「インターンには参加したいけど、選考があるのとないのどちらがいいのかな?」
「選考なしのインターンって意味ないって聞くけど本当かな?」
インターンへの参加時期が近くなり、このように考える人は多いのではないでしょうか。
特に選考がないインターンの場合は、気軽に誰でも参加できるため間口も広く、疑問に思う人も多いかと思います。
この記事では選考なしのインターンに参加する意味があるかどうかについてを詳しく解説していきます。
また、選考があるインターンとないインターンではどのような違いがあるのかについても詳しく解説していきます。
選考があるインターンと、選考がないインターンの違いがしっかり分かることによって、どちらのインターンに参加するのがより適切か明確に分かると思います。
インターンの選考の有無の違いを理解することにより、インターンへの理解が深まり参加の意義も同時に理解することができるでしょう。
・インターンとはなにか
・選考ありと選考なしのインターンの特徴
・どちらのインターンに参加するといいのか
・選考なしインターンの具体的な探し方
・インターンの参加に迷っている人
・選考ありと選考なしのどちらのインターンに参加するか考えている人
・インターンの探し方がわからない人
・インターンの参加を不安に思っている人
はじめに
6月以降から、いよいよサマーインターンが近づき就活に向けた動きが始まってきます。
インターンへの参加を検討している方は、参加企業の選択に悩むと思いますが、インターン参加には選考が行われるものと誰でも参加出来るものとの2種類があります。
選考がないインターンには、参加しても意味がないのではとの話も聞きますが、本当でしょうか?
今回は選考がないインターンの内容を解説していきます。
最後まで読んで理解を深め、インターン参加への検討をしてください。
【インターンの選考】そもそもインターンとは
インターンとは企業内で行われる就業プログラムのことを指し、学生が企業で実際に働ける制度です。
学生にとっては、自分の適正把握や志望する企業への理解が深まり、企業風土を肌で感じることのできる機会になり、メリットも多く有意義な制度です。
また、企業にとっても多くの学生に自社のことを知ってもらえ認知度が高められますし、優秀な学生と早期からコンタクトを取れるなどの多くの利点があります。
インターンは開催の時期などによって「長期インターン」と「短期インターン」に分けることができ、以下で詳しく解説していきます。
短期インターン
期間は1日から数週間に渡って開催されるものが多いですが、なかには1か月以上の期間で開催されるものもあります。
大学3年生から申し込みが可能で、実際の業務を行う就業体験と言うよりは、企業や業界への理解を深めるための会社説明会やセミナーの延長といった意味合いが強い傾向です。
実際の就業経験を積みスキルを高めるよりは、グループワークなどのセミナー形式での内容が多いのが特徴です。
本記事では、この短期インターンを中心に解説していきます。
長期インターン
1か月以上から1年程度であることが多いですが、中には期間が決まっていなく卒業まで続ける人もいます。
学年も短期インターンでは固定されていることが多いですが、長期インターンでは全学年が対象です。
ベンチャー企業やスタートアップ企業で開催される傾向が多く、実務を通じた経験によって特定の業務スキルを身につけることができます。
このため、将来的にやりたい仕事や興味のある企業が明確になっている人には向いている制度です。
【インターンの選考】選考なしのインターンの特徴
選考なしのインターンといっても、その内容やプログラムはさまざまなものが実施されています。
例えば、業界や企業の説明がメインで座学が中心の「セミナー型」やワークがメインの「ワーク型」などが多く開催されています。
また、見学がメインのものや座談会がメインとなっているものや、これらの内容がいくつか組み合わされた内容で開催されるケースもあります。
いずれの場合も、1日から数日以内と比較的短期日程にて開催されるものが多いのも特徴のひとつです。
選考がないため、受付人数に余裕がある限りは参加が可能な気軽さもあって比較的多くの学生が参加する傾向にあります。
このため、複数のインターンへ参加する学生が見られるのも特徴のひとつです。
中小企業に多い
選考がないインターンは大手企業をはじめとした、たくさんの企業で開催されていますが比較的中小企業で実施されるケースが多い傾向があります。
これは選考がないインターンでは、気軽に参加できるといった側面があるためより多くの学生が参加しやすいためです。
人気を集めやすい大手企業では必要ありませんが、中小企業では多くの学生に参加してもらうことにより、知名度向上の役割を果たすため選考なしのインターンを開催する中小企業は多い傾向があります。
開催期間が比較的短い
選考なしインターンでは企業を広く知ってもらい、多くの学生に参加してもらいたい意向が働いています。
このため期間も1dayや2daysなどの比較的短い日程での開催が多く、同じ内容を複数日程で開催することにより学生のスケジュール調整にも配慮した内容になっているものが多く見られます。
実施内容についても、セミナー形式や座談会形式などが中心に実施されており、会社を知ってもらうことや業界への理解を中心としたものが多く開催されています。
選考ありのインターンの特徴
今回は選考がないインターンの特徴を解説していますが、より理解を深めるためには選考があるインターンの特徴を知り比較する必要があります。
以下に大まかな特徴をあげますので、自分で比較して理解を深めておきましょう。
大手企業や人気企業に多い
大手企業や就活生に人気の高い企業では、例年多くの人材がインターンや本選考へのエントリーを行います。
このため、中小企業での目的のひとつである知名度を高めて学生を集める必要がなく、比較的優秀な学生も集まりやすい傾向が見られます。
一部で選考のないインターンを実施するケースもありますが、全体としては少ない印象です。
大手企業では選考を行わず広く人材を集めるよりも、最初から選考を行いモチベーションの高い人材を効率良く集めることが目的のひとつでもあります。
難易度の高いプログラムが行われることも
選考が行われることにより、最初から意欲やモチベーションの高い人材が集まりやすい傾向があります。
その中からさらに選考が行われることにより、企業側では意欲の高い人材を適正な人数で集めることが可能になります。
適正な人数で実施されることにより、社員一人ひとりが参加者に目が行き届き寄り添ったプログラムの実現が可能です。
実施されるプログラムも比較的難易度の高いものが選択され、より実践的な内容になっています。
【インターンの選考】選考なしのインターンは参加する意味がないのか
選考がないインターンでは、エントリーさえ行えばほぼ確実に参加が可能です。
このように誰でも参加可能なインターンとも受け取れるため、参加することに意味があるかを疑問に思う方もいると思います。
しかし、選考がないインターンであっても参加することには意味があります。
企業によって実施されるプログラムは異なりますが、内容の濃いプログラムを実施している企業もあります。
また、セミナー形式で説明などがメインのものと、グループワークやディスカッションなどが中心で行われるものなどがありますので、自分の目的に合ったインターンの選択が大切になります。
参加することで一部選考が免除になるような参加特典を設けたインターンなどもありますので、目的に合わせてよく調べてからエントリーすることが重要になります。
選考なしのインターンを探すポイント
選考なしのインターンを探す際の大切なポイントはプログラムの内容をよく確認することです。
単に会社説明会のようなプログラムの企業もあるため、目的に合わせた確認が大切になります。
以下に注意するべきポイントをまとめていきます。
インターンの参加目的を確認する
インターンへの参加をエントリーする前に、何のために参加するかの目的を明確にしておく必要があります。
志望企業だから参加するとか、同じ業界であるためであったりグループワークの練習になるなど、学生ごとにそれぞれの理由は異なると思います。
これらの理由が明確ではなく、何となく参加するのではインターンに参加する意味合いは薄くなります。
インターンに参加することにより、何を得たいのかが明確である必要があるため、しっかりと整理しておく必要があります。
必ずしも参加する必要はない
インターンが解禁されると多くの学生がインターンへの参加を希望します。
選考なしのインターンの場合、全体の約7割の学生が参加しているとも言われています。
しかし、周りが積極的に参加しているからといって必ず参加しなければならないというわけではありませんし、全く参加せずに就活を行う学生もいます。
インターンに参加するメリットが薄いと感じている方や、他に時間を費やしたいと考えている方は、無理に参加せずに自分の考える活動に時間を費やす方が良いでしょう。
プログラムの内容を確認する
選考なしのインターンを探す際は、プログラムの内容は良く確認した方が良いでしょう。
会社説明会程度の内容の場合もありますし、しっかりと濃い内容のインターンを開催しているケースもあります。
直接対面で行うのかWebでの実施であるかや、人数や規模やプログラムの内容など、集められる情報はすべて収集した上で検討するのが良いでしょう。
情報を集める上では、その企業の過去に行ったインターンの内容を確認することもひとつの方法です。
【インターンの選考】選考の有無別!参加すべき人の特徴
同じインターンであっても、選考がある場合とない場合とではプログラムの内容に違いがあります。
選考の有無別に、どのような人が向いているかの特徴を紹介します。
自分の考え方と照らし合わせて、どちらに参加するかを検討してください。
選考があるインターンに参加すべき人の特徴
選考があるインターンに参加するためには、やはり選考に向けた準備が必要になります。
他の参加する学生たちの意識も高く、まずはこれらの選考に勝ち抜かなければ参加できません。
しっかりとした目的や狙いがある人に向いてます。
レベルの高いインターンに参加したい人
選考があることが前提で参加している学生たちのため、参加者の目的意識は高くモチベーションの高い人たちが集まります。
プログラムの内容は企業によって違いがありますが、比較的時間に余裕をもったプログラムで実践的な内容を含んだものが多いのが特徴です。
また、選考なしの場合と比べても種類が豊富であるため、自分に合ったプログラムを実施しているインターンを選択することも可能になります。
参加人数も絞られて余裕があるため、社員からのサポートやフィードバックも得やすい環境になっています。
本選考対策をしたい人
選考があるインターンに参加し、準備を行うこと自体が本選考への対策になります。
エントリーシートを提出し出来の良し悪しを確認したり、面接を実際に経験することはそれほど多く体験できることではありません。
これらのことが一度に体験することが可能で、仮に選考にもれた場合でも本試験に向けて時間的な余裕もあり対策が十分可能になります。
また、無事に合格できた場合は自信にもつながると同時に、インターンの経験もできるため積極的に参加するのが良いでしょう。
選考がないインターンに参加すべき人の特徴
選考がないインターンにはどのような人が参加したらいいのでしょうか。
選考がない分だけ、参加へのハードルは低くなっていますので、自分の目的に合わせ参加するのが良いでしょう。
次にどのような人が参加したらいいのかの特徴をあげていきます。
インターンに参加してみたい人
まずはインターンへの参加を体験してみたいといった方におすすめです。
比較的開催期間も短いものが多く、選考に落ちる心配もないため気軽に参加できる特徴があります。
選考があるインターンに向けて準備を重ねていくことも大切ですが、まずは経験をして雰囲気をつかみステップアップしていきたい方には向いている制度です。
自分が興味のある業界や職種と同じプログラムを実施しているインターンを選ぶと、今後のためにも良いでしょう。
手早く業界・企業研究を進めたい人
今後の本選考に向けて、業界や企業研究は必ず行う必要があります。
また、これらの企業研究は細かく深く行うほど効果的です。
いち早く進むべき業界が決まっている人は、書籍やインターネットなどで業界のことを調べるよりも、同業のインターンへ参加した方が、より深くタイムリーな情報が得られます。
このように進みたい業界が決まっている方は、インターンに参加することで業界に対しての詳しい情報が得られ、今後に役立てることができます。
【インターンの選考】選考なしのインターンの探し方
選考がないインターンの特徴をさまざまに紹介してきましたが、実際に参加したい場合にはどのように探せばいいのでしょうか。
効率の良い探し方には、どのようなものがあるのでしょうか。
選考がないインターンに参加するための、具体的な探し方についてを説明します。
ナビサイトを利用する
ナビサイトとは、インターネット上で企業が求人情報などを登録し求人活動を行い、就活生などの就職希望者が情報を元に企業を探したり応募したりすることが可能なサイトです。
代表的なものに、マイナビやリクナビなどがありますが、その他も多くのサイトで情報収集ができます。
これらのサイトでは、求人情報の他にインターンの開催情報なども掲載されており利便性が高いのが特徴です。
検索する際には「選考なしインターン」などの絞り込みも可能なため効率的に探すことができます。
企業のHPから探す
すでに志望する企業が決まっている方の場合は、その企業のホームページを直接確認しインターンが開催されているかを確認する方法もあります。
各企業のホームページには自社のリクルートに関する情報が載せられています。
これらの情報を元に、自分が志望する企業のインターン情報を収集することが可能です。
しかし、志望する企業でインターン自体が実施されない場合や、選考なしのインターンが行われていない場合などもありますので、注意が必要です。
大学のキャリアセンターを利用する
大学でもインターンの情報を手に入れることは可能です。
大学のキャリアセンターではさまざまな求人情報を開示していますので、求人情報一覧から選考ないのインターンを探すことができます。
また、キャリアセンターの相談員は経験も豊富であり各企業の情報にも精通しています。
これらの相談員を活用し、アドバイスをもらうことによりあなたに合ったインターン先が見つかる可能性も高まりますので、積極的に活用するのも有効な手段です。
【インターンの選考】インターンに参加する流れ
はじめてインターンに参加しようと思っている方は、手順や流れが分からずに不安に思う方もいるかもしれません。
どのような手順で参加すれば良いのかや、注意点などもふまえて順を追って説明します。
エントリーする
インターンへのエントリーの前に、まずは参加したい企業を決めます。
前述の内容からナビサイトや企業のHP、または大学のキャリアセンターなどを中心に探していくと思いますが、それらの情報の発信元からエントリーを行うといいでしょう。
ナビサイトや企業のHPであれば、インターネットからの直接の応募が可能です。
大学のキャリアセンターであれば、相談員がエントリーの仕方を丁寧に教えてくれますので指示に従いエントリーしましょう。
企業からの連絡を待つ
エントリーを終えたあとは、登録したメールアドレスあてに企業から連絡が来ますのでそれを待ちましょう。
多くは企業のマイページへの登録を促されますので、指示に従いマイページの設定を行いインターンの参加案内をよく確認しておきましょう。
万が一、スケジュールが合わなくて当日の参加が難しくなった場合も、代替日を設定できる企業が多いためマイページから確認してみてください。
また、大学のキャリアセンターを利用している方は相談員から適切なアドバイスがもらえますので指示に従うのが良いでしょう。
参加する
インターン開催当日は、企業からの案内に従って参加をしましょう。
日時や参加会場、持ち物などは必ず前日までに確認してください。
特に持ち物に関しては、指定されたものが急に準備ができないことも考えられるため、事前の確認と準備が必要です。
また、時間と場所についても事前の確認が必要です。
はじめて訪れる場所であれば、迷うことがないように地図などを利用して確認しておきましょう。
時間についても、遅れることがないように余裕を持ったスケジュールを組んで参加しましょう。
まとめ
選考なしインターンでは、気軽に参加できたり自分の本命である業界のタイムリーな情報が知れるなど参加するメリットは多くあります。
過去にインターンに参加した方の9割近くの方が「参加して良かった」と回答していることからも分かるように、参加することには十分な意義があります。
しっかりとした目的意識を持って参加することにより、選考なしのインターンでもスキルの向上には十分に役立ちます。
目的に合わせた選択が重要になりますので、良く検討をしてインターンの参加を充実したものにしましょう。