「メルカリの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

「メルカリの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

この記事をご覧のあなたは、メルカリに入社したいとお考えでしょう。

メルカリはフリマアプリの運営で有名。

「メルカリ」を実際に利用した方も多いはず。

注目株の企業なので、就活生からも人気が高いと予測されます。

この記事では、メルカリへ就職したいと考えている方向けに、企業情報や社員の声などご紹介します。

メルカリの企業研究で確認すべきポイント

事業内容や経営理念など、メルカリの様々な企業情報をご紹介します。

①代表取締役

メルカリの社長は山田進太郎氏です。

  • 2001年 ウノウ設立

  • 2013年 メルカリ設立

  • 2017年 代表取締役社長から会長に

  • 2019年 社長復帰

②企業理念

メルカリの企業理念は「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創造する」です。

そのために「大胆にやろう」「全ては成功のために」「プロフェッショナルであれ」の3つの行動指針を掲げています。

③設立年・事業拠点・資本金

設立年

1989年

事業拠点

東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル6F

資本金

2,334百万円(2019年9月30日現在)

④事業内容

メルカリのメインとなるサービスは、フリマアプリ「メルカリ」の運営です。

2013年に配信を開始し、2018年までのユーザーの総取引数は2.8億回を突破しています。

メルカリの特徴は、通常のオークション形式と異なり、価格交渉を個別に行う点にあります。

メルカリへの出品は無料ですが、出品した商品が売れた時に販売手数料をメルカリに支払う仕組みです。

この販売手数料は売上価格の10%なので、10000円の商品であれば1000円がメルカリの収益となります。

買い手と売り手のマッチングの場を提供し、取引が発生するたびに収益が発生するという効率的なビジネスモデルです。

メルカリの急成長を支えたのは、資金調達を主体に行う「ファイナンスグループ」の存在。

構成メンバーは、インターネット金融、リーガルなど各業界のプロフェッショナルを集めた8名の少数精鋭組織です。

このファイナンスグループを通じ、総額80億円以上の大型資金調達に成功しています。

⑤業績

メルカリの売上高と営業利益の推移は、下記表の通りです。

(単位:百万円)

年度

売上高

経常利益

2019年

51,683

△12,171

2018年

35,765

△4,741

2017年

22,071

△2,779

2016年

12,256

△97

⑥成長性

メルカリは本業のフリマアプリでは絶好調。

しかし、今後メルカリが成長を遂げるためには他事業への展開や米国メルカリ事業での成功が挙げられるでしょう。

2018年、「日本のユニコーン企業」として東証マザーズ上場を果たしたのですが、一方で新規事業をクローズさせたり英国事業から撤退しました。

リソースが限られている中、色々と試行錯誤を続ける中、うまくいかないと判断した事業に関しては早々と撤退を決断しています。

その中で注力するのは「メルペイ」と米国事業。

米国で成功できればグローバルな企業として認知度がアップするため、米国事業にはかなり固執しています。

米国では競合サービスに「レッツゴー」や「オファーアップ」といった強力なサービスが存在するため、これらの企業に太刀打ちするために思い切った投資を行い、一気に海外シェアを獲得するのが有効と言われています。

また、決済サービス「メルペイ」は、メルカリの売上金をスマホで簡単に決済に利用できるサービス。

まだリリースしたばかりですが普及すれば、メルカリアプリの利用者の更なる増大が見込まれるので、会社としても注目のサービスです。

⑦景況・経済動向による影響度

上記の業績の表を見ると、売上高は順調に上昇を続けているにも関わらず、経常損失の額が増えています。

このような事態に陥った原因は、本業のメルカリ事業以外での赤字が原因です。

特に赤字が大きかったのは、注力している米国事業とメルペイ事業。

米国事業は投資を継続中で、メルペイ事業は利便化向上のため、開発を行っているため、そのコスト増が大きな要因でしょう。

メルカリは最初に赤字を掘ってマーケットプレイスを完成させてから、後の手数料報酬で取り戻すというビジネスモデルを採用しています。

社長自身も「短期の黒字化を急がず、しっかりと収益化の仕組みを整え、売上を伸ばしていきたい」と語っているので、この事態は想定範囲内でしょう。

⑧競争力

メルカリはフリマアプリを運営する企業の中では、圧倒的なシェアを誇っており、2位以下の企業を2倍以上引き離しているほどです。

また、フリマアプリ市場自体が昨年対比で200%以上の成長を遂げている超成長市場です。

スマートフォンの普及により、いつでもどこでも取引が可能になったことが大きな影響を与えています。

メルカリが他の企業と一線を画しているのは「非特化戦略」を採用していることです。

特定の世代や性別にターゲットを絞らず、全ての人向けにサービスを展開しています。

⑨社風

メルカリはベンチャー企業ということもあり、意思決定のスピードがかなり早いです。

「大胆にやろう」の言葉通り、やってみて効果がなければ止めるスタンスがあります。

社内の風通しもとてもよく、年功序列もそれほどないオープンでフラットな社風です。

また、社員にとって充実した働きやすい制度があると評判です。

例えば、入社時に希望の機種のPCを貸与してくれ、最新機種が発売されたらすぐ交換してもらえます。

また、技術書の購入も会社側の全額負担で行ってくれます。

社員だけでなくその家族も支援する「mercibox」という制度があり、産休・育休期間中の給与は会社側が全額負担する、育児や介護で休暇を取得する場合、特別有給が5日間利用できるなど、育児や介護と両立して働きやすい環境があります。

⑩キャリア形成の環境

メルカリは、社員の能力や成果に対し、ランク付けを行わない「ノーレイティング」の評価基準を導入しました。

「プロフェッショナルであれ」という行動指針の通り、プロフェッショナルとして個人のパフォーマンスや成果をきちんと評価するために、人事制度の仕組みを変えたのです。

具体的には、以下のような取組を行っています。

無制限昇給制

「S」や「A」などのランク付けによる評価基準を改め、成果を挙げた個人を正当に評価するために、昇格や昇給幅に制限がなく処遇

OKR&value評価制

会社への貢献を評価するため、全社の成功を目指す「OKR]と全社共通の価値観である「value」の2軸で評価を実施

単一コース制

あえてエキスパートの単一コースにすることで、マネジメントや職種チェンジは個人の選択の自由度が高い

⑪職種

メルカリの新卒の職種は、以下の3つに分かれます。

  • エンジニア(サービスの開発・運用等)

  • プロデューサー(企画・マネジメント等)

  • デザイナー(サービス・グッズのデザイン等)

職種ごとに選考方法が異なるので、詳しくは採用HPをご覧ください。

求める人物像ですが、社長の小泉氏のインタビューによると、採用の際に必ず聞くことが「メルカリを使っているか?」らしいです。

少し取引したことがある程度でなく、かなり使い込んでいるレベルが求められます。

人材採用にあたり大切にしているのは「スキル」よりも「共感」なので、企業理念のところで紹介した3つの行動指針に対しても共感している姿勢をアピールするのが重要でしょう。

⑫勤務条件

初任給

全員一律ではなく、アウトプットや能力・経験に応じ決定

勤務地

東京、仙台、福岡

福利厚生

フレックスタイム、セミナー参加制度、語学習得の支援、副業推奨、

社員の家族を含めた支援制度等

⑬関連企業

  • ザワット株式会社

  • 株式会社ソウゾウ 

  • 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー 等

メルカリ社員の声を紹介

就職活動では、企業の公式HPから分かるような公的な情報だけでなく、実際の社員からのリアルな情報がほしいですよね。

ここでは、口コミサイトに挙げられたメルカリ社員の声をご紹介します。

内部情報を知るのに役立ててくださいね。

管理部門中途入社男性

入社を決めたのは「捨てるを無くす」という社会的使命があるビジネスモデルに共感したからです。

入社して感じたのは、急激に規模が拡大した会社のため、社内のシステムやプロセスが十分には整備されておらず、属人的になっている点です。

仕組みが整備されていない中で走り続ける「自走力」や個性の強いリーダーたちから同意を得る「突破力」や関係各位からプレッシャーを与えられてもそれを楽しめる「メンタルの強さ」が必要です。

(参考:https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0C1000000s1nIR&q_no=3)

エンジニア男性

有給はとても消化しやすく、100%近くの消化率でした。

男性でも育休を取っている方も見受けられたので、従業員の働きやすさにも理解がある会社だと思います。

また、仕事の後に社員でご飯に行ったりスポーツをしたりして親睦を深められる点は、個人的に好きな点でした。

(参考:https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0C1000000s1nIR&q_no=6)

インターネットサービス男性

働き甲斐はあり、努力すればするほど給与に反映されるシステムを採用しています。

また、同業他社と比べても働きやすい環境があるでしょう。

勤務時間は長くなりがちですが、楽しく働けました。

(参考:https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0C1000000s1nIR&q_no=4)

まとめ

メルカリの企業情報や社員の声を紹介しました。

フリマアプリで爆発的な成長を遂げた企業。

上場も果たし、日本のユニコーン企業として注目を浴びています。

今後どうなるかは米国での事業が成功するか、メルペイが普及するかの2点に左右されるでしょう。

社風としては、風通しがよくフラットで、従業員が働きやすい環境を整えているため、非常に充実した環境です。

将来性の高い企業なので、おすすめの会社のひとつです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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