「今働いている業界、自分に向いていないのでは？」と考えて、転職を志す人は多いもの。しかし、自分に合った業界なんてそう簡単には見つからないですよね？今回は、転職先の業界が決まらない方向けに、業界選びの基準をお教えします。
自分に合った業界が見つかる可能性が高まるので、ぜひ参考にしてください。
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転職で業界を変える時に押さえておくこと
別業界へ転職するのはなかなかの思い切ったチャレンジです。成功率は同業界間の転職に比べて低くなりますし、入社できたとしても覚えることがたくさんあります。まずは、転職で業界を変える際に押さえておくべきポイントをご紹介します。
職務経験が重要
業界を変える転職の場合、前職での職務経験がポイントです。「未経験なのだから前職での経験をアピールできないんじゃないの」と思うかもしれませんが、実際はその逆です。未経験業界の転職においても、前職と応募先企業との共通点を見つけ、前職で培ったものをアピールする必要があります。
IT営業から医療機器メーカーの営業というように、職種を変えなければ前職での経験をそのままアピールすることも可能です。共通点が見つからない時は、どんな仕事に必要とされるポータブルスキルをアピールすると良いでしょう。
年齢が関わることも
業界を変える転職の場合、年齢も重要な要素です。若ければ若いほど成功率が上がるでしょう。なぜなら、若いと知識の吸収力や柔軟性が高いとみなされるためです。環境がガラッと変わっても、しばらくすれば知らず知らずのうちに適合できます。
一方、年齢を重ねてしまうと前の職場の価値観や仕事の進め方などが体に染み付いてしまい、環境の変化になかなか対応できません。そのまま適合することができず、離職につながる可能性も高いです。
転職で業界を変えるメリット
転職で業界を変えるのは簡単な話ではありません。しかし、大変な分メリットも大きいです。ここでは、異業界転職の3つのメリットを紹介します。
やりたい仕事につくことでモチベーションがあがる
新卒で第一希望の業界・企業に受からず、仕方なく別業界で就職してしまったという方もいるでしょう。これまで何とか割り切って働いていたけど、第一志望への夢を捨てきれず意を決して転職するパターンです。第一志望の業界に転職を成功させ、かねてより興味があった仕事に就くことができれば、仕事へのモチベーションがかなり上がるでしょう。
やりがいを感じ、今までとは打って変わって意欲的に働くことができる可能性は高いです。
年収アップの可能性が高い
儲けている業界・儲けられていない業界が存在し、儲けている業界で働けば年収が高くなる傾向があります。働く上でお金は全てではないですが、重要な要素であることは間違いありません。今の仕事に給与面で不満を感じているのなら、業界を変えることで大きく年収をアップさせることも可能です。
特に、現職で結果を残しているなら、キャリアアップのための転職は成功することも十分考えられます。
新たなスキルが身につき仕事の幅が広がる
業界を変えると、新しい知識を学ばなくてはいけません。しかし、視点を変えて考えると。新たな知識を身に付けることができるといえるでしょう。
さまざまな方面での知識が身に就くと、人間的な深みが出ます。自分の考えとは異なるものに対し、理解を示せるようになります。
また、スキルの幅が広がるため、転職市場で評価される優秀な人材になることも可能です。 現在は終身雇用は崩壊に向かい、労働者には常に学び続ける姿勢が求められます。転職で新たな知識を身に付け、どこでも通用するような人材を目指しましょう・
転職の業界選びの5つの基準
転職で業界を選ぶ際は以下の5つの基準を軸に選ぶことをおすすめします。基準に適合する具体的な業界も併せて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
今後の需要増が見込まれる業界
業界を選ぶ上では、将来的に考えて有望なのかという視点を持つことは最重要ポイントです。 今後の展望を考えた時に、誰の目からも衰退が明らかな業界では、誰も働きたいとは思わないでしょう。将来性が低い業界では、転職が成功したとしても、ボーナスや退職金で不安が残ります。
今後も需要が望まれる業界ならリストラを受ける可能性も少なく、安定した生活を手に入れられるでしょう。
IT業界
IT業界は人材が不足している業界として有名です。近年のインターネットの急速な発達により、IT人材〈IT企業やそのクライアント企業で、システム部門に勤務する人材〉需要は増大しています。
また今だ発展途上の業界なので、今後イノベーションが起きたり新たな技術が開発されたりして、爆発的な成長を遂げる可能性もあります。需要があるのみならず、夢もあるのでおすすめの業界です。
ネット広告業界
リスティング広告やSNSを利用した広告など、ネットインターネットを使った広告の需要が急増しています。2019年には市場規模が2兆円を超え、はじめて紙広告の市場規模を越えました。 IT関連の業界の中でも、最も成長性が高い業界と言うのでしょう。 ベンチャー企業だけでなく、電通や博報堂などの広告大手もネット広告に力を入れだしています。
転職先候補が増えているため、おすすめです。
コンサルティング業界
コンサルタントとは、クライアントが抱える様々なニーズを解決に導く仕事です。国際化の進展やコンプライアンス意識の高まりなどを受け、企業を取り巻く環境は多様化しています。
このため、外部の専門家の意見を取り入れる企業が増えています。今後の需要増が見込まれる業界だと言えます。
離職率が低い業界
離職率の低い業界は、残業が少なかったり有給休暇が多かったりするホワイト企業が多い可能性が高いです。
公務員
みんなが羨む安定の公務員。クビになることがなく、年功序列で製菓を残さずとも給料が上がっていくため、離職率はかなり低いです。国家公務員の離職率は5%程度と言われています。民間から公務員へ転職を検討する人も多いですが、現職の公務員からは労働環境への不満が出ているのも事実です。
「人間関係が窮屈」「仕事にやりがいがない」「勤務先や部署によっては長時間労働を強いられる」などの声があがっています。
インフラ業
電気・水道・ガスなどのインフラ関連業も離職率が高い業界です。
インフラ需要は景気に左右されず常に一定の水準はあるため、安定した業界です。その安定性の高さから、離職率が低いと推察されます。厚生労働省の賃金基本構造統計調査によると、業界別年収において「電気・ガス・水道・熱供給」の分野の平均年収は全ての業界の中で最も高いです。
製造業
製造業は残業が少ないことで有名です。製造業の残業が少ない理由としては、製品を生産する際はあらかじめ受注計画で数が定められているためです。突発的な業務発注は起こらない限り、毎日平準化された量を生産されるため、計画的な環境です。
労働条件が良い業界
高年収や休日が取得しやすいなど、労働条件が良い業界もおすすめです。職場を選ぶ際、「待遇が良いこと」を一番の要素に挙げる人もいます。面接でその気持ちを直接告げるのは良くないですが、立派な転職理由の一つです。
大手メーカー
ホワイト企業が多い製造業の中でも、大手メーカーは福利厚生も充実しており年収が高い企業も多いため、おすすめです。
大手メーカーは充実した機械設備を活かし、一度に大量生産が可能です。スケールメリットと言って、大量に生産することでコストの効率化が図れます。知名度もあるため商品も売れやすく、利益が蓄積される環境です。蓄積された千恵喜は、労働環境の良さに還元されているのです。
長い歴史を持つ業界
50年・100年など長い歴史を持っているかどうかも、良い業界を見抜くためのポイントです。 長い歴史を持っているということは、戦争中など不安定な環境下でも生き残っていたことを意味します。ニーズや社会構造が変化しても対応し続け、付加価値を生み出してきた証明でもあります。盤石な基盤ができているため、少々の景気変動ではたじろぐことがありません。
自動車業界
ものづくり大国日本の中でも、強みを持つ自動車産業。世界に名だたる大企業も多いですが、業界としての歴史も長いです。起源は大正時代にまでさかのぼります。 昭和に入ってからトヨタや日産などの超有名企業が誕生第二次世界大戦中は生産縮小の命令を受けましたが、朝鮮戦争がはじまると朝鮮特需で盛り返しました。その後も成長を続け、高度経済成長日本を支える基幹産業となるまで成長しました。
未経験者を多く受け入れる業界
未経験者を多く受け入れている業界は、受け口が広く採用されやすいと言えます。 ただ、注意すべきは人材が不足しているため未経験を採用している可能性は無いかという点です。この場合、短期離職が多く未経験でも採用せざるを得ないブラック企業である可能性が高いです。
例えば、飲食業界は未経験を多く受け入れている業界ですが、短期離職が多い業界でもあります。時間外労働が多く給与も低いため、入社してもすぐ離れてしまう傾向があります。このため、未経験者を多く受け入れているとしても、おすすめすることはできません。
介護
未経験者を積極的に採用する業界の中では介護がおすすめです。超高齢化社会を迎え、介護が必要となる高齢者は増えています。需要が増大中のため、仕事がなくなることはないでしょう。ただ、介護も労働条件があまり良くない業界であるのは確かです。待遇改善のために製造改革が進んでいるため、状況が改善する可能性もあるため今後の動向を注視しましょう。
また、介護福祉士や精神保健福祉士の資格を取得すれば、給与に反映されキャリアアップを目指しやすい業界でもあります。
まとめ
転職の業界選びの基準や、おすすめの業界を紹介してきました。
「かねてより興味があった仕事につける」「年収アップが実現できる」など業界を変えることによってさまざまなメリットがあります。業界選びの際は、「将来性の高さ」「離職率の低さ」「長い歴史があるか」「労働条件は良いか」「未経験からの採用も多いかという5つの視点から見てみましょう。
おすすめの業界は多いので、少し興味がある程度でも、積極的に業界研究してみてください。
