意外と重要な履歴書の趣味・特技欄の書き方解説!ポイントや注意点など

意外と重要な履歴書の趣味・特技欄の書き方解説!ポイントや注意点など

就活では、履歴書は企業に自身をアピールする最初のチャンスとしてとても重要になります。

皆さん、履歴書の特技・趣味記入欄には何を書いていますか?

就活では学歴や志望動機などに力を入れます。

しかし意外と趣味・特技欄を見ている企業も少なくありません。

趣味・特技欄を適当に書いたからといってそれほど影響があるわけでもありません。

但し、丁寧に書いておいて損はないですから、本記事を参考に趣味・特技欄を充実させてください。

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企業が見ている履歴書の4つのポイント

履歴書とは、筆記試験や面接につながるための前段階のツールになります。

実際に応募している人物が、どのような人物かをざっくりと知りたいのです。

企業としては、企業で活躍できる人材を探しているので、どれくらい自社に合っているかなどを履歴書を通して知ろうとしています。

履歴書作成にあたって、企業が実際に履歴書のどのような部分をチェックしているのか、ポイントを押さえておきましょう。

ポイントに欠ける人物であれば、企業も書類選考の時点で不採用されてしまう可能性が高いです。

大手企業や有名企業ともなると、何千、何万人の応募があります。

その中で履歴書を見る時間は、1分もないでしょう。

30秒ほどパッと見て目に留まるような内容にしなければ、不採用、選考突破、検討に振りわけられます。

ちょっとでも長く履歴書をチェックしてもらいたいと思いませんか。

そのためには、ぜひ4つのポイントを抑えましょう。

会社とのマッチング度合い

まず、一つ目のポイントとしては、応募者がどれだけ自社のニーズといかにマッチしている応募者かどうかです。

まずそこで目に留めるのが、志望動機もそうですが、その人の人柄です。

そしてその人柄を見極める項目こそが、趣味・特技欄になります。

趣味や特技を見れば、その人の人柄や嗜好をざっくりと把握することができます。

それによって、社風に合うかどうかをチェックすることができるのです。

面接の中でも、アイスブレイクとして、趣味や特技について話す場面があることがあります。

人よりも抜きんでた特技や意外性のある趣味などがあれば、ぜひアピールしてみるといいでしょう。

趣味・特技については、とくに自分を印象付けるチャンスの欄でもあります。

趣味や特技の中で企業の取り組みなど関連性があると、よりマッチング度合いの高い人材として注目してもらうことができるでしょう。

スキルや能力、実績

二つ目のポイントとして押さえておきたいのが、スキルや能力、実績です。

中途採用とは異なり、新卒採用の場合は、基本的に専門職でない限りはスキルや能力について問われることはありませんが、できれば何か企業で活かせるような資格やスキルなどをアピールしておくとよいでしょう。

たとえば、どの職種でも重宝されるのが、ワードやエクセルなどの文書作成ソフト、営業などのプレゼンで活躍できるパワーポイント、そしてアクセスなどができるとより重宝されるでしょう。

実際にMOSなどの試験もありますので、資格取得しておくとアピールできます。

また、不動産関係であれば、宅建建物取引主任者などを取得したり、経理であれば日商簿記2級以上は取得したりしておくと有利になるでしょう。

入社意欲

次に押さえたいのが、入社意欲です。

入社意欲を図るのは、まさに志望動機です。

履歴書は、志望動機欄が必ずあるものを選びましょう。

応募者はどんなことを求めているのか、自社に入社してからのビジョンなどいかに会社に貢献してもらえる人材かどうかを、履歴書の志望動機の中で見極めています。

もちろんその企業の取り組みに関心をもった、企業の提供しているサービスや商品が好きといった内容でも問題ありません。

ただし。好きなだけに、どんな風に仕事を通して貢献していきたいのかを明確に伝えられることが大きなポイントです。

つまり、意欲を見せるには、キャリアプランを立てておくことが大切です。

そしてそのキャリアプランに基づいて、その将来のプランが自分にとってこの企業なら叶えられるということをアピールするとよりいいでしょう。

第一印象

そして最後のポイントが、第一印象です。

数十秒での履歴書チェックの中で一番のポイントとなるのが、文字、学歴などです。

入社意欲がどれだけいいものであったとしても、あまりに数の多い大手企業ともなると、第一印象が悪いと、外される可能性もあるのです。

まず、写真です。

写真に写る人物の服装や髪形、表情についてチェックします。

ビジネスマンらしく、さわやかな印象の写真が目に留まるでしょう。

また、写真添付する際の写真のカットも、あまりに雑なものでは、好印象を与えることは難しいです。

写真の添付の際も、丁寧に行うようにしましょう。

文字については、字が達筆という問題ではなく、丁寧に書かれているかなどを見ています。

殴り書きのような文字はマイナスイメージを与えます。

雑な人物よりも丁寧に字が書けると、几帳面な人物だと想定することができるからです。

また、あまりに細かな文字で履歴書を埋める方がいますが、あまりに小さな文字だと読みにくい上に、自信がなく消極的な性格なのではないかと感じられる可能性もあります。

字はほどよく見やすい大きさで、丁寧に書くように心がけると、いい印象を与えられます。

企業は履歴書の趣味・特技欄を見ている

最近は履歴書審査に力を入れる企業も増えてきました。

履歴書を書く際にはどうしても、志望動機などに力を入れる人が多い傾向にあります。

趣味・特技欄に関しては、適当に「ピアノ」や「野球」などと単語のみを書いている人もいるのではないでしょうか。

しかしながらその書き方では、良い評価をもらうことはできません。

人事採用者に何も伝わりませんし、趣味・特技欄を手抜きしていたために履歴書審査で落とされる可能性もあるのです。

そもそも採用者が、趣味・特技欄を見る意図は何なのかを知っておきましょう。

人柄や社風に合うかどうかを見極めるため

趣味や特技というのは自分の好きなことであり、物事への向き合い方やその人の本質などが表れやすい部分でもあります。

企業は就活生の趣味・特技を知ることで、人間性を見ています。

たとえばマラソンが趣味の人であれば、コツコツと粘り強い性格や根性、タフな体であることが伝わるでしょう。

プラモデルづくりが好きという人は、手先が器用であったり集中力に長けていたりと、そこにはその人の強みが表れています。

何時間もプラモデルづくりに集中できるというのであれば、非常に集中力があるという点の自己PRにもつながるはずです。

さらに企業は、趣味・特技から見えてくるその人の性格が自社にマッチしているかを見極めていきます。

仕事のスタイルがチーム営業の会社の場合、あまりにも単独で行う趣味に特化している場合、グループでの営業がうまくできるかどうかやや疑問が残るかもしれません。

「孤独に強く、1人で何時間でも集中してプラモデルをづくりり続けることができます」という人の場合、クリエイティブな単独作業の職種には向いていますが、果たしてチーム営業にふさわしいかといえば悩むところでしょう。

このように趣味・特技から企業側が察知できることは多々あり、自社で活躍してくれる人材かどうかの重要な見極めポイントともいえるのです。

面接中に緊張を和らげるための話題探しのため

面接は誰しも多かれ少なかれ緊張してしまいますが、あまりにも就活生が固くなっていると良い面接ができません。

緊張すると就活生にとってもうまく話せないだけでなく、企業側にしても応募者の本音が聞けず本当の姿が見えないのです。

面接官としては、できるだけ就活生がリラックスできるようなシチュエーションを作ることも大切になってきます。

お互いに話しやすい場を作ってこそ、就活生の本当の人柄を知ることができるでしょう。

そこで役に立つのが、趣味・特技の話です。

履歴書に書かれた趣味や特技は、面接の際に相手の緊張をほぐすための良い話題となります。

誰しも自分が好きなことを話す時は活き活きとしていくらでも語れるものです。

緊張感で溢れる面接も楽しい趣味の話を合間に入れることで空気も和み、就活生も普段に近い状態になれるのです。

履歴書の趣味・特技欄に力を入れるメリット

内定をもらうためには履歴書の書き方は非常に重要です。

趣味・特技欄においても、簡単に終わらせるのではなく内容の濃い書き方をすることで、多くのメリットを得ることができます。

中身のある趣味・特技欄は、面接官との距離を縮め、インパクトを与えることが可能です。

そしてもちろん自己PRにもつながるのです。

採用担当者の印象に残りやすくなる

就活では、企業によっては顔を覚えることができない数の応募者が殺到するところもあります。

たくさんの応募者の中で、いかに自分のことを面接官に覚えてもらうかも大切なポイントです。

そのためには何らかのインパクトを与えることが必要となってきます。

趣味・特技欄は、個性をアピールするのに絶好の部分です。

この欄に目を引く面白いことが書かれてあると、面接官も「おや?」と印象に残りその応募者に対して興味が湧くものです。

時には、最終面接で2人が残り、どうしても1人しか採用できなくて悩むこともあります。

その時にインパクトの強いほうを選ぶこともあるのです。

つまり趣味・特技欄に書かれた内容によって合否が決まる可能性もあるわけです。

面接官との距離感が縮まる

面接官に対して威圧感を感じてしまうと、思うように話せないものです。

面接官に対してあまり特別な感情を抱かずに自然な会話ができれば、自己アピールもしっかりできます。

趣味の話は、志望動機の話などとはまた違い、時には笑いが生じることもあるでしょう。

ユニークな趣味の場合には面接官が、非常に関心を示していろいろと質問してくることもあります。

またオーソドックスな趣味なら、「私もしています」などと共感を示す面接官もいるかもしれません。

いずれにせよ、趣味・特技の話題は面接官との距離を縮める道具になり得るのです。

これを上手に活用して、面接を盛り上げたいものです。

趣味・特技で自己PRもできる

趣味・特技の中には仕事につながる能力が隠れていることも多いです。

面接のはじめに行った自己PRの裏付けとなることもあるでしょう。

企業研究をする中で、この趣味なら仕事に活かせるというものもあるのではないでしょうか。

たとえば海外旅行が趣味の人は旅行好きのおかげで語学力も付きます。

さらに見知らぬ地で海外の人と話すことで、コミュニケーション能力にも長けた人が目立ちます。

海外旅行が趣味の人が、外資系の仕事や人と接するサービス業などの企業を受ける場合には、語学力やコミュニケーション能力は高く評価されるはずです。

ただ「海外旅行が趣味です」と述べるだけでなく、語学力やコミュニケーション能力が身に付いたこともしっかりとアピールしたいものです。

趣味・特技については、非常にリアリティのある自己PRになり得る点も大きなメリットです。

履歴書の趣味・特技欄を書く際のポイント

自己PRにもつながる趣味・特技は、書き方によって人事採用者に与える印象も変わってきます。

できるだけわかりやすく、短いながらも内容が濃くなるまとめ方をしたいものです。

企業や職種によって内容を変える

多趣味な人の場合、履歴書に書くのはどの趣味にすれば良いのか悩むかもしれません。

その際には、受ける会社の仕事内容や社風にマッチした趣味を選びたいものです。

たとえば営業職を受けるのであれば、インドアよりもアウトドア系の趣味のほうが向いています。

行動力やタフさ、根性などが伝わる趣味を書くと良いでしょう。

一方事務職を受ける場合は、読書や音楽鑑賞といった趣味もマッチします。

避けたいのは、多趣味の場合に欲張ってすべての趣味を書くことです。

あまりにも多趣味であると、趣味に費やす時間が増えて仕事に悪影響が出ないか心配されるかもしれません。

またいろいろ書きすぎると言いたいことが伝わりにくくなるので、1つに絞って書くようにしましょう。

何をアピールしたいのかを明確にする

趣味・特技を書くにあたっては、単語だけで終わらせるのではなくその趣味を通して何をアピールしたいのかを明確にすることが大切です。

またその趣味や特技で表彰や高い評価を得た場合は、その旨も書き添えましょう。

前にも述べましたが、海外旅行が趣味の場合は旅行をすることでプラスとなった事柄も書くようにします。

語学に強くなったり、地理に詳しくなったりと人によって趣味で得たものは異なります。

仕事にもつながる魅力がある趣味を選ぶこともポイントです。

履歴書の趣味・特技欄で企業から好印象を獲得するには

履歴書の趣味・特技欄で企業から好印象を獲得するにはどのようなことを意識すればいいのでしょうか?

ここでは履歴書の趣味・特技欄に記入する事柄の選定ポイントやどのようなことを記入すべきなのかを説明します。

以下のポイントに注意して履歴書で趣味・特技を自分らしくアピールしましょう。

アピールする趣味・特技は一つでOK

履歴書でアピールする趣味や特技は複数用意しないでかまいません。

また、複数の趣味や特技をアピールしたい場合もできるだけ一つの事柄に絞るように心がけてください。

というのも履歴書の趣味・特技欄は大きいスペースではありません。

そのためどうしても複数の趣味や特技を書こうとすると一つ一つの内容がうすくなってしまうのです。

趣味・特技欄はそれほど重視されるポイントではありません。

しかし小さいスペースの中でも質の高いアピールをするとなると記入する事柄は一つに絞って話を掘り下げるのが適切です。

自身の人柄に繋がる特技を選ぶ

特技を履歴書に記入する際は履歴書に書く他の項目と関連性が高い事柄を選ぶようにしましょう。

履歴書に記入する項目とは、自己PRや志望動機が考えられます。

自分の人柄の裏付けとして趣味・特技欄をアピールに使用すれば、履歴書の説得力も増します。

他の項目とのつながりを持つ趣味がないか考えてみましょう。

ただしこれは必ずしもそうしなければいけないというわけではないです。

思いつかない場合は無理して趣味を絞り出す必要はありません。

志望企業のニーズに合わせた趣味

志望企業のニーズとは、この場合志望企業が望む人材のことを指します。

例えば、活気あふれる雰囲気で、営業の色が強い職場なら、スポーツなどの身体を使う趣味や人と積極的に関わる必要のある趣味が好印象につながります。

また、営業には学ぶ姿勢も重視されますから、読書や新聞を読むことを趣味として挙げても関連性があるといえます。

このように、自身がアピールしたい人柄、企業のニーズが強い人材の特徴を想定して趣味を考えてみてください。

長く継続している趣味・特技を探す

継続している趣味をアピールすることも企業に好印象を与えるポイントです。

同じ趣味を継続している学生は、企業に入社した後も継続して企業に貢献してくれるイメージを持たれます。

企業にとって長くとどまってくれる学生は重宝すべき存在ですから、趣味や特技を説明する際にぜひ自分が同じ趣味を続けていることをアピールしてみてください。

なぜ得意なのか・なぜ好きなのかを明確に

趣味や特技をただ好き、ただ得意というだけで済ませてはいけません。

なぜ得意だと感じるのか、なぜそれが好きなのかを明確に考えておくようにしましょう。

なんとなく、というのではきっと趣味や特技として続かないはずです。

その事柄を始めたきっかけや動機を思い返してみましょう。

何に魅力を感じて趣味を続けているかもよく考えてみるべきポイントです。

履歴書の趣味・特技欄の記入例

趣味・特技の欄は、通常の履歴書ではそこまでスペースは広くありません。

いかに工夫して書くかが大切になってきます。

たとえば「そろばん」が特技の人の場合の書き方として、「そろばんや暗算が得意です」と書くだけではインパクトが薄いです。

理想的な書き方は、「そろばん・暗算」と明記した後に、「小学2年生から8年間そろばん塾に通っていました。

3桁の暗算をミスも少なく行うことが可能です」というように詳細を書き添えます。

これを読めば、この人の「継続して頑張る姿勢」や「ミスの少ない的確な性格」などが伝わってくるはずです。

ユニークな例として、「バーベキュー」という趣味について「川や山に友人と行き、できる限り原始的なバーベキューを行います。

名コックとあだ名が付くほど、私が作る山ご飯は美味しいと言ってもらえます」などの記述は、面接官も思わず笑ってしまいそうです。

「どんな料理を作るのですか?」とそこから話が広がり場が和む可能性もある良い記入例です。

履歴書の趣味・特技欄を記入する際の構成

いざ履歴書を書こうとしても、自分の趣味や特技をどう伝えたら良いかわからないという方もいることでしょう。

そんな時には、「結論」、「エピソード」、「入社後も継続するのか」の3点に注目してみてください。

とりあえず、この3つのポイントを押さえてから構成を考えることで、採用担当者の目を惹くような内容が思い浮かび安くなるはずです。

項目ごとに、履歴書の趣味・特技欄を記入する時の構成のポイントについて見ていきましょう。

結論

履歴書の趣味・特技欄には、結論を最初に書いておきましょう。

どんな趣味を持っているのか、どんなことが得意なのかを最初に書いておくことで、採用担当者の目に留まりやすくなるからです。

結論を先に持ってくることで、自分が伝えたいことがハッキリするというメリットもあります。

反対に、結論を後回しにすると、採用担当者は読むのが面倒だと思ってしまい、内容が印象に残らなくなってしまう可能性があります。

結論を最初に持ってくる構成は、趣味・特技に限らず、自己PRや学生時代に取り組んだことを書く際にも、活用できる方法です。

ビジネス文書でも、結論を先に持ってくる構成が重視されやすいので、履歴書を書く練習をしながら、この構成方法をマスターしておくと良いでしょう。

エピソード

結論を最初に書いたら、次はエピソードを記入します。

「特技は、英会話です。」と伝えるだけでは、内容がシンプルすぎて、インパクトにかけてしまうからです。

採用担当者の興味を惹くためにも、具体的なエピソードを盛り込みてください。

たとえば、演奏が得意なのであれば、具体的な楽器名を挙げてみてはいかがでしょうか?

「子供の頃から、クラシックギターを続けています。」、「ピアノコンクールで1位を取りました。」などといったように、自分が趣味・特技に対して、どのように取り組んで、どんな結果を出してきたのかを伝えてみると良いでしょう。

何も、華々しいエピソードでなくても構いません。

自分の人間性や頑張りをアピールできるようなエピソードを加えてみると良いでしょう。

入社後も継続するのか

応募者が入社後もその趣味・特技を継続するかどうかについても、企業側としては気になるところです。

趣味・特技を継続すると伝えたからといって、不採用になるということではありませんので、心配は要りません。

むしろ、特定のことに打ち込んで努力した人や継続力のある人は、企業にとっては重宝されやすい傾向です。

今後の趣味・特技に対する取り組みに対して、自分の意思を正直に伝えてみてください。

たとえば、大学生時代に英語の勉強に打ち込んできたのであれば、「入社後も英語の勉強を続けて、英検1級を取得するつもりです。

「いずれは海外事業部で活躍できる人材になりたい。」などと伝えてみてはいかがでしょうか?

結論

最後に、もう一度結論を書きましょう。

最初に結論を書いたのに、なぜ最後にも結論を持ってくる必要があるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

はじめと終わりに結論を書くことで、読み手に内容を印象付けやすくなるという効果があるのです。

最後の結論は、これまで記入したことに関するまとめのようなものです。

最初に書いた結論やエピソードの内容と矛盾しないように、まとめるようにしてください。

履歴書の趣味・特技欄は、スペースが限られています。

最後の結論をダラダラと書き連ねてしまうと、スペース欄が足りなくなってしまいます。

無駄に長い文章は、読み手に負担をかけてしまうリスクもありますので、注意してください。

結論は、わかりやすく、かつ、簡潔にまとめるのがコツです。

印象が良い履歴書の趣味・特技欄例文

趣味や特技には、自分をアピールできる要素が含まれています。

履歴書に書く際には、人事担当者によい印象を持ってもらえる内容にしたいものです。

自身の強みをしっかりと感じてもらえて、インパクトが与えられる特技を書きましょう。

趣味・特技の書き方ポイントと例文を紹介します。

仕事に関連する特技

趣味・特技の中には、仕事をするにあたって発揮できる能力もあります。

そうした趣味の場合、人事担当者に「御社で活躍できそうな自社にマッチした人材だ」と思ってもらえるはずです。

趣味とは仕事とはかけ離れたものをイメージしがちです。

しかしながら実際には、趣味や特技が仕事に活きてくることも少なくはありません。

自分が受ける企業で入社後に活かせそうなものは、ぜひともアピールしましょう。

例文

「特技 暗算 小学生からそろばん塾に通い、3桁の暗算も楽にできます。」
「特技 英会話 家の事情で数年間アメリカに住んでいたことがありアメリカ人の友達も多く、英語で話したり英語の本を読んだりするのが好きです。」

暗算は、数字に強いイメージがあり、経理事務などの職種を受ける場合に有利です。

理論的な考え方ができると見てもらいやすく、幅広い仕事の場で発揮できるでしょう。

また、英会話などの語学力は、ホテル業や接客販売はもちろん、外資系の仕事など多くの分野で発揮できる能力です。

アメリカ人との交流が多いことは、コミュニケーション能力が高いことも伝わってきます。

国際的な交流が多く語学力に自信がある人は、積極的にアピールしたいものです。

自己PRにつながる特技

自己PRとして話せる特技は、趣味・特技の欄で簡潔にアピールしておきましょう。

面接で自己PRについて話す際に、そこから幅を広げていけます。

例文

「特技 走り幅跳び 中学生から大学時代もずっと陸上部です。高校時代はインターハイで優勝経験あり。」
「特技 サックス演奏 吹奏楽部に所属し、パートリーダーとしてコンクールで優勝しました。」

深堀りしていくと、粘り強さや努力家、チームリーダーといった自己PRで話せる強みにつながります。

趣味・特技欄は文字数も限られていますが、短い文章の中にも強みや成果をうまく埋め込んでまとめてみましょう。

そうすることで、短い文章でありながらも興味深い内容になるはずです。

あなた自身を表せる特技

人事担当者は、就活生の人間性を知りたいと思っています。

趣味・特技欄においても、企業が求める人材とマッチした人間性が伝わる内容を書けば、人事担当者によい評価をもらえるでしょう。

多趣味な人もいますが、その中から自分の人柄が伝わりやすい特技を選ぶことがポイントです。

企業が求めている人材と重なるものであれば尚良しです。

例文

「特技 登山 日本100名山をすべて登りきることを目標にしています。残すところあと30名山ほどです。」
「特技 マラソン 各地のマラソン大会に出場しています。サブ3ランナーになれました。」

自己PRにつながる特技と共通しているところもありますが、企業の求める能力にマッチした自分の長所をアピールします。

登山やマラソンなどのスポーツ関連の趣味は、タフさやフットワークの軽さをアピールするのに最適です。

現場での体力仕事をはじめ、忙しい会社や行動力を求められる営業職などを受ける場合に好印象になります。

受ける会社について企業研究をすることで、よりいっそうその会社が必要としている能力が見えてきます。

あなた独自の特技

人事担当者は、非常にたくさんの履歴書を目にすることになります。

履歴書審査を通るためには内容ももちろん大切ですが、何かしら人とは違うインパクトを与えることも重要です。

そのための作戦として、他人にはない個性的でユーモアあふれる特技をアピールするのも1つです。

この人は面白そうだなと人事担当者に感じてもらえればしめたものでしょう。

例文

「特技 百人一首 小学生の時に百首すべてを暗記しました。高校生からかるた大会に出場し、準優勝の経験があります。」
「特技 手品 小学生の時にマジックショーで感動してから手品を勉強しました。大学時代は観光地などで大道芸人をした経験もあります。」

人と違う特技をアピールしたいと思うあまりに、嘘をつかないようにしましょう。

面接時に詳しく特技について質問されるケースもあります。

嘘の特技は必ずバレるものです。

見た目や所属とのギャップがある特技

人事担当者に興味を持ってもらうには、何かしら自分の見た目とギャップのある特技を書くのもよいでしょう。

容姿はインドアに見えるのに、実は体育会系で女子のアメフト部に所属していたなども、意外性があり面白いです。

反対に見た目がワイルドな男性なのに、実はピアノを弾けますというようなアピールも人事担当者にインパクトを与えられます。

文系出身でありながら、理論脳で特技はそろばん暗算など、何かギャップを感じるものを思い起こしてみましょう。

履歴書に記入しない方がいい趣味・特技例

履歴書の趣味・特技欄は、基本的には正直に自分が打ち込んでいるものを書いて構いません。

ただし、「ギャンブル」、「人によって好みが分かれるジャンル」、「政治や思想に関するもの」などに関しては、注意したほうが良いでしょう。

これらに該当する趣味・特技は、場合によっては、ネガティブな印象を与えてしまうリスクがあるからです。

できれば、記入を避けて、ほかの趣味・特技を選んだほうが無難です。

ギャンブル

日本人は、ギャンブルに対して、良い印象を持っていない人が多いです。

パチンコ、競馬、競輪などのギャンブルにはまって、人生の道を踏み外してしまう人も多いからでしょう。

キャンブルに関することを、趣味・特技欄に書いてしまうと、採用担当者は応募者がそのような破滅的な人生を送ることになるのでは、不安を抱いてしまうかもしれません。

あるいは、ギャンブルで稼げるようになったら、会社員として働くのがバカバカしくなり、入社してもやめてしまうのではと思う可能性もあります。

株式やFXなどの投資関連も、人によってはキャンブルだと感じる人がいますので、注意が必要です。

投資で資産を築いた場合でも、履歴書では積極的にアピールしないほうが良いでしょう。

ただし、キャンブル系の事業を行う会社、投資事業を志望する場合は、この限りではありません。

人によって好みが分かれるようなもの

人によって、好き嫌いなどの好みが分かれるようなジャンルの趣味・特技についても、履歴書に書くのは避けた方が良いでしょう。

もしも、採用担当者がそのジャンルに対して良い印象を持っていなかった場合は、あなたの評価まで下がってしまうことにもなりかねません。

野球やサッカーなどスポーツ観戦についても、人によって応援したいチームが分かれますので、履歴書に記入する際には気を付けましょう。

スポーツ観戦を趣味としたい場合は、どのチームを応援しているかについては、記入を避けた方が無難です。

麻雀観戦も、まだまだギャンブルというようなイメージがあるため、避けた方が良いでしょう。

特定のスポーツチームのスポンサー活動している企業を志望する場合は、そのチームのファンであることをアピールすることで、好印象を与えられる可能性もあります。

政治や思想に関するもの

日本では、政治や思想について話すことは、タブー視されやすい傾向です。

そのため、人前で堂々と自分の意見を話す人は、珍しがられることがあります。

特定の政党を熱心に応援することや特定の思想に対する考えを述べると、偏った考え方を持つ人なのではと、採用担当者が誤解してしまうかもしれません。

企業は、バランス感覚に優れた人材を採用したいと考えているため、偏った思想の人だと内定がもらえにくくなる可能性があります。

政治に関心を持つこと、自分の意見を持つこと自体は、決して悪いことではありません。

ただ、就職活動では、政治や思想に関する内容は、あまり触れないようにしたほうが良いでしょう。

履歴書の趣味・特技欄に書く内容がない時の対処法

多趣味な人がいる一方で、特に何も趣味がないという人も意外と多いものです。

その場合に、「特になし」と書くのはあまり良いとはいえません。

趣味とは言えない程度の事項であっても、少し興味があるのであればそれについて書けば良いでしょう。

嘘を書くのはいけませんが、面白いなと感じることがあるのならそれを記入するようにします。

最近興味を持ち始めてスタートしたばかりの事柄でもかまいません。

「特になし」と書くよりも、何かを見つけて埋めるほうが積極性があるように感じられるものです。

たとえば「人の誕生日を覚えること」も一つの特技となり得ます。

記憶力が良い証となるので、仕事をするにあたっても必要な能力として評価されるはずです。

家族や友人に聞いてみれば、自分では気付かない趣味や特技が見つかることもあります。

まとめ

就活では、意欲や積極性のある人が成功するのは確かです。

履歴書の趣味・特技欄においても、活き活きとした内容の記述であれば面接官も応募者の前向きな姿勢を感じることでしょう。

趣味・特技欄を甘く見ずに、面接を成功させる道具として大いに活用したいものです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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