ディベロッパーの志望動機の書き方とは|注意点や企業別の例文も紹介

ディベロッパーの志望動機の書き方とは|注意点や企業別の例文も紹介

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はじめに

「ディベロッパーって具体的にどんな仕事なの?」 「試験管の目を引く志望動機を作りたい!」 「ディベロッパーを目指すためにおすすめの資格や経験は?」 就職活動中の人も、実際にディベロッパーを目指している人もこのような疑問があるのではないでしょうか。

ディベロッパーについて知りたいという方は多いでしょう。この記事では、ディベロッパーの仕事内容や、ディベロッパーの志望動機の書き方、ディベロッパーに応募するうえで有利になる資格などを詳しく紹介していきます。

この記事を読むことで、実際の志望動機の書き方や、目指すために経験しておくと良いこと、取っておくと良い資格までわかるでしょう。

ディベロッパーについてご興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

ディベロッパーの仕事内容とは?志望動機を作る前にチェック!

まずはディベロッパーの仕事について理解を深めましょう。

ディベロッパーはまちづくりの構想計画を立てるのが仕事で、ディベロッパー大手企業には三井不動産、三菱地所、住友不動産などの日本を代表する大手財閥系企業が名前を連ねています。

ディベロッパーに応募する際には仕事内容に関する理解はもちろん、他社との違いや企業研究をしっかりこなしておくことをおすすめします。

志望動機を作る前にチェック:ディベロッパーは何をする仕事なのか

ディベロッパーの語源は、英語の「Developer(開発者)」をそのまま使用しています。

名前の通り、不動産の開発をするのが主な仕事です。

ディベロッパーは大きな括りとしては「不動産会社」なので、実際にディベロッパーが建物を建築するわけではありません。

しかし、マンションやリゾート開発、街の再開発や大型商業ビル開発など「建設計画をつくる」ことがディベロッパーの仕事なので、自分の計画した施設が建設されたときの嬉しさはとても大きいです。

「ディベロッパーが建設計画を立案・図面化し」「ゼネコンが工事を手掛けて」「不動産屋が建物の維持管理」をするのが不動産業界の仕事の流れです。

志望動機を作る前にチェック:ディベロッパーとして有名な企業は?

大手ディベロッパーは「三井不動産」「三菱地所」「住友不動産」「東急不動産」「野村不動産」の5社です。

三井不動産は賃貸事業に強く、三菱地所はビル事業、住友不動産は賃貸と分譲住宅の両方のシェアが高く、東急不動産はグループの強みを活かした幅広い事業展開ができる点、野村不動産は「街全体をまきこんだ分譲住宅事業」に強みを持っています。

さらに業界研究をすすめてみると、各社の細かい違いが見えてくるはずです。

できれば就活前に企業研究を済ませておくことをおすすめします。

志望動機を作る前にチェック:ゼネコンとの違いは?

上述した通り、ディベロッパーは不動産の開発構想を練るのが仕事です。

一方のゼネコンは、ディベロッパーが図面に落とし込んだモノを実際に工事をするのが仕事です。

ディベロッパーはあくまで「不動産屋」であるのに対し、ゼネコンは「建設会社」として実際に建物を創るのが仕事です。

ディベロッパーとゼネコンはお互いに関係が深いので、余裕があるなら大手ゼネコンについても企業研究しておくことをおすすめします。

志望動機を作る前にチェック:ハウスメーカーとの違いは?

不動産業界にはハウスメーカーとディベロッパーという仕事があり、志望動機を問う場面ではなぜハウスメーカーではなくディベロッパーを選んだのか問われることがよくあります。

その際、しっかりと説明が出来るように両者の違いをしっかりと理解しておくことが大切です。

実際にハウスメーカーは住宅事業、ディベロッパーは不動産事業を取り扱っています。

具体的に住宅事業とは、新たに作る一戸建てなど住まいに関わる仕事を行っています。

一方、不動産事業は土地や建物全般に関わり、すでに建築されている建物も取り扱うほか、街の開発に携わることもあるでしょう。

志望動機を作る前にチェック:不動産屋との違いは?

ディベロッパーは大きな括りでは「不動産屋」に該当するため、大雑把に言えばディベロッパーも不動産屋もほとんど違いはありません。

強いて違いを挙げるとすれば「土地や建物の売買、仲介、物件の管理」をするのが不動産屋、一方でディベロッパーは「リゾート施設の開発や街の再開発」を手掛けます。

どちらも同じ「不動産」を扱う仕事ですが、ディベロッパーの仕事はより新しいモノを創ることにコミットしているのが特徴です。

ディベロッパーの志望動機の書き方を解説

ディベロッパーの有名企業や仕事内容について理解が深まったところで、次は履歴書に記載する志望動機の作り方についてアドバイスします。

志望動機1:「なぜディベロッパーなのか」を明確にする

まずは「自分はなぜディベロッパーを志望しているのか」という点を明確にアピールできるようにしておきましょう。

ディベロッパーに限らず、なぜその企業なのか、なぜその業界に興味を持ったのか、なぜその職種に興味を持ったのか、どうして他の会社ではいけないのかという点を明確に説明できるようになるとベストです。

とはいっても、うまく志望動機を書けない人もいるかもしれません。

そんな人はまず「自分とディベロッパーという仕事との共通点」を探してみるのがおすすめです。

そもそもディベロッパーという仕事を知ったのはなぜか、ディベロッパーのどんなところに魅力を感じたのかという点を、いちど文章にして考えてみると良い志望動機ができますよ。

志望動機2:ディベロッパーの企業研究は必須

ディベロッパーに限らずですが、志望企業の研究は必ずしておきましょう。

志望企業のホームページをくまなくチェックするのはもちろん、投資家向けのIR情報を確認したり、会社説明会に積極的に参加するのもありです。

他にもインターンシップに参加したり、OB訪問を実施したりするのも有効です。

志望動機3:ディベロッパーの業界トップ企業も調べておこう

まだ具体的な志望企業が固まっていないのであれば、まずは上記で挙げた大手企業から企業研究しておくことをおすすめします。

たとえ業界トップ企業に就職できなくても、同じ業界内であればトップ企業を調べた経験は必ず役に立ちます。

大手企業を研究すれば、その業界の動向やビジネスモデルなども理解できますし、中小企業であっても少なからずその業界の大企業の動向が影響してきます。

志望動機4:OB訪問をすると尚良し

上記でも少し触れましたが、OB訪問を実行するのはとても有効な面接対策です。

OB訪問は自分で会社にアポを取って先輩にインタビューしなければならないので、他の就活生はなかなかやりたがらないものです。

しかしOB訪問は面接のエピソードとして非常に有効です。

面接官としてはOB訪問をしていると知っただけで「この就活ではやる気と行動力がある」と判断できますし、実際に働いている少し年上の先輩にインタビューすることによって、ディベロッパーのリアルな仕事感を学べるからです。

ディベロッパーの仕事は、不動産販売に留まらず、都市構想やベッドタウン、リゾート施設など開発事業まで多岐にわたります。

一口にディベロッパーと言っても、マンションなど特定の建物の開発・販売を行う仕事から、複数の建物を含め、街全体をプラニングする、総合ディベロッパーまでさまざまです。

ディベロッパーの志望動機を書くときは、仕事内容や就職を希望する理由を明確にしたうえで、志望動機を書くことがポイントです。

志望動機は、「結論」「理由」「エピソード」「問題」「行動」「結果」「結論」の順に書き進めます。

志望動機5:自己分析をしっかり行う

志望動機を作る為には、まず自分がどんなことをしたいのか自己分析を行い、会社の求める志望動機とすり合わせることが大切です。

自己分析をしっかりすることで、ありふれた内容ではなく、自分にしか書けない志望動機を書くことができます。

志望動機6:独自性のある内容にする

たくさんの志望者がいる中で、目を引く志望動機を書く必要があります。

昨今はネット上にも志望動機の例文があふれていることにより、真似したくなることもあるでしょう。

しかし、このようなネットの真似は多くの志望動機を見ている試験官の心を打つことができないのです。

なぜなら、多くの人が参考にし、見覚えのあるような文章になりがちだからです。

自分の気持ちに正直に、独自性のある内容を書くように努力しましょう。

志望動機7:インターンシップで企業理解を深める

実際に希望の職場での就業を経験することは、その職場の空気に触れられるため、より一層企業理念に共感できるチャンスです。

企業への理解が深められれば、志望動機がより具体的で深い内容になるでしょう。

結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

文の初めには、ディベロッパーに志望する動機を簡潔に書きます。

言い切りにすると、相手に伝わりやすい、簡潔な文章になります。

結論の初めに志望動機を述べるのは、企業の採用担当者や面接官に、これから展開する話の内容を明確に伝えるためです。

「市の開発事業を手掛けたのは貴社と知り、住みやすいまちづくりを実現させることで、人々を幸せにさせたいと強く感じました」というように、数ある企業の中から選んだ理由を書くことがポイントです。

書き出しは、冗長にならないように気をつけましょう。

なぜその企業なのか理由を述べた後は、それを補足する文章を続けましょう。

理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇と考えたためです

なぜディベロッパーという職種なのかを説明するのが、「理由」の部分になります。

ここをしっかり説明することで、志望動機に説得力が出ますので、手を抜かないようにしましょう。

説得力が出る志望動機は、過去の体験など、事実をもとにすることで容易に作れます。

地元に商業施設ができて活気づいた過去や、旅行で訪れたリゾート地の素晴らしさに感動したこと、住んでいるマンションの快適さなど、ディベロッパーに興味を持ったキッカケとなる経験をもとに、ディベロッパーを希望する理由を伝えます。

ティベロッパーという仕事を通して、不動産業界に貢献したいというのも、説得力のある志望動機と言えます。

特別な体験を話さなければダメだ、というわけではありません。

「父親がディベロッパーで、その姿に頼もしさを感じたから」「参加した合同説明会で話を聞き、自分に合う仕事だと思った」というものでも構いません。

一見ありふれたエピソードでも、実際に起きたことで、それをキッカケに興味を持ったわけですから、説得力は十分にあります。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

ディベロッパーに興味を持ち、行動したことがわかるエピソードを利用することがポイントです。

多くの就活生は、OB訪問に力を入れていますが、ここでの経験は、志望動機を書くときや面接で、アピールできるエピソードとして活用できるというのが理由になります。

OB訪問は自分で問い合わせ、アポを取る必要がありますが、手間はかかっても実施する価値はあります。

志望動機を書く前に、OB訪問を体験しておくことをおすすめします。

OB訪問同様重要なのが、インターンシップ経験です。

ディベロッパーは就活生に人気の職種であるため、必ずインターンシップに参加できる保証はありません。

地道にインターンシップに応募したり、コネを利用したりするなど、できるだけ志望動機を書く前に参加しておくことが理想です。

もしディベロッパーのインターンシップに参加することが難しければ、不動産関連のインターンシップに参加するという方法もあります。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

OB訪問やインターンシップに参加した際、直面した問題や課題について説明します。

ディベロッパーの仕事は、企画や販売だけでなく、開発に関わる人たちに対応するなど、多岐にわたります。

たとえば大規模な開発に着手した際、土地の所有者が不明、所有者が土地を手放したがらないなどの問題が発生します。

土地開発には、近隣住民の理解を得なければならず、折り合いがうまくいかない場合は、根気強く話し合いを重ねる必要があります。

ディベロッパーは、こうした問題や課題に対し、最善策を打ち出し、粘り強く解決に向けて行動することが求められます。

OB訪問やインターンシップに参加した際は、常にアンテナを広げ、問題や課題に対して敏感になるようにしましょう。

志望動機の「問題」部分では、問題が発生した状況を説明し、次の「行動」につなげます。

行動:そのため私は〇〇を行いました

直面した問題や課題を解決するため、どう考え行動したかについて書きます。

問題解決能力のアピールにつながりますので、問題に直面した経験を通して、問題解決能力のあることを伝えるような書き方がポイントです。

ディベロッパーは、社内外の人とともにプロジェクトを進めていきますので、多くの人と円滑に作業できるコミュニケーション能力が求められます。

問題が発生したときは、関係者に状況を説明したり、ときには説得したりする必要が出てきます。

機転が利き、行動力があり、さらに交渉能力の高さが、ディベロッパーに必要な問題解決能力と言えるでしょう。

こうした、ディベロッパーに必要な問題解決能力を考慮しながら、問題解決に向けて行動したことを書くことが大切です。

結果:その結果〇〇になりました

行動を起こしたことで、どのような結果が得られたかを伝えます。

数字を使用するなど、具体的に説明することを心がけましょう。

その結果から何を得たか、何を学んだかについても言及すると、経験したことが今後の仕事に活かされることを採用担当者にアピールできます。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

これまで述べてきた経験を通して、どのように会社に貢献したいか、ということを伝えます。

具体的には、入社してから挑戦したいこと、自分ができることについて書きます。

会社に貢献できることを、社会貢献につなげる明確なビジョンを持っている場合、それも付け加えると良いでしょう。

企業の採用担当者に良い印象を与えることにつながります。

志望動機に書ける!ディベロッパーに応募するうえで有利になる資格

次にディベロッパーを受けるうえで役立つ資格を紹介します。

ディベロッパーの志望動機に書ける資格1:宅地建物取引士資格

宅地建物取引資格、通称「宅建」を取得することのメリットは下記の3つです。

・教育の手間が省ける ・すぐに仕事を任せられる ・意欲の高さをアピールできる

とくに宅建を取得しているのであれば入社後すぐに取引士業務を任せられるので、企業としては優先して採用したい人物となります。

ディベロッパーの志望動機に書ける資格2:一級建築士

一級建築士は取得難易度の高い資格なので、どちらかというと転職者向きです。

しかしキャリアを考えるうえで参考になるかと思い、今回紹介しました。

実際に建築事務所やゼネコンから、一級建築士の資格とキャリアを活かしてディベロッパーへの転職を成功させる人は多く存在します。

もしディベロッパーに落ちてゼネコン・建築事務所などへ就職する際は、将来ディベロッパーへ転職するために一級建築士を取得しておくと良いと思います。

ディベロッパーの志望動機に書ける資格3:住宅ローンアドバイザー

とくにマンションディベロッパーを目指すのであれば、住宅ローンアドバイザーは取得しておくと有利になる資格です。

ディベロッパーには住宅ローンについて顧客にアドバイスする仕事もあるので、マンションディベロッパーを目指すのであればぜひ取得しておきたい資格です。

もちろん直接エンドクライアントと接する仕事なので、知識だけでなく高いコミュニケーション能力も求められます。

ディベロッパーの志望動機に書ける資格4:マンション管理士

マンションディベロッパー、もしくは管理会社への就職を考えているなら「マンション管理士」の資格もおすすめです。

名前の通り、マンションを管理する人に欠かせない仕事で、「管理業務主任者」資格よりも難易度は高めになります。

また入社後はマンション管理組合と良好な関係を築く能力が求められるため、こちらも資格を十分に活かすには、コミュニケーションが大切となります。

ディベロッパーの志望動機の3つの例

最後に、ディベロッパーへ応募する際に必要になる「志望動機」についてアドバイスします。

ディベロッパーの志望動機1:インターンシップの経験をアピール

就活面接で熱意をアピールするなら、ディベロッパーのインターンシップに参加するのがおすすめです。

ただしディベロッパーは人気も高く、確実にインターンシップに参加できるというわけではありません。

よってもしディベロッパーのインターンシップに参加できなかった場合は、不動産会社やゼネコンなど、ディベロッパーに関わる仕事のインターンシップに参加するのもおすすめです。

ディベロッパーの志望動機2:OB訪問の経験をアピール

インターンシップと同じくOB訪問を実行するのもおすすめです。

上述したように、OB訪問の経験は企業研究・熱意のアピールエピソードとしてとても優秀です。

自分で企業にアポを取らなければならない点がネックですが、そこさえ勇気を出して行動すれば意外とOKをいただけるものです。

インターンシップ経験とOB訪問のエピソードはぜひ就活本番前までに体験しておきましょう。

ディベロッパーの志望動機3:不動産業界に興味を持ったエピソードをアピール

就活面接では必ずと言っていいほど「なぜこの仕事に興味を持ったのか」を質問されます。

よって面接本番前までに「自分がディベロッパーに興味を持ったキッカケ」について棚卸ししておきましょう。

特別なエピソードを話す必要はありません。

「家族や先輩がディベロッパーで働いているから」「たまたま参加した合同説明会で興味を持ったから」など、ありふれたエピソードで構いません。

重要なのは「興味を持った後にどう行動したか」です。

そこで上述の通り、インターンシップの参加やOB訪問といったエピソードにつなげていきましょう。

ディベロッパーの志望動機を書く際に気をつけること

ここではディベロッパーを志望動機を書く際に気をつけたいポイントをまとめていきます。

個性をアピールしたい場面であっても最低限のマナーは存在します。

ディベロッパーに限らず、一般的にも気をつけたいポイントですので、ぜび参考にしてみてください。

待遇面にこだわりすぎない

実際に働くうえで待遇面は誰もが気になるポイントです。

しかし、志望動機など限られた文字数で書く欄に待遇面が良いことばかりが書かれていると意欲を疑われてしまうでしょう。

待遇面について書く場合は、最小限にとどめるようにしましょう。

個人としての成長より会社への貢献を意識する

会社側としては、あなたを雇用した後にどんな貢献をしてくれるのかが気になるポイントです。

もし、志望動機欄にスキルアップしたいというような内容ばかり書かれていると、一見向上心があるように見えますが、会社としての利点が不明確で受け身な人と捉えられてしまいます。

論理的な文章構成にする

どんなに素晴らしい志望動機があったとしても、読み手に伝わらなければ意味がありません。

志望動機を書く際は、内容が整理され、主張がわかりやすい文章で書くように注意してみましょう。

例文を参考にディベロッパーの志望動機を考えよう

ディベロッパーは就活生から人気が高く、志望動機を作り込んで望みたいものです。

おそらく多くの就活生は「企業ホームページのチェック」や「自己PR」といった部分に力を入れてくるでしょう。

そうした中から選ばれるためには「他の人よりも踏み込んだアピール」が重要になります。

インターンシップの参加はもちろん、OB訪問を積極的にかけて会社と自分との共通点を増やし、内定を勝ち取れるよう頑張りましょう。

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