文系はプログラミングに不利?就職を勝ち取るための方法とは?

文系はプログラミングに不利?就職を勝ち取るための方法とは?

プログラミングと言いますと「理系」というイメージが付きまとうもの。

そのため、文系学部に所属していると「プログラミング系の就職は無理か…」なんて事を考えてしまう人も少なくありません。

けれど「文系だから」という理由だけでプログラミング系の就職をあきらめるというのは時期尚早です。

確かに最先端のIT技術を生み出すという場合、情報工学系の知識は必要不可欠です。

けれど、プログラミングという事だけに関していえば、そこまでの知識は必要ありませんし、場合によっては文系の方が有利というシーンも多くあるものです。

ザックリと言ってしまえば、プログラミングに文系・理系は関係ありません。

文系からプロブラミング業界を目指したいという人に向けて、就職活動を有利に進めるためのポイントについて解説してゆきます。

さらには文系がプログラミングをするメリットについてもご紹介してゆきますので、そちらも併せて参考にしてください。

【文系向け:プログラミング】プログラミングに文系・理系は関係ない

プログラミングをする際に理系の方が有利なのでしょうか?有利と思う人も多いかもしれませんが、必ずしもそうは言い切れません。

そもそも理系だからといって、必ずプログラミングを経験するワケではありませんし、ITに関する知識を学ぶというわけではないからです。

事実、理系出身でもパソコンが苦手な人はいますし、文系出身でIT業界で大成功をおさめる人も数多く存在しています。

プログラミングに文系・理系は関係ありません。

文系だからといってプログラミングを諦める必要は全くありませんので、自身を持って、進みたい道を進んでください。

【文系向け:プログラミング】文系がプログラミングをするメリットは?

プログラミングに文系・理系は関係ないと言いましたが、文系の方がプログラミングに対してむしろ有利という事もあるもの。

どういった部分で有利になるのかについて解説してゆきたいと思います。

読みやすいプログラムを書く

プログラミングというのは「人間が実行したい」と考えた事を「機械の言葉」に翻訳する作業です。

機械の言葉とはいえ、言葉であることに変わりはありません。

そのため文章を書くことに長けた(人が多い)文系出身の人が書いたプログラムの方が読みやすいという事は往々にして起こるものです。

多くのプログラムは一度書けば終わりという訳ではありません。

アプリの改修などに伴い、既存のプログラムが再利用されるというシーンは多々あります。

そこで「読みやすいプログラムである」という事はなによりも大切な事です。

読みやすいプログラムだからこそ、読み間違いを防ぎ、バグの発生を抑えてくれるからです。

読みやすい資料を作る

プログラミングという仕事は、プログラムを書くだけではありません。

プログラムを書く際にはその設計図とも言うべき「要件定義書」「基本設計書」「詳細設計書」といった資料が必ず存在しています。

それら資料の作成や、修正に伴う資料のアップデートなどもプログラミングに関わる大切な仕事です。

それら資料に求めらることは「わかりやすさ」です。

プログラムの設計図ですから、誰が読んでも同じアウトプットを生み出せなくてはなりません。

あいまいさを排除し、シンプルでわかりやすい文章を書くこと。

これもやはり文章を書くことに長けた(人が多い)文系出身の方が有利という訳です。

これら能力をアピールする事ができれば、面接だって問題なく通過する事が可能となります。

【文系向け:プログラミング】文系が独学でプログラミングを学ぶための3つのステップ

プログラミング系で就職を目指すのであれば、プログラミング経験は無いよりも有った方が有利です。

文系の学部・学科ですと、授業や研究としてプログラミングを学ぶ機会はほとんどないはずですから、独学で学ぶ必要が出てきます。

ここではプログラミングを独学で学ぶ際の効率的なステップについて解説してゆきたいと思います。

目標を定める:まずはITパスポートの取得

独学で何かを学ぶ際、重要な事の一つとして「明確な目標を定める」という事があります。

英語学習であれば「TOEIC受験」という目標を立てるからこそ勉強に身が入いるのと同様に、プログラミングも目標を立ててこそ、学習意欲がわくものです。

そこでおすすめしたい目標が「ITパスポート」の取得です。

ITパスポートはその名の通り、ITに関する知識を問われる試験です。

国家試験ですから、ITパスポートを取得していれば履歴書の資格欄に堂々と記載する事ができますし、ITに関する基礎知識をしっかりと理解しているという証明にもなります。

また、試験内容としてプログラミングに関する基礎知識を問われるという事も、本試験をおすすめする理由の一つです。

「プログラミングを勉強したい」という場合、いきなりプログラムを書きたくなるものですが、それではすぐに行き詰ってしまいます。

それは運動における基礎体力とも言うべき、ITに関する基礎知識が圧倒的に不足しているからです。

まずはITパスポートの勉強をして、IT全般に関する知識を身につけましょう。

それがあるからこそ、次のステップがスムーズに進んで行くことになるのです。

「何を開発したいのか」を明確にする

ある程度ITパスポートの勉強が進んだら、そもそも「どんなものを作りたいのか・何を開発したいのか」という事を考えてみてください。

例えばスマホアプリを開発したいのか、はたまたWEBブラウザ上で動くシステムを開発したいのかなど、やりたい事によって学ぶべき内容は大きく異なりますし、使用するプログラミング言語も大きく異なってきます。

上記を考える上でも、ITパスポートで学んだ知識は役立つはずです。

プログラミング言語を触ってみる

ある程度「何を開発したいのか」が見えてきますと、学ぶべきプログラミング言語も明確になってきたはずです。

ここまで来ればせっかくですからプログラミング言語を実際に触ってみてください。

「えっ、プログラミング言語ってそんなに簡単に触れるの?」と思った方もいるかもしれませんが、最低限の開発環境は案外簡単に手に入るものです。

Googleで「あなたが使いたいプログラミング言語名 開発環境」と打ち込んでみてください。

きっと多くの情報が見つかるはずです。

それら情報に従ってゆけば、皆様のパソコンでもプログラミングができるようになるはずです。

なお、開発環境を整えるにあたり、良くわからないことや、引っかかってしまうポイントが出てくるかもしれません。

インターネット上にはそれらを解決するヒントになる情報が溢れているはずですから、まずは検索してみましょう。

インターネットの世界からしかるべき情報を見つけ出すという事もプログラマーに求められる能力の一つです。

【文系向け:プログラミング】プログラムを学ぶ上で必要なスキル

プログラミングを学ぶためには、持ち合わせておくべき必要なスキルがいくつかあります。

これは、文系・理系のどちらも関係なく、求められるスキルです。

いずれも、事前にやる気を持って学習に取り組めば身につけられる能力と、日頃の過ごし方や人との接し方によって培われる能力です。

以下で紹介するスキルをすべて身につけておけば、一人前のプログラマーを目指せます。

事前の選考においても、採用担当から高い評価を得られる可能性があるでしょう。

周囲から高く評価されるプログラマーは、IT系の知識はもちろん、さまざまな知識が必要となります。

これらスキルが自分に足りていないと思う方は、少しずつ勉強を進めてみることをおすすめします。

プログラミング言語

プログラムを学ぶうえで、プログラミング言語に関するスキルは欠かせません。

プログラミング言語は複数あり、CやJava、PythonやRubyなどその種類も多様です。

プログラムを書くためには、作るシステムやプロジェクトの方針に応じたプログラミング言語が必要になります。

どの言語を仕事で使うことになるのかは、その仕事に取りかかってみなければわからない部分です。

プログラミング未経験の方は、まず一つの言語を習得することからはじめましょう。

プログラムの書き方を一つの言語で身につけられれば、構文に違いはあっても、機能の実装方法はすぐ頭に浮かぶようになります。

他の言語を使う場面で十分に応用が利くため、まずは主要なCやJavaといった言語からはじめてみるのがおすすめです。

ネットワークやITに関する基本的な知識

プログラミングをするにあたっては、ネットワークやセキュリティなど、ITに関する基本的な知識も求められます。

主に仕事でプログラミングを行うのはプログラマーですが、プログラミングを進めるうえで前提となってくることが多いからです。

たとえば、ネットワークやセキュリティについての知識を理解しておけば、それに最適化できるプログラミングが可能になります。

プログラムはただ書くだけではなく、システムが快適かつ安全に動くような作りを意識して書くことが大切です。

システムのことを正確に把握した、質の高いプログラミングを書けてこそ、一流のプログラマーと言えます。

プログラミング以外の仕事を進めるうえでも、こうした基本的な知識は役に立つため、ぜひ身につけておきましょう。

英語能力

英語能力を身につけておくと、プログラムの学習をより効率的に進められます。

IT業界は、他の業界と比べても技術の進化するスピードが速く、常に最新技術に敏感なエンジニアであることが求められます。

新しい技術が出回ったら学習が欠かせませんが、基本的にIT分野の新技術は海外発信のものがほとんどです。

技術が出て間もないうちは、英語表記で技術のマニュアルが発信されているため、効率的に学習するために英語能力を磨くことが大切です。

はじめは翻訳サイトを用いながら学習するといった方法でも良いですが、インターネットだけではなく、紙の書籍を手に取る機会もあるでしょう。

その場合もスムーズに学習できるよう、英語能力を身につけることをおすすめします。

コミュニケーション能力

会社において、プログラミングをはじめとするシステム開発業務は、一人で進めるわけではありません。

システムを設計するシステムエンジニアや、全体を取りまとめるプロジェクトマネージャー、開発をメインに進めるプログラマーといった複数の職種がいて、プロジェクトが成り立ちます。

わからないことは相談する、もう少し良い仕事の進め方があればそれを提案するなど、周囲の人々と連携を取ることで仕事の質も高まり、高品質なシステム開発につながります。

そのためには、相手の意図を汲み取って、自分の考えも正確に発信できるコミュニケーション能力が求められるのです。

コミュニケーション能力が高ければ、それだけでも周囲からの評価は高まります。

プログラミングを学ぶうえでも必要な能力であるため、常日頃から人と接するときは、良好なコミュニケーションを意識しましょう。

論理的思考力

プログラミングは、論理的思考力が求められる分野です。

複雑な機能を実装するときも、仮説検証を繰り返してより良いプログラムに書き直すときも、とにかく思考力が重要になります。

論理的思考に基づいて、順序立てて冷静かつ正確に指示ができなければ、プログラムは機能してくれません。

特に規模が大きなシステムになるほど、実装する機能や接続する外部システムの数も増えるため、考えなければいけない要素が多いです。

物事を順序立てて冷静に判断できる人材であれば、正しく機能する質の高いプログラムを作成できます。

また、エラーの対処や機能実装でわからない部分を調査する方法なども、論理的思考力があれば、自分にとって最も効率の良いものを適切に選択可能です。

学習意欲

IT業界でエンジニアとして働くのであれば、知識や技術を常に取り入れる学習意欲を持ち続けなければなりません。

特にプログラマーは、変化の速い業界内でのトレンドや新技術に敏感になり、効率的なプログラムの書き方などを日々身につけていく必要があります。

そうすることにより、一人前へと成長して、周りからも重宝される存在になります。

毎日の仕事をこなしていくだけでは間に合わない部分もあるため、仕事帰りや休日などのプライベートの時間を使ってでも学習できるかが重要です。

中には、学生時代よりも勉強しなければならないことを痛感する方もいるかもしれません。

しかし、自身がプログラマーとして滞りなく快適に仕事を進めるためにも、学習意欲を高く維持し続けることはとても大切です。

【文系向け:プログラミング】文系がプログラミング系の就職を目指すためのポイント

続いては文系からプログラミング系の就職を目指すためのポイントについてご紹介してゆきたいと思います。

ポイントをしっかりと抑えて、就職活動を乗り切りましょう。

資格をアピール

まず最初のアピールポイントは資格です。

先ほどご紹介したITパスポート試験を持っていますと、プログラミング系の就職に関しては俄然に有利になるものです。

さらに高度な資格として、基本情報技術者試験などもありますので、余裕がある場合にはこちらの取得も目指してみてください。

簡単な試験ではありませんが、だからこそ価値のある資格です。

そのほか、TOEICの点数などもアピールできるポイントとなります。

プログラミングと英語は一見関係なさそうですが、そんな事はありません。

インターネット上にあふれているITに関する情報はそのほとんどが英語です。

英語をある程度読む事ができれば、それだけ多くの情報にアクセスできるという事になります。

また、GoogleやAMAZONといったIT系の大手企業はほぼアメリカに本拠地を置いています。

そのためそれらが提供する各種サービスはまずは英語でリリースされます。

最新の技術に触れたいと思ったら、ある程度は英語が読めなければならないのです。

そのため、TOEICの点数などは、大きなアピールポイントになるのです。

経験をアピール

プログラミング経験があれば、それについてもしっかりとアピールしておきましょう。

趣味でアプリを開発してみた。

あるいはHPを運営しているなど、具体的な経験を伝えることによって、あなたの持っているスキルが明確に伝わるものです。

経験を伝える際には、プログラミング言語名なども併せて伝えるようにしておきましょう。

それだけで情報の信頼感がグッと高まるものです。

情熱をアピール

資格・経験をアピールした後は、情熱をアピールするのみです。

なぜIT業界を目指すに至ったのか」、「数多あるIT企業の中でなぜこの会社を志望するのか」それらをしっかりとアピールする事ができれば内定を引き寄せることが可能となります。

ただし、「IT長者になりたいから」であったり「有名企業だから」といった志望理由では当然ながら次の面接に呼ばれる事はありません。

「〇〇という製品に興味を持っている」であったり「××の技術を応用して新たなサービスを生み出してみたい」であったり、「この会社でしか体験できないことをやりたい!」という事を伝えるように心がけましょう。

【文系向け:プログラミング】文系・理系は関係なし、プログラミング系の就職を勝ち取ろう

文系学生がプログラミング系の就職を勝ち取るためのポイントについて見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか?冒頭にも書きましたが、プログラミングをする際に文系・理系というくくりはあまり関係がありません。

文系出身でプログラマーとして大成功をおさめる人も多数いますし、理系出身でもプログラマーとしてはイマイチという人も数多くいます。

文系だから…などとは考えず、今回ご紹介したステップを意識して、IT業界への切符をつかみ取ってください。

 

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