サイレントお祈りとは
皆さんはサイレントお祈りという言葉を聞いたことがあるでしょうか。サイレントお祈りとは「不採用の通知を企業が送ってこないこと」です。「それだと落ちたのかどうかわからないじゃん」と考える就活生も多いでしょう。その通りです。サイレントお祈りは正式に不採用の通知が届くわけではありません。
要は「連絡が来ないんだから、悟ってくれよ」という企業からの無言のメッセージなのです。不採用の通知を受けるのは辛いことです。しかし通知を受けることで気持ちを切り替え、次に迎えることも事実です。企業からサイレントお祈りをされると、気持ちの切り替えが出来ず、ズルズル引きずってしまう恐れがあるのです。
企業は何故サイレントお祈りなんてするのでしょうか。以下、サイレントお祈りを行う理由と対策に関して紹介していきます。
サイレントお祈りに惑わされないよう、しっかりと押さえておくようにしましょう。
サイレントお祈り、就活生の影響は?
就活生にとって、サイレントお祈りは非常に迷惑な行為であり、「不誠実な対応だ」と感じる就活生も多いですよね。サイレントお祈りをされると気持ちの切り替えが出来なくなるばかりでなく、最悪の場合他の選考にまで悪影響が出てしまうのです。
また就活生は選考に臨むにあたり、様々な準備をしたうえで臨みます。業界研究、企業研究に多くの時間を費やし、志望動機、自己PRの作成に多大な労力をかけるのです。
サイレントお祈りは就活生にとって百害あって一利なし。就活生にとっては非常に納得のいかない対応なのです。
なぜサイレントお祈りをするのか?
一方で企業も嫌がらせでこんなことをやっているわけではないのです。
当然ながら企業がこのような対応を行うのには理由があります。企業がサイレントお祈りを行う理由は、就活生からの問い合わせを避けるためです。
合否について、納得できない就活生もいるでしょう。「なんで自分が不合格なんだ」と企業の担当者へ問い合わせをする人も実際にいるのです。選考に参加している就活生の数が多ければ多いほど、このような問い合わせをしてくる就活生も増える傾向にあるでしょう。
問い合わせが殺到すると担当者の業務に支障が出てしまいます。そのため担当者の負担を考慮したうえで、あえて不合格者にはその旨の連絡を行わないという措置をとる企業があるのです。
サイレントお祈りの見極め方と対応策
一般的には選考から2週間を過ぎて何もアクションがなければ、サイレントお祈りをされている可能性が高いと言えるでしょう。
「2週間」を1つのラインとし、そこを超えたならば、「不合格なんだ」と考え、次に気持ちを切り替えたほうが良いでしょう。
サイレントお祈りの対応策として、面接時に選考結果の連絡時期を聞いておくというのが有効です。面接の終わりに「今日の結果はいつ頃どのような形で知らされるのでしょうか」と聞いてみましょう。聞いておくことでその日をラインに気持ちの切り替えを行うことが出来るようになります。
最後に
サイレントお祈りはあくまで企業目線で行われる措置であり、就活生にとってはいい迷惑ですよね。しかし現実として今なおサイレントお祈りを行う企業は存在しています。
就活は企業が就活生を吟味する場でもありますが、就活生が企業を吟味する場でもあるのです。「サイレントお祈りをするような企業は失礼だ」と思うのであれば、「そんな企業、こちらから辞退してやる」というように考え、引きずるのではなく気持ちの切り替えを行いましょう。
一つの企業の措置に振り回され、他の選考にまで影響が出てしまうのは非常にもったいないです。サイレントお祈りをされた際に気持ちを切り替える術を、是非身につけておくようにしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート