商社の一般職に就職するメリットデメリットを徹底解説!【新卒就活】

商社の一般職に就職するメリットデメリットを徹底解説!【新卒就活】

現在人気の商社一般職ですが実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

商社の一般職の仕事内容やその年収などについて解説していきます。

商社の一般職の仕事内容

商社の一般職は多岐にわたる業務を担当することになりますが、主なものは書類作成、国内外のメーカーとの連携、出荷作業、その他の雑務です。

書類作成においては、見積書や手配書、契約書などを正確にミスのないように作成することが求められます。

国内外のメーカーとの取引においては、メールや電話でのやり取りを通じて商品に関する情報や条件の確認を行います。

また、納期の調整や品質に関する問い合わせに対応することも多いです。

出荷作業も業務の1つであり、出荷書の作成や配送業者との連絡調整を行います。

商品の数量や品質を確認し、トラブルが発生しないように注意深く管理することが大切です。

その他の雑務は上記の主要業務以外にも、会議の準備や資料作成、社内文書の管理やデータ入力、電話応対、来客対応などが含まれます。

会社の日常業務を円滑に進めるために不可欠であり、細かいところまで気を配ることが求められます。

商社に向いているか診断しよう

商社は、入社前と入社後のギャップが激しい業界としても有名です。

そのため、受ける前に適性を確認しておくことがおすすめです。

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まだやってない人は今すぐ診断をしましょう。

商社の一般職の年収の特徴

商社の一般職の平均年収は約600万円となっており、上位5社の平均年収は以下の通りです。

上位5社の平均年収
  1. 伊藤忠商事 (Itochu Corporation) - 平均年収:約1580万円
  2. 三菱商事 (Mitsubishi Corporation) - 平均年収:約1560万円
  3. 三井物産 (Mitsui & Co.) - 平均年収:約1550万円
  4. 丸紅 (Marubeni Corporation) - 平均年収:約1470万円
  5. 住友商事 (Sumitomo Corporation) - 平均年収:約1410万円

特に、この5つの商社は給与水準が非常に高いことで知られており、総合商社として幅広い事業を展開しているのが特徴です。

就活を勝ち抜くことは非常に困難であり、就職後も高いスキルを発揮し、常に成長を目指していく必要がありますが、チャレンジする価値は十分にあります。

また、もし内定を得られなかったとしても、このようなレベルの高い企業を目指すことで得られるものは多いです。

商社の一般職に求められる能力

続いて、商社の一般職に求められる能力についても詳しく紹介します。

もちろん、以下に紹介する能力以外にも、スキルがあればあるほど、商社の就活においては有利です。

しかし、以下の3点は「商社を目指すにあたって必須である」と言える能力であるため、ぜひ就活本番までには身につけておくようにしましょう。

コミュニケーション能力

商社の一般職においては、コミュニケーションスキルは必須です。

商社の業務は多くの人と連携して進めることが多く、顧客や提携企業とのやり取り、チーム内でのやり取り、上司への報告など、あらゆる場面でコミュニケーションを行います。

顧客とのやり取りにおいては、商品の情報や取引条件を正確に伝えることが求められ、誤解やミスを防ぐために明確で丁寧なコミュニケーションが必要です。

また、提携企業とのやり取りにおいては、双方のニーズや要望を理解し、円滑な取引を実現するために信頼関係を築かなければなりません。

チーム内でのやり取りでは、情報共有や協力を通じて効率的に業務を進めるために意見などを調整しなければならないことも多くあります。

また、上司への報告や相談も重要で、適切なタイミングで必要な情報を提供し、指示を仰ぐことが業務の円滑な進行につながります。

このように、商社の一般職ではあらゆる場面でコミュニケーション能力が必要なのです。

臨機応変な対応力

商社の一般職においては、臨機応変な対応力も非常に重要です。

商社の業務は多岐にわたり、様々な商品や取引先との関わりがあるため、状況に応じた柔軟な対応が求められます。

例えば、突発的なトラブルや顧客からの急な要望に対して冷静かつ迅速に対処する能力が求められます。

市場の変化や顧客のニーズに対応するためには、最新の情報を常にキャッチして適切に判断を下さなければなりません。

また、異なる文化や価値観を持つ取引先とスムーズにコミュニケーションを図るためには、柔軟な姿勢と適応力も求められます。

商社は海外と取引をすることも多いため、相手の立場や文化的な背景なども理解しておいて、適切な対応を取るための共感力も重要と言えます。

また、チームとの役割や業務内容が変わることも多く、顧客から突然要望の内容が変わることもあるため、迅速に新しい状況に対応し、効率的に業務を遂行する能力が求められるのです。

語学力(特に英語力)

先ほども少し触れましたが、商社で働くにおいては、海外と取引を行うことも多いため、語学力、特に英語力は非常に重要です。

国際的な取引が多いため、英語は共通言語として重要な役割を果たすのです。

契約書や取引条件の確認、メールのやり取りはもちろん、会議やプレゼンテーションなど多くの業務が英語で行われるため、高い英語力が必要とされます。

海外の取引先とのコミュニケーションを円滑に進め、誤解やミスを防ぐためにも、英語は重要なスキルです。

英語での契約書や重要な文書の内容を正確に理解して適切に対応するためには、専門的な語彙や読解力も求められます。

また、海外出張や現地の担当者との打ち合わせなども多いため、実際に英語を使ってビジネスレベルのコミュニケーションが取れる人材を重視して採用する傾向にあるということを覚えておきましょう。

商社の一般職に就職するメリットとは?

商社の一般職には入社した後のメリットがたくさんあります。

そんな商社の一般職に就職するメリットについて解説していきます。

商社一般職のメリット1:急な転勤が少ない

一般職には転勤がない、もしくは転勤の辞令が降っても拒否できる権利がある場合が多いです。

その代償として転勤の可能性がある総合職に比べて給料は落ちますが、かなり安定的に仕事に取り組むことができます。

あまり転勤せずに一箇所でじっくり働きたいと言う方にはおススメです。

商社一般職のメリット2:給料が高い

商社の一般職は他の業種の一般職に比べ給料が高いというメリットがあります。

新入社員の一般職の平均年収は250〜350万円なのに対して、商社の一般職の平均年収は300〜400万円といわれています。

新入社員の平均年収でこれくらいなので、30代くらいになってくると年収600万円も余裕で見えてきます。

大手商社になってくると年収1000万超えも夢ではありません。

ガンガン稼いで裕福な暮らしをしたいという方にはオススメの職種だと言えるでしょう。

商社一般職のメリット3:福利厚生が充実している

商社は比較的福利厚生を充実させている傾向があり、総合商社ともなれば充実度も格段にあがります。

そのため育児休暇や産休などもきちんと取れる会社が多いです。

年収がもともとかなり高いので育休や産休で長期間休んでいても、平均的なサラリーマンの年収よりも高い給料をもらえることでしょう。

また育休や産休などから復帰した後も仕事に戻ることができる制度も充実している会社も多いので女性にはかなり嬉しいですね。

商社の一般職に就職するデリットは?

商社の一般職に就職するメリットをいくつか上げてきましたが、もちろん大変なこともあります。

そんな商社一般職のデメリットを紹介します。

商社一般職のデメリット1:業務がとにかく大変

商社の一般職は他の一般職に比べてかなり激務です。

商社は商品の販売が主な仕事となりますので、それらの商品を仕入れたり契約したりするのには多種多様な契約書が必要です。

その契約書を作成・管理するのが一般職の仕事となっています。

そのため覚えることも多く、最初のうちはかなり大変でしょう。

さらに書類関係の仕事だけではなくメーカーとのやりとりや、発注・出荷業務、雑などもこなさなければいけないためゆったりと仕事をしている暇はありません。

商社の中には月の平均残業時間が50時間を超える企業もあるそうです。

もし商社の一般職に就職したら残業から逃れることはできないでしょう。

商社一般職のデメリット2:パワハラやセクハラが発生しやすい

商社は今現在でも男性の体育会系のノリが横行している会社も少なくありません。

そのため新入社員に対するパワハラや、女性社員に対するセクハラが発生しやすい環境にあります。

実際に発生したパワハラの事例としては密室で罵倒・暴力を行使し新入社員を1年で退職まで追いやった、飲み会の席で新入社員を裸にしてビールをかけたなんてこともあったそうです。

しかし商社には社内でパワハラ・セクハラを内部通告できるシステムが出来上がっているところも多いので、入社後パワハラやセクハラに悩んでいたらこのような制度を使いましょう。

パワハラやセクハラがあるか、会社はどのように対応してくれるかなどはOB訪問などでそれとなく聞いてみるといいでしょう。

商社一般職のデメリット3:飲み会などが多いところも多数

先ほども言いましたが商社はまだまだ男性社会で体育会系のところが多いです。

そのため飲み会が多い企業も少なくありません。

お酒が一切飲めないという人には商社の一般職は向いていないかもしれません。

もしそれでも商社の一般職に入社したいという場合は、お酒を飲まない立ち回り方を学ぶか、事前にOB訪問をして飲み会事情を聞いたりして、飲み会が少ない会社に入ったりした方がいいでしょう。

もちろん全ての商社がそうだというわけではありませんのでご注意ください。

商社一般職のデメリット4:倍率がとにかく高い

こちらは就職する前のデメリットとなります。

商社の一般職はかなり人気となっており、とにかく倍率が高いです。

大手商社の伊藤忠商事では2015年、総合職の倍率は74倍でしたが、一般職の倍率は184倍だったそうです。

これはかなり驚異的な数字で、他の大手商社もこのような状況です。

大手商社出なくてもかなり倍率が高くなることが予想されますので、受けるのであれば覚悟を決めましょう。

商社の一般職に向いている人とは?

この章では商社の一般職に適性がある人の特徴について説明します。

今一度自分を振り返ってみて当てはまるか考えてみてください。

商社一般職に向いている人1:臨機応変に対応できる人

商社はトラブルが頻発します。

その度に対応に追われるのは一般職の人たちです。

そのためどんなトラブルが起きても臨機応変に対応できるような人は商社の一般職に向いています。

上司の指示を仰ぎながら自分で最良だと思うことを判断して仕事に取り組む必要があるため、柔軟さも求められます。

商社一般職に向いている人2:とにかくタフな人

商社の一般職はとにかく激務です。

そのため打たれ強い、とにかくタフな人でないと激務に耐えかねて退職していってしまいます。

せっかく高い倍率を突破して商社の一般職に就職したのに、仕事が忙しすぎて耐えられなくなってしまってはもったいないですよね。

事前に企業についてリサーチしたり、OB訪問をして業務の内容を聞いたりして自分に務まるかを今一度考えてみましょう。

商社一般職で活躍するためには

商社一般職で活躍するためには、具体的な行動と戦略が必要です。

まず、自分の専門知識を深めることが重要です。

商社の一般職は、様々な業界にまたがる商品やサービスを扱うため、広範な知識と理解が求められます。

特に自分の担当分野の最新情報に常に敏感であることは、顧客に対する提案力を高めるために不可欠です。

次に、コミュニケーション能力も大切です。

商社の一般職は、顧客や取引先との交渉や調整が日常的に行われるため、円滑なコミュニケーションが求められます。

また、英語力も必要とされることが多いので、語学力を磨くこともおすすめします。

さらに、最新のデジタルツールに精通していることも重要です。

デジタル化が進む現代社会において、ビジネスにおける情報収集や分析には、デジタルツールの活用が不可欠となっています。

これらのスキルを磨くことで、商社の一般職として活躍する道が開けます。

商社の一般職で内定をもらうコツ

商社の一般職で内定をもらうためには事前準備が不可欠です。

そこでここからは商社の一般職で内定をもらうためのコツを三つご紹介します。

商社一般職内定のコツ1:インターンやOBOG訪問をする

一つ目のポイントはインターンやOBOG訪問を積極的にするということです。

インターンにおいては特に複数日程のインターンがおすすめです。

というのも7大商社では内定までの優遇ルートが用意されており、内定を獲得する可能性が広がるからです。

また、OBOG訪問では一般職を希望していたとしても面接官が総合職の方である場合も多く、社風を知るという点においても一般職の方に限定するのではなく、総合職の方にも訪問をするようにしましょう。

商社一般職内定のコツ2:志望動機を明確にする

二つ目は志望理由を明確にするということです。

これは特に商社を受ける人がみな苦戦するポイントだと思います。

というのも商社には専門商社と総合商社が存在し、総合商社の場合は特に取り扱う商材が多く、仕入れから販売までを行うため仕事の幅が広いため、どこを切り取って志望理由にするのかが難しいのです。

それに加え、一般職を志望する理由も踏まえなくてはいけないため、志望動機は早めに明確にしておく必要があります。

商社一般職内定のコツ3:筆記試験の対策をする

三つ目は筆記試験の対策をするということです。

これは商社を希望する学生全てに共通して言えることですが、商社は非常に人気のある業界であるため、筆記試験のボーダーが高めに設定される場合があります。

特に大手総合商社は日系企業の中でもトップクラスのボーダーだと言われています。

そのため、早めに筆記試験の対策をしておくことをおすすめします。

商社一般職への志望動機を作るためのポイント

商社一般職への志望動機を作るためには、まず自身が何を求めているのか、どのようなキャリアを目指しているのか把握することが重要です。

商社の一般職は、多岐にわたる業務を経験しながら、自分自身の強みや興味を見つけ、それを活かすことが求められます。

そのため、志望動機を明確に表現するには、自身のキャリア目標や商社の一般職で得られる経験の価値をうまく結びつける必要があります。

また、商社の一般職への志望動機を作る際には、その商社が事業を展開している業界について十分な理解を持つことも大切です。

その商社がどのような産業に対して価値を提供しているのか、どのようなビジネスモデルを持っているのかを研究し、それに対する自身の関心や思いを述べることで、自身の意欲を具体的に示すことができます。

さらに、商社の一般職での働き方やキャリアパス、その商社の社風や価値観についても理解しておくことが重要です。

それらを踏まえた上で、自身がその企業で働きたい理由や、その企業でどのように成長したいかを語ることで、志望動機をより具体的に表現することができます。

私は学生時代に培ったコミュニケーション能力とチームワークのスキルを活かして、貴社の一般職として活躍したいと考えております。大学では、学生会の活動に積極的に参加し、さまざまなイベントの企画・運営を担当しました。その際、関係者との調整やスケジュール管理を通じて、細部に注意を払いながら効率的に業務を進めるスキルを磨くことができました。
貴社の一般職は、事務業務や社内外のコミュニケーションを円滑に進めることが求められると理解しております。私はそのような役割において、自身のスキルを活かし、正確かつ迅速な業務遂行を目指すことで、貴社の発展に貢献できると確信しています。また、商社という国際的なビジネス環境で働くことで、自身の視野を広げ、成長できる機会が多くあることに魅力を感じ、志望いたしました。

まとめ

ここまで商社の一般職について解説してきました。

商社の一般職は就活生に人気で、大手商社では倍率が200倍近くになることも珍しくありません。

人気とは裏腹に、仕事の内容はかなり大変で、業務も多岐に渡っているのです。

しかしそんな業務に慣れてしまえば、高収入、転勤なし、福利厚生などのメリットもあります。

これから就職活動をする学生は是非商社の一般職を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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