代表的な公共交通機関の一つ、鉄道。
安定した経営状況から人気の業界です。
鉄道自体のファンも多いことも相まって、非常に倍率の高い業界でもあります。
ライバル達の中から内定を勝ち取るためには、志望動機がとても重要になってきます。
また、志望動機を考える上では鉄道業界そのものに対する理解も欠かせません。
今回は鉄道業界の大まかな業務内容と、志望動機を考える際のポイント、そして実際の例文をご紹介していきます。
【鉄道業界の志望動機】志望動機を聞く理由
就職活動で必ずと言っていいほど聞かれる志望動機ですが、企業は何を意図しているのでしょうか?
志望動機の書き方を解説するにあたって、まずは企業がそれを通して何を見ているのかを解説します。
鉄道業界は、経営状況が安定していることに加え、熱烈な鉄道ファンも多いことから競争率が非常に高い業界と言われています。
多くのライバル達に差をつけられるよう、採用担当者が知りたがっている大事なポイントを正しく理解しておきましょう。
熱意を見るため
人材の確保には多大な費用と時間がかかっているため、企業にとっての採用とは非常にリスキーな先行投資であると言えます。
入社後も研修や業務サポートが必要であるため、苦労して採用した社員に早期離職されることは企業にとって大きな痛手です。
だからこそ、熱意を持って長く働いてくれる人材か否かの判断はかなりシビアに行われます。
志望動機を通じて自身の志望度の高さや入社後の成長意欲をアピールし、企業に好印象を与えられるようにしましょう。
人柄を見るため
多くの仕事は人と人との関わり合いで成り立っているため、企業は一緒に働きたいと思える人材を優先的に採用します。
組織の一員として働く以上、組織に馴染めそうな人材であるか否かは重要なポイントです。
さらに鉄道業界は、駅を利用するお客様と円滑にコミュニケーションを取る必要があるため、これまでの対人経験も採用に大きく関係します。
鉄道の知識や仕事への熱意も大切ですが、人としての常識を意識し、マナーを守って面接に臨んでください。
適性を見るため
仕事である以上、成果を出すポテンシャルを秘めているか、適性があるかどうかも詳しくチェックされます。
たとえば、鉄道の運行スケジュールは秒単位で正確に組まれているため、それに携わる社員にも同等の時間管理・自己管理能力が求められます。
面接時の態度や話し方から業務への適性がないと企業側に判断されれば、当然ながらその企業に入ることは叶いません。
志望する企業が求める人物像を把握しつつ、適性が十分にあることをアピールすることが重要です。
【鉄道業界の志望動機】鉄道業界の特徴
鉄道業界といってもさまざまな仕事があります。
新幹線やローカル線などによってヒトを運ぶ仕事もあれば、貨物を運ぶための貨物輸送もあります。
また、駅ビルをはじめとした駅周辺のまちづくりに力を入れている企業もある他、新幹線の利用客を増やす目的で旅行代理店事業に力を入れている企業もあります。
そうした鉄道業界の特徴について詳しく調べておくことによって、志望企業にしかない強みや魅力に気づくことができ、志望動機を作成する際に参考になることがあります。
ここでは鉄道業界の魅力や特徴について詳しく解説していきます。
将来性
鉄道業界は特に新型コロナウイルスの影響を受けている業界ということができるでしょう。
新型コロナウイルスが流行する前は通勤や出張は当たり前でしたが、現在ではリモートワークの増加やオンラインMTGの普及によって打撃を受けています。
単純な鉄道の利用客は減少傾向にあるものの、鉄道に関連した事業に力を入れている企業も存在します。
例えばSuicaなどの非接触決済サービスを開発したり、不動産事業に力を入れる企業です。
しかし、どれも鉄道に関連した事業であるため、鉄道業界の業績に多少なりとも左右される事業であることに変わりはありません。
そうした状況で、海外展開を進める企業や、IT技術を活用してMaaSと呼ばれる新たな交通手段の確立に力を入れる企業もあるため、今後の動向に注目していきましょう。
職種
鉄道業界の仕事は鉄道の運転だけではありません。
目に見えないところで働いている方が多くいます。
ここではそうした鉄道業界における職種について詳しく解説していきます。
あなたが鉄道業界においてどのような仕事を行っていきたいのかについてしっかりと考えることで志望動機を作成する際にも参考になります。
また、面接の中では実際にあなたの志望動機を深掘りされることもあるため、何を聞かれても答えられるようにしておきましょう。
整備
1日に多くのお客様を乗せて運行している鉄道だからこそ、安全には最も気を配らなければなりません。
車両の点検はもちろん、踏切の遮断機や信号の点検も必要です。
普段あまり目にすることはない仕事ですが、こうした仕事のおかげで私たちは安心して鉄道を利用することができます。
マーケティング
鉄道は基本的にどこかに行こうとした時に利用するものです。
そのため、駅や駅周辺に多くの人が来たいと思えるようなマーケティング戦略を立案する仕事も必要です。
また、鉄道を実際に利用しているお客様の利用時間や、利用時間帯ごとの乗客数などのデータから適切なダイヤの見直しをするなどをすることも仕事の一つになります。
駅員
駅に行くと非常に多くの駅員がいることに気づくと思います。
駅員は鉄道の運転以外にも、迷ってしまったお客様の案内などの仕事があります。
また、悪天候などによって急にダイヤが乱れてしまった場合には臨機応変に対応することが求められます。
不動産開発
駅周辺が栄えることによってそこへ行く人が増えれば鉄道の利用客が増えることに繋がるため、不動産開発に力を入れる企業もあります。
鉄道とまちづくりの両方を経験できるという点でも非常に魅力的なポイントです。
鉄道業界の業務内容
鉄道業界と聞くと、電車の車掌やホームのスタッフなどを想像しがちですが、それらはごく一部です。
車両を安全に運行するためには整備が欠かせませんし、そのためのスタッフが大勢います。
彼らは所謂裏方ですが、とても重要なポジションですし、整備士に憧れる学生も大勢います。
その他にも鉄道業界は営業や開発といった業務もこなし、地域との連携を深めています。
また、不動産関連事業も鉄道業界が手がけている事業の一つです。鉄道の沿線にマンションや商業施設の開発などを行ったり、土地の売買を行ったりすることで利用者の増加に勤めています。
インフラ事業ということもあって、極めて安定感があり、リストラの心配などもないので人気の業界です。
平均年収や業界規模も高く、勤続年数も長いことで有名です。
一般企業よりも人気を集めるのも納得の好条件だからこそ、鉄道業界への入社は一筋縄ではいかないということを覚悟しておきましょう。
【鉄道業界の志望動機】鉄道業界の求める人物像
鉄道業界にはさまざまなことが求められるため、どういった人物を求めているのかをしっかりと把握することによって選考の通過率は非常に高くなります。
ここでは鉄道業界に有利になる人物像について詳しく解説していきます。
志望動機が思いつかないという方は以下にあるような求める人物像にマッチしているポイントを探してアピールすることによって志望動機を作成することもできます。
ぜひ参考にしてみてください。
協調性
どの仕事にも言えることですが、協調性がなければ仕事はうまく回りません。
特に鉄道業界ではさまざまな仕事があるため、職種の垣根を越えてうまくコミュニケーションを取ることが必要になります。
協調性のある人柄であればうまく調整して仕事がうまく回るようにしてくれそうというイメージを与えることができます。
アピールする際にはこういったポイントを抑えることで選考の通過率は高くなります。
臨機応変な対応ができる
駅員さんなどは特に臨機応変な対応が求められる場面は非常に多いです。
急な悪天候や事故などによってダイヤが乱れたり、振替運送などの対応が求められます。
そうした時にマニュアル通りの対応しかできないような人材では困ります。
そういった時にはお客様に求められるようなことを自分で考えて臨機応変に対応することが求められます。
難しい判断をしなければならない場面も多いと思いますが、自発的に動ける人材を鉄道業界は求めているのです。
責任感
責任感はどの仕事でも当然重要なポイントです。
しかし、鉄道業界などのヒトの移動に関わる仕事であればその責任感は特に重要です。
整備の仕事において手を抜いてしまったせいでお客様の命に関わる重大な事故が起こってしまう可能性もあります。
そうなることのないように責任感のある人材であれば仕事において手を抜くことなく丁寧に仕事をこなしてくれるというイメージがあります。
【鉄道業界の志望動機】志望動機を書く準備
志望動機の内容は、選考の結果を左右する重要なものです。
面接でも志望動機を中心に話が進むケースが多いため、今後の採用フローを有利に進めていくためにも妥協は禁物です。
しかし、志望動機を作ろうと思っても、「何から始めればいいのかわからない」「興味はあるのにうまくまとまらない」と悩んでしまう方も少なくありません。
以下に、志望動機を完成させるために必要な要素をまとめましたので、やりやすいものから取り組んでみてください。
なぜ鉄道業界かを深掘る
企業について考える前に、そもそも鉄道業界を志望する理由は何なのかを整理しましょう。
鉄道は社会インフラであることから従事する業務が幅広く、部門や取引先も多岐にわたるため、人によって理由はそれぞれ異なるはずです。
たとえば、乗客の安全を守るという使命感にやりがいを感じて鉄道業界を目指す人は多いでしょう。
それ以外にも、鉄道を通じた地域の再開発に携わるという道もあります。
鉄道業界の知識を身につけて、「この業界でなければならない理由」を説明できるよう準備しておくようにしましょう。
なぜその企業かを深掘る
多種多様な企業があるからこそ、「なぜこの会社なのか」を明確にしなければなりません。
会社のHPやSNSのチェック、インターンシップへの参加などを通じて志望する企業の特徴を理解し、他社にはないその企業だけの魅力をまとめましょう。
これは、面接でも深掘りされやすいポイントであるため非常に重要です。
ちなみに「給与が高いから」や「福利厚生が充実しているから」といった理由はあくまでも会社選びの条件にあたるため、志望動機としてはNGです。
業界分析・企業分析が重要
志望動機は、その企業にだけピンポイントに響く内容に仕上げなければなりません。
そのためにも、鉄道業界だけでなくその企業についての正しい知識を身につけましょう。
書類選考を通過した後の面接においては、前述したような「鉄道業界を志望した理由」「その企業を志望した理由」を深掘りされることが少なくありません。
そのため、業界の動向や事業内容に関する自分の考えを事前にまとめておくことは、のちの選考フローで役に立つはずです。
また、入社前の段階である程度の知識を身につけておくことで、入社後の自分の姿を想像しやすくなり、研修内容もスムーズに頭に入ってくるようになるでしょう。
詳しいやり方については以下の記事で紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
→https://shukatsu-ichiba.com/article/12740 https://shukatsu-ichiba.com/article/11984
どう貢献できるかを考える
就職活動は、自分の将来を左右する人生の節目でもあるため、どうしても「自分が何をやりたいのか」を優先してしまいがちです。
しかし、先述したとおり企業は多大なコストと時間をかけて採用を行っているため、入社後に活躍する見込みがあるか否かを重視して応募者をふるいにかけます。
自分がその企業に入ってどんな活躍をするのかを採用担当者にイメージしてもらうために、これまでの経験で身についた力や具体的な実績を述べられるよう、きちんと準備しておきましょう。
自分のキャリアプランを考える
「入社して3年後にはチームのリーダーになる」「10年後には管理職として多くの部下をマネジメントする」など、自分のキャリアプランも考えておきましょう。
企業のHPやOB・OG訪問を活用すれば、その企業で歩むことのできるキャリアを把握することができるため、それらを参考にしながら入社後のキャリアプランを作るのがコツです。
選考において役に立つのはもちろんの、仕事に対するモチベーションの維持にも繋がるのでオススメです。
自己分析が重要
ここまで紹介してきた要点を考えるにあたって、まずは自分について知ることが大切です。
これまでの経験からどのような力を身につけてきたのか、また失敗から何を学んだのかを整理し、自分の長所と短所を明確にしましょう。
それらを正しく理解することで、自身の強みを遺憾なく発揮できる環境を見つけることに繋がり、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
なお、詳しいやり方については以下の記事にまとめてありますので、お困りの方は参考にしてみてください。
→https://shukatsu-ichiba.com/article/12648
【鉄道業界の志望動機】鉄道業界の志望動機の構成
続いて、鉄道業界の志望動機を書く時に押さえておきたい「構成」について解説します。
鉄道業界に限らず、志望動機の文章は構成に沿って書くことが基本となるので覚えておくと役に立ちます。
構成に沿った文章を書くことで、限られた文字数でしっかり熱意が伝わりやすい志望動機を完成させることができます。
鉄道業界の志望動機の例文も紹介しますので、志望動機の書き方がわからない人や自信がないという人は、参考にしてみてください。
結論
志望動機は、最初に結論を述べることが大切です。
結論から入るのは、鉄道業界だけでなく、志望動機の構成の基本になるため覚えておくと良いでしょう。
企業を志望した理由を1文目でハッキリ伝えて、採用担当者に印象を残すことが狙いです。
採用担当者は多くの就活生の志望動機を読むため、わかりにくい文章では印象が薄くなってしまいます。
長い文章で説明すると何が言いたいのかわかりづらく、結論と言えなくなってしまうので、短い文章で志望理由をまとめるようにします。
「私が貴社を志望した理由は〇〇のためです」というように言い切るのがコツです。
読み手がわかりやすいように、簡潔に書くことで言いたいことを上手に伝えることができます。
根拠
先ほど述べた結論についての根拠となる文章を書きましょう。
説得力のあるエピソードを持ってくることで、オリジナリティで伝わる内容になります。
なぜほかの鉄道会社ではなく、この鉄道会社を志望しているのかという理由が伝わるように書きましょう。
例文
私が貴社を志望したのは、人々の生活を支えて都市を造る鉄道に携わりたいと考えたからです。
貴社は、鉄道を起点としたさまざまな事業でまちづくりを進めていて、沿線周辺の商業施設、不動産事業、観光ホテル事業など都市開発により地域貢献に力を入れています。
移動手段の鉄道だけでなく、人々の生活基盤を支え、社会の変化に対応した貴社の事業に魅力を感じています。
地域のお客様が笑顔になる事業に関わることで、社会貢献していきたいと考えています。
将来どうなりたいのか
根拠を書いた後は、将来どうなりたいのかという説明に入ります。
入社後のビジョンとして、会社にどのように貢献したいのか、どのような人間を目指すかといった自分の考えを明確に伝えましょう。
しっかりした将来像がある就活生は、入社後に目標を抱いて前向きに働いてくれる人材だと判断でき、この会社を志望している本気度が高いということも伝わりやすくなります。
ただし、いくら素晴らしい将来像が思い浮かんだとしても、企業が求めている人材とかけ離れすぎてはミスマッチの印象を与えてしまいます。
企業理念とマッチした将来像であること、この鉄道会社だから目指したい将来像だということを前提とした考えを説明するように意識すると良いでしょう。
結論
将来どうなりたいのかというビジョンを語ることができたら、最後に入社後の意気込みを伝える結論を持ってきます。
応募する鉄道会社の特徴を押さえて、この企業だから志望しているんだという熱意を最後にしっかり伝えます。
自分の経験や能力をどのように発揮していこうと考えているか、自分が入社した後会社にどのように貢献していくかなどを書いて締めくくりましょう。
企業が求める人材と志望動機でアピールする自分の強みを照らし合わせて、マッチしているか客観的に読んでみて確認し、説得力ある志望動機に仕上げることが大切です。
採用担当が読んだ時に、この学生なら活躍してもらえそうだと思ってもらえるような志望動機を完成させましょう。
【鉄道業界の志望動機】鉄道業界の志望動機例文
その中でも御社を志望した理由は、単純なのですが、長きに渡って御社の沿線に住み、私自身が日常の移動手段として利用していた、というのがきっかけとして挙げられます。
高校や大学の通学の他、アルバイトや友人と遊ぶとき、デートのときも御社の電車に揺られていました。
その中で、電車というものが移動手段ではなく「サービス」であるということを学びました。
他社の電車に乗る中で、駅員の方に不快な態度を取られたり、邪険に扱われたりといった経験はありましたが、御社の駅員の方はいつも本当に丁寧な対応をしてくださり、日々安心してだけではなく、楽しく電車を利用することができました。
人の命を預かる電車という乗り物は、移動手段としての安全も守らなければいけない一方、利用する方の心の安全も守らなければいけないという大切なことを教えてくれた御社で、私も人々の安心を守りたいと切望し、志望いたしました。
【鉄道業界の志望動機】鉄道業界の志望動機でよく使われる例
鉄道業界を志望しているけど志望動機が思いつかないという方は多くいます。
そんな時には他の志望動機を参考にすることでヒントをもらえるでしょう。
ここでは、鉄道業界を志望している就活生の多くがアピールする志望動機について詳しく解説していきます。
どうしても志望動機が思いつかない時には以下にあるような例を参考にしてあなただけの志望動機を作成しましょう。
地域貢献
鉄道業界はヒトやモノの運搬の他にも不動産開発などによってその土地に貢献することができます。
地方に行けば鉄道の利用客が少なく、維持費等を考えると鉄道業では赤字になってしまうものの、その土地に住む人にとっての移動手段になっているため赤字のまま事業を継続している場所もあります。
そうしたポイントから自身の原体験と重ねて地域貢献を志望動機とする就活生もいます。
その時にはなぜその企業なのか、その企業でなければならない部分を説明することが求められます。
地方創生
鉄道業界の仕事は不動産開発などを通じて都市開発という一面もあります。
その土地へ行く人が増えれば鉄道の利用客が増えるからですが、その土地への旅行客が増えればその街全体の活性化が見込めます。
そうした大きなことに携われるのは大企業の多い鉄道業界ならではの視点です。
あなたがなぜ地方創生をしたいのかというポイントまで含めてアピールすることができれば非常に魅力的な志望動機になるでしょう。
ただ、なぜ鉄道業界で地方創生がやりたいのかというポイントまで説明することができなければ的の外れた志望動機になってしまいます。
お客様の安全貢献
鉄道業界は非常に多くのお客様を乗せています。
世界における駅の利用客数ランキングを見ると上位を全て日本が独占しています。
そうした面から考えても、お客様の安全貢献に携われるというのは鉄道業界ならではのポイントです。
こうした志望動機でアピールするにはなぜお客様の安全貢献がしたいのかというポイントまでしっかりと志望動機に含めることが必要になります。
【鉄道業界の志望動機】鉄道業界の志望動機が思いつかない時の対処法
志望動機が思いつかなくて書けないと悩む就活生は多いのではないでしょうか。
会社を志望する理由を考える時、やるべきことは自己分析と企業研究です。
自己分析ができている人は、企業選びの軸も固まっているので、応募する鉄道会社に入りたい理由というのを考えることができます。
また、企業研究をして企業理念や特徴の把握ができているということも、志望動機を書くうえで大切なポイントです。
志望動機が思いつかない時の対処法を紹介しますので、悩んでいる人は参考にしてみてください。
就活の軸を作る
会社を志望する理由が思いつかない時、「就活の軸」を作る方法があります。
就活の軸とは、就職するうえで譲れない自分の基準や価値観になるものです。
モチベーショングラフで自己分析をしてみましょう。
モチベーショングラフについてはこちらをご覧ください。
人生においてモチベーションが切り替わった経験をした時に、自分がどのような行動を起こしたか、可視化することであなたの価値観が見えてきます。
自分の価値観や経験をもととした志望動機は、企業とマッチしていることをアピールしやすくなります。
ただ「鉄道が好き」という志望動機よりも、就活の軸が自社とマッチしていることが伝わり、明確な志望動機を語るほうが評価は高く、ほかの就活生と差別化を図ることができます。
きっかけを深掘りする
そもそも最初に鉄道業界に興味を持ったきっかけを深堀りしてみましょう。
「子どもの頃から憧れていた」「鉄道が好き」などというきっかけでも構わないので、興味を持った理由から、それに対してなぜ?と深堀りしていきます。
深堀りすることで簡単な自己分析になり、志望動機も考えやすくなります。
鉄道業界を志望する理由が思いついたら、なぜこの鉄道会社なのかという明確な理由も考えておきましょう。
「鉄道業界だから」という理由だけでは、ほかの企業でも良いのではないかと思われてしまいます。
応募する鉄道会社にしかない特徴や強みを理解し、他社ではなくこの企業だから志望しているんだということを具体的に書くと、志望度の高さをアピールすることができます。
応募するのをやめる
「良い志望動機が思いつかない」「書いてみたけど自分の志望動機と企業が求める人物像が合ってないような気がする」など、志望動機を書いているとうまくいかず自信をなくす場合もあるかと思います。
志望動機が思いつかないなら行きたくないなと考える人もいるかもしれません。
また、自己分析をしていくうちに、入社したい気持ちがわからなくなり、応募を辞退するという人も中にはいるでしょう。
悩んでいる時は応募するのをやめるという決断も、一つの方法ではあります。
志望動機が思いつかない場合は、別の鉄道会社の入社を考えてみたり、本当に鉄道業界に入社したいのか考えたりという時間を作ってみると、別の道が見えてくるかもしれません。
鉄道業界の志望動機は就活エージェントに頼ろう
志望動機の書き方や自己分析の仕方など、自分一人で進めるのは大変です。
就活をしていくうちになんだか不安になってきたという人もいるかと思います。
それでも選んだ鉄道業界の道に進みたい、という気持ちがあるならあきらめるのは早いかもしれません。
就活のことで悩んでいる人は、就活エージェントのサポートを利用するのもおすすめです。
鉄道会社をはじめ、さまざまな企業の面接対策、ES対策などのサポートを行っています。
個別対応であなたの性格や価値観などを理解し、自分に合った志望動機のアドバイスをしてもらうことができます。
就活の軸や自分のビジョンが定まっていない人も、就活のプロからアドバイスを受けてみることで自信を持って就活に挑めるようになるでしょう
おわりに
志望動機を考える際には、例文のように地域性などを絡めるのが一つの手段です。他に志望度の高い路線があったとしても、自分が住んでいる沿線の鉄道会社にもエントリーしてみるのはとてもオススメです。様々な企業で何度も面接をこなすことで、志望動機や面接の質も徐々に上がっていくでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート