【アルバイト用履歴書の書き方】履歴書マナーや各項目の書き方などを解説!

【アルバイト用履歴書の書き方】履歴書マナーや各項目の書き方などを解説!

はじめに

アルバイトに応募するときは履歴書の提出を求められるのが一般的です。

しかし、履歴書には住所や氏名といったことだけでなく、志望動機や自己PR、学歴などいろいろと記入する項目があり、初めてだとどうやって書いたら良いのか分からないという人もいると思います。

ここではアルバイトに応募する際に提出する履歴書の書き方について詳しく解説します。

基本的なルールをしっかりと確認して、マナーを踏まえて作成するようにしましょう。

【アルバイト用履歴書の書き方】まずは基本マナーを確認

アルバイト用の履歴書を作成するに当たって、まず覚えておきたいのが基本的なマナーです。

採用する企業側の人間にとって履歴書はアルバイト応募者との最初の接点となるもので、人となりを見るための重要な資料となります。

もしも履歴書に不備があったり、基本的なマナーが守られたりしていなかったら、「この人に仕事を任せて大丈夫なのだろうか?」と不安を感じさせてしまうことになります。

アルバイトの選考にパスするためにも、履歴書を作成する前に、まずは基本的なマナーを覚えましょう。

基本的なマナー

「アルバイトなんだから履歴書なんてほとんど見られてないだろう」と安易に考えている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

履歴書は本人の人柄を映す鏡と言っても過言ではなく、雑で汚い文字で書かれていたら「この人は仕事も雑に違いない」と思われてしまいますし、マナーを守られていない履歴書を見たら「社会人としてのマナーに欠けているな」と思われてしまいます。

ここでは、履歴書を作成したり扱ったりする上でぜひとも知っておきたいマナーを紹介していますので、参考にしてください。

読みやすい丁寧な字で書く

履歴書は読む相手のことを考えて読みやすく丁寧な字で書くようにしましょう。

「自分は字が汚いから…」という人もいるかもしれませんが、字がキレイか汚いかという問題ではなく、丁寧な字でハッキリと書くのがポイントです。

字がキレイではなくても丁寧に書かれている履歴書を見れば、採用担当者の印象もアップします。

文字が判別できなかったり、文章が曲がってしまったりしないように、ゆっくりと丁寧に書くことを心がけましょう。

書くものはボールペン。色は黒

履歴書を作成するときは黒インクのボールペンを使うようにしましょう。

「履歴書なんて内容が伝わればインクの色なんて関係ない」「他の色のボールペンを使った方が目立つんじゃないか」と考える人もいるかもしれませんが、黒以外のボールペンを使って作成した履歴書を提出してしまうと常識を疑われてしまいかねません。

なお、一部では青インクのボールペンならOKと言われることもありますが、これは昔の万年筆のインクが完全に黒ではなく青に近かったからです。

現在の青ボールペンは色が鮮やかすぎるので履歴書に用いるのは適切ではありません。

履歴書のサイズはB5(B4二つ折)が良い

文房具店などに行くとA3・A4やB4・B5などさまざまなサイズの履歴書が販売されていて、どれを選んだら良いのか分からないという人も多いかもしれません。

履歴書として一般的に使われることが多いのはA4サイズとB5サイズの2つで、アルバイト先から特に指定がないならばどちらを使っても基本的に問題ありません。

ただし、A4と比べてB5はサイズがコンパクトなため、記入する内容が少なくて済むというメリットがあります。

長文を書くのが面倒だという場合や、書くことがあまりなくてA4だと余白が目立ってしまうという場合はB5の方が無難でしょう。

封筒に入れても入れなくてもOK

販売されている履歴書の中には、履歴書を入れるための封筒がセットになっているものがあります。

ですから、履歴書は封筒に入れたまま提出するのが正しいと思っている人も多いかもしれません。

しかし、採用担当者に対して履歴書を直接手渡しするならば、封筒に入れずにそのまま提出してもまったく構いません。

封筒はあくまでも履歴書を持ち運ぶ際に汚れてしまったり折れ曲がってしまったりするのを防ぐためものであり、提出用ではないからです。

半分以上折らない

市販されている履歴書は二つ折りの状態となっていますが、さらに小さく三つ折り・四つ折りにするのはマナー違反となります。

小さく折りたたんでしまうと折り目にあたる部分の文字が読めなくなってしまったり、履歴書を広げる手間がかかったりしてしまうからです。

履歴書を郵送する場合は封筒に入れることになりますが、封筒のサイズが小さいからと言って二つ折り以上に小さく折りたたんだりせず、大きなサイズの封筒を購入するようにしましょう。

気をつけるべき! NGマナー

この他にも履歴書を作成する際のマナーはいろいろあります。

アルバイト先は応募者の熱意や人柄を履歴書から判断するので、正しい書き方を意識しながら履歴書を完成させましょう。

ここでは履歴書のNGマナーの中でもなかなか気付きづらいポイントを紹介していきます。

知らないうちにマナー違反をしてしまっていることもあるので、採用担当者に良いイメージを印象づけるためにもしっかりとポイントをおさえて履歴書を作成してください。

間違えても修正ペンや修正テープを使用しない。新しいものを

履歴書を作成中に文字を間違えてしまったという経験は誰にでもあると思いますが、間違えた文字を修正ペンや修正テープを使って書き直すのはNGです。

履歴書はビジネス文書の一種なので信頼性がとても大切です。

修正ペンや修正テープを使った場合は本人が修正を行ったのか、それとも他人が修正したのかを判断できないため、信頼性がなくなってしまいます。

もしも履歴書の文字を間違えてしまったときは、面倒でも新しい履歴書でまた最初から書き直しましょう。

消せるボールペンは使用しない

最近は消せるボールペンという文房具も販売されています。

消せるボールペンを使えば書き間違いをしても専用の消しゴムを使うことでキレイに文字を消せるので、消せるボールペンを使って履歴書を書こうと考えている人も多いかもしれません。

しかし、履歴書を消せるボールペンで記入するのはNGです。

理由は修正ペンや修正テープを使うのがNGなのと同じで、道具さえあれば誰でも内容を書き換えることができるので、文章としての信頼性が失われてしまうからです。

使い回しをしない

複数のアルバイト先に履歴書を出す場合、同じ内容の履歴書を使い回して少しでも手間を省きたいと考える人もいるでしょう。

しかし、このような履歴書の使い回しは採用担当者に悪い印象を与えるので良くありません。

また、履歴書には志望動機や自己PRを記入する欄がありますが、ここにはアルバイト先で自分がどのような活躍ができるかをアピールするための大切な項目です。

ですから、応募先に応じて内容を変えなければ適切なアピールすることにつながらず、選考で落とされてしまう可能性も高くなってしまいます。

事実と違うことを書かない

人気のアルバイトの場合、募集人数の何倍もの応募者が集まることも珍しくありません。

そのため、少しでも選考が有利になるように学歴を詐称したり、本当は持っていない資格を持っていると嘘をついたりするケースが見られますが、事実と異なることを書くのはNGです。

もしも嘘をついていることが発覚してしまうと大きなトラブルにつながることがありますし、できる仕事の範囲が狭くなってしまってアルバイト先に迷惑をかけることにもなりかねません。

【アルバイト用履歴書の書き方】基本の書き方

履歴書には氏名や住所、電話番号など個人情報に関する基本項目を記入する欄があります。

このような情報は一見すると何でもないように思えますが、実は書き方に一定のルールというものがあります。

また、履歴書には本人確認のために写真を貼らなくてはなりませんが、この写真についても使用する写真や写し方にルールがあるので注意が必要です。

ここでは、アルバイト先に提出する履歴書の基本項目を記入する際のポイントを詳しく解説します。

日付

履歴書に記入する日付は手渡しの場合は提出日を、郵送の場合は投函日を記入するのがルールです。

また、年表記は西暦と元号のどちらでも構いませんが、西暦なら西暦、元号なら元号で履歴書全体を統一しなければなりません。

氏名・ふりがな

履歴書に氏名を記入する際は苗字と名前の間に少しスペースを入れると読みやすくなります。

また、ふりがなを記入する場合は「ふりがな」と記載されているなら平仮名で、「フリガナ」と記載されているならカタカナで記入するのがルールとなっていますので、間違いのないように注意しましょう。

