教育学部って何してるところ?意外と珍しい?実際に進んだ私の体験談。

教育学部って何してるところ?意外と珍しい?実際に進んだ私の体験談。

末原辰将

早稲田大学教育学部国語国文学科(在籍中)
末原辰将

未開拓の地である「佐賀」から上京し、「ニンゲン」の文明に慣れるために日々奮闘中。
特技は部屋を片付けないこと。好きな音楽はhip-hopで、尊敬する人はいないです。
4年で卒業できるように頑張ります。

はじめに

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「教育学部って聞いたことあるけど何をするのかわかんない」や、「教育学部って教師にしかなれないの?」と思ってる人って意外と多いんじゃないでしょうか?

私も実は進学する前はそんな不安を感じていた1人でした。しかし、そんな不安を感じて教育学部に進学するのを断念してほしくないので、実際に教育学部に進学した私の目でみて感じたことを紹介していきたいと思います。

教師以外の道もちゃんとあります!

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 まず、最初に言いたいのは教育学部に進学しても、ちゃんと教師以外の道はあるということです。これがちゃんと分かってないと不安ですよね。詳しくは後で紹介しますが、ひとまず安心出来たところで教育学部と何なのかについて紹介してみたいと思います。

教育学部は意外と珍しい

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 前提として、実は教育学部がある大学って多くないんです!

結構聞くことがある学部なんですけど、「教育学部」として学部を設置している大学ってそんなに多くはないんですよね。有名なところだと、慶応義塾大学には教育学部はなかったりします。

なんで珍しいの?

 ではなぜ教育学部はそんなに多くないのでしょうか?国立だと今、国の政策によって教員養成を担う学部の統合が進んでいたりしていて少なくなっていっています。

私立となると教職課程の学生の研修機関として付属校を持った方がいいが、教育学部のためにそこまでコストをかけられないというのが理由になることがあるようです。

教育を専攻する学科を持つ大学はあるものの、学部として設置しているところは教員養成の単科大学以外だとあまり多くないんですね。

教育学部を設置していない大学例

実際に教育学部がない大学だと

慶応大学
中央大学
明治大学 etc.

上記のように、聞いたことあるような有名な大学には教育学部はありません。

なんと、Marchといわれるような有名な大学群には教育学部はないのです!

教育学部って何を学べるの?

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それでは教育学部って何を学べるところなんでしょうか?実際に教育学部に入って私が感じた教育学部での授業について紹介します!

教師になるために必要な素養の授業

 教師になるにあたって思いのほか必要なのは素養だったりします。教職課程の授業をとったら意外と幅広い事を学べたりします。

確かに先生って、生徒の規範とならなければいけない存在なのでそういった部分の学びも大切ですよね。

教師にならなかったとしても社会人になったときに役立つものだと思います。

教育の在り方についての授業

 意外と入った後に気づいたのですが、「教育とはなにか」について考えさせられるような授業もありました。割と哲学的な感じではっきりと正解がない感じなので今までの学校の勉強とは違い、自分で考えないといけないという感じです。

私は能動的に学ぶということがとても刺激があって楽しかったです。考えることが好きな人は向いてるかもしれません。

専門領域の学習

 大学によっては一つの分野を深く掘り下げる学科を多数持っています。たとえば「国語」に強い学科なら文学部より踏み込んで学習することもあります。自分の興味のある分野を深く掘り下げることができます。

実は教員免許が特別取りやすいわけではないところもある

教育学部と聞くと教員免許をとりやすいといったイメージがあるかもしれませんが、実際は他の学部生と同じ扱いで教職課程の授業を取らないといけないことには変わらないところもあるので注意が必要です。

教師って実際どうなの?

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教師って実際どうなんでしょうか?今世間ではブラックだとかいわれてマイナスなイメージがありますよね。私なりに話を聞いて感じた教師の実態について何点かまとめてみました。

いい点

公務員である

昨今の不安定な経済において、やはり公務員であるというのは安定性があっていいなと思います。これからの経済を考慮しても安定があるというのは心強いものがあります。

人の為に働いてるという実感を強く感じる

これは実際に教師になった先輩から聞いたのですが、子供に直接関わり成長して行くのを目で見て実感できるのでやりがいを感じられるらしいです。子供が好きな方なら選択肢としては悪くないんじゃないでしょうか。

悪い点

時間外労働が多い

学校にもよりますが、部活の顧問になったりすると休日もその予定が入りますし、残業は当たり前といったところもあるようです。これがよく言われる「教師はブラック」といわれる所以なのかもしれません。 ・

教師に求められるものの変化

近年よく言われる「モンスターペアレント」といわれるように、今教師には昔と違って求めれるものが増えています。それゆえに教師には教えること以外にも柔軟に対応することが必要です。

院に進むメリット

私立の中高で教えたいと思ってる方は大学院に進むことを視野に入れておいた方がいいかもしれません。私立の学校によっては大学院を卒業した人を採用しやすいところもあります。

教師以外の道もあるよ!

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先ほど紹介したように教育学部に進んだからといっても必ず教師にならなければいけないというわけではないです。卒業された先輩方はいろんな業界で活躍されています。

こんな道があるよ

出版業界

教育系の出版社なら教育学部で学んだことを生かして、教員とはまた違った形で教育に携わることができるといった理由で進む人も多くいます。

金融機関

公務員と共通する「カタい」といったイメージのある金融機関には毎年比較的に多くの方たちが進んでいます。その中でも地方銀行に進む人たちは多いようです。

メーカー

理系の方々に多い進路先になります。このように教育とはあまり相関性の見られない職種にも進む方も多くいます。

就活では苦労することも?

教育学部というと教員養成のイメージが強いためか、面接の際に「なぜ教師にならなかったのか」などと聞かれる事があったりと何かと教育学部出身ということで苦労することもあります。面接の前にはそういった事前の対策が必要になることもあります。

強みがないのが強み!

教育学部というと「ここが社会に出たあとに強い」ということが他の学部に比べてあまりないのですが、逆に学部に左右されない強さをもてるのではないかと個人的に思います。

色んな分野に触れる機会が多いのでそこで自分の興味のある分野を見つけることによって自分にしかない強みを持てるようになるのではないでしょうか?

教育学部の学習領域の広さはこれからやりたいことを見つける人にとってもおすすめできるポイントです。

まとめ

教育学部について紹介しましたがどうでしょうか。

  • 教師以外にも進路は沢山ある
  • 教育学部の学習領域の広さと、専門性

実際に私が不安に思っていた事だったのですが、これらが分かってるだけでもある程度の不安というのは解消されるのではないでしょうか。

専門的に学びたいことがすでにある人はそこを他の学部よりも深く学ぶことができますし、まだない人はとりあえず自分が得意な分野に進んでから色んな分野に触れてみるのもいいと思います。

ぜひ教育学部に進むことを不安に思ってる人はこの記事を参考にして、判断材料にしていただければ幸いです!

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