せっかちな性格を短所として、面接で伝えようしている方も多いでしょう。
短所を聞かれたときは、マイナスな印象ではなくむしろプラスの印象を与えられるように、伝え方を工夫する必要があります。
そこで今回は、せっかちなところを短所として伝えるときのポイントを紹介していきます。
例文やおすすめの構成にも触れていくので、面接対策にぜひ活かしてください。
- 短所をせっかちと答えて良いのか迷っている人
- せっかちを短所として伝えるときに例文や構成を参考にしたい人
- せっかちを短所としてうまく伝えられない人
- せっかちな人がどんなイメージを持たれるのか知りたい人
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【短所はせっかちなこと】「せっかち」は短所?
就活において、性格の一面を短所として伝えることは避けたいと感じる人も多いです。
その中でも「せっかち」という特徴は、一見すると落ち着きがなく焦って行動する印象を与えるため、短所に分類されやすいです。
しかし同時に、時間を大切にする意識や行動の速さにもつながる要素であり、工夫次第で長所として評価される可能性もあります。
短所である「せっかち」をどう伝えるかによって、面接官の受け止め方は大きく変わります。
本記事では、せっかちな性格の弱点と強みに触れながら、就活での効果的な伝え方を解説します。
【短所はせっかちなこと】なぜESや面接で短所を聞かれるのか
面接やESで短所を聞かれるのは単なる揚げ足取りではありません。
企業は学生が自分の弱みをどう認識し、それにどう向き合っているかを知るために質問を投げかけます。
せっかちな性格であっても、その特徴を分析し成長につなげられているかどうかを確認されるのです。
短所を通して、学生の人間性や思考の深さ、改善に向けた姿勢を見抜こうとしている点を理解することが重要です。
以下では、その具体的な意図を掘り下げます。
自己分析ができているか見るため
短所を質問される背景には、学生が自分自身を客観視できているかを確認する狙いがあります。
せっかちな性格を短所と考えられるのは自然なことですが、そこからどのように自分を見つめ直しているかが問われています。
例えば「焦って結論を急いでしまう」と自覚しているなら、その後どのような改善行動をとっているかを具体的に示すことが大切です。
自己分析ができている人は、短所をただの欠点ではなく成長の材料に変えられると評価されます。
自社にマッチした人材か判断するため
短所を伝えることは、企業にとって自社に合う人物かを見極める材料となります。
例えば、せっかちな性格はスピード感を重視する業界ではプラスに作用する一方で、慎重さが求められる仕事ではマイナスと捉えられることがあります。
企業は学生の短所が業務にどう影響するのか、また長所として活かせる環境があるのかを考えています。
自己理解と企業理解を掛け合わせて短所を語ることが、説得力ある自己PRにつながります。
課題解決能力を見るため
短所をただ認めるだけでは、成長意欲があるとは判断されません。
面接官は、その弱点をどのように克服しようと努力しているかに注目します。
せっかちさを自覚している人が「事前にスケジュールを見直す」「人の意見を最後まで聞く」など具体的に行動していれば、改善意識の高さが伝わります。
短所をどう受け止め、どのように行動で解決しようとしているかが評価の分かれ目です。
短所の向き合いかたを知るため
短所を聞くことで、学生の誠実さや柔軟性を見極めることもできます。
せっかちな性格を正直に認め、その上で改善に努めている人は信頼性が高いと感じられます。
一方で、短所を隠そうとしたり言い訳に走ったりする姿勢はマイナス評価につながりかねません。
自分の弱みと向き合う姿勢こそが、面接官に「一緒に成長していける人材だ」と思わせる要素になります。
【短所はせっかちなこと】せっかちな性格の長所短所
せっかちな性格にはマイナスの側面だけでなく、プラスに働く側面も存在します。
自分の性格を多角的に理解し、短所を補いながら長所を伸ばしていく姿勢が大切です。
以下では、せっかちな性格に見られる代表的な長所と短所を対比して解説します。
面倒見がいい / おせっかい
せっかちな人は周囲の状況に敏感で、困っている人を見るとすぐに行動に移す傾向があります。
この姿勢は面倒見がよいと評価されやすく、職場ではチームの支えとなる力になります。
ただし相手の状況を考えずに先回りして手を出しすぎると、おせっかいに映ってしまうことがあります。
相手の立場を尊重しながらサポートできるかが大きな分かれ目です。
仕事が早い / そそっかしい
せっかちな性格は物事に素早く取り組む行動力につながり、結果として仕事のスピードを上げることができます。
効率を意識して早く行動する姿勢は、多くの企業で評価される要素です。
一方で、確認不足やミスが増えると「そそっかしい」という印象を持たれ、信頼性を損なう恐れもあります。
スピードと正確性を両立する工夫が必要です。
積極的な姿勢 / 独りよがり
せっかちな人は待つよりも自ら動くことを好み、積極性を示す場面が多いです。
主体的に行動することはリーダーシップやチャレンジ精神につながり、面接でも好意的に受け止められます。
しかし自分だけの判断で突き進むと、周囲の意見を無視して独りよがりな印象を与える危険性があります。
協調性を意識した積極性が評価されるポイントです。
思い切りがある / 計画性がない
せっかちな人は決断が早く、迷わず行動に移せる思い切りの良さがあります。
これはビジネスシーンでスピードを求められるときに役立つ強みです。
ただし慎重に計画を練る前に動いてしまうと、準備不足で失敗するリスクも大きくなります。
短所を補うためには、行動前に計画を立てる習慣を持つことが効果的です。
【短所はせっかちなこと】短所をせっかちと答えるときの言い換え表現5選
短所は言い換えると長所にもなり得るものなので、面接時にはできるだけネガティブにならないような言い方をするのが効果的です。
では、短所で「せっかち」と答える時には、どのような言い換え表現をすればポジティブなイメージを与えることができるのか考えてみましょう。
おすすめの表現に「即断即決」「臨機応変」「行動力」という言葉が挙げられます。
せっかちとどうつながるのか一つひとつ解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- 決断力がある
- 臨機応変
- 行動力
- 時間を有効に使える
- 効率的に行動できる
1.決断力がある
1つ目は「決断力がある」です。
社会人として働いていく中で慎重に物事を考えなければならない場面はありますが、それと同じくらい即断即決が求められるときもあります。
すぐに決断を下すことは意外と多くの人が苦手としていることですので、決断力のある人は貴重な存在です。
裏を返すと「あぁでもない、こうでもない」と悩むことにイライラするのです。
悩んでる時間が勿体ないので「あぁやってダメなら、こうやれば良いじゃない」というスタンスでどんどん決断していけます。
せっかちな人が決断力があるもう1つの理由は、この後に説明しますが「行動力」があるからです。
たとえ決断が間違っていたとしても、ミスを取り戻すための迅速な行動ができるので、どんどん決断して物事を進めていく力があります。
2.臨機応変
せっかちな人は何をするにもてきぱきしていてスピードが速いので、何かが起きた時にすぐ対処できる、つまり、臨機応変に対応できる力があります。
仕事では、当日のスケジュールが急に変更になったり、予期せぬ事態が起こったりすることもあるはずです。
特に新人の頃はそのたびに立ち止まってしまい、どうすれば良いのか判断できずに時間を無駄にしてしまうことも多いでしょう。
「教えてもらったことはきちんとできても、それ以外のことはできない」という人も少なくありません。
そのため、そういったシーンで臨機応変に対応できる人というのは、非常に高く評価されます。
マニュアル通りだけではなく、その場に応じた判断をして行動に移せる力があるということをしっかりとアピールすると良いでしょう。
3.行動力
せっかちな性格を「行動力がある」というように言い換えることもできます。
仕事をしているうえで新しく何かが決まっても、それをすぐ行動に移すことができない人も少なくありません。
まず、「誰がやるのか」「どうやってやるのか」などを細かく考えようとしてしまい、実際に行動に移すまで時間がかかってしまうのです。
毎回そうやっていると、仕事のスピードは上がりません。
しかし、せっかちな性格の人は何でもスピーディーにやろうとするため、物事が決まったらすぐに行動に移します。
待っている時間がもったいないので次から次へと進めようとするのです。
期限まで余裕があったとしてもすぐに取り掛かろうとするため、「仕事が速い」「行動力がある」というように評価されます。
4.時間を有効に使える
4つ目は「時間を有効に使える」です。
先述した通り、せっかちな人は決断力があるため、その分迷ったり落ち込んだりする時間が少ないのです。
優柔不断な人に比べて使える時間が多くあります。
決断力のある人と優柔不断な人で大きく違うのは「考え方」です。
例えば選択肢が2つある時、優柔不断な人はどちらが正解か悩みます。
せっかちで決断力のある人は、どちらでも良いのでさっさと行動します。
同じ時間を使うにしても、悩むより行動する方が結果を出せることを理解しているのです。
5.効率的に行動できる
「効率的に行動できる」という言い換えもおすすめです。
せっかちな人の多くは「物事をスピーディに進めたい」という意識が強く、時間やリソースを無駄にしたくないと思っていることでしょう。
この考え方を「効率的に行動できる」と言い換えれば、効率を重視しながら的確に物事を進める姿勢・能力をアピールできます。
「期限を設けて、その中で最善の結果を出すために効率を意識して行動している」などといった表現にすれば、工夫しながら仕事ができることもアピール可能です。
【短所はせっかちなこと】短所を伝える際の文章構成
短所を効果的に伝えるには、話し方の構成を意識することが大切です。
端的に短所を述べ、具体例や改善策を加えることで、説得力を高められます。
以下では具体的な構成方法を解説します。
短所を端的に伝える
まず最初に、自分の短所を一言で簡潔に述べることが重要です。
「私はせっかちな性格です」と明確に伝えることで、聞き手に分かりやすくなります。
長々とした前置きは避け、端的に短所を示すことがポイントです。
短所を正直に述べることで、誠実さを伝えることができます。
具体的なエピソードを伝える
短所を説明するときは、自分の経験を交えて話すと説得力が高まります。
例えば「課題の発表準備で急ぎすぎて資料に不備が出た」というように、具体的な失敗談を取り入れると効果的です。
エピソードを交えることで、ただの自己評価に留まらず、現実的な根拠を示せます。
エピソードは短所の改善につなげられる内容を選ぶことが重要です。
短所の改善策を伝える
短所をそのまま終わらせてしまうと、印象がマイナスで終わってしまいます。
そのため、どのような行動で改善を目指しているかを語ることが必要です。
例えば「行動前に一度深呼吸する」「人の意見を最後まで聞く」といった工夫を挙げると好印象です。
改善策を語ることで、成長意欲を伝えられます。
仕事ではどう対応するか伝える
最後に、今後社会人としてどう短所に向き合っていくかを示しましょう。
「業務では確認時間を必ず設ける」「優先順位を整理する」といった姿勢を伝えることで、安心感を与えられます。
面接官に「この人は弱みを理解し、仕事で活かせる」と思わせることが大切です。
【短所はせっかちなこと】ESや面接の短所でせっかちと答えるときのポイント
短所であるせっかちを、面接で魅力的に伝えるにはどうすれば良いでしょうか。
ストレートに伝えると、せっかちな人とは仕事がやりづらいと採用を見送られることもあります。
人事担当者に良い印象を持ってもらえるように、短所である面を前面に押し出さないように注意しながら伝えるとベストです。
ここでは4つのポイントを紹介しますので、それぞれポイントを押さえて面接時に役立ててください。
- せっかちを言い換えて話す
- あなたの短所がせっかちという理由を明らかにする
- 結論から話す
企業の求める人物像とかけ離れていないか考える
短所を語るときに最も意識すべきは、その内容が企業の求める人物像と一致しているかです。
例えば、正確性を重視する職種において「せっかち」はネガティブに映る可能性があります。
一方で、スピード感を求める環境ではポジティブに捉えられるでしょう。
企業研究を徹底し、自分の短所がどのように影響するかを把握しておくことが大切です。
せっかちという意味を改めて考える
せっかちであるということは、どういう意味か改めて考えてみましょう。
「作業が雑になる」「人とスピードを合わせるのが苦手」「イライラしやすい」といったマイナス面があります。
そして「期限に余裕を持って間に合わせられる」「スピードが早く仕事を次々こなせる」「グループ内で率先して進めていける」といったプラス面もあります。
せっかちであるとどのように動く傾向があるのか、仕事をしていくうえでどのような影響が出るのか、また貢献できるのか考えてみましょう。
せっかちであることを理解することで、短所として捉えやすくなりますし、人事担当者に短所として答える際に適切な説明ができます。
せっかちを言い換えて話す
せっかちとそのまま伝えると、マイナス面ばかり見られる可能性があります。
そこで、言葉を言い換えて話してみましょう。
せっかちとそのまま伝えると、マイナス面ばかり見られる可能性があります。
そこで、言葉を言い換えて話してみましょう。
なぜなら、短所と長所は表裏一体であり、視点を変えて捉え方が異なると長所とも言えるからです。
せっかちとは落ち着きがなく先へ先へと急ぐことで、常に何かに取り組み一歩先へ進もうとする姿勢とも言えます。
この何かに積極的に取り組む姿勢は、周囲に対し良い影響を与える場合もあります。
また、時間や判断、行動など何に対してせっかちなのかを深掘りすると、適切な言い換えが見つけやすくなるでしょう。
あなたの短所がせっかちという理由を明らかにする
せっかちであることを短所として伝える場合、なぜあなたがせっかちさを短所として捉えているかを伝えられるようにする必要があります。
今までの経験でせっかちさがマイナスになってしまったことを伝えることが重要です。
せっかちであるがゆえに、やってしまった失敗経験を伝えることで、採用担当者に「この人は失敗から学べる人だ」という印象を与えられます。
先述した「作業が雑になる」を具体例にあげてみます。
作業が雑になってしまい何度も作業をやり直すはめになり、結果的に普通に作業を進めた方が短時間で仕事が終わったといったように、失敗した経験を話します。
失敗から何かを学んで次に活かせる人は成長できる人ですし、そういった人はどんな企業からも求められます。
結論から話す
「私の短所はせっかちです」と、結論から話しましょう。
先にエピソードを話すことや仕事上で注意することなどを話すのではなく、短所はせっかちですと先に伝えたほうがわかりやすいです。
面接では制限時間も決まっているので、短い時間で分かりやすく伝えられるよう工夫しましょう。
【短所はせっかちなこと】ESや面接の短所でせっかちと答えるときの例文5選
ここまで、せっかちであることを伝える要所ごとのポイントをご説明しました。
それでは、実際に面接でどのように答えたら良いのでしょうか。
面接でせっかちであることを短所だと伝える際の具体的な答え方についてご紹介します。
いくつかの場面に分けて例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
面接で大事なのは、正直に伝えながらも、前向きな内容にすることです。
自分自身に当てはめて、あなたならではの説明ができるように考えてみましょう。
【例文1】サークルのエピソードを使った例文
サークルの例文
私の短所は、せっかちであることです。 大学では、これまで未経験だったバスケットボールのサークルに入会しました。
周囲のメンバーには経験者が多くいたため、同じ技術を早く得たいと考え、練習に励んでいました。
ただ、なかなか上達せずに焦ってしまい、無茶なトレーニングが怪我につながってしまったことがあります。
その結果、目標としていた大会への参加が叶いませんでした。
このことから、せっかちであることが焦りを生み、裏目に出てしまうと学びました。
また、無茶なトレーニングや練習は、自分だけでなくほかのメンバーの怪我につながる可能性もあります。
バスケットボールはチームスポーツなのだから、自分のことだけを考えトレーニングに取り組むのではなく、仲間と協力して技術を身につけることが大切です。
それからは、チームプレーを重視しながらサークル活動に取り組んでいます。
この例文では、せっかちな性格が焦りを生み、無茶なトレーニングによる怪我につながった失敗を描いています。
個人の上達だけでなく、チームスポーツにおける協調性の重要性を学び、仲間と協力しながら技術を身につけるという改善策を示しています。
短所を深く反省し、行動を改める姿勢が伝わります。
せっかちな人は目先の目標に意識を向けるあまり、他のことがおろそかになってしまう可能性があります。
忙しい時期には、優先順位を考えて行動したり、自分の状態についてメタ認知したりすることが解決策として挙げられます。
このように、自分のことを客観的に見ることができており、改善しようという姿勢が感じられる場合、短所について述べても悪い印象を与えることはないでしょう。
【例文2】アルバイトのエピソードを使った例文
アルバイトの例文
私の短所は、せっかちであることです。
私が学生時代に熱心に取り組んだことの1つに、居酒屋でのアルバイトがあります。
週末の夜間はとても混みあうため、その居酒屋で働いている人数だと、どうしてもお客様を待たせてしまうことがありました。
その際に、私は「完璧に仕事をこなさなければ」と焦ってしまい、結果として抱えていたタスクそれぞれが中途半端になってしまった経験があります。
この経験から、忙しいときにこそ慌てず、優先順位を考えて行動しなければいけないと実感しました。
また「一緒に働いているメンバーと声をかけ合い、お互いに助け合えばお客様を待たせることなくタスクがこなせるのでは」と感じています。
それ以降は、積極的にスタッフ同士でコミュニケーションを取っています。
居酒屋アルバイトでの経験を通して、せっかちな性格が忙しい状況でのタスクの中途半端な処理につながったことを示しています。
ここから、優先順位を考えて行動することと、スタッフ間の積極的なコミュニケーションによる助け合いが解決策であることを強調。
自身のメタ認知と改善への意欲が表れています。
【例文3】学業のエピソードを使った例文
学業の例文
私の短所は、せっかちであることです。
大学の授業の中で、特に十分な調査が必要なレポートを提出する機会がありました。提出期限がテスト期間に近かったため、テスト勉強の時間を確保したいという思いから、焦って調べが十分でないままにレポートを提出してしまったことがあります。
提出期限を気にして、肝心の中身がおろそかになってしまっては本末転倒だとわかっていたものの、焦る気持ちから冷静な判断ができていませんでした。
それ以来、テスト勉強で焦ることがないよう、日頃から復習などに余念がないようにしています。
その結果、テスト期間とレポート提出期日がかぶっても、問題なく取り組めるようになりました。
このように、何事も事前に準備を怠らずに、短所であるせっかちなところをカバーできるよう意識しています。
学業の例文では、テスト期間とレポート提出が重なる状況で、せっかちさが準備不足のままレポートを提出するというミスを招いたと説明しています。
この経験から、日頃からの計画的な復習が重要だと学び、短所をカバーする事前準備の意識を示しています。
冷静な判断を促すための努力が見て取れます。
【例文4】ゼミのエピソードを使った例文
ゼミの例文
私の短所は、せっかちであることです。 参加しているゼミで、グループで研究に取り組む機会がありました。
それまでは、ほかの人と協力して研究に取り組むことがあまりなかったため、私が想定しているペースより遅れていることに1人で焦ってしまいました。
グループのメンバーに何度も催促し、結果として全員を焦らせてしまったと思っています。
1人で行うのではなく、ほかの人と協力して行う研究なのだから、全員に合ったペースで、より良い研究結果を追求することが大切だったと反省しました。
それ以来、グループで何かに取り組む際、まずはコミュニケーションを取り、お互いに意見しやすい環境を作るように努力しています。
また、自分の意見を前面に出すのではなく、周りの人と話し合い、一番良い方法を探すようになりました。
せっかちな人は他の人よりも物事を早く進めたいという気持ちが強い傾向があるため、その気持ちが周りに伝わると、周囲全体を焦らせてしまうことがあります。
1人ではなく、複数のメンバーで取り組むことを意識し、全員に適したペースで進めることを意識することが改善策として挙げられます。
ゼミでのグループ研究において、せっかちな性格が自身のペースを他者に押し付け、周囲を焦らせてしまったことを反省しています。
改善策として、積極的にコミュニケーションを取り、全員に適したペースで最良の結果を追求する姿勢を提示する。
協調性を意識し、意見を尊重するようになった成長を描写しています。
【例文5】部活動のエピソードを使った例文
部活の例文
私の短所はせっかちなところです。
なぜかというと、結果を早く求めすぎてしまうことがよくあります。
高校時代初心者としてダンス部に入部しました。
入部した当初は、3ヶ月ほど練習すれば周りと同じくらいできるようになるはずと考えていましたが、なかなか上達せず焦ってしまいました。
私は考えを改め、友人にアドバイスをもらえないか頼んでみました。
友人のアドバイスもあって基礎固めはもちろん、発展的なステップもできるようになりました。
また、焦って基礎を飛ばそうとすると変なクセがつき、かえって上達に時間がかかるということも知りました。
この経験から性急に結果を求めることなく、自分がやらないといけないことを手を抜かず着実にこなしていくことが大事だと考えるようになりました。
ダンス部での経験から、せっかちな性格が結果を性急に求めすぎ、基礎を飛ばして上達が遅れることにつながったと述べています。
友人からのアドバイスを通じて、焦らずに着実に基礎を固めることの重要性を学んだと強調する。
長期的な視点で物事に取り組む意識を身につけた点が伝わります。
【短所はせっかちなこと】ESや面接の短所でせっかちと答えるときの注意点
いくつかの具体例を交えながら、面接でせっかちであることの伝え方をご説明しました。
あなたの短所を聞いた面接官は、それが仕事においてどのような影響をおよぼすのか考えています。
それでは、面接で短所がせっかちな点であることを伝える際の注意点についても説明しましょう。
「一緒に働きたい」と思ってもらえるように伝えることがポイントです。
ときには、せっかちであることを伝えないほうが良い場合もあります。 ぜひ、実際の面接をイメージしながら考えてみてください。
人に迷惑をかけたエピソードはNG
せっかちが短所として作用してしまった経験を洗い出す際には、注意が必要です。
例えば、グループワークで自分が焦ってしまい、グループの発表がうまくいかなかった、などというエピソードを話してしまうと、協調性のない印象を与えてしまいます。
他の短所に発展してしまうようなエピソードよりはきちんとせっかちにフォーカスを当てたエピソードをアピールするようにしてください。
人に迷惑をかけるエピソードは絶対に避けましょう。
企業では、組織の一員として働くことになります。
個人ごとに仕事が違っても、一員としての意識を要するのです。
そのため、人に迷惑をかける印象がついてしまうことは不利になります。
業務に支障が出ないかどうか
「せっかちなところが短所である」と聞いた面接官が最初に考えるのは、業務に支障が出ないかどうかでしょう。
数ある職種の中では、せっかちであることが業務の妨げになってしまう場合もあります。
たとえば、人命を預かる職業などでは常に冷静な判断が求められるため、マイナスにとらえられてしまうことが多いでしょう。
そのほかにも、別の短所を伝えたほうがプラスに働く職種はいくつかあります。
面接に臨む前に、事前に企業調査をしっかりと行い、どのような人材が求められているのかを把握する必要があります。
また、企業はどのような人材だとミスマッチになると考えているのか、予想することも大切かもしれません。
ときには、せっかちであることを伝えないほうが良い場合もあると理解しておきましょう。
【短所はせっかちなこと】「せっかち」のNG言い換え表現3選
「せっかち」は他の言葉で言い換えられます。
言い換え表現を知ることで、違う視点での短所は見つかりますが、特徴を把握することで自己理解にもつながります。
どのように短所を補ったり改善していくのかも学べますので、詳しく見ていきましょう。
- 我慢が苦手
- 結果を性急に求めてしまう
- 雑になってしまう
1.我慢が苦手
1つ目が「我慢が苦手」です。
せっかちな人は自分よりもペースがゆっくりな人を待つことが苦手な傾向があります。
自分は何でもスピーディーにこなせてしまうため、周囲の人にもスピード感を求めてしまいます。
自分が当然のようにできてしまうがために「なぜできないの?」という発言をして、ときに相手を困惑・不快にさせてしまいます。
露骨に態度に出しすぎてしまうとコミュニケーションに支障をきたします。
仕事を進めるうえでも周囲と協力しあうことが不可欠です。
周りのメンバーとうまく付き合っていくためには、人それぞれのペースを予め理解しておきましょう。
この人だったらこの業務にどのくらいの時間がかかるか等、先読みしておくと仕事の見通しが立てやすくなります。
待っている間、別のタスクを並行して進めると時間の有効活用にもなります。
2.結果を性急に求めてしまう
2つ目は「結果を性急に求めてしまう」です。
せっかちな人はタイムパフォーマンスを重視するあまり、必要以上に結果を早く求めてしまうこともあります。
そのため自分を責めてしまったり仲間を追い詰めてしまうこともあるのです。
詰問をしてしまうと周りのメンバーのパフォーマンスが下がり、チーム全体の士気も落ちてしまいます。
焦っても何も良いことはありませんし、本来出せるはずの結果も出せなくなります。
早く結果が出せる案件もあればそうでないものもありますし、人によって結果の出し方が異なるのも仕方ありません。
チームで仕事をするのであれば、業務の進め方は必ず共有しておきましょう。
せっかちな人は効率的に仕事を進めている可能性が高いので、その方法をチームで共有すると他の人も結果が出やすくなります。
3.雑になってしまう
3つ目が「雑になってしまう」です。
せっかちな人は常に急ぎがちのため、何か作業をするときは早く終わらせることを重視してしまって作業の質が悪くなってしまうこともあります。
急いでしまってるがために見直しをしなかったり、そもそもミスに気づかないこともしばしば。
ミスをしてやり直していては、せっかちな人の本来の目的であるスピーディーな仕事の処理ができず、二度手間になり本末転倒です。
どんな仕事にも欠かせない工程がありますが、せっかちな人はそれを面倒に感じて省いてしまいがちです。
仕事の処理は、過不足なく正確にすることが本来の目的であり、スピーディーであれば良いわけではありません。
どうすればミスなく効率的に業務を完遂できるか事前に考えておきましょう。
【短所はせっかちなこと】せっかちな人に向いている職種・業種
せっかちであることは短所であると捉えられがちですが、長所として応用できることもあります。
その行動力や決断力を高く評価する業種や業界も多く存在するのです。
このような会社では、せっかちであることを短所として伝えても、そこまで悪い印象を与える可能性は低いため、ぜひ短所を聞かれた際には、せっかちであることを答えたいところです。
チームをまとめる仕事
チームをまとめるリーダーシップを発揮する役割は、せっかちな人に非常に向いています。
決断力があるから
行動力があるから
遅れることなく完遂させる力があるから
せっかちな人は「物事を早く進めたい」という強い意欲を持っており、これが結果的に優れた決断力や行動力を生み出すことにつながります。
プロジェクトマネージャーやチームリーダーとして迅速な判断を求められる場面が多い仕事では、チームの方向性を早期に示し、目標達成に向けて効率的に業務を推進する力を発揮できます。
せっかちな人は余計なプロセスを避け、迅速に行動に移す傾向があります。
これがプロジェクトの遅れを防ぎ、企画通りの進行を保つために役立つことも多いのです。
また、チームメンバーが迷っている時にリーダーとして迅速に判断を下して、適切な指示を出すことで、チーム全体の士気やモチベーションを保つこともできます。
このような役割においては、せっかちな性格が迅速な対応力や効率的な業務推進という形でポジティブに活かされます。
臨機応変に対応する仕事
せっかちな人は臨機応変に対応する能力が高く、常に新しい挑戦に対して前向きに取り組む姿勢を持っています。
このような特徴はIT業界やスタートアップ企業で特に活かされます。
IT企業は技術革新のスピードが非常に早く、次々と新しい技術やツールが登場するため、常に学習と適用が求められます。
せっかちな人は新しい技術や知識を素早く吸収し、即座に実践に移すことができるため、非常に活躍しやすい環境であると言えるでしょう。
また、せっかちな性格は変化やトラブルに対して柔軟に対応できる力を持っていることにもつながるため、予期せぬ問題にも迅速に対応できるのです。
スタートアップ企業はまだ組織が確立されておらず、業務の進行や目標の達成にはスピード感が求められます。
意思決定が早く、即行動に移すことが重要視されるため、せっかちな人の行動力や決断力が組織の成長に大きく貢献できることでしょう。
【短所はせっかちなこと】せっかちな人に向いていない職種・業種
続いて、せっかちな人に向いていない職種や業種についても紹介します。
以下の3つの職種や業種は、せっかちな人が取り組むにあたってはイライラする可能性が高く、仕事に取り組むにあたってストレスを感じるかもしれません。
一つひとつ確認し、向いていないと感じた場合は就活の選択肢から外すことを推奨します。
対応に時間がかかる仕事
対応に時間がかかる仕事は、基本的にせっかちな人には向いていません。
顧客対応やクレーム処理、カスタマーサポートなどでは、顧客に対して丁寧な説明や配慮が求められます。
せっかちな人は早く問題を解決しようと焦り、迅速に結論を出したいという欲求が強いため、顧客に対して冷たい印象を与えたり、十分に話を聞かないまま対応してしまったりする恐れもあります。
特にクレーム対応では、顧客の不満に対して共感を示し、丁寧に対応することが非常に重要です。
せっかちな性格だと、このようなプロセスを飛ばしてしまう可能性もあります。
長い時間をかけて顧客のニーズを引き出す必要がある仕事では、せっかちな人はフラストレーションを感じやすいです。
時間をかけて問題を解決する過程に耐えられない場合、結果として顧客との信頼関係が損なわれる可能性もありますし、何より、働くにあたってストレスが溜まるため、あまり向いていないと言えます。
細かい作業を繰り返す仕事
細かい作業を繰り返す仕事も、せっかちな人には向いていません。
事務職やデータ入力、書類作成といった業務では正確さが重視されます。
これらの職種は、同じような作業を何度も繰り返すことが多いため、せっかちな人にとっては非常に単調に感じられ、集中力が欠けてしまう可能性があります。
時間がかかる上に、結果がすぐ見えない作業に対して、せっかちな人は飽きてしまったり、仕事に対するモチベーションを維持するのが難しかったりします。
さらに、細かな作業ではミスが許されないことが多く、特に数字やデータの扱いにおいては1つのミスが大きな問題を引き起こす可能性があります。
せっかちな人は早く作業を終わらせようとするあまり、細部の確認をおろそかにしてしまいがちであるため、ミスが発生し、業務効率が低下する恐れもあります。
設計や計画を立てる仕事
設計や計画を緻密に進める仕事も、せっかちな人には向いていません。
例えば、建築設計やシステムエンジニアのように、詳細な計算や慎重な検討が必要な職種では、時間をかけて一つひとつの要素を確認する必要があります。
せっかちな人はすぐに結果を求める傾向があるため、計画段階の長期的なプロセスに耐えられず、焦りを感じ、ストレスを抱えてしまいます。
また、設計や計画においてはミスが許されないケースが多く、慎重な作業が要求されるため、せっかちな性格の人には大きなストレスとなるでしょう。
設計の仕事では一度決めた計画を何度も修正する必要が生じることもあります。
このような繊細な修正作業を何度も繰り返すことに対して、せっかちな人は苛立ちを覚え、集中力を失ってしまうことも考えられます。
【短所はせっかちなこと】ESや面接の短所がうまく答えられないときの対処法
人によっては、せっかちを短所としてうまく伝えられないこともあるでしょう。
言い方をいろいろと考えてみたものの、好印象になる伝え方にはならない気がする…
と困ったときは、以下の対処を検討してみましょう。
- 自己分析
- 他己分析
- 就活エージェントの活用
いずれも短所を整理するうえでは重要な対処法です。
では、それぞれの対処法について詳細を解説していきます。
自己分析をする
短所がわからないときや短所がうまく伝えられないときは、自己理解が足りていないのかもしれません。
そのため短所をうまく伝えられないときは、自己分析を実践しましょう。
自己分析は自分の価値観や考え方、性格、好き嫌いなどを整理し、最終的には職業適性などにつなげる就活における重要なプロセスです。
自己分析をすれば、自分の短所も明確になります。
なお、短所を割り出すには次のやり方が効果的です。
- 苦手なことから考える
- 長所から考える
では、それぞれの重要なポイントを解説していきます。
苦手なことから考える
自己分析をするときは、短所≠欠点であることをぜひ理解しておきましょう。
そのため苦手なことからまずピックアップすれば、短所の発見につながる可能性はあります。
苦手なことやなかなかよい結果につながらないこと、失敗が多いことなどをまず整理してみましょう。
- 決断に急ぎすぎるせいで慎重さに欠ける
- 多角的に物事を見るのが苦手で、決めつけがち
などのことを具体的に書き出すのが効果的です
エピソードを思い出せば、欠点や苦手意識から短所も自然と見えてくるでしょう。
また、自己分析のやり方に困ったときは、以下を参考にやり方を押さえておきましょう。
長所から考える
あえて長所から考えて、短所を発見するのもありです。
長所と短所は表裏一体のため、考え方によっては、長所は短所になり得るものです。
そのためまずは、自分の長所を書き出してみましょう。
言い換えの例
- フットワークが軽い→考えるよりも先に行動してしまう
- チャレンジ精神がある→リスクヘッジしない
- リーダーシップがある→仕切りたがり
- さまざまな意見を参考にする→優柔不断
このように見ると、長所と思われやすい点も、意外に短所に置き換えられるものです。
短所を洗い出すときは、このように別角度から考えることも重要といえます。
なお、短所一覧から考える方法もあるため、短所一覧を見たい方は以下を参考にしてみてください。
他己分析をする
短所を考えるうえで、自分一人のみで向き合うのは意外と難しいものです。
そのため自己分析がうまくできないときは、あえて他己分析をするのもおすすめです。
他己分析では、自分ではなく他人の意見を聞くことで、自分を分析していく流れになります。
親や友人などの親しい間柄の人に意見を聞き、自分の短所を考えてみましょう。
短所と思われるポイントや短所が現れるシチュエーションを聞けば、短所やそれにまつわるエピソードを考えるうえで役立ちます。
就活エージェントを利用する
短所の伝え方に困ったときは、就活エージェントを利用するのも効果的です。
就活エージェントは、一人ひとりにES作成や面接対策の徹底サポートを行うサービスになります。
エージェントは就活のプロのため、的確な短所の伝え方がわからないときも、もちろんアドバイスが受けられます。
ジョブコミットは、一人ひとりの学生に専属アドバイザーが付く就活エージェントです。
何度でも、面接対策が無料で受けられるため、伝え方に不安があるときは、積極的に相談してみましょう。
【短所はせっかちなこと】まとめ
面接で短所をせっかちと答える際は、なぜせっかちだと思ったのかエピソードを交えて話をするとわかりやすいです。
ストレートに伝えるのではなく、状況に合わせて言い方を変える、また仕事上デメリットにならないよう注意するという姿勢を見せることがコツです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート