Sierとは
Sierは、システムインテグレーターの略称であり、企業や官公庁などに対してITシステムの企画、設計、構築、運用を行う専門企業のことを指します。
コロナ禍を契機に進んだDX(デジタルトランスフォーメーション)により、Sier業界はさらなる成長を遂げています。
特に、官公庁や金融機関向けの大規模プロジェクトが増え、業界全体として好調が続いており、今後もITシステムの導入と更新が加速することが予想されています。
Sierの売上高ランキング(国内)
次に、国内の主要なSierの売上高ランキングを紹介します。
各企業の特徴や強みについても簡単に触れているので、参考にしてください。
【1位】NTTデータグループ
- 会社名: 株式会社NTTデータ
- 設立年: 1988年
- 本社所在地: 東京都江東区豊洲3-3-3
- 代表者: 社長 本間 洋
- 従業員数: 約140,000人(グループ全体)
- 上場市場: 東京証券取引所プライム市場
NTTデータグループは売上4兆3673億円、営業利益3095億円を誇る、日本最大級のSierです。
- システムインテグレーション: 企業向けITシステムの設計・構築・運用をサポート
- コンサルティングサービス: ビジネスプロセスやIT戦略に関するコンサルティング提供
- デジタルソリューション: AI、IoT、ビッグデータを活用したデジタル変革支援
- 金融ITサービス: 銀行、保険、証券業界向けのシステム開発および運用サービス
- 公共分野ITサービス: 官公庁、地方自治体向けのITソリューション提供
特に、官公庁向けの大型案件に強みを持っており、公共システムの構築や運用において国内随一の実績を誇ります。
また、国内だけでなく海外展開も積極的に行っており、グローバル市場での存在感も高まっています。
【2位】NEC
- 会社名: 日本電気株式会社(NEC)
- 設立年: 1899年
- 本社所在地: 東京都港区芝五丁目7-1
- 代表者: 社長 森田 隆之
- 従業員数: 約110,000人(グループ全体)
- 上場市場: 東京証券取引所プライム市場
NECは売上3兆4772億円、営業利益1880億円を記録しており、ネットワーク関連システムの開発において強い実績があります。
- ITサービス:システムインテグレーション、クラウドサービス、AI活用ソリューション
- ネットワークソリューション:通信インフラの構築・運用、5G関連技術
- 公共・社会基盤:政府、地方自治体、交通、医療向けのITソリューション
- 安全・セキュリティ:バイオメトリクス認証、セキュリティシステムの提供
- デバイス:半導体や電子部品の開発・製造
特に、高速通信規格「5G」やインフラ構築において他社と差別化された技術力を持ち、企業や官公庁に幅広いソリューションを提供しています。
【3位】富士通
- 会社名: 富士通株式会社
- 設立年: 1935年
- 本社所在地: 東京都港区東新橋1-5-2
- 代表者: 社長 時田 隆仁
- 従業員数: 約124,000人(グループ全体)
- 上場市場: 東京証券取引所プライム市場
富士通は売上3兆7560億円、営業利益1602億円を記録し、特に金融機関や官公庁向けのITシステム構築に強みを持っています。
- ITサービス:システム構築、クラウドサービス、ネットワークソリューション
- ハードウェア:サーバー、ストレージ、ネットワーク機器の開発・販売
- ソフトウェア:AI、データ分析、IoTに関するソフトウェア開発
- DX支援:デジタルトランスフォーメーションに関するコンサルティングおよび実行支援
- テレコミュニケーション:通信技術およびネットワークサービスの提供
みずほFGをはじめとする大手金融機関との長期的な取引や、自治体向けのシステム開発で安定した成長を続けています。
【4位】日立製作所
- 会社名: 株式会社日立製作所
- 設立年: 1910年
- 本社所在地: 東京都千代田区丸の内1-6-6
- 代表者: 社長 小島 啓二
- 従業員数: 約295,000人(グループ全体)
- 上場市場: 東京証券取引所プライム市場
日立製作所は売上9兆7287億円、営業利益7752億円を誇り、特に社会インフラ関連のITソリューションに強みを持っています。
- ITサービス:システムインテグレーション、クラウド、IoTソリューション
- 社会インフラ:鉄道、電力、エネルギー、建設関連の事業
- 産業システム:産業機械、ロボティクス、FAシステムの開発・提供
- ヘルスケア:医療機器、デジタルヘルスケアソリューションの提供
- 自動車システム:車載機器、電動化技術、自動運転技術の開発
公共インフラを支える大規模システムの構築や運用を行い、グローバルな視点で社会課題の解決に貢献しています。
【5位】アクセンチュア
- 会社名: アクセンチュア株式会社
- 設立年: 1989年(日本法人)
- 本社所在地: 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ
- 代表者: 社長 江川 昌史
- 従業員数: 約720,000人(グローバル)
- 上場市場: NYSE(ニューヨーク証券取引所)
アクセンチュアは売上9兆9916億円、営業利益1兆3728億円を記録し、世界的なコンサルティングファームとしても高い評価を得ています。
- 戦略コンサルティング:ビジネス戦略や経営戦略の立案・実行支援
- テクノロジーサービス:システム開発、クラウド、AI、デジタルソリューションの提供
- デジタル変革支援:DX推進に関するコンサルティングおよび実装支援
- 業務プロセスアウトソーシング:経理、人事、IT業務のアウトソーシングサービス
- サステナビリティサービス:企業の環境・社会課題解決に向けたソリューション提供
ITコンサルティングを通じて、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、クライアントのビジネスプロセス改善に貢献しています。
Sierの平均年収ランキング
Sier業界の平均年収ランキングを紹介します。
このランキングは、Sier企業の中での給与水準を示していますが、給与だけでなく、待遇や福利厚生も重要な要素となります。
Sierは技術力が評価される業界であり、専門スキルを磨くことで高い年収が期待できる一方、勤続年数や役職によって給与の伸びが異なる点にも留意が必要です。
それぞれの企業での待遇面についても、参考にしてみてください。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 電通国際情報サービス | 1128万円 |
2位 | 日本オラクル | 1126万円 |
3位 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 1028万円 |
4位 | オービック | 1006万円 |
Sierの就職人気企業ランキング
次に、Sier業界の就職人気企業ランキングを紹介します。
順位 | 企業名 |
---|---|
1位 | Sky |
2位 | NTTデータ |
3位 | 日立ソリューションズ |
4位 | SCSK |
5位 | NTTコムウェア |
6位 | 伊藤忠テクノソリューションズ |
7位 | 富士ソフト |
8位 | NECソリューションイノベータ |
9位 | TIS |
10位 | ジャステック |
Sier業界は、IT業界未経験者にも採用枠が広いことから、文系学生や非情報系学生にも人気が高いのが特徴です。
また、安定した事業基盤を持つ大手企業や、将来性の高いIT技術を扱う企業が上位にランクインしています。
多くの学生が、最先端技術やDXに関わるキャリア形成を目指してSier業界を選ぶ傾向にあります。
Sierの仕事内容/ビジネスモデル
Sierの仕事内容は、顧客の課題に応じてシステムを構築・運用することが中心です。
顧客の要望をもとに、ITシステムの提案や設計を行い、実際の開発・運用フェーズを通じてシステムの安定稼働をサポートします。
多くのプロジェクトで、大手Sierが受注し、下請け企業と協力してシステム開発を行うことが一般的です。
多重下請け構造
大手Sierは、クライアントからシステム構築を一括で受注し、下請け企業に作業を分担させます。
この多重下請け構造によって、複数の企業が協力してシステム構築を行うことで、効率的なプロジェクト進行を実現しています。
ただし、下請け企業の多さによって、スケジュール管理やコスト管理が難しくなるケースもあります。
コンサル領域
Sierは、システム構築だけでなく、コンサルティング業務も行います。
顧客の課題に対し、最適なシステム構築の提案を行うほか、業務プロセスの改善や、業務効率化に向けたアドバイスを提供します。
また、企業のDX推進やクラウドシフトの支援など、最新のIT技術を駆使したコンサルティングも手掛けています。
知っておきたいSier用語
Sier業界でよく使われる用語を紹介します。
これらの用語を理解しておくことで、業界特有の知識を深め、Sier業界への理解を高めることができます。
オファリング
オファリングとは、顧客の課題に応じて、ハードウェアやソフトウェア、サービスをパッケージ化して提供することを指します。
オファリングは、顧客のニーズに応じた柔軟な提案を行い、ビジネスのスピード感を高めることが目的です。
モダナイゼーション
モダナイゼーションは、レガシーシステムを最新の技術にアップグレードするプロセスのことを指します。
これにより、システムの効率性や保守性が大幅に向上し、運用コストの削減や業務の効率化が期待できます。
企業のDX化を加速させる重要な施策として、多くの企業で導入されています。
Sierの職種
Sier業界では、プロジェクトマネージャー(PM)やシステムエンジニア(SE)といった職種が主要な役割を担っています。
これらの職種は、システムの構築から運用までの全工程に関わる重要なポジションです。
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の計画を立案し、人員、予算、品質の管理を行います。
また、クライアントとのコミュニケーションを取りながら、プロジェクトの進捗を把握し、リスク管理を行う重要な役割を担っています。
PMは、システム開発のスムーズな進行とクライアントの期待に応える結果を出すための重要な存在です。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、システムの設計・開発を行い、要件定義やプログラム開発を担当します。
また、システムの稼働後も、運用・保守を行い、必要に応じて改善提案を行うことが求められます。
SEは、顧客の要望を形にする役割を担い、チーム全体の要となるポジションです。
Sier業界の近年の動向年表
ここでは、Sier業界の近年の主な動向を年表形式で振り返ります。
年 | 企業名・出来事 |
---|---|
2015年 | 日立製作所がアメリカビッグデータ分析会社を買収 |
2016年 | NTTデータが米デルのITサービス部門買収 |
2018年 | 富士通がレノボグループにパソコン事業を売却 |
2019年 | NECがデンマークのIT最大手を買収 |
2020年 | 富士通がDX子会社リッジラインズ、国内中堅向けSI会社の富士通Japanを設立 |
2021年 | NECとSCSKがデータセンター事業で協業を開始 |
2022年 | NTTがグループの海外法人事業をNTTデータに統合 |
2023年 | NTT会社が持ち株会社体制に移行 |
2024年 | 富士通がサーバやストレージなどのハードウエア事業会社 エフサスサステクノロジーズを設立 |
Sier業界では、グローバル市場への展開や、国内におけるDX推進の影響で、各社が積極的にM&Aや事業拡大を進めています。
Sierで働くメリットとデメリット
Sier業界で働くメリットには、高い給与や充実した待遇が挙げられます。
また、システム構築に関わる汎用的な技術を習得でき、IT以外のスキルも身につけやすい環境が整っています。
システム開発の現場では、論理的思考力や問題解決能力が磨かれるため、今後のキャリア形成においても大きなメリットとなります。
一方で、ブラックな環境での労働や厳しい納期管理に直面する可能性もあるため、注意が必要です。
Sierに向いている人
Sier業界に向いている人は、要件定義や設計といった上流工程を担当したいと考える人です。
また、コミュニケーション能力や論理的思考力を活かして、プロジェクトを円滑に進めたいと考える人にも適しています。
さらに、柔軟な思考力と対応力を持つ人が成功しやすい業界と言えるでしょう。
Sierで働くために必要なスキル
Sierで働くためには、高いコミュニケーション能力や論理的思考力、柔軟性が求められます。
特に、クライアントの要望を的確に把握し、技術的な解決策を提示できる能力が求められます。
コミュニケーション能力
クライアントの要望を正確に把握し、最適なソリューションを提案するためには、優れたコミュニケーション能力が不可欠です。
クライアントと円滑に連携することで、プロジェクトの成功につなげることが可能です。
論理的思考力
Sierの仕事では、複雑なシステム設計や課題の解決が求められるため、論理的に物事を考える力が重要です。
論理的な思考力が、システムの効率的な開発と、運用におけるトラブルシューティングに役立ちます。
柔軟性
プロジェクト進行中に発生するトラブルや変更に対応するためには、柔軟な思考と冷静な判断力が必要です。
想定外の問題が発生しても、冷静に対処できる柔軟な対応力が求められます。
Sierと関わりの深い業界
Sierは、多くの業界と密接に連携しながら事業を展開しています。特に、AI、クラウド、ソフトウェア、サイバーセキュリティ、コンサルティング業界などとの関わりが非常に強いです。それぞれの業界との関連を詳しく解説します。
1. AI(人工知能)業界
近年、人工知能(AI)技術の発展は著しく、SierはAIを活用したシステム構築に大きな役割を果たしています。
AIを活用することで、顧客の業務を自動化したり、ビッグデータを解析して意思決定の支援を行うシステムの開発が進んでいます。
例えば、顧客の購買データ分析や、生産ラインにおける最適化システムなど、さまざまな業界でAIソリューションを提供することで、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
2. クラウド業界
クラウド技術は、Sierが提供するソリューションにおいて最も重要な要素の1つです。従来のオンプレミス型システム(社内設置型)から、クラウドベースのシステムへ移行する企業が増加しており、Sierはこの移行を支援しています。
クラウド環境を用いることで、企業はインフラの運用コストを削減し、柔軟かつ迅速に新しいサービスを展開することが可能になります。
Sierは、クラウドインフラの構築や運用、セキュリティ対策までを提供し、顧客のビジネス変革をサポートしています。
3. ソフトウェア業界
システム開発には、必ずソフトウェアが不可欠です。Sierは、顧客の業務に合わせたカスタマイズされたソフトウェア開発を行い、ビジネスプロセスの効率化を支援しています。
また、パッケージソフトウェアの導入や、オーダーメイドのソリューションを提供するなど、ソフトウェア開発と導入を軸に、顧客のニーズに応じた最適なシステムを構築しています。
4. サイバーセキュリティ業界
ITシステムの普及に伴い、サイバーセキュリティの重要性が急速に高まっています。Sierは、顧客がサイバー攻撃やデータ漏洩から保護されるよう、セキュリティ対策の強化をサポートしています。
特に、金融機関や官公庁といった、機密性の高いデータを取り扱う業界に対して、厳格なセキュリティ要件を満たすソリューションを提供することが求められています。
Sierは、ファイアウォールの導入やネットワークセキュリティの監視、サイバー攻撃に対するリスク管理など、広範なセキュリティサービスを提供しています。
5. コンサルティング業界
Sierは、単にシステムを構築するだけでなく、コンサルティング業務も重要な役割を担っています。企業がITシステムを活用して、どのようにビジネスを改善できるかをアドバイスし、最適なソリューションを提案します。
特に、業務プロセスの効率化や、DX推進のためのIT戦略立案など、顧客の経営課題に深く関わるアドバイザリー業務が増加しており、ITコンサルタントとしての役割も担っています。
これらの業界との密接な連携により、Sierは多様なソリューションを提供し、ITの専門知識を駆使したビジネス支援を行っています。今後も、これらの分野での技術革新が続くことで、Sier業界はさらなる成長を遂げるでしょう。
Sierが人気な理由
Sier業界が人気を集める理由は、いくつかの要因に基づいています。
特に、多様なキャリアパスの選択肢や、IT業界未経験者にも門戸が広い点が学生や転職者にとって魅力的です。
1. 未経験者でも挑戦しやすい環境
Sier業界は、情報系の学位を持っていない学生や、IT業界未経験者でも採用されやすい点が特徴です。
多くの企業が、研修プログラムやOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を充実させており、入社後に必要な技術や知識を学ぶことができる環境を整えています。
そのため、異業種からのキャリアチェンジを目指す方にも人気が高く、ITスキルをゼロから習得したい人にとっては魅力的な選択肢です。
2. 安定した業界と企業規模の大きさ
Sier業界は、官公庁や大手企業を主要顧客に持つため、安定した受注と収益を確保できる点が人気の一因です。
特に大手Sierは、社会インフラや公共システムの構築・運用を担っているため、経済の変動に左右されにくいのが特徴です。
さらに、グローバルな事業展開も積極的に行っており、国内外で長期的な成長性が期待できることも、Sierの魅力となっています。
3. 多岐にわたるプロジェクトでの経験
Sierの仕事は、単にシステムを構築するだけでなく、顧客の業務プロセス改善や、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援など、多様なプロジェクトに関わることができます。
このため、業界を問わず幅広い経験が積める点が、特に若手のエンジニアやプロジェクトマネージャーにとって大きな魅力です。
また、金融、製造、小売、公共機関など、異なる業界や分野に携わるチャンスがあり、将来的に様々なキャリアパスを選択できる可能性が広がります。
Sierの注意点
続いて、Sierに就職する際の注意点について解説します。
Sierは大変人気で倍率が高い反面、イメージと異なっていた、という理由での離職数も大変多いです。
事前に、どのようなところに罠があるのかを確認しておきましょう。
ブラックな環境が多いとされている
Sier業界では、長時間労働や休日出勤が多く、厳しい労働環境が一部で指摘されています。
特に、納期に追われるプロジェクトでは、労働時間が長くなる傾向にあるため、労働環境には注意が必要です。
仕事の納期が厳しい
Sierの仕事では、厳しい納期管理が求められ、短期間でのシステム構築を迫られることも多く、ストレスがかかる場面もあります。
プロジェクトがスムーズに進行しない場合、急な変更対応や追加作業が発生することもあり、労働時間が長引くことがあるのです。
Sierに就職したい人からよくある質問
ここでは、Sier業界に就職を目指す方から寄せられるよくある質問を紹介します。
これらの質問を事前に把握しておくことで、就職活動での対策がしやすくなります。
SIerは、クライアント企業の要望に基づいて、システムの設計、開発、導入、運用、保守を行う企業です。具体的には、業務システムやインフラの提案から実装までを手掛け、クライアントのビジネスをITの側面からサポートします。
SIerに向いている人は、コミュニケーション能力が高く、チームでの協働が得意な人です。また、技術に対する興味や向上心を持ち続けられること、クライアントの要望に柔軟に対応し、解決策を見つける姿勢が重要です。
SIerの仕事はプロジェクトのスケジュール管理やクライアント対応が求められるため、時には忙しくなることがあります。しかし、プロジェクトを通じてスキルが磨かれ、達成感を得られることが多い職種です。また、企業によっては働き方改革が進んでいるため、バランスの取れた勤務が可能なところもあります。
SIerに就職するためには、基本的なプログラミングスキルやITに関する知識が求められます。また、システム設計やプロジェクト管理に関する知識、クライアントと円滑にコミュニケーションを取るための対話力も重要です。さらに、近年はクラウドやAIなどの新技術に精通していることがアドバンテージとなる場合があります。
SIer業界は今後も需要が高いと予測されています。デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展や、クラウド、AI、IoTなど新しい技術の導入により、多くの企業がシステムを再構築・改善しようとしています。これに伴い、SIerの役割もますます重要になっていくでしょう。
SIerは複数のクライアントの要望に応じてシステムを設計・構築するのに対し、事業会社のIT部門は自社のシステム運用や改善に専念する役割です。SIerでは幅広い業界やプロジェクトに携わる機会がある一方、事業会社のIT部門では長期的に特定の業務システムに関わることが多いです。
Sier内定のためには徹底的に企業研究をしよう
Sier業界での内定を目指すには、徹底的な企業研究が不可欠です。
各企業の特徴や事業内容を把握し、自分に合った企業を見つけましょう。
企業ごとの強みや技術領域を理解することで、面接や書類選考でアピールする材料になります。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート