就活中によく聞く業界研究。
あなたは業界研究は順調に進んでいますか?
なんとなく業界研究をやっていても、他の就活生との差別化がうまくいきません。
そのため本記事では、業界研究する意味をまずは理解し、周囲と差をつける業界研究方法についてご紹介していきます。
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そもそも業界研究する意味とは何か
就職活動の時期が近づくにつれて、周囲から
- 「業界研究をしなくちゃ」
- 「業界研究まだしてないの?」
と、様々な声が聞こえてきます。
周囲に流されて業界研究をする学生の方も多かろうと思いますが、果たして業界研究をする意味とは何なのでしょうか。
意味が分からずに、ただ焦りから業界研究をする学生と意味を分かったうえで業界研究をする学生では大きな差が生じるので業界研究をする意味はしっかりと押さえておく必要があります。
業界研究をする意味は大きく3つあります。
- 志望企業・志望業界を知るため
- 志望企業・志望業界の将来性を知るため
- 志望企業・志望業界に求められている能力・スキルを把握するため
志望企業・志望業界を知るため
1つ目は、志望企業・業界を知るためです。
業界研究を通じて、志望企業・業界を知ることができます。
具体的には、
- 業界の構造や特徴は何か
- 業界内において志望企業はどの立ち位置にいるか
などを知ることを通じて、志望動機を深めることができます。
志望企業・志望業界の将来性を知るため
2つ目は、志望企業・業界の将来性を知るためです。
業界研究を通じて、志望企業・業界が「将来的にも安定するか」「成長しそうかどうか」を知ることができます。
具体的には、
- 志望企業の売上高の推移
- 業界全体の市場規模の推移
などの確認を通じて、年間成長率を把握することができます。
年間成長率が100%以上であれば成長企業・業界ですが、それを下回っている場合は市場として伸びていない停滞市場の可能性が考えられます。
志望企業・志望業界に求められている能力・スキルを把握するため
3つ目は、志望企業・業界に求められている能力・スキルを把握するためです。
業界研究を通じて、志望企業・業界に求められる能力やスキルを把握することができます。
具体的には、
- 製品力が差別化になる業界なのか
- 製品自体には差がなく現場の関係性などを含む営業力が差になる業界なのか
を把握することができます。
それらを把握することで今後自分が伸ばしていくべき能力、伸ばすことができる能力も把握することができます。
業界研究とは一体何をするのか
業界研究では下記2つの方法で情報を集めていきます。
インターネットや書籍から入手できるセカンダリー情報
1つ目は、インターネットや書籍から入手できるセカンダリー情報です。
具体的には、HPや決算資料から売上や組織構造などを把握することができます。
他にも「○○業界の動向とカラクリがよ~くわかる本」などの業界解説本を参考にすることで、業界の全貌や特徴、ビジネスモデルなどを知ることができます。
合同説明会やOB訪問で入手できるプライマリー情報
2つ目は、合同説明会やOB訪問で入手できるプライマリー情報です。
具体的には、現場の社員の方の生の声から、
- 将来の課題をどう捉えているか
- 強みを何だと考えているか
を知ることができます。
また、この際にあらかじめ業界に関してセカンダリー情報を押さえておくと、他の学生とは違った浅くない考えた回答ができるでしょう。
業界研究で確認すべき情報とは
業界研究を通じて確認すべき情報は下記の通りです。
下記の質問に一通り回答できるかどうかを確認しながら情報を集めると効率が良いでしょう。
- 業界は成長しているか、成長していないか
- 業界が成長している理由、していない理由は何か
- 業界内の売上1位企業はどこか
- 業界内の売上1位企業の勝ち要因は何か
- 志望企業は業界内でどのような立ち位置か
(例.売上は2位、1位を追い上げている企業。売上は6位で特定の顧客層に集中してサービスを行っている企業等) - 業界全体は今後どのような変化が見込まれるか
- 業界全体の現在と今後の課題は何か
- 志望企業の目指すべき方向性は何か
- それに対して志望企業の求める人材の特徴は何か
上記の質問に答えられる学生の回答例
私は○○業界は今後も成長を続けていく業界だと考えております。
その理由としては、IT化の促進によって、付加価値が増えることで市場規模が大きくなっていくと考えるためです。
現在○○業界で売り上げが1位の企業は△△社ですが、その理由は既存の現場との関係性構築ができていたことが大きいと考えております。
それに対して御社××社は、現在売り上げは2位で△△社を追い越すべく尽力されてきた認識です。
今後の業界全体ではいかにITが浸透することで「ITをいかにうまく活用していくか」が課題になると考えております。
そんな中で御社は数年前からITに特に注力をしていることから、将来的には売り上げ1位の△△社を越すことができると考えております。
御社の求める人材像の中に新しいことに挑戦し続けると記載がありますが、それはIT等の新しいこと、環境変化にも適応し続けていくことができる人材を指すと考えております。
上記の質問に一通り解答できると、例のような発言は簡単にすることができると思います。
この次の章でいかにして、周囲と差をつけていけばいいのか。の方法を解説していきます。
周囲と差をつける業界研究とは
周囲と差をつける業界研究とは何でしょうか。
差をつけるかつけないかをわける要因は、調べた結果からどれだけ深堀りをしているかです。
まずは、深堀りしているとはどういうことなのかを説明すると次の通りです。
深堀りしていない業界研究
○○業界はAIの導入が進んでおり、今後はいかにAIをうまく使いこなすかが勝ち企業になれるかの分かれ目になります。
深堀りのされた業界研究
○○業界は業務効率化が重要になってきており、AIの導入が進んでおります。
今後はいかにAIを活用して業務効率化を進めるかが勝ち企業になれるかの分かれ目になります。
深堀りが重要な理由は、深堀りを進めることで
- 周囲よりリアリティのある志望動機の作成に結び付けられる
- 説得力のある志望動機の作成に結び付けられる
ためです。
深堀りをするためには、常に「それはなぜ?」と繰り返すことが重要です。
業界研究を意味あるものにするためにも「なぜ?」と自問自答を繰り返し、深堀りをしていき周囲と差をつけた状態で就職活動に臨んでください。
まとめ
周りに差をつけるための業界研究のやり方についてご紹介いたしました。
ただやみくもに業界研究をやっていても、周りに差をつけることは難しいです。
そのため、ご紹介したポイントを参考にあなたも「なぜ?」と掘り下げ業界研究を進めることにより、志望業界の内定獲得につなげていただければと思います。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート