大学生が起業する方法を徹底解説!失敗しないポイントとは?

大学生が起業する方法を徹底解説!失敗しないポイントとは?

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はじめに

孫正義氏や堀江貴文氏、ビル・ゲイツ氏などの活躍を見て「自分も学生起業家として成功したい」と考えている人も多いのではないかと思います。

しかし、大学在学中に起業してもほとんどは失敗してしまうというのが実情であり、成功させるには十分な準備が必要です。

ここでは学生起業のやり方や学生起業ならではの問題点、さらには学生起業することのメリット・デメリットなどを紹介しています。

本気で学生起業を目指すなら、ぜひ参考にしてください。

【学生起業のやり方とは】学生で起業するための3ステップ

「大学在学中に起業したいと考えているけれど、何から手を付けて良いのかわからない」という学生もいるでしょう。

学生起業ではほとんどの人は初めての起業となるわけですから、やり方がわからないのも当然のことです。

しかし、起業の仕方がわからないからといって見切り発車してしまっては失敗する確率が高くなってしまいます。

ここでは「どうしたら起業することができるのか」、「起業するためにまず何をするべきなのか」についてステップ別に詳しく解説していきます。

学生起業のステップ①:起業資金を集める

学生が起業するにあたって最初に直面する課題は資金ではないでしょうか。

事務所にする部屋を借りたり、新しいパソコンを購入したりするのに最低でも数十万円は必要になります。

こういった資金を調達するための手段を考えなければなりません。

企業資金は可能な限り自己資金として用意するのが理想です。

来たるべきときに備えて、アルバイトに勤しんでコツコツとお金を貯めておくと良いでしょう。

可能であれば親族や知心など信頼のできる人からの借り入れについても相談してみることをオススメします。

もしかしたら利子や返済期間で融通を利かしてくれるかもしれません。

自己資金だけで不十分ならば金融機関から融資を受けることも検討してみましょう。

公的金融機関では若者向けの融資制度も用意されているので、比較的低い金利で融資を受けることができます

また、民間の金融機関でも学生ローンなどを利用することで一般向け融資よりも有利な条件での借り入れが可能です。

最近流行のクラウドファンディングを活用するのも良いでしょう。

調達までに時間がかかってしまうというデメリットはありますが、事業内容に共感してもらえれば支援を受けることができます。

学生起業のステップ②:起業アイデアを考える

起業する上では資金調達も重要な要素ですが、それ以上に重要なのが「起業アイデアが優れているか」という点です。

たとえ資金が少なくても斬新なアイデアがあって短期間に大きな収益を上げることができるのであれば会社運営は安定したものになりますし、逆にアイデアが乏しいものであればいつまで経っても経営が軌道に乗らず最終的には失敗に終わってしまう危険性が高くなってしまいます。

また、どんなに素晴らしいアイデアであっても、それを実現できる可能性が低いものもあります。

たとえば、実現するために多くの費用を必要とするのであれば、利益を出すことが難しくなってしまうので事業にするには不向きです。

同様に、自分の中ではどんなに素晴らしいアイデアでも、社会がそのようなアイデアを求めていないのであれば商売にならないでしょう。

社会がどんなものを求めているのか、様々な媒体にアンテナを張り巡らせて情報をインプットしなければなりません。

学生起業のステップ③:会社を設立する

資金を準備して起業アイデアが固まったらいよいよ会社を設立するということになります。

以前に比べると会社の設立に関わる手続きはかなり簡略化されていますが、初めてだと迷うこともいろいろとあるでしょう。

会社を設立するためにまず最初にやるべきことは、会社名や資本金などの要件を決めて定款を作成することです。

定款が決まったら会社設立のための書類を作成し法務省に提出して認証を受けます。

株式会社を設立する場合はこのときに20万円ほどの手数料が必要になりますが、合同会社であれば6万円程度で済みます

できるだけ費用を抑えたいというのであれば、まずは個人事業主として仕事を始めるという選択肢もあります

仕事が軌道に乗ってきて資金的に余裕ができたら法人成りすれば良いのです。

会社設立の手続きが煩わしいと感じるならば、業者に任せてしまうのも良いでしょう。

費用は少々かかってしまいますが、面倒な手続きをすべて任せることができるので、企業に向けて本業に専念することができます。

企業サークルに入るという方法も

起業する際の選択肢の一つとして、起業サークルに入るという方法もあります。

大学内のサークルで、志を同じくする人とモチベーションを高め合うことができるでしょう

また、サークルによっては外部講師を招いて講義を行うなどイベントを開催しているところもあるようです。

気になる人は、一度イベントなどに参加してみてサークルへの参加を検討してみても良いかもしれません。

また、一人で起業するのは孤独な作業となります。

同じサークルの人と共同経営者として一緒に起業することも可能です。

ただし、その場合はお金の配分や責任の所在などをあらかじめ決めておく必要があるでしょう。

【学生企業のやり方とは】会社を設立させるだけなら誰でもできる

会社を設立させたいと思っても、難しそう、資金がない、といった理由で実行に移せない方もいるかもしれません。

しかし、会社を設立させるだけであれば、誰でもできます。

会社の設立は特に資格が必要なわけでもありませんし、印鑑登録が可能になる15歳以上であれば年齢制限もありません

実際に起業して利益を出すのは大変ですが、会社の設立だけであれば意外に簡単です。

お金がかかるイメージもありますが、実際はそこまでではありません。

会社は1円から設立できる

会社の設立には大金が必要だと思っている人もいるかもしれませんが、実は法律上ではたった1円でも会社を設立できます

2006年から新会社法が施行され、資本金が1円でも会社の設立が可能になったのです。

起業したいのに金銭的な理由であきらめていた方にとっては、まさに朗報と言えます。

もちろん、実際には資本金の1円だけで会社を設立するのは難しいでしょう。

もし株式会社にしたいのであれば、登録免許税や会社設立手数料として合計数十万は必要です。

しかし、数十万であれば、学生でも頑張れば十分用意できる金額でしょう。

このように、会社の設立に必要な費用は思ったよりもかからないものなのです。

費用の問題さえすれば、学生でも十分起業のチャンスがあります。

実際に設立してみよう

もし起業したいけれど迷っているというのであれば、思い切って会社を設立してしまうのはいかがでしょうか。

前述したように、会社の設立は案外お金がかからないものなのです。

ですから、会社を設立したいのに迷っているのであれば、実際に会社を設立してみましょう。

会社だけ設立してその後何もしなかったとしても、決してその経験は無駄になりません。

将来また起業したくなった時、会社設立までの流れを把握できているのは大きな強みになります。

学生時代に会社を設立して得た知識が役に立つ日は必ずくるはずです。

社会人になってしまうと、会社を設立するために必要な時間が思うように取れないこともありますが、学生であればその心配もあまりありません。

【学生起業のやり方とは】学生起業のメリット・デメリット

将来起業したいと考えている人の中には「学生時代に起業したほうが良いのか、それとも大学を卒業して社会人になってからから起業したほうが良いのか」と迷っている人もいるでしょう。

この問いに対して絶対的な正解というものはありません。

どちらにも有利な点、不利な点があるからです。

ここでは学生が在学中に起業することのメリットとデメリットを詳しく解説しますので、しっかりと理解した上で起業するかどうかを決めるようにしましょう。

学生起業のメリット5選

「自分の好きなことを仕事にすることができる」、「先輩の就職活動を見ていて、自分はあんな面倒な就職活動をしたくない」といった理由からなんとなく起業を考えているという学生も少なくないでしょう。

そこで、実際に学生の間に起業することでどのようなメリットがあるのかについて詳しく解説していきます。

自分にとってメリットが大きいことがあるならば、社会人になることをわざわざ待つことなく在学中の企業を目指してみましょう。

①若くて体力があるうちに起業できる

起業してから経営が軌道に乗るまでは大変な努力が必要になります。

場合によっては数ヶ月にわたって休みがまったく取れないことや睡眠時間を削って働き続けることを強いられることも珍しくはありません。

30代・40代で起業した場合、体力面や精神面でこのような激務に耐えられなくなってしまう可能性もありますが、学生の起業であれば20歳そこそこ、人によっては10代のこともあるでしょうから一晩寝れば仕事の疲れも取れてしまうでしょう。

また、学生は体力面だけでなく時間の面でも余裕があります

学業とビジネスの両立は難しいと思われがちですが、夏休みなどの長期休暇を利用すれば2ヶ月間くらいは会社の経営に専念することができるでしょう。

この点でも学生は有利です。

さらに、若さの利点として新しい物事に対する柔軟性もあります。

たとえばSNSの活用にしても、30代・40代よりもいち早くトレンドを察知して事業に合った媒体を使用できるでしょう。

事業に乗り出したものの、うまく利益が出ないなどの事態に陥った際にも、事業の変革などに柔軟に取り組めます。

また、常識にとらわれないアイディアを活かせることもあります。

若さを武器にしたチャレンジ精神を持てるのも、10代・20代で起業することのメリットです。

②失敗しても立ち直せる

起業は必ず成功するとは限りません。

残念ながら失敗してしまうことも多いですが、失敗したときに受けるダメージは社会人よりも学生のほうが少ないはずです。

学生であれば若いので、たとえ失敗してもその失敗を取り戻すことのできるチャンスがたくさんあるからです。

これが40代・50代だとそうはいかないでしょう。

また、周囲が被るダメージも少なくなります。

社会人の場合は家族を養いながらの起業というケースもありますから、もしも会社経営がうまく行かないと家族に経済的な負担をかけてしまうことになります。

しかし、学生であればまだ結婚もしていないでしょうから周りに迷惑をかけることがありません。

背負っているものが少ないことで思い切ったチャレンジができるのも学生の起業のメリットです。

③人と違う経験やスキルが身につく

学生の間に起業して経営者としての実務を経験できることは、これからの社会人人生において非常に重要なことです。

会社の登記を行って会社を設立する、事業に必要な資金を調達する、仕事を一緒に進めていく人材を採用する、このような経験は普通の学生には絶対にできないことです。

成功すれば一番良いですが、たとえ失敗したとしても、次に起業するときにはこの経験が活かせるでしょう。

また、起業を経験したことは一般の起業に就職するときにも有利に働きます

特にチャレンジ精神を重要視する企業の場合は自分から行動を起こすことのできる学生をほしがる傾向にあるので、自分の起業の経験を十分にアピールすることができれば採用に近づくでしょう。

④ベテラン経営者から出資が受けやすい

学生起業家は資金調達が一つの課題ですが、最近はベテランの経営者が若い学生の起業家を応援することが増えてきています

特にベンチャー企業の経営者など、自分が若い頃に起業した経験を持つ人の中には積極的な支援を行っている人が多く見られます。

支援した企業が成功することで株価が上がれば大きな収益を手にすることができるという側面もありますが、それ以上に純粋に学生を応援したいというベテラン経営者もたくさんいます。

この良い例が「コロプラネクスト」です。

『クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ』などのスマホゲームで知られるコロプラでは投資会社であるコロプラネクスト社を設立して、ファンドを通じて学生起業家への出資を行っています。

ベテラン経営者とのコネは学生起業家にとっても重要なので、双方にとってメリットがあります。

⑤ガクチカの話題になる

起業に至ったとしても、必ずしも事業が成功するわけではありません。

中には撤退しなければいけない場合もあるでしょう。

しかし、仮に起業に失敗したとしてもガクチカを語る際に多くの人から関心を惹く話題になります

起業を断念し、就職活動に勤しむことになった場合も、大きな武器になる経験です。

企業側としても、ビジネスの場に出たことのある人は即戦力と考える場合もあります

特に、経営者としての視点を持っていること、また失敗から立ち直った経験は仕事のみならず今後の人生において大いに活かせられるでしょう。

学生起業のデメリット5選

ここまで学生が起業することのメリットについて紹介してきました。

学生は自由に使うことのできる時間も多く、リスクも少ないことから、チャレンジしやすい環境にあります。

しかしながら、学生が起業することにはデメリットも存在することを忘れてはなりません。

ここでは学生が起業する際のデメリットを詳しく解説していきます。

どんなデメリットがあるのかしっかりと把握した上で起業しなければ、痛い目に遭ってしまうかもしれません。

①ビジネスについてわからないことが多すぎて苦労する

学生の起業と社会人の起業での一番の違いは、社会人として経験の有無です。

社会人としての経験がない学生はビジネスルールやマナーを一から学ばなくてはなりません。

たとえば営業でクライアント企業を訪れたときの名刺の渡し方一つ取ってみても、社会人経験があればなんでもないことが、学生にとっては苦労として感じられてしまいます。

最近はメールでやり取りすることも多いですが、メールの書き方によっても相手に失礼になってしまうことがあるので十分に注意が必要です。

この他にも、社会人経験があればすぐに気付けることが気付けなかったり、本来必要な手続きを省いてしまったり、社会人経験がないことがマイナスになる場面が数多くあるでしょう。

社会人としてのルールを学ぶことや身につけるためにはそれなりの時間が必要であり、どうしても仕事にだけ専念するということが難しくなってしまいます。

②学業との両立が難しい

学業とビジネスの両立が難しいことも学生起業家のデメリットです。

本来ならば講義に出席してテストを受け、単位を取得して進級・卒業しなくてはならないわけですが、仕事が忙しくて講義に出席することができず単位を落とし、留年してしまうというケースもかなり見かけられます

それでもビジネスが成功していればあまり問題にはならないかもしれません。

最悪の場合は退学してしまっても就職先に困ることはないからです。

しかし、ビジネスに失敗してしまったときのことを考えると、楽観的ではいられません。

「起業に失敗しても就活で一般の起業に就職すればいいや」と思っていても、仕事に手間取って就職活動を十分に行うことができす、就職の機会を失ってしまうことも考えられるのです。

③大学生活が満喫できない

大学生といえば、一番青春を謳歌できる時期かもしれません。

高校までのように厳しい校則などもありませんから、自分の行動に責任が持てる範囲であれば自由に、好き勝手なことができます。

学生の本分は勉強といわれますが、アルバイトをしたり、異性と付き合ったり、部活やサークル活動に熱中したりと、楽しいことが目の前にたくさんあります。

しかし、起業してしまえば話はまったく別です。

本当ならば遊びたいときも仕事をしなければならないというケースは山ほどあります

中にはこういったことにストレスを感じ、学生としても起業家としてもどっちつかずになってしまう人も見られます。

このような状況では成功も難しくなってしまうでしょう。

起業をするならば楽しい学生生活を享受できないことは覚悟しなくてはなりません。

④多額の資金が必要になるビジネスは手を出しにくい

これまでも説明してきたように、学生の起業では資金調達の難しさが大きな課題です。

企業としての実績がほぼない状態では金融機関から多額の融資を受けることは難しいですし、学生という身分では個人としての信用力も乏しいため、個人的な借り入れをするにしても限度額はかなり抑えられてしまいます。

公的な金融機関の中には学生起業家を支援する制度もありますが、多額の資金を必要とするビジネスには手を出しにくいのが現実でしょう。

「このビジネスに参加することができれば大きなチャンスを手に入れることができる」とわかっていても、指を加えて我慢するしかないのです。

こういった事情もあって、学生起業家にはネットビジネスなど初期費用のあまりかからない業種の方がオススメです。

⑤顧客から学生という肩書きが消しづらい

学生起業家というと華々しいイメージがありますが、いざビジネスの場に出てみると、そうでもないということに気付かされる学生も多いのではないかと思います。

たとえば社会人と学生が同じような内容のビジネスをクライアントに売り込んだとしても、「学生の考えたビジネスなんて信用できない」「社会の常識も知らない学生に何ができるのか」といった偏見を持たれてしまうことも決して珍しいことではありません

中には「信用できないから最初は無料でサービスを利用させろ」といった無謀な要求をされた経験を持つ学生もいます。

学生起業家として成功を収めるためには「学生だから」と見下されることに屈しない強い精神力が必要になるでしょう。

また、クライアントを納得させるだけの準備も必要です。

【学生起業のやり方とは】学生起業を成功させるポイント

ここからは学生起業を成功させるためのポイント3つを紹介します。

学生起業から世界を代表するような大企業の経営者になった人も多く、在学中に企業することに魅力的に感じている人も多いでしょう。

しかし、実際には学生起業のハードルは非常に高いものがあり、失敗に終わった人のほうが圧倒的に多いということを知っておかなければなりません。

学生で企業を目指すならポイントをしっかりと理解して、十分な準備をしてからにしましょう。

最初はマネタイズさせることを考える

学生の起業に対する考え方は時代によってかなり変化してきています。

以前は大きな収益を上げるためには大きな投資が必要だという考え方が一般的であり、かなりの金額を投資に費やした後で数年してから大きく儲けるというのがベンチャー企業としての成功だとされていました。

しかし、現在ではポール・グレアム氏の「ラーメン代稼ぎ」という概念に代表されるように、投資はできるだけ最小限に抑えて、2ヶ月後には経営を続けられるギリギリの利益を出すことに専念することが重要だという考え方が主流となっています。

学生起業の場合は特に多額の資金を調達することが難しいので、将来的に黒字化を見込める事業であっても長期間にわたって赤字を出してしまうと事業の継続自体が危うくなってしまいます。

逆に少額でもかまわないので黒字を出し続けていれば企業として信用力もアップするため、金融機関からの融資なども受けやすくなるといったメリットもあります。

最初は何よりもマネタイズを重要視することがポイントです。

起業するビジョンや成し遂げたいことを明確にする

学生の中には起業すること自体がゴールで、その先は成り行き任せというケースも多く見られます。

中には「起業した経験があると就職活動で有利になるから」といった軽い気持ちで起業する学生もいます。

このような気持ちで企業を起ち上げても成功しないのは誰の目から見ても明らかでしょう。

起業を成功に導くための2つ目のポイントは、明確なビジョンを持つことです。

ビジョンとは簡単に言えば「将来目指すべき姿」のことであり、何かしらの経営判断が必要になったときには判断の基準にもなります

ですから、この部分があやふやになってしまうと企業としての軸がなくなり、迷走してしまう原因になってしまいます

ビジョンを決めるときはできるだけ具体的な表現を用いるべきです。

たとえば「1年後の売上高○○円」「新規の顧客を10件獲得する」といった具合です。

このようにすると仕事に対するモチベーションのアップにつながりますし、社員同士の意思統一を図るためにも役立ちます。

ビジョンや成し遂げたいことに共感してくれるパートナーを探す

学生の場合は身近な友人と一緒に起業するというケースも多いですが、仕事のパートナーを安易に決めてしまうと失敗につながる可能性が高くなってしまいます

自分のビジョンに共感してくれるパートナーを探すことが成功のためのポイントです。

これは、事業を応援してくれる経営パートナーにもいえることです。

先ほど説明したように学生起業家の場合はベテランの経営者が応援してくれることがよくあります。

こういった投資家をエンジェル投資家と呼びますが、エンジェル投資家には2種類いて、一つは自分の利益を目的に投資を行う人種、もう一つはビジョンに共感して投資を行う人種です。

利益重視の投資家は結果が出なければすぐに撤退してしまいますし、結果が出たら出たで株を売却して離れていってしまいます。

起業当初は資金不足になりがちなので支援してくれるのはうれしいですが、安易に投資を受けてしまうとトラブルの原因になってしまうことがあるので注意しましょう

ビジョンや成し遂げたいことに共感してくれるパートナーを探す

また、失敗する要因としてよく見られるのが、友人とその場のノリで起業するケースです。

事業に関して話し合いをするために集まっても、ついそのまま遊んでしまい、会議がなかなか進まないこともあるでしょう。

それでは、事業がうまくいかなくて当然です。

友人と一緒に起業する際には、自分と似た志を持っているのかどうかが重要なポイントになります。

また、モチベーションの高さも大切です。

自分と同じようにモチベーションを保てる人でなければ、共に事業を経営していくのは難しいでしょう。

低リスクな事業から始める

起業の際には、初期投資が比較的少ない低リスクな事業から始めることも手段の一つです。

仮に自分が本当に手がけたい内容と違ったとしても、会社の土台を作るという意味において重要になります。

初期投資が多くかかるビジネスは、成功した時のリターンも大きい場合が多く魅力的です。

しかし、うまく立ち行かず損をした時のリスクも当然大きくなりがちです。

事業の先行きに関して楽観的に考え、初期費用を銀行などから融資を受けたものの、失敗してしまい、失敗してしまい返済に追われるという事態を招きかねません。

リスクヘッジを意識しながら、どのように事業を大きくしていくのか計画してみると良いでしょう。

【学生起業のやり方とは】学生企業におすすめのビジネスモデル

それでは、学生企業はどのようなビジネスを展開すれば良いのでしょうか。

まだ社会人経験のない学生だと、一般的なビジネスに手を出しても、経験のある一般の起業家に負けてしまうかもしれません。

ですから、学生であることを最大限に活かした、学生相手のビジネスをおすすめします。

また、若い世代の間でのトレンドに関する情報も入ってきやすい環境にあるはずです。

SNSを利用したビジネスモデルも大学生も向いていると言えるでしょう。

論文代行

学生相手のビジネスとしては、論文や課題の代行業が挙げられます。

論文や課題に頭を悩まされ、お金を払ってでも良いから誰かに代筆と頼みたい学生は、自分の周囲にもいるのではないでしょうか。

そういった学生の論文や課題の代行は、一般的に考えられているより儲かるビジネスです。

学生だからこそ可能なビジネスですし、初期投資も少なくて済みます。

社会人になってしまうと論文や課題からも遠ざかってしまいますが、学生であればそういった執筆にも慣れているはずです。

執筆に協力してくれる人もすぐに見つかるのではないでしょうか。

そして、毎日学生に囲まれていれば市場調査もしやすく、自身の学生生活の経験も役に立つでしょう。

論文代行ビジネスを始めるなら、学生である今がチャンスです。

せどり

せどりも学生におすすめのビジネスモデルです。

せどりとは、簡単に説明するのであれば転売のことを指します。

各情報サイトやフリマサイトから、価格が上がりそうな商品を見つけて、それを転売するビジネスです。

また、古着を安く購入してそれを高値で販売することでも簡単に始められるので、初めてビジネスに挑戦する学生にもおすすめできます。

学生であれば、古着に興味があり詳しい人もいるでしょう。

そういう人であれば、これから人気が出るのはどんな古着かも、ある程度流行を読めるはずです。

学生という立場を活かすのであれば、古本を売るのも良いでしょう。

特に大学で使う教科書は新品で買うと高価なため、教科書や参考書の古本にはかなりの需要があるはずです。

インフルエンサー事業

SNSの流行により、インフルエンサーという言葉が一般的になりました。

インフルエンサー事業というのは、インフルエンサーに製品やサービスを紹介してもらうことで、認知度を高めて購入数を増やすビジネスモデルです。

周囲のSNSのフォロワーが1万人以上いる人がいるのであれば、そういった人たちに案件を流すインフルエンサー事業もおすすめします。

学生であれば、インフルエンサーだけでなく、そのフォロワーの動向や需要も掴みやすいでしょう。

インフルエンサー事業は、インフルエンサーのフォロワーや閲覧者の共感が不可欠です。

自分でもSNSを利用しているでしょうし、市場調査のやりやすさを考えると、インフルエンサー事業は学生におすすめです。

翻訳サービス

語学が堪能な人だからこそおすすめできるビジネスとして、翻訳サービスがあります。

空港やアミューズメント施設などでは、日本語表記のほかにさまざまな国の言葉が併記されているのが当たり前になりました。

一方で、公共施設以外の店舗などでは、まだまだ日本語のみの対応が当たり前なのが現状です。

 飲食店のメニューや食材の説明を翻訳するなど、ニーズはさまざまな場所にあるでしょう。

その場合、「この地域は○○国籍の人が多く訪れるから需要が多いだろう」など、どのようにターゲットを絞り、どういった手法でアプローチをするのか、事前にしっかりと考える力が必要になります。

Webサイト制作

事業として注目を集めているWebサイト制作は、ニーズが多く、一定の利益が見込める可能性も高いです。

また、店舗や事務所などが必要なわけではないので、場所を選ばず働けることも魅力の一つです。

自宅で始めることも可能なので、自身のライフプランにも順応しやすいでしょう。

もちろん、プログラミングなどの知識を身につける必要があります。

また、注目されている事業だからこそ同業他社も多いです。

その中でどう差別化していくのか、どのように高い技術を得て、それを維持していくのかについて計画していくことが重要になります。

【学生起業のやり方とは】学生起業の3つのリスク

「学生起業して一般のサラリーマンでは絶対に稼ぐことができないほどの収入を手にしたい」と考えている学生もいると思います。

たしかに、学生で起業してメガベンチャーまで成長させることができれば、その夢は実現することができるでしょう。

しかし、どの世界も美味しい話はありません。

学生起業にもそれなりのリスクがあることをしっかりと検討しておきましょう。

ここでは学生の起業にありがちなリスクについて説明していきます。

事業が100%成功する保証がない

学生起業の一番のリスクは、当然のことながら誰もが必ず成功するわけではないということです。

実際、学生起業家の9割は起業して5年以内に失敗するわけですから、なかなか厳しいと言わざるを得ないでしょう。

起業に失敗したときのリスクとしては、「借金を背負ってしまう」ということがありますが、これについてはあまり心配することはありません。

学生の場合は資金がそれほど潤沢なわけではないので、大きな借金を背負ってしまうということはほとんどありませんし、最悪の場合は自己破産してしまうという選択肢もあります。

それよりも問題なのは就職や転職に支障が出てしまうというリスクです。

大学3年の1月くらいから準備するのが一般的なので、事業で忙しいと十分な就職活動ができなくなってしまいます

また、起業して10年してから倒産してしまうと転職するのは30代となってしまいますから、まともな転職先を探すのは一苦労です。

起業するときはこういったリスクを覚悟しなくてはなりません。

成果が出始めると後戻りできなくなる

起業した会社の経営がある程度軌道に乗ってきて黒字が出るようになってくると、学生社長としてメディアからもてはやされたり、これまでは相手にされなかったような大企業の経営者や財界の要人と合って話をしたり食事をしたりすることも増えてくるでしょう。

こういったことはコネクションを広げることにもつながるので新しいビジネスチャンスと捉えることもできますが、実際には有頂天になって調子に乗ってしまう学生も多くいます。

毎日のように接待を受けているとそれが当たり前だと思い込んでしまい、仕事に身が入らなくなってしまうことや学生としての本分である学業からも離れてしまうのです。

これは学生起業家に限った話ではありませんが、一度華やかな世界に身を置いてしまうと元の堅実な日常生活に戻ることは難しくなってしまいます

その結果、ハイリスク・ハイリターンの方向に進んでしまい最終的に会社を潰してしまったという学生起業家もたくさんいるということを知っておきましょう。

売れないと在庫を抱えることになる

学生の起業では資金調達が難しいため、最初はマネタイズを第一に考えるべきだということはすでに説明しました。

マネタイズのためには、できるだけバーンレート(企業が毎月使用する金額)が少ないことが重要です。

同じ50万円を稼ぐにも450万円使って500万円稼ぐのではなく、30万円使って80万円稼ぐほうがリスクが少なくて済みます。

また、学生の起業する事業には向き・不向きがあることも知っておきましょう。

たとえば物販ビジネスの場合はモノを仕入れて売ることで利益を出しますが、仕入れには多額の資金が必要になるだけでなく、仕入れたモノは倉庫などに保管しなくてはならないので保管費用も必要になります。

そしてより問題となるのは、売れ残った場合に在庫を抱えることになるということです。

在庫があるうちは保管費用もかかることになるわけですから、マネタイズすることが難しくなってしまいます。

こういったリスクを考えると、在庫が一切ないネットビジネスが学生起業家に人気なのも頷けるでしょう。

【学生企業のやり方とは】まずは個人事業主も視野に入れてみては

起業するには、最初に個人事業主になるか、それとも法人を設立するかを選択しなければなりません。

個人事業主と法人では税制面での違いがありますし、社会的信用度も変わってきます。

いきなり法人を設立するのも一つのやり方ではありますが、学生の場合は個人事業主として起業することを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

個人事業主のほうが設立にかかる費用が少なくて済み、利益が少ない場合は法人より税制上有利になるからです。

とにかく1,000円を稼ぐ経験をする

1,000円というのはただの例えですが、まずはあなた自身の力でお金を稼ぐ経験をすることでビジネスの力がつきます。

アルバイトであれば、言われた通りに動くだけでお金を稼げますが、起業はそういうわけにはいきません。

誰にも指示をあおげませんし、もし失敗しても自己責任になってしまいます。

しかし、良いアイデアがあれば誰にも遠慮せずに試していけるのです。

そして、たとえ1,000円でも自力で稼げたのであれば、その経験は必ずその後も役に立つでしょう。

利益自体は小さくても、そこで身につくビジネスの力はとても大きなものです。

最初は思うような利益が出なくて悩むこともあるかもしれませんが、稼ぐ経験を少しずつ積んでいきましょう。

個人事業主で培ったノウハウをもとに起業する

個人事業主として、ある程度お金を稼げるようになってから、その経験を活かして起業するというやり方もあります。

最初に個人事業主として稼ぐ経験を重ねれば、少ないリスクで稼ぐためのノウハウを身につけられるので安心です。

そして、個人事業主として利益を出すことで、起業する資金も調達できるでしょう。

個人事業主としてある程度成功した後の起業であれば、あなたのすでに身についているスキルやノウハウをもとに運営していくことになります。

そのため、ある程度最初の失敗が少なくて済むはずです。

個人事業主を経て起業すれば、個人事業主時代の顧客と変わらず取引ができます。

取引先がゼロの状態から顧客探しを始めるよりは、ずっと安心感があるでしょう。

まとめ

学生が起業するときは資金調達・起業アイデア・会社設立の3ステップで考えるようにしましょう。

また、学生起業にはメリット・デメリットの両面があるので、しっかりと理解した上で起業することが大切になります。

起業を成功させるには低リスクを心掛けることがポイントで、ネットビジネスなど在庫が発生しない業種がオススメです。

また、早期にマネタイズすることを心掛けると資金がショートすることを避けられるので経営が安定します。

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