インターン選考に受かるためにまずは目的を見つけよう

インターン選考に受かるためにまずは目的を見つけよう

はじめに

人気企業のインターンでは募集人数を大きく超える応募者が集まることも珍しくなく、その場合は参加者を決めるために選考が行われます。

面接やエントリーシートでインターンに参加する熱意や動機をしっかりと伝えられないと選考に落とされてしまうでしょう。

熱意や動機をアピールするためにはインターンに参加する目的を明確にすることが何よりも大切になります。

なぜ、目的が重要なのか、その理由を詳しく説明します。

なぜインターンの選考に目的が必要なのか?

インターンは必ず参加しなければならないものではありません。

また、「インターンに参加すると内定が取りやすくなる」と言われることがありますが、一部のベンチャー企業などを除いてインターンへの参加が内定に直結することもありません。

では、なぜ多くの学生がインターンに参加するのかと言えば「周りの学生が皆インターンに参加しているのに、自分だけ参加しないと不安だから」という心理的な理由によるものです。

しかし、このような理由でインターンに参加するのは時間の無駄ですし、何も得るものがありません。

それどころか、インターンの選考すら通過できないでしょう。

明確な目的を持つことが、インターンを有意義なものとする唯一の方法です。

人事は目的から何を見ている?

インターンの選考では、

「あなたがインターンに参加しようと思った理由を聞かせてください」

「このインターンでどんなことを学びたいと思っていますか?」

といったように、参加目的を問う質問を必ず聞かれます。

ここでインターンに参加する目的をしっかりと答えることができなければ面接で落とされてしまうので、前もって自分がインターンに参加する目的を整理してから面接に臨むようにしましょう。

なぜ人事はインターンに参加する目的を知りたがるのでしょうか。

それは、

1.行動と目的の一貫性

2.目的に対する姿勢から人となりをみる

という2つのポイントをチェックしたいからです。

ここでは、この2つのポイントについて詳しく解説します。

行動と目的の一貫性

企業がインターンを実施する目的はさまざまであり、「我が社の仕事内容や職場の雰囲気を知ってほしい」ということが目的のインターンもあれば、「仕事に必要な知識やスキルを身につけてほしい」という目的でインターンを実施する企業もあります。

たとえば、前者のような企業のインターンに応募したにも関わらず、インターンに参加する目的を聞かれたときに「将来に役立つスキルを身につけたいからです」と答えたら、人事はどう思うでしょうか。

「この学生は目的に合ったインターンを選べていない」「行動と目的に一貫性がない」という評価を下され、インターンに参加しても意味がないと思われてしまいます。

これでは選考に落とされてしまうでしょう。

自分の目的が達成できるインターンに参加することが何よりも大切です。

目的に対する姿勢から人となりをみる

インターンに参加する目的が明確になっていない学生は、「友人が参加するから自分も参加してみよう」といった軽い気持ちで応募するケースがほとんどでしょう。

しかし、このような受け身の姿勢の学生はインターンの選考では落とされてしまいます。

インターンの選考は本選考とは違うと言っても、人事は「将来活躍できる人材がほしい」と考えていることには違いありません。

そのためには将来バリバリと働く姿がイメージできるかどうかがポイントです。

人事がインターンに参加する目的を聞くのは「将来こんな社会人になりたいから、このインターンに参加して○○を学びたい」としっかりとした目的を持つ学生ならば、将来成長してくれそうな人物だという期待ができるからです。

だからこそ、選考で目的を伝えるのはとても大切なことなのです。

インターンをやる目的

インターンは学生が企業で就業体験できる貴重な機会であり、そこからさまざまなことを学べます。

学生がインターンに参加する目的としては、以下のようなものが挙げられます。

・興味を持っている業界の仕事内容について詳しく知りたい

・志望企業では社員はどのような働き方をしているのか知りたい

・これから本格的な就職活動をスタートさせるにあたって人脈づくりのきっかけにしたい

・仕事で役立つ知識やスキルを学んで他の学生に差をつけたい

自分の一番の目的は何なのかを明確にしてから、参加するインターンを選ぶようにしましょう。

目的に応じたインターンの選び方についてはこちらのページ(https://shukatsu-ichiba.com/article/12212)でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

インターンで何を得たいか?

「インターンに参加すると内定がもらいやすくなると先輩が言っていたから」「友人に誘われたのでなんとなく」といった理由でインターンに参加する学生も多いと思いますが、これまで何度も言ってきたように、明確な目的を持たずにインターンに参加しても何の意味もありませんし、応募しても選考で落とされてしまうでしょう。

では、インターンに参加する目的がなかなか明確にならないという場合はどうしたら良いのでしょうか。

「ここではインターンで何を得たいか?」をより具体的にするための方法を紹介します。

得たい理由を明確に

インターンの目的を考えるときは、その理由を明確にしましょう。

たとえば、「コミュニケーションが苦手という自分の弱みを克服したい」ということを理由にすれば、「社員の輪の中に入って積極的に話をすること」や「グループディスカッションで他の大学の学生と討論すること」といった目的が明確になってきます。

後は、そのような機会を持つことができるインターンを選んで参加すれば良いだけです。

自分の弱みを克服するという目標が明確になっているので、積極的に行動でき、有意義なインターンにできるでしょう。

得た先の自分を想像しよう

インターンの目的を自分の将来の姿とリンクさせることも大切です。

「このスキルは社会人になってから何かの役に立ちそうだ」と思っても、それをどうやって活かすかのかについて具体的にイメージできないのならば、学ぶためのモチベーションにはつながりにくいでしょう。

逆に「このスキルを身につけることで将来こんな活躍ができる」と具体的にイメージできるのであれば、積極的に学ぶ姿勢につながりますし、やる気も出てくるので、「インターンに参加して良かった」と実感できるでしょう。

期間別のインターンをやる目的

インターンに参加してしみようとネットで検索してみると、短期のものから長期のものまで、さまざまな期間のインターンがあることに気づくでしょう。

そして「自分は短期と長期のどちらに参加するのが良いのだろうか?」と迷ってしまう学生も多いと思います。

ここでは長期インターンと短期インターンの違いについて詳しく解説します。

同じインターンでも短期と長期では得られるものが違うので、その違いをしっかりと理解して、インターンを有意義なものとしましょう。

長期インターン

長期インターンは一般的には3~6ヶ月、長い場合は1年以上にわたって実施されます。

短期インターンが大学3年生の夏休み期間中に集中的に開催されるに対して、長期インターンの場合は大学3年生だけでなく大学1年生・2年生から参加できるものもたくさんあります。

しかし、長期間にわたるため未取得の単位が多いと学業との両立が難しくなってしまうという一面もあります。

長期インターンの詳しい特徴や目的については以下で詳しく解説します。

長期インターンの特徴

長期インターンの一番の特徴は、給料がもらえるという点でしょう。

給料は時給にして1,000~2,000円ほど、日給の場合は5,000~1万円ほどで、アルバイトと同じ程度と考えて良いでしょう。

ただし、営業職などの場合は成果によってインセンティブが支払われることもあります。

企業によっては無給で学生を働かせているところがありますが、こういった企業は単に労働力の確保のためにインターンを実施しているケースが多く、スキルを身につけるといった意味ではあまりオススメできません。

長期インターンを実施する企業の中には大企業も一部含まれますが、ほとんどはベンチャー企業です。

スタートアップ間もないベンチャー企業では優秀な人材を確保することが難しいため、ほしい人材を早めに確保したいという思いからインターンへの参加が内定につながるケースも見られます。

長期インターンをやる目的

長期インターンのメリットは長期間にわたって実務を経験できるという点です。

営業やデザイナー、企画、マーケティング、エンジニアといった職種はとくに長期インターンが盛んに行われているので、将来このような職種に就きたいと考えている学生が、必要となる専門的なスキルを身につけることを目的に参加します。

また、内定を得るために長期インターンを行う学生もいます。

先程も説明したように、長期インターンはベンチャー企業で多く行われますが、このような企業は即戦力としての人材を求める傾向が強いため、インターンで基礎的なスキルを身につけた学生を優先的に採用するケースが目立ちます。

ベンチャー企業は内定が出る時期も早いので、早めに進路を決めてしまいたいという学生にもオススメです。

短期インターン

短期インターンは一般的に数日~1・2週間ほどにわたって実施されるもので、最近は1dayインターンと呼ばれる1日のみのインターンも多く見られるようになってきました。

大企業で実施されることが多いため人気が高く、有名企業になると定員を大きく超える応募があります。

参加者は面接などの選考で決められますが、企業によっては本選考よりも倍率が高いということも珍しくありません。

インターンに参加するためには十分な対策が必要になるでしょう。

短期インターンの特徴

短期インターンは大学3年生・4年生が参加することを前提としたもので、夏休みや春休みなどの長期休暇に集中して開催されるのが特徴です。

長期インターンでは参加することで給料が出ましたが、短期インターンは無給です。

中には交通費やお弁当代が支給される企業もありますが、基本的には学生側の持ち出しとなるので地方から上京してインターンに参加する場合などは注意しましょう。

長期インターンでは社員と同じ仕事をすることで実務に必要なスキルを学ぶことができますが、短期インターンはどちらかと言うと職場体験と言った方が内容をイメージしやすいでしょう。

ワークショップを通じて社員の仕事内容を疑似体験したり、社内の設備を見学したりといった内容となります。

短期インターンをやる目的

短期インターンに参加する目的の1つは企業研究です。

実施期間が短いため、興味のある業界から複数の企業のインターンに参加できるので、同業他社の特徴や強み・弱みといったものを比較した上で志望企業を絞ることができます。

また、社員の働く姿や職場の雰囲気といったことを体験できるので、将来の自分の働く姿をより具体的にイメージするのに役立ちます。

魅力的な志望動機を作成する際にも役立つでしょう。

短期インターンは人脈づくりにもオススメです。

同じ業界、企業を目指す学生と多数出会うことができるので、仲良くなった学生と就職活動について相談できますし、ライバルとして切磋琢磨することで自分のモチベーションアップにもつながります。

インターンの選考で何を聞かれる?

インターンの選考ではエントリーシートや面接でさまざまな質問を聞かれます。

ただ、聞かれる内容についてはある程度決まっているので、質問が想定される内容については事前に答えを考えておくと本番で緊張せずに答えられるでしょう。

ここでは、インターンの選考で質問が想定される内容を紹介します。

また、その質問に対して回答するコツと具体的な例文も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしていただいてインターンの選考をクリアしましょう。

なぜインターンシップをするのか?

「なぜ我が社のインターンに参加しようと思ったのですか?」「あなたが当社のインターンに興味を持った理由を教えてください」といった質問はインターンの選考では必ず聞かれます。

人事がこのような質問をするのは、学生が企業に対してどれほどの志望動機を持っているかを確認するためです。

企業としては「インターンに参加してもらうことで学生に自社のことを詳しく知ってもらい、興味を持った多くの優秀な学生に本選考にも応募してもらいたい」というのがインターンを実施する意図となります。

ですから、「友人に誘われてなんとなく」といった理由で応募してきた学生ではなく、「この企業のことを詳しく知りたい」「将来、この企業で働きたい」という学生を選びたいと考えるのは当然のことでしょう。

コツ

この質問では学生の企業に対する熱意をチェックされているわけですから、志望動機を詳しく説明しなければなりません。

そのためには業界研究や企業研究を十分に行う必要があります。

たとえば、業界研究・企業研究によって企業の強みを理解していれば、質問に対して「私は御社の〇〇という部分に魅力を感じています。

実際にインターンに参加することでその強みがどのような理由によるものかを知りたいと思い応募しました」とすると、人事からの「この学生はしっかりと企業研究をしていて熱意を感じる」という評価につながるでしょう。

例文

医療向けのアプリケーション開発に興味があり、貴社で働くことで専門的な知識とスキルを身につけたいという思いからインターンに参加することを志望いたしました。

私は中学生の頃からプログラミングに興味があり、将来はパソコン関連の仕事に就きたいと考えていました。

そんな中、大学生になってソフトハウスでアルバイトするようになったのですが、そのソフトハウスは医療関係のパッケージソフトを専門に扱っていました。

私は仕事を通じて病気で困っている人の役に立てることに魅力を感じるようになり、将来もこのような仕事を続けたいと考えるようになりました。

これまでの経験を活かして貴社の業務に貢献できると考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

なぜこの職種なのか?

インターンの選考では先程も説明したように「なぜこの企業のインターンに参加したいのですか?」といった質問がよく聞かれますが、さらに一歩踏み込んで「なぜ、この職種を選んだのですか?」といった質問をされることもあります。

このような質問をする1つの理由は、その学生の持つ価値観というものを知りたいからです。

インターンで体験できる職種は非常に幅が広いですが、その中で特定の職種を選んだのには、それなりの理由があるはずです。

その答えを通じて「この学生がどのような仕事に興味を感じるのか」、「どのような価値観に基づいて行動するのか」といったことを知りたいというのが質問の意図ということになります。

なかなか答えるのが難しい質問なので、しっかりと考えておくようにしましょう。

コツ

インターンで希望する職種について質問されたときは、具体的に「どんな仕事がやりたいか」ということを答えられるようにしなければなりません。

また、「なぜ、その仕事をしたいのか」という理由まで答えられると、本気度が伝わるので人事から良い評価をもらうことができるでしょう。

ただし、そのためには仕事内容を理解するだけでなく、企業の業務内容についても詳しく理解することが必要です。

「この部署で○○の仕事をしたい」と伝えると志望度の高さをアピールすることにもつながります。

例文

私が貴社のライター職インターンを志望したのは、昔から文章を書くことが大好きで、好きなことを仕事で活かすためにスキルを磨きたいと考えたからです。

また、1ヶ月に10本の記事をアップすれば働き方は自由ということで、リモートワークという働き方を選択できるのもライター職に興味を持った理由です。

貴社では化粧品に関する記事を作成して、ウェブにアップする仕事がメインということですが、私は以前から化粧品に興味があるため、その経験を活かせる仕事であることにも魅力を感じています。

これからは新しい化粧品についても学ぶことができるということで、これまで自分が知らなかったことについても積極的に取り入れて、その感動や驚きを自分の言葉で使えることにできるようになりたいと考えています。

インターンを通して何を得たいか?

「インターンでどんなことを学びたいですか?」「学びたい・身につけたいスキル何ですか?」といった質問もかなりの頻度で聞かれます。

この質問で人事が知りたいと考えていることは2つあります。

1つは「明確な目的意識を持ってインターンに参加しているか」です。

これまでも説明してきましたが、インターンでは参加する目的が一番重要です。

「友人に誘われたから」「なんとなく就職に有になりそうだから」といった理由で参加した学生では、この質問に答えるのが難しいでしょう。

2つ目の理由は、「インターンシップ・プログラムの内容を正確に理解しているか」です。

プログラムの内容と学生の得たいと思っていることに齟齬があると、インターンに参加する意味がないと判断されて選考で落とされてしまいます。

コツ

この質問に答えるときは、インターンに参加する目的をはっきりと伝えることです。

「なぜこのプログラムに参加したいのか」「参加することで何を学びたいと考えているのか」ということについて、できるだけ具体的に伝えるようにしましょう。

また、「学んだことを将来どのように活かしていくのか」ということについても触れるようにすると、仕事に対する熱意をアピールすることができますし、将来の活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。

例文

私はインターンに参加することで貴行に対する理解を深め、貴行で働くためにはどのようなスキルが必要であるのか、現在の自分はどのような点が不足しているのかを知りたいと考えています。

私は大学で経済学を専攻しており、とくに銀行のリテール業務に関することについて学んでいます。

リテール業務は1件における収益は小さいものの、個人のお客様や中小企業を相手に長期的な関係を築くという魅力的な仕事だと考えています。

貴行は地域に根ざした営業に定評があり、リテール業務に関しても得意にしていることから、実際に業務に携わりながら社会の仕組みや詳しい業務が学べたらと考えています。

最終的には、仕事を体験することで貴行で働くがイメージできるぐらいに深く知ることが目的です。

自己PRをしてください

自己PRに関する質問はインターンだけでなく本選考でもよく聞かれます。

自分の性格や人となりを人事に知ってもらう貴重な機会ですから、魅力的な答えができるようにあらかじめ答えを用意しておくことをオススメします。

人事が自己PRを尋ねるのは、一言で言えば「一緒に仕事をできる人間かどうか」を判断するためです。

もちろん「どんな能力を持っているのか」ということも仕事を進めていく上で大切です。

しかし、大きな仕事で目標を達成するためには「周りの社員と協力しながら仕事を成功に導くことができるか」ということがより大切になります。

その点を人事にわかりやすく伝えるように心がけましょう。

コツ

自己PRを聞かれたときに、自分を大きく見せたいと思って他人より優れていることをいくつも並べ立てる人がいますが、これは良くありません。

大切なのは自分の特徴や強みを仕事の中でどのように活かすことができるのかを伝えることであり、仕事に関係のない内容を伝えても意味がありません。

また、自己PRを伝えるときは冒頭に結論を、その後にエピソードを交えて理由を述べるようにします。

また、エピソードには客観的な尺度となる数字を使うと説得力が増します。

例文

私は学生時代に野球部に所属し3年時にはキャプテンを任されていましたが、その活動の中でさまざまな困難を克服してきました。

私の所属する野球部は伝統があり、以前は全国大会でも最高ベスト4に入るなど素晴らしい成績を収めていました。

しかし、伝統があることで古い体質が残り、「ハードな練習さえすればそれで良い」という考え方がチーム内にありました。

そこで私は「量より質」の練習を取り入れることを決心して、練習日数を減らす一方で効率的な練習メニューや動画によるフォームチェックなどを採用しました。

その結果、再び全国大会でベスト8まで進むことができるまでに復活させることができました。

この経験をインターンでも活かして、「組織にとって何が最善か」ということを常に考えながら仕事をしたいと考えています。

あなたの弱みや強み派なんですか?

「あなたの長所と短所を教えてください」「あなたの弱みや強みは何ですか?」という質問は、「その学生がどのような志向や価値観を持っているのか」ということを知るためのものです。

志向や価値観がわかれば「仕事で問題に直面したときにどのような行動を取るか」といったことを判断できるため、入社してからどのような活躍をしてくれるのかということもイメージしやすくなります。

ただし、自分のことを客観的に見るというのは想像以上に難しいことです。

どうしても無意識に主観が入り込んでしまうからです。

ですから、長所・短所を探すときは自分をよく知る家族や友人・知人などから意見をもらったり、自己分析ツールなどを利用したりするのも良いでしょう。

コツ

「あなたの弱みや強みは何ですか?」という質問に対して「私の強み(弱み)は○○です」というように結論だけを伝えてしまう学生が多いですが、それはNGです。

今日初めて会った面接官に、その内容が正しいのか間違っているのか一切判断する材料がないからです。

結論に説得力を持たせるためにはその結論に至った理由を具体的なエピソードを交えて説明しなければなりません。

「以前にどんな出来事があって、その際にどのような行動を取ったのか」、「その行動を取ったのはどういう理由からか」ということを説明するようにしましょう。

例文

私の長所は何事についても主体的・積極的に行動できることです。

私は大学時代に個人経営の居酒屋で働いていましたが、店を訪れるお客様も少なく、売上も伸び悩んでいました。

そこで、「なぜお客様が来ないのか」「なぜ売上が悪いのか」ということについて自分なりに理由を考えて店長に伝えました。

また、お客様を呼べるメニューを考えたり、最寄りの駅でチラシを配るといった活動も行いました。

その結果、地域でのお店の知名度も徐々に高くなり、お店を訪れるお客様の数もだんだんと増えていきました。

私がアルバイトを辞めるまでの1年半の間に売上は2倍以上になりました。

この経験を通じてマーケティングに興味を持ったため、貴社のインターンに参加して、さらにマーケティングについての見識を深めたいと考えています。

まとめ

人気企業のインターンは応募者が非常に多いため、参加するために選考が行われることも珍しくありません。

インターンに参加することで就職に有利になることもあるので、選考対策をしっかりと行いましょう。

インターンの選考では目的を明確に伝えることが重要です。

「友人に誘われてなんとなく参加している」と思われてしまっては選考で落とされてしまいます。

選考で想定される質問とその答え方、例文を紹介していますので、参考にしながら魅力的な回答を作成してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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