【例文7選】文系でもOK!IT業界の志望動機の書き方と内定のコツを解説

【例文7選】文系でもOK!IT業界の志望動機の書き方と内定のコツを解説

現在の就職市場において、IT企業に対する注目度は年々高まる一方です。

将来性のあるIT企業に就職したい一方で、文系だと就職が難しいと半ば諦めている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、文系の方がIT企業の内定を目指すためのノウハウを紹介しています。

志望動機の書き方やIT企業の職種など、すぐに役立つ情報をわかりやすくまとめました。

本記事を読むことで、文系でもIT企業に内定を得ることができる理由が分かります。

また、IT企業がどんな仕事をしているのか、簡単に理解できるでしょう。

どの企業においてもIT化が叫ばれる現代では、文系だからIT企業に就職できないということはありません。

この記事を参考にIT企業に対する正しい認識を持って、就職活動を有利に進めていきましょう。

この記事を読んでわかること
  • 文系でIT企業に受かることができるのか
  • IT業界の概要
  • 志望動機の書き方
  • 文系向けのIT企業の志望動機例文
この記事をおすすめしたい人
  • IT企業の興味を持っている人
  • 文系でIT企業を受ける人
  • IT企業向けの志望動機の書き方を知りたい人
  • IT企業の志望動機を参考にしたい人

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【文系がIT業界を目指す理由】不安と期待のリアル

文系出身の学生がIT業界を志望する際、不安を感じるケースは少なくありません。

特に「理系でなければ通用しないのでは」といった懸念は多くの学生が抱えるものです。

しかし、IT業界では技術スキルだけでなく、論理的な思考力や対人スキルも重視されるため、文系出身でも活躍できる環境が整っています。

このセクションでは、文系からIT業界を目指すうえでの強みや将来性を解説していきます。

文系出身でもIT業界で活躍できる理由

IT業界では技術力に加えて、論理的な思考力や問題解決力、そして円滑なコミュニケーションが求められます。

文系の学生は、文章構成力やプレゼン能力、調整力に長けていることが多く、顧客対応や社内調整が必要な場面で強みを発揮できます。

特に営業やコンサルティング、カスタマーサクセスといった職種では、対話力や理解力が不可欠であり、文系的な素養が武器になります。

技術的な知識は後からでも習得できるため、学ぶ意欲と適応力があれば十分に活躍可能です。

未経験からでも成長できる環境が整っている

IT業界の多くの企業では、新人向けの研修制度やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)など、未経験者をサポートする体制が充実しています。

特に新卒採用では、入社後の成長を前提にした人材育成を行っており、知識やスキルがなくても学ぶ姿勢があれば問題ありません。

また、プログラミングやITリテラシーの基礎から学べるスクールの利用や、自主学習の環境も整っており、文系の学生でもスムーズにキャッチアップが可能です。

大切なのは、「できない」と決めつけず、前向きに挑戦する姿勢です。

IT業界の社会的ニーズと将来性

近年、あらゆる業界でデジタル化が進み、IT業界の社会的ニーズはますます高まっています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やリモートワークの普及、AIやIoTの活用などにより、企業のIT投資は今後も拡大が見込まれます。

その一方で、エンジニアやIT人材の不足は深刻であり、文系・理系を問わず優秀な人材の確保が急務となっています。

変化の激しい業界だからこそ、柔軟に学び、成長し続ける人材が求められており、文系出身者にも大きなチャンスがあります。

【文系必見!IT業界の志望理由】IT業界の特徴

新卒からIT業界を目指す場合、まずIT業界がどのような業界か知ることが大切です。

特徴から仕事内容までを知って、志望動機に繋げていきましょう。

IT業界の特徴

厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査によると、IT業界を含む情報通信業の平均年齢は38.9歳でした。

他業種の建設業43.6歳、金融・保険業42.2歳、医療・福祉41.1歳と40歳を超えているのに対して、比較的若い人が従事している業界といえます。

平均年収は、業界動向SEARCH.COMによると593万円で、国税庁の平成28年分民間給与実態統計調査結果による給与所得者の平均年収422万円よりも上です。

人気のIT業界の企業に入れば、700万円以上、1,000万円以上目指すことができるでしょう。

なお、IT業界といえば、今後が期待されるAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)に関連する業界です。

スマホアプリにも関連する業界で、近年右肩上がりに業績を伸ばしており、伸び盛りの業界といえます。

将来性も期待できる業界です。

IT業界の主な分野

IT業界の主な分野には以下のような分野があります。

・インターネット系(Webデザイナー、Webディレクターなど)
・情報処理系(ネットワークエンジニアなど)
・ハードウェア系(組み込みエンジニアなど)
・ソフトウェア系(SE、プログラマーなど)

インターネット系は、インターネットを利用した情報サービスを提供する分野です。

身近なものではインターネットショッピングやSNS、ソーシャルゲームがあげられます。

企業向けは、Web制作やインターネット広告などです。

情報処理系は、企業向けのシステム企画から構築、保守を行う分野。

SI(システムインテグレーター)ともいわれます。

ハードウェア系は、ディスプレイやハードディスク、ゲーム機など機械そのものにかかわる分野です。

家電とインターネットを連携させたIoTの広がりもあり、注目を集めています。

ソフトウェア系は、ハードウェアを動かすプログラムを構築する分野です。

有名なものでは、iOSやWindowsのOS、メールや表計算ソフトなどの開発があげられます。

IT業界の仕事内容

IT業界の中にもさまざまな分野や職種があります。

一般的によく知られている、Web制作、アプリ開発、ソフトウェア開発の仕事内容を紹介します。

パソコンやスマートフォンをインターネットに接続した際、表示されるWebページを作成するのがWeb制作の仕事です。

Webサイトを視覚的に構築していくことから、制作する人はWebデザイナーと呼ばれ、文字通りWebサイトのデザインを手がけます。

流行に合わせたリニューアルも行い、HTMLやCSS、Javascriptなどの知識が必要です。

また同様に生活に身近なのが、アプリ開発。

スマートフォンのアプリは、アプリ開発に携わるアプリケーションエンジニアが制作・改修を行っています。

Webブラウザ向けのアプリもアプリ開発の範囲内です。

消費者がより便利に使いやすくするということを実現できる、仕事でやりがいがあります。

そして、ソフトウェア開発を行うシステムエンジニア(SE)。

SEは、さまざまなエンジニアの総称で、自動車やテレビ、医療機器、家電などさまざまなハードウェアを制御するエンジニアがいます。

顧客のニーズに合わせた設計からシステムの運用まで、Web制作やアプリ開発と比べると大きなチームで開発を行うこともある仕事です。

なおIT業界は、システムの構築などパソコン画面に向き合う仕事を想像されがちですが、実際にはクライアントとの打ち合わせやヒアリングも仕事内容に含まれており、コミュニケーション能力も問われます。

IT業界と近い業界

IT業界は、IT業界の周りを取り巻く業界と強く結びついて成立しています。

そのため、IT業界を理解するには、IT業界の周辺業界にも目を向けてみる必要があります。

包括的に理解してIT業界を志望しましょう。

メーカー

メーカーは製品の企画から製造・販売までを行っています。

飲料メーカーや食品メーカーなど、メーカー系は就活で大きな人気を博します。

メーカーの中でも、電子機器を扱うメーカーはIT業界にとって大事な役割をもちます。

近年ではIT技術を導入するメーカーも増加傾向にあるといえます。

商社

商社は他社から製品を受け、販売をおこなっています。

ITの技術を用いて利率の最適化や、顧客の管理などを行っている企業が多く、ITとの関係は強いと捉えられます。

また、取り扱う製品の中にもITと結びつきの強いものがあります。

流通・小売

流通や小売は意外とITの技術を活用しています。

非対面での配達が増えたり、ECがより普及したことが要因です。

ほかにも、支払いや発注など、ITはさまざまな場面で活躍しています。

金融

金融では、クレジットカード決済やQRコード決済などを使用する際にITが役立っています。

POSや精算作業の効率化・正確化に活かせます。

IT業界の現状と今後

IT業界の現状と今後についてしっかりと把握しておきましょう。

現在、IoT(Things of Internet、モノのインターネット)の技術は加速しており、これからもますます進化していくでしょう。

あらゆるモノがネットワークにつながる現在においてどのような技術が存在しているのか、将来的にどんなことが予想されているのか、知識を持っておくことは非常に重要です。

もちろんただ知るだけではなく、自分の考えも持っておくことが大事です。

さらにそれらの知識をどう仕事につなげるのか、ということについても考えておきましょう。

【文系必見!IT業界の志望理由】IT業界の代表的な職種

世の中にはさまざまな職種があり、それぞれに異なる役割や求められるスキルがあります。

営業職は顧客との関係を築き、商品やサービスを提案する仕事です。

一方、エンジニアは技術力を活かし、システムや製品を開発します。

また、企画職は新しいサービスや戦略を考え、事業の成長を支えます。

ここでは、代表的な職種の特徴や魅力を紹介し、自分に合った仕事を見つけるヒントをお伝えします。

総合職

一般的に総合職は管理職や幹部候補など、会社の中核を担う役割を持つ職種です。

IT企業と言っても普通の企業と同じく、総務や人事、企画や経理などの部署が存在します。

またIT企業でも文系の方が多く活躍しており、ある意味では文系と理系の差が最も出にくい職種とも言えるかもしれません。

エンジニア

エンジニアは技術職です。プログラマーやシステムエンジニアなどがこれにあたります。

システムエンジニアが設計図を作る仕事、プログラマーがコードを書く仕事と言えばわかりやすいかもしれません。

IT企業での仕事というと、多くの人がエンジニア職をイメージするでしょう。

当然大学や専門学校で工学を学んでいる方の方がとっつきやすいですが、先述した通り文系だからといって出来ない職種ではありません。

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーという職種を初めて目にする方もいるでしょう。

プロダクトマネージャーは、日本語にすると「製品管理者」です。

企業の製品の企画から生産、販売後のマーケティングや顧客管理などを一貫して行う非常に重要な仕事です。

製品が作られ、販売さる工程を全て把握する必要があるため、大変な分とてもやりがいのある仕事と言えます。

ITコンサル

ITコンサルは、ITに問題を問題を抱える企業に対して解決策を提案したり、ITの導入を目指す企業に対してサポートを行う仕事です。

クライアント企業のリサーチや提案営業など営業力が必須となる仕事で、文系の強みを活かしやすい仕事と言えるでしょう。

先述した総合職の営業部門に組み込まれていることもある職種です。

【文系必見!IT業界の志望理由】志望動機が聞かれる意図

将来の時代を担い、今をときめくIT業界に入ってエンジニアとして働きたいなら、志望動機でいかにアピールするかが大切になります。

書類選考に通過するためのエントリーシートに記載する志望動機でも、面接で伝える志望動機にしても、内定獲得のためにはどのように書けばいいのでしょうか。

選考者にこの人を採用したいと思わせるには、そもそも、何のために志望動機が問われているのかの意図を理解し、それに沿った内容をアピールすることが必要です。

ミスマッチがないかの確認

志望動機を尋ねる意図の1つ目は、ミスマッチが起こらないようにするためです。

ミスマッチとは企業とあなたが合わないことが、入社して実際に働いてから発覚する、企業にとっては避けたい事態となります。

ミスマッチが生じると早期離職につながるか、期待していた人材ではなく生産効率が上がらないなどの問題が生じるためです。

ミスマッチは2つの方向から生じます。

1つは企業側が学生の選考において、面接などから、学生の本当の人柄や能力、意欲などを把握することができずに、自社が求める人物像とは異なる人材を採用してしまったケースです。

もう1つは就活生が自分が思い描いていた会社や仕事とは違っていたと、入社後に意欲を失くすケースです。

いずれにしても、志望動機を明確にすることでミスマッチを防げます。

目的を持って志望しているかの確認

2つ目は目的を持って志望しているかを、確認したいためです。

ただ、人気の企業だから入社したい、これからの時代に必須の職業だからエンジニアがいい、収入が高そうだから程度の目的で志望したのでは、入社後に長く頑張っていけるか不安が残ります。

その企業でなければ達成できないような目的や、エンジニアとしてどう成長したいかのキャリアプランを持つなど具体的な目的があれば、達成に向けて努力をし続けようとするものです。

志望動機で掲げた目的を達成できるよう、入社後も責任を持って仕事に取り組み、エンジニアとしての成長も期待できます。

仕事に対する熱意の確認

3つ目として、仕事に対する熱意がどれくらいあるのかを知るためです。

今の時代はIT化が必要だから、エンジニアなら安定して仕事をしていける、リストラのリスクが少なそうなど程度の考えの人では、仕事に対する熱意は感じられません。

仕事に対する熱意がないと、ちょっとミスをして注意されたり、難しい課題を与えられたり、手間のかかる作業を依頼されただけでモチベーションが低下したり、離職するような事態も考えられます。

企業としては時間とコストをかけて採用し、人材育成をしているわけですから、長く定着して働いてほしいものです。

仕事に対する熱意の有無は、仕事を覚えるスピードや業務効率にも大きく影響し、熱意が低い人ほど生産性が低いため、企業としては採用を避けたいと考えています。

人事は目的から何を見ている?

では、志望動機でアピールする目的から人事担当者は何をチェックしているのでしょうか。

IT業界について理解をしているか、エンジニアの仕事や役割を理解しているか、志望する企業について事業内容や仕事のやり方などを理解しているか、入社後にどのように仕事に取り組もうとしているのか、どのように成長したいと考えているかです。

目的を1つ掲げるだけでも、こうした複数の事柄を見極める材料となります。

IT業界やエンジニアとしての仕事をしっかり理解していないと、具体的な目的は生まれてきません。

志望する企業をしっかり理解して考えないと、その企業では達成が難しい目的を掲げることになります。

さらに内定を得るための目的ではなく、入社後の成長のための目的でないと、その後の活躍が期待できないためです。

行動と目的の一貫性

志望動機を伝える際には、自分の過去のエピソードを紹介し、自分の強みや行動力などをアピールするのが基本です。

その際に掲げた目的と行動が合っていないと、いずれかが本心や本当のところではないのではと判断されたり、自己矛盾が生じており不安が残る人材と思われたりしかねません。

たとえば、志望する目的として「エンジニアとして成長してプロジェクトリーダーとして活躍したい」といった話をしておきながら、エピソードでは「自分は調整力が高く、部活動ではキャプテンをサポートする役割を果たしてきました。」と紹介すれば、リーダーとして活躍したい目的と、サポート役としてチームの一員として頑張るという行動に矛盾が生じてしまいます。

行動と目的に一貫性がある、志望動機を検討しなくてはなりません。

目的に対する姿勢から人となりを見る

人事担当者は自分で掲げた目的に、どう立ち向かおうとしているのか、どのような努力をしたいと思っているかから、人となりを見ています。

たとえば、志望動機では、「〇〇の経験を活かし、御社の××で貢献したいと考えてます。」と入社後の目的を伝えるのが基本スタイルです。

どのような経験や能力を、どのように活して貢献しようと考えているかから、その人の人物像などが見えてくるのです。

志望する企業でエンジニアとして仕事をしていくうえでの目的をしっかり持てば、内定獲得につながるだけでなく、ご自身にもメリットがあります。

軸のある目的であれば働くイメージが湧き、入社後のミスマッチによる早期離職のリスクも回避できます。

スマートフォンのアプリから、Webページ、AI(人工知能)など生活のさまざまなことに関わっているIT業界。

理系のイメージもありますが、文系でIT業界に入ってエンジニアとして働くことも可能です。

ただし、未経験の新卒者として採用試験を受ける際に重要なのが志望動機。

面接官が惹かれる志望動機にするにはどうすれば良いか、IT業界の基礎から志望動機のまとめ方まで紹介します。

【文系必見!IT業界の志望理由】求められる人材のポイント

IT業界のことを知ったからといって、志望動機の準備ができたとはいえません。

IT業界で求められる人材を意識して志望動機を考えることが重要です。

新卒の場合は、仕事未経験であることからスキルよりも、どのような人物かが重視されます。

IT業界で需要のある人材の3つのポイントをみていきましょう。

常に新しいことを学ぶ姿勢

PCが登場したのは1980年代のこと、その後の1990年代にはインターネットが普及しました。

そして、2007年にはiPhoneが誕生。

2020年を前にしたITトレンドは、AIやIoTです。

このことからもわかるように、IT業界は短期間で大きな成長を遂げています。

10年前の技術が古すぎるというのは、IT業界では珍しくないことなのです。

だからこそ、SEなどエンジニアとして仕事を続けていきたいなら、常に新しい技術を取り入れていく必要があります。

そのため、同じ作業をコツコツしたいと考える人にIT業界は向いていません。

求められるのは、常に技術やスキルを学び取り入れようとする、学ぶ姿勢を持った人です。

好奇心旺盛でトレンドに敏感な人も歓迎されます。

IT業界への就職を希望し、IT業界で仕事を見つけたいなら、まずはいろんなことに関心を持つこと、情報を積極的に取得することを意識しましょう。

論理的思考力と根気強さ

IT業界でもさまざまな職種がありますが、SEなどプログラムの構築に関係する仕事を希望するなら、論理的思考と根気強さが不可欠です。

プログラムの開発というと聞こえは良いですが、実際の仕事内容は設計に沿って、プログラミング言語を記述していくコーディングをメインとした、地味なものになります。

同じようなコードをひたすら記述していくこともあるため、単純な仕事でも精一杯取り組める根気は重要です。

また、論理的思考力が重要と紹介しましたが、理由は少しのコードミスでシステムが作動しなくなってしまうためです。

少しの誤りでもプログラミングではシステム全体に影響を及ぼすことがあるため、設計から完成イメージを持ち、正確にコーディングできる論理的思考力が求められるのです。

コミュニケーション能力

SEの中には保守管理をメインにパソコンと向かい合って仕事をする人もいますが、現場ではパソコンでひたすら作業ばかりではありません。

顧客の希望に沿ったシステムを開発することが仕事ですので、まずどのようなシステムを設計していくか、どのくらいで実現可能かなどクライアントとの会話の機会もあります。

さらに、多くのシステム開発の現場ではプロジェクト単位で動くために、周りの人とのコミュニケーションが欠かせません。

管理者はプログラマーの進捗を確認し、各プログラマーはリーダーに状況を報告したり、メンバーと協力したりする作業があるためです。

むしろチームで動く仕事だからこそ、円滑なチームワークのためのコミュニケーション能力が必要といえます。

ただスキルがあるだけでは、IT業界目線では本当に獲得したい人材とはいえないのです。

【IT業界を志望するための志望動機フレーム】説得力ある書き方の型

文系出身でIT業界を目指す場合は、志望動機の構成に工夫が必要です。

企業側は、業界を志望する理由や企業選びの軸、どのような職種で活躍したいかといった点を通じて、その人の本気度や将来のビジョンを見極めようとします。

このセクションでは、文系学生が自信を持って志望動機を語るための構成方法と、内容を深めるための工夫について解説します。

業界・企業・職種の順で考えると整理しやすい

志望動機は、まずIT業界全体の魅力や成長性に触れたうえで、その中から応募先企業を選んだ理由、さらに自分が目指す職種という順に展開すると、論理的で伝わりやすくなります。

最初に広い視点で業界に対する関心を示すことで、視座の高さが伝わります。

次に、その企業独自の取り組みや文化に触れ、なぜ他の企業ではなくその会社を選んだのかを明確にすると説得力が生まれます。

最後に、自分の強みを職種に結びつけながら将来の目標を述べることで、意欲の高さをアピールできます。

経験に基づく理由が説得力を高める

納得感のある志望動機を書くためには、自分の経験をもとに理由を構築することが大切です。

例えば、ゼミでの研究活動やアルバイト、インターンなどで課題解決や情報整理に取り組んだ経験があれば、それがどのようにIT業界と結びつくのかを具体的に説明しましょう。

自分自身の価値観や行動から導かれた志望理由は、表面的な内容よりもはるかに深みがあり、企業側にも響きやすくなります。

経験を土台にすることで、自分だけのオリジナルな動機を作り出すことができます。

【文系必見!IT業界の志望理由】文系でもIT企業の内定を勝ち取る秘訣

IT業界は成長性が高く、ビジネス職や開発職など幅広いキャリアが選べるため文系学生にも非常に人気があります。

文系がIT企業で活躍するためには、抽象的な志望動機ではなく、業界理解と経験ベースの説得力ある志望理由が必要です。

そこで本章では、文系でもIT企業の内定を勝ち取るために押さえるべき秘訣を3つに整理し、面接での伝え方まで詳しく解説します。

IT業界の志望理由の作り方に悩む学生は、ぜひ参考にして就活の成功につなげてください。

秘訣1:IT業界の構造と仕事理解を深める

文系でIT企業の内定を勝ち取るための第一の秘訣は、IT業界の理解を明確に示すことです。SIer、SaaS、Webサービス、通信、コンサルなど、同じIT企業でも役割は多岐にわたります。この違いを説明できるだけで、志望理由に深みが生まれます。

たとえばSIerは企業の基幹システムを支える立場で、要件定義や業務理解が重要です。一方SaaS企業ではユーザー課題を素早く改善し、プロダクト成長に寄与する視点が求められます。このように企業タイプと求められる能力を理解している受験者は、面接で信頼感を得やすいです。

さらに、実際にITサービスを利用し、課題と改善案を整理することで理解が一層深まります。単なる興味ではなく、業界に対する具体的な洞察を持つ姿勢こそ、文系の志望理由に説得力を与える鍵となります

秘訣2:自分の強みをIT業務に紐づけて語る

二つ目の秘訣は、文系ならではの強みをIT業務と結びつけて説明することです。コミュニケーション力、課題発見力、ロジカルシンキング、仮説検証力など、IT企業では文系スキルが多く求められています。

たとえばアルバイトやインターンで業務改善に取り組んだ経験は、要件定義や顧客折衝に通じる資質として高評価につながります。またゼミでの調査研究やデータ分析も、SaaS企業のプロダクト企画やマーケティングに活かせる経験です。

具体例と成果をセットで語ることで評価が高まります。例えば「在庫管理の手順を分析し改善提案、作業時間を20%削減」などの実績は即戦力の証拠です。強みを単に述べるのではなく、IT業務との接続を明確に示すことが内定への近道です

秘訣3:入社前学習とアウトプットで熱意を証明する

三つ目の秘訣は、入社前に主体的な学習とアウトプットを行い、熱意と成長意欲を行動で示すことです。技術未経験でも、基礎的なIT知識やツール、プログラミングの初歩を学習している姿勢は、採用担当者から高く評価されます。

たとえばProgateやUdemyで基礎スキルを習得し、簡単なWebアプリを作成したり、Notionで業務整理テンプレートを作成したりすると、IT業界に必要な素地がアピールできます。またAIツールや自動化スクリプトを活用して業務効率化に挑戦するのも効果的です。

学習記録や成果物を面接で提示すれば、学習意欲と実行力が可視化されます。言葉ではなく行動で志望度を示すことで、文系でも強い存在感を示せます

【文系必見!IT業界の志望理由】おすすめの志望動機の構成

志望動機を書く際には、以下の構成で作り上げると良いでしょう。

志望動機の構成 
  1. 結論(その企業を通して成し遂げたいこと・想い)
  2. そう考えるようになった原体験
  3. なぜその業界か
  4. なぜその企業か
  5. 結論(入社後にどうしていきたいか)

論理的な構造になっており、説得力の高い志望動機を作り上げることができます。

1. 結論(その企業を通して成し遂げたいこと・想い)

まず最初に、自分がその企業を通じて成し遂げたいことを端的に述べます。

志望動機の核となる部分であり、「私は○○を実現したいと考えています」といった形で、明確に伝えることが重要です。

ポイント
  • 企業を志望する理由が明確に伝わる内容にする
  • 具体的なキーワードを入れる(例:通信を通じて人々の生活を豊かにしたい、DX推進で企業の課題を解決したい など)
  • 企業の事業内容と自分の目標が合致していることを示す

2. そう考えるようになった原体験

結論に説得力を持たせるために、自分がその目標を持つに至った背景や原体験を述べます。

どのような経験を通じてその想いを抱くようになったのかを具体的に説明しましょう。

ポイント
  • 自分自身の経験に基づいたエピソードを盛り込む
  • その経験を通してどのように考えが変化したかを示す
  • できるだけ具体的な事例を用いる(例:インターンでの経験、学生時代の活動 など)

3. なぜその業界か

次に数ある業界の中でも、その業界を選んだ理由を説明します。

単に「興味があるから」ではなく、自分の経験や目標と業界の特性がどのように結びついているのかを明確に伝えましょう。

ポイント
  • その業界の社会的な役割や成長性に触れる
  • 具体的な業界の特徴と自分の志向・経験がどのように合致するかを説明する
  • 競合他社の業界と比較して、その業界ならではの魅力を述べる

4. なぜその企業か

業界の中でも特にその企業を選ぶ理由を説明します。

企業ごとの特徴や強み、自分が共感するポイントを具体的に述べることで、志望の本気度を伝えましょう。

ポイント
  • 企業のビジョンや理念に共感した点を述べる
  • 企業の事業内容や強みと自分の経験・スキルがどのように合致するかを示す
  • 具体的な企業の取り組みや文化に言及する(例:○○事業の成長性、○○という独自の取り組み など)

5. 結論(入社後にどうしていきたいか)

最後に、入社後にどのように活躍したいかを述べます。

最初に述べた「成し遂げたいこと」を実現するために、具体的にどのように貢献したいかを明確に伝えましょう。

ポイント
  • 入社後のキャリアビジョンを具体的に示す
  • 企業の成長にどのように貢献できるかを説明する
  • 長期的な視点での目標を持っていることを伝える(例:○○分野での専門性を高め、新規事業の立ち上げに携わりたい など)

【文系必見!IT業界の志望理由】文系のための志望動機の例文4選

文系がIT業界を志望する際の志望動機の例文を紹介します。

しかし、ここにある例文をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分で考えて構成などを参考にする程度にしましょう。

また、IT業界といってもさまざまな職業があるため、ここでは大きく分けて4つの例文を紹介します。

①エンジニアを志望する際の志望動機

文系からエンジニアを志望する学生は非常に多くいます。

ここではそんな未経験でエンジニアに志望したいと思った時の例文を紹介します。

例文

私は小さな頃からゲームが好きで、今でも地元の友達と集まってはゲームをしたりすることがあります。
大学ではゲームを世の中に広めるためにマーケティング学を専攻していましたが、徐々にゲームの制作に携わりたいと考えるようになりました。
御社ではゲームソフトの開発の他、ゲームアプリの開発をしているなど、幅広く自分の教務のあるゲームに関われるのではないかと考えています。
入社後には御社の研修だけでなく、自分でもプログラミングを勉強することで理系の方々に負けない活躍をしたいと考えています。(237文字)

①のポイント

志望先の企業の業務内容に触れている点や志望先の研修に加え、モノづくりに興味を持っていることをアピールできる文章になっています
また、自分でもプログラミングを学ぼうとする熱意が伝わる文章です。

また、具体的な業務内容についても興味を示しているので、人事担当者に好印象を与えることができます。

②営業を志望する場合の例文

IT業界といっても、他の業界と同じように営業職はあります。

自社でどれだけ素晴らしい製品を開発することができてもその魅力を伝えることができるのは営業職だからです。

ここではそんなIT業界の営業職を志望している方のために一つ志望動機の例文を紹介するので参考にしてください。

例文

私は、昔から新製品が大好きでした。
iPhoneが新しく発売されたり、Apple Watchが発売される時には朝から並ぶほど楽しみにしています。
大学では多くの友達にApple Watchの魅力を伝えることで周りの友達は皆Apple Watchをつけるようになりました。
その時に、自分が魅力を感じている製品を世の中の多くの人に伝えることの素晴らしさに気づいて営業職を志望するようになりました。
特に、御社の〇〇という製品の〇〇という点に魅力を感じており、今後力を入れていく予定の〇〇という製品にも非常に興味があります。
御社に入社したあとは私が御社の製品を世の中に広められるように尽力していきたいと考えています。(302文字)

②のポイント

IT業界に興味を持ったきっかけがしっかりと記述されている点や 志望先の企業の製品についても触れており入社後のビジョンが伝わりやすい文章になっています

また、AppleWatchを友人に薦めたことをアピールすることで、自分の営業力をアピールできています。

③総合職を志望する場合の例文

総合職は業務範囲の定めがなく、将来的には管理職や幹部候補となる職種です。

大きく「事務系総合職」と「技術系総合職」に分かれています。

ここでは、IT業界の総合職を志望している方のための例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

例文

私はインターネットを通じて多くの人の生活を豊かにしたいと考え、IT業界を志望しました。
高校卒業まで地方で暮らしていましたが、大学進学のため初めて東京へ上京しました。
東京ではインターネットが発達しており、生活が非常に便利で驚きました。
東京でインターネットやIT機器の便利さを知り、地方でももっと普及できないかと考えています。
御社はインターネット事業を全国で展開しており、医療業界や通信販売に強みがあります。
御社に入社後は、御社の事業を拡大するよう貢献したいと考えています。(278文字)

③のポイント

IT業界に興味を持ったきっかけを具体的に話していたり、志望先の企業の業務内容に触れることでその会社でなければならない理由をアピールすることができます

また、入社後のビジョンも明記してあるので、好印象を与えることができる文章になっています。

④ITコンサルタントを志望する場合の例文

ITコンサルタントとは、ITに特化したコンサルティングを行う仕事です。

今まで、多くの企業は「ヒト・モノ・カネ」を経営資源としていましたが、最近は「情報」も入りました。

情報や情報技術は経営の根幹になるため、ITに詳しいコンサルティングが求められています。

ここでは、ITコンサルタントを志望する場合の例文を紹介しますので、参考にしてください。

例文

私はお客さまに寄り添いながら利益改善のサポートをしたいと考え、貴社のITコンサルタントを志望しました。
大学時代は経営学部に在籍し、コンサルティングやマーケティングを学びました。
また、大学時代はラグビー部に所属し、部活動と学問の両立を通じて忍耐力を身につけています。
大学時代は文系学部に所属していましたが、大学時代に身につけた知識やスキル、忍耐力を貴社で発揮したいと考えています。
御社は未経験者を対象にした業界随一の研修制度を設けているため、魅力を感じています。
入社後は、私も貴社の一員として売上拡大に貢献したいと思います。(263文字)

④のポイント

大学時代の部活でのエピソードを話すことで、チームで協力した経験をアピールすることができます

また、部活動での経験から得た「忍耐力」をアピールすることで、人事担当者に入社後の未経験でも活躍できるという期待値をアピールすることができます。

【IT業界の志望動機例】文系学生向けのパターン別テンプレート

IT業界を目指す文系学生にとって、志望動機は自身の適性や価値観を伝える大きなチャンスです。

ただし、単に興味があるというだけでは企業に響きません。

志望動機には、業界に対する理解と、自分の経験や強みがどのように活かせるかを具体的に盛り込むことが求められます。

ここでは、代表的な職種別に文系学生向けの志望動機例を紹介します。

自身の経験や考え方に合う内容を参考に、志望動機の骨組みを考えてみてください。

SIerを志望する文系学生の例文

例文

大学時代にゼミで行った調査活動では、複数の関係者と連携しながら物事を整理し、課題解決に向けた提案を行う経験を重ねてきました。

この経験から、IT業界の中でもシステムの全体設計や進行管理に関わるSIerという業態に魅力を感じました。

論理的に物事を考え、調整力を活かしながら長期的にプロジェクトに取り組む姿勢が求められる点にやりがいを感じます。

今後は、利用者の課題を深く理解し、最適な仕組みを構築する力を身につけていきたいと考えています。

ITコンサルを志望する例文

例文

大学でのグループ研究では、現状分析と提案資料の作成を通じて、課題の本質を見極める力や相手に納得感のある説明を行う力を培ってきました。

この経験から、IT技術を使って企業の課題を解決するITコンサルタントという職種に強く惹かれました。

変化が早く複雑な環境の中で、情報を整理し論理的に提案する力が求められる点に魅力を感じます。

将来的には、業界や企業に深く入り込み、価値ある提案ができる人材を目指したいと考えています。

IT営業を志望する例文

例文

学生時代に行った長期インターンでは、顧客の課題をヒアリングしながら最適な提案を行う営業活動に取り組んできました。

その中で、課題の背景を丁寧に聞き取り、適切なソリューションを提案することの面白さと責任の大きさを実感しました。

この経験から、IT製品やサービスを通じて課題解決を支援するIT営業職に関心を持つようになりました。

今後は、技術知識を学びながら、顧客に信頼される営業担当として貢献していきたいと考えています。

【文系必見!IT業界の志望理由】文系だからこそかける志望動機の内容

IT業界を志望する文系の方は、文系だからこそ書ける志望動機を作成しましょう。

「文系だからこそできること」を具体的に伝えることで、ほかの応募者と差別化できるからです。

志望動機で大切なのは、自分の強みを言語化し、仕事にどう活かすのか伝えることです。

そのため、必要以上に「私は文系だから」と落ち込む必要はありません。

自分にできることをアピールし、内定を獲得しましょう。

チームワークや調整力を強調する

文系の場合、チームワークや調整力を強調しましょう。

文系出身者は、プレゼン能力や文章力、周囲との調整力といった「人との関わり」をアピールしましょう。

上記のスキルはIT業界でも重宝されるスキルです。

システム開発や運用のほとんどは、チームで進めるため、円滑なコミュニケーションや利害調整は欠かせません。

自分の経験から、周囲と連携して物事を進めたエピソードを交えることで、志望動機の説得力が増します。

アルバイトや部活、ボランティアなどの経験がおすすめです。

文系ならではの視点を強みにする

志望動機に文系ならではの視点を盛り込む方法もあります。

文系の方であれば、エンジニア経験のない人の方が多いでしょう。

しかし、非エンジニアの視点で物事を見られるため、エンドユーザーに近い感覚を持てるでしょう。

エンドユーザーとは、商品やサービスを最後に利用する人のことを指します。

とくにIT業界では、技術力だけでなく「誰のために、どう使うか」といった発想も重要です。

論理的思考や課題発見力など、文系的な強みも十分に活かせます。

志望理由では、非エンジニアの視点から「自分が企業にどう貢献できるか」を語ることで、面接官に好印象を与えられます。

エンジニアの経験がない=不採用ではないので安心してください。

わからないことを逆手に取る

文系の方はわからないことを逆手に撮るのもおすすめです。

未経験だからこそ「知らないことを学ぶ意欲」や「知識の吸収力」をアピールできます。

就活では、すでに持っているスキルや強みに注目されがちです。

しかし、面接官は成長性や将来性も評価しています。

そのため、文系出身でIT知識がないことをネガティブに捉える必要はありません。

自分の弱みを前向きに言い換えることで、面接官の評価をカバーできます。

たとえば「プログラミング言語を1日2時間勉強しています」のように伝えましょう。

もちろん、わからないことを放置するのは避けてください。

あくまで、今から勉強し、知識を蓄えるつもりがあることをアピールしましょう。

IT業界に対する具体的な理解を示す

IT業界に対する具体的な理解を示すことも重要です。

文系だからこそ、IT業界への理解や熱意を「どれだけ深く掘り下げているか」が見られます。

業界・企業研究を通じて、志望企業の事業内容や今後の戦略、求められる人材像などを把握しましょう。

上記の内容を踏まえて、自分が企業にどう貢献できるかを示すことが重要です。

コミュニケーション能力に自信があれば、チーム内での連携や協調性をアピールしましょう。

ITに関する表面的な知識だけではなく、志望企業に合わせた具体的な言葉で語ることが、志望動機の差別化につながります。

面接官は就活のプロです。

付け焼き刃の知識では見抜かれてしまうため、注意しましょう。

【文系必見!IT業界の志望理由】志望動機を考える際の5つの注意点

文系学生がIT業界への志望動機を考える時、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

本章では、注意点を4つ取り上げました。

それぞれについて解説していますので、参考にしてください。

1:志望理由に実績が伴っていない

これは未経験の業界に志望する際の学生がよくやってしまいがちなミスです。

例えば、文系でエンジニアを志望している学生が入社後にプログラミングを駆使して魅力的な製品を作っていきたいです。

とアピールしても、現状特にプログラミングを学んだりしていない場合にはそれは口だけのアピールになってしまって説得力がありません。

自分の志望動機は筋が通ったものになっているのか、客観的に見て違和感のないものになっていないかを事前に確認することをオススメします。

2:受け身の姿勢になりがち

文系がIT業界を志望する際に、入社後の研修プログラムが充実しているから応募したというアピールをしてしまう学生が多くいます。

これも志望動機では間違いではないかもしれませんが、企業からしたら自分で勉強する意思はないのか?というように捉えられてしまいます。

研修とは企業が求めるレベルのプログラミングができるようになるために企業が用意しているものです。

文系でプログラミングをする必要のあるIT業界に就職しようと考えているのであれば自分で少しは勉強するのが当たり前と考える企業もあるので、志望動機ではあくまでも受け身にならないように気をつけましょう。

自分ではそんなつもりはなくてもそう捉えられてしまうこともあるため、これも事前に誰かにチェックしてもらうことが必要です。

3:なぜIT業界を選んだのかが明確ではない

志望動機を考えるにあたって、IT業界を選んだ理由を明確にしましょう。

とくに文系であれば、面接官から「なぜIT業界を志望したのだろう」と疑問に思われます。

つまり、面接で志望動機を深く質問されることになるでしょう。

もし、曖昧な返事だと、入社意欲が低いと評価されます。

自分の熱意を伝えるためにも「IT業界の成長性に魅力を感じました」と、具体的に面接官に伝えましょう。

ほかにも「私の課題解決能力が活かせると考えたからです」のように説明するのも効果的です。

単なる憧れや漠然とした興味ではなく、自分の経験や価値観と結びつけて説明することが重要です。

IT業界を志望する理由を伝えて、説得力ある志望動機にしましょう。

4:企業への志望理由が明確ではない

企業への志望理由が明確でない場合は、どの企業にも通用するありふれた志望理由になっていることが多いでしょう。

それでは、企業に対して通用しません。

企業に対してきちんとアピールするためには、十分な企業研究が欠かせません。

IT業界を志望する理由だけでは説得力がないため、企業研究をしたうえで、なぜその企業で働きたいのかを明確にする必要があります。

5:待遇面が志望理由にならないようにする

IT業界は新しい企業が多く、他の業界に比べて給与水準が高く、待遇が良いと言えます。

しかし、待遇面など企業から与えられるものを志望理由に挙げる応募者に対して、企業は良い評価を与える可能性が低いでしょう。

企業は、少しでも優秀な人を採用したいと思っています。

その時に、仕事の内容よりも待遇に目がいく応募者に関しては、評価が低くなりがちなため、志望理由に待遇面を記載しないようにしましょう。

【文系学生が目指せるIT系職種】自分に合う仕事を見つけよう

IT業界と聞くと、エンジニアなど理系向けの職種を思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかし実際には、文系出身の学生でも適性を発揮できる職種が数多く存在します。

特に、課題を見つけて提案する力や、相手との信頼関係を築く力は、文系で培った強みとして活かせる場面が多くあります。

このセクションでは、文系学生におすすめのIT系職種を紹介し、それぞれの仕事で求められる力について解説します。

IT営業・ソリューション営業

IT営業は、クライアントの課題やニーズを把握し、最適な製品やサービスを提案する仕事です。

特にソリューション営業では、単に商品を売るだけでなく、顧客の業務や経営に踏み込んで、ITを活用した解決策を提示することが求められます。

この職種では、コミュニケーション力やヒアリング力、提案力が重要であり、文系出身者の得意分野が大きな武器になります。

技術的な知識は入社後に学べるため、人と関わる仕事がしたい方におすすめです。

ITコンサルタント・プリセールス

ITコンサルタントは、企業の業務課題を洗い出し、ITを使ってどのように改善できるかを提案する役割を担います。

一方、プリセールスは営業と連携して、より技術的な観点から製品の導入可否を判断したり、導入前の説明を行ったりします。

いずれも、課題を見極めて最適な方法を導き出す思考力や、相手の立場に立って考える姿勢が求められます。

情報を整理して論理的に伝える力があれば、文系でも十分に活躍できます。

カスタマーサクセス・導入支援

カスタマーサクセスは、IT製品やサービスを導入した顧客が成果を上げられるようにサポートする役割です。

導入支援を含め、利用開始後のサポートや使い方の説明、定着に向けたフォローが中心となります。

この職種では、相手の立場に寄り添い、長期的に信頼関係を築く力が求められます。

マニュアル通りの対応だけでなく、顧客ごとの状況に応じて柔軟に対応する力が必要です。

人と接する仕事を希望する方には、やりがいのある職種といえます。

【文系必見!IT業界の志望理由】よくあるその他の質問と回答例

よくある質問への答え方は、結論、根拠、具体例、今後の計画の順で端的にまとめると伝わりやすいです。

またネガティブに聞こえる要素は学習と成果の事実で置き換えると印象が好転します。

さらに面接官が評価したいのは再現性とリスク低さなので、定量指標や行動計画で不確実性を下げます。

以下に想定問答の回答例を示します。

なぜ情報系の学部へ行かなかったのか?

結論として当時はビジネスを多面的に学ぶことを優先し、経営やマーケティングの基盤を築く選択をしました。一方でITの重要性を実務経験から痛感し、授業外で体系的に学習を進めています。

根拠としてオンライン講座で基礎を修了し、個人開発や自動化スクリプトで業務時間の削減を実現しています。また要件定義やUI設計のリサーチも継続しており、技術とビジネスの橋渡しに手応えがあります。

具体例として在庫の日次集計をスクリプト化し、集計時間を週合計で40%以上削減しました。さらに改善提案をドキュメントに落とし込み、関係者の合意形成を主導しました。

今後は入社前に認定資格と小規模プロジェクトを完遂し、配属直後から価値提供できる状態に引き上げます。この選択は結果的にIT×ビジネスの強みにつながっています。

ITの勉強大変だけど大丈夫?

大丈夫です。学習は計画と検証で乗り越えます。まず職種に必要なスキルをレベル分解し、週次の到達目標とアウトプットを設定しています。挫折を防ぐために学習時間をカレンダーに固定し、進捗は可視化します。

根拠としてWeb基礎の学習ログ、Gitのコミット履歴、課題管理のissueを公開しており、学習の継続性を証明できます。また過去の活動ではPVやCTR改善など、数値で成果を出した再現性があります。

具体例ではAPI連携のミニアプリを一つずつ完成させ、レビューのフィードバックを次に反映しています。疑問点は公式ドキュメントと検証で解消し、理解の浅い領域は再学習します。

入社前までに基礎を固め、入社後はOJTで実務に適用する学習ループを回し続けます。この運用があるため大変さは管理可能です。

理系学生に勝るところはありますか?

あります。まず顧客理解や要件の言語化に強みがあり、非機能要件や運用設計の擦り合わせで価値を発揮できます。合意形成やリスク整理のドキュメント力はプロジェクトの成功率を高めます。

またデータから意思決定に落とし込む力に自信があります。仮説を置き、実験で検証し、学びをプロセスに反映する一連の流れを回せます。これは業務改善やSaaS導入で特に評価されます。

さらにビジネスサイドのKPIと開発の優先度をつなぐ通訳役として機能でき、短期で成果を出す提案が得意です。たとえばCSの問い合わせデータを分析し、UI改修の優先順位を提示できます。

理系の深い専門性と補完関係を築くことで、チームとしての成果を最大化できるのが文系の強みです。この補完性を面接で語ると評価が上がります。

【文系必見!IT業界の志望理由】志望動機が自分で思いつかない時の対処法

自分で志望動機がなかなか思いつかないという場合もあるのではないでしょうか。

ここでは志望動機が自分で思いつかないときの対処法を詳しく解説していきます。

就活で何かに行き詰まったら、とにかく自己分析をすることで解決できることが多いでしょう。

どうしても自分で志望動機が思いつかないという時には、自己分析をすることをオススメします。

自己分析する

自己分析が重要とはいうものの、どうしてそこまで自己分析が重要だと言われるのでしょうか?

そもそも就活とは自分の将来のために自分が働きたいと思う企業に入社するために行うものです。

そのため、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを理解していなければ就活を進めることはできません。

以下の記事では自己分析のやり方について詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

企業研究をする

自分が興味を持っている企業の志望動機が思いつかないという時には、その企業に対する企業研究が足りていない可能性があります。

そもそもどんな事業を行なっている企業なのか、社風はどんなものなのか、今後はどんな事業を展開していく予定なのか、企業について調べなければならないことはとても多いです。

そのためには、企業の採用HPの他、積極的にOB・OG訪問をしたり、企業のIR情報をみるなど、手段もさまざまです。

業界研究をする

これも企業研究と同じで、そもそもIT業界とはどんなものなのか、IT業界と一口に言ってもハードウェアやソフトウェアなどさまざまなものがあり、自分が興味を抱いているのはどんな分野の業界なのか、そうした情報がなければ企業に対して適切なアピールができません。

志望動機が思いつかない時にはこうした業界研究、企業研究、自己分析を繰り返すことで思いつくことができます。

自分なりの方法で自分の志望動機を考えましょう。

就活エージェントを使おう

文系がIT業界を志望する場合、能力やスキルの点で理系に比べて不利ではないかと心配する方やどうアピールすれば、文系でも採用してもらえるのか、悩む方も多いのではないでしょうか。

文系でも、このように企業に貢献できると具体的にアピールすることが大切です。

もっとも、そのアピールの仕方がわからないから困っている方も多いのが実情です。

文系だから不利、どうすれば文系でもIT企業に採用してもらえるかわからないという方は、就活市場エージェントにご相談ください。

就活のプロフェッショナルとして、多くの文系人材をIT企業に送り込んだ実績を持ち、企業側が求めていることや実情も理解しています。

豊富なノウハウを持っていて、学生さんの就活状況に合わせて志望する業界や求人情報を紹介してくれます。

よくあるQ&A

はい、文系出身でもIT業界で十分に活躍できます。IT業界では技術力だけでなく、論理的思考力やコミュニケーション能力も重視されます。文系の強みである文章構成力、プレゼン能力、調整力は、営業やコンサルティング、カスタマーサクセスなどの職種で大きな武器になります。多くの企業が未経験者向けの研修制度を用意しているため、学ぶ意欲があれば問題ありません。

大丈夫です。新卒採用では、入社後の成長を前提にした人材育成を行っている企業が多く、プログラミング経験がなくても問題ありません。実際、IT業界には営業、ITコンサル、プロダクトマネージャーなど、技術職以外の職種も豊富にあります。ただし、エンジニア職を目指す場合は、入社前に基礎を自主学習しておくと、熱意のアピールにつながり、入社後もスムーズに業務に入れます。

職種によっては不利にはなりません。文系出身者は顧客理解や要件の言語化、合意形成などに強みがあり、これらはプロジェクトの成功に欠かせないスキルです。特にITコンサルや営業、カスタマーサクセスなどでは、文系の強みが直接活かせます。理系の深い技術知識と文系のビジネススキルは補完関係にあり、チームとして最大の成果を生み出せる点が評価されます。

文系ならではの強みと、IT業界への具体的な理解を組み合わせてアピールしましょう。チームワークや調整力、論理的思考力、課題発見力など、文系で培ったスキルがIT業務でどう活かせるかを具体的に示すことが重要です。また、業界・企業研究をしっかり行い、「なぜIT業界か」「なぜその企業か」を明確に語れるようにしましょう。入社前の自主学習やアウトプットの実績があれば、熱意の証明として非常に効果的です。

IT業界には多様な職種があります。エンジニア(SE、プログラマー)のほか、IT営業、ITコンサル、プロダクトマネージャー、カスタマーサクセス、総合職(人事、経理、企画など)があります。エンジニア以外の職種では文系の強みが特に活かしやすく、顧客対応や戦略立案、プロジェクト管理など、コミュニケーション能力やビジネススキルが求められます。自分の適性に合わせて職種を選ぶことが大切です。

エンジニア職を志望する場合は、ProgateやUdemyなどで基礎を学習しておくことを強くおすすめします。簡単なWebアプリを作成したり、学習記録をまとめたりすることで、面接で熱意と学習能力を具体的にアピールできます。営業やコンサル職を志望する場合も、IT業界への理解を深めるため、基本的なプログラミングの仕組みを知っておくと有利です。「わからないから学ばない」ではなく、「わからないからこそ学ぶ」姿勢が評価されます。

IT業界の将来性は非常に高いです。DX推進、AI、IoT、リモートワークの普及など、あらゆる業界でIT化が進んでおり、企業のIT投資は今後も拡大が見込まれています。一方で、エンジニアやIT人材の不足は深刻で、文系・理系を問わず優秀な人材の確保が急務です。変化の激しい業界だからこそ、柔軟に学び続ける姿勢がある人材には大きなチャンスがあります。

はい、文系でもエンジニアになれます。多くのIT企業では、新卒向けに充実した研修プログラムを用意しており、プログラミングの基礎から学べます。ただし、入社前に自主的に学習を始めておくと、研修についていきやすく、周囲からも評価されやすくなります。また、文系ならではの論理的思考力や問題解決力は、設計やデバッグの場面で大いに役立ちます。大切なのは、「できない」と決めつけず、前向きに挑戦する姿勢です。

志望動機が思いつかない場合は、自己分析、業界研究、企業研究を徹底的に行いましょう。自分が何をしたいのか、どんな価値観を持っているのかを明確にすることで、IT業界との接点が見えてきます。また、企業のIR情報を読んだり、OB・OG訪問をしたりすることで、その企業ならではの魅力や事業内容が理解できます。それでも難しい場合は、就活エージェントに相談するのも効果的です。プロの視点からアドバイスをもらえます。

企業やプロジェクトによって異なります。確かに繁忙期やリリース前は残業が増えることもありますが、近年は働き方改革が進み、リモートワークやフレックス制度を導入している企業が増えています。企業選びの際は、口コミサイトやOB・OG訪問で実際の働き方を確認することが重要です。また、自分がどんな働き方を望むのかを明確にし、それに合った企業を選ぶことで、ミスマッチを防げます。

IT業界の平均年収は約593万円で、他業界の平均422万円と比べて高い水準にあります。人気企業なら700万円以上、1,000万円以上を目指すことも可能です。ただし、年収だけを志望理由にするのは避けましょう。企業は「何を成し遂げたいか」「どう貢献できるか」を重視しています。年収は結果としてついてくるものと考え、まずは自分のキャリアビジョンや成長を優先して企業を選ぶことが大切です。

文系でIT企業に入るメリットは多数あります。第一に、成長産業で将来性が高く、キャリアの選択肢が広がります。第二に、論理的思考力や課題解決力など、社会で求められる普遍的なスキルが身につきます。第三に、文系ならではの視点でユーザー目線のサービス開発に貢献でき、やりがいを感じやすいです。また、IT業界は比較的若い業界で平均年齢も低く、チャレンジしやすい環境が整っています。

当時はビジネスを多面的に学ぶことを優先し、経営やマーケティングの基盤を築く選択をしたと説明しましょう。その上で、実務経験からITの重要性を痛感し、現在は自主的に学習を進めていることを具体例とともに伝えます。例えば「オンライン講座で基礎を修了し、簡単なアプリを作成しました」など、行動で示すことが重要です。この選択がIT×ビジネスの強みにつながっていると前向きに語ることで、評価が高まります。

SIerは企業の基幹システムを企画・構築・保守する企業で、要件定義や業務理解が重要です。大規模プロジェクトが多く、調整力が求められます。SaaSはクラウド型のソフトウェアサービスを提供する企業で、ユーザー課題を素早く改善し、プロダクト成長に寄与する視点が必要です。Web系はWebサイトやWebアプリの開発を行う企業で、デザインやユーザー体験を重視します。それぞれ求められるスキルや働き方が異なるため、自分の適性に合わせて選びましょう。

IT業界で求められるのは、①常に新しいことを学ぶ姿勢、②論理的思考力と根気強さ、③コミュニケーション能力の3つです。IT技術は短期間で大きく変化するため、トレンドに敏感で学び続ける姿勢が不可欠です。また、システム開発には正確性と粘り強さが求められ、チームで働く場面が多いため円滑なコミュニケーションも重要です。文系出身者はこれらの素養を持っていることが多く、IT業界で十分に活躍できる資質があります。

それだけでは不十分です。「研修が充実しているから」という理由は、企業から見ると受け身の姿勢に映る可能性があります。研修はあくまで企業が求めるレベルに到達するための支援であり、基本的な学習意欲は自分で持っているべきです。志望動機では、「入社前から自主的に学習を始めており、御社の研修でさらに成長したい」というように、自発的な学びの姿勢を示すことが重要です。行動で熱意を証明しましょう。

ITコンサルタントは、クライアント企業のIT課題を分析し、解決策を提案・導入支援する役割です。より戦略的で、業務プロセスの改善やシステム導入全体を支援します。一方、IT営業は、自社の製品やサービスをクライアントに提案・販売する役割で、顧客との関係構築や契約獲得が主な業務です。どちらもコミュニケーション能力が重要ですが、ITコンサルはより深い課題分析と提案力が、IT営業は信頼関係の構築と交渉力が求められます。

文系の強みは多くの場面で活かせます。例えば、プレゼン能力や文章力は、顧客への提案資料作成やドキュメント作成で重宝されます。調整力は、社内外の関係者と連携するプロジェクトマネジメントで不可欠です。また、非エンジニア視点でユーザー目線の意見を出せることは、UI/UX改善やサービス企画で大きな価値になります。論理的思考力も、要件定義や課題分析で活用でき、文系ならではの多角的な視点がチームの成果を高めます。

カスタマーサクセスは、IT製品やサービスを導入した顧客が成果を上げられるようサポートする仕事です。導入支援から利用開始後のフォロー、使い方の説明、定着促進まで幅広く担当します。単なる問い合わせ対応ではなく、顧客の成功を能動的に支援する点が特徴です。この職種では、相手の立場に寄り添い、長期的な信頼関係を築く力が求められます。文系の強みであるコミュニケーション能力や共感力が大いに活かせる、やりがいのある仕事です。

ミスマッチを防ぐには、企業研究とOB・OG訪問が最も効果的です。企業の採用HPやIR情報だけでなく、実際に働いている社員から、職場の雰囲気や働き方、キャリアパスなどを聞くことで、リアルな情報が得られます。また、インターンシップに参加して実際の業務を体験するのもおすすめです。自分が何を大切にしたいのか(成長、安定、ワークライフバランスなど)を明確にし、それに合った企業を選ぶことで、入社後も満足度の高いキャリアを歩めます。

【文系必見!IT業界の志望理由】志望理由を明確にして内定を獲得しよう

IT業界は文系でもチャレンジ可能です。

IT業界を志望する際には、文系からIT業界を目指す理由を明確にしてアピールすることが大切です。

自分なりにIT業界の志望理由をよく考えて他の学生との差別化を図りましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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