【例文あり】メーカー営業の志望動機を徹底解説!

【例文あり】メーカー営業の志望動機を徹底解説!
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

日本を代表する産業と言えばやはりメーカーで、その中でも重要なポジションを占めているのが営業職です。

就職先の候補としてメーカーの営業職を考えている人も多いのではないでしょうか。

そんな皆様に向けて、営業の魅力から、仕事の概要などをご紹介してゆきます。

さらにメーカーの営業職に応募する際の志望動機の書き方について例文をあげてポイントを解説。メーカーの営業職に少しでも興味があれば、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

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【メーカー営業の志望動機】メーカーの営業職は魅力がいっぱい

まずはメーカーの営業職の魅力についてチェックしてゆきたいと思います。

そもそも営業というと「ノルマがあって大変そう」というイメージを持っている人もいるかもしれません。けれどメーカーの営業は魅力の多い仕事です。

魅力の一つが結果がわかりやすいということです。契約件数や売り上げという形で自分の成果がはっきりと出ますし、その成果は給与に直接的に反映されます。

というのも、営業職では定額の給与にプラスして営業成績に応じたインセンティブが発生することがほとんどです。自分の頑張りによって給与がわかりやすく上がるのであれば、仕事のモチベーションにもつながりますよね。

自分の頑張りがここまではっきりと表れる仕事は営業以外ではなかなか巡り合えません。例えば「評価が上司の思い込み一つ」なんて職場では、仕事をがんばるかよりも、どのように上司に気に入られるかの方が重要なんて事になってしまいます。これではモチベーションも下がってしまいます。一方でメーカー営業であれば評価はあくまでも「成績」というはっきりとした指標で行われます。

また、メーカーの営業は基本的にBtoBです。営業相手が一般消費者ですと、昼夜を問わず細かなクレームや無茶な要求があることもしばしばですが、営業相手も法人ですから要求は常識の範囲内であることが一般的です。

【メーカー営業の志望動機】メーカーの営業ってどんな仕事内容なの?

続いてはメーカーの営業職が気になりつつ仕事のイメージがそこまではっきりと湧いていないという方に向け、その仕事内容について概要を説明してゆきたいと思います。

商品によって営業スタイルは様々

一口にメーカーの営業と言っても、扱う商品によって営業スタイルは様々です。例えば一般顧客向け食品メーカーの営業であれば、主な営業先は大手スーパーです。そこでは商品を置く棚を確保してもらうというのが最も大切なことです。スーパーの購買担当者に向け他社製品と比較して、自社製品がいかに優れているのかをアピールします。

自動車など会社⇒ディーラー⇒顧客と販売ルートがはっきりとしている場合、メーカーの営業職はディーラーの支援をすることになります。顧客の心をとらえるため、競合製品との違いを明確にしたり、自社製品の特徴をまとめたりといった仕事内容です。

工場で使われるような特殊な機械を製造・販売しているメーカーであれば、顧客の要望をくみ取るというのも大切な仕事の一つ。なぜか不良の発生率が高いラインがあったとして、その原因を突き止めると共に改善方法を提示して、新たな販売につなげるといったこともあります。

また、上記の場合では、納入した機器の保守・メンテナンスまでを営業が担当することも。定期的に現場を訪ね、機械の調子だけでなく、周辺の様子までをしっかりと見ているからこそ、新しい提案に繋がるというわけです。

このようにメーカーの営業では商材によって仕事のスタイルが大きく異なります。どんな商品を扱っているのか、そしてどのような営業スタイルを取っているのか、あらかじめ調べておくことが欠かせません。

ルート営業と飛び込み営業

一般的に営業職はルート営業と飛び込み営業に分けることができます。

ルート営業は既存の顧客を定期的にまわり、契約の継続を促すというもの。一方の飛び込み営業は新規顧客の開拓をはかるというもの。飛び込み営業という名前で呼ばれることが多くありますが、実際にアポなしで訪れることはほとんどありません。メーカー営業は基本的にルート営業がほとんどですが、飛び込み営業が無いというわけではありません。

ルート営業では既存顧客との関係を続けてゆくという必要があるため、顧客に信頼されるという事が重要です。商品に対して何かしらの不満や要望があれば、それを汲みとり、製品開発部門へフィードバックをかけることもあります。ルート営業の魅力は顧客と長い付き合いができるという事です。

一方の飛び込み営業で大切なことは「自社製品の魅力を余すところなく伝えるセンス」です。相手が重視しているのが「スペック」なのか「価格」なのか「ランニングコスト」なのかなどをしっかりと把握し、それに応えてゆく必要があります。それだけに良い部分・悪い部分を含め自社製品を熟知しているという必要もあります。

一般的な飛び込み営業では、断られるのが前提です。だからこそ新規顧客を開拓できた時の喜びは大きく、それこそが飛び込み営業最大の魅力と言えます。

【メーカー営業の志望動機】志望動機で見られるポイント

志望動機では主に以下の3つのことが見られています。

以下の点を意識しながら志望動機を書いていきましょう。

会社や業界の理解

まず志望動機では応募する会社や業界の深い理解を示すことが重要です。

会社や業界についての理解が深いと、よく調べており、志望度が高いと判断されたり、本当に自分がその会社・業界でやりたいことができるのかなどを知ることができます。

会社とマッチしているか

次に会社とマッチしているかどうかが見られています。

たとえ優秀な人材でも、行う業務や社風、働き方に合っていなければ、会社で活躍することは難しくなります。

そのため、企業は自社とマッチしている人材を中心に採用しています。

志望度

もちろん志望動機では志望度が見られています。

企業は高いコストを払って採用活動を行っており、できるだけ内定辞退者を出したくないと考えています。

そのため、志望度が高く、内定辞退などしないかどうかは特に見られています。

【メーカー営業の志望動機】メーカーの営業職、志望動機は何を書くべき?

メーカーの営業職を希望するという場合、当然ながら履歴書を作成する必要がありますし、そこには志望動機が必要となります。面接官に納得してもらえる志望動機を作成するポイントについてご紹介してゆきます。

「この会社だから志望する」という事をはっきりさせる

まずは「この会社だから入りたい」という事をはっきりさせましょう。入社したもののすぐに辞められたというのが、採用の一番のリスクです。そんなことは絶対にあり得ませんという事を伝えるためにも重要です。

では志望動機に何を書けば「この会社だから」という事が伝わるようになるのでしょう?それは具体的な理由を書くという事に他なりません。

例えば「この商品のこの部分が好きだからこの会社に興味を持った」であったり「もともとメーカーに興味を持っていた。数多くあるメーカーの中で、貴社はいち早くゼロエミッションを達成するなど、製品の魅力に加え、高い意識を持って製品を作っていることに興味を持った」などです。志望動機には「その会社ならではの魅力」をはっきりと記載してください。

その会社ならではの魅力が沢山見つかった場合には、いくつかに絞り込みましょう。例えば「製品の良さはもちろんですが、環境への取り組みも素晴らしく、伝統的技術の継承にも注力し、さらには難民受け入れといった社会貢献へも積極的に取り組む姿勢に興味を持ちました」と書かれた場合、何が言いたいのかぼやけてしまいますよね。それよりは話題を絞り、深く掘り下げる方をおすすめします。

「なぜ営業志望なのか」をはっきりさせる

メーカーには製造を担当する部門、製品開発をする部門、購買を担当する部門、経理を担当とする部門など様々な仕事で成り立っています。その中で営業を志望する場合、なぜ営業志望なのかをはっきりさせる必要があります。

例えば「お客様とのつながりを大切にできる仕事を希望します。だから営業職を選びました。」という事かもしれませんし、「貴社のこの商品は非常に優れているので、日本のみならず世界中に広めてゆきたい」という事かもしれません。

いずれにしても志望動機では「営業だからこそできる仕事がしたい」という事を伝えてください。

自分がいかに営業向きか、具体例と共に記載する

ルート営業にせよ、飛び込み営業にせよ、営業にはコミュニケーション能力が必須です。また無理な値段交渉など場合によってはきっぱりと断る必要もある仕事です。そのため、自分の意見をはっきりと言える必要もあります。それら能力について志望動機でもアピールできれば大きなアドバンテージとなります。コミュニケーション能力などは自己PRでもアピールすることですが、可能であれば志望動機でも触れてみてください。

【メーカー営業の志望動機】志望動機の7つの構成

不動産業界は金額も大きな取引を動かしたり、大規模な建設を行ったりしていく業界ですから、しっかりとした判断力や決断力、忍耐力なども必要です。

営業職を中心に流出入も多い業界であるため、企業としては、ストレス耐性があり、企業の社風や仕事をしっかりと理解して業績を上げ、長く定着してくれる人材を求めています。

そのため、どれだけ自社にマッチする人材かを、志望動機を通じて厳しくチェックしています。

選考に通るために、どのように志望動機を構成すべきか確認していきましょう。

志望動機の7つの構成

  1. 結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

  2. 理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇と考えたためです

  3. エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

  4. 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

  5. 行動:そのため私は〇〇を行いました

  6. 結果:その結果〇〇になりました

  7. 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

1.結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

最初に述べるべきは結論です。

その企業を志望した一番のポイントを明確にしましょう。

結論からスタートすることに慣れていない方、抵抗を感じる方もいるかもしれません。

ですが、企業にとっては一番知りたいのが、自社のどんなところに魅力を感じて志望したのかです。

これにより、どれだけ自社を理解しているかや、その人の熱意や入社意欲の強さが伝わってきます。

企業の担当者としては、就活生が他社にもエントリーしていることは了解済みですから、自社が本命なのか否かを、志望したポイントから見極めようとしています。

他社と差別化が図れるようなポイントを最初に挙げることで、選考者が興味を持ち、あなたに注目して話を聞いてくれるようになるのです。

2.理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇と考えたためです

次に、結論で挙げた志望動機に至った理由を述べましょう。

どのような経験から、エントリーした企業で仕事をしたいと思ったかを具体的に述べます。

「大手だから。」、「有名だから。」、「収入が高いから。」といった表面的な理由や単純な理由は避けてください。

自分の過去の経験などに基づき、こんな仕事がしたいと思った、この企業で働く目的を見出したといった理由を挙げることがポイントになります。

ご自身の経験が企業を志望する動機に結び付いたとアピールすることで、自社が本命かもしれないという入社意欲の高さや熱意を伝えやすくなります。

3.エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

結論、理由を述べたら、入社後の活躍に結び付くエピソードを紹介しましょう。

エピソードで紹介した経験をもとに、入社後にどう貢献できるかをアピールできる経験を選ぶことがポイントです。

不動産業界をはじめ、その企業で活躍するにはどのような能力が求められるか、業界研究や企業研究をしっかり行って理解しましょう。

企業が求める人物像にマッチする自分の能力や強みがあるかを検討し、それに合ったエピソードがないか、過去の経験の棚卸しを行います。

その中から1つだけエピソードを選び、どのような経験だったかを簡潔に説明してください。

4.問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

過去の経験から1つを選ぶ際に押さえておきたいポイントがあります。

それは自分が何らかの問題に直面し、それを乗り越えたり、解決したりするために自ら行動を起こし解決したエピソードであることが、アピール材料として大切だということです。

過去の経験談をただ話しても、昔話や思い出話になってしまいます。

面接官はあなたの昔語りや美談を聞きたいと思っているわけではありません。

あなたがどんな人物であり、入社後にどんな活躍をしてくれそうな人物なのかをエピソードから知りたいと思っています。

そのためには、何らかの問題に直面し、それを自らの行動で乗り越えたといった成果が見える内容であることが必要となるのです。

5.行動:そのため私は〇〇を行いました

経験の概要を説明し、直面した問題についてわかりやすく状況説明をしたら、それに対して、あなたがどのような行動に出たのかを説明しましょう。

行動は入社後の活躍につながるような、不動産業界の仕事をしていくうえで必要となるような行動であることがベストです。

直面した問題に対して自ら考え、自ら能動的に取った行動であることが求められます。

誰かが考えて、誰かの指示で行った受動的な行動や、誰かに行ってもらったという行動ではなく、自らが動いた積極的な行動をアピールしましょう。

動ける人材であること、決断力があること、根性があることなど、自分の強みが発揮できた行動を示せるエピソードを紹介してください。

6.結果:その結果〇〇になりました

行動に出たところまでを話したところで安心してしまい、その結果を伝え忘れる方も少なくありません。

ビジネスをしていくうえでは、結果が求められます。

とくに不動産業界は大きな取引がなされるため、営業活動や顧客から相談を受けた段階から実際に取引が成立するまで長い時間がかかることもあるほか、結果として契約に至らない場合も少なくありません。

いかに交渉に時間をかけたり、顧客のコンサルティングを丁寧に行ったりしても、成約につながらなければ、企業の業績に貢献できません。

そのため、エピソードの紹介においても、行動を出たところまでで終えるのではなく、その結果、どうなったのかを具体的に説明するようにしましょう。

7.結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

エピソードの結果を述べたら、最後の総括としての結論を述べます。

これはあなたを売り込む最後のメッセージとなります。

エピソードで紹介した経験をもとに、入社後にどのような貢献ができるかを具体的に述べてください。

ただ単に「経験を活かして頑張ります。」はNGです。

これでは、どの企業でも使い回しができるので、本当に自社が本命なのかと疑われてしまう可能性があります。

最後まで気を抜かず、手を抜かず、その企業への入社意欲の高さと熱意をアピールし切りましょう。

そのためには、その企業の他社との差別化ポイントや、企業が求める人物像、その企業の仕事のスタイルなどに照らし合わせ、〇〇という点で貢献をしたいと具体的に伝えることが大切です。

【メーカー営業の志望動機】例文でチェック:メーカー営業職の志望志望動機

貴社で生産されている〇〇を愛用していることから、興味を持ちました。私は肌が弱く、すぐに肌荒れを起こしてしまうのですが、〇〇ではまったくそんなことはありません。どのドラッグストアでも購入できる入手のしやすさや、お財布にやさしい価格帯であるという事も愛用する理由です。また企業研究を進めてゆく上で、貴社工場ではいち早くゼロエミッションを実現していることを知りました。高品質・低価格で、しかも環境にやさしい貴社商品をさらに世に広めたいと思い、貴社での営業職を希望しております。また、海外展開を視野に入れられているというニュースを拝見しました。私は外国人観光客への道案内ボランティアを続けており、英会話には自信をもっております。貴社で働くことができれば、そういった部分でもお手伝いできればと考えております。

解説

上記例ではまず具体的な商品名を挙げて愛用していることを伝えています。さらには、その商品がいかに優れていると考えているのかを品質・入手しやすさ・価格・環境へのやさしさといった具体例によってアピールしています。

続いては「そんな素敵な商品をさらに世に広めたい」という営業を志望した理由を述べています。

最後に道案内のボランティア活動という学生時代の経験によってコミュニケーション能力の高さも伺わせています。コミュニケーション能力については「自信があります」と直接示すのも良いですし、この例のように暗に示すのでもOKです。

【メーカー営業の志望動機】まとめ:目的をはっきりさせてメーカーの営業職に就職しよう

メーカーの営業職について、その魅力から、仕事内容、そして志望動機の書き方について見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか?契約件数や売り上げというはっきりとした指標があるからこそ、仕事のやりがいにもつながりやすいのが営業職最大の魅力です。興味を持ったらぜひトライしてみてください。ただし、販売する商品によって仕事のスタイルは大きく異なりますので、自分はどんな商材を売りたいのか、しっかりと考えることが企業選びのポイントです。

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