【例文付き】転職する理由は待遇面に不満があるからです。待遇を転職理由にする際のリスクと6つのポイント

【例文付き】転職する理由は待遇面に不満があるからです。待遇を転職理由にする際のリスクと6つのポイント

はじめに

転職を希望する理由はいくつもあると思いますが、キャリアアップなどの前向きな理由だけでなく、多くの方が現在の勤務先の待遇面に不満を抱えているのではないでしょうか。

職場に対する不満は転職を考える大きなキッカケとなります。

もっとも、転職の面接ではネガティブな理由はなるべく出さない方がいいとされます。

転職したい一番の理由が待遇への不満だという場合、それを理由にしてもいいのか、どのように伝えれば、ポジティブに受け取ってもらえ、転職の成功につながるのか検討していきましょう。

【転職する理由は待遇面に不満があるからです】待遇が理由で転職する際のメリット・デメリット

転職理由として勤務先の待遇への不満といったネガティブな理由を挙げるのは、NGとも言われています。

ですが、何よりも待遇改善が転職の目的だという方も多いのではないでしょうか。

転職によって確実に待遇が今より改善できるように、待遇を転職する理由に挙げた場合に生じるメリットとデメリットについてご紹介します。

待遇が理由で転職する際のメリット

転職理由として待遇を挙げて転職に成功した場合、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。

一番のメリットは、待遇の改善です。

以下でくわしく考えていきましょう。

待遇面の向上が期待できる

転職求人の案内では、給与についていくら以上と明確にしているケースもありますが、経験に応じるとか応相談、弊社規定によるなどと不明確なケースも少なくありません。

給与水準や待遇面が明確な企業だけをターゲットにしては、対象が限定されすぎてしまい、思ったような転職に結びつかないおそれもあります。

大手企業や待遇がいいと評判の企業でも、経験や能力に応じるとしている企業が多いのが現実です。

勤続年数などによる給与や待遇のモデルケースなどを示している企業もありますが、あくまでもモデルケースであり、あなたがそれにピタリと当てはまるわけではありません。

待遇は採用が決まってから経験や能力に応じて決定される形になれば、現在より待遇が改善されるかは未知数です。

いかに履歴書や職務経歴書に実績が書かれていても、実際の能力は採用して仕事をさせてみないとわかりません。

そのため、多くの企業では自社の同じような年代や経験を持つ社員のモデルケースに当てはめる他、現在の勤務先の収入をヒアリングし、それをベースにするケースも少なくありません。

これまで、その収入でやってきたのだから、まずは同じような待遇から始めて、能力や成果に応じてプラスしていこうと考えるわけです。

入社後に待遇改善の期待が持てるといっても、転職した直後は現在とあまり変わらない待遇であったら、どう思うでしょうか。

おそらく、頑張れば本当に待遇が改善されるか不安でいっぱいになることや、せっかく転職したのに状況が変わらないとモチベーションが下がってしまうのではないでしょうか。

こうした失敗を避けるためにも、転職理由で待遇に不満があることを明確にし、転職先に何より求める条件は収入アップやポジションアップであることを伝えるメリットがあります。

採用が決まった際には、待遇の改善を含めて勤務条件を提示してもらえるからです。

待遇が理由で転職する際のデメリット

では、転職理由として待遇の不満を挙げた場合に、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。

以下でご紹介します。

待遇がもっと良い企業があれば転職してしまうと思われる

転職する場合、採用が決まってもすぐに入社するのではなく、現在の勤務先における業務の引継ぎや退職の申し出期間などの関係から、最低でも1ヶ月程度の間が空くのが一般的です。

中途採用者を募っていた求人企業は採用者が決まったことで採用活動をストップさせるとともに、転職者の受け入れを準備しながら1ヶ月程度待っているわけです。

にもかかわらず、1ヶ月の猶予の間に、より待遇が良い企業を見つけて求人に応募し、そちらに決めてしまうかもしれません。

内定を辞退されれば、即戦力を求めている企業にとっては損失となり、採用活動にかけた費用や時間も無駄に期してしまいます。

そのため、待遇を理由にする転職希望者は採用しないといったスタンスの企業もあるので、気をつけなくてはなりません。

仕事に対するモチベーションが低いと思われる

待遇に限らず、職場や仕事に対して不満を抱く方は、何事にも不満を抱きやすい人と見られがちです。

転職したところで、またすぐに不満を抱くに違いないと思われ、敬遠される傾向にあります。

不満を抱きやすい方は自分のことは棚に上げて、職場や他人のせいにしやすい傾向がある方も少なくありません。

待遇が悪いのは自分の努力が足りないからなのに、職場のせいにしているのではと思われ、仕事に対するモチベーションが低いと評価されてしまうのがデメリットです。

仕事への意欲が低く、不満を抱きやすい人と判断され、採用につながらないことがあるので注意しなくてはなりません。

【転職する理由は待遇面に不満があるからです】転職理由を伝える際のポイント

転職理由として待遇面の不満を挙げると、採用されないデメリットがあるとはいえ、伝えなければ待遇が思ったほど改善されず、また不満を抱いて転職を繰り返すことにもなりかねません。

満足のいく転職を実現するには、どうすればいいのでしょうか。

待遇だけが転職理由だと伝えないようにする

転職理由として、待遇の不満だけを挙げるのではなく、それ以外のポジティブな理由も伝えるようにしましょう。

キャリアアップを望んでいるのに、今の企業ではチャンスが与えられない、高い目標を達成するためにも待遇面での安心感を得たいといった、少しでもプラスに働く理由を追加します。

待遇面とは別になぜその仕事がしたいのかを具体的に話す

仕事のモチベーションが低いと思われないよう、仕事に対する意欲や情熱について具体的にアピールすることも欠かせません。

なぜ、転職にあたって、その仕事を選んだのか、経験などを踏まえながら、やりたい仕事について熱い考えや、自分が貢献できることを伝えましょう。

転職を機会にどうステップアップしたいかを伝える

待遇を改善してほしいと転職先の企業に求めるばかりではいけません。

待遇が高まるからには、それに見合った活躍をすることが不可欠です。

企業が給与などの待遇を与えるのは、あなたの能力や活躍に期待するからです。

待遇が改善される分、どのようにステップアップしていきたいのか、より成長する努力を惜しまないことをアピールしましょう。

そのためには単に頑張るというのではなく、どのような目標を掲げ、どのように成長していきたいのか、より具体的に伝えることがポイントです。

【転職する理由は待遇面に不満があるからです】転職活動をする際に考えておくべき2つのポイント

不満だけを述べるのではなく、待遇改善を機に、待遇に見合った活躍をして、さらなるステップアップをしたいとアピールするには、2つのポイントを踏まえなくてはなりません。

採用に至るカギを握る、2つのポイントをご紹介します。

今までの経験やスキルが転職先で活かせるかどうか

待遇を改善するというからには、異業種やこれまで経験したことがない職種への新たなチャレンジではなく、今までの経験やスキルを活かせる仕事を目指す方が説得力があります。

自分にはこれだけの能力やスキルがあり、努力も重ね、成果も出しているにもかかわらず、待遇に結びつかないことを真摯に伝えましょう。

そのうえで経験やスキルを適正に評価してくれる企業で、心機一転、モチベーションを高め、より満足のいく待遇が得られるよう、高い目標を掲げて頑張っていきたいとアピールします。

キャリアビジョンを明確にしているか

転職先に対して待遇の改善を期待するならば、自分もそれに見合う活躍をしなくてはなりません。

それを明確にして説得力を高めるためにも、具体的なキャリアビジョンを描き、アピールすることが大切です。

頑張りますとか、成長しますというのは簡単なことです。

誰もが安易に言える口先だけの成長可能性を示すのではなく、本気で頑張ろうとしていることを伝えなくてはなりません。

そのために具体的なキャリアビジョンを示すことがポイントです。

【転職する理由は待遇面に不満があるからです】転職理由の伝え方例

"転職を希望する直接的な理由は、給与水準が低いために経済的にゆとりを持てないことです。

現在、入社4年目になりますが、努力を重ね営業成績を上げているにもかかわらず、手取り月収で20万円程度にとどまり、入社時から大きく変わっておりません。

先輩に話を伺っても、勤続年数や役職、成績などにかかわらず、大幅な改善や昇格が見込めないとわかりました。

現在、結婚を考えている方がおり、自分が家庭を持ち、家族を支えていくためには、現在の会社で働き続けるのは難しいと考えました。

御社では成績に応じたインセンティブ給が付与されることや実績に応じたポジションが得られると伺っております。

御社に入社し、前職で積み上げてきた経験を活かし、売上に貢献を果たすことで、経済的に安心と安定を得て、さらなるキャリアアップを目指したいと志望しました。

御社で力を入れている新サービスの販売促進に貢献し、3年後にはチームリーダー、ゆくゆくはエリアマネージャーを目指したいと考えております。"

まとめ

転職理由として現在の勤務先への不満などネガティブな理由を挙げるのは、NGと言われることがあります。

ですが、待遇面を改善したいときに、それを伝えられなくては、転職先でも希望が叶わないかもしれません。

理想の転職を実現できるよう、待遇を転職の理由に挙げることも可能です。

ただし、不満だけを述べるのではなく、待遇が悪いことで生じている問題点を挙げるとともに、転職によって満足のいく待遇を得るために成長したいという意欲を示しましょう。

キャリアアップを目指した待遇改善だと明確にすることで、ネガティブなイメージを払拭して、あなたの考えがしっかりと伝わります。

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