職場の悩み、どこに相談すれば良いの…とお悩みの人いませんか?相談先を見つけられずに困っているのであれば、本記事をチェックしてみてください。無料で電話相談に乗ってくれる公的な窓口や、相談する際のポイントについてご紹介しています。悩みをためこみすぎても良いことはありません。各種窓口を上手に利用して、悩みの解決に動き出しましょう。
人間関係など、職場には悩みが溢れてる…
職場と言えば何かしらの悩みがつきものです。複雑な人間関係、無茶な要求をするクライアント、それに応じてしまう上司、何度言っても仕事理解しない後輩…挙げればキリがありません。
どんな職場でも多かれ少なかれ悩みはつきものですが、あまりにひどい場合には心身ともに疲弊して、体調を崩すなんてことになってしまいます。仕事は生活を支えるための手段です。そこで体調を崩してしまっては働く意味がありません。そうなる前に対策をする必要があります。
職場の悩み、まずは誰かに相談すべし
職場の悩みを解決するためには、やはり相談することが一番です。自分の中で抱えていても、気がめいってくるばかり。それをはきだすだけでもストレス解消効果があるものです。
比較的小さな悩みであれば、友人に愚痴るのも良いでしょう。けれど大きな悩みになると友人に話しても解決には繋がりません。そんな時にはどうすれば良いのでしょう?まずは電話での相談がおすすめです。詳細は次章をチェックしてみてください。
職場の悩み電話相談、公的サービス利用がおすすめ
職場の悩みを解決するために、国や都道府県では様々な相談窓口を設けています。実際に足を運ぶ暇がない…という人も電話相談窓口があるので、まずはそれらを利用してみましょう。その電話が具体的な解決につながることも多々あります。
厚生労働省管轄、働く人の「こころの耳電話相談」
職場での悩みで心身共に疲れ果てた…なんて時には厚生労働省管轄、働く人の「こころの耳電話相談」を利用してみてください。メンタルヘルスや人間関係の悩み、各種ハラスメント、ストレスチェックなど、様々な悩みに応じてくれます。平日は月曜日・火曜日のみと受付時間が限定的ですから、その点のみご注意ください。
働く人の「こころの耳電話相談」:0120-565-455(フリーダイヤル)
受付時間:月曜日・火曜日 17:00~22:00、 土曜日・日曜日 10:00~16:00(祝日、年末年始はのぞく)
都道府県の労働相談センター
働いていますと、労働条件などで「コレってアリなの?」なんて悩むこともありますよね。インターネットなどで調べてみても、合法なのか違法なのかイマイチ良くわからないし、調べる時間ももったいないし…そんな時には都道府県の労働相談センターに相談してみてください。
東京都ですと東京都労働相談情報センターがそれにあたります。労働に関するプロフェッショナルがあなたの悩みに答えてくれます。電話相談にも応じてくれるので、忙しくて足を運べない…なんて人にもおすすめです。
東京都ろうどう110番:0570-00-6110
受付時間:月曜日~金曜日 9:00~20:00、土曜日 9:00~17:00(祝日、年末年始はのぞく)
東京都以外にも同様の施設が設置されていますので、職場のある都道府県で調べてみてください。「〇〇県 労働相談」で検索すれば見つかるはずです。電話だけでは解決に繋がらないという場合には対面でも対応してくれます。
動労環境に問題があるならユニオンもおすすめ
職場でパワハラ・マタハラを受けるなど、労働環境に明らかに問題がある場合には各種ユニオンを頼るのもおすすめです。例えば派遣ユニオンでは正規・非正規雇用関係なく、一人でも加入できる労働組合として組織されています。組合員になれば、あなたに代わってユニオンが企業との交渉にあたってくれます。
一人では解決できない問題も、グループであれば解決できることもあるものです。ユニオンというと敷居が高く感じる人もいるかもしれませんが、行ってしまえばそんな事はないと理解できるはずです。
派遣ユニオン:03-5371-8808
受付時間:月曜日~金曜日 10:00~19:00、土曜日 13:00~17:00(祝日、年末年始はのぞく)
弁護士に相談することも可能。そのメリットと注意点をチェック
会社を訴えてやる!なんて時にはおそらく多くの人が弁護士を頼ると思います。もちろん弁護士に依頼すれば、あとは各種手続きを弁護士側でやってくれます。それが弁護士に頼む一番のメリットです。
一方で弁護士に依頼する時には注意点もあります。まずは弁護士選びです。一口に弁護士と言っても、労働問題に強い人もいれば、離婚問題に強い人もいます。当然ながら、労働問題に強い弁護士を頼らなくては意味がありません。
