流通業界に就職したい!流通業界で内定を獲得するための3つのポイント

流通業界に就職したい!流通業界で内定を獲得するための3つのポイント

流通業界は総合商社から小売チェーン店に至るまで幅広い業態があり、生活者にとっても身近な存在も多く、子どもの頃から親しんできた業界でもあります。

そのため、慣れ親しんできたコンビニやスーパーなどの本部に勤めてみたい、世界から商品を仕入れる商社で働きたいなど志望者も多い業界です。

ですが、いざ就職活動を始めよう!となったとき、流通業界とはいったいどんな業界なのか、詳しくわからないですよね。

どのような特徴があり、内定を得るためにはどうすればよいのか、ポイントをご紹介します!

こんな人におすすめ!

  • 流通業界の仕事内容について詳しく知りたい。
  • 流通業界の選考のポイントが知りたい。
  • 流通業界に向いている人が知りたい。

【流通業界】そもそも流通業界とは?職種や仕事内容を紹介!

そもそも流通業とは?ということを知らないと、先には進めませんよね!

流通業界は生産・製造現場と消費を結び付ける業態で、商品を生産者から消費者に届けるまでの各業態が流通業です。

そのため、とても幅広く商品を生産者から仕入れて小売業に卸す卸売業をはじめ、百貨店やスーパーマーケットなど消費者に商品を売る小売業を主体とした流通業者までを含めて流通業界に分類できます。

流通業者とは、その中の商品を運搬する業者にすぎないのです。

一般消費者が利用する生活用品や食料品をはじめ、法人が利用する原材料や機械に至るまで、仕入れから販売までのルートを提供し、人の生活や企業の事業活動を支える、現代社会にはなくてはならない存在です。

百貨店やスーパー、コンビニエンスストアをはじめ、家電量販店やディスカウントストアなどさまざまな業態があります。

近年は低価格と豊富な品揃えがあるECサイトやインターネット通販が売上を大きく伸ばしてきました。

それでは、どんな業態や職種、仕事内容があるのでしょうか?

順番に解説します!

1.流通業界の業態:卸売業と小売業

流通業界はメーカーで生産されたさまざまな商品や輸入された商品などを消費者に届ける業界です。

卸売業と小売業がメインになります。

卸売業は仕入れた商品を小売店へ販売する業種で、商社も流通業界の一端を担っています。

小売業というと街中の小さな店などをイメージしがちですが、百貨店やコンビニエンスストアの本部、総合スーパーマーケットの本部なども含まれるのが特徴です。

店舗形態で販売する小売業にプラスして、近年では通販をメインとする通販業の市場シェアも拡大しています。

インターネットの普及に伴い、生産者から直接、小売店へとへと納品する形態も増えており、卸業を介さない新しいスタイルの流通形態も浸透してきました。

令和元年10月からの消費税の増税やキャッシュレス決済の普及促進、コンビニの営業時間問題、流通業には欠かせない人材の不足など、業界が抱える問題や課題も多い中、どのような目的や目標を持って、流通業を選んだのか将来ビジョンをしっかりと描きましょう。

流通業界といっても多様な業種があり、抱えている課題や取り巻く環境が異なっています。

そのため、流通業界で内定を獲得するためには、どの業態のどんな職種でどのように流通に携わっていきたいのか明確にすることが求められます。

2.流通業界全体の業界規模

流通業界全体の業界規模は150兆円あまりです。

コンビニや総合スーパーなど大手の企業が名を馳せており、さらに小売店はどの地域にも数えきれないほどの数がありますので、規模も大きな業界です。

現代のわれわれの生活には物が欠かせず、日々、多くの物を購入して利用、消費しています。

それを担う業界ですので、全体の規模は大変大きいです。

今後の業績動向で見ると、業態ごとに課題や外部から受ける影響なども存在しています。

総合商社では、ようやく資源高の影響が落ち着きを見せてきたものの、米中貿易摩擦の影響などが懸念され、業績は横ばいか微増となる見込みです。

インバウンド需要の好調が業績を牽引しており、今後も新型感染症流行のおさまりにより、まだまだ伸びていくことが予想されます。

一方で、国内消費では消費税増税や国際紛争の影響が懸念材料です。

総合スーパーはオンライン通販との競争の激化や、消費税増税など厳しい環境に直面しています。

そんな中で、ネットスーパーサービスの強化や、収益改善に向けて省人化やデジタル化などを構築して低コスト化や収益増大を目指しています。

その点でいえば、コンビニエンスストアは今、大きな転換期に直面しているといえるかもしれません。

人手不足による24時間365日営業への見直しに迫られ、省人化に向けた設備投資や店舗支援コストの増大が見込まれます。

ドラッグストア・調剤薬局においては、消費税増税後も積極的な新規出店で増収増益が見込まれています。

しかし、上位企業同士の再編が進む動きも予想されており、また、AIによる働き方の変化などもあるため各社の動向に要注目です。

3.流通業界の職種

流通業界には数多くの業種が存在しています。

主な職種としては、仕入れ・物流、営業・販売、販売支援・企画・マーケティング、そして管理部門での事務的な仕事や経営管理などの職種が挙げられます。

仕入れ・物流の仕事には、バイヤーや在庫管理、物流などの業務があります。

小売業は仕入れて販売することがメインの仕事ですが、その仕入れというのは大変重要な部門になります。

バイヤーは担当する商品の選定や仕入れ、卸売業者や生産者との交渉やコストや売れる見込みなどを踏まえた買い付け業務などを担うほか、新規ルートの開拓などにも取り組む仕事です。

商品戦略をもとに取引先との商談を行ったり、売れ筋の商品を目指して商品の選定や決定などを行います。

営業・販売部門は店舗運営スタッフをはじめ、店長やマネージャーなど経営者的な業務や本部とのやり取りをする仕事を担当します。

仕入れて販売することを生業とする小売業における出口の部分である、販売部門を担う仕事です。

店頭の販売はパートやアルバイトスタッフが担当することが多いですが、企業によっては正社員の販売スタッフもいますし、新卒で入社したばかりの一定の時期は店頭販売からスタートして現場感覚を覚え、次第にリーダーやマネージャー、店長などへとステップアップするケースもあります。

販売促進、店舗企画、運営企画、マーケティングなどの販売支援部門、流通管理系では、販売を強化するために後方から支援を行うことが仕事です。

マーケティングや戦略の立案、新規出店計画、イベントやキャンペーンなどの企画をはじめ、広告やCM、チラシの企画・作成、店舗レイアウトの変更や設備の導入などを企画し、実施していくなど、企業によって多岐にわたります。

管理部門は流通業界に限らず、企業や店舗の経営を統括していくうえで、求められる業務を担います。

総務や人事部、経理や財務部、法務部など専門的な仕事も多いです。

業種ごとの細かい仕事内容については、後ほど詳しくご紹介します!

【流通業界】どんな人が向いている?

ここまで、流通業界の概要についてお伝えをしてきました。

それでは、どんな人が向いているのでしょうか?

就活生の皆さんが気になっている「自分は流通業界に向いているのか?」という内容についてご紹介します!

1.人々の生活を支えたい人

就活の軸として「人々の生活を支える仕事がしたい」という人は、流通業界に向いています。

みなさんも、必ず利用するスーパーマーケットやコンビニエンスストア、宅配便などが流通業界に含まれている通り、流通業界の仕事は人々の仕事を根本から支えるものです

そんな流通業界に向いている人として、生活を支えたい、という点を就活の軸に置いている方は向いているといえるでしょう。

2.英語が話せる人

流通業界は、国内だけでなく、海外との取引も盛んに行われている業界です。

そのため、英語が話せる人材は、海外の取引先とのコミュニケーションや、海外の市場調査など、さまざまな場面で活躍することができます。

各職種で、英語の能力が生きる可能性があるのです。

  • 営業職:海外の取引先との商談、海外市場の開拓など
  • マーケティング職:海外の市場調査、海外向けのマーケティング活動など
  • 貿易・物流職:海外企業との輸出入、物流の管理など
  • 人事職:海外の社員の採用、海外研修の企画・運営など
  • また、流通業界は、近年、海外企業による買収や出資など

流通業界は、グローバル化の動きが活発化しています。

そのため、英語が話せる人材は、今後もますます求められていくと考えられます。

3.チームワークを大切にできる人

流通業界では、さまざまな部署や職種の人が協力して仕事を進めます。

そのため、チームワークを大切にできる人は、流通業界で活躍しやすいでしょう。

過去経験に部活動や何かチーム活動をしていたという方は、流通業界に向いている可能性が高いです。

【コラム】業界への適正は、必ず自己分析をしよう!

これは流通業界に限らずどの業界にもいえることですが、適職性を見る時は、必ず自己分析をし直すようにしましょう。

一度自己分析をしたことがある方は、簡単にするだけでも大丈夫ですが、それでも一度やり直すことをおすすめします。

自己分析は、するタイミングによってどんどん結果が変わっていくものです。

就活市場でもLINEで簡単に自己分析ができるツールがありますので、ぜひ利用してみてください!

【流通業界】主要な流通企業を5選紹介!

流通の会社には、数多くの大企業があります。

イオン株式会社

持株会社であるイオン株式会社を中心に、生活者の暮らしをサポートする企業群で構成される総合グループです。

最大手の流通メーカーの一つになります。

スーパーマーケット・ディスカウントストア事業をはじめ、サービス・専門店事業や新たな収益の柱であるドラッグ・ファーマシー事業はもとより、総合金融事業やディベロッパー事業まで幅広く展開されています。

各業態が有機的に連携して高いシナジーを創出する独自のビジネスモデルを構築しており、グループ企業数は上場企業26社を含む300社を超え、連結営業収益は8兆円の規模を誇っています。

グループ内の各企業が各事業分野でNo.1を目指し、日本国内はもちろん、中国やASEAN各国へも進出を続けています。

「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」ことを基本理念に、「お客さま第一」を実践する企業グループです。

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

セブンイレブンなどのコンビニエンスストアのフランチャイズ事業やイトーヨーカドーなどのスーパーストアや百貨店、専門店運営をはじめ、金融サービスに至るまで幅広いサービス業態を展開しています。

世界で67,000店舗を超える店舗ネットワークを構築しており、日々約6,400万人の利用客数を誇っています。

グループシナジーを活かしながら、生活者の日常生活を支える社会インフラとして、流通サービスの発展に貢献する革新者としての役割を常に追求している企業グループです。

三越伊勢丹グループ

伝統ある三越と伊勢丹が合併して創られた三越伊勢丹グループはIT・店舗・人の力を活用した新時代の百貨店を目指しています。

デジタル技術を活用することで、世界中のモノ・コトと消費者を繋ぐことを新たな使命に置いています。

そのための成長戦略として、利用客に最高品質の顧客体験を提供するためのオンライン(EC)とオフライン(店舗)のシームレス化を目指しており、従来の百貨店ビジネスモデルの革新が目下の目標です。

IT技術の活用による新しい購買体験を提供するための新たなオンラインビジネスモデルの構築をはじめ、国内外の保有不動産の複合開発を通じた街づくりをも担う不動産事業の強化も戦略として掲げています。

ウエルシアホールディングス

地域の生活者に医療や生活・介護に関わる商品を供給することを第一の使命と掲げ、単にさまざまな商品を供給するだけでなく、本当に必要な商品やサービスの提供と、医療機関や行政との窓口機能を果たせるような専門総合店舗としてのドラッグストアの創造的革新を目指しています。

深夜、早朝でも安心して暮らせるよう、店舗の24時間営業化を総店舗の2割を目標に進めるなど、距離や時間にかかわらず、求める商品を届けられる環境づくり、各メーカーや産官学連携した商品開発にも取り組んでいます。

伊藤忠商事株式会社

世界63ヶ国に約110の拠点を持つ大手総合商社であり、消費者向けの食料や住生活をはじめ、法人向けの繊維や機械、金属やエネルギーに化学品、さらには情報や金融に至るまで幅広い分野において、国内流通から輸出入および三国間取引を手掛けています。

新規事業にも積極的で、パナマのディーラー事業やオーストラリアでの鉄鉱山開発、イラク油田権益獲得をはじめ、中国のEV会社やヨーロッパのカーシェアへの出資、蓄電池ビジネスの展開などグローバルに躍進を続けてる総合商社です。

【流通業界】主な職種と業務内容は?

目に見えてわかりやすい職種は、スーパーや量販店の販売スタッフですが実は流通業界にはさまざまな職種があります。

いくつかあるため、自分に合いそうだと思うものも探しやすいでしょう。

主な仕事内容は違うように見えてしまいますが、どの職種についても最後にはお客様に満足してもらいたいというものを目指している点では共通しています。

ここからは流通業界の職種について詳しく紹介していきますので、どんなものがあるのか参考にしてみてください。

接客

こちらの接客業については、よくスーパーや百貨店、家電量販店などで見かけているのではないでしょうか。

お客様の質問に答え、さらにニーズに合わせたアドバイスなども行っていきます。

たとえば、服を販売している場合は、その方の好みを聞きつつ似合った服を提案します。

お客様の要望に添うことができれば満足してもらえますし、お店の商品を販売し売上につなげることも可能です。

販売を主に行いますが、このほかにお客様が喜びそうな企画を考えて自分たちで実施することもあります。

日ごろからアイデアが浮かぶように、お客様のニーズや行動を見る必要も出てきます。

接客をしていくうえで、企業で販売している商品などの専門知識も必要です。

バイヤー

百貨店やスーパーにある商品は、ただ並べられているのではありません。

皆のニーズを読み取りながらもあまり売れなさそうなもの、売れそうなものをリサーチしながら置かれています。

この商品を考えながら仕入れするのが、バイヤーになります。

同じチェーン店でも地域柄やその場所によって売れ筋商品は異なってくるため、選定力が求められる仕事です。

さらに適正な価格で仕入れも行わなければいけないため、交渉力も必要になります。

同じチェーン店でもA店はコンスタントに売れ行きが良いのに対して、B店ではほとんど売れないということもあります。

いかに見極めトレンドなども取り入れて仕入れできるかが、お店の売上のカギにもなってくるのです。

スーパーバイザー

1つのお店だけでなく、チェーン店などのさまざまな店舗を担当しどうしたら売上が上がるのかを考える仕事になります。

自分が受け持っている店舗の売上や、お店の状態、顧客のデータなども見ていきながら、今後どのようにしてさらに売上を上げるかを考えます。

直接店舗に行って良い点と改善が必要な点を見つけ、働いている人たちにアドバイスも行う仕事です。

お客様への接客態度やお店としてのルールやマナーを守っているのかを見て教育をする場合もありますし、コンビニのようなフランチャイズの場合は店長やオーナーにアドバイスも行います。

トータル的に受け持っているお店に関わり合い、より良い店になるように働きます。

店舗運営

スーパーバイザーのように複数の店舗を見て回るのではなく、自分の担当の店舗で店長となり働きます。

ほかのお店に負けないように売上を出すための戦略を考え、商品の管理や、お店のレイアウト、販促用のディスプレーについて考えていきます。

売上が徐々に落ちているようであれば、原因を突き止めどのように改善していくのかを考え実行もしていく仕事です。

ほかにも一緒に働く従業員をまとめなければならず、アルバイトなどもすべて管理を行います。

アルバイトやパートの募集では面接を行い、入ってきた人には教育まで行います。

お客様とだけでなく、従業員とも信頼関係を作るコミュニケーション能力も必要な職場です。

総務・人事・労務

流通業界というと、表立ってお客様と関わりながらの仕事をイメージするかもしれませんが、接客やバイザーなどの仕事をする人たちを支える総務や人事、労務の仕事もあります。

社内への各種伝達を行い、広報や企画なども行います。

皆が円滑に働けるように、環境を整え人員をどう配置するのか、新しい社員をどの程度入れるのかも考えていくのです。

労務の仕事では、社員が会社の中でもプライベートでも充実した日々を送れるように、社会保険関係から福利厚生の手配もします。

直接お客様に関わるわけではありませんが、縁の下の力持ちとして欠かせない存在です。

お客様と直接つながらなくても、皆の役に立ちたいという方にも向いている仕事です。

【流通業界】近年の動向

消費者ニーズが多様化やスマホやインターネットが普及で、かつての大量生産・大量消費の時代から、個別の消費者ニーズを満たす商品が売れる時代へとシフトが進んでいます。

蓄積されてきた販売データや顧客情報を活用しながらマーケティングをし、プライベートブランドなどの商品開発を行い、よりニーズの高い商品を生み出さなければ生き残れない、付加価値の強化が求められるサバイバル時代へと突入してきました。

インターネットの普及で商品のレビューや評価などを簡単に得られる時代にって、消費者の目も肥えてきており、要求される品質や性能も高度化しています。

GMSより安く提供する専門店も勢いを増しており、消費者のニーズを汲み取った商品開発を武器にしたSPI(製造小売)のできる専門店が流通業界で大きく売上を伸ばしてきました。

また、ネットスーパーやネット通販など、注文当日にも届くスピードなども求められる一方で、運送業での人材不足などで速さと便利さとのせめぎ合いが続いています。

少子高齢化による消費量の減少リスクを抑えるため、農業や介護な異業種に進出する多角化を目指す企業が生じる一方、国内が飽和状態となっているスーパーやコンビニエンスストア業界がアジア地域への出店を拡大し売上を伸ばすなど、グローバルな販路開拓の動きも加速しています。

【流通業界】内定のためのポイント

流通業界で内定をもらうにはどうしたらよいのでしょうか。

流通業界の業態は幅広く、企業ごとに手掛けているビジネスも多彩です。

流通業界ならなんでもよいとやみくもに就活するより、自分が本当にやりたいことや携わってみたいビジネス、自分が貢献できる分野は何かをしっかりと検討し、その想いやスキルをアピールできることが大切です。

流通業界を志望している理由を明確化

なぜ、流通業界で働きたいのか、その理由を明確化しましょう。

少子化で国内市場マーケットは縮小傾向にあるものの、人々の生活に欠かせない重要な業種であることに変わりはありません。

これまでの歴史から将来のマーケットまで見据え、海外展開なども踏まえたうえで、なぜ自分が流通業界を志望するのか明確な理由を考えましょう。

流通業界の中でなぜその会社なのか

商社や百貨店、スーパーやコンビニエンスストアに家電量販店やディスカウントストア、インターネット通販業などさまざまな業態がひしめき合い、大中小と規模もさまざまな会社があります。

その中でなぜ、その会社を志望するのか、具体的にアピールできなくてはなりません。

特に複数の会社にエントリーしている場合には、それぞれの企業理念や事業内容、業界での位置付けや消費者からの評価など、さまざまな情報を集めて、しっかりと分析し、それぞれの会社を志望する動機を明確に語りましょう。

入社後、あなたはどう貢献できるか

生活者に近い現場だから、小さい頃から親しんできた業界だからといった理由では明確な貢献には結び付きません。

流通業界は国内外からの参入や異業種からの参入が多く、競合や競争が激しい業界です。

近年では消費者意識の高まりやニーズの多様化から、年齢・性別・住所・年収・その他の個別情報をリサーチ、分析して、誰に何を販売すればよいかを起点に戦略を策定し、事業の構築を行う必要やコスト削減、SCMの効率化、IT戦略の導入をはじめ、M&Aなどの動きも加速しています。

ビックデータと呼ばれる大量の顧客情報の分析・解析やIoTの駆使、購買意欲を持たせるためのWebサイトのデザインなど、高度なIT技術なども求められています。

自分が何を得意とし、どんな分野やどんな角度から具体的な貢献ができるか、アピールできなくてはなりません。

【流通業界】業界研究のおすすめ書籍紹介

「よくわかる流通業界 (業界の最新常識)」 月泉 博  (著)

最前線の具体例を取り上げながら、流通革命の背景や要因を初心者にもわかりやすく解説してくれる、学生さんやビジネスマンおすすめの流通業界の入門書です。

業界の今とこれからが見えてくる1冊として、就職・転職希望者をはじめ、現役の業界人にも役立つ情報が豊富です。

巨大な外資系企業の参入や国内のニューフェイスの躍進を通じて、業界の再編性が進む中、激変する業界の構造や仕組み、塗り変わるプロセスでの勢力地図に至るまで、業界の全体像を明解に解説してくれます。

従来の横並び構造から、一握りの勝ち組が勝ち残っていく一強百弱の時代に突入した流通業界において、これから伸びていく業態や衰退する企業を分析し、今から勝ち組を目指すためのキーポイントを解説しているので、志望する業態や会社選びにも役立ちます。

「図解入門業界研究最新小売業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第2版] 」根城 泰 (著), 平木 恭一  (著)

変化のスピードが速い流通業界の勢力図の再編がわかりやすく解説されています。

今の流通業界を取り巻くネット通販の攻勢と対抗戦略や少子高齢化社会の課題と解決策、海外への進出や地域密着戦略について学ぶことができます。

今小売業界は大きな岐路に立たされています。

イオンとセブン&アイの二強対決はどうなるのか、ネットとリアルの統合によるオムニチャンネル戦略の今後の見通しなど、リアルな流通業の勢力図を学べるのも魅力です。

Amazonや楽天などのネットモールと従来の小売業界との競争など、現在の流通業界の実態を多彩なトピックとともに紹介してくれるので、興味も湧いてきます。

就活や転職希望者にも役立つ1冊です。

【流通業界】まとめ

流通業界はさまざまな業態があるうえ、それぞれの企業も事業の多角化を推し進めています。

業務の幅も広がっている中で、どうしてその業態、その会社、その仕事を志望するのかを明確にすることが内定獲得のためのポイントになります。

まずは自己分析をして、自分が流通業界に向いているかどうかを判断し、その上で業界研究をさらに進めて、選考対策へと進んでいきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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