「施工管理になりたいな。でも、志望動機を書くのが難しいな」
「自分をアピールするポイントってなんだろう」
「資格や実務経験は書くとして、どう書いたらいいんだろう」
このように施工管理を目指してはいるものの、志望動機を上手に書けずに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
施工管理はスキルを必要とする職種ですが、とても需要が高い仕事です。建設業界の花形と言っても良いでしょう。
この記事を読むことで、志望動機を書く際に押さえておきたい大事なポイントが理解できるようになるため、企業に自分の強みをアピールできます。
施工管理を目指している人は、ぜひ参考にしてください。
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- 施工管理とはどのような仕事か
- 志望動機を書く際に押さえるべきポイント
- 業種別に参考になる施工管理の志望動機例文
- 施工管理職について理解を深めたい人
- 施工管理職を志望している就活生
- 志望動機の例文を参考に自分の志望動機を書きたい人
- 面接やESで施工管理への思いを明確に伝えたい人
目次[目次を全て表示する]
【施工管理の志望動機】施工管理について確認しよう
施工管理の志望動機を作成するには、まずは施工管理の仕事についてしっかりと確認しておきましょう。
何となくかっこいいからとか、仕事内容はイメージで理解しているレベルでは、企業を納得させる志望動機は作成できません。
より具体的で的確な仕事内容を把握し、実際の仕事と大きな違いが出ないようにしたうえで志望動機を作成することが大切です。
認識にズレがあると、異なる職種や異なる仕事の志望動機になってしまうケースもあり、内定獲得への道が遠のきます。
- 施工管理の仕事内容
- 施工管理のやりがい
- 施工管理の魅力
施工管理の仕事内容
施工管理とは、建設現場で工事全体を統括する「現場監督」のような役割です。
工事の完成予定に合わせてスケジュールを組み、人員の配置や作業計画を立てながら、安全かつ効率的に現場を進行させます。
業務は多岐にわたり、工事が計画通りに進むよう管理する「工程管理」、設計図に基づいた正確な施工をチェックする「品質管理」、事故を未然に防ぐ「安全管理」、そして予算内で工事を完了させるための「原価管理」などがあります。
現場の責任者として、関係者と連携しながら工事を円滑に進める重要なポジションです。
施工管理のやりがい
施工管理のやりがいは、社会に残る建物の建設を通じて大きな達成感を味わえることです。
オフィスビルや商業施設、公共施設など、人々の生活や地域の活動を支える建物の建設現場を統括し、時には全国的に注目されるようなプロジェクトに携わることもあります。
大規模な案件でなくても、自らが現場監督として多くの職人や関係者と協力しながら一つの建物を完成させる経験は、かけがえのない自信と誇りにつながります。
スケジュール通りに事故なく工事を終えたときの達成感は格別で、次のチャレンジへの意欲も高まるのがこの仕事の魅力です。
施工管理の魅力
施工管理にはいくつかの魅力があります。
魅力の一つとしては請け負った建設工事が完成した時の達成感です。
施工管理は現場監督として仕事を任せられ、さまざまな課題を解決して完成に至ります。
その際に味わう達成感や充実感は大きな魅力となるでしょう。
また、建設産業は高い需要が続き一定の業務量があるため、雇用の安定も仕事へのモチベーションアップや魅力の要因ともなっています。
【施工管理の志望動機】企業が志望動機を聞く理由
企業が志望動機を聞いてくる理由として、以下3つあります。
志望動機は必ず聞かれる質問の一つです。
企業側が求める人材と就活生の人柄が一致しているかの判断をする大切な項目なので、理解をしておきましょう。
それでは、詳しく解説をしていきます。
- 志望度を確認するため
- 企業のことをどれくらい理解しているかを確認するため
- 応募者の人柄を知るため
志望度を確認するため
企業は面接で志望動機を聞いてどれぐらいの志望度があるのか確認をしています。
企業は高いコストを払って採用活動を行っているため、できる限り内定辞退者を出したくありません。
辞退者が出れば、再度採用活動を行う必要があり、採用工数が増えてしまいます。
そのため、辞退しないような志望度の高い学生がいるかを面接という短い時間の中で見極めるために「志望動機はなに?」という質問が必ず聞かれます。
施工管理業界の会社は多く存在している中で、採用担当者はなぜ、自社に応募をしてきたのかが明確になればすぐに辞めてしまう可能性が低いと判断をし、優秀な人材を確保することができます。
企業のことをどれくらい理解しているかを確認するため
次に企業が志望動機を聞く理由は企業のことをどれくらい理解しているかを確認するためです。
採用担当者は、応募者が自社のことをどのぐらい理解しているか、即戦力となる人材なのか
判断しています。
自社のことを明確に理解できていれば、志望度としても高く、会社が目指す方向性と一致している可能性も高いため、入社後のミスマッチを防ぐことができ長く働いてくれると判断もできます。
会社の目指す方向と食い違いがあるとモチベーションの低下や辞めてしまう可能性もあるため志望動機を質問し、社風や企業理念と照らし合わせて判断します。
応募者の人柄を知るため
企業が志望動機が何かを質問することで応募者の人柄を知りたいと考えています。
採用担当者が志望理由を質問することで、応募者がなぜその職種や企業に興味を持っているのか、どれぐらいのモチベーションがあるのかを理解しようとします。
これにより、採用担当者は将来的な業務への取り組みや貢献度がどのぐらいかを判断できます。
さらに、応募者が将来的にどのようなキャリアを築きたいのか、自社でどれだけ長期間働きたいと考えているのかを把握しようとします。
企業は短い選考の時間で、応募者の人柄を知らなければいけないので、志望動機などから応募者の人柄を知るために質問をしてきます。
【施工管理の志望動機】施工管理職に向いている人の特徴3つ
施工管理は、多くの人や資材を動かしながら、建物という大きな成果を形にしていく仕事です。
その分、求められる資質や責任も大きく、誰にでも務まる仕事ではありません。
ここでは、企業が施工管理職を志望する学生に対して「向いている」と感じやすい3つの特徴を紹介します。
自己分析や志望動機を考える際の参考にしてください。
- 責任感が強く、物事をやり遂げる意志がある人
- 周囲と円滑にコミュニケーションが取れる人
- 変化に柔軟に対応できる人
①責任感が強く、物事をやり遂げる意志がある人
施工管理の仕事は、工事全体の進行を管理するという大きな責任を担います。
納期や品質、安全を守るためには、多くの業者や職人をまとめ上げ、時にはトラブルにも冷静に対応する必要があります。
そのため、自分の言動に責任を持ち、途中で投げ出さずにやり遂げる力が求められます。
学生時代に部活動のキャプテンを務めた経験や、長期間取り組んだアルバイトなどがあれば、それを通して得た責任感や粘り強さを志望動機に盛り込むと好印象です。
施工管理職においては、目標に対して主体的に行動できる人が評価されます。
②周囲と円滑にコミュニケーションが取れる人
施工管理では、職人・現場監督・設計担当・発注者など多くの関係者と連携しながら工事を進めていきます。
作業の調整やスケジュールの変更、現場での安全確認など、あらゆる場面で「伝える力」が必要になります。
ただ話すだけでなく、相手の立場や状況を汲み取り、わかりやすく説明する力が求められるのが特徴です。
学生時代にチームでのプロジェクトやグループワークでまとめ役をした経験などがあると、それを根拠にすると良いでしょう。
施工管理では、コミュニケーション能力が成果と安全に直結する重要な資質です。
③変化に柔軟に対応できる人
建設現場では、天候による作業の延期や資材の遅れ、予想外のトラブルなど、予定通りにいかないことが多々あります。
そのような状況でも、臨機応変に対応しながら工事を進める判断力と冷静さが必要です。
柔軟な対応力を持つ人は、現場の信頼を得やすく、予測不能な場面でもスムーズに指示を出すことができます。
学生時代に計画通りに進まなかったイベント運営や、予期せぬトラブルを乗り越えた経験があれば、それを例に出すことで説得力が増します。
施工管理では、変化に動じず対応できる人材が重宝されます。
【施工管理の志望動機】施工管理の動向
施工管理職は、建設業界において欠かせない存在であり、社会インフラの整備や都市開発に深く関わっています。
近年、建設需要の高まりや人材不足の影響を受け、施工管理職の重要性はますます増しています。
ここでは、施工管理職の現状と将来性について詳しく解説し、志望動機を考える際の参考にしてください。
- 施工管理の現状
- 施工管理の将来性
施工管理の現状
施工管理職は、建設現場における工程管理や品質管理、安全管理など、多岐にわたる業務を担う重要なポジションです。
近年、都市再開発やインフラ整備の需要が高まる中、施工管理職の需要も増加しています。
しかしながら、少子高齢化の影響で建設業界全体の人手不足が深刻化しており、特に若手人材の確保が課題となっています。
また、施工管理職は専門的な知識や経験が求められるため、即戦力となる人材の採用が難しい状況です。
これにより、企業は未経験者の育成や資格取得支援など、人材育成に力を入れる傾向が強まっています。
このような背景から、施工管理職はやりがいのある仕事であると同時に、専門性を高めることでキャリアアップが期待できる職種として注目されています。
施工管理の将来性
施工管理職の将来性は非常に高いとされています。建設業界では、老朽化したインフラの更新や災害復興、都市再開発など、継続的な建設需要が見込まれています。
これに伴い、施工管理職の需要も安定的に推移すると予想されています。
さらに、施工管理技士などの資格を取得することで、昇進や昇給のチャンスが広がり、キャリアの幅も広がります。
また、近年では働き方改革の影響で、施工管理職の労働環境も改善されつつあり、ワークライフバランスを重視した働き方が可能となってきています。
このように、施工管理職は将来的にも安定した需要があり、専門性を活かして長期的なキャリアを築くことができる職種と言えるでしょう。
【施工管理の志望動機】志望動機を作成する際のフレームワーク
施工管理の志望動機を作成する際、どのような内容を組み込み、どのような流れで構成すればよいのでしょうか。
志望動機を作成する際のフレームワークを押さえておきましょう。
- 施工管理という職種を志望する理由
- 将来の目標と入社後に成し遂げたいこと
- その目標を持つに至った背景・エピソード
- 企業選びの軸と、それに合致する理由
- 競合他社ではなくこの企業でなければならない理由
施工管理という職種を志望する理由
まず志望動機を考える際は、なぜこの職種を選んだのかを明確に言語化する必要があります。
施工管理という仕事は、建設現場をまとめ、工程や安全、品質、原価など幅広い管理業務を担う職種です。
業務の幅が広く責任も大きいため、何となく興味があるという曖昧な理由では説得力に欠けます。
自分の価値観や性格、経験と照らし合わせて、施工管理という職種とどのように接点があるのかを考えることが大切です。
人をまとめることが得意、目に見える成果に達成感を感じる、複数の作業を計画通りに進めることが得意といった要素があれば、それらが施工管理に活かせると伝えると、職種への適性が具体的に伝わります。
企業は「なぜこの職種か」をしっかり言語化できる人材に、入社後の活躍を期待します。
将来の目標と入社後に成し遂げたいこと
志望動機の中に将来のキャリアビジョンを盛り込むことで、「この会社でどのように成長したいか」という前向きな姿勢を伝えることができます。
施工管理職は、現場経験を積むことで専門性が高まり、将来的には大規模プロジェクトや複数現場の統括などにも関わることが可能です。
入社後の目標として、現場の流れを理解し、早期に現場責任者として活躍したいなど、成長を意識した具体的なビジョンを語れると良いでしょう。
また、どのように会社に貢献したいか、どのように地域や社会と関わっていきたいかという視点を含めると、自己中心的な印象を与えず、組織との接続も意識できていることが伝わります。
成長意欲と社会性のバランスを意識しましょう。
その目標を持つに至った背景・エピソード
将来の目標や施工管理職を志望する理由に説得力を持たせるためには、それに至った背景や具体的な経験をセットで語ることが重要です。
企業側は、志望動機の深さを見ています。自己分析を進める際には、アルバイト、ゼミ活動、サークル、学園祭の運営など、自分が計画性や責任感、リーダーシップを発揮した経験を振り返ってみましょう。
その中で、どんな行動をしたか、なぜその行動をとったかといった視点で整理すると、動機と一貫性のあるエピソードとしてまとめやすくなります。
また、なぜその経験が施工管理と結びついたのかを明確にすると、目標のリアリティが増し、企業側に納得感を与えることができます。
エピソードは感情よりも客観性と論理性を意識して組み立てましょう。
企業選びの軸と、それに合致する理由
志望動機を説得力あるものにするには、自分なりの企業選びの軸を明確にすることが重要です。
企業選びの軸とは、どんな価値観を大切にして働きたいか、どんな環境で成長したいかといった、自分が企業に求める条件や方向性のことを指します。
「若手のうちから現場経験を積める」「チームワークを大事にしている風土」「教育体制が整っている」といった軸があれば、それに合致する理由として企業の取り組みや社風を具体的に挙げましょう。
軸と企業情報をセットで伝えることで、企業理解の深さが伝わり、志望度の高さも示すことができます。
また、軸を語る際は福利厚生が良いなど表面的な要素だけでなく、その環境でどう成長したいかという視点を加えると、より納得感のある志望動機になります。
競合他社ではなくこの企業でなければならない理由
施工管理職は多くの企業が募集しているため、なぜこの企業なのかを明確にすることが志望動機では非常に重要です。
業界や職種への興味を示すだけでは不十分で、他社と比較した上でこの企業を選んだ理由が伝えられてこそ、志望度の高さが評価されます。
ポイントとしては、企業の理念、事業内容、施工実績、教育制度、現場の雰囲気など、他社と明確に違いが出る要素に着目することです。
HPで見た社員のインタビュー、説明会で感じた雰囲気など、リアルな接点を根拠に加えるとより具体性が増します。
また、単にこの企業が良いと主張するのではなく、自分の価値観や目標と一致していることを軸に伝えると、企業側にも納得されやすくなります。
差別化の意識を持って、自分らしい視点で深堀りしましょう。
【施工管理の志望動機】志望動機を書く時のポイント
施工管理の志望動機は企業が求めていることを把握して、自分の考えを採用担当者へ明確に伝えなければなりません。
そのためには、志望動機の内容や構成等書き方がポイントになります。
ここからは、志望動機を書く際のポイントとして3個の留意点を紹介しますので、しっかりと押さえておきましょう。
- なぜ施工管理なのかを明確にする
- なぜその企業なのかを明確にする
- 企業の求める人材であることをアピールする
1:なぜ施工管理なのかを明確にする
数多くの仕事や職種が存在する中で、施工管理という仕事に関心を持った理由を明確に言語化することが重要です。
施工管理は、現場の安全や品質、工程を総合的に管理し、多くの関係者をまとめながら一つの建物を完成へ導く責任ある職種です。
そうした立場に魅力を感じた点や、自分の強みや経験と重なる部分を具体的に整理することで、職種に対する理解と志望の深さが伝わります。
知識や技術、資格を活かせると感じたのであれば、その関連性を明確に述べると良いでしょう。
直接的な経験がない場合でも、施工現場に接した経験や日常の中で感じた興味を通じて、仕事に惹かれた理由を丁寧に伝えることが大切です。
2:なぜその企業なのかを明確にする
施工管理という仕事は多くの企業で必要とされており、業界内には大手から中小企業まで幅広く存在しています。
その中から特定の企業を志望する理由をしっかりと説明できることが重要です。
企業理念、施工実績、現場の運営方針、育成環境など、他社との違いを理解したうえで、自分の考えや志向に合致するポイントを明確に示しましょう。
企業研究を深めるには、公式情報に加え、説明会や社員インタビューなどを通じた印象や学びも有効です。
複数の企業に応募する場合であっても、それぞれに対して異なる魅力を持っていることを前提に、すべての志望先に対して丁寧な動機付けを準備しておく姿勢が求められます。
3:企業の求める人材であることをアピールする
企業は将来的に自社を支える人材として、応募者がどれほどマッチしているかを重視しています。
そのため、自分がどのような強みを持ち、それが企業の求める人物像とどう重なるかを明確に伝えることが求められます。
事前に自己分析を行い、自分の特徴を理解したうえで、それを企業情報と照らし合わせながら志望動機に落とし込んでいきます。
施工管理では、体力や忍耐力、リーダーシップ、判断力といった資質が問われる場面が多くあります。
自分の性格や行動特性が、現場を支える力としてどう活かせるかを説明することで、企業にとって投資に値する人材だと認識されやすくなります。
【施工管理の志望動機】構成の作り方
これから施工管理の志望動機を書く上で、大切なことは構成の作り方を知っておくことです。
なぜなら、あらかじめどのように文章を組み立てるのかを決めておくだけで、どんな相手にもスムーズに伝えたいことが伝わるようになるからです。
そのため、面倒くさかったとしても、内定率を上げるためには頑張るようにした方が良いでしょう。
ここでは具体的な構成の作り方について、詳しく解説します。
- 結論を始めに述べる
- 起承転結を明確にする
- 時系列に気をつける
- 最後に結論をもう一度述べる
結論を始めに述べる
まず覚えておいてほしいのが、何を伝える際にも必ず先に結論を持ってくることです。
実は要点を最初に伝えることにより、その後の話を理解してもらいやすくなります。
その理由は、結論がわかっている状態だからこそ、余計なことを考えずに読み進めることができるからです。
逆に結論がわからない状態で物事を伝えても、相手をモヤモヤさせてしまいかねませんので、ここはとても大事なポイントだと思っておいてください。
採用担当者は1日に何枚ものエントリーシートに目を通すことが多いので、わかりにくい志望動機を書いてしまうと、どんなに良いことを書いていたとしても響かないおそれが出てくるでしょう。
起承転結を明確にする
志望動機において、結論につながる具体的なエピソードを話すことになりますが、重要なのは起承転結を明確にさせることです。
つまり、どのような流れをエピソードに盛り込むのかを、常に考えながら書かなければいけません。
自分が取り組んできたことを淡々と話すのではなく、途中でどんな壁にぶつかったのか?それをどのように乗り越えてきたのか?などを、詳しく伝えることが重要です。
ストーリー性のあるエピソードじゃないと採用担当者の心には響かないおそれがあるので、相手が夢中になるようなエピソードに仕上げるようにしましょう。
それだけでも、あなたに興味を抱いてくれる可能性が高まりますので、意識しておいて損はありません。
時系列に気をつける
志望動機をエントリーシートに書く際には、もちろん時系列にも気をつけるようにしましょう。
つまり、話している内容の時系列がバラバラにならないように注意しなければいけません。
なぜなら、話の内容がよくわからなくなってしまうことがあるからです。
採用担当者を混乱させてしまいかねないので、あらかじめ時系列を順序立てながら、丁寧に説明するようにしてください。
どんなに素晴らしいことを書いていたとしても、時系列が前後してしまっているだけで、響かないアピールになってしまうおそれが出てきます。
もしこれから志望動機を書く人は、一旦自分の伝えたいことを時系列に合わせて整理するようにしましょう。
そうすれば、後から失敗することはなくなります。
最後に結論をもう一度述べる
志望動機を伝える際に、結論は最初に持ってくることが大事だと伝えましたが、最後に改めて結論を伝えるようにしてください。
これによって、再度採用担当者に自分の伝えたいことを認識してもらえるようになります。
また、最後に結論を加えることによって、これまで話していたことに筋が通っているようにも見せられるので、より綺麗でまとまった文章だと思ってもらえるでしょう。
ここまで意識して書くようにすれば、それだけでも良い印象を与えやすくなりますし、何より「この人は賢い人だな」と思ってもらえる可能性もあります。
つまり内定をもらえる確率を上げることにつながるので、このように文章の締め方にも注意を払うようにしてください。
【施工管理の志望動機】施工管理の志望動機を書く際の注意点
施工管理の志望動機を書く際には、注意点を意識することによって企業に対して魅力的なアピールができるようになります。
ただやみくもに志望動機を作成してもそれでは企業の心に響くことはありません。
志望動機は企業に対してのラブレターのようなものです。
あなたの気持ちが伝わるような志望動機を作成してアピールすることが大切です。
ここでは志望動機を書く際の注意点について詳しく解説していくので、志望動機を作成する前に一度参考にしてみてください。
- 客観的に納得できるような志望動機にする
- 誰にでも当てはまるような志望動機にしない
- 待遇や福利厚生を動機の中心にしない
- 入社後の学びばかりを強調しない
- 自慢ではなく貢献したい意思をアピールする
客観的に納得できるような志望動機にする
志望動機に限らず言えることとして、自分にとっては人に伝わりやすい素晴らしいアピールであると思っていても、実際に他人から聞くと思うように伝わっていないということもあります。
企業の採用担当はあなたのことは知りません。
あなたが伝える情報からあなたを判断するしかないのです。
そのため、あなたが伝える志望動機を、他人から聞いても内容が明確に伝わるようになるまで、何度も誰かに添削してもらうことをおすすめします。
誰にでも当てはまるような志望動機にしない
志望動機が思いつかない時によくあることなのですが、とりあえずの志望動機を作成して満足してしまうことがあります。
それでは確かにその場しのぎになるかもしれませんが、当然企業に評価されるような志望動機になるわけがありません。
また、志望動機自体はどうしても誰にでも当てはまるものになってしまうことはあると思いますが、それをあなただけの志望動機にするには、あなたがなぜそう考えるのかというあなただけのエピソードが必要です。
そのエピソードを人に伝えるというイメージで、何度も遂行してみることをおすすめします。
待遇や福利厚生を動機の中心にしない
志望動機の骨子は施工管理を志望する理由や志望企業を選んだ理由です。
採用担当者はこの点に注目して志望した人物を評価します。
そのため、志望動機の中には給料や休暇などの服務面での待遇や、福利厚生を中心としない方がよいでしょう。
採用担当者からは志望動機の中心が待遇や福利厚生だけと判断され、評価が低くなります。
志望動機の目的から外れないように心がけましょう。
入社後の学びばかりを強調しない
企業は雇用計画に基づいて社員の採用をします。
社員採用は社員の新陳代謝を図るとともに、新たな活力を社内にもたらすことでしょう。
また、企業の収益向上や発展のための即戦力として位置付けられます。
このように、企業は採用した社員が早く企業に貢献できることを望んでいます。
入社後の学びは大切なことですが、志望動機の際には強調せず、自分の強みなどで企業に貢献できることを書きましょう。
自慢ではなく貢献したい意思をアピールする
志望動機には自分の強みを書いて自分をアピールすることは大切です。
しかし、自己PRを強調しすぎて自分の自慢話になってしまわないように注意しましょう。
自分の自慢ではなく、企業へ貢献する意思をアピールしなければなりません。
自己PRをする際には自慢話となってしまわないように整理して、書くポイントを絞るようにしましょう。
【施工管理の志望動機】参考になる志望動機の例文6選
ここでは、施工管理の志望動機を書く際の例文6パターンを紹介します。
業種によって強調したいポイントが異なるため、今までの注意点を踏まえつつ、例文を参考にオリジナルの志望動機を書いてみましょう。
- 建設業を志望する場合
- ハウスメーカーを志望する場合
- 土木業を志望する場合
- 電気工事の施工管理を志望する場合
- 設備の施工管理を志望する場合
- 大学で業界の分野を専攻していた場合
1:建設業を志望する場合
私は貴社の施工管理の職を志望しています。
テレビ番組で超高層ビルの建築現場で施工管理をする人のドキュメンタリーを見たことが、一つのきっかけです。
建物を建てるにはこういう仕事が必要なのだということを初めて知り、設計図通り、スケジュール通りに多くの難題を解決しながら現場を指示していく姿に感銘を受けました。
その建物を調べたところ、貴社の手掛けた建造物だと知り、貴社で仕事をしたいと思いました。
飲食店のアルバイト時代にバイトリーダーを任せられ、シフト管理や業務がスムーズに回るよう指導をした経験があります。
年上のアルバイトスタッフやパートスタッフからも、積極的に意見を聞いて取り入れることで、気持ちよく働ける環境づくりや職場をまとめる役割を担ってきました。
こうした経験を施工管理で活かせると考えています。
2:ハウスメーカーを志望する場合
私は貴社で戸建て住宅の施工管理の職を志望しています。
小学生の頃、親がマイホームを建てた際、よく工事現場を見に出かけていました。
多くの職人さんが作業をする中、職人さんと話をしたり、何か指示を与えたりしている人がおり、かっこいいなと感じたものです。
雨の影響で工事ができない日があっても大きな遅れが出なかったうえ、後から追加で希望した内容にも柔軟かつ満足できる状態に仕上がったのは、現場で施工管理をしてくれた方の対応力だったと、後で父から聞かされました。
その工務店は地元の小さな会社で残念ながら新卒採用がないのですが、依頼者のニーズに寄り添い、現場の職人と密に連携を取りながら高品質な家づくりをしている企業をリサーチしたところ、貴社の家づくりがまさに当てはまったのです。
高校、大学と6年あまり学園祭の実行員会で、短期間で大きなイベントを計画的に成し遂げてきた経験があり、その経験や能力を活かせると考えています。
3:土木業を志望する場合
私は貴社で施工管理の職種を志望しています。
道路や橋梁、トンネルなど社会的に求められる巨大な建造物やインフラを建造する現場において、その達成のための責任を担って現場を動かし管理していく仕事に魅力を感じました。
貴社は国内で名だたる土木事業を担ってきた実績があり、私も世の中に名と歴史を残し、社会や地域に役立つインフラの造成に携わりたいと強く想い、志望しました。
大学では建築工学を専攻するとともに、二級建築士の資格も取得しています。
現場に出て実務経験を積みながら、スキルアップやより高度な必要な資格を取得し、将来的に大規模事業の施工管理を任せられる実力をつけたいです。
4:電気工事の施工管理を志望する場合
私は貴社の施工管理の職を志望しています。
日が暮れて暗くなった道路を照らす照明や、建物のきらびやかな灯りは心が和むものです。
このように、電気は私たちの生活を支える重要なライフラインの一つです。
生活の基盤を支える電気工事の仕事は社会の使命を受け、とても魅力的な仕事であると思っています。
貴社はいくつかの建物などの電気工事を請け負ってきた実績があり、社会インフラの整備に貢献してきました。
社会貢献と業界をリードする様子に感銘しています。
私は大学で電気工学を学びました。
そこで学んだことを活かして、早く資格を取得し貴社のために貢献していきたいと考えています。
5:設備の施工管理を志望する場合
私は貴社の施工管理の職を志望しています。
中学生の時、社会見学でビル建設の様子を見ました。
そこでわかったことは、空調設備などの設備工事は、建物の主体工事や電気工事と一体をなすものだということです。
快適な空間を創出するためには必要な部門であり、その役割に魅力を感じました。
貴社は業界をリードする立場にあって、数々のビル建設工事の設備関係を手掛けてきました。
建設工事にはなくてはならない設備工事に携わり、多くの建物を完成させたいと思い、志望しました。
大学では運動部に所属してキャプテンの役割を担っていたので、その経験を活かせると思います。
入社後は実務経験を積んで資格を取得し、貢献したいと考えています。
6:大学で業界の分野を専攻していた場合
私は貴社の施工管理の職を志望しています。
私は大学において土木分野を専攻し、そこで得た知識を早く社会で活かせないか考えてきました。
ある時、貴社が国や地方公共団体から請け負った災害復興の仕事を手掛け、災害で被害を受けた地域の復興に尽力していることを新聞で知り、大変感銘を受けました。
そして、大学で学んだ土木分野の知識を、災害復興事業や建設工事に活かしたいと考えて志望しました。
学問で得た知識だけでは社会で通用しないことはわかっていますので、実務経験を積んで少しでも早く貢献したいと考えています。
【施工管理の志望動機】就活エージェントを活用しよう
施工管理の仕事を志す際の志望動機においては、上記で紹介したポイントをしっかり踏まえて考えることが大切です。
ですが、そのようにして一度完成した志望動機やESでも、第三者に見てもらうとよくわからない部分があることや、伝わりにくい部分が見つかることがあります。
そうした部分に関しては、1人では発見することが難しいため、誰かにサポートしてもらいながら進めていくことが大切です。
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【施工管理の志望動機】まとめ
施工管理職は、現場を総合的に管理する重要な役割を担い、社会に残る建物を完成させる達成感が得られる仕事です。
志望動機を作成する際は、なぜ施工管理を志望するのか、なぜその企業なのか、自分の強みがどう活かせるのかを明確に伝えることがポイントです。
また、エピソードや企業研究を交えてオリジナル性のある志望動機にすることで、面接官に印象づけることができます。
例文やフレームワークも参考にしながら、自分らしい志望動機を構築していきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート