アパレル業界の業界研究で差をつけるために

アパレル業界の業界研究で差をつけるために

私たちの生活にも欠かすことができない洋服に関わる華やかな業界がアパレル業界です。

ユニクロGUをはじめとして、AOKIユナイテッドアローズなど多くの企業がその業界に属します。
アパレル業界の業界研究をする上で、どんな点を抑えると周囲と差をつけられるのかを中心に記載していきます。

アパレル業界って?

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そもそもアパレル業界とはどのような業界なのでしょうか。

業界動向SEARCH.COMによると下記のようなデータが見えてきております。

アパレル業界の現状
  • 業界規模:5兆7,629億円(43位/125業界)
  • 伸び率:+3.3%(60位/125業界)
  • 収益性:+4.1%(76位/125業界)
  • 平均年収:520万円(106位/125業界)

アパレル業界の業界規模は5兆円以上と全体の中でも高い部類に入ることが読み取れます。

伸び率としては中間程度ということもあり、ライフスタイルに関わっていることからも極端な市場拡大も縮小もしていない業界ではないでしょうか。

収益性は76位と、中間以下であることから利益率やや低いことが読み取れます。
利益率が低いということは、1つの製品を売った際に製造費等の関連費用を差し引いた後の利益の割合が少ないことを指します。

また、アパレル業界の売上高ランキングは、

売上高ランキング
  1. ファーストリテイリング:18,619億円
  2. しまむら:5,651億円
  3. 青山商事:2,548億円
  4. ワールド:2,458億円 
  5. オンワードHD:2,430億円
  6. アダストリア:2,227億円
  7. AOKIホールディングス:1,984億円
  8. ワコールHD:1,957億円
  9. TSIホールディングス:1,554億円
  10. ユナイテッドアローズ:1,544億円

その中でもファーストリテイリングは売り上げトップを独走しており、一人勝ちの状況がうかがえます。

近年では、ZOZOTOWNをはじめとするデジタルチャネルの販売が台頭してきたことや、メルカリ等のフリマアプリが台頭してきたこともあり、アパレル業界の市場としては大きく変化してきています。

アパレル業界の業界研究で差をつけるために押さえるべき点

アパレル業界の業界研究をしていくうえではどのような点をおさえていくことが必要なのでしょうか。

もちろん、どの企業の売上が高い等も必要ですが、特にマーケティング的な視点で企業を見比べていくことで特徴を掴み志望動機作成やその後の活動に生かすことができるでしょう。
具体的には、下記のような観点を意識して業界研究を進めていきましょう。

価格帯、目指しているビジネスモデルはどんなモデルか

具体的には、

  1. 高い製品を少数に人に売っていくビジネスモデルなのか
  2. 安い製品を多くの人に売っていくモデルなのか
  3. 両方なのか

など、どのビジネスモデルに当てはまるかを押さえておきましょう。

なぜなら、上記のどれに該当するかで目指していくモデルは異なりますし、近年の環境変化の影響をどこまで考慮すれば良いのかも異なってくるためです。

たとえば、高い製品を少数の人に売っていくモデルであればブランドが大事になってくる可能性が高いと考えられるので、フリマアプリの台頭はそこまで影響が考えられないでしょう。
そう考える背景としては、店舗も含んだブランディング接客なども価格が高い背景にはあるため、新品を買う人はこだわりをもった人がある程度いることが考えられるためです。

一方、安い製品を多くの人に売っていくモデルの場合は話が異なる可能性があります。
なぜなら、安ければ安い方がよいという低価格思考消費者は一定数いると考えられるため「フリマアプリやオンラインのチャネルで安く服を買えればそちらに切り替える」という方がある程度現れるからです。

同じ価格帯で、目指している/提供しているファッションは何が違うか

アパレル業界では、顧客のペルソナを具体的に定義することで、自社の対象顧客を明確にしていることが考えられます。

ペルソナとは、特定の人物、仮想人物を決めることを通じてマーケティングをしやすくすることです。
たとえば、同価格帯の女性向けのアパレル企業でも、全く対象が違うことがありえます。

消費者として見ると、可愛い系統の服を扱う2店舗があった時にその2店舗は何が違うのでしょうか。

1社は「就職活動をはじめた少し大人な女性をイメージした可愛い系」かもしれませんし、もう1社は「進学したばかりの大学生をイメージした可愛い系」かもしれません。

女性を対象にしたアパレル企業は、女性向けのファッション誌が大量にあることと同様にそれだけ細かなニーズに対応するために細分化されていることが多いのです。

そのため

  1. 同じ価格帯の企業はどこで、どんなモデルを目指しているのか
  2. 同じ価格帯で、目指している/提供しているファッションは何が違うのか

この2点を押さえることは業界研究をスムーズに進めるうえで必須でしょう。

アパレル業界の業界研究を通じた志望動機イメージ

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アパレル業界の業界研究を通じた志望動機イメージは下記の通りです。

一例として下記の○○等の言葉を自分の言葉で補うことでそのまま使えるテンプレートを用意したのでご活用ください。

志望動機

志望動機テンプレート

私が○○社を志望した理由を話すにあたって、大きく2つの段階で話させてください。

まず1つは、なぜアパレル業界なのかです。

アパレル業界を志望する理由は✖✖だからです。

なぜなら、私はこれまでの経験か○○な業界で働くことを志望しているためです。

次に、2つ目になぜ御社なのかです。

御社を志望する理由は○○です。

なぜなら、御社はアパレル業界の中でも○○を目指していること、他社と違い○○なサービスを提供していると考えることからです。

それらが重要だと考える理由は、今後はアパレル業界は○○が差別要素になると考えているからです。

自分の経験から○○なサービスに携わりたいと考えたためです。

まとめ

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アパレル業界は業界規模が5兆円以上の業界で市場規模は大きいですが、収益性は高くない業界です。

業界研究をしていくうえでは、

  1. 同じ価格帯の企業はどこで、どんなモデルを目指しているのか
  2. 同じ価格帯で、目指している/提供しているファッションは何が違うのか

の2点を押さえて、周囲と差別化を行い、アパレル業界の内定を獲得しましょう。

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