【レポートに役立つ】金融業界の業界研究

はじめに

金融業界に就職を志望しているのなら、業界研究は欠かせません。

といっても業界研究がなぜ必要かがわからないと、取り組むことに躊躇してしまうでしょう。

ここでは、業界研究の必要性から、企業研究との違いについて説明します。

業界研究の意義について理解すると、金融業界の研究に進みたくなります。

業界研究の方法はいくつかありますが、金融業界の情報をもとに、具体的な方法について解説しますので、実際に研究をするときの参考にしてください。

業界研究はなぜ必要?

業界研究の主な目的は「業界の全体像を把握する」ことにあります。

業界について理解を深めるということは、現在抱いているイメージとのギャップを埋めることにつながり、就職を志望するかイメージと異なるため他の業界を探すか、早い段階で決断できるのです。

業界研究と同様、就活では企業研究も必要であると言われていますが、業界研究をしておくと、その業界で活動する企業についても理解しやすくなります。

就活では、志望する企業と競合他社を比較する機会も多くありますが、金融業界全体の情報を得ていることで、比較も簡単にできるのではないでしょうか。

業界研究では業界を取り巻く現状や将来性なども調べますが、これらの情報を得ることで、より正確に金融業界を取り巻く環境について、事前に把握できるというメリットがあります。

金融業界について理解を深めることは、企業研究だけでなく、就活で欠かせない自己分析や自己PR、志望動機を書くときにも有利になるのです。

業界研究は手間のかかる作業ですが、得られるメリットはそれ以上に大きく、金融業界に就職を志望するなら、事前に業界研究しておくことをオススメします。

企業研究とは何が違うの?

業界研究と企業研究はセットで述べられることが多く、「何が違うのか」と疑問を抱く人も少なくありません。

業界研究が、業界の全体像を明らかにする目的なら、企業研究は、特定の企業について理解を深めることを目的としています。

業界研究では、業界についての情報を収集しますが、企業研究では経営理念や会社概要、事業内容、営業利益など、その企業に特化した情報を収集します。

特定の企業について研究をすすめるうえで、企業を取り巻く環境について理解を深めることが大切ですが、その役割を果たしているのが業界研究になるのです。

【金融業界】業界研究のやり方・研究の例

金融業界と一口に言っても、さまざまな分野があります。

通常金融業界と呼ぶ場合、銀行や証券会社、消費者金融会社、クレジットカード会社、生命・損害保険会社、リース会社を指します。

銀行に興味があるなら銀行にスポットを当てて金融業界について調べても良いですが、そうでない場合や金融業界自体がよくわからないというのであれば、金融業界をさまざまな分野の総称であるとして、情報を収集しましょう。

業界研究の主な情報源は、就職情報サイトや企業のホームページ、就職情報雑誌、それから『業界地図』や『就職四季報』、金融業界に関する書籍も有益な情報を得るのにオススメです。

研究に必要な情報を収集したら、必要な項目について調べていきます。

金融業界の全体像を掴むのに必要な項目は「金融業界の概要と現状」「金融業界の主な企業や企業に関する情報」「業界の将来性・未来予想」の3つになります。

【金融業界】1金融業界の概要と現状

金融業界は、銀行や証券、ローン、保険、クレジットカード、消費者金融、リースといった分野で活動する会社で構成されています。

全体的に見ると、銀行や保険会社が多く、その次に損害保険会社、そしてリース会社、証券会社と続くのです。

金融業界は、法人や個人にお金を貸すことで利益を得るほか、集めたお金を運用し、利益を上げるという仕事もしています。

さらに、資産運用を任せられるかどうか、金融機関の信用度を調査することやトレンドに合わせた商品を開発するなど、金融業界の仕事は多岐にわたるのです。

IT(情報技術)の発達は、金融業界に変化をもたらしました。

インターネットを利用したネット銀行の登場など、銀行の形態が多様化したほか、仮想通貨やブロックチェーン技術といった新しいサービスや技術が生まれました。

こうした背景から、金融業界の現状を知るには「市場規模」「現在のトレンドとなっている事柄」「どのような事業を行っているか」という点にスポットを当てることが不可欠です。

【金融業界】市場規模

金融業界の市場規模は大きく、2018年~2019年では65兆6,367億円となっています(この数字は、金融業界の主な企業の経常収益を合計して算出されました)。

収益の内訳は、「金利」「手数料」「トレーディング」「その他の利益」です。

金融業界の経常収益のうち、金利は全体の70%を占め、手数料・トレーディング・その他の利益と続きます。

マイナス金利政策など、金利は常に変動しますが、銀行を支える収益源には変わりありません。

【金融業界】現在のトレンドとなっている事柄

マイナス金利政策により、銀行が厳しい立場に立たされましたが、金融業界の柱であることには変わりなく、2018~2019年は業界全体で伸びを見せました。

銀行の中でも都市銀行やメガバンクには底力がありますが、地方銀行はマイナス金利政策により利ざやの縮小のほか、人口減により思うように収益が望めないところもありました。

現状を脱却しようと、地方銀行の合併や統合が進んだのも、金融業界のトレンドの一つといえるでしょう。

証券会社は株式の動向に直接影響されるため、収益の変動は大きくなります。

特に大手証券会社にその傾向が見られますが、ネット証券は堅調に推移しているのです。

自動車保険の業績はここ数年比較的安定した成長を続けています。

ただし今後人口の減少や車を持たない人が増加することが考えられるため、国内市場は縮小するという見方が強まっています。

インターネット通販の拡大とともに発展したのが、クレジットカードです。

国内での需要が伸びたほか、海外観光客の増加も、収益を後押ししています。

政府レベルでキャッシュレス化を推進している日本では、クレジットカードの需要が今後も高まりまりそうです。

【金融業界】どのような事業を行っているか

銀行の主な仕事は、法人や個人にお金を貸し出し、利子をつけることで収入を得ています。

銀行は預金利息を預金者に返還していますが、貸し出によって得た収入と預金金利との差額が銀行の収益になるのです。

保険会社は、生命保険や自動車保険など保険商品を販売し、その資金を元に株式や債券に投資、収益を得ています。

証券会社は、顧客に株式の売買を仲介し、その手数料を得て、投資家から集めた資金を運用して得た利益が主な収入源です。

クレジットカード会社は、クレジットを利用する際の手数料やローンを組んだときにつける利子が収益の柱となっています。

金融業界の事業内容はそれぞれ異なりますが、お金に関するサービスを提供することで、利益を得るという仕組みは共通しています。

【金融業界】2金融業界の主な企業や企業に関する情報

金融業界の中で、主要企業について調べることは、金融業界の全体像を掴むのに効果的です。

研究対象を、金融業界を取り巻く環境にまで広げると、さらに金融業界に対する理解が深まるでしょう。

【金融業界】主な企業

JPモルガン・チェースは、米国に本社を置く会社で、傘下にJPモルガン(投資銀行)やJPモルガン・チェース銀行(商業銀行)を置き、グローバルな事業を展開しているのです。

東京都に、JPモルガン・チェース銀行の支店があります。

モルガン・スタンレーは、JPモルガン・チェースやメリルリンチとともに肩を並べる投資銀行で、三菱UFJフィナンシャル・グループの「持分法適用会社」になるなど、国内銀行とも密接な関係があります。

日本を代表する金融機関といえば、三菱東京UFJ銀行です。

融資のほか投資信託や住宅ローン、個人年金、さらに外貨預金も取り扱うなど、幅広い事業を展開しています。

三井住友銀行は、ニューヨーク証券取引所にも上場している、日本のメガバンクです。

預金・貸し出し業務をはじめ、有価証券の投資や国内外の為替の取り扱いなど、業務は多岐にわたります。

【金融業界】関連する業界

経済の循環に不可欠なお金を取り扱うことをメインとする金融業界は、ほかの業界にとって潤滑油的な存在です。

銀行・証券・保険・ローンなど金融業界全体を含めると、関連しない業界はほとんどない、と言い切れるほど、その関係は多岐にわたります。

新商品や新しいサービスの誕生、トレンドを考慮すると、特に最近の傾向としては、IT業界との結びつきが深くなっているのです。

不特定多数の業界との結びつきがあるため、金融業界で活躍するには、さまざまな分野について幅広い知識を持つことが望まれます。

【金融業界】金融業界内でのシェア率

金融業界全体のシェアを見ると、銀行が圧倒的に多いことがわかります。

金利の低下などで一時のような華々しさは影を潜めたものの、金融業界では花形的存在で、勢いがあります。

銀行と一口に言ってもいくつか種類があり、銀行業界のシェアを見ると(2019年)、地方銀行が全体の約40%を占め、地元に根ざした融資を展開する信用金庫の約23%と続くのです。

5大銀行(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行)のシェア率は約20%で、第二地方銀行は約10%となっています。

銀行業界全体から見て、シェア率はまだ低いインターネットバンキングですが、2009年から2019年の10年間でシェア率が10倍に拡大するなど、これからの成長が期待されるのです。

【金融業界】平均利益率

金融業界の利益率ランキング(2018~2019年)を見ると、上位1~4位までの利益率は40%以上という伸びを見せました。

第50位の金融機関でも、利益率は13.6%という好調な結果が出ました。

産業全体の利益率の平均は3.5%と言われていますので、金融業界がいかに勢いのある業界ということがわかります。

【金融業界】3業界の将来性・未来予想

コンビニエンスストアや大手通販サイトが、独自の決済システムを構築するなど、他業界の決済システム事業への進出が始まり、金融業界は今後多様化することが考えられます。

従来企業や個人は、銀行や信用金庫などの金融機関で融資を受けていました。

ですが、クラウドファンディングサイトやソーシャルレンディングが登場するなど、資金調達の選択肢が増えたことで、金融機関は、新しいサービスの誕生やほかの分野への進出という風に、活路を見出す姿勢が望まれます。

IT技術との融合により、金融業界はこれまでにないサービスや商品の開発、業務の効率化が容易に予想できるのです。

【金融業界】最後にわかったこと・感想を書こう!

金融業界について研究を進め理解を深めると、新たな魅力や活動について気づくことが多々あります。

一通り研究を終えた後で、気づきについて言及しましょう。

気づきだけでなく、研究を通して金融業界に抱いた感想を書くことも大切です。

こうした新たな気づきや感想は、自己PRや志望動機などを書くときに役立つことがあります。

【金融業界】まとめ

業務研究の必要性から金融業界の業界研究について一通り見てきました。

金融業界は分野や事業内容が幅広く、さまざまな業界ともつながりがあります。

銀行や証券など、特定の事業に興味がある場合は、さらに的を絞って研究することをオススメします。

業界研究で業界の全体像を掴み、主な企業や将来性など十分に理解したうえで、企業研究に進み、志望する企業からの内定を目指しましょう。

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