【例文あり】短所は頑固でこだわりが強いこと!言い換え表現やポイントを解説

【例文あり】短所は頑固でこだわりが強いこと!言い換え表現やポイントを解説

面接で短所を頑固と答える際は、どういった点に注意すれば良いでしょうか。

短所を聞かれたから、頑固と答えたところ人事担当者に苦笑されたという体験談もあります。

人事担当者に良いイメージを持ってもらうためにはどうすれば良いか、ここでは必勝法を紹介します。

なぜ短所を面接で聞かれるのか、そして頑固と伝えても良いのかなど詳しく説明していきます。

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【短所は頑固なこと】頑固さを短所として伝えていい?

短所「頑固」を面接で話しても良いのか

就職活動や面接で短所を聞かれた際、「頑固さ」を挙げてよいのか悩む方も多いでしょう。

結論から言えば、頑固さを短所として伝えることは可能です。

頑固さは裏を返せば信念が強いともとれるため、伝え方次第で印象は大きく変わります。

そのまま伝えるのではなく、どのように受け止め、改善しようとしているかを加えることで、誠実さや成長意欲をアピールできます。

マイナス印象で終わらないような工夫をし、採用担当者にアピールしましょう。

【短所は頑固なこと】企業が面接で短所を聞く理由

企業が面接で短所が頑固であることを聞く理由

短所を教えてくださいなどと、企業の面接で聞かれることがあります。

ではなぜ、企業は短所を面接で聞くのでしょうか。

短所は自分のアピールできるポイントではなくマイナスな点を伝えるため、積極的に話せないという学生も多いでしょう。

そこで、なぜ短所を面接で聞くのか意図を理解しておきましょう。

そうすることで、どう伝えれば良いか対策ができます。

自分のことを客観的に見れているかを知るため

自分の短所を知っている人は少ないかもしれません。

面接対策のためにと短所を考え、こんな部分が短所だったのかと判明する学生もいるでしょう。

自分の短所を知るということは、客観的に見ることができるということです。

これまでは周りの友人や先生などに助けてもらい、物事につまずいたときに乗り越えてきたかもしれません。

しかし社会人になると、自身でなぜ仕事を失敗してしまったのか、周囲となぜ険悪なムードになってしまったのかと考えなくてはいけません。

これからは教えてくれる人はいないと考え、自分のことは自分で解決できるようになりましょう。

客観的に見ることで、短所が出てきたから注意しようなどと乗り切ることができます

会社の社風や仕事内容にマッチしているかを判断するため

誰しも短所がありますが、短所の内容によっては会社の社風や仕事内容にマッチしないことがあります。

人事担当者はこの学生はこれから自社でやっていけるか、社風や仕事内容に無理なく馴染むことができるかと見ています。

短所の内容によっては致命的で、自社には合わないと採用を見送るケースもあります。

頑固であることを面接で短所として伝える際は、その会社の社風や仕事内容にとって問題がないか事前に確認しましょう。

課題解決能力があるかどうかを確認するため

自分の短所を知るだけではなく、短所とどう向き合っていくのか考える必要があります。

うまく短所と向き合える人は、課題解決能力があるといえます。

仕事がうまくいかないときは、短所である部分が前面に出ることが多いです。

そんなときはどう解決していくのか、周囲に迷惑をかけずスムーズに仕事をこなすためにどう行動するのか求められます。

課題解決能力があると、どんな辛い壁でも頑張って乗り切ることができます。

【短所は頑固なこと】頑固な性格と相性の悪い企業とは

就職活動では、自分の性格と企業の価値観や社風が合っているかを見極めることが重要です。

特に「頑固な性格」は、物事を貫く強さがある反面、周囲との調和や柔軟な対応が苦手と見なされることもあります。

そのため、企業の文化や業務内容によっては、ミスマッチが起こりやすくなります。

ここでは、頑固な性格と相性が悪くなりやすい企業の特徴を解説します。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

ここでいう相性の悪さとは、内定が獲得できない、採用されない、ということではありません。入社後、あなたが働きにくい可能性があるということです。企業側も働きにくさを感じる可能性があるため、不採用になるポイントになる可能性もゼロではありませんが、あなたの働きやすさをより意識して企業選びを行いましょう。

