【転職】書類選考が通らないのはなぜ?人事が見ているポイントはここだ!

【転職】書類選考が通らないのはなぜ?人事が見ているポイントはここだ!

転職活動では、志望の企業に応募書類を送付してから選考がスタートします。無論、書類選考の段階で基準に満たないと判断されたら、その先のステップには進めません。書類選考がなかなか通らない場合、書類の内容に関する不備だけが原因ではない可能性があります。本記事では書類選考時に人事が見ているポイントを紹介し、通過するためにどうすべきか解説します。書類選考で落選が続いている方は、ぜひ参考にしてください。 

転職で書類選考に通らない割合は?

初めて転職する方にとっては驚くかもしれませんが、書類選考は意外と通らないものです。 企業側の本音としては応募した求職者全員と会って話をしたいと考えますが、時間や予算の制約があるため、そうはいきません。このため、予め一定の基準を設け、書類選考でふるいをかけているのです。

通過率50%未満の企業も多い

書類選考の平均的な通過率は、50%にも満たないと言われています。もちろん経験やスキル・求人の種類等によっても数字は変動しますが、半分以上は書類選考で落とされてしまう計算です。思っていたより高いなと感じた方が多いでしょう。このため、書類作成には全力をかけて臨む必要があるのです。

通過の基準は?

人事は書類選考においては、様々な観点からチェックしています。記載内容だけでなく、レイアウトや文章のまとめ方なども評価対象です。

記載内容からは求職者が自社が求める人物像に適合するか判断するために、どのような強みを持つのか実績やスキルなどが見られます。 目を引く経歴や特別な資格を保有していれば、他の候補者に一歩リードできます。

また、手書きとPCどちらで作成するのか、誤字脱字は無いかといった点にも注意を払わねばいけません。企業によって異なりますが、基本的には、履歴書や職務経歴書は手書きで作成するのがベターな書類です。

PC で作成したものを提出すると、「労力を惜しむ人材なのかな」と思われる可能性はあります。また、誤字脱字があると基本的な書類作成スキルを疑われるため、大きく不利に働くでしょう。

転職で書類選考が通らない原因

書類選考がなかなか通らない方にとって、気になるのは書類選考が通らない原因でしょう。ここでは代表的な3つの原因を列挙します。

 応募者が多すぎて埋もれてしまう

特に大企業などは中途採用の募集をかけたら、何百人単位で書類が送られてくることがあります。人事担当者の立場に立ってみると、一通り目を通すだけでも相当の労力を要すことが分かるでしょう。

このため、アピールポイントが弱いと人事に読み飛ばされる可能性が高いです。たくさんの履歴書の中から「オッ!」と思わせるためには、他の候補者との差別化を意識して書類を作成する必要があります。

経歴やスキルに自信がない場合でも、志望動機や自己 PR を工夫することで魅力的な書類を作成することは可能です。

そもそも自分が対象ではない求人を受けている

応募企業の募集条件に、自分が合致するかに関しては必ずチェックしましょう。

例えば、一定の職務経験を求める求人に未経験で申し込んでも、書類選考に通過する確率はゼロに近いです。また企業の求める人物像に合致するのかという視点も大切です。

例えば、多様な価値観に理解を示す人材を求める企業に対し、責任感や真面目さなどを長所に挙げても効果的なアピールにはなりません。自己 PR の際は、必ず企業の求める人物像をチェックし、その人物像に適合したアピールポイントを選定することが大切です。

自分の経験・スキルをうまくアピールできていない

アピールの仕方が下手なため、あなたの魅力がうまく伝わっていないケースもあります。

一見アピールできる経験・スキルが無いように思えても、きちんと振り返れば何かしら必ずアピールできるポイントはあります。

コミュニケーション力や文章作成スキルなど、どの仕事でも必要となる「ポータブルスキル」というものがあります。アピールポイントが思いつかない人は、ポータブルスキルを軸に考えるとうまくいくでしょう。 

転職で書類選考が通らない!人事が見ているポイント

採用担当者は応募書類のどこを見て、合否を判断するのでしょうか?人事のチェックポイントが分かれば、対策も立てやすいでしょう。人事担当者の声を参考にして明らかにした、書類選考のチェックポイントを紹介します。

長年自社で働いてくれるか

人事が最も恐れるのは、採用した人材が短期で離職してしまうことです。

近年キャリアアップのための転職なら、何度繰り返しても問題ないという風潮が生まれています。これは確かに事実かもしれませんが、腰掛け程度に考えていることが分かれば、企業はもちろん嫌がります。このため、最終キャリアとして当社を検討しているのかという点からチェックされます。

志望動機や自己 PRのなかで、5年後・10年後のキャリアプランや会社の中で達成したいことを具体的に述べられると、将来のことをきちんと考えているため、短期離職は無いなと考えてもらいやすいですよ。

出身企業のカルチャー・価値観

出身企業のカルチャーや価値観と、自社の価値観が一致するかという視点でも見られます。

企業によって、どのような業種からの転職が活躍しやすいか異なります。

現場主義やフラットな環境がある等、社風も企業によってさまざまです。 転職者が多い業界・職種が前職であるならばその経験を最大限に伝えると、面接官に魅力を感じてもらえる可能性が高くなります。 

前職でどのような評価を受けていたか

自社で活躍できる人材か見極めるために、前職での評価も考慮されます。

前職での評価を判断する際に、よく用いられる指標が年収と年齢です。応募者が社会人5年目であれば、自社の入社5年目の社員と平均年収を比較することで、5年間でどんな評価を受けているのかチェックします。

入社5年目の社員が平均年収は400万円の企業であれば、応募者の年収が5それ以上であれば書類選考を通過する確率は高まるでしょう。ただ、能力が年収にダイレクトに反映しない業界・職種も少なくありません。自己PRできちんと、前職でどのような実績を残してきたのか伝えましょう。 

職務経歴書の書き方

職務経歴書の書き方もチェックされます。

履歴書はフォーマットが決まっているため、工夫の施すポイントがあまりありません。 一方、職務経歴書はフォーマットから自分で考えるため、その人のビジネススキルが現れる傾向があります。

文章のまとめ方や文字の書き方などから、普段から丁寧に仕事をする人物かどうか透けて見えます。応募書類に不備があるとそれだけで慎重性に欠けると判断される可能性も高いです。

誤字脱字など書類の不備は選考結果にダイレクトに影響を与えることは知っておいて損はありません。 

企業によっては語学力も重視

企業によって異なる部分ですが、語学力も確認されることがあります。

TOEIC のスコアだけでなく、前職の業務で実際に英語を使っていたのかという点も重要です。TOEICでいくら良い点数を取っていたとしても、仕事で英語を使っていないのでは困りものです。

語学力をアピールしたいのであれば、試験のスコアだけでなく実務経験を述べるよう注意しましょう。 

転職で書類選考が通らない時の対処策

単純な確率論でいうと2~3社応募すれば1社は書類選考に通過することになります。もし、5~10社以上受けても通らないのであれば、何かしら問題がある可能性が高いです。ここで紹介する3つの策の実践すれば選考通過率が上がるでしょう。

提出書類を見直す

書類選考の通過率を上げるためにまずすべきことは、提出書類の見直しです。

書類内容に修正をかけるだけで、ビジネスマナーや文書作成スキル等の評価ポイントをあげることができます。

まず、誤字脱字は絶対にNGです。手書きの場合、二重線で消して書き直すのは不可なので、新しく書き直す必要があります。パソコンで作成した場合、画面上では誤字脱字に気づきにくいので、一度プリントアウトしてチェックすることを推奨します。

また、パソコンで作成する場合、レイアウトが崩れやすく枠や文字が途中で途切れたりするので、プリントアウトは必ず行いましょう。文章では、特定の業界しか伝わらない業界用語や専門用語をそのまま用いるのは避けてください。どうしても使わなければいけないケースでは、()書きを利用するなどして、簡単な説明を入れましょう。

また、志望動機や自己 PR に企業が評価する項目が盛り込まれているかという点も重要です。めんどうなのは分かりますが、書類は使いまわさず、応募先企業ごとに内容を変えてください。

また、証明写真にも気を配る必要があります。特に、 写真の貼り方は人間性が出るポイントです。「切り方が斜めになっていないか」「直近3ヶ月以内の写真を利用しているか」などもチェックしましょう。

最後に書類を送付する際は、送付状を添えてください。送付状がある方が丁寧な印象を抱きます。

応募先企業を見直す

書類選考が通らない場合、応募先企業とミスマッチが生じている、もしくは人気・大手企業で倍率が高いため通らない2つのパターンが考えられます。

大企業・人気企業で通らない場合、視野を広げ中小企業も選択肢に含めましょう。

受ける企業を選択する際は、ここで働きたいという視点だけでなく、自分のスキルを発揮できる環境があるかという視点でも見てみましょう。こうすることで、自分を効果的にアピールできる企業が見つかりますよ。

書類選考がない企業に応募する 

そもそも書類選考がない企業に応募する方法もあります。

近年人柄を重視する採用が増え、書類選考を行わない企業も中にはあります。しかし、書類選考免除の求人は1人で見つけるのは難しいのがデメリットです。

書類選考がない求人は、転職エージェントに案件を掲載していることが多いため、エージェントの利用を検討しましょう。就職ShopやDYM就職は、書類選考無しを謳っているエージェントです。 

まとめ

転職で書類選考に通らない原因や対処法を紹介してきました。

提出する書類に問題がある可能性も高いですが、応募先企業の選定やアピールポイントが誤っているケースも考えられます。まずは応募書類の見直しをかけましょう。それでも通らなければ、応募先企業を見直してみてください。

さらに、書類選考がない企業に応募するのも一つの選択です。

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

広告掲載をご検討の企業さまへ