インターンシップはいつから始める?
インターンシップは、基本的にいつから始めても問題ありません。
あなたが「就活した方がいい」「そろそろ就活に向けて準備がしたい」と考えた段階から、インターンシップに参加しても間に合います。
なかには誰かに言われたから参加する人もいるでしょう。
しかし、主体性のない参加は得られるものが少なく、時間を浪費して終わる可能性があります。
そのため、自分の意思で参加することが重要です。
ただし、優良企業や有名企業のインターンシップは人気があり、抽選や選考が設けられる可能性があるため注意してください。
インターンシップ参加のピーク時期は8月
インターンシップの参加のピーク時期は8月です。
株式会社キャリタスの「インターンシップ等に関する特別調査」によると、2025年3月卒の学生が、インターンシップに1番多く参加した時期が8月だったと公表しています。
調査に協力した学生717名のうち、29.2%が8月に参加したと回答しました。
ついで9月が19.4%、12月は9.4%といった順番になっています。
どの時期でも学生の長期休暇と時期が重なっています。
そのため、インターンシップの参加時期のピークが8月となっても不思議ではありません。
コロナ以降はオンラインでのインターンシップも開催されているため、学生が参加しやすくなったことも要因として考えられます。
参考:インターンシップ等に関する特別調査|株式会社キャリタス
インターンシップとは
インターンシップとは、企業が用意したプログラムに大学生が参加し、実際の業務に近い体験ができる仕組みです。
大学で学んだ知識や経験が、社会でどのように活かせるのか体験できる機会になっています。
たとえば、以下の順番でプログラムが進行します。
- 座学
- グループワーク
- プレゼンテーション
- フィードバック
- 座談会
インターンシップの内容は、企画した企業によって異なるため、興味のある人は事前に確認しておきましょう。
インターンシップに参加することで、業界・企業研究を進める材料になります。
さらに、働く際の姿を想像することで自己分析を深めるきっかけにもなるでしょう。
時間に余裕のある人は、積極的に参加することをおすすめします。
インターンシップの種類
インターンシップは時期によって、以下の3つに分類できます。
- 短期(1日〜1週間)
- 中期(数週間〜1か月)
- 長期(数か月〜1年)
インターンシップは開催期間によって種類が分かれます。
短期よりも長期の方が必ず良いわけではありません。
インターンシップに参加する目的や主体性の有無によって、得られるものは変わります。
そこで、インターンシップに参加する理由を明確にすることが重要です。
ただし、長期間のインターンシップになるほど、実際の業務に参加できたり、自分のスキルを伸ばしやすかったりします。
どのインターンシップに参加するか迷っている人は、できるだけ長い期間参加できるタイプを選択してください。
インターンシップに参加するメリット
インターンシップに参加するメリットは、以下の3つです。
- 早期選考に参加できる
- 入社後のミスマッチ防止
- 業界研究・企業理解の促進
インターンシップに参加することで、自分と企業の相性を確かめたり、選考が有利に進んだりします。
もちろん、参加は必須ではありませんが、年々インターンシップに参加する人は増加傾向にあります。
キャリアサーチLabの「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」によると、調査に協力した1,043名の学生のうち、インターンシップに参加したと回答した人は85.6%でした。
2025年卒の調査と比較すると89.5%から3.9%減っていますが、依然高い数値を維持しています。
就活の動向を理解し、乗り遅れないようにしましょう。
参考:2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査|株式会社マイナビ
インターンシップに参加するための手順
インターンシップに参加するための手順は、以下の通りです。
- インターンシップの情報を探す
- 気になる企業にエントリーする
インターンシップへの参加はハードルが高いと感じる人がいるかもしれません。
実際は、気軽に参加できるものも存在します。
そのため、自分にはできないと思わず、まずは探してみましょう。
企業によっては学歴や学部問わずに募集している場合もあるため、気軽に捉えてください。
以降の文章では、それぞれの手順を詳しく解説していきます。
1. インターンシップの情報を探す
まずは、インターンシップの情報を探しましょう。
どういったインターンシップが開催されているのか理解しておかないと、自分にあったものに参加できません。
大手の就活サイトやインターンシップの情報に特化したサイトにアクセスしてみましょう。
ただし、情報を調べるにあたって、時間を決めて取り組むことをおすすめします。
インターンシップは、数多くの企業が実施しているため、目移りするからです。
就活はインターンシップ以外の準備もする必要があるため「30分」と決めたら、集中して取り組むようにしましょう。
あらかじめ自己分析したり、興味のある業界・職種を考えたりしておくとスムーズです。
2. 気になる企業にエントリーする
気になる企業が見つかった人は、実際にエントリーしましょう。
自分が参加しても問題がないのか心配になる人がいるかもしれません。
しかし、心配は無用です。
企業は多くの学生と出会うことを目的としているため、広く門戸を開いています。
ただし、大手企業の場合、参加希望者が多い傾向にあるため注意が必要です。
企業によっては、書類選考や抽選が行われる可能性があります。
とくに書類選考では、自己PRや志望動機などが質問されます。
あらかじめ、インターンシップに参加しようと思った背景や理由を言語化しておきましょう。
もし、ESや履歴書などの提出書類の完成度が心配な人は、大学のキャリアセンターに相談してください。
提出予定の書類に不備がないかチェックしてくれます。
インターンシップの申し込み開始時期はいつから?
インターンシップの申し込み開始時期をインターンシップの種類ごとに解説します。
本章では夏から秋、冬の順番です。
インターンシップの情報は大々的に公開されるものから、企業によっては最小限の告知のみで実施されます。
「気がついたら申し込み期間が終わっていた」とならないためにも、本章の解説を参考にしてください。
インターンシップへの参加は事前準備が重要です。
計画的に行動するためにも、大まかなスケジュールを理解しておきましょう。
サマーインターンの申し込み開始時期
サマーインターンの申し込み開始時期は4月〜6月ごろです。
内閣府が2024年12月に公表した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、インターンシップに参加した割合が1番多いのが7月〜9月です。
つまり、7月以前から企業がエントリーの受付を開始していることが予測できます。
2022年では54.3%、2023年は57.1%、2024年は58.9%の学生がインターンシップに参加しています。
年々参加している学生の割合が増えているため、4月から6月にかけては積極的に情報収集しましょう。
申し込みが遅れてしまうと、希望する企業のインターンシップに参加し損ねるので注意してください。
参考:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について|内閣府
秋のインターン(オータム)の申し込み開始時期
秋のインターンは、8月〜9月ごろに申し込みが可能です。
内閣府が公表した同調査によると、10月から11月にかけて、インターンシップに参加する学生の割合が増加します。
つまり、直前の8月〜9月にかけて応募を受け付ける企業が現れることを示しています。
サマーインターンでは思うような成果が得られなかった人は、次のインターンに向けて準備しておきましょう。
企業によってはサマーインターンが終わり次第、すぐに秋のインターンの募集を開始します。
とくに8月は夏休みと重なるため、プライベートを充実させていると、申し込みを忘れる可能性があります。
秋にも参加を考えている人は、志望企業が受付を開始するタイミングを定期的にチェックしておきましょう。
冬のインターン(ウィンター)の申し込み開始時期
冬のインターンは10月〜11月ごろから申し込みができます。
冬のインターンは、12月の冬休み時期から年明けの2月ごろまで積極的に開催されます。
秋インターンをスキップした人や冬に向けて就活を本格的に始めようと考えている人は、積極的に応募しましょう。
冬は、大学4年を目前に控えているため、就活意欲が高まる時期です。
とくに年明けの1月から2月は、情報解禁の直前になります。
スタートダッシュに出遅れないためにも秋のうちから狙いを定めておきましょう。
一方で年末年始を挟むため気持ちが緩んでしまう時期でもあります。
「年明けの参加でいいや」とおろそかにするかもしれません。
周囲と差別化したい人は、計画的にインターンシップに参加しましょう。
インターンシップの本番参加はいつから?
インターンシップの本番参加は、季節ごとに区切られています。
インターンシップの前につく季節から推測することで、大まかな開催時期を把握することが可能です。
また、インターンシップごとに企業の目的や参加の環境が異なります。
自分はどのインターンシップに参加するのが、効果的か判断するためにも、本章の解説を参考にしてください。
インターンシップにただ参加するだけでは、内定獲得につながりません。
きちんと特徴を理解し、参加しましょう。
サマーインターンの本番参加時期
サマーインターンは7月〜9月、とくに8月がメインで実施されます。
サマーインターンは企業にとって、学生との接点を生む機会にし、企業を認知してもらうことが重要です。
そのため、学生の多くが休みに入る時期と重なるようにインターンシップを開催する傾向にあります。
8月はほとんどの学生が夏休みに入るため、開催される数が増加するでしょう。
参加してみたいインターンシップが複数ある人は注意が必要です。
基本的に参加できるインターンシップは1日1社です。
多くのインターンシップは半日〜1日がかりになります。
とくに長期インターンシップの場合、9時から18時の間で参加することもあります。
オンラインなら数時間で終わるものもありますが、あらかじめ時間は確認しておきましょう。
秋のインターン(オータム)の本番参加時期
秋のインターンは、9月から11月にかけて開催されます。
夏が終わり、冬のインターンシップが開催されるまでの間に実施される傾向にあります。
企業が秋にインターンを実施する目的は、夏インターンで接触した学生や新たに興味を持った学生の中から、より志望度の高く優秀な人材を見極めることです。
そのため、夏から間隔をおかずに実施されます。
秋は祝日が多くなることで、まとまった連休が複数回発生します。
そこで、日程をうまく調整し、秋のインターンシップに参加しましょう。
夏と比較し、連続での参加は困難ですが、数多くの企業と出会えるチャンスです。
また、選考が早い業界では、採用を解禁する企業も現れます。
インターンシップから、そのまま選考に移行できることがあるので、積極的に参加しましょう。
冬のインターン(ウィンター)の本番参加時期
冬のインターンは、12月から2月の開催が中心です。
とくに学生の冬休みに入る、2月には盛んに開催されます。
2月は就活が本格化する最後の時期です。
企業は、採用したい学生に目星をつけ、選考に進んでもらいたいと考えています。
そのため、学生側も選考に進んでも問題がないかといった目線で、インターンシップに参加しましょう。
企業によっては内定に直結するインターンシップも存在します。
たとえば、インターンシップで好成績を収めることで、選考の一部をスキップできる制度があります。
就活が本格化することを頭におき、取り組みましょう。
もちろん、冬のインターンシップがうまくいかなくても挽回は可能です。
企業によっては、早期選考に落ちても、一般選考で再びチャレンジできるので安心してください。
インターンシップの参加にあたって準備すべきこと
インターンシップの参加にあたって準備するべきことは、以下の2点です。
- インターンシップのプログラム概要を調べてみる
- インターンシップの選考の流れを押さえておく
インターンシップは、受け身の姿勢で参加するのは避けましょう。
企業は「消極的な人だ」と評価し、内定獲得につながりません。
あらかじめ、インターンシップの仕組みや流れを理解し、主体的に行動しましょう。
インターンシップのプログラム概要を調べてみる
まずは、インターンシップのプログラム概要を調べましょう。
業務内容について理解しておくことで、企業研究に役立ちます。
また、インターンシップに参加してから「思っていた内容と違う」となるのを避ける効果もあります。
インターンシップは気軽に参加できる分、目的意識がないとあっという間に終わってしまうでしょう。
インターンシップに参加し、経験やスキルを得るためにも事前に調べることが重要です。
あらかじめ企業の公式ホームページや就活サイトの内容をよく読み込んでおきましょう。
なかには理工学部や建築学部といった一部の学部に限定される場合があります。
ほかにも、大学3年以上といった条件もあるので注意してください。
インターンシップの選考の流れを押さえておく
インターンシップの選考の流れを押さえることも重要です。
プログラムによっては参加人数に制限があり、選考が行われる場合もあります。
選考は、書類や面接など方法はさまざまです。
事前に選考が告知されている場合もあるのでプログラムに参加する際は、必要に応じて準備しておきましょう。
選考が実施される場合は、自己PRと志望動機の2点が重要です。
企業側はできるだけ、熱量のある学生に参加してほしいと考えているからです。
そこで、活かせる強み、なぜ参加したいと思ったのかについては、しっかりと言語化しましょう。
不安な人は、大学のキャリアセンターへの相談がおすすめです。
インターンシップに関する知識が豊富にあるため、選考を突破するための情報が手に入ります。
まとめ
本記事では、インターンシップの募集が開始される時期と実際に開催される時期について解説してきました。
インターンシップは、選考に参加するにあたって欠かせない要素の1つです。
インターンシップに参加し、志望企業に必要な経験とスキルを身につけることで、選考が有利に進むでしょう。
しかし、一度の開催にあたって参加枠に限界があるため、前もって準備し、忘れずにエントリーすることが重要です。
後悔のない就活にするためにも、本記事の解説を参考にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート