【例文付き】転職する理由は成長したいからです。成長を転職理由にする際の5つのポイント

【例文付き】転職する理由は成長したいからです。成長を転職理由にする際の5つのポイント

はじめに

転職理由を「成長したいから」とする方には大きく2パターンあるかもしれません。

1つは本気で成長を考え、将来のキャリアプランが明らかになっている方や、取得したいスキルややってみたい仕事などが明確になっている方です。

もう1つは現在の職場や仕事への不満やミスマッチが一番の転職理由であるものの、ネガティブな要素を伝えたくないので、無難なところで「成長」を理由に挙げる方です。

いずれのパターンでも、上手に転職理由を伝えるためのポイントを押さえておきたいものです。

【転職理由は成長したいからです】成長が理由で転職する際のメリット・デメリット200

転職理由に「成長」を挙げる場合、面接官に対してどのような印象を与えるのでしょうか。

成長が理由で転職する際のメリット・デメリットを事前に理解しておきましょう。

メリットを知ることで、その点を押し出して理由を伝えることができるようになります。

一方でデメリットも理解することで、デメリットとして捉えられてしまう点を避け、成長を転職の目的に据えた理由を構成することができます。

成長が理由で転職する際のメリット

転職を目指す人は成長したいといったポジティブな理由だけでなく、仕事が合わなかった、職場の人間関係がうまくいかなかった、収入に不満がある、福利厚生が充実していない、残業が多すぎる、休みが取れないなどネガティブな理由を持ち合わせている方も少なくありません。

ネガティブな理由を転職理由にした場合、転職先でもうまくいかないのではないか、不満を持つのではないかと捉えられ、採用に至らないケースも少なくありません。

そのため、成長を理由にすることにメリットがあります。

自分のキャリアビジョンにつながりやすい

仕事をしていく上では、キャリアプランを描き、定めた目標や目的に向かって1つずつステップアップしていくことが大切です。

現在の勤務先では自分が思い描くキャリアビジョンにつながらないことがわかった、転職先として志望する企業であれば、より自分のキャリアビジョンを実現していける環境が整っていると考えたケースは、転職を目指す理由になります。

転職理由を答える際に、ただ「成長したいから」と伝えるのではなく、明確なキャリアビジョンやキャリアプランを話すことで、表面的に「成長」を理由に挙げているのではなく、本気で成長を考えている人という説得力ある説明をすることができます。

仕事にやりがいを感じられる

仕事が合わないから転職したい、忙しすぎるからもっと楽な職場に移りたいなどネガティブな理由や仕事への意欲が薄い人の転職と異なり、本気で成長を考えての転職が成功すれば、よりやりがいを持って仕事に取り組むことができ、毎日が充実感や達成感で満たされます。

中小企業から憧れていた大手企業に転職できた、大手企業からより自分らしい仕事ができる中小企業に転職した、自分の経験を活かしながら刺激的な成長ができそうなベンチャー企業に転職したなど、新たな場所と機会を得て、やりがいを持って仕事をより意欲的に進めていけることでしょう。

採用した企業としても、前向きな気持ちで積極的に仕事に取り組んでくれる即戦力にはメリットを感じてくれます。

成長が理由で転職する際のデメリット

では、転職理由に成長を挙げる場合にどのようなデメリットが生じるのでしょうか。

面接官が成長に伴うメリットの面に着目するのか、デメリットの面に着目するかで選考を通るかどうかに違いが生じかねません。

デメリットの側面が押し出されてしまうか否かは、同じ成長を理由に挙げる場合でも、どのような内容で構成するかで差が出ます。

また、企業側が求めている人物像や、他の応募者との関係でも変わってきます。

デメリットの要素が際立たないように気を付けたいものです。

志望動機でよく使われるので差別が難しい

面接を受ける際には転職理由の他、志望動機も尋ねられます。

その企業をなぜ志望しているかは企業にとって、転職理由以上に大きな関心事です。

数ある企業の中から、なぜ自社を選んだのか、現在の勤務先を辞めてまで、なぜ自社で働きたいと思うのかで、その人の仕事に対する意欲や転職後にどのくらい活躍してくれる人を知りたいと考えるからです。

転職理由に「成長」を挙げる場合、志望動機にも「成長」を挙げると内容が重複し、自分を採用すべきだと説得力のあるプレゼンになりません。

転職理由に「成長」を挙げるなら、志望動機は別の内容を検討する必要があるので注意が必要です。

また、「成長」のキーワードは多くの人が使いがちなので、またかと思われるのもデメリットの1つです。

成長するために会社を利用していると思われてしまう

転職理由として「成長」を挙げる方は、これまでの勤務先では成長できなかったという理由ではなく、転職することで「さらなる成長をしたい」とアピールする方が多いです。

となると、転職先でもある程度経験を積み、ノウハウを身につけたら、また別の企業に転職してしまうのではと思われかねません。

自分の目標や目的を達せられた場合やより興味が湧いた企業を見つけたら、どんどん転職を重ね、企業を踏み台にしていく人かと思われるのはデメリットです。

どの企業も人材には定着してもらいたいと考えるのが、基本です。

採用コストや育成のコストを投資しているわけですし、人材不足が課題となっている中で、長く貢献してくれる方を求めています。

そのため、転職先でいかに成長していくか、定年まで見据えたロングプランをアピールしたいところです。

【転職理由は成長したいからです】成長を転職理由にする際のポイント

では、書類に転職理由を記載する際や面接で転職理由を伝える際に、「成長したいから」という転職理由をどのようにアピールすれば、デメリットの側面として捉えられず、メリットの側面を押し出して伝えられるのでしょうか。

そのためには、大きく4つの点に着目して、転職理由を説明する際の構成に盛り込んでいくことがポイントです。

転職理由を構成する上で気を付けたい点を、以下でご紹介します。

成長したいと直接的に言わない

「成長」という言葉は良い響きですし、イメージも良いので、気軽に使いがちです。

そのため、転職理由や志望動機でも使われることが多いです。

ですが、企業の面接官からすれば、面接する人が口々に「成長」を連呼するので、インパクトに欠け、またかと捉えられてしまいます。

「成長したい」とアピールしながら、実際には成長意欲のない新卒や中途採用者も見てきているので、「成長」というキーワードには特段の期待を抱いていないケースも少なくありません。

「成長」を理由にしたいときには、直接その言葉を使うのではなく、成長していく過程がわかるキャリアプランを明確に伝えることで、キャリア形成をしたいことをアピールしましょう。

あなたのアピールから、成長する姿がイメージできるかがカギです。

成長することで企業にどんなメリットがあるのかを伝える

成長しても、その企業での目的を達したら、また別の企業に転職するのではないかと思われることや他に興味が湧くと簡単に転職してしまう人ではと思われてしまってはいけません。

そこで、あなたが成長していくことで、転職した企業にどのようなメリットが生まれるかを具体的に伝えましょう。

企業が現在抱えている課題をリサーチし、その課題の解決に役立ちたいとか、企業がこれから手掛けようとしている新規事業に貢献していきたいなど、転職を希望する企業についてしっかりと研究した上で、自分がいかに貢献できるかをアピールしましょう。

成長のプロセスとして、その企業でどう成長していくかのキャリアプランを明示できるとベストです。

キャリアビジョンを明確にする

「成長」という言葉は、響きやイメージは良くても、非常に抽象的です。

何をどう成長していきたいのか、成長してどうなりたいのかが明確にならないと、企業に貢献できる人材だという説得力が増しません。

キャリアビジョンは将来どうなりたいのか、どうありたいのかの姿を具体的に示すものです。

単に夢物語の将来像を示すのではなく、なりたい姿を示した上で、そのためにどのように努力をし、活躍していくのか、具体的なキャリアプランもあわせて提示することがベストです。

〇年後にリーダーになりたい、〇年後には××事業部のマネージャーになりたい、定年までには統括部長として活躍したいなど、期間や立場などまで具体的に検討してみましょう。

転職理由をポジティブに変換して伝える

転職理由に「成長」を挙げる方が起こしがちなミスが、これまでの勤務先では成長できる環境がなかったので転職を機に成長を目指したいと言ってしまうことです。

職場のせいにしてしまいがちですが、面接官としては、本人に成長意欲がなかったのではないか、仕事への取り組み方が甘いのでないかと考えます。

成長できるかどうかは、企業が環境を用意するのではなく、自分自身の努力によることが基本だからです。

そのため、今の企業では成長できないというネガティブな理由ではなく、何年間働いてきてスキルや経験を身につけたけれども、その経験を活かして新たなチャレンジがしたいなど、ポジティブに伝えるようにしましょう。

【転職理由は成長したいからです】転職理由の例文

私が転職を希望する理由はシステムエンジニアとしてキャリアを高めたいからです。

現在は社員5名ほどの小さなシステム会社で働いており、大手企業の下請けとして活動するケースがほとんどです。

プロジェクトメンバーとしてクライアントとの直接対応にも携わらせていただいておりますが、やはり、下請けとして権限には制約があります。

もっとも、下請けだからこそ、大口の案件にも携われましたので、6年間の経験を通じて多くのスキルやノウハウを得ることができました。

御社に転職することで、より直接的にプロジェクトに携わり、チームメンバーを統率していくスキルを高めていきたいと考えております。

御社の〇〇事業部に興味を持っておりますので、まずはそのメンバーに入れるよう努力を重ねたいです。

2年後を目途にプロジェクトリーダーへの昇格、5年後にはプロジェクトマネージャーとして活躍したいという目標を持っております。

私が目指すキャリアビジョンを達成できる環境が御社にあると考え、志望いたしました。

まとめ

転職理由として「成長」を挙げるのはポジティブに思えて、実は汎用性がありすぎ、伝え方のポイントをわきまえないと、転職を志望する企業に響きません。

ただ成長したいではなく、具体的にどう活躍していきたいのか、具体的なキャリアビジョンを明示するようにしましょう。

その企業でどのように努力し、企業にどう貢献しながら、自分を高めていきたいかを伝えられないと、単に口だけだと思われかねません。

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