インターンの志望動機を考えて筆が止まってしまった人、いませんか?たしかに就職活動未経験の皆様にとって、一体何を書くべきなのかというのは非常に難しく感じられる問題です。
けれど、志望動機を作成するためにはいくつかのポイントがあります。それをしっかりと抑えておけば、書くべき事も見えてきますし、面接官に対してしっかりとアピールできるようになるものです。
そんな志望動機作成のポイントについては本文をご確認ください。
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働く動機を明確にするとインターンの志望動機が完成する3つの理由
就職活動に大きなアドバンテージをもたらしてくれる「インターン」、興味を持っている人も多いですよね。
とはいえ、インターンは体験したいと言えばすぐに体験できるものではありません。
インターンとして働くためには面接を突破する必要がありますし、そこでは明確な志望動機が必要となります。
ところが就職活動経験がない人にとって、この「志望動機作成」はかなり難しく感じられるものです。まずは志望動機作成に必要な3つのポイントについてご紹介してゆきます。
働く必要性に気づくとモチベーションがあがります
まず考えるべきは「働く必要性」を考えるという事です。働く必要性に気付ければモチベーションもグッとあがり、志望動機完成に近づけるものです。
そもそも働く理由とはなんでしょうか?
「大学を卒業したら就職するのが当たり前だから…」というのは世の一般的な流れがそうだというだけで、働く理由ではありません。
「お金を稼ぐため…」というのもありますが、お金を稼ぐだけであればFXなどの投資でも良いかもしれませんし、大金が必要ないのであればアルバイトだってお金は稼げます。
それよりもむしろ、「10年後・20年後・30年後にどんな人間になりたいのか、どんな人生を送りたいのか」を考える事が、働く必要性を考える事に繋がります。
「便利な何かを使って世の中に貢献したい」・「世界を飛び回って素敵な商品を探したい」など、それぞれに思いがあるはずです。
それを実現するために、企業で働く必要があるのであれば、それが「働く必要性」です。
モチベーションがなくなると退職に繋がります
仕事をしてゆく上で、モチベーションは大切です。モチベーションが保てなくなりますと、それはやがて退職へと繋がってゆきます。
退職する事が悪い事という訳ではありませんが、転職先を探すのも大変な作業ですし、せっかくの経験が無駄になってしまう事も良くある話です。
働く必要性を考える際、10年後・20年後・30年後という長いスパンで考えてみてください。
どういう風に働きたいかで志望業界が決まります
就職先を考える際、自分がどんな業界に向いているのか悩む事も多いはず。そんな時には「どういうふうに働きたいか」を考えてみてください。
それによって志望業界が見えてきます。どんな業界でどんな働き方が想定されるのか、具体例と共にみてゆきましょう。
自分の理想の働き方を考えると志望業界がみえてきます
例えば「堅実に仕事をしたい」という人であれば、仕事のやり方が確立しているような国内老舗メーカー系がおすすめと言えます。
「冒険的な仕事がしたい」というのであればITサービスを提供しているような企業がおすすめです。なおIT系といっても、全員が技術者という訳ではないので、プログラミングをした事が無いという人にだって門戸は開かれています。
あるいは「とにかくバリバリ働いて、経験値を積みたい」という人であればコンサルティングファームなども良いでしょう。巨大企業から中小企業まで、様々なクライアントの様々な悩みに対峙し、解決してゆけば、いやがうえにも経験値は上がります。
このようにどんな働き方がしたいのかを考えてみてみると、自分にあった業界が見えてきます。
働くイメージが具体的に湧けば志望企業がみえてきます
志望する業界が見えてきたら、業界に多数存在している企業の中から、特に志望する企業を見つける必要が出てきます。
「この業界ならどこでも良い」と考えているかもしれませんが、そんなあやふやな考えでは志望動機の作成はできませんし、面接を突破する事など到底かないません。
そこで役立つのが実際に「働くイメージ」です。
例えば国際物流業界を選んだとします。A社の主なクライアントは重工業系で、運ぶアイテムは専用の機械などがほとんどです。B社では美術品など貴重で特殊なアイテムを運んでいるとします。
A社・B社は同じ業界と言えますが、働き方は大きく異なるはずです。またそこには自分の好みも出てきます。
このように会社の事を知れば知るほど、働くイメージは具体的になってきます。また、働くイメージを具体的に考えるからこそ志望動機もしっかりとしたものになってゆきます。
志望動機は具体的に語れないとNGです
働くイメージを具体的にしてゆきますと、志望する理由も具体的になってきます。
例えばITサービスを提供している会社を志望しているとします。
その際にしっかりと企業研究をしておけば「○○というサービスを愛用しており、御社に興味を持ちました。将来的には〇〇のような画期的なサービスを生み出し、御社に貢献すると共に、より良い社会を目指してゆきたいと考えています」なんて事が言えるようになります。
これが「IT系企業で凄いアプリとかを開発したいんです!」なんて事を言っても、採用には当然繋がりません。
理想の働き方が具体的になれば志望動機・志望企業がみつかります
ここまで見てきた通り、理想の働き方をしっかりと考える事によって、志望する企業も具体的になりますし、やりたい事も明確になっていきます。
それを書くからこそ、しっかりとした志望動機が出来上がるという訳です。
「なんとなく良さそうだから」といったあやふやな状態で志望動機を書こうとしても、当たり障りのないものしか書けません。当たり障りのない、あやふやな志望動機では、面接官の心に刺さる事はないのです。
見出し2:インターンシップの志望動機を明確にする「働く理由」の作り方
続いて、インターンシップの志望動機を作成する際に必要となる「働く理由」について考えてゆきたいと思います。
インターンの志望動機作成で手が止まってしまった人は、以下でご紹介してゆくのポイントをしっかりと抑え、働く理由を見直してみてください。
絶対にやりたくないことは何か考えましょう
志望する理由を考える際、逆に「やりたくないこと」を考えてみるのもおすすめです。
初対面の人と話すのが苦手…という人が営業をしても成績は出せませんし、何より仕事がつらくなってしまいます。
このように「絶対にやりたくないこと」をリストアップしてゆきますと、「やっても良いかなと思えること」や「すごくやりたいと思えること」も見えてくるものです。
それがインターン先で経験できるのであれば、それは充分に働く理由となるはずです。
小見出し1:「苦手なこと」は他の人に任せよう
やりたくないことをリストアップしていますと、「社会人として、苦手な事から逃げていてよいのだろうか?」と思うこともあるはずです。
これは逃げてよいことです。そもそも、苦手な事を無理にしようとしても、仕事はうまくゆきません。それよりもむしろ得意な事で貢献する方が会社にとってメリットがあります。
自分の苦手は他人の得意だったりするものです。そうやって補い合えるように、会社組織は作られているものです。
自分にとって理想の働き方を考えてみましょう
将来自分はどうなりたいのか?理想の働き方はどんなものなのか、もう一度考えてみてください。
「世界中を飛び回って、バリバリと仕事をこなしたい」という人もいるかもしれません。
「チームリーダーとして部下を抱え、責任をもって仕事をしたい」という人もいるでしょう。
そうすると、それをそれを実現するために何が必要で、今何をすべきかという事が見えてくるはずです。
その一つがインターンというのであれば、これもやはりインターンとして働く理由です。
現時点では達成不可能な働き方でもOKです
「世界中と飛び回って…」なんて事を言いますと、「そりゃ無理でしょ」なんて事を言う人も出てきます。
そんな言葉に惑わされてはいけません。今の時点で達成不可能だからといって、将来的に達成不可能とは限りません。
自分の将来なりたい姿をしっかりと見据えて、それに向かって少しづつでも進んで行けば、進んだ分は確実に近づきます。
最初から諦めて何もしなければ、目標には永遠にたどり着けません。
論理的にどの会社・職種を狙うか考えましょう
将来の事を考える際、目指す企業だけでなく、目指す部署や目標とする役職などを考えてみるのもおすすめです。
例えば「30歳までにアプリ開発部門で、一つのチームを任されたい」というのであれば、アプリ開発技術を身に着けるのはもちろんのこと、チームをリードしてゆくテクニックも必要です。また、世の中のニーズを的確に読み取る力も求められます。
それを実現するために、職場の現実を今から見ておきたいというのもインターンとして働く明確な理由になるかもしれません。
将来の目標からいま何をするべきか考え続けよう
将来の目標を事細かに考えることにはもう一つのメリットがあります。それは、そこから逆算して「今何をすべきか」という事を考えられるという事です。
海外での仕事を視野に入れているのであれば、英語力はもちろんのこと、世界の情勢をそれなりに把握しておく必要もありますし、場合によっては頑丈な肉体を手に入れる必要もあるかもしれません。
世界の情勢を理解するのも、頑丈な肉体を手に入れるのも一朝一夕にできることではありません。目標に対して何が必要か、常に問い続けているからこそ手に入れることができるものです。
また、自分を高めるための努力を志望動機に記載しておけば、その内容は具体的でウィットに富んだものになるはずです。
インターンシップの面接対策】志望動機は必ず聞かれます
続いてはインターンシップの面接対策について考えてゆきたいと思います。
ES中に志望動機を記載していたとしても、面接でも「志望された動機は?」という質問が飛んできます。
ここでは「そこに書いてある通りです」なんて事は言えません。思いのすべてを記載していたとしても、自分の言葉でもう一度説明しなおす必要があるものです。
面接を上手く乗り切るためのポイントとしては、「ES中にはすべてを記載せず、ちょっと語る余地を残しておく」ということです。
面接官はESを見ながら、質問を投げかけてきます。語る余地を残しているからこそ、スムーズに会話する事ができ、合格を引き寄せることができるのです。
本章ではそういったインターンの面接で使えるテクニックについて見てゆきます。
インターンシップの面接≒就活の面接です
まず、「まあインターンシップだし、対策はある程度でいいよね」なんて事を考えているとしたら、まずその考えを捨てましょう。
インターンシップの面接≒就活の面接です。インターンとして職場を体験する事ができ、そこで爪痕を残せたのであれば、その企業に入社できる可能性はグッと高まります。
また、インターンとはいえ、企業側は本気で面接をしますから、一足早く就活面接を体験できるというメリットもあります。
どんなESに対してどんな質問をされて、どんな風に答えるとどんな反応が返ってくるのか?これはリアルに体験してみないと判らないものです。
それができる貴重なチャンスですから有効に使ってください。
大学3年生以前でライバルに差をつけよう
インターンは学年不問としている企業も多くあります。メインのターゲットは大学3年生や修士1年生ですが、学年が不問なのですから、それ以前の学生だって参加可能です。
ライバルに差を付けたいというのであれば、大学3年生以前に挑戦してみるのもおすすめです。
インターンに受からなくても、ESを作成するというのは良い経験になりますし、就活面接的な事も体験可能です。その経験を持って、大学4年になれば、ライバルに大きな差をつけることができますよ。
インターンの面接対策は必須です
一般的な大学にはキャリアセンターが設けられており、就職活動に関するアドバイスがもらえます。もちろんインターンの面接に関する対策もしてくれますので、それを利用しない手はありません。
模擬面接を徹底的にやりましょう
面接対策でもっとも大切な事は「模擬面接」です。キャリアセンターのスタッフが面接官となり、作成したESをもとに、模擬面接を実施してくれます。
自分が作成した志望動機に対して、様々な質問を受けることで、自分なりの受け答えができてくるものです。また、それに対してのフィードバックももらえますので、さらにブラッシュアップされてゆきます。
時間の許す限り、模擬面接を体験し、しっかりと準備しておきましょう。
なお、模擬面接を実施するのであれば、スーツ姿でカバンももって、ノック⇒入室から練習する事がポイント。そこまで本番に近づけているからこそ、本番でもうまくゆくのです。
インターンシップの志望動機は自分の動機と将来を語ろう
インターンシップの志望動機で語るべきポイントは「なぜインターンシップとして働きたいのか」そして「その経験をどう活かしてゆきたいのか」です。
インターンシップは企業にとってみれば、素敵な人材を見つけ、そのまま確保する事にもつながるチャンスです。
そこで探しているのは将来性のある若者です。それがわかるポイントが「なぜインターンシップとして働きたいのか」そして「その経験をどう活かしてゆきたいのか」という訳です。
【要注意】小手先の志望動機では不採用です
志望動機は練って練って、さらに練って、いったん訳が分からなくなって、さらにそこから自分なりの答えを見つけるというほどに悩む必要があるものです。
口八丁手八丁でごまかそうとしても、面接官には確実に見抜かれます。面接官は数百人規模で面接を実施しているもの。小手先でごまかす事は出来ません。
会社と自分の接点を見つけよう
面接で重要なポイントとして「御社だから行きたい」という事をしっかりアピールするという事があります。そうでなければ「別にウチじゃなくても良いんじゃ…」と思われてしまうからです。
そのポイントを見つける鍵は「会社と自分の接点を見つけること」です。
メーカーであれば、その商品を使ってみた感想でも良いですし、サービスであれば実際に利用するのもおすすめです。自分の経験を通じていれば、話に具体性や説得力が生まれますし、だからこそ面接官を納得させられることに繋がります。
全体のまとめ
インターンの志望動機や面接対策についてご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?
本物の就活面接ではないとはいえ、ひょっとしたら就職につながるチャンスです。就活面接と同様にしっかりと対策をとって、万全の体制で臨んでください。
インターン経験から、「この会社はちょっと違う…」と感じたとしても、そこでの経験は必ず活きてくるものです。
本文でご紹介してきた通り、志望動機を考えるのは、かなりの時間と労力を必要とします。早め早めの対策を心がけましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート