せっかちな性格を短所として、面接で伝えようしている方も多いでしょう。
短所を聞かれたときは、マイナスな印象ではなくむしろプラスの印象を与えられるように、伝え方を工夫する必要があります。
そこで今回は、せっかちなところを短所として伝えるときのポイントを紹介していきます。
例文やおすすめの構成にも触れていくので、面接対策にぜひ活かしてください。
- 企業が短所を聞く理由
- せっかちな人のイメージ
- せっかちを短所として伝えるときの注意点
- せっかちな性格を短所として伝えるときの例文と構成
- 短所をせっかちと答えて良いのか迷っている人
- せっかちを短所として伝えるときに例文や構成を参考にしたい人
- せっかちを短所としてうまく伝えられない人
- せっかちな人がどんなイメージを持たれるのか知りたい人
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ESや面接で短所が聞かれる理由
最近企業の面接で、短所を聞かれるシーンが増えてきました。
長所と短所を併せて教えてくださいと言われる場合もあれば、短所だけ聞かれることもあります。
長所を強みにして企業やその仕事内容に貢献したい、自身をアピールしたいと考えている学生もいるでしょう。
しかし短所を聞かれると、どうアピールすれば良いかわからなくなります。
マイナス面に取られないだろうか、答えたことで採用を見送られるのではないかと心配になるでしょう。
ではなぜ、企業は短所を面接で聞くのか考えてみましょう。
- 自分のことを客観的に見れているかを知るため
- 会社の社風や仕事内容にマッチしているかを判断するため
- 課題解決能力があるかどうかを確認するため
自分のことを客観的に見れているかを知るため
自分のことを客観的に見れているか確認するため、あえて短所を聞くケースがあります。
第三者の目から見て、自身はどういう面があるのか考える時間を設けましょう。
自分で考えても良いですし、うまく考えられない場合は家族や仲の良い友人に短所を聞いても良いです。
短所は誰しもあるものなので、短所があると恥ずかしい想いをする必要はありません。
大事なのは、自分の短所を知っていることです。
会社の社風や仕事内容にマッチしているかを判断するため
短所を聞くことで、会社の社風や仕事内容にマッチしている人材か判断することができます。
せっかちが短所であれば、スピードを求められる仕事だと重宝されるでしょう。
品質よりもスピードを求められる場であれば、せっかちな方が仕事をこなせます。
短所を聞いて、その短所であれば逆にメリットになる、マイナス面にならないと判断されれば採用されやすいです。
逆に品質を求められる、時間をかけて仕事をしたいと考えている企業であれば、せっかちな方は向いていないでしょう。
他の社員と意見が衝突するなど、社内トラブルが起こることが考えられるため、採用を見送られる傾向があります。
課題解決能力があるかどうかを確認するため
自身の短所を答えさせることで、課題解決能力があるかどうか確認できます。
短所を知ってどう行動するかは一人ひとり異なりますが、就活生であれば仕事で支障がないようにどうするべきか考えるでしょう。
せっかちである面が出たときはどうすれば良いか、また出ないように注意したいと行動して課題解決を試みます。
誰しも短所はありますが、短所と立ち向かって自身の成長にできる方は素晴らしい人です。
自身の成長のため、自身を客観的に見て課題解決能力を上げましょう。
せっかちである面が、今後仕事をするうえでどう影響するか理解することが大切です。
短所をせっかちと答えたときの企業側の印象
人事から見た短所が、せっかちの方はどう映るでしょうか。
せっかちですと伝えたら、人事担当者がどうイメージするのか考えることが面接の対策になります。
ストレートにせっかちですと伝えると、良い印象を持ってもらえないでしょう。
悪い印象に捉えられないよう、ストレートに伝えるとどういう風に捉えられるか、どんな人物だと思われるか知り面接に備えてください。
- 作業が雑になる
- 人のペースに合わせるのが苦手
作業が雑になる
せっかちだと、早く進めようと焦ってしまい作業が雑になることがあります。
期限までギリギリだから早くしよう、まだこんなに作業が残っているから早くしなくてはいけないと焦りの気持ちが出て、作業自体雑になり品質が落ちます。
スピード重視で品質がさほど重要視されない仕事であれば良いですが、品質が落ちることでお客様や他の社員が満足せず、最悪仕事のやり直しになることもあります。
またミスも目立ってしまい、結果皆に迷惑をかけます。
せっかちな部分が出たら、作業が雑になるかもしれないと注意しましょう。
焦りの気持ちを感じたら、あえて作業をゆっくり行いミスを少なくし、品質を上げるのもコツです。
人のペースに合わせるのが苦手
せっかちなあまり、自身だけ突っ走ってしまうことがあります。
グループを組んで仕事をしていたとしても、他のメンバーのスピードが遅いとイライラしてしまい、自身で先に先にと進む傾向が見受けられます。
人のペースに合わせることが苦手で、やがて孤立するケースもあります。
「あなたは仕事のスピードが早いから、私たちは追いつけない、私たちとは出来が違う」などと、いじめに遭う可能性もあるので注意しましょう。
定期的に周囲を見て、自身だけ突っ走ってしまっていないか、焦りの気持ちが強く出ていないか確認してください。
人のペースに合わせられていないと感じたら、少し席を立って休憩するなど、頭の入れ替えをして仕事に再度取り組むのもコツです。
ESや面接の短所でせっかちと回答するときに考えるべきこと
せっかちな性格を短所として回答を作成する前に、以下の2点を確認しましょう。
短所はネガティブな内容だからこそ、自分なりに魅力的に伝える必要があります。
そのためせっかちを短所として伝えることで自分の人柄が伝わるか、誤解を生じさせる内容でないかきちんと確認しましょう。
- 企業の求める人材と大幅にズレていないか
- エピソードが具体的か
- 改善への取り組みを含んでいるかどうか
- なぜ短所にせっかちを選んだのか
- ポジティブな表現で締めているか
- 自己PRや長所と一貫性はあるか
企業の求める人材と大幅にズレていないか
短所がせっかちであることで選考に落ちることは稀なことですが、その伝え方次第で不利に働くこともあります。
例えば、ミスが許容されにくい業界や顧客の時間的余裕を売りにしている企業、グループ内の協調性を重視している企業です。
このような企業ではせっかちな人はミスマッチの恐れがあります。
中でも、営業やサービス業など顧客と直接関わる職種の面接では注意しましょう。
企業の求める人材と明らかに異なっている場合は選考に落ちる可能性もあるため、直接的にせっかちを表現するのを避けるなど配慮が必要です。
せっかちさが現れたエピソードでも、効率よく多くのことを成し遂げとうとする姿勢など長所とも言える内容を選ぶようにしましょう。>
エピソードが具体的か
面接で短所を答える際には、短所を実感したエピソードや、その短所をどのようにカバーしているのかについても伝える必要があります。
しかし、このエピソードが抽象的すぎると、面接官は「自己分析ができていない」と判断するでしょう。
面接で一番避けたいのは、面接官に「なんの話をしているんだろう」と思われてしまうことです。
短所を伝えるのは「マイナスにとらえられたらどうしよう」など、心配になる点も多いと思います。
そういった気持ちから曖昧に話してしまわないよう、事前に自分の中で何度も確認しておくと良いです。
大切なのは、その短所をどのように受け止めてカバーしているのかです。
短所を実感したエピソードはより具体的に、そしてそこから何を学び、どのように対処しているのかしっかりと伝えましょう。
改善への取り組みを含んでいるかどうか
これまでにも述べているとおり、短所を伝える際にはただ悪いと思っていることだけを伝えるのではなく、その対処法も伝える必要があります。
「私の短所はせっかちな点で、以前このような経験があり反省しまし。」というエピソードだけでは、そこから何も成長していないと判断されてしまいます。
また「失敗をそのままにする向上心のない人材」だと思われてしまう可能性もあるでしょう。
せっかちという短所にどのように向き合い、改善に取り組んでいるのかを必ず伝えてください。
また、その改善の結果、どのような変化があったのかまで伝えると、説得力が増すでしょう。
人の短所はなかなかなくすことはできません。
しかし、それをカバーしたり、改善したりすることは可能です。
その取り組みは、面接だけでなく今後の社会人生活にも必要になることなので、ぜひ実践してみてください。
なぜ短所にせっかちを選んだのか
面接官に短所の深掘りを受けた際の対策のため、なぜ他にもあるであろう短所の中からせっかちであることを伝えた根拠を明確にしておく必要があります。
面接官は短所の直接的な影響以外にも、なぜそれを短所だと考えているのかとその短所にどのように向き合っているのかを知りたいと思っています。
短所と長所は捉え方により変わる紙一重の差であることが多く、主観的な判断と言えます。
つまり、同じエピソードでも長所とするか短所とするかは人により変わります。
そのため、なぜ短所と考えたかにその人の価値観や判断の軸が現れやすいです。
そして、短所の改善や周囲への影響をどのように抑える努力をしているのかに、人柄や人間性が現れます。
ポジティブな表現で締めているか
面接官に短所を伝えるだけでは、ネガティブな印象のみ与えて面接が終わってしまいます。
そのため、短所を受け止めて前向きに改善している姿勢を示すことが重要です。
さらに、せっかちの言い換え表現を用いることで、ネガティブな印象を軽減できます。
ただし、面接官は短所を質問しているので、始めに短所を述べて質問の意図を満たす必要があります。
その後、言い換えてポジティブな表現で締めくくると良い印象が残せるでしょう。
自己PRや長所と一貫性はあるか
短所を伝えるには、他の回答と関連性を持たせることが大切です。
一つ一つの質問に対する回答が他の回答と矛盾するようでは、自身の人柄を上手にアピールすることはできません。
自分が一貫して伝えるべき人柄の軸を定め、それに沿って回答を派生させていきましょう。
回答を一貫させることで、企業にあなたの人柄が印象付けることができます。
さらに、エピソードやアピールの信憑性も向上しますから、ぜひ回答に一貫性を持たせることを意識しましょう。
ESや面接の短所でせっかちと答えるときのポイント
短所であるせっかちを、面接で魅力的に伝えるにはどうすれば良いでしょうか。
ストレートに伝えると、せっかちな人とは仕事がやりづらいと採用を見送られることもあります。
人事担当者に良い印象を持ってもらえるように、短所である面を前面に押し出さないように注意しながら伝えるとベストです。
ここでは4つのポイントを紹介しますので、それぞれポイントを押さえて面接時に役立ててください。
- せっかちという意味を改めて考える
- せっかちを言い換えて話す
- あなたの短所がせっかちという理由を明らかにする
- 結論から話す
せっかちという意味を改めて考える
せっかちであるということは、どういう意味か改めて考えてみましょう。
「作業が雑になる」「人とスピードを合わせるのが苦手」「イライラしやすい」といったマイナス面があります。
そして「期限に余裕を持って間に合わせられる」「スピードが早く仕事を次々こなせる」「グループ内で率先して進めていける」といったプラス面もあります。
せっかちであるとどのように動く傾向があるのか、仕事をしていくうえでどのような影響が出るのか、また貢献できるのか考えてみましょう。
せっかちであることを理解することで、短所として捉えやすくなりますし、人事担当者に短所として答える際に適切な説明ができます。
せっかちを言い換えて話す
せっかちとそのまま伝えると、マイナス面ばかり見られる可能性があります。
そこで、言葉を言い換えて話してみましょう。
せっかちとそのまま伝えると、マイナス面ばかり見られる可能性があります。
そこで、言葉を言い換えて話してみましょう。
なぜなら、短所と長所は表裏一体であり、視点を変えて捉え方が異なると長所とも言えるからです。
せっかちとは落ち着きがなく先へ先へと急ぐことで、常に何かに取り組み一歩先へ進もうとする姿勢とも言えます。
この何かに積極的に取り組む姿勢は、周囲に対し良い影響を与える場合もあります。
また、時間や判断、行動など何に対してせっかちなのかを深掘りすると、適切な言い換えが見つけやすくなるでしょう。
あなたの短所がせっかちという理由を明らかにする
せっかちであることを短所として伝える場合、なぜあなたがせっかちさを短所として捉えているかを伝えられるようにする必要があります。
今までの経験でせっかちさがマイナスになってしまったことを伝えることが重要です。
せっかちであるがゆえに、やってしまった失敗経験を伝えることで、採用担当者に「この人は失敗から学べる人だ」という印象を与えられます。
先述した「作業が雑になる」を具体例にあげてみます。
作業が雑になってしまい何度も作業をやり直すはめになり、結果的に普通に作業を進めた方が短時間で仕事が終わったといったように、失敗した経験を話します。
失敗から何かを学んで次に活かせる人は成長できる人ですし、そういった人はどんな企業からも求められます。
結論から話す
「私の短所はせっかちです」と、結論から話しましょう。
先にエピソードを話すことや仕事上で注意することなどを話すのではなく、短所はせっかちですと先に伝えたほうがわかりやすいです。
面接では制限時間も決まっているので、短い時間で分かりやすく伝えられるよう工夫しましょう。
短所をせっかちと答えるときの言い換え表現4選
短所は言い換えると長所にもなり得るものなので、面接時にはできるだけネガティブにならないような言い方をするのが効果的です。
では、短所で「せっかち」と答える時には、どのような言い換え表現をすればポジティブなイメージを与えることができるのか考えてみましょう。
おすすめの表現に「即断即決」「臨機応変」「行動力」という言葉が挙げられます。
せっかちとどうつながるのか一つひとつ解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- 決断力がある
- 臨機応変
- 行動力
- 時間を有効に使える
1.決断力がある
1つ目は「決断力がある」です。
社会人として働いていく中で慎重に物事を考えなければならない場面はありますが、それと同じくらい即断即決が求められるときもあります。
すぐに決断を下すことは意外と多くの人が苦手としていることですので、決断力のある人は貴重な存在です。
裏を返すと「あぁでもない、こうでもない」と悩むことにイライラするのです。
悩んでる時間が勿体ないので「あぁやってダメなら、こうやれば良いじゃない」というスタンスでどんどん決断していけます。
せっかちな人が決断力があるもう1つの理由は、この後に説明しますが「行動力」があるからです。
たとえ決断が間違っていたとしても、ミスを取り戻すための迅速な行動ができるので、どんどん決断して物事を進めていく力があります。
2.臨機応変
せっかちな人は何をするにもてきぱきしていてスピードが速いので、何かが起きた時にすぐ対処できる、つまり、臨機応変に対応できる力があります。
仕事では、当日のスケジュールが急に変更になったり、予期せぬ事態が起こったりすることもあるはずです。
特に新人の頃はそのたびに立ち止まってしまい、どうすれば良いのか判断できずに時間を無駄にしてしまうことも多いでしょう。
「教えてもらったことはきちんとできても、それ以外のことはできない」という人も少なくありません。
そのため、そういったシーンで臨機応変に対応できる人というのは、非常に高く評価されます。
マニュアル通りだけではなく、その場に応じた判断をして行動に移せる力があるということをしっかりとアピールすると良いでしょう。
3.行動力
せっかちな性格を「行動力がある」というように言い換えることもできます。
仕事をしているうえで新しく何かが決まっても、それをすぐ行動に移すことができない人も少なくありません。
まず、「誰がやるのか」「どうやってやるのか」などを細かく考えようとしてしまい、実際に行動に移すまで時間がかかってしまうのです。
毎回そうやっていると、仕事のスピードは上がりません。
しかし、せっかちな性格の人は何でもスピーディーにやろうとするため、物事が決まったらすぐに行動に移します。
待っている時間がもったいないので次から次へと進めようとするのです。
期限まで余裕があったとしてもすぐに取り掛かろうとするため、「仕事が速い」「行動力がある」というように評価されます。
4.時間を有効に使える
4つ目は「時間を有効に使える」です。
先述した通り、せっかちな人は決断力があるため、その分迷ったり落ち込んだりする時間が少ないのです。
優柔不断な人に比べて使える時間が多くあります。
決断力のある人と優柔不断な人で大きく違うのは「考え方」です。
例えば選択肢が2つある時、優柔不断な人はどちらが正解か悩みます。
せっかちで決断力のある人は、どちらでも良いのでさっさと行動します。
同じ時間を使うにしても、悩むより行動する方が結果を出せることを理解しているのです。
短所をせっかちと答えるときのNGな言い換え表現3選
「せっかち」は他の言葉で言い換えられます。
言い換え表現を知ることで、違う視点での短所は見つかりますが、特徴を把握することで自己理解にもつながります。
どのように短所を補ったり改善していくのかも学べますので、詳しく見ていきましょう。
- 我慢が苦手
- 結果を性急に求めてしまう
- 雑になってしまう
1.我慢が苦手
1つ目が「我慢が苦手」です。
せっかちな人は自分よりもペースがゆっくりな人を待つことが苦手な傾向があります。
自分は何でもスピーディーにこなせてしまうため、周囲の人にもスピード感を求めてしまいます。
自分が当然のようにできてしまうがために「なぜできないの?」という発言をして、ときに相手を困惑・不快にさせてしまいます。
露骨に態度に出しすぎてしまうとコミュニケーションに支障をきたします。
仕事を進めるうえでも周囲と協力しあうことが不可欠です。
周りのメンバーとうまく付き合っていくためには、人それぞれのペースを予め理解しておきましょう。
この人だったらこの業務にどのくらいの時間がかかるか等、先読みしておくと仕事の見通しが立てやすくなります。
待っている間、別のタスクを並行して進めると時間の有効活用にもなります。
2.結果を性急に求めてしまう
2つ目は「結果を性急に求めてしまう」です。
せっかちな人はタイムパフォーマンスを重視するあまり、必要以上に結果を早く求めてしまうこともあります。
そのため自分を責めてしまったり仲間を追い詰めてしまうこともあるのです。
詰問をしてしまうと周りのメンバーのパフォーマンスが下がり、チーム全体の士気も落ちてしまいます。
焦っても何も良いことはありませんし、本来出せるはずの結果も出せなくなります。
早く結果が出せる案件もあればそうでないものもありますし、人によって結果の出し方が異なるのも仕方ありません。
チームで仕事をするのであれば、業務の進め方は必ず共有しておきましょう。
せっかちな人は効率的に仕事を進めている可能性が高いので、その方法をチームで共有すると他の人も結果が出やすくなります。
3.雑になってしまう
3つ目が「雑になってしまう」です。
せっかちな人は常に急ぎがちのため、何か作業をするときは早く終わらせることを重視してしまって作業の質が悪くなってしまうこともあります。
急いでしまってるがために見直しをしなかったり、そもそもミスに気づかないこともしばしば。
ミスをしてやり直していては、せっかちな人の本来の目的であるスピーディーな仕事の処理ができず、二度手間になり本末転倒です。
どんな仕事にも欠かせない工程がありますが、せっかちな人はそれを面倒に感じて省いてしまいがちです。
仕事の処理は、過不足なく正確にすることが本来の目的であり、スピーディーであれば良いわけではありません。
どうすればミスなく効率的に業務を完遂できるか事前に考えておきましょう。
せっかちな人に向いている職種・業種
せっかちであることは短所であると捉えられがちですが、長所として応用できることもあります。
その行動力や決断力を高く評価する業種や業界も多く存在するのです。
このような会社では、せっかちであることを短所として伝えても、そこまで悪い印象を与える可能性は低いため、ぜひ短所を聞かれた際には、せっかちであることを答えたいところです。
チームをまとめる仕事
チームをまとめるリーダーシップを発揮する役割は、せっかちな人に非常に向いています。
せっかちな人は「物事を早く進めたい」という強い意欲を持っており、これが結果的に優れた決断力や行動力を生み出すことにつながります。
プロジェクトマネージャーやチームリーダーとして迅速な判断を求められる場面が多い仕事では、チームの方向性を早期に示し、目標達成に向けて効率的に業務を推進する力を発揮できます。
せっかちな人は余計なプロセスを避け、迅速に行動に移す傾向があります。
これがプロジェクトの遅れを防ぎ、企画通りの進行を保つために役立つことも多いのです。
また、チームメンバーが迷っている時にリーダーとして迅速に判断を下して、適切な指示を出すことで、チーム全体の士気やモチベーションを保つこともできます。
このような役割においては、せっかちな性格が迅速な対応力や効率的な業務推進という形でポジティブに活かされます。
臨機応変に対応する仕事
せっかちな人は臨機応変に対応する能力が高く、常に新しい挑戦に対して前向きに取り組む姿勢を持っています。
このような特徴はIT業界やスタートアップ企業で特に活かされます。
IT企業は技術革新のスピードが非常に早く、次々と新しい技術やツールが登場するため、常に学習と適用が求められます。
せっかちな人は新しい技術や知識を素早く吸収し、即座に実践に移すことができるため、非常に活躍しやすい環境であると言えるでしょう。
また、せっかちな性格は変化やトラブルに対して柔軟に対応できる力を持っていることにもつながるため、予期せぬ問題にも迅速に対応できるのです。
スタートアップ企業はまだ組織が確立されておらず、業務の進行や目標の達成にはスピード感が求められます。
意思決定が早く、即行動に移すことが重要視されるため、せっかちな人の行動力や決断力が組織の成長に大きく貢献できることでしょう。
せっかちな人に向いていない職種・業種
続いて、せっかちな人に向いていない職種や業種についても紹介します。
以下の3つの職種や業種は、せっかちな人が取り組むにあたってはイライラする可能性が高く、仕事に取り組むにあたってストレスを感じるかもしれません。
一つひとつ確認し、向いていないと感じた場合は就活の選択肢から外すことを推奨します。
対応に時間がかかる仕事
対応に時間がかかる仕事は、基本的にせっかちな人には向いていません。
顧客対応やクレーム処理、カスタマーサポートなどでは、顧客に対して丁寧な説明や配慮が求められます。
せっかちな人は早く問題を解決しようと焦り、迅速に結論を出したいという欲求が強いため、顧客に対して冷たい印象を与えたり、十分に話を聞かないまま対応してしまったりする恐れもあります。
特にクレーム対応では、顧客の不満に対して共感を示し、丁寧に対応することが非常に重要です。
せっかちな性格だと、このようなプロセスを飛ばしてしまう可能性もあります。
長い時間をかけて顧客のニーズを引き出す必要がある仕事では、せっかちな人はフラストレーションを感じやすいです。
時間をかけて問題を解決する過程に耐えられない場合、結果として顧客との信頼関係が損なわれる可能性もありますし、何より、働くにあたってストレスが溜まるため、あまり向いていないと言えます。
細かい作業を繰り返す仕事
細かい作業を繰り返す仕事も、せっかちな人には向いていません。
事務職やデータ入力、書類作成といった業務では正確さが重視されます。
これらの職種は、同じような作業を何度も繰り返すことが多いため、せっかちな人にとっては非常に単調に感じられ、集中力が欠けてしまう可能性があります。
時間がかかる上に、結果がすぐ見えない作業に対して、せっかちな人は飽きてしまったり、仕事に対するモチベーションを維持するのが難しかったりします。
さらに、細かな作業ではミスが許されないことが多く、特に数字やデータの扱いにおいては1つのミスが大きな問題を引き起こす可能性があります。
せっかちな人は早く作業を終わらせようとするあまり、細部の確認をおろそかにしてしまいがちであるため、ミスが発生し、業務効率が低下する恐れもあります。
設計や計画を立てる仕事
設計や計画を緻密に進める仕事も、せっかちな人には向いていません。
例えば、建築設計やシステムエンジニアのように、詳細な計算や慎重な検討が必要な職種では、時間をかけて一つひとつの要素を確認する必要があります。
せっかちな人はすぐに結果を求める傾向があるため、計画段階の長期的なプロセスに耐えられず、焦りを感じ、ストレスを抱えてしまいます。
また、設計や計画においてはミスが許されないケースが多く、慎重な作業が要求されるため、せっかちな性格の人には大きなストレスとなるでしょう。
設計の仕事では一度決めた計画を何度も修正する必要が生じることもあります。
このような繊細な修正作業を何度も繰り返すことに対して、せっかちな人は苛立ちを覚え、集中力を失ってしまうことも考えられます。
ESや面接で短所をせっかちと答えるときの構成
せっかちという性格を短所として面接で伝える際には、効果的な伝え方をするためにも、基本の構成を意識する必要があります。
文章構成がすっきりしていれば、伝えたい内容もわかりやすく面接官にも好印象を持ってもらえます。
まず、構成の流れを簡単に整理すると、次のようになります。
1.結論
2.理由
3.エピソード
4.課題
5.行動
6.改善
7.結論
このような流れを意識するとわかりやすい伝え方ができるため、おすすめです。
では、流れを一つひとつ整理しつつ解説していきます。
結論:私の短所はせっかちなところです
せっかちな性格を短所として伝えたいときは、まずは結論から話していきましょう。
面接では、制限時間の中で言いたいことを端的にわかりやすく伝える必要があるため、要点を最初に持ってくることが大切です。
結論から話せば、面接官はあなたが何を言おうとしているのか、すぐに理解ができます。
そのため次に話すことに多少もたついたとしても、せっかちなところが短所という結論はしっかりと把握できるでしょう。
理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
結論を先に述べたら、次はそう思う理由や根拠を伝えていきます。
この場合は、せっかちなところを短所に選んだ理由を伝えることが大切です。
人の短所はさまざまあるため、その中でもなぜせっかちなところを選んだのか、明確な理由を伝える必要があります。
せっかちを短所に選んだ理由を明らかにすれば、面接官はより、あなたの人物像をイメージしやすくなるでしょう。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
結論から始まって次に理由と来たあとは、続いて具体的なエピソードを話しましょう。
エピソードは、つまりは先に話した理由や根拠の掘り下げ部分になります。
具体的なエピソードを伝えることで、伝えたい内容に深みや説得力がうまれるのがポイントです。
- 課題を大学で誰よりも早く提出しようと頑張ったらかえってミスが多くなり、再提出するよう言われてしまった
- 学園祭準備のとき、同じチームだったクラスメイトの作業を急かしたことで喧嘩になった
といったように具体的なエピソードが望ましいでしょう。
ただし、エピソードを話すときはダラダラと内容を羅列しないように注意してください。
基本的に要点を絞って、わかりやすく伝えることが重要となります。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
エピソードについて述べたときは、その中で具体的にどのような問題に直面したのか伝える必要があります。
せっかちな性格が原因となってどのような問題・トラブルが起きたのか、順序だてて説明しましょう。
面接官は、あなたの人となりには初めて触れますし、エピソードも初めて聞くことになります。
初対面の人でもわかりやすいことを意識して、丁寧に説明することが大切です。
ただし丁寧に説明するにしても、要点のわからないダラダラとした説明にならないよう注意しましょう。
行動:今の現状が〇〇のため、私は〇〇しなければいけないと考えました
面接官は短所を聞くことで、学生に問題解決能力があるのか評価しています。
そのためエピソードから問題について話したあとは、必ずそのあとの行動について触れる必要があります。
短所を伝えるときはただ自分の短所を伝えるのではなく、短所をどのようなかたちで改善しようとしたのか、問題解決の姿勢を示しましょう。
物事を改善しようとするスキルや、短所から目を背けずに向き合っている誠実さを、面接官にしっかりとアピールすることが大切です。
改善:そのため、今〇〇を行い、短所の改善を行っております
続いて、上記で伝えた改善策を実際に行動に移して実践していることを、明確に伝えましょう。
もちろんこのフェーズでも、説得力が増すためより具体的な伝え方を心がけることは忘れないようにしましょう。
- 課題を早めに提出することだけでなく、ミスをなくせるように、終わったあとの確認を念入りに行うようになった
- 焦っていても喧嘩になることはよくないと考え、態度や言葉選びに気を付けた伝え方をするようにした
このような伝え方をすると、改善に向けて着実に努力していることがわかり、好印象につながります。
また、せっかちな部分をポジティブにとらえたうえで、良い部分は活かそうとしていることを伝えるのも効果的です。
向上心や視野の広さなどを評価してもらえる可能性があります。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
面接で物事を伝えるときは、最初に伝えた結論にプラスするようなかたちで、これまでの流れを踏まえた結論を伝えることが大事です。
短所から生じた問題や失敗から何を学び、改善に向けて何をしているのか伝えたうえで、今後について結論を述べましょう。
失敗から得た学びや自分の改善に対する姿勢を、企業でどのように活かせるのかアピールすることが効果的といえます。
このように、結論から始めて内容を掘り下げ、最終的に伝えたいことをあらためてアピールすると、すっきりとした伝え方になります。
改善に対することにも触れているため、短所もプラスの印象に伝わりやすいでしょう。
ESや面接の短所でせっかちと答えるときの例文5選
ここまで、せっかちであることを伝える要所ごとのポイントをご説明しました。
それでは、実際に面接でどのように答えたら良いのでしょうか。
面接でせっかちであることを短所だと伝える際の具体的な答え方についてご紹介します。
いくつかの場面に分けて例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
面接で大事なのは、正直に伝えながらも、前向きな内容にすることです。
自分自身に当てはめて、あなたならではの説明ができるように考えてみましょう。
【例文】サークルのエピソードを使った例文
サークルの例文
私の短所は、せっかちであることです。 大学では、これまで未経験だったバスケットボールのサークルに入会しました。
周囲のメンバーには経験者が多くいたため、同じ技術を早く得たいと考え、練習に励んでいました。
ただ、なかなか上達せずに焦ってしまい、無茶なトレーニングが怪我につながってしまったことがあります。
その結果、目標としていた大会への参加が叶いませんでした。
このことから、せっかちであることが焦りを生み、裏目に出てしまうと学びました。
また、無茶なトレーニングや練習は、自分だけでなくほかのメンバーの怪我につながる可能性もあります。
バスケットボールはチームスポーツなのだから、自分のことだけを考えトレーニングに取り組むのではなく、仲間と協力して技術を身につけることが大切です。
それからは、チームプレーを重視しながらサークル活動に取り組んでいます。
【例文】アルバイトのエピソードを使った例文
アルバイトの例文
私の短所は、せっかちであることです。
私が学生時代に熱心に取り組んだことの1つに、居酒屋でのアルバイトがあります。
週末の夜間はとても混みあうため、その居酒屋で働いている人数だと、どうしてもお客様を待たせてしまうことがありました。
その際に、私は「完璧に仕事をこなさなければ」と焦ってしまい、結果として抱えていたタスクそれぞれが中途半端になってしまった経験があります。
この経験から、忙しいときにこそ慌てず、優先順位を考えて行動しなければいけないと実感しました。
また「一緒に働いているメンバーと声をかけ合い、お互いに助け合えばお客様を待たせることなくタスクがこなせるのでは」と感じています。
それ以降は、積極的にスタッフ同士でコミュニケーションを取っています。
せっかちな人は目先の目標に意識を向けるあまり、他のことがおろそかになってしまう可能性があります。
忙しい時期には、優先順位を考えて行動したり、自分の状態についてメタ認知したりすることが解決策として挙げられます。
このように、自分のことを客観的に見ることができており、改善しようという姿勢が感じられる場合、短所について述べても悪い印象を与えることはないでしょう。
【例文】学業のエピソードを使った例文
学業の例文
私の短所は、せっかちであることです。
大学の授業の中で、特に十分な調査が必要なレポートを提出する機会がありました。提出期限がテスト期間に近かったため、テスト勉強の時間を確保したいという思いから、焦って調べが十分でないままにレポートを提出してしまったことがあります。
提出期限を気にして、肝心の中身がおろそかになってしまっては本末転倒だとわかっていたものの、焦る気持ちから冷静な判断ができていませんでした。
それ以来、テスト勉強で焦ることがないよう、日頃から復習などに余念がないようにしています。
その結果、テスト期間とレポート提出期日がかぶっても、問題なく取り組めるようになりました。
このように、何事も事前に準備を怠らずに、短所であるせっかちなところをカバーできるよう意識しています。
例文のように、せっかちな人は行動力がある反面、細かなところへの気配りが苦手な傾向があります。
したがって、焦る気持ちは分かりますが、チェック表を作るなど余裕を持って取り組む改善策に取り組む必要があります。
自分がどのようにせっかちであることを改善するために取り組んでいるかを説明しましょう。
【例文】ゼミのエピソードを使った例文
ゼミの例文
私の短所は、せっかちであることです。 参加しているゼミで、グループで研究に取り組む機会がありました。
それまでは、ほかの人と協力して研究に取り組むことがあまりなかったため、私が想定しているペースより遅れていることに1人で焦ってしまいました。
グループのメンバーに何度も催促し、結果として全員を焦らせてしまったと思っています。
1人で行うのではなく、ほかの人と協力して行う研究なのだから、全員に合ったペースで、より良い研究結果を追求することが大切だったと反省しました。
それ以来、グループで何かに取り組む際、まずはコミュニケーションを取り、お互いに意見しやすい環境を作るように努力しています。
また、自分の意見を前面に出すのではなく、周りの人と話し合い、一番良い方法を探すようになりました。
せっかちな人は他の人よりも物事を早く進めたいという気持ちが強い傾向があるため、その気持ちが周りに伝わると、周囲全体を焦らせてしまうことがあります。
1人ではなく、複数のメンバーで取り組むことを意識し、全員に適したペースで進めることを意識することが改善策として挙げられます。
【例文】部活動のエピソードを使った例文
部活の例文
私の短所はせっかちなところです。
なぜかというと、結果を早く求めすぎてしまうことがよくあります。
高校時代初心者としてダンス部に入部しました。
入部した当初は、3ヶ月ほど練習すれば周りと同じくらいできるようになるはずと考えていましたが、なかなか上達せず焦ってしまいました。
私は考えを改め、友人にアドバイスをもらえないか頼んでみました。
友人のアドバイスもあって基礎固めはもちろん、発展的なステップもできるようになりました。
また、焦って基礎を飛ばそうとすると変なクセがつき、かえって上達に時間がかかるということも知りました。
この経験から性急に結果を求めることなく、自分がやらないといけないことを手を抜かず着実にこなしていくことが大事だと考えるようになりました。
ESや面接の短所でせっかちと答えるときの注意点
いくつかの具体例を交えながら、面接でせっかちであることの伝え方をご説明しました。
あなたの短所を聞いた面接官は、それが仕事においてどのような影響をおよぼすのか考えています。
それでは、面接で短所がせっかちな点であることを伝える際の注意点についても説明しましょう。
「一緒に働きたい」と思ってもらえるように伝えることがポイントです。
ときには、せっかちであることを伝えないほうが良い場合もあります。 ぜひ、実際の面接をイメージしながら考えてみてください。
人に迷惑をかけたエピソードはNG
せっかちが短所として作用してしまった経験を洗い出す際には、注意が必要です。
例えば、グループワークで自分が焦ってしまい、グループの発表がうまくいかなかった、などというエピソードを話してしまうと、協調性のない印象を与えてしまいます。
他の短所に発展してしまうようなエピソードよりはきちんとせっかちにフォーカスを当てたエピソードをアピールするようにしてください。
人に迷惑をかけるエピソードは絶対に避けましょう。
企業では、組織の一員として働くことになります。
個人ごとに仕事が違っても、一員としての意識を要するのです。
そのため、人に迷惑をかける印象がついてしまうことは不利になります。
業務に支障が出ないかどうか
「せっかちなところが短所である」と聞いた面接官が最初に考えるのは、業務に支障が出ないかどうかでしょう。
数ある職種の中では、せっかちであることが業務の妨げになってしまう場合もあります。
たとえば、人命を預かる職業などでは常に冷静な判断が求められるため、マイナスにとらえられてしまうことが多いでしょう。
そのほかにも、別の短所を伝えたほうがプラスに働く職種はいくつかあります。
面接に臨む前に、事前に企業調査をしっかりと行い、どのような人材が求められているのかを把握する必要があります。
また、企業はどのような人材だとミスマッチになると考えているのか、予想することも大切かもしれません。
ときには、せっかちであることを伝えないほうが良い場合もあると理解しておきましょう。
ESや面接の短所がうまく答えられないときの対処法
人によっては、せっかちを短所としてうまく伝えられないこともあるでしょう。
言い方をいろいろと考えてみたものの、好印象になる伝え方にはならない気がする…
と困ったときは、以下の対処を検討してみましょう。
- 自己分析
- 他己分析
- 就活エージェントの活用
いずれも短所を整理するうえでは重要な対処法です。
では、それぞれの対処法について詳細を解説していきます。
自己分析をする
短所がわからないときや短所がうまく伝えられないときは、自己理解が足りていないのかもしれません。
そのため短所をうまく伝えられないときは、自己分析を実践しましょう。
自己分析は自分の価値観や考え方、性格、好き嫌いなどを整理し、最終的には職業適性などにつなげる就活における重要なプロセスです。
自己分析をすれば、自分の短所も明確になります。
なお、短所を割り出すには次のやり方が効果的です。
- 苦手なことから考える
- 長所から考える
では、それぞれの重要なポイントを解説していきます。
苦手なことから考える
自己分析をするときは、短所≠欠点であることをぜひ理解しておきましょう。
そのため苦手なことからまずピックアップすれば、短所の発見につながる可能性はあります。
苦手なことやなかなかよい結果につながらないこと、失敗が多いことなどをまず整理してみましょう。
- 決断に急ぎすぎるせいで慎重さに欠ける
- 多角的に物事を見るのが苦手で、決めつけがち
などのことを具体的に書き出すのが効果的です
エピソードを思い出せば、欠点や苦手意識から短所も自然と見えてくるでしょう。
また、自己分析のやり方に困ったときは、以下を参考にやり方を押さえておきましょう。
長所から考える
あえて長所から考えて、短所を発見するのもありです。
長所と短所は表裏一体のため、考え方によっては、長所は短所になり得るものです。
そのためまずは、自分の長所を書き出してみましょう。
言い換えの例
- フットワークが軽い→考えるよりも先に行動してしまう
- チャレンジ精神がある→リスクヘッジしない
- リーダーシップがある→仕切りたがり
- さまざまな意見を参考にする→優柔不断
このように見ると、長所と思われやすい点も、意外に短所に置き換えられるものです。
短所を洗い出すときは、このように別角度から考えることも重要といえます。
なお、短所一覧から考える方法もあるため、短所一覧を見たい方は以下を参考にしてみてください。
他己分析をする
短所を考えるうえで、自分一人のみで向き合うのは意外と難しいものです。
そのため自己分析がうまくできないときは、あえて他己分析をするのもおすすめです。
他己分析では、自分ではなく他人の意見を聞くことで、自分を分析していく流れになります。
親や友人などの親しい間柄の人に意見を聞き、自分の短所を考えてみましょう。
短所と思われるポイントや短所が現れるシチュエーションを聞けば、短所やそれにまつわるエピソードを考えるうえで役立ちます。
就活エージェントを利用する
短所の伝え方に困ったときは、就活エージェントを利用するのも効果的です。
就活エージェントは、一人ひとりにES作成や面接対策の徹底サポートを行うサービスになります。
エージェントは就活のプロのため、的確な短所の伝え方がわからないときも、もちろんアドバイスが受けられます。
ジョブコミットは、一人ひとりの学生に専属アドバイザーが付く就活エージェントです。
何度でも、面接対策が無料で受けられるため、伝え方に不安があるときは、積極的に相談してみましょう。
ESや面接の短所でせっかちさをアピールしよう!
面接で短所をせっかちと答える際は、なぜせっかちだと思ったのかエピソードを交えて話をするとわかりやすいです。
ストレートに伝えるのではなく、状況に合わせて言い方を変える、また仕事上デメリットにならないよう注意するという姿勢を見せることがコツです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート