ってもその仕事内容は多岐にわたりますが、一番イメージしやすいのは荷物の運搬作業ではないでしょうか。
引っ越し前の荷物を搬出してトラックに積み込み、引っ越し先に移動したら荷物を搬入します。
エレベータのないマンションだとかなりの重労働となることもありますし、家の壁や柱などに傷をつけたりせずに丁寧に運搬しなければなりません。
梱包作業も引っ越しアルバイトの重要な仕事の1つです。
大手引っ越し業者ではおまかせプランというものがあり、本人の代わりにアルバイトが荷造りや荷解きまですべての作業を行うことがあります。
運搬作業のように重い荷物を運ぶことは少なく比較的軽作業なので、女性でもできる仕事となっています。
働き方の例
引っ越しのアルバイトがどのようなスケジュールで働いているのか気になる学生も多いと思いますので、ここでは1日の仕事の流れについて詳しく見ていきます。
引っ越しのアルバイトには短時間勤務の仕事もありますが、基本的には1日8時間以上の勤務となるので拘束時間は長めです。
作業の効率が悪いと1日10時間を超えることもあります。
アルバイトの場合は朝に出勤したらお客様の家へ向かい、午前中は主に荷物をトラックへと搬出します。
休憩を挟んで昼食を済ませたらお客様の新居へ向かい、到着し次第トラックから荷物をおろして搬入作業の開始です。
お客様が希望する場合は搬入した荷物の荷解きを行い、荷物を家具などに収納することもあります。
すべての作業が済んだら終了となります。
年齢層
引っ越しのアルバイト求人は年齢制限がないものがほとんどですが、体力的にキツいので他職種のアルバイトに比べると平均年齢は低めです。
大学生から30代後半といった人がメインですが、普段体を動かしていない人には少々つらいかもしれません。
一方で体力的に自信があるのならば40代でも十分に働けるでしょう。
引っ越しのアルバイトは女性には難しいと思われているかもしれませんが、実際には女性のアルバイトもたくさんいます。
もちろん、女子大生でも問題なく働くことが可能です。
ただし、女性の場合は運搬作業よりも梱包作業がメインです。
梱包には細かい気遣いが必要となるので、男性よりも女性に向いている仕事と言えるでしょう。
給料
「引っ越しのアルバイトは給料が良い」という話を聞いたことがある人も多いのでないかと思いますが、実際はどうなんでしょうか。
東京の場合、学生アルバイトの平均的な時給は950円~1,000円程度となっていますが、引っ越しアルバイトの場合は1,100~1,500円程度です。
デスクワークなどと違って体を使うガテン系の仕事なので、やはり時給は高めとなっています。
「大学で運動系の部活やサークルに所属していて体力的に自信がある」という学生や、「大学の学費や生活費を自分で稼がなければならないので少しでも収入の良いアルバイトをしたい」といった学生にとっては短時間で効率的に稼げる引っ越しのアルバイトはオススメでしょう。
アルバイト
引っ越しのアルバイトは時給制のところもありますが、日給制を採用している方が一般的です。
日給にすると1万~1万2,000円程度の金額を1日に稼げるので、シフトの入れ方によってはかなりまとまった金額を得られます。
もしも作業がスムーズに進んで予定より早く作業が終わったときでも、日給制なら1日分の給料がまるまるもらえるのもうれしいポイントです。
ただし、引っ越しは時期によって繁閑の差が激しく、暇な時期にはアルバイトをしたくてもできないケースもあります。
そのため、収入は不安定です。
正社員
アルバイトと違って引っ越し業者の正社員の場合は給料は月給制です。
給料の額は企業の規模によっても異なりますが、誰もが知っているような知名度のある引っ越し業者の正社員であれば一般のサラリーマンの平均年収とほとんど変わらない額をもらえます。
引っ越し業者の場合はアルバイトから正社員への登用も積極的に行っているので、正社員になることを目的にアルバイトをするのも悪くないでしょう。
また、より高い収入を得るためには独立開業という選択肢もあります。
引っ越しでアルバイトをするメリット
引っ越しのアルバイトは力仕事ということもあって敬遠する人も多いですが、仲間と力を合わせて1つの仕事をやり遂げるというやりがいのある仕事であり、実際に引っ越しアルバイトを経験してみると「やって良かった」と思えるところもたくさんあります。
ここでは引っ越しのアルバイトをやることでどのようなメリットを実感できるのかについて詳しく説明します。
引っ越しアルバイトをやろうか迷っている人は参考にしてください。
稼げる
引っ越しのアルバイトの一番のメリットであり魅力なのは、やっぱり「お金が稼げる」ことでしょう。
引っ越し作業は重い荷物を運ぶという重労働のため、ほかのアルバイトよりも単位時間あたりの給料は高くなります。
先ほども説明したように、引っ越しのアルバイトは時給で1,100~1,500円、日給でも1万円以上となりますから、少しでもたくさん稼ぎたいという学生には最適なアルバイトと言えるでしょう。
また、日払いのアルバイトも多いので金欠になったときや急な出費があるときなどにもうれしいアルバイトです。
週末に突然サークルの飲み会が入ったときや、彼女の誕生日プレゼントを買いたいけれどお金がないといったときは魅力的です。
筋トレになる
引っ越しのアルバイトでは家具などの重い荷物を持って階段を上り下りしたり、トラックと家の間を荷物を運びながら何往復もしたりします。
このように引っ越しアルバイトは基本的に力仕事なので、働くことで自然と筋肉隆々のたくましい体型を手に入れられるのがメリットです。
しかも荷物運びは全身運動なので、腕や胸など特定の部分だけでなく体全体をバランス良く鍛えられます。
通常、体を鍛えようと思ったらトレーニングジムに通ったりしますが、ジムに通えば毎月数千円かかります。
しかし、引っ越しのアルバイトならばお金をもらいながら筋トレできるわけですから、とてもお得です。
もちろん、ダイエットしたいという人にもオススメです。
引っ越し作業員としてアルバイトをするデメリット ※構成書に記載あり
ほかのアルバイトよりも時給がよく効率的に稼ぐことができ、働きながら体を鍛えられるというメリットもある引っ越しのアルバイトですが、もちろんメリットばかりではありません。
デメリットとなってしまうこともいくつかあります。
引っ越しのアルバイトをするならばメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、自分にとってメリットが大きいのか、それともデメリットの方が大きいのかを前もって確認しておくと後悔しないでしょう。
上下関係が厳しい可能性あり
引っ越しのアルバイトは人間関係がとても重要です。
基本的に引っ越しは数人が1つのチームとして作業にあたり、重い荷物があれば2人がかり・3人がかりで運搬することになるからです。
チーム皆が力を合わせることができれば、効率的に作業を進められますが、引っ越しのアルバイトはいつも同じチームで現場に向かうわけではないので、人間関係を構築するのは簡単なことではありません。
また、引っ越しのアルバイトは体力が物を言うので、求人には普段から体を鍛えている体育会系の運動部や運動サークルに所属している学生が比較的多く募集してきます。
その結果、上下関係が厳しくなり、チーム内がギクシャクしてしまうこともよくあります。
体育会系のノリが苦手だという人にはデメリットとなるでしょう。
体力が必要
引っ越しのアルバイトは冷蔵庫や洗濯機といった大型家電、収納棚やソファなどの大きな家具を運ぶことになるので、それ相応の体力が必要です。
体力に自信がない人や普段あまり体を動かしていない人がこのような作業をすると筋肉痛になってしまったり、場合によっては腰を痛めてしまったりして、その後数日間は動くこともままならないような状態になってしまう可能性も否定できません。
引っ越しのアルバイトはほかのアルバイトに比べると給料が良いのがメリットですが、体を壊してしまって働けなくなってしまったら継続的に働くことができなくなって、結局は収入が減ってしまうことになります。
安定的な収入を得たいなら、体調管理をしっかりと行う必要があるでしょう。
1日単位で働くことも多い
引っ越しアルバイトの求人を見ると、「1日からでもOK」といったコピーをよく目にします。
これは引っ越しのアルバイトが基本的に1日仕事だからで、1日ガッツリと働いてまとまったお金を稼ぎたいという人にはメリットです。
しかし、1日仕事ということは朝から晩まで長時間にわたって拘束されるということを意味しているので、1日のうちで暇な数時間だけ働きたい人にはあまり向いていません。
また、1日の間でこなす仕事の量は最初から決まっているので、仕事が終わらない場合は残業しなければならなくなります。
もちろん残業代は支給されますが、経験者が少ない場合などは仕事が終わる時間が読みづらいのもデメリットでしょう。
引っ越し作業員としてアルバイトすることによって身につくスキル
引っ越しのアルバイトと言うと給料の良さだけがクローズアップされがちですが、メリットはそれだけではありません。
引っ越し作業はお客様の大切な家財道具を扱う仕事であり、また、お客様の眼前での作業となるため、信頼を損なわないために研修制度もしっかりしていています。
研修や作業を通じてさまざまなスキルを身につけられるので、お金を稼ぎながらスキルを身につけて自分を成長させたいという人にはオススメのアルバイトです。
物事の段取りを効率的に考える
引っ越しのアルバイトでは荷物の梱包・運搬・輸送・搬入・配置という一連の作業が必要です。
ですから、段取りが悪くて荷物の梱包の時点で遅れが出てしまうと、次の作業にもその遅れが持ち越されることになり、作業がどんどん後ろへズレてしまうことにもなりかねません。
引っ越しのアルバイトは基本的に1日仕事でその日の仕事量は決められているので、段取りを間違えてしまうといつまでも帰れないことになってしまいます。
しかし、作業に慣れてくると細かい段取りも理解できるようになり、作業時間も大きく短縮できるようになります。
作業時間が短縮できれば仕事も早く終わるので、効率的に稼げるでしょう。
元気にハキハキとした姿勢
先ほども説明しましたが、大手の引っ越し業者では研修制度が非常に充実しています。
なぜなら、荷物の梱包や運搬には丁寧で正確な作業が必要になりますし、お客様の荷物をお預かりするということで信頼関係がとても大切だからです。
そのため、お客様への挨拶や応対についても、明るくハキハキとした姿勢が求められます。
元気なハキハキとした姿勢は体育会系のノリも影響しています。
デメリットのところで書いたように、引っ越しのアルバイトは体育会系の学生が多く上下関係が厳しい傾向があります。
そのため上の人の指示などには大きな声で返事をするといった習慣がつきやすいのも事実です。
引っ込み思案で人前で大きな声を出すのが苦手なら、弱点克服のためにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
体力がつく
普段からあまり運動していない人が引っ越しのアルバイトをするのは体力的になかなかつらいものがありますが、無理をせずに適切なシフトで仕事をしていれば荷物を運んで階段を上り下りしている間に自然と体力がついてきます。
引っ越しのアルバイトを適度な運動と考えれば健康増進にも役立つので、健康的な生活を心がけてたいと考えている人には向いている仕事と言えるかもしれません。
また、重い荷物は腰を伸ばしたまま腕の力だけで持ち上げようとすると体への負担が大きくなり、ぎっくり腰などを引き起こす要因となります。
しかし、引っ越しのアルバイトで重いものを持ち上げていると、いつのまにか体に負担の少ない運搬スキルが身につきます。
これは大きな怪我を防ぐ意味でとても大切なスキルです。
就活で有利になる点
金銭的にはアルバイトをする必要がないにも関わらず、アルバイトに精を出す学生もいます。
これは、アルバイトが就活で有利に働くことがあるからです。
もちろん、引っ越しのアルバイトも就活で有利になるケースがあります。
そのためにも、「引っ越しのアルバイトを通じてどのようなことを学んだのか」、そして「学んだことを仕事にどのように活かせるのか」といった点について上手にアピールできるように準備しておきましょう。
生産性を極められる点
引っ越しのアルバイトを自己アピールにつなげて就活を有利に運ぶなら、「生産性の向上」や「効率的なものの考え方」は大きな武器です。
「引っ越しのアルバイトの中で作業のスピードを上げるためにどんな努力をしたのか」、「努力の結果どのような成果を出すことができたのか」ということをエピソードを添えて上手に伝えてみましょう。
このとき大切なのは、志望する企業の業務をどのように効率化できるのかについて触れることです。
単に「私はこんな方法で作業を効率化して生産性を向上させました」で終わるのではなく、「御社の業務においてこのような効果をもたらせます」というところまで言及すると、採用担当者も興味を持って話を聞いてくれるでしょう。
責任感
引っ越しのアルバイトは夏の暑い中でも冬の寒い中でも、ひどい雨や風の中でも重い荷物を運ばなければなりません。
このようなキツい仕事を長く続けるためには、どんな仕事も最後まで投げ出さないでやり遂げることのできる忍耐力や責任感が必要です。
この忍耐力や責任感は会社に入ってからも必要な能力です。
仕事はいつも順風満帆ではなく、時にはうまく行かずに大きな壁にぶつかって重圧として目の前に立ちはだかることもあります。
このときに引っ越しのアルバイトの経験を通じて「自分はどんな障害にも屈することなく責任を持って物事にあたり、最後までやり遂げる気概を持っている」とアピールできれば、内定に大きく近づけるでしょう。
チームワーク力
引っ越しのアルバイトは数人でチームを組んで作業にあたるので、仲間同士でコミュニケーションを取りながらチームワーク良く仕事を進めていくことが求められます。
これは会社に入ってからも同じです。
自分1人だけでできる仕事というのはたかが知れていて、規模の大きな仕事をするためには大勢の社員がチームの中でそれぞれの力を十分に発揮して、その力を合わせなければなりません。
時にはリーダーシップを発揮して対立した意見を調整したり、時には能力を十分に発揮していない社員について適切なサポートを行ったりして、チームワーク力を最大限に発揮させられる能力を、アルバイトを通じて学んできたことをアピールしてみましょう。
きっと選考に有利に働くはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート