【例文付き】面接で短所を「慎重」と答える際の必勝法とは?言い換え表現も解説!

【例文付き】面接で短所を「慎重」と答える際の必勝法とは?言い換え表現も解説!

「慎重」という短所を面接で伝えるときは、悪い印象で伝わってしまわないか不安に感じるものです。

ただでさえ、短所は自分のマイナスな面を伝えるという性質上、印象が下がるきっかけを作ってしまうことも珍しくありません。

そのため面接官に好印象を持ってもらうためには、慎重という短所について、プラスの言い方を身につける必要があります

そこで今回は、短所として慎重な性格を伝えるときのポイントや注意点などを解説していきます。

効果的な伝え方を身につけて、慎重な性格に対して逆に好印象を持ってもらえるよう努めましょう。

この記事を読んでわかること  
  • 企業が面接で短所を聞く理由
  • 人事から見た慎重な性格のイメージ
  • 短所の伝え方の基本
  • 短所である「慎重」を魅力的に伝えるポイント
この記事をおすすめしたい人  
  • 慎重な性格を短所としてうまく伝えられない人
  • 慎重な性格を短所として伝えるとどう思われるか知りたい人
  • 慎重な性格を短所として伝えるときの構成やコツを知りたい人

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【短所:慎重すぎる】なぜ企業は短所を面接で聞くのか

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企業の面接にて長所と短所を教えてくださいと聞かれることが多いです。

ではなぜ、企業は短所を面接で聞くのでしょうか。

なぜ短所も聞かれるのかを理解することで、スムーズに答えられるようになります。

自分の長所は自慢できる点なので、堂々と話ができる人も多いでしょう。

しかし短所となると、自分のダメなところを他人に伝えることになるので、伝えても良いのだろうか、悪いことではないだろうかと心配になります。

そのため、長所と比べると短所について話をするときにうつむき加減になってしまったり、自信がないまま答えてしまうことがあります。

短所を長所のようにはっきりと伝えられるよう、なぜ短所を聞かれるのか理解しましょう。

短所の言い換え表現一覧は以下の記事で紹介していますので、こちらも合わせてご覧になってみてくださいね。

企業が短所を聞く理由  
  • 自分のことを客観的に見れているかを知るため 
  • 会社の社風や仕事内容にマッチしているかを判断するため
  • 課題解決能力があるかどうかを確認するため

自分のことを客観的に見れているかを知るため

自分の短所を聞かれたときに、スムーズに答えられる人は少ないかもしれません。

就活の面接に向けて答えを用意している学生はスムーズに答えられるかもしれませんが、一般的に短所はスムーズに答えが出せない人が多いです。

短所を知っている、答えられるということは自分のことを客観的に見れているということになります。

自分のことを第三者視点で見つめ、客観的に見ることで短所も自然に見えてきます。

客観的に見れる人は自身の悪いところを理解していて、またどういうときに悪いところが出やすいか知っている人です。

悪いところをできるだけ出さないように、悪いところから出たら極力抑えられるようになどと注意ができるようになります。

会社の社風や仕事内容にマッチしているかを判断するため

「慎重」と短所について答えるときは、会社の社風もしくは仕事内容にマッチしているか確認しましょう

スピードを求められる仕事や業界では、「慎重」にやりすぎると仕事が進まず結果皆に迷惑をかけることになります。

短所を「慎重」と答えて良い企業や業界、答えてはいけない企業や業界があります。

「慎重」であるということは、一つの仕事に対して仕上がるまで時間がかかることを意味します。

時間をかけることによってミスをなくしたり、品質の良いものができあがるという点では良い意味になります。

しかし、社風や仕事内容によっては、「慎重」である人の採用は避けたいと考えることがあるので注意しましょう。

課題解決能力があるかどうかを確認するため

「慎重」であることに対し、課題解決能力があるか確認されます。

一つひとつ仕事をこなしていけるか、「慎重」である短所をカバーしながらゴールに向かえるか試されます。

仕事には納期があることがほとんどですが、納期までに仕事をこなさなくてはいけません。

そのため「慎重」になりすぎると、納期ギリギリになってしまったり、もしくは仕事が間に合わないこともあるでしょう。

間に合わないことで他の社員に迷惑をかける、お客様に迷惑をかけて信頼をなくすということもあります。

社会人としてルールを守らなくてはいけません。

【短所:慎重すぎる】人事から見た短所が慎重の方のイメージ

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では、短所で「慎重」と答えたときは人事から見るとどのようなイメージを捉えられるでしょうか。

「慎重」は短所ではなく長所としても使えるため、短所として答えたときにどのようなイメージを持たれるか知っておきましょう。

慎重な人のイメージ  
  • 作業を開始するまでに時間がかかる
  • 作業が途中で滞ることがある
  • 仕事が丁寧
  • 客観的に考えられる

マイナスなイメージ

慎重な性格と聞いたときのイメージはさまざまありますが、悪いイメージにはたとえば次のようなイメージがあります。

・作業を開始するまでに時間がかかる
・作業が途中で滞ることがある

慎重派だからこそ行動が遅い、決断に時間がかかるなどの難点がつきまといます。

まずは、慎重な性格の悪いイメージとして、人事が抱く印象をそれぞれ詳しく解説していきます。

客観的に見て慎重な性格がどう感じられやすいのか、印象を理解したうえで効果的な短所の伝え方を考えましょう。

作業を開始するまでに時間がかかる

「慎重」に作業に取り掛かるため、他の人と比べて作業を開始するまでに時間がかかることが考えられます。

どう取り組んでいけば良いのかと、作業へ入る前に考え込む癖もあるでしょう。

そして考えすぎてスタートが遅くなり、納期までに時間がなくなり最後は慌てるということもあります。

他人よりもスタートが遅いことを自覚したうえで、作業を開始するために考えるための時間はいついつまでと区切りをつけたほうが良いでしょう。

作業が途中で滞ることがある

「慎重」に作業を進めた場合、作業が途中で滞ることがあります。

これで良いのかと振り返ることがありますが、その際に「慎重」に振り返り作業を行ってしまい時間がかかってしまいます。

またこのまま進めていっても良いのか、スピードが早すぎやしないかと不安になり考え込んでしまうため、気がついたら納期までギリギリになっていたということもあるでしょう。

またチームを組んで作業を進めていた際、「慎重」な人のところで作業が滞ってしまい、他のチームメンバーに迷惑をかけることもあります。

チーム戦の場合も、個人で作業を行う場合も作業が途中で滞っていないか、考えすぎていないか注意しながら進めることをおすすめします。

プラスなイメージ 

「慎重な性格」は、企業に、悪いイメージも良いイメージも与える可能性があります。

例えば良いイメージとしては、次のような言い換え表現が挙げられます。

・仕事が丁寧
・客観的に考えられる

慎重な人は、一つひとつの作業が丁寧で、確認も入念に行う場合という良いイメージを持たれることが多いため、「この人は正確な仕事をしてくれそう」と思われるでしょう。

また、主観だけでなく、客観的な視点でも考えられるという印象も持たれやすいです。

より広い視野を持って物事を考えられるため、人事にはその視野の広さが役立つと評価してもらえる可能性があります。

ぜひ「慎重」をポジティブに言い換える際には、以上の特徴を押さえてくださいね。

以下では、更に詳しく良いイメージについて解説していきます。

仕事が丁寧

慎重な性格を短所だと思っていても、意外と周りから見た評価はまったく異なる場合も少なくありません。

「慎重だからこそ丁寧に仕事をこなしてくれそう」

「確認を徹底してくれて、些細なミスが少なそう」

「作業一つひとつの品質が高くなりそう」

といったような良い評価につながるケースも多いでしょう。

慎重ということは用意周到で、丁寧な仕事ができることを指します。

細かいミスの許されない現場では、慎重で一つひとつの確認を怠らない方ほど良い評価を得やすいのです。

客観的に考えられる

慎重な人は、物事をさまざまな視点から冷静にとらえることができるのが魅力です。

そのためリスクヘッジがうまく、必要以上に危険を冒すことはありません。

客観的に物事を見ているからこそ、人一倍堅実な判断が下せるともいえるでしょう。

さらに堅実な判断ができることは、しっかりと根拠を持ったうえで決定を下せるということになります。

理にかなった考え方だからこそ、慎重な人は、周りに評価・信頼されやすいといえます。

【短所:慎重すぎる】短所である「慎重」を面接で魅力的に伝える4つのポイント

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短所である「慎重」を、面接で魅力的に伝えるにはどうすれば良いでしょうか。

ストレートに私は慎重だから、納期ギリギリになってしまいます、スタートするまでが遅いですと伝えることは避けましょう。

ストレートに短所である部分を伝えるのではなく、短所であるが長所に活かせるところもある、仕事をするうえで注意していきたいなどと前向きに伝えることが大切です。

他の言葉に言い換える方法もあるので、面接でどう伝えるのか事前によく考えましょう。

短所を伝える際のポイント  
  • 慎重という意味を改めて考える
  • 慎重を言い換えて話す
  • あなたの短所が慎重という理由を明らかにする
  • 企業や職種との適性を調べる

慎重という意味を改めて考える

「慎重」であるということはどういうことか、他人にどう見られるのか改めて意味を考えましょう。

自身のことを客観的に捉え、見ることができれば、自然と見えてきます。

「物事に取り掛かるのが遅い」「途中で作業が滞ることがある」という短所もあるでしょう。

しかし短所だけではなく長所もあります。

「ミスがないかしっかり見直しできる」「品質の良いものが仕上がる」「どんな方法が良いかしっかり考えられる」などと良い面もあります。

短所である面ばかり目がいきがちですが、長所である部分もあるため面接ではうまく長所の面を打ち出すと良いでしょう。

慎重を言い換えて話す

「慎重」という言葉を、別の言葉に言い換えることができます。

「慎重」とストレートに採用担当者に伝えると、悪いイメージを持たれるかもしれません。

いくつか例があるので見ていきましょう。

慎重以外の短所の言い換えについては下記の記事を参考にしてみてください。

安全に進めることができる

「慎重」に進めるということは、安全第一にゆっくり進めることができるということです。

たとえば工場で作業をするときに、機械を誤って動かしてしまうと最悪ケガにつながることもあるでしょう。

操作ミスをせず、慎重に進めることで安全に作業ができます。

安全第一、ケガをしないようにといった仕事に携わる場合ぜひ採用したい人材になるでしょう。

間違えが少ない

「慎重」に進めることによって、ミスの回数を減らすことができます。

たとえば個人情報を入力する仕事など、「慎重」さが求められる場面があります。

お客様から聞いた連絡先の電話番号を誤って入力してしまうと、別の人に電話がつながってしまいますし、お客様に連絡ができず困ります。

「間違えが少ない」と言い換えて、良い印象を持ってもらいましょう。

あなたの短所が慎重という理由を明らかにする

短所が「慎重」であると伝えるとともに、なぜ短所であるかという点も述べましょう。

面接で伝える際に、エピソードを交えて説明するとわかりやすいです。

なぜ「慎重」だと感じる場面があったのか、エピソードがあると真実味も増します。

ただストレートに「慎重」だと伝えるだけではなく、なぜそう感じたのか理由をまとめておきましょう。

企業や職種との適性を調べる

慎重という短所を面接で伝えるときは、「慎重さが短所であること」が志望先企業や職種で致命的でないか確認する必要があります。

「さすがにその短所は仕事に影響がある」と判断されれば、マイナスな評価につながりかねません。

たとえば伝統を重んじる理念を掲げる企業、一つひとつの作業を丁寧にこなす慎重さが重視されるエンジニアや経理などの職種は、慎重な人にこそ適性があるといえます。

一方で効率やスピード重視な仕事、臨機応変な対応力が求められる企業・職種では、慎重な性格はマイナス評価につながりやすいでしょう。

志望先企業のニーズや業界の特性から判断して、慎重さを短所として伝えて問題ないか、事前にしっかりと調べておくことが大切です。

【短所:慎重すぎる】短所が慎重であることを上手に伝えるコツ

「慎重」という特徴に関しては、もちろん短所ともそして長所とも取れる点が、伝える際に難しいポイントです。

伝え方によっては「それって長所ではないの?今は短所について聞いているはずなんだけれど」と疑問に思われてしまうこともあるでしょう。

あくまで今回は、短所として「慎重」であるという点をアピールすることからぶれないように気をつけましょう。

ここからは、短所を上手に伝える際のポイントを押さえていきたいと思います。

短所を伝える際のコツ  
  • 具体的なエピソードを示す
  • 感情や価値観を交えて話す
  • 改善する努力をアピール
  • 前向きな言葉遣いを心がけよう

具体的なエピソードを示す

就活において、具体的なエピソードを織り交ぜて話すというのは、説得力を持たせるうえで大変重要になります。

その際は、複数のエピソードを示すのではなく、具体性を意識するとオリジナリティが増し、印象を残しやすくなります。

エピソードを選ぶ際は、あなたの短所である「慎重さ」が一番目立つような経験やエピソードに絞りましょう。

この際に、「慎重」を他の言葉に言い換えることで、よりオリジナリティのある短所に仕上がるでしょう。

自分の短所がどのように影響し、またそのあとどのように対処したのか、その経験を経て、これからの自分にはどのようなことが必要なのかまで述べられると良いです。

感情や価値観を交えて話す

なぜ自分は「慎重」を短所だと感じているのか、前述でのエピソードも含め、自分の価値観やそのときの感情を交えて話しましょう。

感情や価値観は人によってそれぞれ違うので、差別化をはかることができます。

価値観や、それに付随する感情を交えることで、咄嗟の出来事でも自分を客観視できるとアピールできるのです。

ただ、あまり感情論になりすぎてしまうと「自分のことしか考えてないのでは?」と思われかねないため、注意しましょう

改善する努力をアピール

短所を聞かれた際、エピソードで終わってしまうのではなく、しっかりと改善する努力をアピールしてください

たとえば以下のようにアピールしてみましょう。

「慎重になりすぎてしまっている際は、周りが見えなくなっていることも多いと思い、そんなときこそ周りとコミュニケーションを取るようにあらためて意識し、視野を広くチームで考えていけるよう努力している。」

このように伝えれば、課題解決能力をアピールでき、入社後も重宝される能力であると見なされるでしょう。

前向きな言葉遣いを心掛けよう

面接時、あえてネガティブな内容について聞かれることもあるでしょう。

その際、つい何も解決せず、暗い雰囲気のまま話が終わってしまうこともあります。

短所は長所と紙一重です。

ネガティブに伝えすぎず、前向きに捉えることが大切です。

あくまでネガティブな面はそれとして受け止め、どうしたら良い方向に進められるか考えていることを伝えましょう。

話の終着点はポジティブな内容になるよう、意識しながら話を進めてください。

【短所:慎重】慎重であることを言い換える表現3選

先ほどから紹介しているように、短所を言い換えることで、よりオリジナリティのある内容に仕上げることができます。

【短所:慎重すぎる】短所を言い換えて差別化しよう

短所を伝えるときは、言い換えや別の言葉を用いて、少しでも好意的に見てもらえるように努める必要があります。

短所を短所としてそのまま伝えてしまうと、どうしても表現がネガティブになり、悪い印象を持たれることが多くなります。

言い換えの表現を使えば、慎重さを短所として伝えたとしても、前向きにとらえてもらえる可能性があります。

また長所・短所は面接における定番な質問で、さらにいえば慎重という短所は回答としてよく使われるため、そもそも言い換え表現を使った差別化は必要です。

「慎重」という短所の言い換えは、具体的には以下の表現があります。

「慎重」の言い換え例
  • 細かいところまで気にしてしまう
  • 細かいところまで気にしてしまう
  • 緊張しやすい
  • 気を使いすぎる
  • すぐに行動に移せない
  • 冒険できない
  • 自信がない

このような言い換え表現を効果的に使用し、短所の伝え方には工夫を加えましょう。

では、それぞれの言い換え表現について詳細を解説していきます。

細かいところまで気にしてしまう

慎重という短所は、細かいところまで気にしてしまうという言い換えができます。

慎重な人はあらゆるリスクや可能性を想定してしまうため、結果を引き起こす要因を考えすぎてしまうところが目立ちます。

そのため普段から細かいところまで気にしてしまい、次の行動が遅くなることも少なくありません。

状況によっては効率やスピード、チャレンジ精神などが求められることもあるため、些細なポイントまで気にする性質は、確かに短所になり得ます。

とはいえそのまま伝えるのはネガティブな印象も伴うため、効率を求めて行動できるよう改善策を実践していることも、あわせて伝えると良いでしょう。

緊張しやすい

慎重さを短所として伝えるなら、ほかには緊張しやすいという言い換えが可能な場合もあります。

慎重な性格の人はイレギュラーなケースが起きた際に、あわててしまうせいで、落ち着いて行動できないのが特徴です。

そのため慎重な人は、普段と異なる状況・環境では、極度に緊張して力を発揮できないことも多いです。

むしろ活躍できないどころか、緊張のせいで普段しないミスを重ねてしまうこともあり得るでしょう。

そのため緊張しやすいことを短所として伝える際は、自分の性質を理解したうえで一度落ち着くように心がけていること,環境が変わっても正当に自己評価することなどを、対策として実践していると伝えるのがおすすめです

気を使いすぎる

短所を慎重なところだと伝えるときは、言い換えとして、気を遣いすぎるという表現が有効な場合もあります。

慎重な人は周りの意見を尊重できるという魅力がある反面、自分以外を優先するばかりで、自身をないがしろにしてしまいがちです。

そのため八方美人のようにふるまってしまい、主体性のなさや流されやすさが欠点になりやすいのが特徴です。

実際に慎重に周りの意見に耳を傾けてばかりいるせいで、自分の意見を口にできず、悩んでいる人も多いでしょう。

短所として伝えるときは、自分の意見を述べてから相手の意見も聞くようにしているなどの改善の意思表示も、忘れずに行うようにしましょう。

すぐに行動に移せない

慎重という短所は、すぐに行動に移せないという言い換え表現も可能です。

慎重な人は、普段から次の行動を起こす際に石橋をたたいてしまうため、考えを整理したりリスクの有無を確認したりしないと気が済まない傾向です。

そのため実際に、慎重に考えすぎることが原因となり、行動すべきタイミングを逃すことも珍しくありません。

短所としてすぐに行動に移せないことを伝える際は、スピード感のある対応ができるように適宜人からアドバイスをもらうようにしているなど、改善のために意識していることを述べるのが望ましいです。

冒険できない

慎重さを短所として伝えるときは、ほかには冒険できないという言い方ができることもあります。

慎重な人は、人一倍リスクある行動を避ける傾向が見られます。

少しでも危ない・不安・失敗するかもしれないなどと感じれば、臆病になって安定の選択肢を選びがちです。

安定の選択肢を取って行動することは大事ですが、ときにはチャレンジの場面も重要なため、その際に慎重な性格は大きな課題になるでしょう。

そのため短所として伝える場合は、リスクがあるから避けるのではなく詳細を調べて吟味し決断するようにしているなど、改善に向けて努めている内容を伝えるのが効果的といえます。

自信がない

6つ目は「自信がない」です。

自己評価が低く、自分に厳しくしすぎてしまうあまり慎重になる人は、自分に自信がない可能性があります。

自信が無さそうな態度をしていては、仕事を任せる側の上司やクライアントは「この人に任せても大丈夫なのか?」と思ってしまいます。

対処法は、「自信のなさそうな態度をしない」ということです。

自信がない人が「自信のある態度」をするのは容易いことではなく、自分に嘘をついているという感情が生まれ、精神が疲弊してしまいます。

背筋を伸ばしたり、「どうせ自分なんて」という発言を控えると、自信が無さそうな態度には見えなくなります。

自信がないことは悪いことばかりではありません。

自信がないからこそ、他人の意見を素直に聞けたり、不安だからこそ事前準備に力を注げるといった側面もあります。

他にも周りの目を気にしてしまう、流されやすいなどの言い換えもできます。

「慎重」を長所する場合の言い換え例

反対に「慎重」を長所とするときにも、言い換え表現にはさまざまなパターンがあります。

長所と短所は表裏一体なため、慎重という性格の特徴は、考え方次第で長所にも短所にもなり得るものです。

長所がなかなか思いつかない、一貫性のあるアピールをしたいと考えている人は、以下の慎重のプラスなイメージを言い換えた表現を参考にするのがおすすめです。

「慎重」を長所とする際の例
  • ミスの少ない仕事ができる
  • 安心感を与えることができる
  • 責任感がある

上記の言い換えを用いると、長所と短所で一貫性のあるアピールになるため、あなたの人柄はより面接官に伝わりやすくなります。

ミスの少ない仕事ができる

慎重な性格は、ミスが少ない仕事を行えると言い換えることができます

仕事を行う際は、ミスをしないよう、1つ1つ時間を掛けて確認している、という人にピッタリの言い換え表現です。

短所でアピールする際には、短所の締めとして、「私の短所である慎重さは、ミスの少ない仕事を行える武器にもなりえると考えております。確認をより短い時間で行い、効率的に的確に仕事を進めていけるよう努力してまいります。」などとまとめると、「慎重」を魅力的にアピールできるでしょう。

安心感を与えることができる

慎重な人は1つ1つしっかり確認しながら業務を行うため、仕事を任せている周囲の人間に安心感や信頼を与えることができます。

作業の丁寧さなどを褒められた経験がある人に特におすすめの言い換え表現です

そのため、短所の締めとして、短所を克服する努力をしつつ、「安心して仕事を任せられるような人になりたい」という意気込みを述べると、魅力的にアピールできるでしょう。

責任感がある

責任感が強いあまり、行動が慎重になってしまうという人も多いでしょう。

責任感は、企業の一員として働くためにとても重要ですので、重宝されることでしょう。

ただし、責任感が強いが余り、効率的に動けないという部分は改善しなくてはなりません。

魅力的に短所を伝えるには、

「私は責任感が強い余り、慎重に行動してしまいます。
行動が慎重になってしまうことで、○○という失敗をしてしまいました。
私はこの短所を克服するために、××を意識して行動しています。
1つ1つの仕事に責任をもち、××を意識して業務を進め、信頼をもって仕事を任せてもらえるように努力します。」