協調性を重視している企業

チームでの連携や社員同士の協調を重視する企業では、頑固な性格が障害となる可能性があります。

たとえば、社内会議で多様な意見を集約しながら結論を導くような職場では、自分の意見を押し通しがちな姿勢が浮いてしまい、周囲との関係性に悪影響を与えることもあります。

特に、チームワークを第一とする企業文化においては、「一人だけ空気が読めない人」と評価されるリスクもあるため注意が必要です。

臨機応変さや柔軟性が求められる企業

クライアント対応やトラブル対応など、日々状況が変化する環境では、柔軟な対応力が重視されます。

こうした職場で頑固な性格が目立つと、「変化に対応できない」「頑なに自分のやり方を変えない」といった評価を受ける恐れがあります。

特に営業や企画職などでは、相手に合わせた対応力が重要視されるため、頑固な姿勢はマイナスに働きやすくなります。

柔軟性に自信がない場合は、改善の姿勢を示すことが大切です。

変化の大きい企業

ベンチャー企業やスタートアップのように、組織体制や事業方針が頻繁に変わる企業では、変化を前向きに受け入れる柔軟さが必要です。

頑固な性格の人は、過去の成功体験や自分の価値観に固執しやすいため、急な方向転換や上層部の意向にストレスを感じることがあります。

結果として、新しい環境に順応できず、成長の機会を逃してしまうことも。

変化に対してどのように向き合うかを自己分析しておくことが重要です。

【短所は頑固なこと】人事から見た頑固な性格のマイナスイメージ

人事から見た短所「頑固」のマイナスイメージ (2)

就職活動や面接で短所を問われた際に「頑固」と答えることに不安を感じる方は少なくありません。

実際に企業の人事担当者からは、頑固な性格に対して懸念を抱く声があるのも事実です。

理由として、チームワークを重視する組織において、柔軟な対応力や周囲との協調が求められる中で、頑固さがその妨げになる可能性があるためです。

では、具体的にどのようなマイナスイメージがあるのかを見ていきましょう。

柔軟性に欠ける

人事担当者が頑固な性格に対してまず感じる懸念は「柔軟性の欠如」です。

仕事は常に変化と対応が求められる場面が多く、自分のやり方や考え方に固執してしまうと、新しい方針や業務への適応が遅れる恐れがあります。

その結果、業務効率が低下したり、周囲との意見のすり合わせに時間がかかるなど、職場全体に影響を及ぼすことも考えられます。

こういった印象を与えてしまうことを避けるには、なぜ自分がその選択にこだわったのかを伝えるようにしましょう。

どんな話を聞いて、どんな行動をして、その結果そういった決断に至った、というストーリーをしっかりと伝えるようにしましょう。

傾聴力に欠ける

頑固な人は、自分の意見を強く持っているがゆえに、他者の話を十分に聞こうとしない傾向があると見られがちです。

そのため、人事担当者からは「傾聴力が不足している」と判断されることがあります。

コミュニケーションの場において相手の意見をしっかり受け止められない姿勢は、職場の信頼関係や情報の共有においてマイナスに働く恐れがあります。

過程の部分で相手の話をしっかりと聞いていることをアピールし、そのうえでも自身の決断にこだわった理由について具体的に伝えるようにしましょう。

傾聴力がないのではなく、理由があってこだわりを持っていることが伝わればマイナス印象にはつながりにくくなります。

協調性に欠ける

組織で働くうえで必要不可欠なのが「協調性」です。

頑固な性格は、自分の意見を曲げないという姿勢が強調されすぎると、周囲と歩調を合わせることが難しい人物として映ることがあります。

人事担当者は、チーム内での調和を重視する傾向が強いため、協調性に欠ける印象を与えることは評価に影響する可能性が高いのです。

特にチームでの成果が重視される業界や職種では注意が必要です。

【短所は頑固なこと】頑固の言い換え表現

短所を伝える際は言い換えることで、より印象に残りやすくなります

また、具体的にどのような短所なのかが伝わり、しっかりと自分を客観視できているというアピールにもなるでしょう。

以下では、「頑固」という短所の言い換え表現と、短所を好印象に変えるポイントについて解説していきます。

オリジナリティのある内容に仕上げる際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ポジティブな言い換え表現

頑固という言葉は、視点を変えればポジティブに捉えることができます。

具体的には、以下のように言い換えることができます。

ポジティブな言いかえ表現

  • こだわりが強い
  • 負けず嫌い
  • 自分の意見を持っている
  • 納得いくまで考え抜く
  • 粘り強い
  • 継続力がある
  • 意志が強い
  • 周りに流されない
  • 芯を持っている
  • 最後までやり抜く
  • 完遂力がある
  • 課題解決力がある

いくつかピックアップして解説していきます。

こだわりが強い

頑固という短所は「こだわりが強い」と言い換えることができます。

これまでに、物事にこだわりが強すぎて人の意見を柔軟に取り入れることができないという経験がある人もいるのではないでしょうか。

しかし、こだわりが強いということは、熱意が非常にあることの表れと捉えることもできます。

そのため、一度決めたら、まっすぐゴールを目指せるという好印象を与えることもできるのです。

短所として伝える際には、最後の締めとして、「他人の意見に耳を傾けることを意識し、何事も熱意をもって取り組みたい」などと、短所を克服する姿勢を見せつつまとめることで好印象を残せるでしょう。

負けず嫌い

他人の意見に耳を傾けることが苦手な人は「負けず嫌い」と言い換えることができるでしょう。

他人に負けたくないという思いから、自分の意見を最後まで貫こうとしているのではないのでしょうか。

しかし、負けず嫌いという短所も「成長意欲が高い」などのポジティブな印象に変えることができます。

特に、互いを高めあうという社風や、自己成長を重視する企業に響く可能性が高いと言えます。

短所として伝える際には、最後の締めとして、「自分の意見に固執せず、他人の意見に耳を傾けることを意識し、自らを高めていきたい」などとまとめると、好印象を残せるでしょう。

自分の意見をもっている

頑固な人は自分の意見をしっかり持っている人が多く、他人に左右されることが少ないでしょう。

強い意志や信念を持ち、業務に取り組む姿勢はとても評価されることでしょう。

特に、集団で自分の意見を主張できる人は、議論に刺激を与え、活発化させることができるでしょう。

このように、頑固という強みは「強い信念を持ち行動できる」というポジティブな印象を与えることも可能です。

「自分の意見をもっている」を短所にする場合、「自分の意見に固執してしまう」「協調性に欠ける」「我が強い」などと言い換えられるでしょう。

最後の締めとして、「自分の意見を押し付けてしまわないよう意識し、周囲と協力しながら業務やプロジェクトを進めていきたい」とまとめると、好印象を与えられることでしょう。

納得いくまで考え抜く

頑固な人はこだわりが強い傾向があり、自分が納得できるまで考え抜き、物事に取り組むことができるというポジティブな一面を持っています。

社会人として難しい問題や課題に直面しても、途中で投げ出さず考え抜く姿勢は非常に重要で高く評価されます。

しかし、考えすぎて時間をかけすぎてしまったり、やめどころがわからずズルズル引きずってしまうという欠点が目立ちます。

「納得いくまで考え抜く」を短所にする場合は、「こだわりが強い」「優柔不断」「完璧主義」などと言い換えることができるでしょう。

そして、短所の締めを「締め切りや期限を決め、周りに意見を求めるなどし、効率と質の両方を重視して仕事に取り組みたい」などとまとめると好印象を与えられるでしょう。

ネガティブな言い換え表現

頑固さはネガティブな印象を与えることがあります

ネガティブな言いかえ表現

  • 協調性がない
  • 融通が利かない
  • 柔軟性がない
  • 傾聴力がない

自分の考えに固執し過ぎてしまい周囲の意見を取り入れにくいことから、グループ活動が苦手で協調性がないと言えます。

また、一度正しいと感じたことを柔軟に変更する対応ができないなど、状況変化への対応力が不足していて融通が効かないとも言えます。

ただし、頑固を言い換える際は、致命的な言葉はせずに改善のフォローができることを選ぶようにしましょう

協調性がない

頑固な人は芯があって強いという強みがあります。

その一方で、こだわりが強く自分の意見に固執してしまい、他人の意見を受け入れられないことがあります。

そのため、共同作業がうまく行きづらい一面も持っています。

また、総合的に判断して、自分が合理性を欠いていると感じても変更できない人もいます。

このように、頑固という資質は、「協調性がない」という印象を与えてしまいます。

就職後はひとりで業務を進めることがほぼ無く、チームとの関わりや他部署との連携やサポートがあります。

そのため、協調性はとても大切な能力です。

融通が利かない

頑固な人は、一度決定したことを曲げるのが苦手な傾向があります。

そのため、突然新しいルールが導入されたり、斬新な意見が出てきて採用されてしまうとうまく立ち回れないこともあるでしょう。

最善の方法と一度決めたことを最後までやり遂げたい気持ちが強く、状況に合わせた変更は中途半端になってしまうと感じてしまう人もいます。

このように、頑固には「融通が効かない」という印象を持たれることがあります。

ベンチャー企業のような柔軟かつ迅速な判断が必要な企業では、融通を効かせた対応が求められる場合も多いです。

【短所は頑固なこと】短所である「頑固」を面接で魅力的に伝えるポイント

短所を頑固と答える際は、どう伝えれば良いでしょうか。

1つの方法にこだわる、人の話を聞かないという面があります。

面接で人事担当者に魅力的に映るよう伝えるために、さまざまな工夫ができます。

ここでは4つのポイントを紹介するので参考にしてください。

「頑固」を面接で魅力的に伝えるポイント
  • 頑固という意味を改めて考える
  • あなたの短所が頑固という理由を明らかにする
  • 改善の姿勢を見せる
  • 結論から話す

頑固という意味を改めて考える

頑固な人は頭が固いとイメージしますが、悪いイメージだけでしょうか。

頑固とはどういう意味か改めて考えてみましょう。

他人の意見に耳を貸さないというマイナス面がありますが、自分の意見をしっかり持っているとプラス面に言い換えることもできます。

他人に流されず、自分のことを信じてまっすぐ進んでいける人です。

周囲が間違った方向に進もうとしていたら、ここはこうしようと自分の意見をしっかり出して、正しい方向性に導くことができる人ともいえるでしょう。

このように、頑固という短所のポジティブな面を考えることで、魅力的にアピールするポイントが見えてくるでしょう。

あなたの短所が頑固という理由を明らかにする

短所が頑固であると伝える際は、なぜ頑固だと感じたのか理由を明らかにしましょう。

自身でそう感じる場面があったから、友人や家族に指摘されたからとさまざまなキッカケがあります。

そのキッカケをエピソードとして交え、理由を説明すると説得力が出ます

理由を明らかにすることで、どういった場面で頑固な部分が出やすいのか知ることができます。

今後、頑固である面が出たときはどうするのか対策もあわせて練りましょう。

改善の姿勢を見せる

最後に企業に短所を伝える際のポイントを解説します。

先ほども述べたように、企業が短所を聞く理由は、「学生が自分の短所にどのように向き合い、どのように改善しようとしているか確認したいから」です。

そのため、短所を短所のままにせず、克服しようとしている姿勢を見せることが重要となります。

ですので、短所を伝える際は必ず改善方法について触れるようにしましょう。

上記で挙げた短所の締め方の例を参考に、あなたらしさをアピールできるような短所に仕上げてくださいね。

結論から話す

人事担当者に、短所は頑固であるという旨を伝える際は結論から話しましょう

「私の短所は自分の意見を曲げないことです。」と冒頭に持ってくることで、全体的にすっきりとした印象になります。

面接は時間も限られていますし、人事担当者はたくさんの学生を相手にします。

より良い印象を持ってもらい魅力的なアピールができるよう、伝わりやすさにも注目しましょう。

【短所は頑固なこと】面接で頑固さを伝える際の注意点

面接で「頑固な性格」を短所として伝える際には、単に欠点を述べるのではなく、どのように受け止め、改善や成長につなげているかを伝えることが重要です。

ここまでに解説した頑固さの欠点の側面を補足するのはもちろんですが、それ以外にも注意すべきポイントがいくつかあります。

以下のポイントを意識することで、印象を大きく左右することができます。

隠そうとしない

注意

短所を隠そうとすると、自己認識が甘いと捉えられる恐れがあります。

率直に自分の短所として認め、その上でどのように向き合っているかを話すことで、誠実さや自己分析力を示すことができます。

特に面接官は自己理解の深さを重視する傾向にあるため、正直に伝えることが信頼感につながります。

短所をフォローするのではなく、持っている短所に対してどういった行動で対策しているのか、にフォーカスしましょう。

開き直らない

注意

「自分は頑固だから仕方ない」といった開き直った発言は、成長意欲がないと受け取られかねません。

大切なのは、頑固である自分を認めつつも、改善の努力や実際に工夫している点を伝えることです。

たとえば、「周囲の意見を積極的に取り入れるよう心がけている」といった具体例を添えると効果的です。

自分はそういう性格だから仕方ない、と開き直るのではなく、改善に対する行動などを示して成長意欲を示しましょう。

第三者を否定しない

注意

自分の意見を通したのは他者の意見が劣っていたからだ、などのような言い方は絶対にNGです。

自分の頑固さを説明する際に、過去のトラブルや他人との意見の対立を例に挙げることがありますが、その際に第三者を否定的に語るのは避けましょう。

あくまでも相手の立場に立って考えたうえで、自身のどのような価値観で決断に至ったのかを伝えましょう。

他者の立場や意見を尊重する姿勢を見せることで、コミュニケーション能力や対人関係の良好さをアピールすることができます。

【短所は頑固なこと】頑固を伝える際のオススメ文章構成

企業に頑固さの短所を改善して仕事に貢献することを明確に伝えるためには、それに適した文章の構成を守ることが重要です。

単に、頑固なところが短所と伝えるだけでは、ネガティブさだけが強調されてしまいます。

そのため、短所と向き合い改善している姿勢を見せることが大切です。

企業からの質問の短所には的確に回答し、改善して仕事に貢献していくことをアピールしましょう。

伝え方の最強の構成は以下を参考にしてください。

結論:私の短所は頑固なところです

ESなど就活の文章やビジネス文章は、初めに結論から伝えるのが基本です

その際、単純に「短所は頑固です」と伝えるのではなく、言い換え表現を用いて読み手が具体的に理解できるようにします。

例えば、「こだわりが強く頑固なところ」や「頑固で融通が効かない面がある」などです。

このように結論を理解して読み進められることで文脈を理解しやすくなり、結論を探す必要がなくなります。

その結果、内容に集中できるため、改善したことや企業に貢献したいことなどのアピールポイントが読み手に伝わりやすくなります。

理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです

結論を明確に述べた後は、なぜ頑固なところを短所と考えているかを伝えます。

頑固であることに気が付くきっかけとなった裏付けとなる経験を明確にし理由を述べます。

自身が物事をどのように受け取るのか考え方や人柄が現れる部分で、どんな価値観を持っているかを示す重要な部分です。

読み手に結論に対する理解と共感を与える内容にすることが大切です。

そのためには具体的に伝えることが重要です。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

理由で述べた経験の説得力を高めるためにエピソードを用いて、リアリティを持たせ伝えます。

エピソードはできる限り具体的な内容を伝えることで、状況がイメージしやすくなります。

あなたが頑固であるが故に起こしてしまった問題や、頑固が短所として成果に影響をしてしまったエピソードを選びます。

その際、大きなトラブルや散々たる結果である必要はないです。

もっと素直な考え方ができていればスムーズにことが運べたというような小さな反省で問題ありません。

ただ、頑固を短所として取り上げる就活生は多いため、どのような頑固さが影響したのかと、エピソードを掘り下げて伝えることでオリジナリティを出して差別化をしましょう。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

エピソードの中で、頑固さが招いてしまった問題を具体的に伝えます。

企業は単に就活生のエピソードを聞き共感したい訳ではなく、どのような課題に直面して問題があると感じたのかを知りたいのです。

例えば、「頑固すぎてチームワークを欠いて迷惑をかけてしまった」とか「新しいルールにすぐに対応できなかったことで課題提出に遅れが生じた。」などです。

これにより自分が短所が引き起こす問題を認識できていることが伝わります。

行動:今の現状が〇〇のため、私は〇〇しなければいけないと考えました

問題に直面した際に、あなたがどのように対処したのかを伝えます。

短所がもたらした問題をきちんと認識したら、ただ放置するのではなく行動を起こして問題解決しなくてはいけません。

例えば、「チームメイトの意見を聞く必要を感じた」とか「アドバイスや助言を受ける必要性を感じた」などです。

ここでは、ガクチカのように具体的な成果を詳しく話す必要がなく、簡単にどのような行動を起こしたのかを述べるだけで大丈夫です。

改善:そのため、今〇〇を行い、短所の改善を行っております

面接官が知りたいのは、あなたが自分の短所にどう向き合っているのかです。

そのため、ただ短所を認めるだけではなく、改善しようとする具体的な努力と姿勢を伝えることが重要です。

例えば「定期的なミーティングの機会を設けた」とか「仲間に助言を求めるよう意識した」などです。

頑固さを克服するために取り組んだ行動から生じたポジティブな変化や、それによって得られた具体的な成果を明確に話すようにしましょう。

例えば、「チーム内の交流が活性化した」とか「様々な意見に触れ視野が広がった」などです。

これにより、現状に甘んじず短所を正して自己成長をしたいという真剣な姿勢と意欲が伝わります。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

最後に結論で文章を締め括るようにします。

ESの結論は、志望企業の事業に貢献したいということです。

ただ単に「入社後に貢献したい」と述べても、ほとんど評価されないです。

頑固という短所を改善する取り組みを通じて学んだことを、どのように生かして会社に貢献していくのかを伝えます。

その際、企業研究で分かる範囲で、部署やプロジェクトを具体的にして貢献したい内容を伝えると志望度の高さをアピールできます

【短所は頑固なこと】短所が頑固の例文

短所を頑固と答える際の例文を記載します。

3つの例文をすべて参考にしても良いですし、自身のエピソードにも近い例文があれば、自分自身に置き換えて考えてみても良いでしょう。

面接当日ですが頑固と伝えるのではなく、別の言い方に変える、先に結論から話すなど工夫しましょう。

例文1:頑固

私は自分の考えに強い信念を持ち、時に周囲と意見が対立しても自分の主張を曲げないことがあります。

この頑固さが原因で、チームメンバーとの意見のすり合わせに時間がかかったこともありました。

しかし最近では、相手の意見をまず受け入れてから、自分の考えを整理して伝えるよう心がけています。

その結果、意見交換がより円滑に進むようになりました。

この例文は、頑固さをそのまま短所として正直に伝えつつ、改善に向けた努力を示している点がポイントです。

「受け入れる姿勢」を取り入れていることが、成長意欲を裏付けており、前向きな印象を与える表現になっています。

例文2:こだわりが強い

私の短所はこだわりが強いことです。

こだわりが強すぎて、効率が悪くなることがあります。

学生時代アルバイトをしていたときに、自分のやり方にこだわりすぎてなかなか仕事をこなせませんでした。

私にはこのやり方があっていると考えていましたが、他のアルバイトのやり方も見てみようと視野を広げた結果、もっと良い方法があることを見つけました。

それからは他人のアドバイスも聞くようにして、どんどん良いところを吸収しています。

結果、徐々にですが効率が上がるようになり当初よりもたくさん仕事をこなせるようになりました。

こだわりによって効率が悪くなっていることを自覚し、認め、新たなやり方に挑戦した点が評価できるポイントです。

状況を見て柔軟に対応することができる人材であることが期待できる内容になっています。

例文3:負けず嫌い

私の短所は負けず嫌いなところです。

他人にはどうしても負けたくないと考え、自身のやり方をつらぬく面があります。

大学のゼミでグループを組んだときに、同じグループのメンバーのアドバイスに耳を傾けず、結果他のグループに負けてしまいました。

自身の考えだけでは他人に負けてしまう、アドバイスに耳を傾けて柔軟に対応しなくてはいけないと気がつきました。

それから自分の考えの良いところ、他人の考えの良いところをあわせて進めるようにしたところ、他のグループに勝つことができました。

自分が気づきを得た過去経験のエピソードで説得力を持たせている点が魅力的です。

結果までのプロセスをより詳細に記載することでよりイメージが湧きやすくなるので、文字数や面接時間に余裕があればそこも含めるようにしましょう。

例文4:自分の考えを曲げない

私の短所は自分の考えを曲げないところです。

こだわりが強く、1人突っ走ってしまうことがあります。

大学のゼミでグループを組んだときに、同じグループのメンバーの意見を聞かずに、1人で先へ先へと進めてしまいました。

結果、私は孤立してしまいました。

それから仲間を大切にしようと気持ちを切り替え、メンバーの意見に耳を傾けるようにしたところ、グループの仲が良くなり教授にも褒められました。

おかげさまで親友といえる友人もでき、充実した学生生活を送っています。

自分の意見を強く持つことも大切ですが、他人の意見にも耳を傾けながら仲良くやっていきたいです。

実体験からの学びで、過去の自分の持っていた性格の部分を短所として挙げている例文です。

結果として「友人もでき、充実した学校生活」と書いていますが、結果の部分が主観的な部分は気になります。

実際に書く際には、周囲に対してどのような影響を与えられたかにもっとフューチャーすると良いでしょう。

例文5:最後までやり遂げる

一度始めたことは途中で投げ出さず、最後までやり遂げる性格です。

ただ、時には効率を優先した方が良い場面でも、自分のやり方に固執してしまうことがありました。

最近ではチームの成果を優先するため、柔軟な対応を意識するようにしています。

完遂力は維持しつつも、周囲と協力して目標を達成する姿勢を大切にしています。

この例文では、頑固さの裏にある「責任感の強さ」や「粘り強さ」を強調し、短所を長所に転換しています。

改善のために柔軟性を意識している点が、チームでの協調性や自己成長を印象づける内容となっています。

例文6:課題解決力

課題に直面した際には、徹底的に原因を追求し、納得のいくまで解決策を考える性格です。

その姿勢が「頑固」と受け取られることもありましたが、最近では周囲の知見を取り入れながら、多角的に物事を見ることを意識しています。

自分の意見に固執せず、よりよい答えを見つけるための柔軟な考え方を身につけつつあります。

この例文では、頑固さを「探求心」や「粘り強い思考」としてポジティブに描写しています。

そのうえで、他者の意見を取り入れる努力を述べており、協調性と成長意欲の両面が伝わる構成となっています。

【短所は頑固なこと】頑固さが活かせる職種・業界の具体例

一見ネガティブに捉えられがちな「頑固さ」も、職種や業界によっては大きな強みに変わります。

こだわりを持って仕事に打ち込む姿勢や、一度決めたことをやり抜く粘り強さは、特定の業界で高く評価される資質です。

ここでは、頑固さを活かしやすい職種・業界を具体的に紹介します。

製造業

製造業では、品質や工程に対して強いこだわりを持ち、決まった手順を厳格に守る姿勢が求められることがあります。

頑固な性格の人は、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることができ、製品の安定した品質を維持するのに貢献します。

特に熟練を要する分野では、マニュアル通りに正確に実行できることが評価されやすくなります。

研究・開発職

研究や開発の現場では、地道なデータ収集や試行錯誤を何度も繰り返す必要があります。

頑固さは、簡単に妥協せずに課題に向き合い続ける粘り強さとして評価されることが多いです。

ときには周囲と衝突することがあっても、自らの理論や成果を信じて粘り抜ける人材は、イノベーションの原動力にもなります。

建築・設計分野

建築や設計では、デザインや安全基準に対して妥協のない姿勢が求められる場面が多くあります。

細部へのこだわりを持ち続ける頑固な性格は、独自の美学や信念を持ったクリエイターとして評価されることも。

理想の形を追求し続ける姿勢が、唯一無二の成果につながる場合もあります。

デザイン分野

グラフィックやプロダクトなどのデザイン分野では、個性や独自性を追求する力が重要です。

頑固さは「芯がある」「信念を持っている」としてポジティブに捉えられやすく、コンセプトを貫き通す姿勢が作品の説得力につながります。

意見を押し通すだけでなく、客観性と組み合わせることで高い評価を得られることもあります。

コンサル・経営企画

コンサルタントや経営企画職は、複雑な課題を整理し、合理的な解決策を導き出す力が求められます。

頑固な人が持つ「一度決めたら最後までやり抜く」姿勢は、長期的なプロジェクト推進において強みになります。

また、周囲の意見に流されすぎず、冷静に自分の立場を主張できるのも利点です。

伝統産業

伝統工芸や老舗企業など、長年の文化や手法を受け継いでいる分野では、変わらない価値観や職人気質が重んじられます。

頑固な性格は、「守るべきものを大切にする」姿勢として好意的に受け取られやすく、職人としての信頼を得る要因にもなります。

時間をかけて一つの技術を極めることが評価される世界です。

まとめ

面接で短所を頑固と答えるときの方法について紹介しました。

頑固ですとそのまま伝えるのではなく、言い換えるなど工夫して伝えると良い印象を持ってもらいやすいです。

就活においては、企業の求める人物像を意識して文章を作成するようにしましょう。

自身の短所である頑固とどう付き合っていくのか、どんなときに特に注意しなくてはいけないのか理解し、社会人となってから活躍してください。

例文も参考にして、面接でどう伝えれば良いか対策を立てましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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