今の職種は転職に有利になるのか?有利になる職種と転職を成功させる4つの対策を紹介

今の職種は転職に有利になるのか?有利になる職種と転職を成功させる4つの対策を紹介

はじめに

今、自分が携わっている職種は、転職市場では有利になるのだろうか。

もしも今の仕事が転職の際にあまり評価されないのであれば、将来のことを考えて他の職種へ転職したほうが良いのかと、迷っている方もいらしゃることでしょう。

転職の際に有利になりやすい職種はいろいろとありますので、それを知っておけば将来のキャリアプランも立てやすくなります。

転職を考えている方向けに、有利に働く職種や転職成功のコツなどをいくつかご紹介いたします。

転職に有利に働く職種5選

転職活動をする際に有利に働きやすい職種はたくさんとありますが、代表的なものとしては、営業職、人事職、エンジニア職などがあります。

その他にも、コンサルタント職、マーケティング職なども、転職時に高く評価されやすい職種となっています。

これらの5つの職種を取り上げて、それぞれの職種ごとに転職に有利になりやすい理由や転職後にどのように活かせるのかについて、詳しく見ていきましょう。

営業職

営業職は、お客様や取引先の企業に対して、自社の商品やサービスなどを提案して、購入を促したり、契約を取ったりするのが主なお仕事です。

多くの人たちと関わる職種であるため、誰とでもスムーズに会話できる高度なコミュニケーションスキル、クレームなどのトラブル時に迅速に対応できるフットワークの軽さも要求される大変なお仕事ですが、どこの会社でも絶対に必要とされる職種なので、転職の際にも有利になりやすいのです。

営業職が転職に有利な理由

営業職が転職に有利になりやすい一番の理由は、求人数の多さです。

先にも述べたように、営業職はどこの企業でも必要となる職種です。

なぜなら、どんなに良い商品やサービスを作ったとしても、それをお客様や取引先企業にPRしたり、購買を勧めてくれる人材がいなければ、経営が成り立たなくなってしまうからです。

また営業職は離職率も高いため、ポストが空きやすいという事情もあります。

そのため、営業職は、他の職種と比較しても、圧倒的に求人の数が多くなっているのです。

中には、未経験者であっても歓迎している企業も多いので、営業職経験者であれば、今までとは違う業界へも割と簡単に転職できる可能性も十分にあります。

転職後、営業職の経験がどう活かせるのか

営業職は、相手の意見や求めていることを察する能力も高い人が多いため、転職して環境が大きく変わったとしても、これまでの営業経験を活かしてバリバリ仕事がしやすい職種です。

転職したことによって、取り扱う商品やサービス、営業のスタイルなどがこれまでとは大きく異なるかもしれませんが、ビジネスマナーなど営業の基本が身についていれば、即戦力として活躍できるチャンスがあります。

経験を積むことで、部長職、マネージャー職など役職について、リーダーとして活躍することも可能です。

また、営業職経験者は、これまでに培った高度なコミュニケーション能力や話術を活かして、すぐに新しい環境の人間関係に馴染みやすという面もあります。

人事職

人事職は、新卒や中途採用などの採用業務を担当するのが主なお仕事です。

その他にも、採用した人材の研修や教育業務、就業規則の運営などを行ったりします。

さらに、従業員の勤怠管理などの業務を人事職が担当することもあり、幅広い業務に携わる職種なのです。

社内だけでなく外部の人と多く関わる職種なのでコミュニケーション能力、情報収集能力、プレゼンテーション能力などを活かして、転職先でも活躍することができます。

人事職が転職に有利な理由

人事職は、コミュニケーション能力、情報収集力、人を見る目などが問われる職種であるため、これまでの実務経験が高く評価されやすい職種です。

そのため、人事職は、未経験者よりも経験者の方が転職市場において、有利となっているのです。

特に、勤怠管理や福利厚生などの業務経験者であれば、人事労務担当者として、新しい職場でも即戦力として働くことができます。

衛生管理者、産業カウンセラー、人事総務検定などの資格保有者であれば、転職活動の際にアピールすることができます。

難易度が高めとなっていますが、社会保険労務士や中小企業診断士などの国家資格を持っている人事職経験者であれば、より転職活動が有利になることでしょう。

転職後、人事職の経験がどう活かせるのか

人事職は、パートやアルバイトや新入社員の採用業務などで多くの人たちと関わるため、人を見る目にも優れており、コミュニケーションスキルが高い人が多いです。

これまでの人事業務で培った高いコミュニケーションスキルを活かして、新しい職場の人たちともすぐに馴染むことができますし、人事職の経験が長い人であれば、リーダー職として活躍することができます。

また、従業員の社会保険の手続きや勤怠管理などは、どこの会社でも必ず必要とされる汎用性の高い業務となっています。

そのため、その経験を活かして、新しい職場に転職しても、人事労務管理のスペシャリストとして、働くことも可能なのです。

エンジニア職

エンジニア職は、システムエンジニア、Webエンジニア、セールスエンジニアなど、様々なお仕事があります。

エンジニア職といっても、それぞれに仕事内容が大きく異なっており、求められているスキルにも違いがあります。

近年は、ITの専門知識やスキルがあるIT系のエンジニアの需要が高まっており、多くの方が活躍しています。

エンジニア職は専門性が高いお仕事であるため、実務経験者は転職市場で有利になりやすい職種です。

エンジニア職が転職に有利な理由

エンジニア職が転職活動の際に有利になりやすい理由は、専門的な知識や経験を活かして、即戦力として活躍できるからです。

エンジニアは技術職ですので、優れた技術や経験を持っている人は選考時に高く評価されやすく、入社後すぐに自分の技術を活かして活躍することができます。

特に、IT系のエンジニアは、エンジニア職の中でも特に転職回数が多い職種だともいわれており、人手不足の企業も多いので、経験者であれば即戦力になれることでしょう。

ネットワークスペシャリスト、Linux技術者認定、Oracleマスターなどの資格を取得している方であれば、転職活動の際のアピールにすることができます。

転職後、エンジニア職の経験がどう活かせるのか

エンジニア職は、これまでと同じ業界に転職する人が多いです。

同じ業界に転職する場合は、自分がこれまで培ってきた技術を活かして、即戦力として働くことができるでしょう。

エンジニア職は非常に忙しく、ゆっくり新人を育成している余裕がない会社も多いため、実務経験者は非常に重宝されます。

また、エンジニア職は、クライアントや他の技術者など多くの人と関わりながら仕事をしていくため、管理能力やコミュニケーション能力も求められる職種であるため、その経験を活かしてマネジメント業務に携わることも可能です。

また、エンジニア職経験者は、パソコンの操作やインターネットに詳しい人が多いので、その知識を活かして社内でITスペシャリストとして、活躍するという道もあります。

コンサルタント

コンサルタント職は、困っている人の相談に応じたり、最適な解決策を示したりするのが主なお仕事です。

経営コンサルタント、キャリアコンサルタント、人事コンサルタントなど、いろいろな職種があります。

近年は、ITコンサルタントの需要も高まっています。

医療、不動産、ITなど、様々な業界でコンサルティング能力がある人材が求められているため、コンサルタント職経験者は、転職活動で有利になりやすいです。

コンサルタントが転職に有利な理由

コンサルタント職は、その分野の高度な専門知識が問われるお仕事です。

そのため、コンサルタント経験者であれば、転職してもスペシャリストとして活躍することができます。

売上が伸びないなど悩みを抱えている個人経営者や企業はたくさんあるので、知識豊富で、営業力の高いコンサルタント経験者であれば、将来的にお仕事に困ることはないでしょう。

より転職活動を有利に進めたいのであれば、ファイナンシャルプランナーや公認会計士や簿記などの資格、SAP・Oracle認定資格などを取得しておくと、面接時にアピールすることができます。

TOEICやTOEFLなど語学力をアピールできる資格があれば、海外の会社でも活躍できるチャンスがあります。

転職後、コンサルタントの経験がどう活かせるのか

転職した後、コンサルタント職経験者は、その会社の頼もしい存在となることができます。

また、コンサルタント職で培ったリーダーシップ力が高く評価されて、リーダー職などを任される可能性もあります。

違う職種に転職したとしても、コンサルタント職経験で身に着けた論理的思考力やコミュニケーション力やヒアリング力は、どの職場でも役に立つスキルなので、様々なお仕事を任されやすくなります。

公認会計士やMBAや中小企業診断士などの難関資格保有者であれば、その知識を活かして、戦略コンサルタントとして活躍することができます。

実力と人脈次第では、転職先で経験を積んで独立して活躍するという道もあります。

マーケティング職

マーケティング職は、商品やサービスなどが売れる仕組みを考えていくのが主なお仕事です。

市場調査やアンケート調査、企画の立ち上げ、新商品やサービスのプロモーション活動をなったりなど、様々な業務があります。

業務内容が多岐にわたる上に、生産管理部門や営業部など多くの自社の部署と綿密に連絡を取ったり、クライアントとも関わりながら仕事を進めていくという非常に忙しい職種です。

そのため、転職市場においては、即戦力として活躍できるマーケティング職の実務経験者を求めている企業がほとんどとなっています。

マーケティング職としての十分なキャリアがある人でしたら、その経験が高く評価されて、転職の際により有利になりや水です。

マーケティング職が転職に有利な理由

マーケティング職経験者が転職活動の際に有利な理由は、先にも述べたように、未経験者よりも実務経験者の方が採用されやすくなっているからです。

調査や分析力、企画や宣伝力、コミュニケーション力などマーケティング職で培った経験を活かして、転職先でも即戦力になることができます。

転職活動をより有利に進めたいのであれば、マーケティング・ビジネス実務検定、マーケティング検定、Webアナリスト検定などの資格を取得しておくと良いかもしれません。

マーケティング職は、これらの資格取得が求められている職種ではありませんが、転職活動を行うには面接の際のアピール材料となることでしょう。

転職後、マーケティング職の経験がどう活かせるのか

マーケティング職のお仕事は、花形職種であるため転職市場でも非常に人気が高くなっています。

コミュニケーション能力、プレゼン力、情報の取集や分析力が求められる大変な職種ですが、マーケティング職の実務経験者であれば、転職後もその経験を活かして、活躍することができます。

また、マーケティング業界自体の求人数も増加傾向にあり、特に近年ではWeb関連の専門知識が要求されるデジタルマーケティング職の需要も高まっているといわれています。

Web業界に詳しい人やWebのマーケティング経験者であれば、その知識や実務経験が活かせる場所がたくさん見つかることでしょう。

この職種以外から転職する場合の4つの対策

以上、転職に有利な職種をいくつかご紹介しましたが、これらの職種以外であっても、きちんと対策を考えておけば、転職活動を有利に進めることが可能となりますので、諦める必要はありません。

具体的にどのような方法があるのかというと、スキルや経験が身につくサービスを利用したり、キャリアプランを考えたり、転職エージェントに相談するなどです。

各項目ごとに、詳しく見ていきましょう。

スキルや経験が身につくサービスを利用する

転職する際には、スキルや実務経験が重視されます。

特に、30代や40代と年齢が上がっていけばいくほど、未経験者よりも実務経験者の方が転職市場では有利になりやすいのです。

転職したいと思っているけれど、今のスキルや経験では難しいと感じたら、スキルや経験が身につくサービスを利用してみると良いでしょう。

具体的には、スクールに通ったり、セミナーなどに参加したりするなどして、専門知識を深めておくことです。

資格を取得しておけば、実務経験が少ない場合でも、履歴書に書くことができますし、面接時にもアピールすることができます。

語学力を高めたいのであれば、会社の夏休みなどを利用して短期留学に参加してみるのも良いでしょう。

資格の種類によっては取得までに、数年単位の長い時間がかかることもありますので、現職と両立させながら無理のない範囲で学べるように、長期的なプランを考えておくことも大事です。

なぜ転職するかの理由を明確にする

なぜ、自分は転職したいと思ったのか、その理由をきちんと明確化しておくことも、とても大事なことです。

転職する理由がはっきりしていないと、転職活動をしている途中で迷いが生じてしまいやすくなりますし、妥協してやりたくない仕事に就いてしまう可能性もあるからです。

それでは、転職した意味がなくなってしまいます。

また、転職の理由については、選考時に面接官から必ず聞かれる項目でもあります。

面接官に転職したいと思った理由を説明できないと、内定を取るのも難しくなってしまうかもしれません。

年収をアップさせたい、やりがいのある仕事がしたい、人間関係の良い職場で働きたいなど、転職したいと思った理由があるはずです。

転職したいと思った理由を明確にするためには、自分を深く掘り下げて考える必要があります。

すぐに理由が見つからないという場合には、納得する答えが出るまで、自問自答してみると良いでしょう。

キャリアプランを考える

転職活動をする際には、将来のキャリアプランを考えておくことをオススメします。

しっかりとしたキャリアプランがあれば、それを実現するための目標を立て、道筋をはっきりさせられるようになるからです。

また、キャリアプランを立てておけば、目標と現状のギャップも明確化されて、わかりやすくなるというメリットもあります。

何が自分に足りていないのかを知ることができるので、それを補うために行動できるようになり、転職活動を有利に進められるようになることでしょう。

転職の際には、企業の人事担当者から、キャリアプランについてどのように考えているのか聞かれることもあります。

事前に、きちんとしたプランを立てておけば、面接対策にもなり、面接官に良い印象を持ってもらいやすくなります。

キャリアプランを考えるためには、まず自分の過去を棚卸しして、現状と将来の希望をつなぐためにどうしたら良いのかを考えてみると良いでしょう。

転職エージェントに相談する

自分一人だけで、転職について考えていると、いろいろな悩みにぶつかってしまうこともあるかもしれません。

不安や心配な点も、たくさん出てくることでしょう。

そんなときには、転職エージェントに相談してみるのもオススメです。

転職エージェントには、転職活動のエキスパートがいますので、困ったらいつでも相談することができます。

第三者に相談することで、転職活動のモチベーションも上がりやすくなります。

また、転職エージェントの中には、パソコンやビジネスマナーの研修を行うところや面接対策や書類選考対策などを行っているところも多いので、スキルアップしながら、転職活動が進められるようになります。

一般には公開されていない優良求人情報も紹介してくれるので、より有利な条件で転職したい方は、転職エージェントに登録しておいたほうが良いでしょう。

転職エージェントによって、得意としている業界には違いがあるので、登録する際には下調べをしておくようにしてください。

まとめ

以上、転職に有利な職種と、転職成功のコツについてご紹介しました。

営業職、エンジニア職、人事職経験者などは実務経験が求められるので、転職の際に有利になりやすい傾向があります。

ただ、その他の職種であっても、対策次第で転職活動を有利に進めることは可能ですので、諦める必要はありません。

もしも困ったときには、転職活動のプロ集団である転職エージェントの力を借りてみると良いでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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