「ソニーの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

「ソニーの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

皆さんはソニーに就職したいと考えていますよね。ソニーは元々は電機メーカーでしたが、近年はエレクトロニクスや金融など様々な領域へと進出を開始しています。知名度バツグンの大企業なので、就活生からとても人気があります。ソニーへの就職を成功させるには、徹底的な企業研究を行う必要があります。ソニーの企業研究で確認すべきポイントや社員の声を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ソニーの企業研究で確認すべきポイント

まずは、ソニーの企業研究で確認すべき点を解説します。就活で特に重要となるのは「事業内容」「企業理念」「競争力」の3つです。色々なポイントを紹介しますが、この点を重点的に確認してください。

①代表取締役

氏名

吉田 憲一朗

経歴

・1983年  ソニー入社

・1998年 社長室室長就任

・2014年  ソニー代表執行役兼CFO就任

・2018年 代表執行役兼CEO就任

 

②企業理念

ソニーグループの経営理念は、以下の通りです。

「私たちのミッションは「場」を使った新しいブランドコミュニケーションによりお客様に感動をお届けすることです。このミッションを実現させるためのコンセプトは「3IN」」

Inviting(招く・誘う・誘惑する)

Inspiring(刺激・感動・鼓舞する)

Interweaving(織り込む・組み合わす・織り成す)

自由でオープンであり、余白・余地・余裕があること。好奇心を刺激する、未来、発想、遊び、技術で人々を鼓舞すること。モノ・コト・ヒト、複数の価値観が組み合わされていること。」(引用:https://www.sonykigyo.jp/company/philosophy2.html)

「好奇心」や「遊び」といった単語が登場しています。ここから判断するに、既存の価値観にとらわれず、人々に好奇心や感動を与える商品の開発にチャレンジする姿勢が求められるといえるでしょう。

 

③設立年・事業拠点・資本金

設立年

1946年

事業拠点

東京都中央区銀座四丁目2番11号 ヒューリック銀座数寄屋橋ビル7階

資本金

8,742億円(2019年3月31日付)

 

④事業内容

ソニーは、多種多様な事業を展開していますが、大きく分けると以下の3つの領域です。

■エレクトロニクス

■エンターテインメント

■金融

ソニーといえば、ウォークマンのイメージが強い方も多いでしょう。確かに、過去は音楽や映像といった分野で隆盛を極めました。しかし、2000年代以降になると、中国や台湾の企業の台頭、iPodやiTunesの登場により業績が著しく悪化し、2014年度決算では1,000億円以上の赤字を出す非常事態に陥りました。その後様々な分野に事業展開することで窮地を脱し、特にソニー損保で有名な金融の分野が好調です。2015年度の営業利益の半分が金融分野となっているほどです。

⑤業績

ソニーの売上高と営業利益の推移は、以下の通りです。(単位:百万)

年度

売上高

営業利益

2018

8兆6657億円

8943億円

2017

8兆5440億円

7349億円

2016

7兆6033億円

2888億円

2015

8兆1058億円

2014

8兆2159億円

 

⑥成長性

リーマンショックの落ち込みから見事回復を果たし、直近3年間の売上高も上昇傾向です。金融分野を軸に、ほぼすべての企業が好調のため、成長性高い会社だといえるでしょう。一つ心配なのがスマホ事業。現状、事業として成立しているかも怪しいレベルで、他の事業で挙げた利益をスマホ事業の赤字に補填している状況です。スマホ事業以外には特に問題が見当たりません。

⑦景況・経済動向による影響度

ソニーは、海外売上比率が全体の7割にも上ります。そのため、為替の影響をかなり受けます。円安の場合、利益が拡大しますが円高だと、大幅に利益が縮小してしまうのがデメリットです。

⑧競争力

近年のソニーは、家電メーカーというより多種多様なサービスを展開するコングロマリット組織となっています。その中でも力を入れているのは、「金融」と「エンターテインメント(音楽・映像)」です。エンターテインメント分野では、アップル社が主な競合といえるでしょう。アップル製品と比べた時のソニー製品の強みは、性能面です。昔から技術に注力してきた企業なので、製品の性能は優れています。ただ売上ではアップルに劣っているので、この技術力の高さをどう利益に結び付けていくかが今後の課題といえるでしょう。実際の利益では、上述の通り、金融セグメントで毎年安定して総利益の15%程度を叩き出しており、ソニーの事業の柱となっています。また、ソニーは半導体分野の「イメージングセンサー」の市場で圧倒的なシェアを獲得しているのも強みです。

⑨社風

ソニーの社風は、自由闊達で風通しが良い雰囲気があります。与えられるのは大まかな役割のみの場合が多く、個人で裁量をもって働くことができます。実力主義・個人主義の会社であり、自律的に働くことが可能です。部署の垣根を超えて、新規事業を立ち上げることにも積極的に取り組んでいます。待遇も男女差がなく育休・産休も取りやすく、女性も働きやすい環境だといえるでしょう。

⑩キャリア形成の環境

祖には「自分のキャリアは自分で築く」のスローガンの下、「社内募集制度」「FA制度」「キャリア登録制度」「キャリアプラス制度」といった取り組みを行っています。

⑪職種

ソニーは、技術系と事務系に分かれて募集しています。

■技術系

→「ソフトウェア」「ハードウェア」「パテント」「クオリティマネジメント」「メディカル・ライフサイエンス」の5つに分かれ、計71コースを展開しています。

■事務系

→「セールス&マーケティング」「プロダクト&サービスプランニング」「ビジネスマネジメント&ファイナンス」「リーガル&ライセンス」「コーポレートスタッフ」「WILL」

「WILL」とは、ソニーの仕事に興味はあるけどどの職種を志望するか決まっていない方向けのコースです。

〈求める人物像〉

ソニーは、社員に求めることとして以下の事項を挙げています。

・夢と好奇心で未来を開拓し、人々の心を動かす

・多様性を活かし、ベストなものを飽くことなく追求

・ソニーの持続可能性のために、倫理的で責任ある行動を体現し、ソニーブランドへの信頼に応える

・エンタテインメント、エレクトロニクス、DTCサービスの 多岐にわたる事業機会を生かすために独自性を発揮する

(引用:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr_report/employees/)

新たな挑戦を推奨しながらも、論理的で責任感ある行動を求めています。さすが、一流企業だけあり、社員に求める水準も高いのです。

⑫勤務条件

 

給与(初任給)

修士了 初任給280,000円 (月給)

大学卒 初任給250,000円 (月給)

※ジョブグレード制を採用し、個人の実績に応じて昇給

福利厚生

自分のライフスタイルにあった制度を、自分の意思で選択して利用可能

勤務地

本社及び各テクノロジーセンター、ビジネスセンター、各事業所

※海外転勤もあり



 

⑬CSR活動・ダイバーシティの取り組み

ソニーは「21世紀の企業市民として、環境に関しても先進性を保ちたい」と語っています。

  • ソニー銀行株式会社

  • ソニー生命保険株式会社

  • ソニーマーケティング株式会社 など

【企業研究】ソニー社員の声を紹介

最後に、実際にソニーの社員として働いている方の声を紹介します。先輩社員がどのような理由で志望を決めたのか、職場の環境など確認しましょう。

2019年入社:経理女性

ソニーに興味を持ったのは、インターンがきっかけです。インターンで、経理の業務は多岐にわたることや海外ともかかわりがあることを知りました。グローバルに活躍できる点、学生時代に学んだ簿記や財務諸表の知識が生かせる環境だという点に、魅力を感じました。職場の雰囲気は、明るく暖かい雰囲気です。質問があるときはいつでも相談でき、丁寧に指導いただけます。また、新人でも意見を言いやすいオープンな環境でとても働きやすいです。

2017年入社:モバイル商品設計男性

「業界一の強みを持っていること」「自分らしく働けること」の2つを、就職活動の軸としていました。昔から世界一と思える商品を作りたい想いが強く、ソニーなら自分の好きなオーディオの世界でナンバーワンの商品を作れると考えました。就活では何社も受けましたが、志望動機がスラスラと出てきたのはこの会社だけでした。ソニーの魅力は、社員の成長を後押しする雰囲気があることです。まだ、会社に入って数年しかたっていないですが、すでに色々なことに挑戦し、失敗も何度も犯しています。しかし、失敗を責められるのではなく、その失敗をどう活かすか、何を学んだのかが問われます。失敗の先に成長があると信じ、これからもどんどんチャレンジし続けたいです。

2019年入社:技術系職員男性

自分の所属している大学で、ソニーのオープンラボがあったこと、研究室の先輩でソニーで働いている人がいることが興味を持ったきっかけです。インターンシップに参加していたので入社後大きなギャップは感じませんでしたが、驚いたのはスピード感がすさまじい点です。今はまだ新人で業務も少ないですが、先輩方は常に複数の案件を同時進行しており、時間管理の意識やマルチタスク能力の取得はこれからの課題だと感じています。

(引用:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/newgrads/person/)

まとめ

ソニーの企業情報や社員の声を紹介していました。今のソニーは単なる家電メーカーではなく、様々な事業を手掛けるコングリマリット組織です。自由闊達な社風があり、実力がある人なら若いうちから高年収を得られます。求められるレベルは高いですが魅力的な会社なので、この記事で学んだことを活かし、就職を成功させてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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