就職活動で、自分の長所(強み)や短所(弱み)について質問されたことはありませんか?
まだ選考はこれからという方でも、この質問は必ず聞かれることでしょう。
企業にとって職務経歴のない新卒学生を採用する基準は、多くの場合その人柄であったり、潜在能力や適性があるかどうか、そしてこれらをしっかり自己分析できているのかといった点です。
その中で自分の長所や強み、短所や弱みを自己分析できているか、またしっかりと自分の言葉で話せるかどうかというのは、就職活動において基本的なことと言えるでしょう。
とはいえ、初めて就職活動に臨むあなたにとっては、自己分析も長所(強み)・短所(弱み)もわからなくて当然です。
ここでは自己分析を使用した長所や強み、短所や弱みの見つけ方と、その回答例について紹介してまいります。
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長所や短所の見つける6つの方法
自分の強み弱みを見つける方法はいろいろあります。
一つのやり方に絞らずにいくつかの方法で探すことで、見つかる強みも増えてきます。
自分では気付かなかった能力を発見できることもあるでしょう。
就職活動では自己分析をして自分の長所短所を知ることが重要です。
自己PRや志望動機などすべてにおいて、自分の強み弱みを知っていなければ筋の通った発言ができません。
ここでは長所短所の見つけ方として、主に6つの方法について紹介します。
【就活の基本】自分の「強み」「長所」は2種類存在する
就活では自分の長所や強みを把握しておかなければ企業選びもできませんし、面接での質疑応答でも困ります。
自己分析をすることが欠かせませんが、「強み」と「長所」が同じものだと勘違いしている人が多いです。
実際はこの2つは違うものであり、その違いを知っておく必要があります。
簡単に言うなれば、「強み」とは具体的に仕事で活かせる能力です。
一方「長所」は相対的にアピールできる自分の良であり、その仕事に直接活かせるとは限りません。
自分自身の強み・長所
自己分析をすることで自身の強みと長所に気付くことができます。
自分自身について理解するには、過去の経験を掘り起こす作業をすると良いでしょう。
物心付いた幼少期から、思い出せる出来事を書き出していきます。
楽しかったことや感動したことだけでなく、挫折経験やネガティブな話なども思い起こすことがポイントです。
それぞれに関するエピソードを書く中で、よく使うキーワードや繰り返している事項があれば要チェックです。
たとえば誰かに負けた挫折経験の中で、「悔し泣きをして、負けたくないと〇〇を頑張った」といった話が多い人は、負けず嫌いでピンチをチャンスに変える性格であることがわかります。
その中で、希望する仕事に活かせるものが「強み」、組織の中で活用できそうなのが「長所」になります。
下記の記事では自分の強みの見つけ方や例文を紹介しているので、参考にしてください。
外部の評価による強み・長所
自身の強みや長所を見つける時に、第三者の意見を聞くという方法もあります。
この方法を、他己分析と呼びます。
子供の時から自分のことを知っている人や親しい間柄の相手に質問してみましょう。
第三者に聞くことで、自分では気付かなかった性格を発見することができます。
また自己分析よりも他己分析のほうが、客観的な見方をしてもらえます。
第三者の意見は、面接時に面接官にどう見られているかに重なる部分もあり参考になるはずです。
家族や幼馴染、恩師などに見つけてもらった強みや長所は、就活をしていくうえで必ず役に立ちます。
自身で見つけた強み・長所と整理して、企業選びや面接に活用していきましょう。
過去に「誰かに褒められたこと」「誰かに驚かれたこと」を探す
他人から受けた評価は、自分の強み弱みを表していることが多いです。
とくに他人に褒められたり驚かれたりするのは、周りの人とは違うからこそと言えます。
人に褒められることは、何かしら人よりも優れている部分である可能性が高いのです。
たとえば恩師に、「君は誰も考え付かないようなアイデアを発言するね」と言われた経験などは、まさに強みにつながるでしょう。
恩師にだけでなく友人にも「いつも面白い発想をするね」と言われたのであれば、確実に「アイデアマン」であることが伺えます。
その他にも、「みんなの誕生日を覚えていてすごいね」とびっくりされるなら、「記憶力が良いこと」や「友人思い」といった長所があると言えるのではないでしょうか。
長年続けている経験から長所を考える
毎日継続していることが長所になっているケースはよくあります。
毎日トイレ掃除をしているというのは、自分では当たり前の習慣なのかもしれませんが、実は素晴らしい強みです。
身体を鍛えるためや運動部でパフォーマンス向上のためなどに毎日欠かさず腹筋スクワットをしていることも、強みにつながります。
そもそも毎日続けること自体が、継続力や努力家といった長所になるのです。
「継続は力なり」と言われるように、自分では大したことはないと思っていることでも、就活で高く評価される強みである場合が見られます。
家族や友人に聞いてみる
長い付き合いの相手は、自分のことを客観的に見て性格を理解してくれているものです。
自分の強み弱みを知る方法として、家族や友人に聞いてみるというのも一つです。
自己分析は、自分と向き合い自分のことを客観的に見る作業です。
とはいえ、客観的な見方をするのが難しいという人は、周りの人に自分がどんな人間なのかを率直に聞いてみると良いでしょう。
他人の意見を聞くメリットとして、自分の思い込みや盲点により気付かなかったことがわかる良い機会にもなります。
常に自分が心がけていることから探す
何かしら自分で心がけている点は、その人の人間性につながるケースが多いです。
自分では「こうしなければならない」と思って続けていることが、いつしか長所になっていることもあります。
知らず知らずのうちに、ちょっとした心がけが素敵な人間像を作り出しているかもしれません。
たとえば、昔に「不愛想」と言われたことがショックで、それを機会に人前では常に笑顔でいるように心がけているとします。
その心がけのおかげで今では最高のスマイルが身に付いて、周りの人に元気をあげることができているとしたら素晴らしいことです。
自分の欠点を洗い出し、長所に変換する
「長所と言われるとよくわからないけれども、悪いところはいろいろと挙げられる」という人もいるのではないでしょうか。
実は短所と長所は紙一重であり、短所を裏返せば長所であるケースも多いのです。
自己分析の仕方として、短所ならどんどん浮かぶというのであれば短所を洗い出して、そこから長所を見つけていくという手もあるのです。
「頑固で人の言うことを聞かない」という人は、裏返せば「自分を持っていて軸がある」「周りの意見に流されない」というような長所にもなります。
また、「飽き性で趣味が続かない」人は、「好奇心旺盛」という強みでもあるのです。
物事のとらえ方として、短所も長所であると考えることができるようになれば、何事もポジティブ思考になれます。
長所を探す際にも、短所を変換するというやり方でもトライしてみましょう。
強みや弱みを分析できるツールを活用する
就職活動をサポートするためのツールもいろいろと開発されています。
自己分析をするにあたって、強み弱みの分析ツールを活用するのも良い方法です。
無料のものから有料のものまでさまざまあるので、自分に合うツールを探してみましょう。
就職エージェントでも自己分析ツールや自分診断といったサービスが受けられるところもあります。
適性検査も、自身を知るためには役立つ診断と言えます。
ツールによって診断方法は異なりますが、数分間かけて質問に答えていくと結果が得られるといったスタイルが多いです。
自己分析は就活の基本であり、強み弱みを知っていなければ面接での質疑応答もスムーズにできません。
自分に合う企業と出会い無事に内定をもらうために、こうしたツールを上手に利用したいものです。
【長所と短所】企業が長所や短所を聞く理由
まずは企業がなぜ選考で長所や短所をたずねるのか、その理由を理解しておきましょう。
採用活動は企業もコストをかけて行っているものであり、そのコストに見合った結果を得るためにすべての質問にはきちんとねらいが設定されているのです。
このねらいをしっかりと把握することで、企業の想定からズレた、的外れな回答を減らせます。
また、複数の長所や短所が見つかっている場合にも、このねらいを軸とすれば取捨選択しやすくなるでしょう。
以下の2つのねらいを意識したうえで長所や短所を探してみてください。
自己分析をしたか
1つ目のねらいは学生がしっかりと自己分析を済ませているかどうか確認することです。
自己分析は就職活動において非常に重要な取り組みであり、自己PRやガクチカの基礎となるため、多くの選考段階と密接に関わってきます。
言い換えれば、自己分析が不十分な学生は、そもそも就職活動にしっかり取り組んでいないととらえることもできるでしょう。
また自己分析が足りていない学生は、自身についての理解も不十分になりがちです。
自身を理解していない状態では、企業選択の際にマッチ度の見極めが難しくなります。
たとえスキルや能力が十分でも、入社後にミスマッチが発覚して早期退職してしまうような人材であれば、企業は採用したくないでしょう。
こういったリスクを避けるために、企業は長所や短所の質問を通じて自己分析の程度をはかるのです。
自社にマッチしているか
2つ目のねらいは学生が企業にマッチしているかどうかを判断することです。
企業とのマッチ度が選考において、重要な点であることは先ほども述べました。
自己分析を十分に行った学生であれば、自身の強みを理解してマッチ度の高い企業を志望しているでしょう。
しかし、企業の雰囲気や社風といった点は言語化や数値化が難しく、学生自身がマッチしているかどうかを正確に判断することは困難です。
そのため採用担当者は長所や短所に関する質問から学生の人柄や気質を見極め、組織になじめるかどうかを判断しています。
もっとも、このねらいを意識したからといって、自身の性格や考え方を社風に合わせてでっち上げる必要はありません。
人間的な部分がしっかり伝わるかどうかを基準に、長所や短所の取捨選択を行うと良いでしょう。
【就活の基本】自己分析で長所(強み)と短所(弱み)を見直そう
「あなたの長所と短所は何ですか?」
「あなたの強みは何か?弱みとは?」
面接で必ず一度は聞かれることでしょう。
自分では何となくわかっているつもりでも、いざ面接の場で面接官に聞かれると答えれないという方もいらっしゃるでしょう。
その「何となくわかっている」という感覚を明確なものにするための方法が自己分析です。
自己分析では、幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生とそれぞれの年代を経て、これまで自分が嬉しかったことや嫌だったこと、頑張ってきたことなどを振り返ってみましょう。
自己分析で振り返った経験から、自分の性格や、これまでどんな風に成長してきたかということが、具体的な経験談やエピソードといった根拠を踏まえてわかるはずです。
自己分析をして自分の性格やこれまでの経験談を整理することで、長所(強み)や短所(弱み)も自ずと見えてきます。
例えば、これまでチームスポーツなどを経験しチームワークを大事してきている方は「協調性」や「リーダーシップ」など、一人で黙々と物作りや芸術などに取り組んできた方は「こだわり」や「几帳面」といったように、人それぞれに特徴が必ずあるのです。
【就活の基本】長所(強み)と短所(弱み)を話す時の注意点
次に、長所(強み)と短所(弱み)を話す時の注意点について紹介いたします。
まず、面接官が「なぜ就活生に長所や強み、短所や弱みについて聞くのか」を考えてみましょう。
面接官はあなたの人間性を評価するためにこのような質問をするわけではありません。
面接官がまず知りたいのは、あなたが自己分析を通して自己理解ができているか、それを自分の言葉で口にできるかどうかです。
また、あなたの性格的特徴を知り、入社後に活躍してくれるかどうかを見極めたいというのもあります。
けっして人間性の優劣をつけたいのではなく、自己分析がしっかりとできているかであったり、今回募集している職種や会社の環境にあなたが適しているかどうかを見定めたいということです。
ですので、あなたが自分に合う企業を選びたいということであれば飾らない自分で臨むのも1つの方法ですし、どうしても入社したい企業があるのであればその企業の求める人材や、活躍しているのはどんな先輩かといったことを事前に研究しておくべきといえます。
また自己分析の際には、長所と短所、強みと弱みはそれぞれが表裏一体ということを踏まえて回答を考えましょう。
例えば、積極的な性格の方は行動に移すのが早かったり、他の人がやりたがらない仕事にも自ら挙手するなどといった長所や強みがある反面、確認をする前に勝手に行動をしてしまったり、計画性がないといった短所や弱みを持っていたりします。
面接ではこれらのあなたの特徴を正確に把握した上、長所や強みは根拠となるエピソードを交えて、短所や弱みは改善するために努力していることなども踏まえて回答をするように心がけましょう。
自己PRや長所を話す際の構成
自己PRや長所を話す際、どのように話を進めていけばいいのでしょうか。
自己分析をしっかりと行い、伝えたいことが定まっても、構成を整えないと、伝えたいことがうまく伝わりません。
構成を誤ると、せっかく内容が良くても、相手に伝わらなくなってしまうので注意が必要です。
ここでは自己PRや長所を話す際に基本となるおすすめの構成をご紹介します。
結論:私の長所は〇〇なところです(アピールポイント)
自己PRや長所を話す際には、まず結論からスタートさせましょう。
自分のアピールポイントは何なのか、長所は何かから始めるということです。
「自己PRをしてください。」、「長所を教えてください。」という質問に対して、ダイレクトに答えを伝えることで、面接官にアピールしたいことをダイレクトに理解してもらえます。
「これこれの理由で私の長所は〇〇です。」と理由から始めると、理由が長くなりすぎて、なかなか長所が出てこなくなり、アピールポイントが薄まってしまいます。
また、「こういった経験をしたので、私の長所は○○だと考えました。」と経験談から述べれば、結論に到達するまでが長く、何を言いたいのか伝わりにくくなるためです。
理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
自己PRや長所を話す構成としては、まずは結論を伝え、その次に、それをアピールポイントに選んだ理由を伝えます。
結論の理由を次に述べることで、どうして、それがアピールポイントなのかがわかりやすくなり、相手に納得感を与えられるためです。
理由を述べるうえでは、何となくそう思っているからとか、友人や家族にそう言われたからといった理由ではなく、自分の経験に基づいて、それを自分の長所だと自分なりに納得したという経験を挙げるようにしましょう。
長所をアピールするためには、他人から評価されたからではなく、自らが長所だと自信を持って言えることが求められます。
そうでなければ、長所を活かして活躍できないからです。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
次に長所を発揮した過去のエピソードを紹介しましょう。
エピソードを紹介することで、本当にそれがあなたの長所であることを伝えることができ、説得力が増します。
というのも、言葉で伝えるだけなら、実際にはその人にはない能力やスキルも長所としてアピールが可能です。
たとえば、リーダーシップがない奥手の人であっても、「私の長所はリーダーシップです。」と言うことはできます。
面接官が本当にあなたがその長所を持ち合わせているのか納得してもらうためには、過去の具体的なエピソードを紹介して、長所が本当にあることを伝えなくてはなりません。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
エピソードを紹介する際も、構成に留意しなくてはなりません。
単に過去の経験を紹介するだけでは、単なる昔話や思い出話に終始してしまい、本当に長所が発揮できるのか、本当にそれが長所なのかを伝えることにつながらないためです。
エピソードを紹介するうえでは、何らかの問題に直面し、それを持ち合わせている長所を発揮して乗り越えたといったエピソードを選ぶことがポイントになります。
何らかのトラブルや問題、課題などに直面した際に、その長所が役立ったことを示すことで、実際に活用できる長所であることをアピールできるからです。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
直面した問題について、初めてあなたのエピソードを聞く面接官にわかりやすく説明したら、次に直面した問題に対して、どのように考えて、どのような行動をとったのかを具体的に説明しましょう。
企業で仕事をしていくうえでも、さまざまな問題に直面することになります。
問題に直面した際、どのような対応がとれる人物なのかを、面接官が知る材料を与えられます。
もちろん、その行動はあなたが最初に結論で述べた長所を発揮した行動であることが必要です。
最初に述べた長所と、エピソードで出て来る行動がリンクしていないと話が矛盾してしまい、長所としてアピールすることができなくなるので注意しましょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
行動に出たところまでで、話を終わらせてはいけません。
行動に出た結果、どのような結果が出せたのかまで、しっかりと伝えましょう。
企業においてはプロセスだけでなく、結果を出すことが求められます。
いかに良い行動をとったとしても、結果が出せなければ、企業業績に貢献できないからです。
たとえば、営業職の方がいかに企業訪問を地道に重ねたり、顧客の要望をくみ取ったりして、きめ細やかな提案をして顧客に喜ばれたとしても、契約という結果につながらないのであれば、企業の収益につながらないばかりか、自分の給与や評価にもつながりません。
だからこそ、長所をアピールするうえでは、長所を活かした行動が結果を出せるものであることを伝えて初めて、面接官を納得させる長所となるのです。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最初に長所を伝える、長所だと自分で選んだ理由を述べる、そして、それを説得するエピソードを直面した問題と出た行動、その結果を含めて紹介するという構成を踏んだら、最後の結びとしての結論を述べて話をまとめます。
まとめの結論では、エピソードで紹介した経験を活かし、志望している企業でどのような貢献ができるのかを伝えることがポイントです。
「経験を活かして頑張ります。」と、どの企業でも汎用的に通用する伝え方をするのではなく、その企業において具体的にどう貢献できるかを伝えるようにしましょう。
その企業で自分の長所を活かして具体的に活躍できる姿をアピールすることで、入社意欲の高さを伝えられるからです。
【就活の基本】自分の長所(強み)の回答例
自己分析で長所や強みが見えてきたら、面接の場で実際にどう回答するかを考えましょう。
あなたの長所や強みは、企業にとってはあなたが「入社後どのように活躍をしてくれるか」を見極めるための判断材料となります。
面接官に伝える際には、以下の順序で回答をするようにしましょう。
- 何が強みなのかという結論
- それが強みだといえる根拠やエピソード
- その強みは入社後にどう活かせるのか
忍耐力があることをアピールする回答例文
私の長所(強み)は、忍耐力があることです。
大学2年生の秋、初めてフルマラソンに出場しました。
高校までサッカーをしておりましたが大学に入ってからは部活動もしていなかったため、正直不安はありましたが、完走をするために毎朝大学へ登校する前に欠かさず練習をしていました。
本番では序盤は順調なペースで走ることができましたが、20km地点を超えた辺りから膝が痛み始め、30km地点辺りでは足の裏や腿にも連鎖が起こり始めました。
途中、歩いてもとりあえずゴールまで辿りつければいいかとも思ってしまいましたが、沿道で応援してくれている人たちにはそんな姿を見られたくなかったので、どんなにゆっくりでもいいから最後まで走り抜こうと心に決め、最後まで歩くことなく4時間19分で完走しました。
仕事でも思い通りにいかないこと、辛いことは沢山あると思います。
ですが、私はそんな時でもマラソンのように歯を食いしばって耐え抜き、諦めずに頑張ることで、周囲の期待に結果で応えられるように努めていきたいと考えております。
【就活の基本】面接で避けた方が良い「自分の強み」
自己分析や他己分析によって見つけた「強み」の中でも、面接時にアピールするのは避けたほうが良いものもあります。
もちろんどの強みも自身の能力であることは確かですが、企業が求めているものとは異なる強みをアピールしてもあまり意味がありません。
またたくさんの就活生がいる中で、できるだけ人とは違ったインパクトのある強みをアピールすることも大切です。
面接で有効とは言えない強みについて考えてみましょう。
「行動力」や「チャレンジ精神」など人とかぶるワード
面接官は非常に多くの就活生を面接しています。
その中で自分を売るためには、自分らしさや個性を伝えることがポイントです。
強みをアピールするにしても、みんなが口にしそうな性格をアピールしても自分らしさは伝わりにくいです。
もちろん、仕事をするうえで必要になる能力を持っているならばしっかり主張することが大切と言えます。
しかしその際には、人と違った表現や伝え方をすることが成功につながるはずです。
たとえば多くの人が口にする「行動力」に関しては、インパクトがない可能性が高いです。
しかしながらかなりの行動力の持ち主だと自負していてどうしてもその点をアピールしたいのならば、「走りながら考える行動力の持ち主です」というようにユニークで興味をそそるキャッチコピーを添えてみましょう。
また具体的で説得力のあるエピソードを話すことで、他人とは違う自分の強みを主張できます。
仕事に活かしにくい強み
「強み」の中には、働くうえであまり活用できないものもあります。
確かに自分の能力ではあっても、仕事に使えないものはアピールしても評価にはつながりません。
ここで失敗しないためには、まず企業研究をしておく必要があります。
受ける会社がどのような人材を求めているのかを知っておかなければ、ミスマッチな強みを主張してしまうからです。
しっかり企業のことを知り、必要としている能力にマッチする部分をアピールしたいものです。
NG例を挙げますと、単独で動くことの多いドライバーや営業職を受ける際に「チームワーク」や「協調性」を強みだと主張しても評価してもらえないでしょう。
営業職でもチーム営業スタイルの場合なら、チームワークが取れる性格であることは好印象になります。
営業職といえどもさまざまなスタイルがあるので、しっかり事前に調べておかなければなりません。
できるだけ仕事に活かせる強みをアピールすることで、選考通過しやすくなるはずです。
逆に「薄い」印象を持たせてしまう強みは?
自分が良いと思って自信を持って述べた強みなのに、面接官には薄い印象を持たれてしまうケースも少なくはありません。
強みについて説明する際には、文章構成や内容も十分に考えておく必要があります。
そのためにも、面接の事前準備は手を抜かずに行っておきたいものです。
ポイントとしては、「これこそ」という強みを説得力のある文章構成で説明することが大切です。
説得力を持たせるために、具体的なエピソードも用意しましょう。
強みの伸び幅が広く、特化したものがない
強みはたくさんあればあるほど良いと思っている人も中にはいるかもしれません。
しかしながら面接で話す際に、欲張ってあれもこれもいろいろと話すのは逆効果です。
「向上心」に「集中力」、さらに「リーダーシップ力」に「協調性」といろいろ述べるのではなく、何か特化した強み1つについて力強く話すほうがインパクトは強くなります。
「これこそが自分の強みで、これこそを仕事に活かしたい」という熱い気持ちで、何か1つについてアピールするようにしましょう。
面接時に強みを話す際には、「量ではなく質」を頭に入れておくことが大切です。
たくさんある中でどれを選ぶかは、企業が求めている能力に合うものがベストです。
話が広がりにくい
面接は面接官とのコミュニケーションを取ることも大切です。
強みについて聞かれた際に、就活生と面接官の間でどんどんそのことから話が広がったなら、良い絆を築けます。
そして面接官の中でその就活生の存在は、記憶に残ることでしょう。
つまりインパクトを持ってもらえたことになるのです。
強みをアピールする時には、そこから話が広がるように心がけてみましょう。
そのためにはただ強みについて淡々と話すのではなく、面白おかしいエピソードや表情の豊かさ、笑顔やジェスチャーなども大切になってきます。
面接官と会話するつもりで、質疑応対に挑みたいものです。
抽象的である
強みを話す際に心がけたいのが、できる限り具体的であることです。
どうしても能力を示すワードは曖昧になりがちです。
たとえば「集中力」というワードでも、それだけを聞いていったいどのような集中力なのかわかりません。
集中力にもさまざまな種類があるので、「一度にいくつもの作業を行える集中力」なのか「コツコツ何時間でも継続できる集中力」なのか、詳しく説明することが重要です。
具体的で理論的な説明こそが、面接官を説得することができるのです。
具体的な内容にするためには、常に「なぜ?」と問いかけながら文章を考える癖を付けましょう。
「なぜそれを強みと思うのか」、「どのようにその強みを仕事に活かせるのか」、それらを取り入れることで文章が具体化します。
また強みの裏付けとなるエピソードを添えることも、具体化するために必須です。
【就活の基本】長所だけではなく、自分の短所(弱み)の回答例を必ず抑えましょう
次に、自己分析で整理したあなたの短所や弱みの回答例について紹介をします。
採用担当者はあなたが自己分析を通して自分の短所や弱みにどう向き合い、どう改善・対処しようとしているかという問題の自己解決力を見極めたいと考えています。
面接官に伝える際の順序は基本的に長所や強みを回答する流れと一緒ですが、結論とエピソードを話した後に具体的な改善策や努力していることなどを説明するようにしましょう。
- 何が強みなのかという結論
- それが強みだといえる根拠やエピソード
- 具体的な改善策や努力していること
- その強みは入社後にどう活かせるのか
また、短所がない、長所と短所が一緒という回答も、面接官からしたら自己分析が甘いという風に捉えられることもあるので、しっかりと回答を準備しておきましょう。
抱え込みやすい性格の回答例文
私の短所(弱み)は、問題や悩みを一人で抱え込みやすいところがある点です。
高校2年生から1年間、サッカー部の主将を務めましたが、試合でなかなか勝てない時や、部員同士で意見が対立してしまった時、主将の自分が何とかしなきゃいけないと思い込んでしまいました。
一人で負けた試合のビデオを何度も見返したり、部員同士の対立にも当事者に声掛けをしたりと努めていましたが、ある日監督から声を掛けられ、監督やコーチ、他の同級生をもっと頼るように言われました。
そこで今まで一人ではどうにもならないことを周りに頼らずなんとかしようとしていたことに気づき、試合については他の部員と一緒に課題を考えて練習メニューを変えたり、部員同士の対立があった時は監督やコーチに相談して一緒に解決策を考えてもらうようにしました。
その結果、徐々に試合でも勝てるようになり、部員同士の対立も無くなっていきました。
この経験から自分が一人で問題を抱え込みやすい性格があることを自覚したと共に反省をし、今では思い込む前に周りに相談をすることを心掛けています。
仕事でも報連相が大事ということを聞いておりますので、報連相を徹底して独りよがりにならないように気を付けていきたいと考えています。
まとめ:就活の基本である長所と短所について
以上、自己分析による自分の長所(強み)・短所(弱み)の見つけ方や、長所・短所の例文について紹介をしました。
自分の長所や強み、短所や弱みを話す機会というのは意外とないのではないでしょうか。
だからこそ、自己分析でこれまでの自分を振り返り、面接に向けて明確な回答を準備しておくことが必要と言えます。
最初は慣れない作業に戸惑うかもしれませんが、人間誰しも長所や短所、強みや弱みはあるものです。
自己分析で準備を万全に整え、就活を乗り切りましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート