【27卒向け】冬に開催されるインターンの特徴とは?参加のメリットや注意点を徹底解説!

【27卒向け】冬に開催されるインターンの特徴とは?参加のメリットや注意点を徹底解説!

「冬インターンは夏とどう違うの?」と疑問に思うかもしれませんね。

最大の違いは、本選考への直結度です。

夏インターンが「企業理解」や「職業体験」の色合いが濃かったのに対し、冬インターンは「優秀な学生の早期囲い込み」を目的としている企業が非常に多いのが特徴です。

つまり、インターンでのパフォーマンスが、そのまま早期選考への招待や、内々定に繋がる可能性が高いのです。

3月からの本選考スタートダッシュを決めるためにも、冬インターンの重要性をしっかり理解しておきましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「夏に何もできなかったから、今からじゃ遅いかも…」そんな不安は一切不要です。むしろ、冬からが本番です。冬インターンは本選考直結型が増えるため、1dayや短期集中型が主流。これは、大学の授業や試験と両立しながらでも、効率良く複数の企業を見られるチャンスがあるということです。夏から活動している学生もいますが、今から自己分析と企業研究を徹底すれば、逆転は十分に可能です。「もう遅い」と諦めることこそが最大のリスク。今がスタートです。

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【全体像】冬インターンはいつから?募集・選考・本番の全スケジュール

「冬インターンが重要なのはわかったけど、具体的にいつ動けばいいの?」と疑問に思いますよね。

冬インターンは夏に比べてスケジュールが非常にタイトです。

「気づいたら募集が終わっていた」とならないよう、まずは全体の流れを把握しましょう。

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募集・エントリー開始時期(10月~11月)

では、その募集はいつから始まるのでしょうか。

実は、まさに「今」、10月から11月にかけてがエントリーの第一波です。

特に外資系企業やベンチャー、一部の大手人気企業は動きが早く、10月から募集を開始し、年内には締め切ってしまうことも。

多くの日系大手企業も11月頃から本格的に募集を開始します。

夏に比べて募集期間が短い傾向にあるため、「まだ大丈夫」と油断せず、この時期から積極的に情報収集とエントリーを進めることが重要です。

選考(ES・Webテスト・面接)時期(11月~1月)

エントリーを済ませると、すぐに選考が始まります。

選考プロセスは、エントリーシート(ES)、Webテスト、面接(グループディスカッション含む)が一般的で、これらが11月から1月にかけて集中的に行われます。

特徴的なのは、複数の企業の選考が同時並行で進むこと。

「A社のESを書きながらB社の面接準備をする」といったタイトな日程になります。

本選考を見据えているため、夏の選考よりも難易度が上がる傾向にあり、早め早めの対策が鍵となります。

インターン本番(12月~2月)

無事に選考を突破すると、12月から2月にかけてインターン本番に参加します。

先述の通り、1dayや短期プログラムが中心です。

これにより、学生側は多くの企業のインターンに参加しやすくなるメリットがあります。

一方で、1dayの中には実質的に「企業説明会」に近い内容のものもあるため注意が必要です。

早期選考や優遇を狙うのであれば、グループワークや社員へのプレゼンなど、選考要素を含んだ中身の濃いプログラムかを見極めることが重要です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

27卒の皆さんが最も注意すべき点が、大学の「期末試験」との重複です。多くの大学では1月下旬から2月上旬が試験期間ですが、これは冬インターンの開催ピークと見事に重なります。「インターンに追われて試験勉強ができなかった」「試験と本番日が重なった」という事態は避けたいもの。まずは自分の大学の試験日程を正確に把握し、それと重複しないよう計画的にエントリーすることが不可欠です。学業と就活の両立を意識しましょう。

冬インターンに参加するメリット

「スケジュールが大変なのは分かったけど、それでも参加する価値はあるの?」と思いますよね。

結論から言うと、その価値は絶大です。

冬インターンは、単なる職業体験に留まらず、本選考を有利に進めるための「特急券」を手に入れるチャンスです。

内定獲得に向けて、ライバルと差をつけることができる具体的なメリットを4つご紹介します。

これを読めば、今すぐ対策を始めたくなるはずです。

冬インターンに参加するメリット
  • 早期選考ルートへの招待
  • 本選考のES免除や一次面接カットなどの優遇
  • 企業・業界について知れる
  • 本選考の練習になる

早期選考ルートへの招待

冬インターンに参加する最大のメリットは、これに尽きます。

インターン中に高い評価を得た学生は、一般の選考スケジュール(3月広報解禁、6月選考開始)とは別枠の「早期選考ルート」に招待されることがあります。

早い人では大学3年生の2月や3月時点で内々定を獲得することも珍しくありません。

他の学生が本選考の準備で慌ただしくなる中、自分はすでに内定を持っているという精神的なアドバンテージは計り知れません。

特に志望度が高い企業がある場合、その企業の冬インターンは絶対に参加を目指すべきです。

本選考のES免除や一次面接カットなどの優遇

早期選考ルートにまでは乗れなかったとしても、本選考で有利になる優遇措置を受けられるケースも多いです。

代表的なのが、「エントリーシート免除」や「一次面接(またはグループディスカッション)免除」です。

就活が本格化すると、何十社ものESを書くだけで疲弊してしまいます。

また、多くの学生が落ちる最初の関門をパスできるのは、時間的にも精神的にも大きな余裕を生みます。

インターンで「この学生は一定の基準を満たしている」と認められた証拠であり、その後の選考も自信を持って臨むことができます。

企業・業界について知れる

これは夏インターンとも共通するメリットですが、冬インターンではより「リアル」な情報を得やすい傾向があります。

夏は企業側も「まずは知ってもらう」というスタンスが多いですが、冬は本選考が近いため、社員も学生を「選考対象」として見ています。

そのため、座談会などでも、より踏み込んだ質問(例:具体的な仕事の厳しさ、評価制度など)がしやすい雰囲気があります。

実際に社員と数日間仕事をすることで、Webサイトだけでは分からない社風や、仕事の進め方を肌で感じることができ、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。

本選考の練習になる

冬インターンの選考プロセス(ES、Webテスト、面接、グループディスカッション)は、本選考とほぼ同じ内容・難易度で行われます。

つまり、冬インターンの選考を受けること自体が、最高の実践練習になるのです。

特にグループディスカッション(GD)は、一人では対策が難しい選考です。

本番さながらの緊張感の中で場数を踏むことで、自分の得意な立ち回りや、議論をまとめるコツが掴めてきます。

たとえインターン選考に落ちたとしても、「なぜ落ちたのか」を分析して改善すれば、本選考での通過率は格段に上がるはずです。

27卒向け「内定につながる」冬インターンの探し方

「冬インターンが重要なのは分かった。でも、どうやって探せばいいの?」「特に、早期選考や内定につながりやすい優良なインターンはどこにあるの?」そんな疑問に答えます。

やみくもに探すのではなく、情報源(チャネル)ごとの特徴を理解し、組み合わせて活用することが効率化のコツです。

情報収集はスピードが命。

自分に合った探し方を見つけましょう。

27卒向け「内定につながる」冬インターンの探し方
  • 就活ナビサイト(大手・有名企業)
  • 逆求人・オファー型サイト(早期選考案内がきやすい)
  • 大学のキャリアセンター(大学枠・推薦枠)
  • 企業の採用ページ(夏に気になった企業は直接チェック)

大手・有名企業なら就活ナビサイト

まずは王道ですが、大手就活ナビサイト(リクナビ、マイナビなど)のチェックは必須です。

掲載企業数が圧倒的に多く、業界や地域、開催時期で絞り込めるため、情報収集のベースとなります。

特に大手企業や有名企業を探すのには最適です。

ただし、情報量が多すぎるため、すべてを見ようとすると時間がいくらあっても足りません。

あらかじめ自分の軸(業界、職種、企業規模など)をある程度決めてから、効率的に検索することが重要です。

早期選考案内がきやすいのは逆求人・オファー型サイト

最近のトレンドとして、逆求人・オファー型サイト(OfferBox、dodaキャンパスなど)の活用は非常におすすめです。

自分のプロフィールや自己PR、ガクチカを登録しておくと、それを見た企業側から「うちのインターンに参加しませんか?」とオファーが届きます。

企業側がプロフィールを読んだ上でオファーを送ってくるため、選考の一部が免除されたり、インターン参加者限定の早期選考に招待されたりする確率が非常に高いのが特徴です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

オファー型サイトは、効率的に企業と出会う有効な手段です。企業は自己PRやガクチカを読んで判断するため、内容を具体的に充実させることが重要です。まだ登録していない方も、今からプロフィールをしっかり作り込めば、思わぬ優良企業から声がかかるチャンスがあります。諦めずに挑戦しましょう。

大学枠・推薦枠を狙うなら大学のキャリアセンター

見落としがちですが、皆さんの大学のキャリアセンターも強力な情報源です。

キャリアセンターには、ナビサイトには掲載されていない地元企業や、その大学の学生をピンポイントで採用したい企業からの求人(大学枠)が寄せられることがあります。

場合によっては、大学OB・OGとの繋がりから、推薦枠や特別な選考ルートが用意されていることも。

定期的にキャリアセンターの掲示板やデータベースをチェックし、職員の方に相談してみることをおすすめします。

企業の採用ページ(夏に気になった企業は直接チェック)

夏インターンに参加したり、説明会を聞いたりして「この企業いいな」と思った企業があるなら、その企業の「新卒採用ページ」を直接ブックマークして定期的にチェックしましょう。

ナビサイトには掲載せず、自社の採用ページだけで冬インターンの募集をかける企業も少なくありません。

特に、すでにマイページ登録を済ませている企業からは、メールで案内が来ることも多いので、就活用メールアドレスのチェックも怠らないようにしてください。

冬インターン対策前の事前準備

冬インターンには選考が伴うため、その選考対策に向けた準備が必要になります。

選考で良い結果を得るためには、事前にしっかりと準備を進めておくことが大切です。

早めに準備に取り組むことで、余裕を持って選考に臨めるだけでなく、自分の強みや志望動機をしっかりと整理する時間も確保できます

ここでは選考対策を始める前に整えておくべきことを3つ紹介します。

スムーズに選考準備を進められるように、まずは基本的な準備に注力しましょう。

時間をかけて事前準備をすることが、冬インターンでの成功に繋がります。

選考対策前の事前準備
  • 自己分析
  • 業界・企業研究
  • 就活の軸の決定
  • 自己PRの整理

自己分析

自己分析は、就職活動の中で最も重要なプロセスの一つです。

自分の強みや弱みをしっかりと把握しておくことで、志望する企業や業界を絞りやすくなり、エントリーシート(ES)の記入もスムーズに進めることができます。

自己分析を行うことで、自分がどのような価値を企業に提供できるかを明確にし、自信を持って選考に臨むことができます。

さらに、自己理解が深まることで、面接などでも一貫したアピールができ、説得力を高めることができます。

早めに取り組むことで、選考に向けた準備がより効果的になるでしょう。

上の画像にある自己分析のやり方は、以下の記事に詳しく記載していますので参考にしてみてください。

業界・企業研究

業界研究や企業研究とは、業界や企業の現状、今後の展望、取り組みなどについて深く調べることを指します。

面接時点で業界や企業に対する理解が不足していると、「本当にこの企業を志望しているのか?」と面接官に疑問を持たれてしまう可能性があります。

しっかりと研究を行い、その企業に対する自分の興味や関心を明確に伝えることが重要です。

業界研究や企業研究の具体的なやり方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

就活の軸の決定

就活の軸とは、仕事内容やキャリアビジョンなど、将来自分が働く上で絶対に譲れない条件のことを指します。

この軸を明確にすることは、企業選びや面接時の自己PRにおいて非常に重要です。

特に面接では、あなたの価値観や志向性が問われることが多く、自己分析を行っていないと、自分の軸をしっかりと答えることができません。

したがって、この時期に自分の就活の軸を決定しておくことをお勧めします。

具体的な就活の軸の例や、決め方については、こちらの記事を参考にしてみてください。

自己PRを整理する

自己PRを効果的に伝えるためには、まず徹底的な自己分析が欠かせません。

自分の強みやアピールポイントを明確にすることで、エントリーシート(ES)や面接の対策が格段に進めやすくなります。

自己分析では、過去の経験や成果、周囲からの評価を振り返り、自分の特徴や価値観を整理しましょう。

その結果、どのような場面で自分が力を発揮できるのか、具体的なエピソードとともに語れるようになります。

整理した自己PRは、応募する企業や職種に合わせてカスタマイズすることが重要です。

しっかりと準備をしておくことで、選考の際に自分の魅力を的確に伝えることができ、他の候補者との差別化にもつながります。

冬インターンの選考対策

冬インターンの選考対策では、事前準備が成功の鍵となります。

企業の特徴や業界を理解し、自分の強みを効果的にアピールできるよう準備を進めましょう。

冬インターンの選考対策
  • ESや面接は他人に見てもらう
  • 志望動機を明確にする
  • webテスト対策は隙間時間で行う
  • 選考なしのインターンも視野に入れる

冬インターンの選考については以下の記事も参考にしてみてください。

ESや面接は他人に見てもらう

ESや面接の準備は、自分一人で完成させるのが難しいものです。

自分では完璧だと思っていても、内容が伝わりにくかったり、面接での回答が曖昧になったりすることがあります。

そのため、必ず他人にチェックしてもらうことをおすすめします。

具体的には、先輩や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどにESの添削をお願いしたり、模擬面接を依頼したりするのが効果的です。

他人の視点を取り入れることで、自分では気づかなかった改善点や強みが明確になります。

また、模擬面接を通じて回答の練習をすることで、本番でも自信を持って臨むことができます。

多くの人の意見を参考にして、より完成度の高いESや面接対応を目指しましょう。

志望動機を魅力的にする

冬インターンの選考では、志望動機が合否を分ける重要なポイントになります。

他の学生と差をつけるためには、具体的なエピソードを盛り込み、「なぜその企業でなければならないのか」「どのように貢献できるのか」を明確に伝えることが大切です。

自分の経験や価値観と企業の特徴やビジョンを結びつけ、説得力のある志望動機を作成しましょう

例えば、「マーケティングインターンにおいてデータ分析で成果を出した経験から、貴社の新規事業における課題解決に貢献したい」といった具体性のある内容が効果的です。

志望動機の書き方や例文を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

webテスト対策は隙間時間で行う

冬から就活を始める方はESや面接対策に時間を割きたいため、webテストの対策に十分な時間を確保するのが難しい場合もあります。

そこで、通学時間や移動時間などの隙間時間を活用することをおすすめします。

スマートフォンやタブレットを使えば、アプリやオンラインの教材で効率よく学習を進めることができます。

また、短時間で解ける問題を繰り返し練習することで、テストの形式に慣れ、自信をつけることができます。

webテストは応募の第一関門となるため、軽視せず隙間時間を活用してしっかりと対策を行いましょう。

時間を上手に使うことで、ESや面接対策と並行して準備を進めることが可能です。

選考なしのインターンも視野に入れる

冬インターンの中には、選考がないインターンプログラムも存在します。

選考なしのインターンは、選考があるインターンに比べて業界について学ぶ機会として開催されることが多く、企業での実務経験を積むというよりも、業界の知識を深めることに重点を置いています。

そのため、今までインターンに参加したことがなく、業界についての知識を身につけたいと考えている方には、選考なしのインターンが非常に有益です。

業界のトレンドや企業の動向を知ることで、自分の志望業界について理解を深めることができます

選考なしのインターンは、参加しやすい点も大きな魅力です。

詳細な情報やプログラム内容については、以下の記事を参考にしてみてください。

冬インターン特有の注意点

冬インターンはメリットが大きい反面、本選考直前の冬だからこその「注意点」もあります。

これらの落とし穴を知らずに進むと、せっかくのチャンスを活かせないばかりか、本選考や学業にまで悪影響が及ぶ可能性も。

リスクを正しく理解し、事前に対策を打っておくことが、冬インターンを成功させる鍵です。

気をつけるべき4つの点を解説します。

冬インターン特有の注意点
  • 注意点1:本選考の準備と並行になる
  • 注意点2:プログラム内容の確認
  • 注意点3:服装
  • 注意点4:体調管理と学業との両立

注意点1:本選考の準備と並行になる

冬インターンは、3月から始まる本選考の準備と完全に時期が重なります。

冬インターンのESや面接対策をしながら、同時に本選考用の自己PRやガクチカを仕上げ、業界研究の総まとめも行う必要があります。

インターン対応に追われ、本選考の準備が疎かになり、3月に焦る学生は多いです。

タスクの優先順位をつけ、「冬インターンで優遇を狙う企業」と「本選考で勝負する企業」のリソース配分を戦略的に考えることが重要です。

注意点2:プログラム内容の確認

1dayや短期が中心の冬インターンでは、プログラムの「中身」をよく確認する必要があります。

インターンと名打っていても、実態は「企業説明会+座談会」だけで終わる「説明会型」も少なくありません。

もちろん企業理解には役立ちますが、早期選考や優遇には直結しにくいケースもあります。

限られた時間を有効に使うため、エントリー前に「実践的なワークがあるか」「社員と深く話せるか」などを確認し、自分の目的に合っているか見極めましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

インターンは内容の見極めが重要です。「説明会型」を避けたい場合、募集要項で「課題解決ワーク」等の記載があるか確認しましょう。しかし、説明型の場合でも、「早期選考直結」などの文言がある場合もあります。インターンの内容をよくチェックして、早期選考の機会を獲得してください。

注意点3:服装

寒い時期ならではの悩みとして「服装」があります。

基本は企業の案内に従いますが、「私服可」「服装自由」の場合はオフィスカジュアルが無難です。

悩ましいのがコートやマフラーなどの防寒具。

これらは、ビルのエントランスに入る前に脱ぎ、きれいに畳んで腕にかけて持ち歩くのがマナーです。

会場で脱ぎ散らかしたり、椅子の背もたれにかけたりしないよう注意しましょう。

コートの色は黒、紺、グレーなど落ち着いた色が基本です。

注意点4:体調管理と学業との両立

冬は風邪やインフルエンザが流行する季節です。

インターンの選考や本番、そして大学の期末試験という大事な時期に体調を崩しては元も子もありません。

手洗い、うがい、十分な睡眠といった基本的な体調管理を徹底してください。

そして最大の課題が「学業(期末試験)」との両立です。

「就活が忙しくて単位を落とした」では卒業が危うくなります。

まずは大学の試験日程を最優先で確保し、それと重複しないよう計画的にエントリーしましょう。

冬インターン参加後のスケジュール

冬インターンを経験した後、就活を効率よく進めるためには、月ごとにやるべきことを整理することが大切です。

インターンで得た知識や経験をもとに自己分析や企業研究を進め、準備を整えることで、本選考の場で力を発揮できるようになります。

また、スケジュールを立てて動くことで、他の候補者と差をつけることも可能です。

~2月

2月までの期間は、冬インターンの開催や一部企業の早期選考が行われる時期です。

冬インターンに参加した場合は、その経験を振り返り、自分にとっての学びや得られたスキル、改善点を整理しておきましょう。

また、この時期はまだ本選考が始まっていない企業が多いため、準備期間として有効に使うことが重要です。

具体的には、インターンで得た知識をもとに自己分析を深め、志望動機や自己PRを見直すとよいでしょう。

企業研究や業界分析もこのタイミングで進めることで、今後の選考に備えやすくなります。

3月

3月になると、大手企業を中心に新卒向けの採用情報が一気に公開され、エントリー受付が始まります

このタイミングでエントリーシート(ES)の提出や履歴書の準備も本格化するため、就活のスケジュールが一気に忙しくなります。

これに備え、3月までに自己分析や志望動機の整理は終えておきましょう

自己分析がしっかりできていれば、ESや面接で自分を効果的にアピールすることができ、企業への熱意を伝える準備も整います。

また、企業ごとに異なる選考課題にもスムーズに対応しやすくなるため、3月以降の選考に自信を持って臨めるようになります。

4月

4月は多くの企業で本選考が本格化し、面接やWebテストなどが集中する時期です。

企業によってはすでに内定を出し始めている場合もあり、選考がスピーディーに進むため、しっかりと準備して臨むことが重要です。

この時期は特にスケジュール管理が求められるため、面接日程や選考の進捗状況を把握し、余裕を持って次の準備を進めましょう。

また、面接対策として自己PRや志望動機を再確認し、企業ごとに強調するポイントを明確にしておくと、より効果的に自分をアピールできます。

冬インターンにどうしても行けない場合のとるべき行動

冬インターンにどうしても行けない場合、以下の3つに取り組んでください。

冬インターンにどうしても行けない場合のとるべき行動
  • 情報収集を徹底する
  • ガクチカをまとめる
  • ES内容を考え直す

学業や家庭の事情などによって、インターンに参加できない人がいます。

「インターンに参加できないから就活が不利だ」と考える人もいるでしょう。

しかし、冬インターンの不参加を悲観する必要はありません。

本章で解説する3つの行動を代わりに取り組むことで、十分な就活対策になります。

情報収集を徹底する

冬インターンに参加できない就活生は情報収集に力を入れてください。

理想の働き方や生活を手に入れるためには情報が大切になるからです。

寝る前の15分や電車で移動する際の10分などを活用し、冬インターンに参加できなかった分を埋めてください。

冬インターンに参加した就活生は、企業から選考情報や業界の裏話を得ているからです。

あなたは情報の差を埋めるために、企業公式ホームページやニュースリリース、OB/OG訪問、就職エージェントなどを活用してください。

情報を集めることで、冬インターンに参加できなかった経験を補填できます。

早期選考の有無や求める人物像など、採用に直結する情報は最優先で収集してください。

冬インターンの参加がすべてではありません。

別の取り組みによってカバーできます。

ガクチカをまとめる

冬インターンに参加できなかった分、ガクチカをまとめる時間にしてください。

冬インターンに行かない就活生は「学生時代の経験を整理する時間を得た」とポジティブに捉えてください。

自己分析やガクチカを考える時間は就活の土台です。

冬インターンに参加することで、経験を振り返る時間が限られます。

あなたは学生時代の経験を深掘りし、企業が求める能力と結びつける作業ができます。

どんな経験から何を学んだか、そして経験が志望企業でどう活かせるのかまでストーリー仕立てで語れるようにしましょう。

あらかじめ整理しておくことで、インターン参加者にも負けない強固なガクチカができあがるからです。

ES内容を考え直す

冬インターンに行かない時間をES内容を考え直すのに使うのも効果的です。

冬インターンの時期(12月〜2月)が終われば、すぐに就活が本格化するからです。

冬インターンに提出する予定だったESや過去に提出したESが、本選考で通用するレベルに達しているか確認してください。

冬の時期から本選考を見据えて行動することで、慌てることなく就活が開始できます。

客観的な意見がほしい就活生は、大学のキャリアセンターや就活エージェントに添削を依頼してください。

就活のプロから指導を受けることでESの質が向上します。

自分で作成したESをチェックしてもらうのは緊張するでしょう。

しかし、冬の時期に見てもらうことで、余裕を持って修正することが可能です。

ESの質を高めて就活を有利に進めたい就活生は、就活市場に登録してください。

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冬インターンに関するよくある質問

結論から言えば、参加しなくても内定を獲得することは「可能」です。

しかし、参加した方が「圧倒的に有利」であることも事実です。

特に、外資系企業やコンサルティングファーム、一部のメガベンチャーなど、インターン参加が実質的な選考プロセスに組み込まれている業界・企業を志望する場合は、参加しないと内定の土俵にすら立てない可能性があります。

志望度が高い企業が優遇のあるインターンを実施しているなら、全力を尽くして参加を目指すべきです。

参加できなくても本選考で挽回は可能ですが、茨の道になる覚悟は必要です。

これは非常に悩ましい問題ですが、大原則は「学業優先」です。

学生の本分は勉強であり、卒業できなければ、せっかく獲得した内定も取り消しになってしまいます。

期末テストや必修の授業、卒業論文などは、何があっても最優先で取り組んでください。

その上で、インターンも将来を決める重要な活動です。

どちらか一方を選ぶのではなく、「両立させる」という意識が重要です。

履修登録の段階から就活スケジュールをある程度見越したり、隙間時間で勉強したりするなど、徹底したスケジュール管理で乗り切りましょう。

正直に言うと、不利になる可能性はゼロではありません。

企業側は「一度辞退した学生」としてデータを記録している可能性が高いからです。

「また辞退するかもしれない」と警戒されるのは仕方ありません。

しかし、再応募が不可能なわけではありません。

大切なのは、ESや面接で「なぜ夏は辞退し、それでも冬に再度応募したのか」を、明確かつポジティブに説明することです。

「夏は他社のインターンで〇〇を学んだが、やはり御社の△△という点に強く惹かれ、冬こそ参加したい」というように、夏からの成長や熱意の高まりを論理的に伝えられれば、挽回のチャンスは十分にあります。

基本的にはNG、やめたほうが賢明です。

企業側は、夏の応募データを持っている可能性が高いです。

もし内容が全く同じであれば、「夏から何も成長していない」「志望度が低い」と判断されてしまい、心証が非常に悪いです。

夏から冬までの数ヶ月間で、自己分析や企業研究は進んでいるはずです。

夏のインターンで得た気づきを反映させたり、冬インターン特有の設問(より志望動機を問うものなど)に合わせたりして、必ず内容はブラッシュアップしてください。

使い回しがバレた時のリスクは、書き直す手間よりもはるかに大きいです。

全く遅すぎることはありません。

むしろ、積極的に参加すべきです。

確かに、大手人気企業の募集は12月頃までに締め切られることが多いです。

しかし、1月や2月にもインターンを実施している企業はたくさんあります。

この時期のインターンは、3月の本選考開始直前ということもあり、より実践的な内容であったり、そのまま本選考に直結したりするケースも多いです。

「もう間に合わない」と諦めるのではなく、今からでも応募できる企業を探し、本選考に向けた最後のリハーサルとして活用しましょう。

1社でも経験しておくと、面接での説得力が格段に変わってきます。

1社も決まらないと、焦って「自分には才能がないんだ」「手当たり次第応募しないと」とパニックになりがちです。

しかし、ここでやみくもに業界を広げるのは得策ではありません。

興味のない業界のインターンに参加しても志望動機が作れず、結局時間の無駄になる可能性があります。

まずは、「なぜ落ちたのか」を冷静に分析しましょう。

ESの質か、Webテストの点数か、面接での受け答えか。

原因を特定し、そこを改善する方が先決です。

軸がブレていないか自己分析を見直し、本命業界・企業の対策を深めることが、本選考での逆転勝利に繋がります。

この質問も多いですが、結論、「数に正解はない」です。

5社、10社と数をこなしても、全てが説明会型で学びが少なければ意味がありません。

逆に、たった1社でも、本命企業の選考直結型インターンに参加し、そこで高い評価を得られれば、それがゴールになることもあります。

目安としては、学業と両立できる範囲で、2〜3社程度に参加する学生が多い印象です。

大切なのは数ではなく「質」。

自分の志望動機や就活の軸と照らし合わせ、「本当に行く意味のある」インターンを厳選して応募しましょう。

企業やプログラム内容によってピンキリですが、総じて「夏インターンよりも高くなる」傾向にあります。

理由は、本選考への優遇措置があることが学生側にも知れ渡っており、志望度の高い学生が集中して応募するためです。

また、募集人数自体が夏より少ないケースもあります。

外資系コンサルや大手メーカー、人気メガベンチャーなどの優遇ありインターンは、倍率が数十倍から数百倍に達することも珍しくありません。

「インターンだから」と甘く見ず、本選考と同等か、それ以上に厳しい競争であると覚悟して、万全の対策で臨んでください。

まとめ

ここまで、冬インターンの重要性について解説してきました。

冬インターンは、もはや「職業体験」ではなく、実質的な「本選考の0次選考」あるいは「本選考の始まり」です。

早期選考ルートや選考優遇といったメリットは、3月からの就職活動を圧倒的に有利に進めるための強力な武器になります。

学業や体調管理との両立など大変な面もありますが、それ以上に得られるリターンは大きいです。

万全の準備で選考に臨み、チャンスを掴み取りましょう。

もし参加できなかったとしても、決して諦める必要はありません。

本選考に向けて今できる準備を徹底することが、内定への一番の近道です。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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