のようにまとめると、魅力的な短所に仕上げられるでしょう。

【短所:慎重すぎる】短所を回答する際の構成

人材業界の選考を突破するには

慎重であることは、一見、短所ではなく長所のようにも思えます。

もっとも、慎重すぎれば、仕事を進めるうえで時間がかかり過ぎたり、いざというとき判断ができなかったり、大胆な決断や積極的な取り組みができないことがあります。

職種や仕事内容によっては慎重に行う必要がある反面、慎重すぎるとビジネスにおいて、時に求められる果敢な決断力や迅速な対応に影響が生じます。

では、慎重であることを短所として回答するには、どのように話せば良いのでしょうか。

もし、短所を尋ねられて、慎重すぎるから迅速な決断ができない、すぐに行動できない、準備に時間がかかるなど、ネガティブな要素だけを伝えたとしたらどうなるでしょうか。

1人ではなかなか仕事を任せられなそうだな、スピードが求められる我が社には向いていないな、などとマイナスに評価されてしまうかもしれません。

短所を短所として伝えるだけでは、「慎重」以外の短所であっても、マイナス評価につながってしまいます。

ですが、これからご紹介する構成を踏むことで、マイナスイメージから抜け出し、プラスイメージに変わり、あなたを採用したい、成長がきたいできると思わせることができるのです。

おすすめの構成  
  • 結論:私の短所は慎重なところです
  • 理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
  • エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
  • 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
  • 行動:今の現状が〇〇のため、私は〇〇しなければいけないと考えました 
  • 改善:そのため、今〇〇を行い、短所の改善を行っております
  • 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

結論:私の短所は慎重なところです

まず、最初は結論からスタートさせます。

短所を聞かれているので、端的に短所を伝えれば良いだけです。

短所があると伝えたら、内定がもらえないかもなどと妙な憶測を働かせ、言い訳じみた前置きをすることや余計な話を絡ませる必要はありません。

「短所らしい短所はないのですが、強いて言うなら、慎重なところです。」などともったいぶるように話すことや自分には欠点はないんだと自信過剰な話の仕方はNGです。

完璧な人間はいないことを前提にした質問であり、あなたが自分のことを冷静かつ客観的に理解できているかを知る目的の質問です

短所があるから内定を出さない、ほかの人よりマイナスに評価する目的の質問ではありませんから、自分の短所を明確にすれば良いだけです。

理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです

一言で結論を述べたら、自分の短所が慎重なことだと考えた理由を伝えましょう。

慎重であることは、一見すると長所や良い部分としてもアピールできることなので、なぜ短所だと感じたのか、具体的な経験を紹介して伝えることが大切です。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

次にあなたが慎重であることにもとづくエピソードを紹介します。

エピソードで伝えたいことは、慎重であることが、どれだけ悩ましい短所であるのかではありません。

短所を強調するためのエピソードではなく、慎重であるがゆえに失敗したことや壁にぶち当たったこと、思うような結果が出なかったことを話し、その経験がキッカケとなり、慎重すぎることから脱却したいと感じたエピソードであることがポイントです。

つまり、自分は「慎重すぎるからダメなんだ」というエピソードではなく、「慎重であるがゆえに問題にぶち当たったことがあるため、改善しなくてはならない」と考えるに至ったエピソードである必要があります。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

エピソードの概要を説明したら、慎重さが災いして直面した問題について話しましょう。

慎重すぎて周りに迷惑をかけた、計画通りに終わらない、いつも締め切りに遅れる、瞬時の判断が求められる場面でも決断ができないなど、困ったり、悩んだりした問題を紹介します。

行動:今の現状が〇〇のため、私は〇〇しなければいけないと考えました

次に、その問題に直面したことで、どう考えたかを話しましょう。

自分の短所を自覚し、変わらなくてはならないと考えたことを伝えます。

改善:そのため、今〇〇を行い、短所の改善を行っております

自分を変えよう、慎重であるがゆえにできないこと、壁にぶち当たってしまうケースがあることを、どう改善したいと取り組んでいるのか、具体的に実践している改善努力について説明しましょう。

慎重であることは、ビジネスシーンにおいて決して短所とは限らず、職種や仕事内容を問わず、慎重さも求められます

ですが、度を越してしまうと仕事に支障が生じることや然るべき決断ができない、対応が遅くなる、せっかくのビジネスチャンスを逃す、納期に遅れるなどのマイナス面も生じます。

仕事の進め方や場面に応じて、慎重であることと積極的に取り組むことのバランスを図れるようなノウハウを持つことがベストです

慎重さを上手くコントロールできるように、どんな努力をしているのかを、具体的にアピールしましょう。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

慎重であるがゆえに直面した問題を前に自分を変えたいと思い、改善に向けて努力している経験を活かし、エントリーした企業でどのような貢献ができるかをアピールします

短所を話すというネガティブな内容であったはずが、改善に向けた努力をしているというエピソードを間に入れることで、エントリーした企業に自分の貢献度をアピールできる話へと変身させることができます。

つまり、構成はとても重要であり、短所をただ話すだけでは意味がありません。

短所を改善したいと考えたエピソードを入れることで、方向性ががらりと変わり、自分の良さをアピールすることにつながります

自分の短所を認め、それを改善しようとする方は、目標や目的に向けて努力を惜しまず、成長が期待できる方だと評価ができます。

企業にとっては、こうした成長可能性がある方を採用したいと考えているのです。

【短所:慎重すぎる】短所が慎重の例文

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短所で「慎重」と答えるときは、どう伝えれば良いでしょうか。

最初に結論を持ってきて、その後はどうすれば良いかと迷う学生も多いでしょう。

ここでは例文をいくつか記載します。

自身の場合はどうなるのかと置き換え、参考にして文章作成をしてください。

例文①:ミスを恐れすぎてしまう

例文

私の短所は、ミスを恐れすぎてしまうことです。

大学の課題提出の際、ミスをしないようにと慎重にレポートを作成していたため、取り組むスピードが人よりも遅く、時間がかかっていました。

また、誤字や構成のミスをしていないかの確認を必要以上にしてしまった結果、提出がギリギリになってしまうことが多々ありました。

常に一杯いっぱいの精神状態でしたので何とか改善できないかと考え、一度確認して大丈夫だったら次の作業に移るというやり方を実践しました。

一度の確認のみで作業を進めてみたところ、ミスはありませんでした。

さらに確認の精度を上げるため「指差呼称」も習慣化したことで、今では課題の提出は非常にスムーズにできています。

例文②:気を使いすぎる

例文

私の短所は、人に気を使いすぎるあまり慎重になってしまうことです。

高校時代、文化祭においてクラスの出し物を決める話し合いで、気を使いすぎて失敗した経験があります。

話し合いで様々な意見が出ましたが、クラスのみんなが納得行くようにと気を使いすぎた結果、出し物が決まるまで時間がかかってしまい、他のクラスより準備に時間をかけられませんでした。

文化祭は無事に終わりましたが、もっと早く結論を出せたのではないか、もっと入念に準備できたのではないかと後悔しました。

このことから、すべての人が納得いくことにこだわらず、妥協点を見つけるようにしています。

制限時間を設けてアイデアを出しあう、出た案に対してメリット・デメリットを洗い出すなど、ルールを決めておくと話し合いもスムーズになりました。

例文③:新しいことが苦手

例文

私の短所は、新しいシステムや環境の変化が苦手で、慣れるのに時間がかかることです。

学生時代、家電量販店のアルバイト先で新しいレジの導入がありました。

二年半働いていたアルバイト先で、はじめて新しいレジが導入されたのです。

今までの会計のマニュアルと異なることに動揺し、一週間ほどレジのミスが多発してしまいました。

他の人はすぐに新しいマニュアルに対応していたため、自分が足を引っ張って迷惑をかけていました。

何とか改善したいと思い、先輩方に相談しました。

マニュアルを自分用の手順に落とし込み、慣れるまでは自分用のメモを読みながら作業を行いました。

少しでも不安な部分があれば周りに確認をとり、周りを頼りつつ少しずつ順応できるようにしました。

例文④:なかなか行動に移せない

例文

私の短所は慎重になりすぎて、なかなか行動に移せないことです。

学生時代、私は飲食店でのアルバイトでホールを担当していました。

混雑時に頭が真っ白になり、自分が今何をするべきなのかわからなくなって、すぐ行動に移せないことが多々ありました。

その結果、かえって他のメンバーの邪魔をしてしまい迷惑をかけていたのです。

何とか改善しなければと思い、店長に相談しました。

順番どおり料理を提供すること、できあがった料理を最優先に運ぶことなど事前にシミュレーションしました。

そして優先順位をつけて行動すると決めたことで、お店のピーク時も焦ることなくスムーズに考えて行動できました。

店長からは「悩む時間がいちばん無駄。順番は間違えても仕方ないから動き続けること。」とアドバイスを受けたことも、改善につながりました。

【短所:慎重すぎる】短所を上手く伝えられない場合

慎重な性格という短所を上手なかたちで伝えられないときは、さまざまな対策を取ることが大事です。

一度「慎重な性格が短所だと思う」という考え方から離れてみることも必要でしょう。

人によっては、自己分析が足りないせいで、短所をうまく伝えられないことも少なくありません。

短所をうまく伝えられないときは、以下の対策が重要です。

うまく伝えられない場合の対処法  
  • 自己分析をする
  • 他己分析をする
  • 就活エージェントを利用する

では、それぞれの対策においてどのような点が重要なのか、詳しく解説していきます。

自己分析をする

短所の伝え方に困ったときは、まず自己分析を実施して、自分の長所と短所とじっくり向き合ってみましょう。

自己分析は、就活を進めるにあたって、自分自身を知るために非常に重要なプロセスです。

自分の性格や価値観、考え方、好きなものや嫌いなものなどにしっかりとスポットを当て、最終的には仕事の適性を見極めていきます。

短所について自己分析をするときは、以下の考え方が重要です。

自己分析のポイント
  • 苦手なことから考える
  • 長所から考える

では、以下からそれぞれのステップについて詳細を見ていきましょう。

苦手なことから考える

自己分析で短所を洗い出すときは、まず苦手なことに関するエピソードをピックアップしてみましょう。

・さまざまな決断の場で、決断に時間をかけすぎてしまう
・慎重になりすぎて大事な期限に遅れてしまった

といったように苦手なことや失敗にかかわるエピソードを書き出し、そこから短所を考えてみましょう。

短所は多くの場合、苦手意識やなかなかやる気が起こらないこと、いつも失敗してしまうことなどにヒントがあります。

苦手なことに目を向ければ意外とさまざまなことが思い出されてくるはずです。

慎重以外の短所にも心当たりがある、という方も多いでしょう。

なお、自己分析のわかりやすいやり方については以下をぜひ参考にしてみてください。

長所から考える

自己分析をして短所を割り出すときは、あえて長所から考えることも重要です。

長所と短所は表裏一体という性質を持つため、長所をピックアップしたうえで短所に言い換えてみましょう。

言い換えの例は次のとおりです。

・誰とでも仲良くできる→八方美人
・人の意見を尊重する→周りに流されやすい
・合理的→面倒事を避ける
・主体性がある→協調性に欠ける

このように長所を短所に変換すると、これまで見えてこなかった自分の短所がわかってきます。

短所がわからない、うまく伝えられないと困ったときは、自己分析のなかで長所から考えてみましょう。

他己分析をする

ほかには、他己分析をする方法も挙げられます。

自己分析と違って他己分析とは、友人知人、家族などの周りの人に自分自身を分析してもらうことを指します。

自分のことは自分が一番よくわかっている…と思いがちですが、周りの人だからこそわかる自分の特徴はあるものです。

特に自分自身を客観視することが苦手な方には、他己分析で短所を見つけることはおすすめです。

周りの友人や家族などに自分の性格を聞いてみて、短所や欠点、悪いところが出る瞬間などを確認してみましょう。

エージェントに相談する

短所をうまく伝えられないときは、就活エージェントに相談するのもおすすめです。

短所の言い換えをしてみたものの、プラスの印象になる伝え方がわからない…と困ることは多いものです。

就活では、ただ伝えるだけでなく、企業に自分の魅力を感じてもらうように伝える必要があります。

就活のプロである就活エージェント「ジョブコミット」では、就活中の方に対して無料でサポートを行っています。

専属のアドバイザーが効果的な伝え方について徹底的にアドバイスしてくれるため、困ったときはぜひ相談を検討してみてください。

【短所:慎重すぎる】まとめ

面接時に短所を「慎重」と答える際は、短所の面がストレートに出ないよう注意する必要があります。

短所でもあり、長所でもある「慎重」という面を良いようにアピールできるよう考えましょう。

時には言葉を言い換え、短所でもあり長所でもあるという面を押し出すなど工夫して面接に臨んでください。

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