【例文3選】ディベロッパーの志望動機の書き方とは|注意点や企業別の例文も紹介

【例文3選】ディベロッパーの志望動機の書き方とは|注意点や企業別の例文も紹介

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はじめに

「デベロッパーって具体的にどんな仕事なの?」 「試験管の目を引く志望動機を作りたい!」 「デベロッパーを目指すためにおすすめの資格や経験は?」 就職活動中の人も、実際にデベロッパーを目指している人もこのような疑問があるのではないでしょうか。

デベロッパーについて知りたいという方は多いでしょう。この記事では、デベロッパーの仕事内容や、デベロッパーの志望動機の書き方、デベロッパーに応募するうえで有利になる資格などを詳しく紹介していきます。

この記事を読むことで、実際の志望動機の書き方や、目指すために経験しておくと良いこと、取っておくと良い資格までわかるでしょう。

【デベロッパーの志望動機】デベロッパーとは

デベロッパーの語源は、英語の「Developer(開発者)」をそのまま使用しています。

名前の通り、不動産の開発をするのが主な仕事です。

デベロッパーは大きな括りとしては「不動産会社」なので、実際にデベロッパーが建物を建築するわけではありません。

しかし、マンションやリゾート開発、街の再開発や大型商業ビル開発など「建設計画をつくる」ことがデベロッパーの仕事なので、自分の計画した施設が建設されたときの嬉しさはとても大きいです。

「デベロッパーが建設計画を立案・図面化し」「ゼネコンが工事を手掛けて」「不動産屋が建物の維持管理」をするのが不動産業界の仕事の流れです。

ゼネコンとの違いは?

上述した通り、デベロッパーは不動産の開発構想を練るのが仕事です。

一方のゼネコンは、デベロッパーが図面に落とし込んだモノを実際に工事をするのが仕事です。

デベロッパーはあくまで「不動産屋」であるのに対し、ゼネコンは「建設会社」として実際に建物を創るのが仕事です。

デベロッパーとゼネコンはお互いに関係が深いので、余裕があるなら大手ゼネコンについても企業研究しておくことをおすすめします。

ハウスメーカーとの違いは?

不動産業界にはハウスメーカーとデベロッパーという仕事があり、志望動機を問う場面ではなぜハウスメーカーではなくデベロッパーを選んだのか問われることがよくあります。

その際、しっかりと説明が出来るように両者の違いをしっかりと理解しておくことが大切です。

実際にハウスメーカーは住宅事業、デベロッパーは不動産事業を取り扱っています。

具体的に住宅事業とは、新たに作る一戸建てなど住まいに関わる仕事を行っています。

一方、不動産事業は土地や建物全般に関わり、すでに建築されている建物も取り扱うほか、街の開発に携わることもあるでしょう。

不動産屋との違いは

デベロッパーは大きな括りでは「不動産屋」に該当するため、大雑把に言えばデベロッパーも不動産屋もほとんど違いはありません。

強いて違いを挙げるとすれば「土地や建物の売買、仲介、物件の管理」をするのが不動産屋、一方でデベロッパーは「リゾート施設の開発や街の再開発」を手掛けます。

どちらも同じ「不動産」を扱う仕事ですが、デベロッパーの仕事はより新しいモノを創ることにコミットしているのが特徴です。

【デベロッパーの志望動機】デベロッパー大手6社比較

よくデベロッパーの企業として、以下の大手6社が挙げられることがあります。

それぞれ強みが異なるので、気になる方はぜひ参考にしておきましょう。

デベロッパー大手6社
企業名 特徴
三菱地所 日本最大手のデベロッパー、丸の内を中心とした都心オフィスビル開発が強み、近年は海外展開も積極的に推進
三井不動産 総合デベロッパーとして幅広い事業展開、日本橋エリアの再開発を主導、商業施設「ららぽーと」のブランドで全国展開
住友不動産 都心部の中小規模オフィスビル開発に強み、分譲マンション事業でも大きなシェア
野村不動産 マンションブランド「プラウド」で高い評価、不動産投資信託(REIT)事業も展開
東急不動産 東急沿線の開発を中心に展開、リゾート施設運営にも強み、シニア向け住宅事業にも注力
NTT都市開発 NTTグループの不動産会社、通信施設跡地の再開発に強み、データセンター開発など先端技術との融合

大手デベロッパーの動向

デベロッパーを志望する上で、最近の動向について押さえておきましょう。

面接の場で聞かれる場合もあるため、必ず頭に入れましょう。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの拡大は、大手デベロッパーにも影響を与えました。

特に商業施設やホテルなどのリゾート施設の開発を行っているデベロッパーは、コロナウイルス拡大によるインバウンド需要の低下による影響を強く受けています。

一方で悪い影響だけではなく、コロナ拡大によりリモートワークが普及したことにより、今後の需要を見込んでリモートオフィスやシェアオフィス事業を展開する企業も増えています。

現在はコロナウイルスはほとんど落ち着いているため、、感染拡大前と同様の状況に回復するとされています。

少子高齢化の対応する事業展開

少子高齢化はデベロッパー業界にも大きな影響を与えています。

具体的には、少子高齢化は人口の減少、世帯数の減少につながるため、不動産業界にとっては住宅購入者が減ってしまうという問題があります。

一方で、高齢化に伴う、高齢者用施設の需要が高まっています。

少子高齢化はどの業界にも影響を与えているため、しっかり押さえておきましょう。

海外進出の活発化

不動産を必要としている海外へ進出するデベロッパー大手も多くいます。

国内の市場の飽和・縮小により、国内事業にも限界があります。そのため、大手企業は、東南アジアなど人口が増加している国に積極的に進出し、事業を拡大しようとしています。

今後はより海外事業の割合が増えていくと考えられています。

DX化の推進

様々な業界で推し進められているDX化は、デベロッパー業界でも進められています。

デベロッパー大手ならではのDX化の取り組みとしては、一般的にスマートシティと呼ばれる街づくりが挙げられるでしょう。三菱地所と三井不動産は特にスマートシティ事業に力を入れています。

デジタル技術を取り入れることで、デベロッパーの手がける建物、街全体がより便利なものになるよう、DX事業に力を入れています。

【デベロッパーの志望動機】デベロッパーの志望動機の書き方を解説

デベロッパーの有名企業や仕事内容について理解が深まったところで、次は履歴書に記載する志望動機の作り方についてアドバイスします。

「なぜデベロッパーなのか」を明確にする

まずは「自分はなぜデベロッパーを志望しているのか」という点を明確にアピールできるようにしておきましょう。

デベロッパーに限らず、なぜその企業なのか、なぜその業界に興味を持ったのか、なぜその職種に興味を持ったのか、どうして他の会社ではいけないのかという点を明確に説明できるようになるとベストです。

とはいっても、うまく志望動機を書けない人もいるかもしれません。

そんな人はまず「自分とデベロッパーという仕事との共通点」を探してみるのがおすすめです。

そもそもデベロッパーという仕事を知ったのはなぜか、デベロッパーのどんなところに魅力を感じたのかという点を、いちど文章にして考えてみると良い志望動機ができますよ。

デベロッパーの企業研究は必須

デベロッパーに限らずですが、志望企業の研究は必ずしておきましょう。

志望企業のホームページをくまなくチェックするのはもちろん、投資家向けのIR情報を確認したり、会社説明会に積極的に参加するのもありです。

他にもインターンシップに参加したり、OB訪問を実施したりするのも有効です。

デベロッパーの業界トップ企業も調べておこう

まだ具体的な志望企業が固まっていないのであれば、まずは上記で挙げた大手企業から企業研究しておくことをおすすめします。

たとえ業界トップ企業に就職できなくても、同じ業界内であればトップ企業を調べた経験は必ず役に立ちます。

大手企業を研究すれば、その業界の動向やビジネスモデルなども理解できますし、中小企業であっても少なからずその業界の大企業の動向が影響してきます。

OB訪問をすると尚良し

上記でも少し触れましたが、OB訪問を実行するのはとても有効な面接対策です。

OB訪問は自分で会社にアポを取って先輩にインタビューしなければならないので、他の就活生はなかなかやりたがらないものです。

しかしOB訪問は面接のエピソードとして非常に有効です。

面接官としてはOB訪問をしていると知っただけで「この就活ではやる気と行動力がある」と判断できますし、実際に働いている少し年上の先輩にインタビューすることによって、デベロッパーのリアルな仕事感を学べるからです。

デベロッパーの仕事は、不動産販売に留まらず、都市構想やベッドタウン、リゾート施設など開発事業まで多岐にわたります。

一口にデベロッパーと言っても、マンションなど特定の建物の開発・販売を行う仕事から、複数の建物を含め、街全体をプラニングする、総合デベロッパーまでさまざまです。

デベロッパーの志望動機を書くときは、仕事内容や就職を希望する理由を明確にしたうえで、志望動機を書くことがポイントです。

志望動機は、「結論」「理由」「エピソード」「問題」「行動」「結果」「結論」の順に書き進めます。

自己分析をしっかり行う

志望動機を作る為には、まず自分がどんなことをしたいのか自己分析を行い、会社の求める志望動機とすり合わせることが大切です。

自己分析をしっかりすることで、ありふれた内容ではなく、自分にしか書けない志望動機を書くことができます。

独自性のある内容にする

たくさんの志望者がいる中で、目を引く志望動機を書く必要があります。

昨今はネット上にも志望動機の例文があふれていることにより、真似したくなることもあるでしょう。

しかし、このようなネットの真似は多くの志望動機を見ている試験官の心を打つことができないのです。

なぜなら、多くの人が参考にし、見覚えのあるような文章になりがちだからです。

自分の気持ちに正直に、独自性のある内容を書くように努力しましょう。

インターンシップで企業理解を深める

実際に希望の職場での就業を経験することは、その職場の空気に触れられるため、より一層企業理念に共感できるチャンスです。

企業への理解が深められれば、志望動機がより具体的で深い内容になるでしょう。

【デベロッパーの志望動機】デベロッパーに応募するうえで有利になる資格

次にデベロッパーを受けるうえで役立つ資格を紹介します。

デベロッパーの志望動機に書ける資格1:宅地建物取引士資格

宅地建物取引資格、通称「宅建」を取得することのメリットは下記の3つです。

・教育の手間が省ける ・すぐに仕事を任せられる ・意欲の高さをアピールできる

とくに宅建を取得しているのであれば入社後すぐに取引士業務を任せられるので、企業としては優先して採用したい人物となります。

デベロッパーの志望動機に書ける資格2:一級建築士

一級建築士は取得難易度の高い資格なので、どちらかというと転職者向きです。

しかしキャリアを考えるうえで参考になるかと思い、今回紹介しました。

実際に建築事務所やゼネコンから、一級建築士の資格とキャリアを活かしてデベロッパーへの転職を成功させる人は多く存在します。

もしデベロッパーに落ちてゼネコン・建築事務所などへ就職する際は、将来デベロッパーへ転職するために一級建築士を取得しておくと良いと思います。

デベロッパーの志望動機に書ける資格3:住宅ローンアドバイザー

とくにマンションデベロッパーを目指すのであれば、住宅ローンアドバイザーは取得しておくと有利になる資格です。

デベロッパーには住宅ローンについて顧客にアドバイスする仕事もあるので、マンションデベロッパーを目指すのであればぜひ取得しておきたい資格です。

もちろん直接エンドクライアントと接する仕事なので、知識だけでなく高いコミュニケーション能力も求められます。

デベロッパーの志望動機に書ける資格4:マンション管理士

マンションデベロッパー、もしくは管理会社への就職を考えているなら「マンション管理士」の資格もおすすめです。

名前の通り、マンションを管理する人に欠かせない仕事で、「管理業務主任者」資格よりも難易度は高めになります。

また入社後はマンション管理組合と良好な関係を築く能力が求められるため、こちらも資格を十分に活かすには、コミュニケーションが大切となります。

【デベロッパーの志望動機】志望動機の構成はPREP法で作ろう!

志望動機 PREP法

志望動機を書く際には構成を意識して書くことで論理的で分かりやす文章を作ることができます。

具体的にはPREP法を使うとよいでしょう。これはビジネスの場でも用いられる手法であり、ESや履歴書だけでなく、面接で話すときにも意識しましょう。

PREP法

「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体的なエピソード)」→「Point(結論)」の順で構成する手法。

この順番で話すと自然に論理構造が意識できている文章がつくれる。

Point(結論)

まずは「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に書きましょう。

ESや履歴書などのでは最初の1行目が最も重要とされているため、できるだけわかりやすく、伝えたい内容をしっかり伝えられるようにしましょう。

この結論の部分をおろそかにすると、応募数の多い会社では最後まで志望動機を見てくれない場合もあるので気を付けましょう。読み手が理解しやすい書き出しを意識することで、企業の目に留まり、しっかりとアピールできるでしょう。

結論の書き方の例
  • 「〇〇という企業理念に共感し、志望しました。」
  • 「△△という事業に興味があり、志望しました。」
  • 「〇〇というスキルを活かしたいと思い、志望しました。」
  • 「〇〇を実現したいため志望しました。」

Reason(理由)

結論を書いたら、必ずそれに対する理由や根拠を書きましょう。

書き出しでグッと興味を掴むワンフレーズは、インパクトこそ絶大ですが抽象的です。そのため、結論に説得力を持たせるため、詳しい根拠を書く必要があります。

理由・根拠の記入例
  • 「貴社の〇〇というサービスを利用した際に感動しました。」
  • 「アルバイトで〇〇の必要性を感じ、それに力を入れている貴社に興味を持ちました。」
  • 「大学で〇〇の分野に興味を持っており、将来はその分野を広げる仕事がしたいと思うようになりました。」

Example(具体的なエピソード)

結論と理由を述べたら、それにいたった具体的なエピソードや実体験を述べましょう。

その志望動機を考えるに至った自分のこれまでの経験があるはずです。それを述べることで、志望動機に根拠を持たせることができ、説得力の高い志望動機を作成することができます。

また、志望動機が同じような学生は多く存在しますが、根拠となるエピソードによって自分の志望動機にオリジナリティーが埋めれるため、差別化をしやすくなります。

エピソードの記入例
  • 「学生時代のアルバイトの経験で〇〇に疑問を持つようになり、これを解決したいと考えた。」
  • 「長期インターンの経験で〇〇の面白さを感じ、将来は〇〇を突き詰めていきたいと考えるようになった。」

Point(結論)

最後に結論を述べていきます。最初に述べた結論とは異なり、「入社後に成し遂げたい事」や「貢献したい事」といった入社への意気込みを重点的に述べましょう。

この部分は志望動機の最後の締めになるため、意気込みや志望度の高さを採用側に伝えるように意識しましょう。

結論の書き方の例
  • 「このような経験から御社(貴社)を強く志望し、入社後は〇〇に挑戦したいです。」
  • 「この経験から〇〇の部分で貢献していきたいです。」

【デベロッパーの志望動機】デベロッパーの志望動機例文3選

最後に、デベロッパーへ応募する際に必要になる「志望動機」についてアドバイスします。

志望動機1:インターンシップの経験をアピール

就活面接で熱意をアピールするなら、デベロッパーのインターンシップに参加するのがおすすめです。

ただしデベロッパーは人気も高く、確実にインターンシップに参加できるというわけではありません。

よってもしデベロッパーのインターンシップに参加できなかった場合は、不動産会社やゼネコンなど、デベロッパーに関わる仕事のインターンシップに参加するのもおすすめです。

志望動機2:OB訪問の経験をアピール

インターンシップと同じくOB訪問を実行するのもおすすめです。

上述したように、OB訪問の経験は企業研究・熱意のアピールエピソードとしてとても優秀です。

自分で企業にアポを取らなければならない点がネックですが、そこさえ勇気を出して行動すれば意外とOKをいただけるものです。

インターンシップ経験とOB訪問のエピソードはぜひ就活本番前までに体験しておきましょう。

志望動機3:不動産業界に興味を持ったエピソードをアピール

就活面接では必ずと言っていいほど「なぜこの仕事に興味を持ったのか」を質問されます。

よって面接本番前までに「自分がデベロッパーに興味を持ったキッカケ」について棚卸ししておきましょう。

特別なエピソードを話す必要はありません。

「家族や先輩がデベロッパーで働いているから」「たまたま参加した合同説明会で興味を持ったから」など、ありふれたエピソードで構いません。

重要なのは「興味を持った後にどう行動したか」です。

そこで上述の通り、インターンシップの参加やOB訪問といったエピソードにつなげていきましょう。

【デベロッパーの志望動機】デベロッパーの志望動機を書く際に気をつけること

ここではデベロッパーを志望動機を書く際に気をつけたいポイントをまとめていきます。

個性をアピールしたい場面であっても最低限のマナーは存在します。

デベロッパーに限らず、一般的にも気をつけたいポイントですので、ぜび参考にしてみてください。

待遇面にこだわりすぎない

実際に働くうえで待遇面は誰もが気になるポイントです。

しかし、志望動機など限られた文字数で書く欄に待遇面が良いことばかりが書かれていると意欲を疑われてしまうでしょう。

待遇面について書く場合は、最小限にとどめるようにしましょう。

個人としての成長より会社への貢献を意識する

会社側としては、あなたを雇用した後にどんな貢献をしてくれるのかが気になるポイントです。

もし、志望動機欄にスキルアップしたいというような内容ばかり書かれていると、一見向上心があるように見えますが、会社としての利点が不明確で受け身な人と捉えられてしまいます。

論理的な文章構成にする

どんなに素晴らしい志望動機があったとしても、読み手に伝わらなければ意味がありません。

志望動機を書く際は、内容が整理され、主張がわかりやすい文章で書くように注意してみましょう。

【デベロッパーの志望動機】例文を参考にデベロッパーの志望動機を考えよう

デベロッパーは就活生から人気が高く、志望動機を作り込んで望みたいものです。

おそらく多くの就活生は「企業ホームページのチェック」や「自己PR」といった部分に力を入れてくるでしょう。

そうした中から選ばれるためには「他の人よりも踏み込んだアピール」が重要になります。

インターンシップの参加はもちろん、OB訪問を積極的にかけて会社と自分との共通点を増やし、内定を勝ち取れるよう頑張りましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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