はじめに
皆さんは「就活を意識し始めたけど、何から始めたらいいかわからない」と困ったことはありませんか?
友人も就活を始めたらしくて、自分もそろそろ始めたい。でも、頼りになる先輩がいなくて何から始めればいいかわからない。
そんな焦りや不安を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
そんな皆さんに向けて、一般的な就活のスケジュールや始め方、早く就活を終わらせてしまう方法について丁寧に解説していきます。
ぜひご覧ください。
そもそも一般的な就活スケジュールとは
一般的な就活スケジュールの大まかな流れは以下のようになっています。
①就活準備
②就活アプリへの登録・エントリー
③インターンシップ・説明会への参加
④ES(エントリーシート)提出
⑤複数回の面接
⑥内定
ここからは、このそれぞれについて詳しく解説していきます。
就活準備
まずは就活準備です。
ただ闇雲に、とりあえず企業に応募したところで、内定を勝ち取ることはできません。
就職活動を攻略するには、
・自分を知ること
・相手を知ること
が欠かせません。
そのために行うのが、「自己分析」と「企業・業界分析」です。
詳しくは後述の「就活準備期間にしておくべきこと」で解説しますが、自己分析や企業・業界分析をして就活の方向性を定めたうえで、就職活動を開始しましょう。
就活アプリへ登録
次に、就活アプリに登録しておきましょう。
※手順としては②にしていますが、実際には上記の①と並行して行うことができます。
現在、就活に役立つアプリやサイトが数多く存在します。
例えば「マイナビ」や「リクナビ」は、皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
しかしそれ以外にも、
・企業からスカウト形式で案内がくる「キミスカ」「オファーボックス」
・企業の口コミが閲覧できる「オープンワーク」
・選考フローなどの体験談が閲覧できる「ワンキャリア」
・OB訪問ができる「マッチャー」「ビズリーチ・キャンパス」
など、特定のサービスに特化しているアプリやサイトが存在します。
これらへの登録を早めに済ませておき、その後の就活を効率よく進められるようにしておきましょう。
インターンシップ・説明会
次に、インターンシップや説明会に参加しましょう。
自己分析や企業・業界分析が進んでくると、志望する業界・企業が絞られてくるようになります。
そうしたら、インターンシップや企業説明会に参加して、企業の詳細な情報を集めましょう。この時には何社かを比較することが大切ですので、複数の会社に参加するようにしてください。
マイナビやリクナビなどが開催している合同企業説明会や、WEB上で公開されるオンライン企業説明会は、時間も短く、特に選考などもないため、積極的に参加しましょう。
企業のインターンでは職場見学や社員の方との座談会が経験できますが、ESの提出や面接が必要な場合が多いのでしっかりとした対策が必要なので注意しましょう。
ES提出
ここからいよいよ「本選考」がスタートします。
本選考はまず、企業への応募から始まります。
企業の新卒採用サイトなどに登録(プレエントリー)すると、ES(エントリーシート)の提出の案内がきます。期限内にESを提出しましょう。
一般的な履歴書とは形式が異なり、質問内容は企業によって様々ですが、「志望動機」や「学生時代に力を入れたこと」などの定番質問が存在します。これは立派な選考なので、しっかりとした対策が必要です。
また、ESの提出と同時期に、SPIなどのWEBテストが実施される場合があります。
複数回面接
ES、WEBテストに合格したら、いよいよ面接です。
ベンチャー企業やIT業界だと、面接が2回で終了するケースも多いですが、大企業などは基本的に、3回の面接が行われます。
どの面接も20分〜30分程度ですが、1時間の長丁場の面接が行われる場合もあります。
一般的に面接が進むにつれて、担当者の立場が上がっていきます。企業によって様々ですが、若手社員→採用責任者→部長・役員クラス、社長などのように進んでいきます。
内定
最終面接が終わると、2週間から1か月で連絡が来ます。
経団連に加盟している企業の場合、正式な「内定」は卒業・終了年度の10月1日以降と定められている(注1)ため、それ以前の内定はいわゆる「内々定」と呼ばれています。
(注1)経団連(日本経済団体連合会)「採用活動に関する指針」
「内々定」であっても、実質は「内定」と変わらないのが現状です。企業の内定を承諾すると、就職活動は終了です。
その後は、企業側が求める事務手続きをこなしつつ、単位取得や卒論執筆など、とにかく無事に卒業することに専念しましょう。
一足先に就活を終わらせるスケジュール
ここまでで、一般的な就活の流れについて解説してきました。
経団連加盟企業の場合、一般的に6月中には内々定がもらえるため、このあたりが就活終了するピークとなります。
しかし、周りよりも一足早く就活を終わらせることも可能です。
ここからは、一足先に就活を終わらせるためのスケジュールについて解説します。
3年次の夏前にプレエントリー
就活を一足先に終わらせるには、より早く動き始めなければなりません。
早期内定を勝ち取るには、夏インターンに参加することがカギとなります。3年次の6月ごろからプレエントリーが開始されるので、そこで既にプレエントリーを済ませておき、夏のインターンに応募しましょう。
ただしプレエントリーをするにも、自分が興味のある業界を絞り込んでおく必要があるので、自己分析や業界・企業分析は前倒しで行う必要があるので注意しましょう。
3年の長期休暇でインターンシップに参加
プレエントリーを済ませたら、夏インターンに応募しましょう。
この夏インターンに参加する場合も選考が行われる場合があるので、それの対策も必要となります。しかし、ここで参加しておくと、その後に非公式の特別イベントに招待されることがあるので、積極的に応募しましょう。
これらのイベントでの振る舞いは人事に共有されることになるので、「これは実質的に、選考である」という意識をもって参加するようにしましょう。
説明会に参加
インターンシップに参加した学生には、早いうちから説明会の案内がくることになります。
前提として、企業には「できるだけ早いうちに、優秀な学生を囲っておきたい」という心理が働いているので、インターンに参加してくれた学生を早い時期から選考フローに乗せたいと考えます。
そのため、10月から1月の時期から説明会の案内がくることになります。これへの参加をもって、その後の早期選考への参加権が与えられます。
早期選考
実際の早期選考は、1月から3月あたりに行われます。
一般的な選考フローに乗っている学生がまた冬季インターンに参加していたり、企業説明会に参加したりしている時期であるため、かなり早期であることがわかります。
この早期選考でも面接は行われますが、
・競争相手が少ないこと
・採用人数の残り枠がまっさらであること
・冬休みの期間であること
などにより、学生側に非常に有利な環境で勝負することができます。
企業によっては、年内に内定が出てしまう場合もあります。
内定をもらった後の内定受諾期間が長い場合もあり、学生側に非常にメリットが大きいと言えます。
就活は何から始めたらいい?
ここからは、就活の始め方について解説していきます。
とにかく何から始めればいいのかわからないという方向けに丁寧に解説していきます。
早期選考を検討している方、一般の選考フローでいいという方もぜひご覧ください。
まずは情報収集から
まずは企業や業界に関する情報収集を行いましょう。
どんな企業や業界が人気なのか、企業の評判や口コミを調べるなど、簡単なことからで構いません。
例えば、ネットで「年収ランキング」「ホワイト企業ランキング」「○○株式会社 口コミ」「○○業界 解説」などのワードで検索してみるのもいいかもしれません。
当然、職種、働き方、福利厚生など知っておかなければならないことはたくさんあります。しかし、まずはとっかかりを作ることから始めましょう。
それらで関心が湧くようになったら、東洋経済新報社の「業界地図」「就職四季報」などや企業の採用ページから情報を集め、理解を深めていきましょう。
就活関連のアプリに登録
次に、就活関連のアプリやサイトに登録しましょう。
先ほどもご紹介しましたが、就活関連のサービスには様々なものが存在します。
企業説明会やGD(グループディスカッション)練習会、ES・面接対策講座など、様々なイベントの案内がくるので、登録しておきましょう。
また、オファー型の就活アプリは登録しておくだけで選考案内や説明会案内が来たり、早期選考にすすめたりするので検討してみるとよいかもしれません。
これらのアプリやサイトは基本的に無料で利用できるので、積極的に登録しておき、情報収集に努めましょう。
また、近年は選考の早期化が目立つため、これらサービスにはできるだけ早い時期から登録しておきましょう。
就活準備期間にしておくべきこと
ここからは、就活の準備期間にしておくべきことについて解説します。
先ほど「そもそも一般的な就活スケジュールとは」のところでも少し触れましたが、就活準備期間には、
・自己分析
・企業・業界分析
・WEBテスト対策
・ES・履歴書作成
を行います。
自己分析
まずは自己分析です。
ESや面接で問われることは企業によって様々ですが、「学生の能力や価値観について詳しく知りたい」という意図があることで共通しています。
そのため、「自己紹介」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」「自分の強みや弱み」などの定番質問が存在します。
これらの質問にスムーズに、説得力を持って受け答えするには、自分のことについて理解を深めておく必要があります。
学生時代のエピソードや、その時何を考え、行動したかなどを振り返って整理しておきましょう。
企業・業界分析
次に、企業・業界分析を行いましょう。
企業や業界について自分なりに調べ、志望する企業・業界の目星をつけておきましょう。
時間は有限です。しかも、企業の新卒採用関連のイベントは特定の時期に集中しやすいため、説明会への参加、OB訪問、インターンへの参加は効率よく進めていく必要があります。
さらに、本選考を勝ち抜いていくためには企業・業界理解が欠かせません。すなわち、いざ就活が本格化すると他の業界に目移りしている時間はありません。
Webテスト対策
次に、WEBテストの対策をしましょう。
就活においてはESの提出に際し、WEBテストを受験しなければなりません。
WEBテストには「SPI」、「玉手箱」、「GAB」、「TG-WEB」などの種類があり、企業によって様々なので、自分が志望する企業で実施されるWEBテストの対策が必要です。
内容は義務教育レベルのものですが、慣れないうちは難しく感じるのでしっかりと対策しておきましょう。
それぞれの対策本が市販されているので、それらを購入し、2、3週はこなしておくと安心です。
意外と時間と根気が必要なので、できるだけ早めに着手するようにしましょう。
ES・履歴書作成
最後に、ES・履歴書の作成です。
自己分析、企業・業界分析を進めたら、それを基にESの骨組みやテンプレートを作っておきましょう。
確かにESや面接で問われる内容は企業によって様々ですが、「自己紹介」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」などは定番中の定番なので、使いまわすことができます。
効率よく就活を進めるために、時間に余裕があるうちに、文字数や業界ごとに分けて複数のパターンを用意しておきましょう。
まずはできることから始めて就活にギアを入れよう
いかがでしたか。
ここまでで、
・一般的な就活スケジュール
・早期選考に進む場合の就活スケジュール
・就活の始め方
・就活開始直後の動き
について解説してきました。
就活でいい結果を出すためには、とにかく早く動き始めることが肝心です。
始める時期が早ければ早いほど、夏インターンや冬季インターンに参加できたり、OB訪問や会社説明会での情報吸収力が上がったり、ESの質を上げることができたりと、可能性が広がります。
何から始めたらいいかわからないという方も、まずはできることから始めて、ギアを入れるようにしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート