就活中にどの企業に応募するか悩んだり、エントリーシートや履歴書などの志望動機を記入するには企業研究をする必要があります。
それぞれの企業ごとに内容を変えて応募するためには、まず企業のことを知らなければいけません。
本記事では企業研究の必要性と内定率との関わり、企業研究をすることのメリット・デメリット、企業研究の情報の集め方などご紹介します。
目次［目次を全て表示する］
【企業研究のやり方とは】就活で企業研究をする必要性と理由
企業の特徴を理解して自分の志向とマッチしているかを見極めるために必要です。
企業研究を行うことで志望業界の中でも同業他社と比べて、自分の志向に合う企業を絞り込むことができます。
また、企業に対して「この企業で何をしたいか、なぜ働きたいか」という志望動機を具体的に話し、説得力のあるものにするためには企業の知識がなくてはなりません。
入社して企業と合わないというミスマッチが起こらないようにするために、企業研究を行ってあらかじめ自分に合っているか、やりたいことができるかを知ることが大切です。
【企業研究のやり方とは】企業研究のやり方次第で就活の成功率が変わる！
企業研究をする人としない人では面接でも差が生まれますが、企業研究のやり方次第で内定の成功率が大きく変わります。
企業研究をしているからといって、志望動機がありふれたものならばしていないことと同じになってしまいます。
企業の知識を面接の場で必ず発信すること、そしてその知識を自分の志望動機に絡めることで企業に対して興味・関心があることをアピールすることができます。
企業は興味を抱いてくれる人に対して、深く掘り下げた質問をしてくることもあります。そんな時に企業研究でいかに情報を取得しているかで返答内容が変わりますし、相手が何を求めているのか分かるようになります。
企業研究のメリット
企業研究をすることのメリットはいくつもあります。
■自分の志向に合う企業と出会える
企業の社風を知ることで自分の志向に合う企業を知ることができて、入社後のミスマッチが起こりにくくなります。
そのため、安定して長く勤めることができます。
■事業内容を知ることで、自分のしたいことを明確にできる
企業ごとに比べることで事業の違いを明確にし、自分がしたい仕事だけに絞ることができます。
そのため、同じ志望業界であっても自分に合う事業を行っている企業を重点に応募することができます。
■面接で説得力のある志望動機を述べることができる
自分が企業でどんなことをしたいかを具体的に話すことができ、企業の知識を絡めて面接で話すことで説得力のある志望動機を話すことができます。
そうすることで企業に対して関心があり、入社したい熱意をアピールすることができます。
■質疑応答のときに芯のある返答・質問ができる
面接官からされる質問に対して、曖昧な答えではなく根拠のある返答をすることができます。就活生からの質問においても、企業と絡めた質問ができるので自分の知りたい情報を的確に得ることができます。
企業研究を疎かにすると起こりうるデメリット
企業研究を疎かにすると起こりうるデメリットは次のとおりです。
■入社後のミスマッチが起こりやすい
社風や職場環境が自分と合わないといったミスマッチが起こりやすくなります。
ミスマッチが起こってしまうと企業に対する不満や、人間関係が悪くなったりと悪循環に陥ることもあります。
■やりたい仕事に就けず、やりがいを得られない
やりたかった仕事が企業にないことで仕事にやりがいを見出せないことが起こりえます。
そのため、意欲がなくなり働きにくくなることがあります。
■面接の時に企業の知識がないことでアピールできない
企業の知識がないため志望動機もありきたりな内容になってしまいます。
そのため企業に対する関心が相手に伝わらず、企業研究を行っている就活生と比べられることになり、採用されにくくなります。
■ありきたりな質問をしてしまう
質疑応答のときにありきたりな質問だけをしてしまうことになります。
面接という場では質疑応答でも自分をアピールすることができるため、企業研究をしていないことによってアピールチャンスを逃すことになります。
■グループ面接をすると印象負けしてしまう
企業研究をしている他の就活生とは異なり、説得力のない志望動機は目立ってしまいます。そのため、グループ面接のときは比べられやすいため採用されにくくなります。
【企業研究のやり方とは】就活生向けの企業研究のやり方
就活中は自分に合う企業を探すことが多くなり、やりたい仕事や求めている職場環境などは人によってさまざまです。
■企業研究のやり方-志望業界を決める-
就活生向けの企業研究のやり方として、まずは自分の志望業界を知るところから始めます。
どのような業界で働きたいのかを最初に明確にすることで、方向性を定めることができます。
■企業研究のやり方-志望企業を決める-
志望業界を定めた次に、大手企業と中小企業ベンチャーごとに志望企業を考えましょう。
志望業界から掘り下げていくことで同業他社との比較が正しく行えるので、自分に合う企業を見つけやすくなります。
■企業研究のやり方-同業他社との比較-
企業理念や事業内容などを同業他社と比較し、自分に合う企業をさらに絞りましょう。
ミスマッチを起こさないためにも他社との比較はとても大切です。
■企業研究のやり方-情報をまとめて面接対策-
企業研究の情報をまとめて志望動機に絡めるなど面接対策を行いましょう。
興味があること、関心や共感できることなどがあれば積極的にアピールをしましょう。
企業の基本情報は必ずチェックしよう！
企業研究において、企業の基本情報は必ず確認することをおすすめします。
知っていた方が良い項目は次のとおりです。
■企業名
面接やエントリーシートなどで企業名を間違えてしまうと、マイナス評価になってしまいます。
大企業などは略されていたりすることもあり、正式名称が知られていないこともあるため、企業の正式名称は必ず調べましょう。
■代表取締役
企業の顔でもあるため、名前・経歴・代表メッセージなどを知る必要があります。
代表取締役の考え方を把握することで、企業においてトップ層の考えを知ることができる良い情報です。
■企業理念
企業理念や行動指針など共感できるところのある会社を探しましょう。
自分の考えと合わない場合は入社後にミスマッチが発生する可能性があります。そうならないためにも自分の考えと合う企業理念であるか必ず確認を行いましょう。
■企業の情報
事業拠点・設立年・資本金・株式公開など、企業に関する情報は必ずチェックしましょう。
これらの情報から事業規模や歴史を知ることができますし、入社後に転勤の可能性があるかが分かります。
■事業内容
顧客や提供しているサービスに関して明確にすることで、どのような仕組みで利益を得ているのか理解できるため、仕事のイメージがつくようになります。
内容によっては方向性や課題なども見えてくるので事業内容は必ず調べておきましょう。
■将来性
将来性があるかは大切なことです。事業や企業としての現状の把握、利益推移、今後の方向性など調べておきましょう。
■抱えている課題
事業内容や企業が抱える課題は、今後解決されるものかを知ることは大切です。
抱えている課題が大きければ大きいほど、企業として不安定になることもあります。
■企業の強み
他社にはない強みを見つけましょう。
自分が企業に対して魅力を感じた部分があれば、志望動機に絡めることで企業に関心を抱いていることをアピールできます。
■職場の平均年齢・平均年収
職場の雰囲気を知る要素で、平均年齢はきちんと把握しておきましょう。
また、平均年収を知ることで自身のこれからの生活をイメージをすることができます。
■福利厚生
どのような制度が整っているか必ず確認を行いましょう。
特に女性の場合は妊娠・出産に関する福利厚生が整っているか確認することをおすすめします。働きやすい環境が整っているかは今後働く上で、とても大切なことです。
■採用情報
選考基準や求められる人材などの情報が載っていることがあるので、事前に調べておきましょう。
事業内容を深く掘り下げよう！
事業内容を深く掘り下げることで、今後の方向性や顧客に対してどのようなサービスを提供しているかなどを把握することができます。
■深く掘り下げる方法とは
企業の事業を大きく振り分けます。サービス業、接客業、製造業といった形です。
次に大きく振り分けた事業のターゲット層や、どのような経験を元に今の事業になっているかを知りましょう。
これができていると事業にとっての課題が見えてきます。
そしてその事業が競合他社とどのような位置関係にあって、どれくらいの市場規模で行われているかを理解します。
ここで事業の将来性が分かるようになっていきます。
似たような企業でもそれぞれ異なった経緯と規模、ターゲット層になるため事業内容を深堀して自分が共感できる部分や、携わりたいと思える会社を選ぶことで入社後のミスマッチが生じにくくなります。
サービスの中には自分の知らない言葉や内容が多く含まれていることもあるので、きちんと調べて興味を抱いた点があれば志望動機に絡めましょう。
企業理念を確認しよう
企業理念が自分の考えと合っている会社であるかを確認しておきましょう。
自分に合わない会社の場合、入社後に苦痛になってしまうこともあるため確認は大切です。
【企業研究のやり方とは】就活で企業研究をするときの情報の集め方
企業研究をするときの情報収集の方法はいくつもあります。
自分に合う企業研究の方法を知り、企業の知識を増やしましょう。
企業のホームページを閲覧しよう
企業の多くはホームページを持っています。そのため、ホームページの閲覧は必ずしておきましょう。
ホームページの中にある情報は企業が正式に発信している情報です。
基本情報を把握し、自分の志向と合っているか見極める上でホームページの閲覧はとても有効です。
中には社員のインタビューを掲載している企業もあるので、社員のメッセージや興味を抱いたところがあれば面接で絡めてアピールすると良いでしょう。
会社説明会や合同説明会に参加しよう
会社説明会や合同説明会では企業で働く社員の直接的な言葉を聞く事ができるので、最新情報を入手することができます。
ホームページやインターネット上の情報だけではなく、今を働く社員の情報を得ることで企業がどのような成長をしたか知ることができます。
説明会では質疑応答もあるので面接前に知りたい情報があれば積極的に質問をして、面接などに絡めることで相手に好印象を与えることができます。
インターンシップに参加しよう
インターンシップに参加することで、自分自身が企業詳しくなることができます。
インターネットやホームページなどにも載っていない情報を、自分の目で見ることや体験をすることができるので、企業の雰囲気や人間関係などを肌で感じることができます。
同じ業界でもインターンシップを通じて企業ごとに異なる点を把握することができるので、自分に合う仕事や企業を探しやすくなるでしょう。
【企業研究のやり方のまとめ】就活生の正しい企業研究と面接対策をして内定率を上げよう！
企業研究をしっかり行うことで企業に対して熱意・関心をアピールすることができて、説得力のある志望動機を述べることができます。
正しい企業研究と面接対策をすることで、他の就活生より一歩リードして面接を有利に進めて内定率をあげましょう。
