【例文でチェック】面接での長所は何を伝えるべき?

【例文でチェック】面接での長所は何を伝えるべき?

採用面接で聞かれがちな「長所はなんですか?」という質問。なんと答えるべきか迷っている人はいませんか?たかが長所だし、適当に「真面目です」とか答えておくか…なんて考えているとすればそれは大きな間違いです。というのも、長所として挙げた内容によっては「会社に合わない」と判断され不採用になることもあるからです。

では何を答えれば良いのでしょうか?模範的な長所を考えるには3つのポイントがあります。本文でしっかりと解説していますので、長所でお悩みの皆様はぜひチェックしてみてください。さらには言ってはいけないNG例と、模範的な例文も記載しています。そちらも併せて参考にしてみてください。

面接で聞かれる長所、何を答えるべき?

就活の面接で良く聞かれる質問の一つに「あなたの長所を教えてください」というものがあります。これが正解というものはありませんが、良い答えと悪い答えは明確にあるものです。悪い答えを出してしまうと、場合によっては不採用に繋がってしまうため特に注意が必要となります。そういった事の無いように、長所選びのポイントについてご紹介してゆきたいと思います。

面接で伝える長所選びのポイントとは?

それでは早速、面接で伝える長所選びのポイントについてみてゆきましょう。今回ご紹介する3つのポイントを抑えておけば、面接対策はばっちりです。

具体例がある長所を選ぶ

まず一つ目のポイントが「具体例がある長所」を選ぶという事です。面接官に「長所はなんですか?」と聞かれて「コツコツと努力を続けることができることが私の長所です」とだけ答えたとします。これだけでは面接官にとって、それが本当なのかそうでもないのかが全く分からないですよね。それでは面接官の心に刺さりません。

そこで具体例の登場です。例えば「毎日コツコツと英語の勉強をつづけた」であったり、「独力で資格を取得した」であったり、努力の成果が見える例があれば、面接官も「なるほど」と納得する事が可能となります。また具体例と共に示す事によって、面接官も「まじめな人だな」など、あなたの人となりがイメージしやすくなります。また、だからこそあなたの印象が面接官の心に残るものです。

なお具体例を挙げる際には、その結果も伝えるようにしておきましょう。毎日コツコツ英語の勉強をつづけたのであればTOEICの点数を挙げるのもよいかもしれません。あるいは外国人の友人が沢山できたというのもありでしょう。結果を示す事によって、長所がよりリアルに伝わるものです。

このように長所には具体例が必要です。「長所は〇〇です」だけで終わらないように、なにかしらのエピソードを用意しておきましょう。なお、エピソードは多少であれば盛っても良いですが捏造してはダメです。面接官とやり取りをしている間に必ず矛盾が生まれてしまいます。あくまでも自分自身が体験したエピソードを紹介しましょう。

会社のカラーを考えて長所を選ぶ

自分の中で長所と言えるものはいくつかあるかと思います。その中でどれを選択すべきか?答えは「会社のカラーに合いそうなもの」です。例えば金融系であればとにかくミスが少ないといった人を求めているはずですし、地方自治体などであれば各種調整が上手い人が重宝されるものです。ベンチャー系であればとにかくバリバリと動ける人が求められます。

例えば「慎重である」という長所を考えてみますと、金融系に関しては「ぴったりとフィット」します。地方自治体に関しては「なんとも言えない」感じです。ベンチャー系に関してみれば「社風と合わない」という結果になりそうです。

一方で「とにかく行動が速い」という長所を考えますと、ベンチャー系であればウケが良いでしょうが、金融系に関しては「ミスが多いかも」と判断される可能性もあります。

面接では「私はあなたの会社にピッタリの人材です。ぜひ雇ってください」という事を伝えなくてはなりません。そのため、会社のカラーに合わせて長所を選んでおくという事は重要です。

エントリーシート全体のトーンを考える

面接の前にエントリーシートを提出しているはずです。エントリーシートの志望動機や自己PRとトーンを合わせるという事も重要になってきます。

例えば自己PRで「冷静に物事を判断できる」といった事を記載しているにも関わらず、面接で「情熱的に突き進むのが私の長所です」と言ったらどうなるでしょう?面接官はあなたの人となりについて「よくわからない」という結果になってしまうはずです。それでは面接通過はかないません。

もちろん「冷静なのに情熱的」という人も世の中にはいるはずですが、面接という短い時間でそれを相手に説明するのは困難です。それよりはむしろエントリーシートとのトーンを合わせ、面接官に混乱を抱かせないようにする方が賢明といえます。

なお、エントリーシートは提出前に必ずコピーをとっておきましょう。面接直前になって「あれっ、この会社のエントリーシートって何書いたっけ…」となっては面接で何を喋るべきか分からなくなってしまいます。

面接で長所を話す際のNGポイント

続いては面接で長所を話す際に言ってはいけないNGポイントについて解説してゆきたいと思います。NGな長所を端的に言えば「仕事に支障をきたす可能性があるもの」です。具体的な例と共にみてゆきましょう。

例えば「しっかりと自己主張ができる」という長所を挙げたとします。一見すると悪くない風にも見えますが、よくよく考えると「我が強い人」とも捉えられます。会社というものは組織ですから、基本的にチームで動きます。チームで動く際にあまりに我が強い人がいると、チーム全体のパフォーマンスが悪くなってしまいます。

特に「我が強い若手」となりますと、先輩社員や上司としては扱いづらいですよね。そのため我が強すぎる人は一般的には避けられる傾向にあります。

あるいは「一度決めた事は絶対に最後までやり遂げる」という長所を考えてみましょう。これも一見すると良さそうなのですが、裏を返すと「融通が利かない」という事です。

仕事というのは生き物で、時々刻々と状況を変えてゆくものです。思わぬトラブルが発生する事もありますし、場合によっては思いがけないチャンスが巡ってくることもあるものです。それらに対し、臨機応変に動けてこそ、優秀な社会人と言えるもの。「融通が利かない人」と思われてしまっては、次の面接に呼ばれる事はありません。

このように「仕事に支障をきたす可能性がある・仕事のパフォーマンスを下げる可能性がある」人は基本的に避けられます。自分が考えた長所がそれにあたらないかしっかりと考えてみてください。考えるポイントとしては会社というチームプレイになじめそうな長所か否かです。自分が考えた長所がチームプレイにそぐわないのであれば別の長所を考えることをおすすめします。

なお長所が思いつかなかったとして「特にこれと言った長所はありません」という回答をしてはいけません。自己分析ができていないと判断されてしまうからです。当然ながらそれでは面接通過はできません。就職活動を始める前に、必ずなにかしらの長所を見つけておきましょう。

例文でチェック:面接の長所

続いては面接で伝えるべき長所について、例文をご紹介してゆきたいと思います。先ほどご紹介したポイントと見比べながらチェックしてみてください。シーンは「勉強を頑張った」、「サークル活動を頑張った」、「アルバイトを頑張った」です。

例1:コツコツと努力

コツコツと努力を続けることができることが私の長所です。大学在学中に英語の取得を目指そうと、毎日勉強を続けてきました。なるべくお金をかけまいと、教材はNHKのラジオ講座が教材です。始めた当初は初心者コースの聞き取りもまともにできなかったのですが、続けているうちにしっかりと英語力が身につきました。現在のTOEICの点数は800点です。

例2:切り替えが早い

私の長所は切り替えが早い事です。落ち込むようなことがあってもすぐに次の一手を考え行動します。私は野球部に所属しているのですが、大学2年の夏、あと一歩のところで全国大会出場を逃しました。その日はさすがに落ち込みましたが、翌朝には何が一番の問題だったのかを分析しはじめ、すぐに練習方法の改善に取り組みました。残念ながら全国大会出場の夢はかなわなかったのですが、気持ちをすぐに切り替えて、新しい一歩を踏み出せた経験は私を大きく成長させてくれました。

例3:気を使える

気を使える事が私の長所だと考えています。大学一年の時から飲食店でアルバイトを続けているのですが、お客様を見ていると「概ね満足だけれど何かちょっと満足していない」という方もいます。そういったお客様を見つけたときには「何が満足できなかったんだろう」と考えるようにしています。その結果、私の提案でメニューの表示方法を変更する事になりました。常連さんには「メニューわかりやすくなったね」と言ってもらえ、やりがいを感じることができました。

まとめ:ポイントを抑えて長所をしっかりとアピールしよう

面接で伝えるべき長所についてそのポイントやNG例などについて見てきましたが、イメージはつかめましたか?採用面接は一般的に約30分ほどで終了します。その短い時間であなたという人間をしっかりとアピールするためには、一言一言が非常に重要です。今回ご紹介したポイントをしっかりと復習し、自分なりの長所を作り上げてください。それができれば内定がグッと近づくはずです。

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