写真

履歴書の写真は縦4cm・横3cmが規定サイズとなっています。

古い写真はNGで、3ヶ月以内に撮影したものを貼るようにしましょう。

撮影時はメガネをかけるのは問題ありませんが、帽子やサングラスなど顔の一部が隠れてしまうものは外すようにします。

服装は私服でも構いません。

印鑑

印鑑は最後に押そうと思っているとついつい忘れてしまいがちなので、最初に押しておくと良いでしょう。

印鑑はかすれたり一部がかけてしまったりしないように押します。

下に雑誌を置いたり、柔らかいマットなどを敷いたりすると、くっきりとキレイに押せます。

生年月日

履歴書の生年月日は算用数字で記入します。

年表記は日付と同様に元号を使っても西暦を使っても構いませんが、統一することがポイントです。

元号を使うと漢字を使いたくなってしまいますが、元号の場合も「平成3年」のように算用数字を使いましょう。

住所

住所を記入する場合は必ず都道府県から書き始めます。

番地名をハイフンで省略する人も多いですが、「○丁目△番□号」のように記入するのが正しい書き方です。

また、アパートやマンションに住んでいる場合はアパート名やマンション名、さらに部屋番号まで正確に記入しましょう。

電話番号

アルバイトの選考の結果は電話で伝えられることが多いので、忘れずに記入しましょう。

「1」と「7」、「6」と「8」などは見間違えやすいので丁寧に記入することも大切です。

自宅の固定電話と携帯電話のように回線が複数ある場合はつながりやすい方の電話番号を記入します。

アルバイト用の履歴書写真

アルバイトを申し込む際はその都度写真が必要になりますが、写真を節約するために返却された履歴書に貼ってあった写真を剥がして再利用するのはNGです。

「バレなければ大丈夫」と思うかもしれませんが、シワや汚れなどで意外とバレてしまうものです。

【アルバイト用履歴書の書き方】学歴・職歴の書き方

アルバイト用の履歴書には学歴や職歴を記入する欄が用意されています。

「学歴や職歴なんてただ事実を書くだけだから簡単だ」と思っている人も多いかもしれませんが、実際に書き始めてみると「学歴はどの時点から書き始めれば良いのか」「アルバイトは職歴に入るのか」など、迷ってしまう点が意外と多くあります。

ここでは学歴欄の書き方の基本と記入例を紹介します。

学歴・職歴の書き方にも一定のルールがあるので、ルールを守って正確に記入するようにしましょう。

全体の構成

履歴書に学歴を記入するときは、最初に学歴欄の中央に「学歴」と記入し、その次の行から具体的な学歴を記入していきます。

具体的には、

・平成20年3月 ○○市立〇〇小学校卒業

・平成23年3月 △△市立△△中学校卒業

・平成23年4月 □□県立□□高等学校入学

・平成26年3月 □□県立□□高等学校卒業

・平成26年4月 私立○△□大学入学

・現在同大学二年に在学中

となります。

職歴に関しても同様で最初に「職歴」と記入した後、学歴と同様の書式で記入していきます。

学歴

学歴を記入する際は基本的に小学校卒業から書き始めるのがルールです。

小学校と中学校については卒業だけでOKです。

高校からは入学と卒業を両方記入していきます。

このとき、「同校卒業」「〃卒業」というように略称や記号を使わず、正式名称を記入します。

また、履歴書には「高校」ではなく「高等学校」と記入するのも重要なポイントです。

大学は学部名や学科名まで記入するようにします。

アルバイトに応募した時点で大学に在学している場合は「在学中」の記載も忘れないようにしましょう。

職歴

職歴がある場合はその情報についても古いものから順に記入していきます。

職歴が多い場合は、履歴書の職歴欄に入り切らないケースもあります。

この場合は本来

・平成29年4月 〇〇株式会社入社

・令和2年1月 〇〇株式会社退社

と記入するところを

・平成29年4月 〇〇株式会社入社(令和2年1月 退社)

のように1行にまとめて記入しましょう。

「アルバイトは職歴に含まれるのか?」と疑問に感じている人もいると思いますが、アルバイト用の履歴書ではアルバイトを職歴として記入しても問題ありません。

【アルバイト用履歴書の書き方】免許・資格

所持している免許や資格があれば、基本的にすべて記入しましょう。

免許や資格があることで採用に有利に働く可能性もあるからです。

履歴書に免許や資格を記入するときは取得した順番に正式名称で記入していきます。

「英検」や「自動車免許」ではなく、「実用英語技能検定」「普通自動車代位一種運転免許」と書くようにしましょう。

免許や資格をたくさん持っていて、履歴書に書き切れない場合は、アルバイト先の業務に役立ちそうな免許や資格を選び出して書くようにします。

その方がアピールポイントとして効果があるからです。

もし、現在取得を目指している免許・資格があるならば、その旨も記入しておきます。

たとえば英語力が必要なアルバイト先なら、

・令和○年8月 実用英語技能検定受験予定

と記入しておくと、仕事に対する熱意をアピールできます。

【アルバイト用履歴書の書き方】自己PR

アルバイト用履歴書には自己PRを記入する欄が用意されていますが、何を書いたらいいのか分からずに「特になし」とだけ書いて提出してしまう人が多く見られます。

自己PRは選考を大きく左右する重要な項目なので、「特になし」では損をしてしまいます。

自己PR欄には基本的に「これまでの実績や成果」「経験・スキル」「仕事に対する姿勢」「自分の長所」などを記入します。

しかし、一番大切なことはこういった経験やスキル、実績といったものがアルバイト先でどのように活かせるのかということです。

「コミュニケーション能力があります」というだけではなく、そのコミュニケーション能力を活かしてどのような仕事ができるのかということまで説明できるとポイントが大きくアップするでしょう。

【アルバイト用履歴書の書き方】志望動機

志望動機も履歴書では非常に重要な項目です。

会社側としては「やる気」のあるアルバイトを集めたいという気持ちが強いので、志望動機がしっかりとしている応募者は選考をパスしやすくなります。

志望動機がなかなか思いつかないという場合は「なぜこの会社のアルバイトに応募したのか」という理由を考えるようにしましょう。

たとえば「接客業に興味があった」とか「お店の雰囲気が良くて楽しく働くことができそうだから」など、いろいろな理由があるはずです。

アルバイト求人がたくさんある中で、「他のお店にはない、このお店だけにある良さ」が見つかれば、それを志望動機とすれば良いのです。

アルバイト用履歴書の志望動機の具体的な書き方についてはこちらでも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

「履歴書なんてどうせ見られていないだろう」と適当に書いている人も多いかもしれませんが、基本的なマナーをおさえて履歴書を書くことができれば書類選考の通過率も大きくアップします。

履歴書を記入するにあたっては、相手に読みやすく丁寧な字で書くことが重要です。

サイズはB5が基本で、記入は黒いインクのボールペンを使用し、書き間違ったときは修正するのではなく、最初から書き直すのがマナーです。

複数の履歴書を記入する場合は同じ内容のものを使い回したりせずに、アルバイト先に合わせて内容を変えるのも大切なポイントです。

学歴や職歴には書き方にルールがあるので、必ず記入する前に確認するようにしましょう。

また、免許や資格、自己PR、志望動機は選考に直結する重要な項目でもあります。

どんなことが採用担当者に対してアピールになるのかを考えて記入する内容を選ぶようにしましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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