とはいえ、労働問題に強いというだけで弁護士を選ぶのも考え物です。というのも労働問題に強いと言っても、企業側の立場で強い弁護士もいれば、労働者側の立場で強い弁護士もいるからです。それらを踏まえて弁護士を探すのはそれなりに大変な作業になります。
残念ながら弁護士事務所のHPを見ていても、なかなか見えてこない部分もあります。口コミや解決実績なども参考にして、弁護士選びは慎重に行いましょう。
なお、弁護士事務所へ相談に行きますと、一般的に30分で5000円ほどの費用が発生します。時間を無駄にしないよう、相談すべき内容をしっかりと整理しておくことが欠かせません。
職場のちょっとした悩みは掲示板が解決してくれることも
職場のちょっとした悩み…、誰に相談すれば良いのやら…なんて時には各種掲示板が役立つことも。個人情報がバレない程度に悩みを書き込んでおけば、「私はこうした」であったり「●●に相談した」であったり、思わぬ答えに出会えることもしばしばです。
ちょっとした悩みであれば、試しに書き込んでみてはいかがでしょう。ただし、個人的な情報の書き込みや職場や個人の名前などは絶対に書き込まないようにご注意ください。
相談をスムーズにするためのポイント
電話相談するにしても、窓口を訪れるにしても、相談をスムーズにするためにはポイントがあります。そんなポイントについてご紹介しておきたいと思います。
証拠をあつめておく
まず一つ目のポイントは証拠を集めておくということです。メールであれば画面キャプチャをとっておくことや、会話であればスマホで録音しておくなど、証拠は出来る限りあつめておきましょう。こんな嫌がらせを受けましたなど、証拠を見せれば相談された側も理解しやすいですよね。
また、証拠があれば、いざ何かアクションを起こすとなった時に圧倒的に有利になります。訴える・訴えないなどは後になって決めればよいこと。とりあえず証拠だけは集めるようにしておきましょう。録音できればベストですが、「●月●日お昼過ぎ、●●さんに××と言われた」など、きちんと記録しておくだけでも、意味はあります。
登場人物や時系列を整理しておく
社外の人に相談する場合、相談される側は状況を全く知りません。そこで「部長がこんなで、●●さんはこんなで、さらに■■さんんはこんなことを言うんです!」などと言われても、言われた側がまったく状況が飲み込めないはずです。誰に対して困っているのかすら全く伝わりません。
相手に伝わりやすくするためには、どんな登場人物がいるのかを整理しておく必要があります。
課長:課内の状況は理解しているけれど、特に手を打つわけではない。
●●さん:いやがらせをする本人。2年先輩の女性。
■■さん:1年後輩の男性。●●さんの手下的なポジション
〇□さん:同じチームの同期。相談には乗ってくれるが、解決にはつながらず。
このようなリストを作っておき、まずはそれを共有しましょう。そのうえで状況を訴えれば納得しやすいものです。
時系列を整理しておくことも欠かせません。相談したいことはおそらく一つではないはずです。また一つの事象だけを相談しても、なかなか解決にはつながらないものです。そこで以下のような資料を作ることをおすすめします。
19年4月頃、移動で今の部署へ
19年6月頃、〇〇をきっかけに●●さんからのあたりが強くなる
19年8月頃、●●さんからの要求がエスカレートしてきたため課長に相談、いったんはおさまる
19年12月頃、●●さんからの仕事の割り振りが無茶な形になる。残業してもこなせる量ではないため、課長に相談
といった形で整理しておけば、問題も理解しやすくなりますし、対応策を考える際にも役立ってくれます。相談相手にモレなく伝えるという意味でも大切です。
リストを作ったり、整理したりというのは大変な作業です。また、イヤなことを思い出す必要もあるのでツラい思いをする事もあります。けれど、問題をスムーズに解決するためには欠かせない資料です。とりあえずは最低限でOKですから、相談前に準備しておきましょう。
まとめ:体調を崩す前に、職場の悩みは誰かに相談しよう!
職場での悩みについて、相談先や相談するためのポイントについてご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?職場での悩みを溜め込みすぎますと体調を崩してしまうこともあります。それでは働けなくなってしまいますし、復帰するまでに時間も必要になってしまいます。
今回ご紹介してきた通り、無料で相談にのってくれる施設は多数くあります。職場の悩みに耐えられない…という時には、遠慮せずに頼ることが大切です。頼ることは負けでも逃げでもありません。相談した結果、問題を解決れば、あなたの勝ちです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート